JP2526650B2 - 楽音制御装置 - Google Patents

楽音制御装置

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JP2526650B2
JP2526650B2 JP63322885A JP32288588A JP2526650B2 JP 2526650 B2 JP2526650 B2 JP 2526650B2 JP 63322885 A JP63322885 A JP 63322885A JP 32288588 A JP32288588 A JP 32288588A JP 2526650 B2 JP2526650 B2 JP 2526650B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】
本発明は人間の身体の一部の動作を検出し、該検出結
果に応じて楽音の発生を制御したり、発生楽音の音色、
音量、効果等の楽音要素を制御する楽音制御装置に関す
る。
【従来の技術】
従来の楽音制御装置は、例えばピアノ、電子オルガ
ン、ギター、管楽器等で代表されるように、鍵盤を打鍵
したり、弦を弾いたり、管内へ息を吹き込んだりして、
楽音の発生を制御し、または発生楽音の音色、音量、効
果等の楽音要素を制御するようにしていた。
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、上記ピアノ、電式オルガンにあっては、装
置自体が大きく携帯不能であるので、楽器を演奏する位
置、姿勢等に大きな制約を受けて身体を自由に動かすこ
とは到底望めない。また、ギター、管楽器等にあって
は、携帯可能であるので演奏位置の制約は受けないが、
楽器を手で持つ必要があるために演奏中における身体の
自由な動きは期待できない。 このような点に着目して、本出願人は身体の動きを検
出するセンサを人間の身体の一部に装着するとともに、
該センサからの検出信号に応じて楽音の発生を制御した
り、発生楽音の音色、音量、効果等の楽音要素を制御し
て、ダンス、リズム体操をしながら楽音を制御できる楽
音制御装置を提案した。例えば、本出願人と同一出願人
の先の出願(特願昭62−44233号明細書)には、指を曲
げるとオンになるようなスイッチを手の指に装着すると
ともに、該オン動作に応じて楽音制御信号を発生させて
楽音の発生開始を指示する楽音制御装置が示されてい
る。また、本出願人と同一出願人の先の出願(特願昭62
−23381号明細書)には、身体の動きに対応して連続的
に変化する検出信号を出力するセンサを身体の一部に装
着するとともに、該センサからの検出信号と予め決めら
れた基準信号とを比較して該検出信号が前記基準信号を
越えたときに楽音制御信号を発生させて楽音の発生開始
を指示するようにした楽音制御装置が示されている。 しかるに、上記前者の提案装置にあつてはスイッチが
オンになると位置が予め決められており、また上記後者
の提案装置にあつては基準信号が固定されているので、
常に、指の一定以上の曲げ又は身体の一定以上の動作に
より楽音制御信号が出力される。一方、各人の指の長
さ、身体の大きさ等には差があるとともに、各人は種々
のくせを有するので、前記のように楽音の制御位置が固
定されると、ダンス、リズム体操等に応じた楽音の制御
をしにくい場合が生じるという問題があった。 本発明は上記問題に鑑みなされたもので、その目的は
ダンス、リズム体操等の身体の動きに応じて楽音制御を
し易い楽音制御装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の構成上の特徴
は、人間の身体の一部に装着され同身体の一部の曲げ量
を検出して同曲げ量を表す検出信号を出力するセンサ
と、基準値の記憶を指示するためのスイッチと、スイッ
チの操作に応答してセンサからの検出信号により表され
た曲げ量を基準値として記憶する記憶手段と、センサか
らの検出信号により表された曲げ量と記憶手段に記憶さ
れている基準値とを比較して同曲げ量と同基準値の大小
関係に応じて楽音を制御するための楽音制御信号を出力
する楽音制御信号出力手段とを備えたことにある。
【作用】
上記のように構成した本発明においては、演奏者が身
体の一部を動かすとともにスイッチを操作すると、セン
サが身体の一部の曲げ量を表す検出信号を出力し、記憶
手段が前記スイッチの操作に応答して前記センサにより
検出されている身体の一部の曲げ量を基準値として記憶
する。その後、演奏者が楽音発生のためのダンス、リズ
ム体操などを行って身体の一部を曲げると、同身体の一
部の曲げ量を表す検出信号がセンサから出力され、楽音
制御信号出力手段は前記曲げ量と前記記憶された基準値
とを比較しつえ、同曲げ量と同基準値の大小関係に応じ
て楽音を制御するための楽音制御信号を出力する。
【発明の効果】
上記作用説明からも、理解できるとおり、本発明によ
れば、上記提案装置と同様に、ダンス、リズム体操など
の身体の曲げに応じた楽音の制御が可能となるととも
に、基準値の記憶動作によって基準値が任意に設定さ
れ、各人が身体の大きさ、好み、くせ等に応じて身体の
曲げに対応した楽音制御信号の発生開始時期などを制御
できるようになって前記楽音の制御がし易くなる。ま
た、基準値を設定する場合、身体の一部を曲げると同時
に、単にスイッチを操作すればよいので、基準値の設定
作業が容易になるとともに、基準値の設定と演奏中にお
ける楽音の制御とを対応させることができて設定基準値
が適切になる。
【実施例】
a.第1実施例 以下、本発明の第1実施例を図面を用いて説明する
と、第1図は本発明に係る楽音発生装置をブロック図に
より示している。 この楽音発生装置は身体の一部の動作(指の動き)を
検出する動作検出センサ10を備えており、同センサ10は
第2A図及び第2B図に示すような可変抵抗器10aを有す
る。可変抵抗器10aは各一側面にて開口したケーシング1
1,12を備えており、同ケーシング11,12は前記開口面が
対向するように指の先端及び根元にそれぞれ固定される
ようになっている。ケーシング11,12内には底面上に固
着された抵抗板13,14がそれぞれ収容されており、同抵
抗板13,14にはケーシング11,12内にその各端を進退可能
に侵入させた摺動板15がその両端にて摺動可能に接続さ
れている。 抵抗板13は、第3図に示すように、長尺状の薄板に形
成された絶縁基盤13aと単位長さ当り所定の抵抗値を有
するカーボン抵抗帯13b,13cとからなり、両カーボン抵
抗帯13b,13cは絶縁基盤13a上に長手方向に沿って平行に
延設されるとともに、各内側端にて解放されかつ各外側
端にてU字形に形成されて接続されている。抵抗板14も
長尺状の薄板に形成された絶縁基盤14aと単位長さ当り
所定の抵抗値を有するカーボン抵抗帯14b,14cとからな
り、両カーボン抵抗帯14b,14cは絶縁基盤14a上に長手方
向に沿って平行に延設されるとともに、各内外外両端に
てそれぞれ解放されている。両カーボン抵抗帯14b,14c
の各外側端には端子Ta,Tbがそれぞれ接続されている。 摺動板15は長尺状の薄板に形成され可撓性を有する絶
縁基盤15aと、同基盤15a上に長手方向に沿って平行に延
設された一対の導電帯15b,15cとを有する。導電帯15b,1
5cの各外両端にはブラシ15d〜15gが接続されており、同
ブラシ15d〜15gは絶縁基盤15aの両端に設けた絶縁性の
固定部材15h,1i上に固定されるとともに、その各端部に
て抵抗板13,14のカーボン抵抗帯13b,13c,14b,14c上を摺
動するようになっている。 第4A図はかかる可変抵抗器10aを機能的に示してお
り、指を延ばした状態(第2A図)にあれば、ブラシ15d
〜15gの各外側端部は各カーボン抵抗帯13b,13c,14b,14c
の外端側にそれぞれ位置(第4A図の実線)して、端子T
a,Tb間の抵抗値が小さくなるようになっている。また、
指を曲げる(第2B図)と、ブラシ15d〜15gの各外側端部
は指の曲げ量が多くなるに従って各カーボン抵抗帯13b,
13c,14b,14cの内端側にそれぞれ変位(第4A図の破線及
び一点鎖線)して、端子Ta,Tb間の抵抗値が徐々に大き
くなるようになっている。この可変抵抗器10aは第4B図
に示すような動作検出センサ10の等価回路にて可変抵抗
Rxで代表されており、同抵抗Rxには固定抵抗Raが直列接
続されるとともに、該両抵抗Rx,Raからなる直列回路の
両端は固定抵抗Raの一端にて電源+Vに接続されかつ可
変抵抗Rxの一端にて接地されている。そして、可変抵抗
Rxの両端すなわち端子Ta,Tb間の電圧が指の曲げ量に従
って増加する検出電圧信号Saとして端子Taから出力され
るようになっている。 かかる構成の動作検出センサ10の出力端は、第1図に
示すように、比較器20の正側入力(+)に接続されてい
る。比較器20は前記検出電圧信号Saと基準電圧Vrefとを
比較することにより検出電圧信号Saが基準電圧Vrefを越
えたとき楽音信号の発生を制御するためのキーオン信号
KON(鍵盤楽器のキーがオンなったときに出力される信
号に対応する信号)を出力するもので、その負側入力
(−)には基準電圧Vrefを発生する基準電圧発生器30が
接続されている。基準電圧発生器30は一端にて電源+V
に接続されかれ他端にて接地された抵抗31aと同抵抗31a
上を摺動可能な摺動子31bとからなるポテンショメータ3
1を備えており、同摺動子31bは比較器20の負側入力
(−)に接続されるとともに操作子32により変位される
ようになっている。 動作検出センサ10及び比較器20の各出力端はトーンジ
ェネレータ40に接続されている。トーンジェネレータ40
は各指に割り当てられた音高又は音色(シンバル、バス
ドラ等の楽器種類に対応)を有する楽音信号を形成出力
するもので、キーオン信号KONの発生に応じて楽音信号
の形成出力を開始するとともに、検出電圧信号Saのレベ
ルに応じて発生楽音信号の音量、微妙な音色等の変化を
制御する。なお、前記比較器20、基準電圧発生器30及び
トーンジェネレータ40はケースに内蔵されて人間の身体
の一部、例えば腰に装着されるようになっている。 次に、上記のように構成した実施例の動作を説明す
る。動作検出センサ10を手の指に装着した状態で該指を
曲げると、可変抵抗器Rxの抵抗値が同曲げに応じて徐々
に大きくなるので、検出電圧信号Saは前記指の曲げに応
じて大きくなる。かかる場合、該検出電圧信号Saが基準
電圧発生器30から供給される基準電圧Vrefより大きくな
ると、比較器20はキーオン信号KONをトーンジェネレー
タ40に出力し、同ジェネレータ40は該信号KONに同期し
て前記指に割り当てられている音高又は音色の楽音信号
を形成出力し始める。かかる場合、楽音の音量、微妙な
音色の変化は動作検出センサ10から直接供給されている
検出電圧信号Saに応じて制御される。また、前記曲げた
指を延ばすと、検出電圧信号Saは小さくなり、同信号Sa
は前記基準電圧Vref以下になるので、比較器20はキーオ
ン信号KONの発生を停止する。これにより、トーンジェ
ネレータ40にて楽音信号が形成されなくなり、同信号の
発生も停止する。このように、指の曲げ量に応じてキー
オン信号KONの発生が制御され、該制御されたキーオン
信号KONに応じて楽音の発生が制御される。 一方、基準電圧発生器30にて操作子32が操作される
と、摺動子31bが抵抗31a上を摺動して同摺動子31bから
比較器20の負側入力(−)に供給される基準電圧Vref
変化する。そして、この基準電圧Vrefの変更制御によ
り、キーオン信号KONの発生すなわち楽音信号の発生の
有無に対応した指の曲げ量が変更制御される。これによ
り、各人が身体の大きさ、好み、くせ等に応じて身体の
動作に対応した楽音信号の発生開始時期を変更できるよ
うになるので、前記楽音の発生制御をし易くなる。 また、上記第1実施例による楽音発生装置を、ダン
ス、リズム体操ではなく、例えば指の曲げに応じて鍵盤
楽器や管楽器の演奏を模倣するために利用した場合に
は、模倣しようとする楽器における指の曲げ量に応じて
基準電圧Vrefを任意の値に設定すれば、該電圧Vrefに応
じて楽音の発生開始時期が制御されるので、種々の楽器
の模倣演奏ができるようになる。 b.第2実施例 次に、本発明の第2実施例について説明する。第5図
は該第2実施例に係る楽音発生装置を示しており、上記
第1実施例と同様に構成した動作検出センサ10の出力端
はA/D変換器51に接続されている。A/D変換器51は動作検
出センサ10からの検出電圧信号Saをディジタル変換する
もので、その出力信号Sd1が基準信号記憶手段としての
レジスタ52に供給するとともに、減算回路53の一方の入
力に供給されるようになっている。レジスタ52はパルス
発生回路54からのパルス信号の供給に同期して前記出力
信号Sb1を取り込むもので、パルス発生回路54はスイッ
チ55がオンされるとパルス信号を発生するものである。
スイッチ55は常時オフ状態にありかつ演奏者の操作によ
りオン状態になるもので、演奏者により適宜操作され得
る位置に取り付けられている。減算回路53の他方の入力
にはレジスタ52からの出力信号Sd2が供給されるように
なっており、同減算回路53は信号Sd1から信号Sd2を減
算した差信号Sd1−Sd2を出力信号Sd3として出力する
ものである。 減算回路53の出力端には前記出力信号Sd3を取り込み
記憶するレジスタ56が接続されており、同レジスタ56は
バスBUSを介してCPU57、メモリ58及びトーンジェネレー
タ59に接続されている。CPU57はプログラムを実行し、
メモリ58は前記プログラム及び種々のデータを記憶し、
トーンジェネレータ59は楽音信号を発生するものであ
る。かかる場合、メモリ58に記憶されているプログラム
制御により、CPU57はレジスタ56に記憶されている信号
Sd3を継続的に取り込むとともに該信号Sd3とメモリ58
に予め記憶されている所定値とを比較して、信号Sd3が
所定値を越えたときキーオン信号KONをトーンジェネレ
ータ59に出力し、同ジェネレータ59が楽音信号を発生す
るようになっている。 上記のように構成した第2実施例の動作を説明する。
まず、演奏者は指の曲げ量に対応した楽音発生の閾値を
設定するために、指を適当に曲げかつスイッチ55をオン
操作する。これにより、動作検出センサ10は指の曲げ量
に応じた検出電圧信号SaをA/D変換器51に供給し、同変
換器51が前記検出電圧信号Saをデイジタル変換して前記
指の曲げ量を表す信号Sdをレジスタ52へ供給する。一
方、パルス発生回路54はスイッチ55のオン操作に同期し
たパルス信号をレジスタ52に供給するので、同レジスタ
52は前記スイッチ55の操作時における指の曲げ量を表す
信号Sd1を記憶することになる。 次に、ダンス、リズム体操等をしながら楽音の発生を
制御する場合について説明する。かかる場合、演奏者が
指を曲げると、前記と同様にしてA/D変換器51からは指
の曲げ量を表す出力信号Sd1が出力されて、減算回路53
に供給される。なお、この信号Sd1はレジスタ52にも供
給されるが、同レジスタ52にはパルス発生回路54からの
パルス信号が供給されないので、同レジスタ52は前記信
号Sd1を前述のように記憶することはない。減算回路53
は前記供給信号Sd1からレジスタ52に以前記憶した信号
Sd2を減算して該減算結果Sd1−Sd2を表す信号Sd3を
出力するようになる。そして、前述のように、CPU57は
レジスタ56及びメモリ58と協働して前記信号Sd3が所定
値を越えるとキーオン信号KONをトーンジェネレータ59
に出力し、トーンジェネレータ59が該キーオン信号KON
に同期して楽音信号の発生を開始するので、指の曲げに
応じて楽音の発生が制御されるようになる。 かかる場合、レジスタ52に記憶されている信号Sd1に
よってレジスタ56及びCPU57に供給される信号Sd3(Sd
1−Sd2)のレベルが変化し、この信号Sd3とメモリ58
に予め記憶されている所定値との比較によりキーオン信
号KONが発せられるので、信号Sd2の値が間接的に楽音
発生開始制御のための基準信号(閾値)として機能して
いることになる。 また、上記の第2実施例においては、指の曲げ量が前
記とは異なる状態でスイッチ55をオン操作すれば、前記
基準信号の値を変更できる。例えば、演奏者が指を少し
曲げた時点でスイッチ55をオン操作すれば、以降すなわ
ち演奏中には指の曲げ量が少ない状態でキーオン信号KO
Nが出力されて楽音の発生開始が制御されるようにな
る。一方、演奏者が指を多く曲げた時点でスイッチ55を
オン操作すれば、以降すなわち演奏中には指の曲げ量が
多い状態でキーオン信号KONが出力されて楽音の発生開
始が制御されるようになる。 その結果、この第2実施例による楽音発生装置におい
ても、上記第1実施例の場合と同様に、各人の身体の大
きさ、くせ、好み等とは無関係に楽音発生制御がし易く
なるとともに、各種楽器の模倣演奏も可能となる。ま
た、この第2実施例による楽音発生装置においては、指
の曲げ量に対する楽音の発生開始時期を制御するための
基準信号(閾値)を設定する場合、演奏者の指の曲げと
同時に、単にスイッチ55をオン操作すればよいので、基
準信号の設定と演奏中における楽音の発生制御とが対応
し、該基準信号の設定が楽になる。 c.第3実施例 次に、本発明の第3実施例について説明する。第6図
は該第3実施例に係る楽音発生装置の一部を示してお
り、上記第2実施例の動作検出センサ10により検出され
A/D変換器51にてディジタル変換された指の曲げ量を表
す信号Sd1はレジスタ61,62、比較器63のA入力及び比
較器64のB入力に供給するようになっている。各レジス
タ61,62はパルス信号P1,P2が供給された時点で信号Sd1
を取り込むようになっており、該両パルス信号P1,P2
前記第2実施例の場合と同様に所定のスイッチが操作さ
れると出力されるようにようになっている。両比較器6
3,64は常時“L"レベルの信号を出力するとともにそのA
入力に供給された信号がそのB入力に供給された信号よ
り大きくなったときに"H"レベルの信号を出力するもの
で、比較器63のB入力にはレジスタ61内に記憶されてい
る信号Sd5が供給され、比較器64のA入力にはレジスタ
62内に記憶されている信号Sd4が供給されている。 これらの比較器63,64の各出力にはワンショット回路6
5,66が接続されており、両回路65,66は共に入力信号の
立ち上がりに同期してパルス信号を出力する。ワンショ
ット回路65の出力端はフリップフロップ回路67のセット
端子Sに接続され、かつワンショット回路66の出力端は
フリップフロップ回路67にリセット端子Rに接続されて
おり、同フリップフロップ回路67の出力信号はキーオン
信号KONとして上記第2実施例のバスBUSを介してCPU57
に供給されるようになっている。 上記のように構成した第3実施例の動作を説明する
と、演奏者は演奏前に指の曲げと同時に前述の各スイッ
チをオン操作してレジスタ61,62内に第1及び第2基準
信号を記憶させる。かかる場合、レジスタ61に第1基準
信号を記憶させる場合の指の曲げ量を、レジスタ62に第
2基準信号を記憶させる場合の指の曲げ量より多くす
る。これにより、レジスタ61から出力される信号Sd5
は、第7図に示すように、レジスタ62から出力される信
号Sd4より大きくなる。 かかる状態で、楽音の発生制御のために指を曲げる
と、比較器63のA入力及び比較器64のB入力に供給され
る信号Sd1が該指の曲げ量に応じて大きくなる。かかる
場合に、この信号Sd1がレジスタ61から出力される信号
Sd5より大きくなると、比較器63が"H"レベルの信号を
ワンショット回路65に供給するようになるので、同ワン
ショット回路65は該供給信号の"H"レベルへの立ち上が
り時にパルス信号をフリップフロップ回路67のセット入
力Sに供給して該フリップフロップ回路67をセット状態
にする。これにより、この時点からキーオン信号KON("
H"レベルの信号)が出力されるようになって、同時点で
楽音の発生開始時期が制御され、以降楽音信号の発生が
制御される。 一方、かかる楽音信号の発生中、指の曲げが解除され
て信号Sd1が前記レジスタ61の出力信号Sd5より小さく
なっても、フリップフロップ回路67は前記状態を維持す
るので、キーオン信号KONは発生され続けて楽音信号も
発生され続ける。また、前記指の曲げ解除により同指が
さらに延ばされて信号Sd1がレジスタ62から出力される
信号Sd4より小さくなると、すなわち信号Sd4が信号S
d1より大きくなると、比較器64が"H"レベルの信号をワ
ンショット回路66に供給するようになるので、同ワンシ
ョット回路66は該供給信号の"H"レベルへを立ち上がり
時にパルス信号をフリップフロップ回路67のリセット入
力Rに供給して該フリップフロップ回路67をリセット状
態にする。これにより、この時点からキーオン信号KON
の出力が停止され、同時点で楽音の発生が停止する。 このようにレジスタ61,62を設けるとともにレジスタ6
1の記憶信号をレジスタ62の記憶信号より大きく設定す
ることにより、キーオン信号の発生及び停止に第7図に
示すようなヒステリシス特性を付与することができる。
その結果、この第3実施例による楽音発生装置によれ
ば、上記第2実施例の場合と同様なレジスタ61,62内の
記憶信号の任意設定による効果に加えて、演奏者が指の
曲げ量をキーオン信号KONの発生付近で変動させても、
キーオン信号KONが発生及び停止を繰り返すことがなく
なって安定したものとなる。 d.上記各実施例の変形例 (1)上記第1実施例においてはアナログ信号処理によ
る楽音制御回路を用いたが、上記第2及び第3実施例の
ように、ディジタル信号処理による楽音制御回路を用い
てもよい。かかる場合、動作検出センサ10の出力をディ
ジタル変換するとともに基準電圧発生器30がディジタル
量の基準信号を発生するようにし、かつ比較器20をディ
ジタル回路で構成するようにすればよい。 また、逆に、上記第2及び第3実施例の楽音制御回路
をアナログ回路により構成してもよい。 (2)上記第2実施例においては、減算回路53による減
算結果Sd3(=Sd1−Sd2)をレジスタ56及びCPU57に
供給するようにしたが、該減算回路53を比較器で置換す
ることにより信号Sd1が信号Sd2を越えたときに"H"レ
ベルの信号を出力するように構成し、直接キーオン信号
KONをレジスタ56及びCPU57に供給して楽音信号の発生を
制御するようにてもよい。 (3)上記第2及び第3実施例においては、レジスタ5
2,61,62に基準信号(楽音の発生制御のための閾値)と
して動作検出センサ10により検出した指の曲げ量を表す
信号Sd1を記憶させるようにしたが、上記第1実施例の
ように別途設けた操作子、例えばボリュームにより設定
される基準信号を記憶させるようにしてもよい。かかる
場合、所望の値を操作子で設定した後に、スイッチ55な
どをオン操作することにより前記値を表すディジタルデ
ータをレジスタ52,61,62に記憶させるようにすればよ
い。 (4)上記第2及び第3実施例においては、動作検出セ
ンサ10により検出された指の曲げ量に応じて楽音の発生
及び停止のみを制御するようにしたが、上記第1実施例
のように指の曲げ量に応じて楽音の音量、音色等の楽音
要素をも連続的に制御するようにしてもよい。かかる場
合、A/D変換器51の出力信号Sd1をトーンジェネレータ5
9にも導くのようにすればよい。 (5)上記各実施例においては、指の曲げ量が所定以上
なるとキーオン信号KONを発生させて楽音の発生開始を
制御するようにしたが、該所定以上の曲げすなわちキー
オン信号KONにより他の楽音要素、例えば音色の切り替
え、ビブラート、トレモロ等の効果付与の有無等を切り
替え制御するようにしてもよい。 (6)上記各実施例においては、指の曲げに応じて楽音
を制御するようにしたが、人間の身体の他の部分の曲
げ、例えば手や足の曲げに応じて楽音の制御をするよう
にしてもよい。かかる場合、手や足の関節を曲げ量を検
出するセンサを動作検出センサ10として用いるようにす
ればよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例に係る楽音発生装置のブロ
ック図、第2A図及び第2B図は第1図の動作検出センサの
一例を示す可変抵抗器の指への装着状態を示す状態図、
第3図は同可変抵抗器の分解斜視図、第4A図は同可変抵
抗器の機能図、第4B図は第1図の動作検出センサの等価
回路時、第5図は本発明の第2実施例に係る楽音発生装
置のブロック図、第6図は本発明の第3実施例に係る楽
音発生装置のブロック図、第7図は第6図の楽音発生装
置におけるキーオン信号の発生特性を示す特性図であ
る。 符号の説明 10……動作検出センサ、10a……可変抵抗器、20,63,64
……比較器、30……基準電圧発生器、31……ポテンショ
メータ、32……操作子、40,59……トーンジェネレー
タ、52,61,62……レジスタ、53……減算回路、54……パ
ルス発生回路、55……スイッチ、57……CPU、58……メ
モリ、67……フリップフロップ回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小幡 雅彦 静岡県浜松市中沢町10番1号 ヤマハ株 式会社内 (72)発明者 熊野 真二 静岡県浜松市中沢町10番1号 ヤマハ株 式会社内

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】人間の身体の一部に装着され同身体の一部
    の曲げ量を検出して同曲げ量を表す検出信号を出力する
    センサと、 基準値の記憶を指示するためのスイッチと、 前記スイッチの操作に応答して前記センサからの検出信
    号により表された曲げ量を基準値として記憶する記憶手
    段と、 前記センサからの検出信号により表された曲げ量と前記
    記憶手段に記憶されている基準値とを比較して同曲げ量
    と同基準値の大小関係に応じて楽音を制御するための楽
    音制御信号を出力する楽音制御信号出力手段とを備えた
    こと を特徴とする楽音制御装置。
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