JP2560592Y2 - ステッピングモータ - Google Patents

ステッピングモータ

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JP2560592Y2
JP2560592Y2 JP8406992U JP8406992U JP2560592Y2 JP 2560592 Y2 JP2560592 Y2 JP 2560592Y2 JP 8406992 U JP8406992 U JP 8406992U JP 8406992 U JP8406992 U JP 8406992U JP 2560592 Y2 JP2560592 Y2 JP 2560592Y2
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rotating shaft
rotor magnet
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栄次 金子
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Toshiba TEC Corp
Tec Corp
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Toshiba TEC Corp
Tec Corp
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  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、ロータと、モータケ
ース内に軸方向に沿って配置された一対の筒状のコイル
とこれらコイルを覆った一対のヨークとで構成されたス
テータとを備え、前記各ヨークは小歯極を前記コイルの
内周面に沿って交互に配置したステッピングモータに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、ステッピングモータとして図4に
示すものが知られている。図4において、1は支持壁2
に取り付けたメタルベアリング3に回転自在に保持され
ている回転軸で、この回転軸1の一端側にはスクリュー
部1aが形成され、他端側にはモールド樹脂4を介して
筒状のロータマグネット5が取り付けられている。そし
て、ロータマグネット5と回転軸1とでロータが構成さ
れている。
【0003】ロータマグネット5の周囲にはロータを回
転させるステータ6が設けられており、このステータ6
はロータマグネット5を囲むように筒状の一対のコイル
7,7と、コイル7,7を覆ったヨーク8,9とから構成
されている。
【0004】ヨーク8,9は、図5に示すように、コイ
ル7,7の内周面に沿って互いに交互に小歯極8a,8b,
9a,9bを配置した第1歯極部材8A,9Aと第2歯極部
材8B,9Bを有している。
【0005】そして、コイル7,7にパルス電流を流す
ことにより小歯極8a,8b,9a,9bを図示のようにN極
とS極を交互に磁化させていき、これによりパルス電流
を流す毎にロータを所定角度づつ回転させていくもので
ある。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなステッピングモータにあっては、回転軸1に両コイ
ル7,7に対向した1つのロータマグネット5を取り付
けているので、ロータマグネット5の長さRは長く、そ
の重量は大きくなる。この結果、ロータの重量増加とな
り、コイル7,7に流れるパルス電流に対する応答性能
等が悪いという問題があった。
【0007】また、ロータマグネット5をモールド樹脂
4を介して回転軸1に固定しているものであるが、ロー
タマグネット5をモールド樹脂4に取り付けるには、一
体成形によって行なっている。このため、高価なものに
なってしまうという問題があった。
【0008】この考案は、上記問題点に鑑みてなされた
もので、その目的は、応答性能の向上を図ることができ
るとともに、ロータマグネットの回転軸への取り付けが
簡単に行えコストの低減を図ることのできるステッピン
グモータを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この考案は、上記目的を
達成するために、回転軸を有するロータと、この回転軸
の軸方向に沿って配置され且つ前記回転軸を軸回りに覆
う少なくとも2つのコイルとこれら各コイルを覆ったヨ
ークとで構成されたステータとを備え、前記各ヨークは
小歯極を前記コイルの内周面に沿って交互に配置した一
対の第1,第2歯極部材を有しているステッピングモー
タであって、前記ヨークの第1,第2歯極部材の小歯極
が互いにオーバラップする部分と対向する前記回転軸の
各位置に、前記回転軸を挿入して該回転軸に装着する筒
状のロータマグネットを互いに所定距離離間させてそれ
ぞれ設け、前記回転軸を挿入するロータマグネットの各
孔に、前記回転軸に圧入させるための小径部と、前記回
転軸に固定させる接着材を注入する大径部とを設け、前
記ロータマグネットの側面に他方のロータマグネットに
突き当てる突当部を設けたことを特徴とする。
【0010】
【作用】この考案は、ヨークの第1,第2歯極部材の小
歯極が互いにオーバラップする部分と対向する回転軸の
各位置にロータマグネットを互いに所定距離離間させて
それぞれ設けたものであるから、ロータの回転力を弱め
ることなくその離間した分だけロータの軽量化を図るこ
とができる。
【0011】また、ロータマグネットの各孔に、前記回
転軸に圧入させるための小径部と、接着材を注入する大
径部とを設け、筒状ロータマグネットの側面に他方のロ
ータマグネットに突き当る突当部を設けたので、ロータ
マグネットを回転軸に直接圧入して大径部に接着材を注
入するだけで該ロータマグネットを回転軸の所定位置に
固定することができる。
【0012】
【実施例】以下、この考案に係わるステッピングモータ
の実施例を図面に基づいて説明する。
【0013】図1において、10は支持壁11に取り付
けたメタルベアリング12に回転自在に保持されている
回転軸で、この回転軸1の先端10aはピボット軸受1
3に回転自在に支持されている。回転軸10の後部10
bには凹部14が形成され、この凹部14に鋼球15が
挿入されている。この鋼球15がカバー16に設けた板
バネ17に当接して回転軸10がピボット軸受13側へ
付勢されている。
【0014】回転軸10の先端側にはリードスクリュー
部10cが形成され、回転軸10の後端側には筒状の2
つのロータマグネット21,22が互いに所定距離離間
した位置に固定されている。このロータマグネット2
1,22の外周面には多数の磁極が着磁されている。
【0015】ロータマグネット21,22の孔23,24
には、回転軸10を圧入させる小径部23a,24aと、
回転軸10に固定させる接着材を注入する大径部23b,
24bとが形成されている。また、ロータマグネット2
1,22の側面には筒状の突当部25,26が設けられて
おり、この突当部25,26が互いに当接してロータマ
グネット22を位置決めしている。そして、回転軸10
とロータマグネット21,22とでロータが構成されて
いる。
【0016】30,31はロータマグネット21,22を
軸回りに覆った筒状のコイルで、この2つのコイル3
0,31は軸方向に沿って配置されている。コイル30,
31はヨーク32,33に覆われている。そして、コイ
ル30,31とヨーク32,33とでステータが構成され
ている。
【0017】ヨーク32は、図2に示すように、コイル
30の内周面に沿って互いに交互に小歯極32a,32b
を配置した第1,第2歯極部材34,35を有している。
ヨーク33は、同様にコイル31の内周面に沿って互い
に交互に小歯極33a,33bを配置した第1,第2歯極部
材36,37を有している。
【0018】そして、第1,第2歯極部材34の小歯極
32a,32bがオーバラップする部分H1のみにロータマ
グネット21が対向するようにロータマグネット21の
長さL1とH1とが等しく設定され、第1,第2歯極部材
35,36の小歯極33a,33bがオーバラップする部分
H2のみにロータマグネット22が対向するようにロー
タマグネット22の長さL2とH2とが等しく設定されて
いる。
【0019】また、小歯極32a,32b,33a,33bが
オーバラップしない部分H3にはロータマグネット21,
22が位置しないように突当部25,26の長さが設定
されており、その部分H3の幅と同じ長さだけロータマ
グネット21,22が離間している。この部分H3に形成
される磁界は弱いので、ロータマグネット21,22を
設けなくても駆動トルクはさほど減少せず、ロータマグ
ネットがない部分だけロータの軽量化を図ることがで
き、コイル30,31に流すパルス電流に対する応答性
能の向上を図ることができる。
【0020】回転軸10にロータマグネット21,22
を固定するには、先ず、ロータマグネット21の孔23
に回転軸10を挿入して、ロータマグネット21を所定
位置、すなわち、小歯極32a,32bがオーバラップす
る部分H1と対向する位置まで入れる。この状態で大径
部23bに接着材を注入してロータマグネット21を回
転軸10に固定させる。この際、孔23の小径部23a
に回転軸10が圧入されており、ロータマグネット21
は回転軸10に対してフリーの状態になっていない。こ
のため、接着材の注入の際等にロータマグネット21の
位置がずれてしまうことがなく、その固定作業はし易い
ものとなる。
【0021】次いで、ロータマグネット22の孔24に
回転軸10を挿入して、ロータマグネット21の突当部
25にロータマグネット22の突当部26を突き当て
る。この突当により、ロータマグネット22の位置決め
が行なわれる。すなわち、小歯極33a,33bがオーバ
ラップする部分H2と対向する位置にロータマグネット
22が位置する。そして、孔24の大径部24bに接着
材を注入してロータマグネット22を回転軸10に固定
する。この際も、上記と同様に、孔24の小径部24a
に回転軸10が圧入された状態となっているので、接着
材の注入の際等にロータマグネット22の位置がずれて
しまうことがなく、その固定作業はし易いものとなる。
【0022】このように、ロータマグネット21,22
の孔23,24に回転軸10を挿入して接着材を孔23,
24の大径部23b,24bに注入すればよいので、ロー
タマグネット21,22の固定作業は簡単なものであ
り、コストの低減を図ることができる。
【0023】上記実施例では、コイルを2つ備えている
ステッピングモータについて説明しているが、これに限
らず、例えば図3に示すようにコイルが3つあるもので
もよい。この場合、ロータマグネット22と同様な構成
のロータマグネット40の孔41に回転軸10を挿入し
て固定すればよい。41aは圧入用の小径部、41bは接
着剤注入用の大径部、42は突当部である。
【0024】
【考案の効果】以上説明したように、この考案によれ
ば、ヨークの第1,第2歯極部材の小歯極が互いにオー
バラップする部分と対向する回転軸の各位置にロータマ
グネットを互いに所定距離離間させてそれぞれ設けたも
のであるから、ロータの回転力を弱めることなくその離
間した分だけロータの軽量化を図ることができ、コイル
に流すパルス電流に対する応答性能の向上を図ることが
できる。また、ロータマグネットの各孔に、前記回転軸
に圧入させるための小径部と、接着材を注入する大径部
とを設け、筒状ロータマグネットの側面に他方のロータ
マグネットに突き当る突当部を設けたので、ロータマグ
ネットを回転軸に直接圧入して大径部に接着材を注入す
るだけでよいので、ロータマグネットの固定作業は簡単
なものであり、コストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案にかかるステッピングモータの構成を
示した断面図、
【図2】小歯極の配置を示した説明図、
【図3】他の実施例の構成を示した断面図、
【図4】従来のステッピングモータの構成を示した断面
図、
【図5】従来のステッピングモータの小歯極の配置を示
した説明図である。
【符号の説明】
10 回転軸 21,22 ロータマグネット 23,24 孔 23a 小径部 23b 大径部 24a 小径部 24b 大径部 25,26 突当部 30,31 コイル 32,33 ヨーク 32a,32b 小歯極 33a,33b 小歯極 34,36 第1歯極部材 35,37 第2歯極部材

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸を有するロータと、前記回転軸の
    軸方向に沿って配置され且つ前記回転軸を軸回りに覆う
    少なくとも2つのコイルとこれら各コイルを覆ったヨー
    クとで構成されたステータとを備え、前記各ヨークは小
    歯極を前記コイルの内周面に沿って交互に配置した一対
    の第1,第2歯極部材を有しているステッピングモータ
    であって、 前記ヨークの第1,第2歯極部材の小歯極が互いにオー
    バラップする部分と対向する前記回転軸の各位置に、前
    記回転軸を挿入して該回転軸に装着する筒状のロータマ
    グネットを互いに所定距離離間させてそれぞれ設け、 前記回転軸を挿入するロータマグネットの各孔に、前記
    回転軸に圧入させるための小径部と、前記回転軸に固定
    させる接着材を注入する大径部とを設け、 前記ロータマグネットの側面に他方のロータマグネット
    に突き当てる突当部を設けたことを特徴とするステッピ
    ングモータ。
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JPH0648383U JPH0648383U (ja) 1994-06-28
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1198853A (zh) * 1996-06-14 1998-11-11 精工爱普生株式会社 步进电机及步进电机的安装方法
JPH1042542A (ja) * 1996-07-26 1998-02-13 Nippon Seiki Co Ltd ステッピングモータ
JP4568049B2 (ja) * 2003-07-23 2010-10-27 日本電産サンキョー株式会社 モータ

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JPH0648383U (ja) 1994-06-28

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