JP2560464B2 - 楽音制御装置 - Google Patents

楽音制御装置

Info

Publication number
JP2560464B2
JP2560464B2 JP63322886A JP32288688A JP2560464B2 JP 2560464 B2 JP2560464 B2 JP 2560464B2 JP 63322886 A JP63322886 A JP 63322886A JP 32288688 A JP32288688 A JP 32288688A JP 2560464 B2 JP2560464 B2 JP 2560464B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
tone
finger
musical
bending
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP63322886A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01315791A (ja
Inventor
秀雄 鈴木
俊一 松島
真雄 坂間
雅彦 小幡
真二 熊野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Corp filed Critical Yamaha Corp
Priority to JP63322886A priority Critical patent/JP2560464B2/ja
Publication of JPH01315791A publication Critical patent/JPH01315791A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2560464B2 publication Critical patent/JP2560464B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は人間の身体の一部の動作を検出し、該検出結
果に応じて楽音の発生を制御したり、発生楽音の音色、
音量、効果等の楽音要素を制御する楽音制御装置に関す
る。
【従来技術】
従来の楽音制御装置は、例えばピアノ、電子オルガ
ン、ギター、管楽器等で代表されるように、鍵盤を打鍵
したり、弦を弾いたり、管内へ息を吹き込んだりして、
楽音の発生を制御し、または発生楽音の音色、音量、効
果等の楽音要素を制御するようにしていた。
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、上記ピアノ、電子オルガンにあっては、装
置自体が大きく携帯不能であるので、楽器を演奏する位
置、姿勢等に大きな制約を受けて身体を自由に動かすこ
とは到底臨めない。また、ギター、管楽器等にあって
は、携帯可能であるので演奏位置の制約は受けないが、
楽器を手で持つ必要があるために演奏中における身体の
自由な動きは期待できない。 このような点に着目して、本出願人は身体の動きを検
出するセンサを人間の身体の一部に装着するとともに、
該センサからの検出信号に応じて楽音の発生を制御した
り、発生学音の音色、音量、効果等の楽音要素を制御し
て、ダンス、リズム体操をしながら楽音を制御できる楽
音制御層を提案した。例えば、本出願人と同一出願人の
先の出願(特願昭62−44233号明細書)には、指を曲げ
るとオンになり指を延ばすとオフになるようなスイッチ
を手の指に装着するとともに、該スイッチのオン動作
中、楽音制御信号を発生させて楽音を発生するようにし
た楽音制御装置が示されている。また、本出願人と同一
出願人の先の出願(特願昭62−23381号明細書)には、
身体の動きに対応して連続的に変化する検出信号を出力
するセンサを身体の一部に装着するとともに、該センサ
からの検出信号と予め決められた基準信号とを比較して
該検出信号が前記基準信号を越えている間、楽音制御信
号を発生させて楽音を発生するようにした楽音制御装置
が示されている。 しかるに、上記前者の提案装置にあってはスイッオが
オン・オフ動作する位置は同じであり、また上記後者の
提案装置にあっては楽音制御信号が発生しかつ消滅する
レベルは同じであるので、指を曲げていく際に、該指が
振動すると、楽音制御信号の出現及び消滅が繰り返され
ることになる。その結果、この不安定な楽音制御信号に
起因して、楽音の発生制御が安定しないという問題があ
る。 本発明は上記問題に鑑みなされたもので、その目的は
ダンス、リズム体操等の身体の動きに応じて安定して楽
音を制御できるようにした楽音制御装置を提供すること
にある。
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の構成上の特徴
は、人間の身体の一部に装着され同身体の一部の曲げ量
を検出して同曲げ量を表す検出信号を出力するセンサ
(10)と、第1及び第2基準値の記憶を指示するための
スイッチ手段(38,39)と、スイッチ手段の操作に応答
してセンサからの検出信号により表された曲げ量を第1
及び第2基準値としてそれぞれ記憶する第1及び第2記
憶手段(34,35)と、センサからの検出信号により表さ
れた曲げ量と第1及び第2記憶手段に記憶されている第
1及び第2基準値とをそれぞれ比較して同曲げ量が同第
1基準値を上回ったとき楽音を制御するための楽音制御
信号を出力し始めかつ同曲げ量が同第2基準値を下回っ
たとき同楽音制御信号の出力を停止する楽音制御信号出
力手段(43)とを備えたことにある。
【作用】
上記のように構成した本発明においては、演奏者が身
体の一部を曲げるとともに第1基準値の記憶のためにス
イッチ手段を操作すると、第1記憶手段がスイッチ手段
の操作に応答してセンサにより検出されている身体の一
部の曲げ量を第1基準値として記憶する。また、演奏者
がふたたび身体の一部を曲げるとともに第2基準値の記
憶のためにスイッチ手段を操作すると、第2記憶手段が
スイッチ手段の操作に応答してセンサにより検出されて
いる身体の一部の曲げ量を第2基準値として記憶する。
このような操作により、演奏者は、第1及び第2基準値
を、第1基準値が第2基準値より大きくかつ任意の値に
設定できる。その後、演奏者が楽音発生のためのダン
ス、リズム体操などを行って身体の一部を曲げると、同
身体の一部の曲げ量を表す検出信号がセンサから継続的
に出力され、楽音制御信号出力手段は前記曲げ量と前記
記憶された第1及び第2基準値とを比較して、同曲げ量
が同第1基準値を上回ったとき楽音を制御するための楽
音制御信号を出力し始め、かつ同曲げ量が同第2基準値
を下回ったとき同楽音制御信号の出力を停止する。この
場合、前述のように、第1基準値を第2基準値より大き
く設定することができるので、検出曲げ量に対する楽音
制御信号の出力特性にヒステリシス特性をもたせること
ができる。
【発明の効果】
上記作用説明からも、理解できるとおり、本発明によ
れば、ダンス、リズム体操などの身体の曲げに応じた楽
音の制御信号の出力特性にヒステリシス特性をもたせる
ことができるので、身体の一部を曲げている最中に同一
部が振動しても、楽音制御信号が出現したり消滅したり
することがなくなって安定して発生されるようになり、
身体の一部の曲げに応じた楽音制御を安定させることが
できる。また、第1及び第2基準値を記憶させる場合、
身体の一部を曲げると同時に、単にスイッチ手段を操作
すればよいので、第1及び第2基準値の記憶作業が容易
になるともに、第1及び第2基準値と演奏中における楽
音の制御とを対応させることができて第1及び第2基準
値が適切な値に設定される。その結果、各人が、身体の
一部の曲げに対応した楽音制御信号の発生開始時期及び
同制御信号の発生終了時期を、身体の大きさ、好み、く
せ等に応じてダンス、リズム体操などによる楽音の制御
と対応させ易くなる。
【実施例】
a.第1実施例 以下、本発明の第1実施例を図面を用いて説明する
と、第1図は本発明に係る楽音発生装置をブロック図に
より示している。 この楽音発生装置は身体の一部の動作(指の動き)を
検出する動作検出センサ10を備えており、同センサ10は
第2A図及び第2B図に示すような可変抵抗器10aを有す
る。可変抵抗器10aは各一側面にて開口したケーシング1
1,12を備えており、同ケーシング11,12は前記開口面が
対向するように指の先端及び根元にそれぞれ固定される
ようになっている。ケーシング11,12内には底面上に固
着された抵抗板13,14がそれぞれ収容されており、同抵
抗板13,14にはケーシング11,12内にその各端を進退可能
に侵入させた摺動板15がその両端にて摺動可能に接続さ
れている。 抵抗板13は、第3図に示すように、長尺状の薄板に形
成された絶縁基盤13aと単位長さ当り所定の抵抗値を有
するカーボン抵抗帯13b,13cとからなり、両カーボン抵
抗帯13b,13cは絶縁基盤13a上に長手方向に沿って平行に
延設されるとともに、各内側端にて解放されかつ各外側
端にてU字形に形成されて接続されている。抵抗板14も
長尺状の薄板に形成された絶縁基盤14aと単位長さ当り
所定の抵抗値を有するカーボン抵抗帯14b,14cとからな
り、両カーボン抵抗帯14b,14cは絶縁基盤14a上に長手方
向に沿って平行に延設されるとともに、各内外両端にて
それぞれ解放されている。両カーボン抵抗帯14b,14cの
各外側端には端子Ta,Tbがそれぞれ接続されている。 摺動板15は長尺状の薄板に形成され可撓性を有する絶
縁基盤15aと、同基盤15a上に長手方向に沿って平行に延
設された一対の導電帯15b,15cとを有する。導電帯15b,1
5cの各外両端にはブラシ15d〜15gが接続されており、同
ブラシ15d〜15gは絶縁基盤15aの両端に設けた絶縁性の
固定部材15h,15i上に固定されるとともに、その各端部
にて抵抗板13,14のカーボン抵抗帯13b,13c,14b,14c上を
摺動するようになっている。 第4A図はかかる可変抵抗器10aを機能的に示してお
り、指を延ばした状態(第2A図)にあれば、ブラシ15d
〜15gの各外側端部は各カーボン抵抗帯13b,13c,14b,14c
の外端側にそれぞれ位置(第4A図の実線)して、端子
Ta,Tb間の抵抗値が小さくなるようになっている。ま
た、指を曲げる(第2B図)と、ブラシ15d〜15gの各外側
端部は指の曲げ量が多くなるに従って各カーボン抵抗帯
13b,13c,14b,14cの内端側にそれぞれ変位(第4A図の破
線及び一点鎖線)して、端子Ta,Tb間の抵抗値が徐々に
大きくなるようになっている。この可変抵抗器10aは第4
B図に示すような動作検出センサ10の等価回路にて可変
抵抗Rxで代表されており、同抵抗Rxには固定抵抗Raが直
列接続されるとともに、該量抵抗Rx,Raからなる直列回
路の両端は固定抵抗Raの一端にて電源+Vに接続されか
つ可変抵抗Rxの一端にて接地されている。そして、可変
抵抗Rxの両端すなわち端子Ta,Tb間の電圧が指の曲げ量
に従って増加する検出電圧信号Saとして端子Taから出力
されるようになっている。 かかる構成の動作検出センサ10の出力端は、第1図に
示すように、比較器21の正側入力(+)及び比較器22の
負側入力(−)に接続されている。比較器21の負側入力
(−)には第1基準電圧Vref1が供給されており、同比
較器21は前記検出電圧信号Saと該第1基準電圧Vref1
を比較することにより検出電圧信号Saが同電圧Vref1
上回ったとき“H"レベルの信号を出力する。比較器22の
正側入力(+)には第2基準電圧Vref2が供給されてお
り、同比較器22は前記検出電圧信号Saと該第2基準電圧
Vref2とを比較することにより検出電圧信号Saが同電圧V
ref2を下回ったとき“H"レベルの信号を出力する。これ
らの第1基準電圧Vref1及び第2基準電圧Vref2は予め設
定されているもので、該第1基準電圧Vref1該第2基準
電圧Vref2より所定電圧だけ高い。比較器21,22の出力に
はフリップフロップ回路23が接続されており、同フリッ
プフロップ回路23は比較器21からの“H"レベル信号の到
来によりセットされて楽音信号の発生を制御するための
キーオン信号KON(鍵盤楽器のキーがオンなったときに
出力される信号に対応する信号)を出力するものととも
に、比較器22からの“H"レベル信号の到来によりリセッ
トされて前記キーオン信号KONの発生を停止する。 動作検出センサ10及びフリップフロップ回路23の各出
力端はトーンジェネレータ24に接続されている。トーン
ジェネレータ24は各指に割り当てられた音高又は音色
(シンバル、バスドラ等の楽器種類に対応)を有する楽
音信号を形成出力するもので、キーオン信号KONの発生
に応じて楽音信号の形成出力を開始するとともに、検出
電圧信号Saのレベルに応じて発生楽音信号の音量、微妙
な音色等の変化を制御する。なお、前記比較器21,22、
フリップフロップ回路23及びトーンジェネレータ24はケ
ースに内蔵されて人間の身体の一部、例えば腰に装着さ
れるようになっている。 次に、上記のように構成した実施例の動作を説明す
る。演奏者は動作検出センサ10の手の指に装着した状態
でリズム体操、ダンス等をしながら該指を曲げると、可
変抵抗器Rxの抵抗値が同曲げに応じて徐々に大きくなる
ので、検出電圧信号Saは前記指の曲げに応じて大きくな
る。かかる場合、該検出信号Saが第1基準電圧Vref1
上回ると、比較器21は“H"レベルの信号を出力してフリ
ップフロップ回路23をセットする。これにより、フリッ
プフロップ回路23はキーオン信号KONをトーンジェネレ
ータ24に出力し、同ジェネレータ24は該信号KONに同期
して前記指に割り当てられている音高又は音色の楽音信
号を形成出力し始めて同楽音信号を形成出し続ける。か
かる場合、楽音の音量、微妙な音色の変化は動作検出セ
ンサ10から直接供給されている検出電圧信号Saに応じて
制御される。 また、前記曲げた指を伸ばすと、検出電圧信号Saは徐
々に小さくなる。かかる場合、検出電圧信号Saが小さく
なって前記第1基準電圧Vref1を下回っても、フリップ
フロップ23はセット状態に維持されたままであってキー
オン信号KONは発生され続けるので、前記楽音信号も発
生され続ける。そして、指がさらに延ばされ、動作検出
信号Saが第2基準電圧Vref2を下回ると、比較器22は
“H"レベルの信号を出力してフリップフロップ回路23を
リセットする。その結果、キーオン信号KONの発生が停
止され、トーンジェネレータ24にて楽音信号が形成され
なくなり、同信号の発生も停止する。 このような動作検出信号Saと第1及び第2基準電圧V
ref1,Vref2との比較に基づく楽音の発生制御により、指
の曲げ量が第1基準電圧Vref1に対応した量より大きく
なった時点で楽音の発生開始が制御され、かつ同指の曲
げ量が前記第1基準電圧Vref1より小さな2基準電圧V
ref2に対応した量より小さくなった時点で楽音の発生停
止が制御されるようになる。これにより、指の曲げ量に
対する楽音の発生制御特性に第5図に示すようなヒステ
リシス特性が付与されることになり、指の曲げ動作中
に、該指が多少振動しても、キーオン信号KONは出現し
たり消滅したりすることがなくなって安定して発生され
るようになるので、指の曲げ動作に応じた楽音の発生制
御を安定させることができる。 b.第2実施例 次に、本発明の第2実施例について説明する。第6図
は該第2実施例に係る楽音発生装置を示しており、この
楽音発生装置は第1及び第2基準電圧Vref1,Vref2が可
変設定されるようになっている点を除けば上記第1実施
例のものと同一であるので、他の同一部分については上
記第1実施例と同一符号を付けてその説明を省略する。 第1及び第2基準信号Vref1,Vref2はポテンショメー
タ25からそれぞれ取り出されるようになっている。ポテ
ンショメータ25は一端にて電源+Vに接続されかつ他端
にて接地された抵抗25aと同抵抗25a上を摺動可能な一対
の摺動子25b,25cとからなり、各摺動子25b,25cは比較器
21の負側入力(−)及び比較器22の正側入力(+)にそ
れぞれ接続されるとともに、操作子26a,26bによりそれ
ぞれ変位されるようになっている。 かかる構成の第2実施例においては、指の曲げ動作に
応じた楽音の発生制御前に、操作子26a,26bを操作して
摺動子25b,25cの位置を変更設定することにより、第1
及び第2基準電圧Vref1,Vref2を設定する。かかる設定
では、第1基準電圧Vref1が第2基準電圧Vref2より大き
く設定されるとともに、両電圧Vref1,Vref2は演奏者の
好みに応じて設定することができる。なお、指の曲げ動
作に応じた楽音の発生制御動作に関しては上記第1実施
例と同様である。 これにより、この第2実施例による楽音発生装置にお
いては、上記ヒステリシス特性に関係した上記第1実施
例の場合と同等な効果が得られるとともに、第1及び第
2基準電圧Vref1,Vref2の設定変更により、各人が好み
に応じて楽音制御信号を発生させる身体の一部の動作状
態を任意に設定できる。また、この第2の実施例によれ
ば、第1基準電圧Vref1と第2基準電圧Vref2とを独立に
設定変更できるので、楽音の発生を開始させる動作検出
信号値と楽音の発生を停止させる動作検出信号値との
幅、すなわち前記ヒステリシス特性の幅をも自由に設定
でき、各人の好みに応じて楽音制御信号の発生開始と同
信号の発生停止に対応した身体の一部の動作状態を任意
に設定できる。 さらに、上記第2実施例による楽音発生装置を、ダン
ス、リズム体操ではなく、例えば指の曲げに応じて鍵盤
楽器や管楽器の演奏を模倣するために利用した場合に
は、模倣しようとする楽器における指の曲げ量に応じて
第1及び第2基準電圧Vref1,Vref2を任意の値に設定す
れば、該両電圧Vref1,Vref2に応じて楽音の発生開始及
び停止時期が制御されるので、種々の楽器の模倣演奏が
できるようになる。 c.第3実施例 次に、本発明の第3実施例について説明する。第7図
は該第3実施例に係る楽音発生装置の一部を示してお
り、この楽音発生装置は摺動子25b,25cが操作子26cによ
り連動して変位されるようになっている。かかる場合、
摺動子25b,25cの間隔は予め決められているとともに、
摺動子25bは摺動子25cに対して電源+V側に位置してい
る。他の部分は上記第2実施例と同じである。 その結果、当該楽音発生措置の演奏前に、操作26cを
操作すれば、第1及び第2基準電圧Vref1,Vref2が連動
して設定されるので、この第3実施例による楽音発生装
置によれば、該両基準電圧Vref1,Vref2の設定が楽にな
る。 d.第4実施例 次に、本発明の第4実施例について説明すると、第8
図は該第4実施例に係る楽音発生装置を示している。 この楽音発生装置は上記各実施例と同様に構成した動
作検出センサ10を有する。動作検出センサ10の出力端は
A/D変換器31に接続されており、同変換器31は動作検出
センサ10からの検出電圧信号Saをディジタル変換し、そ
の出力信号Sd1を第1及び第2基準信号記憶手段として
のレジスタ32,33に供給するとともに、比較器34のA入
力及び比較器35のB入力に供給するようになっている。 レジスタ32,33はパルス発生回路36,37からの各パルス
信号P1,P2の供給に同期して前記出力信号Sd1はそれぞ
れを取り込むもので、パルス発生回路36,37はスイッチ3
8,39がオンされるとパルス信号P1,P2をそれぞれ発生す
るものである。スイッチ38,39はそれぞれ常時オフ状態
にありかつ演奏者の操作によりオン状態になるもので、
演奏者により適宜操作され得る位置に取り付けられてい
る。 比較器34,35はそれぞれ常時“L"レベルの信号を出力
するとともにそのA入力に供給された信号がB入力に供
給された信号により大きくなったときに“H"レベルの信
号を出力するもので、比較器34のB入力にはレジスタ32
内に記憶されている信号Sd2が供給され、比較器35のA
入力にはレジスタ33内に記憶されている信号Sd3が供給
されている。 これらの比較器34,35の各出力にはワンショット回路4
1,42が接続されており、両回路41,42は共に入力信号の
立ち上がりに同期してパルス信号を出力する。ワンショ
ット回路41の出力端はフリップフロップ回路43のセット
端子Sに接続され、かつワンショット回路42の出力端は
フリップフロップ回路43のリセット端子Rに接続されて
おり、同フリップフロップ回路43の出力信号はキーオン
信号KONとして出力されるようになっている。 フリップフロップ回路43の出力端はバス44に接続され
ており、バス44にはCPU45、メモリ46及びトーンジュネ
レータ47が接続されている。CPU45はプログラムを実行
し、メモリ46は前記プログラム及び種々のデータを記憶
し、トーンジェネレータ47は楽音信号を発生するもので
ある。かかる場合、メモリ46に記憶されているプログラ
ム制御により、CPU45はフリップフロップ回路43からの
キーオン信号KONを継続的に取り込みかつ該信号KONをト
ーンジェネレータ47に出力し、同ジェネレータ47が楽音
信号を発生するようになっている。 上記のように構成した第4実施例の動作を説明する。
まず、演奏者は指の曲げ量に対応した楽音の発生開始及
び停止を制御する第1及び第2基準信号を設定するため
に、指を適当に曲げかつスイッチ38,39をオン操作す
る。これにより、動作検出センサ10は指の曲げ量に応じ
た検出電圧信号SaをA/D変換器31に供給し、同変換器31
が前記検出電圧信号Saをディジタル変換して前記指の曲
げ量を表す信号Sd1をレジスタ32,33へ供給する。一
方、パルス発生回路36,37はスイッチ38,39のオン操作に
それぞれ同期したパルス信号P1,P2をレジスタ32,33に供
給するので、同レジスタ32,33は前記スイッチ38,39の各
操作時における指の曲げ量を表す信号Sd1をそれぞれ記
憶することになる。 これによりレジスタ32,33内に第1及び第2基準信号
が記憶されるわけであるが、かかる場合、レジスタ32に
第1基準信号を記憶させる場合の指の曲げ量を、レジス
タ33に第2基準信号を記憶させる場合の指の曲げ量より
多くする。これにより、レジスタ32から出力される信号
Sd2はレジスタ33から出力される信号Sd3より大きくな
る。 かかる状態で、楽音の発生制御のために指を曲げる
と、比較器34のA入力及び比較器35のB入力に供給され
る信号Sd1が該指の曲げ量に応じて大きくなる。かかる
場合、この信号Sd1がレジスタ32から出力される信号S
d2より大きくなると、比較器34が“H"レベルの信号をワ
ンショット回路41に供給するようになるので、同ワンシ
ョット回路41は該供給信号の“H"レベルへの立ち上がり
時にパルス信号をフリップフロップ回路43のセット入力
Sに供給して該フリップフロップ回路43をセット状態に
する。その結果、フリップフロップ回路43はキーオン信
号を発生するようになる。 そして、前述のように、CPU45はメモリ46と協働して
フリップフロップ回路43からのキーオン信号KONを取り
込むとともにトーンジェネレータ47に出力し、トーンジ
ェネレータ47が該キーオン信号KONに同期して楽音信号
の発生を開始するので、指の曲げに応じて楽音の発生が
制御されるようになる。 一方、かかる楽音信号の発生中、指の曲げが解除され
て信号Sd1が前記レジスタ34の出力信号Sd2より小さく
なっても、フリップフロップ回路43は前記状態を維持す
るので、キーオン信号KONは発生され続けて楽音信号を
発生され続ける。また、前記指の曲げ解除により同指が
さらに延ばされて信号Sd1がレジスタ33から出力される
信号Sd3より小さくなると、すなわち信号Sd3が信号S
d1より大きくなると、比較器35が“H"レベルの信号をワ
ンショット回路42に供給するようになるので、同ワンシ
ョット回路42は該供給信号の“H"レベルへの立ち上がり
時にパルス信号をフリップフロップ回路43のリセット入
力Rに供給して該フリップフロップ回路43をリセット状
態にする。これにより、この時点からキーオン信号KON
の出力が停止され、同時点で楽音の発生が停止する。 このようにレジスタ32,33を設けるとともにレジスタ3
2の記憶信号をレジスタ33の記憶信号より大きく設定す
ることにより、キーオン信号KONの発生及び停止に上記
各実施例と同様なヒステリシス特性を付与することがで
きるので、この第4実施例による楽音発生装置において
も、演奏者が指の曲げ量をキーオン信号KONの発生付近
で変動させても、キーオン信号KONが発生及び停止を繰
り返すことがなくなって安定したものとなる。 また、上記第4実施例においては、指の曲げ量が前記
とは異なる状態でスイッチ38,39をオン操作すれば、前
記基準信号の値を変更できる。例えば、演奏者が指を少
し曲げた時点でスイッチ38,39をオン操作すれば、以降
すなわち演奏中には指の曲げ量が少ない状態でキーオン
信号KONが出力されて楽音の発生開始が制御されるよう
になる。一方、演奏者が指を多く曲げた時点でスイッチ
38,39をオン操作すれば、以降すなわち演奏中には指の
曲げ量が多い状態でキーオン信号KONが出力されて楽音
の発生開始が制御されるようになる。その結果、この第
4実施例による楽音発生装置においては、指の曲げ量に
対する楽音の発生開始時期を制御するための基準信号
(闘値)を設定する場合、演奏者の指の曲げと同時に、
単にスイッチ38,39をオン操作すればよいので、基準信
号の設定と演奏中における楽音の発生制御とが対応し、
該基準信号の設定が楽になる。 e.上記各実施例の変形例 (1)上記第1乃至第3実施例においてはアナログ信号
処理による楽音制御回路を採用したが、上記第4実施例
のように、ディジタル信号処理による楽音制御回路を採
用してもよい。かかる場合、動作検出センサ10の出力、
第1及び第2基準電圧Vref1,Vref2をディジタル変換す
るとともに、比較器21,22をディジタル回路で構成する
ようにすればよい。 また、逆に、上記第4実施例の楽音制御回路をアナロ
グ回路により構成してもよい。 (2)上記第4実施例においては、CPU45がプログラム
制御によりフリップフロップ回路43からのキーオン信号
KONを取り込んでトーンジェネレータ47に供給するよう
にしたが、フリップフロップ回路43の出力端を直接トー
ンジェネレータ47に接続して、同回路43がトーンジェネ
レータ47における楽音の発生を直接的に制御するように
してもよい。 また、フリップフロップ回路43を省略してワンショッ
ト回路41,42からのパルス信号をバス44に供給して、CPU
45がプログラム制御により前記パルス信号からキーオン
信号KONを形成するようにしてもよい。さらに、ワンシ
ョット回路41,42をも省略して比較器34,35出力をバス44
に供給したり、レジスタ32,33及びパルス発生回路36,37
をも省略してA/D変換器31及びスイッチ38,39の出力のみ
をバス44を介してCPU45に入力し、プログラム処理によ
り上記第4実施例と同等の機能を達成させたりするよう
にしてもよい。 (3)上記第4実施例においては、レジスタ32,33に第
1及び第2基準信号として動作検出センサ10により検出
した指の曲げ量を表す信号Sd1を記憶させるようにした
が、上記第2及び第3実施例のように別途設けた操作
子、例えばボリュームにより設定される基準信号を記憶
させるようにしてもよい。かかる場合、所望の値を操作
子で設定した後に、スイッチ38,39等をオン操作するこ
とにより前記信号値を表すディジタルデータをレジスタ
32,33に記憶させるようにすればよい。 (4)上記第4実施例においては、動作検出センサ10に
より検出された指の曲げ量に応じて楽音の発生及び停止
のみを制御するようにしたが、上記第1実施例のように
指の曲げ量に応じて楽音の音量、音色等の楽音要素をも
連続的に制御するようにしてもよい。かかる場合、A/D
変換器31の出力信号Sd1をトーンジェネレータ24にも導
くようにすればよい。 (5)上記各実施例においては、指の曲げ量が所定以上
になるとキーオン信号KONを発生させて楽音の発生開始
を制御するようにしたが、該所定以上の曲げすなわちキ
ーオン信号KONにより他の楽音要素、例えば音色の切り
替え、ビブラート、トレモロ等の効果付与の有無等を切
り替え制御するようにしてもよい。 (6)上記各実施例においては、指の曲げに応じて楽音
を制御するようにしたが、人間の身体の他の部分の曲
げ、例えば手や足の曲げに応じて楽音の制御をするよう
にしてもよい。かかる場合、手や足の関節の曲げ量を検
出するセンサを動作検出センサとして用いるようにすれ
ばよい。 また、人間の身体の一部の曲げに限らず、身体の一部
の他の動作、例えば手、足、首等の振りに応じて楽音を
制御する場合にも、本発明を適用できる。かかる場合、
手、足、首等の前記動作を検出するために、手、足、首
等に速度センサ、加速度センサ等を装着して、該センサ
を上記実施例の動作検出センサとして用いるようにすれ
ばよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例に係る楽音発生装置の全体
ブロック図、第2A図及び第2B図は第1図の動作検出セン
サの一例を示す可変抵抗器の指への装着状態を示す状態
図、第3図は同可変抵抗器の分解斜視図、第4A図は同可
変抵抗器の機能図、第4B図は第1図の動作検出センサの
等価回路図、第5図は第1図の楽音発生装置におけるキ
ーオン信号の発生特性を示す特性図、第6図は本発明の
第2実施例に係る楽音発生装置の全体ブロック図、第7
図は本発明の第3実施例に係る楽音発生装置の部分図、
第8図は本発明の第4実施例に係る楽音発生装置の全体
ブロック図である。 符号の説明 10……動作検出センサ、10a……可変抵抗器、21,22,34,
35……比較器、23,43……フリップフロップ回路、24,47
……トーンジェネレータ、25……ポテンショメータ、26
a,26b,26c……操作子、32,33……レジスタ、36,37……
パルス発生回路、38,39……スイッチ、45……CPU、46…
…メモリ。
フロントページの続き (72)発明者 小幡 雅彦 静岡県浜松市中沢町10番1号 ヤマハ株 式会社内 (72)発明者 熊野 真二 静岡県浜松市中沢町10番1号 ヤマハ株 式会社内

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】人間の身体の一部に装着され同身体の一部
    の曲げ量を検出して同曲げ量を表す検出信号を出力する
    センサと、 第1及び第2基準値の記憶を指示するためのスイッチ手
    段と、 前記スイッチ手段の操作に応答して前記センサからの検
    出信号により表された曲げ量を第1及び第2基準値とし
    てそれぞれ記憶する第1及び第2記憶手段と、 前記センサからの検出信号により表された曲げ量と前記
    第1及び第2記憶手段に記憶されている第1及び第2基
    準値とをそれぞれ比較して同曲げ量が同第1基準値を上
    回ったとき楽音を制御するための楽音制御信号を出力し
    始めかつ同曲げ量が同第2基準値を下回ったとき同楽音
    制御信号の出力を停止する楽音制御信号出力手段と を備えたことを特徴とする楽音制御装置。
JP63322886A 1987-12-24 1988-12-21 楽音制御装置 Expired - Fee Related JP2560464B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63322886A JP2560464B2 (ja) 1987-12-24 1988-12-21 楽音制御装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62-328061 1987-12-24
JP32806187 1987-12-24
JP63322886A JP2560464B2 (ja) 1987-12-24 1988-12-21 楽音制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01315791A JPH01315791A (ja) 1989-12-20
JP2560464B2 true JP2560464B2 (ja) 1996-12-04

Family

ID=26570967

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63322886A Expired - Fee Related JP2560464B2 (ja) 1987-12-24 1988-12-21 楽音制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2560464B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7781666B2 (en) 2000-01-11 2010-08-24 Yamaha Corporation Apparatus and method for detecting performer's motion to interactively control performance of music or the like

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2500544B2 (ja) * 1991-05-30 1996-05-29 ヤマハ株式会社 楽音制御装置
JP4581202B2 (ja) * 2000-09-05 2010-11-17 ヤマハ株式会社 身体情報測定方法、身体情報測定ネットワークシステムおよび身体情報測定システム
US8292689B2 (en) 2006-10-02 2012-10-23 Mattel, Inc. Electronic playset
US8062089B2 (en) 2006-10-02 2011-11-22 Mattel, Inc. Electronic playset
US10055017B2 (en) 2010-10-22 2018-08-21 Joshua Michael Young Methods devices and systems for creating control signals
JP2012155006A (ja) * 2011-01-24 2012-08-16 Tomy Co Ltd 音出力装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57135993A (en) * 1981-02-16 1982-08-21 Fuaasuto Denshi Kk Electronic musical instrument
JPS6150999B2 (ja) * 1983-06-07 1986-11-06 Yushiro Chem Ind
JPS61292196A (ja) * 1985-06-20 1986-12-22 ヤマハ株式会社 電子楽器の制御装置
JPS62187393A (ja) * 1986-02-13 1987-08-15 ヤマハ株式会社 電子楽器のタツチレスポンス装置
JPS62235985A (ja) * 1986-04-08 1987-10-16 カシオ計算機株式会社 電子楽器

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH036957Y2 (ja) * 1984-09-07 1991-02-21

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57135993A (en) * 1981-02-16 1982-08-21 Fuaasuto Denshi Kk Electronic musical instrument
JPS6150999B2 (ja) * 1983-06-07 1986-11-06 Yushiro Chem Ind
JPS61292196A (ja) * 1985-06-20 1986-12-22 ヤマハ株式会社 電子楽器の制御装置
JPS62187393A (ja) * 1986-02-13 1987-08-15 ヤマハ株式会社 電子楽器のタツチレスポンス装置
JPS62235985A (ja) * 1986-04-08 1987-10-16 カシオ計算機株式会社 電子楽器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7781666B2 (en) 2000-01-11 2010-08-24 Yamaha Corporation Apparatus and method for detecting performer's motion to interactively control performance of music or the like

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01315791A (ja) 1989-12-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5125313A (en) Musical tone control apparatus
US11011145B2 (en) Input device with a variable tensioned joystick with travel distance for operating a musical instrument, and a method of use thereof
JPS61239299A (ja) 電子打楽器
JP2560464B2 (ja) 楽音制御装置
US5373096A (en) Musical sound control device responsive to the motion of body portions of a performer
US3553336A (en) Accenter touch bar for electronic musical instrument
JP2526650B2 (ja) 楽音制御装置
JP2893724B2 (ja) 楽音信号形成装置
JP2573152Y2 (ja) 電子打楽器
JPS6224311Y2 (ja)
JP3237421B2 (ja) 自動演奏装置
JP2005099565A (ja) 指動音楽演奏装置
JPH0722718Y2 (ja) 楽音制御装置
JP2523779B2 (ja) 自動演奏装置
JP2522908Y2 (ja) 楽音発生制御装置
JP3042037B2 (ja) 楽音制御装置およびそのタッチセンサ
JP2712224B2 (ja) 電子弦楽器
JP2604431B2 (ja) 電子管楽器
JPH079577B2 (ja) 楽音発生制御装置
JP2689480B2 (ja) 楽音発生制御装置
JP2757659B2 (ja) 楽音制御装置
JP2551066B2 (ja) 楽音発生制御装置
JP2830105B2 (ja) 楽音制御装置
JP2650315B2 (ja) 楽音制御装置
JP2556370Y2 (ja) 電子鍵盤楽器

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees