JP2560740B2 - エピタキシャル成長方法 - Google Patents

エピタキシャル成長方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔概要〕 Si基板上にGaAs層をエピタキシャル成長する方法に関
し、 モルフォロジーの良好なGaAs層を、集中した内部応力
に残すことなくSi基板上にエピタキシャル成長すること
を目的とし、 砒素雰囲気下で、シリコン基板もしくはシリコン層上
にガリウムを間欠的に供給して所定の原子層数のアモル
ファス状態の砒化ガリウム層を堆積する工程と、該砒化
ガリウム層を固相エピタキシャル成長により単結晶化す
る工程と、該砒化ガリウム層上の所定に原子層数のシリ
コン層を成長する工程とを順次循環して、該砒化ガリウ
ム単結晶層を次第に厚くした歪超格子を構成する。
〔産業上の利用分野〕
本発明はエピタキシャル成長方法、特にシリコン(S
i)基板上に砒化ガリウム(GaAs)層をエピタキシャル
成長する方法の改善に関する。
GaAs等の化合物半導体を用いた半導体装置の開発が推
進されているが、既に実用化され或いは近く実用化され
る機運にあるものはその半導体基体全体が化合物半導体
であり、特に化合物半導体基板上にこれと同一もしくは
類似の組成の化合物半導体をエピタキシャル成長した構
造が多い。なおこの様な化合物半導体層の成長方法とし
て有機金属熱分解気相成長方法(MO−CVD法)、分子線
エピタキシャル成長方法(MBE法)等が急速に進歩して
いる。
このGaAsを大面積のSa基板上にエピタキシャル成長さ
せれば、GaAS化合物半導体素子からなる集積回路装置な
どを経済的に実現し、更にはGaAsとSi双方の利点を兼ね
備える半導体装置を実現することが可能になると期待さ
れるが、SiとGaAsでは4%以上の格子不整合があるため
に、このエピタキシャル成長は甚だ困難である。
〔従来の技術〕
例えば(100)Si基板面上にGaAsを直接成長しようと
しても多結晶状態となり、目的とする単結晶層は得られ
ないが、Si基板上にGaAsをエピタキシャル成長する方法
として例えば下記の二段階成長法が既に知られている。
「秋山他,“MOCVD法によるSi上のGaAs成長”(Growth
of GaAs on Si by MOCVD)J.Crystal Growth 68(198
4)pp.21−26」 この方法では第2図に示す様に基板温度Tsubを制御し
て、バッファ層と目的とするGaAs層の成長を実施する。
すなわち例えば減圧MO−CVD法により、トリメチルガリ
ウム(TMG:Ga(CH3)、トリメチルアルミニウム(T
MA:Al(CH3)、アルシン(AsH3)を原材料として、
(100)Si基板面上に先ず比較的に低い温度(400〜730
℃)で厚さ200mm程度以下、例えば20mmに薄くGaAsを成
長し、次いで通常の成長温度(650〜730℃)まで昇温し
て、GaAsとAlGaAsとを交互に例えば各層の厚さ50mmで5
周期成長してバッファ層とし、この上に目的とするGaAs
層を成長している。
この二段階成長法で、例えば、450℃程度の低温で成
長したGaAsは当初は不定形であるが、基板を650℃以上
に昇温する過程でアニールして再結晶化させている。こ
のGaAs層上に目的とするGaAs層を成長してもモルフォロ
ジーがかなり良好となるが、成長条件が非常に厳しくて
再現性が得難いために、GaAs/AlGaAs超格子構造を介在
させてこの点を改善し、モルフォロジーを向上してい
る。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上述の二段階成長法では、低温で成長したGaAsがアニ
ールされて再結晶化する際にSi基板との界面近傍に格子
不整合による応力を生じ、これが半導体基体内部に残存
する。この内部応力は半導体装置が期待する特性に到達
し得ないこと或いは特性変動の要因となっており、バイ
ポーラトランジスタ、半導体レーザ等の縦方向に電流を
通ずる半導体装置では特に大きい問題である。
本発明は、この様な集中内部応力を残すことなくモル
フォロジーの良好なGaAs層をSi基板上にエピタキシャル
成長する成長方法を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
前記問題点は、砒素雰囲気下で、シリコン基板もしく
はシリコン層上にガリウムを間欠的に供給して所定の原
子層数のアモルファス状態の砒化ガリウム層を堆積する
工程と、 該砒化ガリウム層を固相エピタキシャル成長により単
結晶化する工程と、 該砒化ガリウム層上に所定の原子層数のシリコン層を
成長する工程とを順次循環して、 該砒化ガリウム単結晶層を次第に厚くした歪超格子を
構成する本発明によるエピタキシャル成長方法により解
決される。
〔作 用〕
本発明によるエピタキシャル成長は、第1図(a)に
例示する実施例の模式断面図の如く、Si基板1上でGaAs
/si歪超格子によって所要の厚さのGaAs層2に到達す
る。
このGaAs/Si歪超格子の構成は、そのGaAs層2n(n=
1,2,…N,,N+1)の厚さをSi基板1に接する通常1原子
層の21から所要の厚さの2N+1=2まで次第に増大さ
せ、またSi層3n(n=1,2,…,N)は例えば全層を1〜2
原子層とする。
この成長の過程を第1図(b)の模式的に例示する。
すなわちAs雰囲気下で、Si基板1もしくはSi層3n上に、
Gaを通常1原子層を相当する量ずつ間欠的に供給して所
定の原子層数のアモルファス状態のGaAs層2n+1を堆積
し、このGaAs層2n+1を固相エピタキシャル成長により
単結晶して、その上に所定の原子層数のSi層3n+1を成
長することを順次循環実施するが、この様にアモルファ
スGaAs層の堆積とGaAs層の単結晶化を行うためには、基
板温度Tsubを図(b)に例示する様に制御することが必
要である。
アモルファスGaAs層の堆積温度は単結晶成長を目的と
する前記従来例等より遥かに低く、例えば90℃程度が適
温であり、またこのアモルファス層を単結晶化する固相
エピタキシャル成長は、この基板温度から例えば350〜4
50℃程度まで10℃/分程度で昇温するアニールにより可
能である。
この様に堆積したGaAsがアモルファス状態であるこ
と、或いは単結晶化されたことは、RHEEDパターンがハ
ロー状態であること、或いはストリークパターンとなる
ことによりそれぞれ確認可能である。
なおSi層3nの成長は通常GaAs層のアニール最終温度で
行うが、アモルファスGaAs層の堆積温度で行うことも可
能である。
上述の如くGaAs/Si歪超格子を構成することにより格
子不整合による応力が分散、緩和され、限界層厚を遥か
に越える厚さで良質のGaAs層が実現されるが、更にプロ
セスが従来方法により低温であることにより、高温プロ
セスにおけるGaAsの熱劣化、成長温度と動作温度との差
による熱膨張などの問題が大幅に改善される。
〔実施例〕
以下本発明を実施例により具体的に説明する。
本実施例ではMBE法を適用するが、先ずその装置内
で、第1図(b)に例示する如くSi基板1に例えば温度
1000〜1200℃、時間20分間程度の真空熱処理を行い、そ
の表面酸化膜を除去するとともに表面にある段差を2原
子層に揃えて、段差が奇数であれば発生する横方向でGa
とAsの位相が反転する領域(antiphase domain)の発生
を抑止する。
Asビームを照射して基板1の温度を例えば90℃まで降
下させ、GaビームをGaAs1原子層に相当する6.4×1014cm
-2程度照射する。ここで堆積したGaAs層21がアモルファ
ス状態であることはRHEEDパターンがハロー状であるこ
とから知られる。
次いで基板温度を例えば30℃/分程度の速度で350℃
まで昇温して、アモルファスGaAs層21をアニールし単結
晶化する。この単結晶化はRHEEDパターンがストリーク
パターンとなることで確認可能である。
本実施例ではこの基板温度350℃で、Siビームを2原
子層に相当する1.34×1015cm-2程度照射し、2原子層の
Si層31を成長する。
次いで基板1の温度を再び90℃まで降下させ、GaAs1
原子層に相当するGaビーム照射を間欠的なパルス状で2
回実施して2原子層のアモルファスGaAs層22を堆積し、
昇温してこれを単結晶化する。
以下、Si層の成長、アモルファスGaAs層の堆積、単結
晶化、‥‥を順次循環するが、例えば本実施例では、Si
層3nは何れも2原子層とし、GaAs層2nは次第に厚くし
て、23は4原子層、24は8原子層、‥‥とし、例えばN
=5周期のN+1=66相当する最終のGaAs層2(=26)
は32原子層として、厚さ20nmに到達させている。
このGaAs層2はモルフォロジーが十分に良好であり、
かつ歪超格子の深さ方向についてもミスフィット転位が
なく、層状に成長した結晶が得られている。
なお上述の実施例では通常のMBE法を適用している
が、MO−MBE法あるいはMO−CVD法を適用しても同様の効
果を得ることが可能である。
〔発明の効果〕
以上説明した如く本発明によれば、Si基板上に結晶性
の良好なGaAs層をエピタキシャル成長することが可能と
なり、かつ内部応力も緩和され、プロセスが低温化され
て、GaAs化合物半導体素子からなる集積回路装置などを
経済的に実現し、更にはGaAsとSi双方の利点を兼ね備え
る半導体装置を実現することが可能となるが、本発明の
効果は動作領域が深さ方向にも拡がるバイポーラ系など
のトランジスタ素子、或いは光半導体装置について特に
顕著である。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)は実施例の模式断面図、 第1図(b)は実施例の経過の模式図、 第2図は従来例の経過の模式図である。 図において、 1はSi基板、 2、2n(n=1,2,…,N,N+1)はGaAs層、 3n(n=1,2,…,N)はSi層を示す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】砒素雰囲気下で、シリコン基板もしくはシ
    リコン層上にガリウムを間欠的に供給して所定の原子層
    数のアモルファス状態の砒化ガリウム層を堆積する工程
    と、 該砒化ガリウム層を固相エピタキシャル成長により単結
    晶化する工程と、 該砒化ガリウム層上の所定に原子層数のシリコン層を成
    長する工程とを順次環境して、 該砒化ガリウム単結晶層を次第に厚くした歪超格子を構
    成することを特徴とするエピタキシャル成長方法。
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