JP2560267B2 - 感放射線性樹脂の製造方法 - Google Patents

感放射線性樹脂の製造方法

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JP2560267B2
JP2560267B2 JP62068924A JP6892487A JP2560267B2 JP 2560267 B2 JP2560267 B2 JP 2560267B2 JP 62068924 A JP62068924 A JP 62068924A JP 6892487 A JP6892487 A JP 6892487A JP 2560267 B2 JP2560267 B2 JP 2560267B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、感放射線性樹脂の製造方法に関し、さらに
詳細には水酸基を有するアルカリ可溶性樹脂と1,2−キ
ノンジアジドスルホニルハライドとを縮合させることに
より感放射線性樹脂を製造する方法に関する。
〔従来の技術〕
従来、集積回路を作製するためのレジストとしては、
環化イソプレンゴムにビスアジド化合物を配合したネガ
型レジストが知られている。
しかし、このネガ型レジストは、解像度に限界がある
ため、集積回路の高集積化に充分対応できない欠点を有
する。
一方、このネガ型レジストに比べ、ノボラック樹脂な
どのアルカリ可溶性樹脂に感光剤として1,2−キノンジ
アジド化合物を配合してなるポジ型レジストは、解像度
が優れているため集積回路の高集積化に充分対応しうる
ものと期待されている。
しかしながら、ここで使用される1,2−キノンジアジ
ド化合物のうち、スルホン酸基を有しない化合物は、不
安定であり強い刺激により爆発の危険があり、かつ短期
間に変質を起こしやすく、一方スンホン酸基を1,2−ナ
フトキノジアジド基とほぼ対称の位置に導入することに
より、化学構造的に安定に保った化合物として使用する
場合には、アルカリ可溶性樹脂に対する溶解性が低く、
かつ暗反応を生起し易いなどの欠点を有している。
これらの欠点を解消するために、通常、感光剤として
1,2−ナフトキノンジアジゾスルホニル基が導入された
化合物が用いられているが、この場合にはポジ型レジス
トとして感度が比較的低く、また溶液として保管してお
くと感光剤が析出してくる傾向がみられる。
前記の欠点を解消するものとして、1,2−キノンジア
ジドスルホニルハライドと水酸基を有するアルカリ可溶
性のノボラック樹脂とを化学的に縮合させた、一般のノ
ボラック樹脂と任意に混合することができる感光性樹脂
(以下、「感光性ノボラック」という)が提案されてい
る(特公昭45−9610号公報)。しかしながら、この感光
性ノボラックは、塩基性触媒、例えば炭酸水素ナトリウ
ム、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ムなどのアルカリ金属塩;トリエチルアミン、トリエタ
ノールアミンなどのアミン類;水酸化アンモニウムなど
のアンモニウム塩などを使用して製造されるが、得られ
る感光性ノボラックが経時的に着色したり、感度が上昇
するという問題を有している。
また、一般にポジ型レジストに放射線を照射し現像し
たのち、レジストパターンとして残るべき部分の放射線
照射前と現像後とのレジストパターンの高さの比を残膜
率というが、前記感光性ノボラックを用いたポジ型レジ
ストは、残膜率が低く、経時的にさらに低下するという
問題をも有する。
この残存率が低いポジ型レジストを用い、段差構造を
有する基板にレジストパターンを形成すると、段差部を
レジストパターンが充分に被覆できないので、正常な集
積回路を作製することが困難となる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は、かかる従来の技術的課題を背景になされた
もので、性能の経時変化および着色が極めて少なく、高
解像度および高残膜率を有するポジ型レジストとして好
適な感放射線性樹脂を安価にかつ工程上容易に製造する
方法を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
すなわち、本発明は、水酸基を有するアルカリ可溶性
樹脂と1,2−キノンジアジドスルホニルハライドとを陰
イオン交換樹脂の存在下で縮合させることを特徴とする
感放射線性樹脂の製造方法を提供するものである。
本発明で使用される水酸基を有するアルカリ可用性樹
脂(以下、単に「アルカリ可溶性樹脂」という)として
は、代表的なものとしてアルカリ可溶性ノボラック樹脂
(以下、単に「ノボラック樹脂」という)を挙げること
ができる。
このノボラック樹脂は、ヒドロキシ芳香族化合物類と
アルデヒド類とを酸触媒下に加熱し、付加縮合して合成
される。
ヒドロキシ芳香族化合物類としては、ヒドロキシナフ
タリン類、例えば1−ナフトール、2−メチル−1−ナ
フトール、3−メチル−1−ナフトール、4−メチル−
1−ナフトール、6−メチル−1−ナフトール、7−メ
チル−1−ナフトール、1−メチル−2−ナフトール、
2−エチル−1−ナフトール、2−プロピル−1−ナフ
トール、2−ブチル−1−ナフトールなどのモノヒドロ
キシナフタリン類;1,2−ジヒドロキシナフタリン、1,3
−ジヒドロキシナフタリン、1,4−ジヒドロキシナフタ
リン、1,5−ジヒドロキシナフタリン、1,6−ジヒドロキ
シナフタリン、1,7−ジヒドロキシナフタリン、2,3−ジ
ヒドロキシナフタリン、2,6−ジヒドロキシナフタリ
ン、2,7−ジヒドロキシナフタリンなどのジヒドロキシ
ナフタリン酸;1,2,3−トリヒドロキシナフタリン、1,2,
4−トリヒドロキシナフタリン、1,4,5−トリヒドロキシ
ナフタリン、1,6,7−トリヒドロキシナフタリンなどの
トリヒドロキシナフタリン類;1,2,3,4−テトラヒドロキ
シナフタリン、1,4,5,8−テトラヒドロキシナフタリ
ン、1,2,4,5−テトラヒドロキシナフタリン、1,2,4,6−
テトラヒドロキシナフタリン、1,2,4,7−テトラヒドロ
キシナフタリン、1,2,5,8−テトラヒドロキシナフタリ
ン、1,3,4,5−テトラヒドロキシナフタリンなどのテト
ラヒドロキシナフタリン類;4−メトキシ−1−ナフトー
ル、4−エトキシ−1−ナフトール、4−プロポキシ−
1−ナフトール、4−ブトキシ−1−ナフトールなどの
アルコキシナフトール類;フェノール類、例えばフェノ
ール、o−クレゾール、m−クレゾール、p−クレゾー
ル、o−エチルフェノール、m−エチルフェノール、p
−エチルフェノール、o−ブチルフェノール、m−ブチ
ルフェノール、p−ブチルフェノール、2,3−キシレノ
ール、2,5−キシレノール、3,4−キシレノール、3,5−
キシレノール、2,3,5−トリメチルフェノール、フェニ
ルフェノール、ヒドロキノン、カテコール、レゾルシノ
ール、2−メチルレゾルシノール、ピロガロール、2,3,
4−トリヒドロキシベンゾフェノン、2,3,4,4′−テトラ
ヒドロキシベンゾフェノンなどを例示することができ
る。
これらヒドロキシ芳香族化合物類は、単独で使用また
は併用して使用することができる。
また、前記アルデヒド類としては、例えばホルムアル
デヒド、パラホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プ
ロピルアルデヒド、ベンズアルデヒド、フェニルアセト
アルデヒド、α−フェニルプロピルアルデヒド、β−フ
ェニルプロピルアルデヒド、o−クロロベンズアルデヒ
ド、m−クロロベンズアルデヒド、p−クロロベンズア
ルデヒド、o−メチルベンズアルデヒド、m−メチルベ
ンズアルデヒド、p−メチルベンズアルデヒド、p−エ
チルベンズアルデヒド、p−n−ブチルベンズアルデヒ
ドなどを挙げることができる。
これらのアルデヒド類は、単独で使用または2種以上
併用することができる。
アルデヒド類は、ヒドロキシ芳香族化合物類1モルに
対して、通常、0.7〜3モル、好ましくは1.1〜2モルの
割合で使用される。
酸触媒には、塩酸、硝酸、硫酸などの無機酸、ギ酸、
シュウ酸、酢酸などの有機酸が使用される。
これらの酸触媒の使用量は、ヒドロキシ芳香族化合物
類およびアルデヒド類の総量1モルあたり1×10-4〜5
×10-1モルが好ましい。
縮合反応においては、通常、反応媒質として水を用い
るが、縮合反応に使用するヒドロキシ芳香族化合物類が
アルデヒド類の水溶液に溶解せず、反応初期から不均一
系になる場合には、反応媒質として親水性の溶媒を使用
することができる。
かかる溶媒としては、メタノール、エタノール、プロ
パノール、ブタノールなどのアルコール類、アセトン、
メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなどのケ
トン類、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどの環状エ
ーテル類を例示することができる。
これらの反応媒質の使用量は、反応原料100重量部あ
たり50〜1,000重量部が一般的である。
縮合反応時の反応温度は、反応原料の反応性に応じて
適宜調整することができるが、通常、10〜150℃であ
り、好ましくは70〜130℃である。
縮合反応に引き続き、通常は系内に存在する未反応ヒ
ドロキシ芳香族化合物類およびアルデヒド類、酸触媒、
反応媒質を除くため、内温を130〜230℃に上げ、減圧
下、揮発分を留去し、目的とするノボラック樹脂を回収
する。
また、縮合反応終了後に前記親水性の溶媒に反応混合
物を溶解し、水、n−ヘキサン、n−ヘプタンなどの沈
澱剤に添加することにより、ノボラック樹脂を析出さ
せ、析出物を分離し加熱乾燥する方法によってもノボラ
ック樹脂を回収することもできる。
また、ノボラック樹脂以外のアルカリ可溶性樹脂とし
ては、ヒドロキシスチレンおよび/またはヒドロキシス
チレン誘導体の(共)重合体などを挙げることができ
る。
以上のアルカリ可溶性樹脂は、単独で使用しても、ま
た2種以上を併用してもよいが、併用する場合には樹脂
どおしが相溶性を有することが好ましい。例えば、アル
カリ可溶性樹脂の併用例としては、ノボラック樹脂とヒ
ドロキシスチレン重合体との併用、ノボラック樹脂とα
−メチルヒドロキシスチレン重合体との併用などを挙げ
ることができる。
本発明の感放射線性樹脂の製造方法は、このようなア
ルカリ可溶性樹脂と、1,2−キノンジアジドスルホニル
ハライドとを適当な縮合溶媒中で陰イオン交換樹脂の存
在下に縮合するものである。
ここで、1,2−キノンジアジトスルホニルハライドと
しては、例えば1,2−ナフトキノンジアジド−4−スル
ホニルクロリド、1,2−ナフトキノンジアジド−5−ス
ルホニルクロリド、1,2−ナフトキノンジアジド−6−
スルホニルクロリド、1,2−ナフトキノンジアジド−4
−スルホニルブロミド、1,2−ナフトキノンジアジド−
5−スルホニルブロミド、1,2−ナフトキノンジアジド
−6−スルホニルブロミドなどの1,2−ナフトキノンジ
アジドスルホニルハライド;および1,2−ベンゾキノン
ジアジド−4−スルホニルクロリド、1,2−ベンゾキノ
ンジアジド−5−スルホニルクロリド、1,2−ベンゾキ
ノンジアジド−6−スルホニルクロリド、1,2−ベンゾ
キノンジアジド−4−スルホニルブロミド、1,2−ベン
ゾキノンジアジド−5−スルホニルブロミド、1,2−ベ
ンゾキノンジアジド−6−スルホニルブロミドなどの1,
2−ベンゾキノンジアジドスルホニルハライドを挙げる
ことができる。これらの1,2−キノンジアジドスルホニ
ルハライドは、単独で使用しても、また2種以上併用し
てもよい。
なお、前記アルカリ可溶樹脂と1,2−キノンジアジド
スルホニルハライドとの使用割合は、得られる感放射線
性樹脂100重量部あたり、1,2−キノンジアジド基が1〜
60重量部、好ましくは5〜50重量部、特に好ましくは10
〜40重量部の範囲になる割合であり、1,2−キノンジア
ジド基が1重量部未満であると該キノンジアジド基が放
射線を吸収して生成するカルボン酸量が相対的に少なく
なり、レジストとして使用する際に塗膜の放射線照射部
と放射線未照射部とのアルカリ性水溶液からなる現像液
に対する溶解度に差をつけることができず、一方50重量
部を超えると短時間の放射線照射では、塗膜中の1,2−
キノンジアジド基の大半が未だそのままの形で残存する
ため、レジストとして使用する際にアルカリ性水溶液か
らなる現像液への不溶化効果が高すぎて塗膜を現像する
ことが困難となり、また塗膜形成能や塗膜の機械的強度
が低下するようになる。
本発明において使用される縮合溶媒としては、例えば
アセトン、ジオキサン、酢酸エチル、セロソルブアセテ
ート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテ
ート、メチルセロソルブアセテート、プロピルセロソル
ブアセテート、ブチルセロソルブアセテート、アセトニ
トリル、メチルエチルケトン、ジイソブチルケトン、メ
チルイソブチルケトンなどを挙げることができ、その使
用量は、通常、アルカリ可溶性樹脂および1,2−キノン
ジアジドスルホニルハライドの総量100重量部あたり100
〜10,000重量部、好ましくは200〜3,000重量部程度使用
される。
本発明において、縮合触媒として使用される陰イオン
交換樹脂としては、第4級アンモニウム塩からなる強塩
基性陰イオン交換樹脂、第1級、第2級もしくは第3級
アミン塩からなる弱塩基性陰イオン交換樹脂などを挙げ
ることができる。
これらの陰イオン交換樹脂の具体例としては、強塩基
性陰イオン交換樹脂として、三菱化成工業(株)製、ダ
イヤイオンSA10A、同SA11A、SA21A、同PA300シリーズ、
同PA400シリーズ、米国ローム・アンド・ハース社製、
アンバーライトIRA−400、同IRA−900などを;弱塩基性
陰イオン交換樹脂として、三菱化成工業(株)製、ダイ
ヤイオンWA10、同WA11、同WA20、同WA30、同VD10などを
挙げることができる。
なお、陰イオン交換樹脂としては、前記したもののほ
か、弱酸弱塩基の両性交換基を有する熱水再生型樹脂、
あるいは弱酸強塩基の両性交換基を有し、多くの穴を持
った構造の蛇かご樹脂なども用いることができる。
これらの陰イオン交換樹脂は、単独であるいは混合し
て使用することができる。
本発明の感放射線性樹脂の製造方法は、バッチ方式、
または陰イオン交換樹脂をカラムに詰め、該カラムにア
ルカリ可溶性樹脂と1,2−キノンジアジドスルホニルハ
ライドを溶解した液を通過っせながら反応させるカラム
方式などにより行うことができる。
この陰イオン交換樹脂の使用割合は、反応をバッチ方
式で実施する場合、使用する交換樹脂中の陽イオンの量
/使用する1,2−キノンジアジドスルホニルハライド中
の1,2−キノンジアジド基の量(当量比)が1/1〜20/1、
好ましくは1.1/1〜10/1であり、この当量比が1/1未満で
あるとアルカリ可溶性樹脂と1,2−キノンジアジドスル
ホニルハライドとの縮合反応が充分に進行せず、未反応
の1,2−キノンジアジドスルホニルハライドが得られる
感放射線性樹脂中に残存するため、感放射性樹脂の保存
安定性が低下し易くなる。一方、この当量比が20/1を超
えると、陰イオン交換樹脂に得られる感放射線性樹脂が
付着し、感放射線性樹脂の回収率が低下し易くなる。
また、カラム方式の場合の陰イオン交換樹脂の使用割
合は、陰イオン交換樹脂中の陽イオンの量/使用する1,
2−キノンジアジドスルホニルハライド中の1,2−キノン
ジアジド基の量(当量比)が、通常、5/1〜20/1であ
る。
また、陰イオン交換樹脂を用いたアルカリ可溶性樹脂
と1,2−キノンジアジドスルホニルハライドとの縮合反
応は、系中に水を存在させることが必要であり、この水
の量は、系中において陰イオン交換樹脂100重量部に対
して、通常、1〜200重量部、好ましくは10〜50重量部
である。この水分が1重量部未満であると、アルカリ可
溶性樹脂と1,2−キノンジアジドスルホニルハライドと
の縮合反応が充分に進行せず、一方200重量部を超える
とアルカリ可溶性樹脂が析出して均一な反応が行い難く
なる。
なお、アルカリ可溶性樹脂と1,2−キノンジアジドス
ルホニルハライドとの縮合反応の際の系中の水分量は、
縮合反応系中に、別途、水を添加するか、あるいは縮合
開始前にあらかじめイオン交換樹脂を水で膨潤させてお
くことにより、前記規定水分の範囲内に調整すればよ
い。
アルカリ可溶性樹脂と1,2−キノンジアジドスルホニ
ルハライドとの縮合反応は、通常、−10〜80℃、好まし
くは5〜50℃の温度で行い、一般には10分〜20時間、好
ましくは10分〜5時間程度で終了する。
本発明において生成した感放射線性樹脂は、反応系中
から陰イオン交換樹脂を除去したのち、適当な有機溶
媒、例えば後記する感放射線性樹脂組成物を調製される
際に用いるものと同様の有機溶媒を添加し、共沸により
系中の水を除去した感放射線性樹脂溶液としても、ある
いは生成物を沈澱したのち、乾燥することにより固形物
として得ることもできる。
本発明により製造された感放射線性樹脂は、前記他の
アルカリ可溶性樹脂を必要に応じて併用することができ
る。このようなアルカリ可溶性樹脂としては、例えばノ
ボラック樹脂、ヒドロキシスチレンおよび/またはヒド
ロキシスレン誘導体の(共)重合体、スチレン−アクリ
ル酸共重合体、メチルメタクリレート−メタクリル酸共
重合体、メチルメタクリレート−2−ヒドロキシエチル
メタクリレート共重合体、ブタジエン−スチレン−メタ
クリル酸共重合体、メチルメタクリレート−2−ヒドロ
キシエチルメタクリレート−メタクリル酸共重合体など
を挙げることができる。
これらのアルカリ可溶性樹脂は、前記感放射線性樹脂
100重量部に対し、例えば50重量部以下、好ましくは30
重量部以下の割合で配合することができる。
これらのアルカリ性水溶液に可溶な樹脂を配合するこ
とによって、感放射線樹脂を基板に塗布したときの表面
状態ならびに皮膜の強度、接着性および現像性などの改
良を行うことができる。
また、本発明により製造された感放射線性樹脂は、通
常の1,2−キノンジアジド化合物を併用することもでき
る。
この1,2−キノンジアジド化合物としては、例えば1,2
−ベンゾキノンジアジド−4−スルホン酸エステル、1,
2−ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸エステル、
1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸エステル
などを挙げることができ、具体的にはp−クレゾール−
1,2−ベンゾキノンジアジド−4−スルホン酸エステ
ル、レゾルシン−1,2−ナフトキノンジアジド−4−ス
ルホン酸エステル、ピロガロール−1,2−ナフトキノン
ジアジド−5−スルホン酸エステルなどの(ポリ)ヒド
ロキシベンゼンの1,2−キノンジアジドスルホン酸エス
テル類、2,4−ジヒドロキシフェニル−プロピルケトン
−1,2−ベンゾキノンジアジド−4−スルホン酸エステ
ル、2,4−ジヒドロキシフェニル−n−ヘキシルケトン
−1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸エステ
ル、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン−1,2−ナフトキ
ノンジアジド−5−スルホン酸エステル、2,3,4−トリ
ヒドロキシフェニル−n−ヘキシルケトン−1,2−ナフ
トキノンジアジド−4−スルホン酸エステル、2,3,4−
トリヒドロキシベンゾフェノン−1,2−ナフトキノンジ
アジド−4−スルホン酸エステル、2,3,4−トリヒドロ
キシベンゾフェノン−1,2−ナフトキノンジアジド−5
−スルホン酸エステル、2,4,6−トリヒドロキシベンゾ
フエノン−1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホン
酸エステル、2,4,6−トリヒドロキシベンゾフェノン−
1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸エステ
ル、2,3,4,4′−テトラヒドロキシベンゾフェノン−1,2
−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸エステルなど
の(ポリ)ヒドロキシフェニルアルキルケトンまたは
(ポリ)ヒドロキシフェニルアリールケトンの1,2−キ
ノンジアジドスルホン酸エステル類、ビス(p−ヒドロ
キシフェニル)メタン−1,2−ナフトキノンジアジド−
4−スルホン酸エステル、ビス(2,4−ジヒドロキシフ
ェニル)メタン−1,2−ナフトキノンジアジド−5−ス
ルホン酸エステル、ビス(2,3,4−トリヒドロキシフェ
ニル)メタン−1,2−ナフトキノンジアジド−5−スル
ホン酸エステル、2,2−ビス(p−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン−1,2−ナフトキノンジアジド−4−スル
ホン酸エステル、2,2−ビス(2,4−ジヒドロキシフェニ
ル)プロパン−1,2−ナフトキノンジアジド−5−スル
ホン酸エステル、2,2−ビス(2,3,4−トリヒドロキシフ
ェニル)プロパン−1,2−ナフトキノンジアジド−5−
スルホン酸エステルなどのビス〔(ポリ)ヒドロキシフ
ェニル〕アルカンの1,2−キノンジアジドスルホン酸エ
ステル類、3,5−ジヒドロキシ安息香酸ラウリル−1,2−
ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸エステル、2,3,
4−トリヒドロキシ安息香酸フェニル−1,2−ナフトキノ
ンジアジド−5−スルホン酸エステル、3,4,5−トリヒ
ドロキシ安息香酸プロピル−1,2−ナフトキノンジアジ
ド−5−スルホン酸エステル、3,4,5−トリヒドロキシ
安息香酸フェニル−1,2−ナフトキノンジアジド−5−
スルホン酸エステルなどの(ポリ)ヒドロキシ安息香酸
アルキルエステルまたは(ポリ)ヒドロキシ安息香酸ア
リールエステルの1,2−キノンジアジドスルホン酸エス
テル類、ビス(2,5−ジヒドロキシベンゾイル)メタン
−1,2−ナフトキノン−4−スルホン酸エステル、ビス
(2,3,4−トリヒドロキシベンゾイル)メタン−1,2−ナ
フトキノンジアジド−5−スルホン酸エステル、ビス
(2,4,6−トリヒドロキシベンゾイル)メタン−1,2−ナ
フトキノンジアジド−5−スルホン酸エステル、p−ビ
ス(2,5−ジヒドロキシベンゾイル)ベンゼン−1,2−ナ
フトキノンジアジド−4−スルホン酸エステル、p−ビ
ス(2,3,4−トリヒドロキシベンゾイル)ベンゼン−1,2
−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸エステル、p
−ビス(2,4,6−トリヒドロキシベンゾイル)ベンゼン
−1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸エステ
ルなどのビス((ポリ)ヒドロキシベンゾイル〕アルカ
ンまたはビス〔(ポリ)ヒドロキシベンゾイル〕ベンゼ
ンの1,2−キノンジアジドスルホン酸エステル類、エチ
レングリコール−ジ(3,5−ジヒドロキシベンゾエー
ト)−1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸エ
ステル、ポリエチレングリコール−ジ(3,4,5−トリヒ
ドロキシベンゾエート)−1,2−ナフトキノンジアジド
−5−スルホン酸エステルなどの(ポリ)エチレングリ
コール−ジ〔(ポリ)ヒドロキシベゾエート〕の1,2−
キノンジアジドスルホン酸エステル類を挙げることがで
きる。
これら例示した1,2−キノンジアジド化合物のほか
に、ジェイ・コサール著のライト−センシティブ シス
テムズ〔J.Kosar、“Light−Sensitive Systems"339〜3
52、(1965)、John Wiley & Sons(New York)〕やダ
ブリュ・エス・ドゥ フォレスト著のフォトレジスト
〔W.S.De Forest、“Photoresisit"50,(1975),McGraw
−Hill,Inc.,(New York)〕に掲載されている1,2−キ
ノンジアジド化合物を挙げることもできる。
これらの1,2−キノンジアジドスルホニルハライド以
外の1,2−キノンジアジド化合物の配合量は、本発明に
より製造された感放射線性樹脂100重量部に対して、通
常、100重量部以下であり、好ましくは50重量部以下で
ある。
さらに、本発明により製造された感放射線性樹脂に
は、増感剤を配合することもできる。
増感剤としては、好ましくは活性水素を含有する含窒
素化合物が好適に用いられ、具体例としては、ピロー
ル、イミダゾール、ピラゾール、トリアゾール、インド
ール、ベンズイミダゾール、ベンズピラゾール、ベンゾ
トリアゾール、ナフトトリアゾール、ジメチル尿素、ピ
ロリドン、オキシインドール、イミダゾリドン、ベンズ
イミダゾリン、イミダゾリジンチオン、オキサゾリド
ン、ベンズオキサゾリドン、ピラゾロン、イサチン、オ
キサゾリジンジオン、グルタルイミド、ピペリドン、2H
−ピリド〔3,2,b〕〔1,4〕オキサジン−3〔4H〕オン、
10H−ピリド〔3,2,b〕〔1,4〕ビンゾチアジン、ウラゾ
ール、ヒダントイン、バルビツール酸、グリシン、アロ
キサンおよびその誘導体を、例えばハロゲン化物などを
挙げることができる これらの増感剤は、単独使用することも、または2種
以上似併用することもできる。
これらの増感剤の使用量は、本発明で製造された感放
射線性樹脂100重量部に対して、通常、40重量部以下、
好ましくは2〜10重量部であり、40重量部を超えるとレ
ジストとして使用する際、現像時に放射線未照射部の膜
減り現象が大きくなる場合がある。
本発明により製造された感放射線性樹脂には、乾燥塗
膜形成後の放射線照射部の現像性やストリエーションな
どの塗布性を改良するために界面活性剤などを配合する
ことができる。
界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレンオレ
イルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテ
ル、ポリオキシエチレオレイルエーテルなどのポリオキ
シエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンオ
クチルフェノールエーテル、ポリオキシエチレンノニル
フェノールエーテルなどのポリオキシエチレンアルキル
フェノールエーテル類およびポリエチレングリコールジ
ラウレート、ポリエチレングリコールジステアレートな
どのポリエチレングリコールジアルキルエーテル類のよ
うなノニオン系界面活性剤、エフトップEF301、EF303、
EF352(新秋田化成(株)製)、メガファックF171、F17
3(大日本インキ(株)製)、アサヒガードAG710(旭硝
子(株)製)、特開昭57−178242号公報に例示されるフ
ッ素系界面活性剤、フロラードFC430、同FC431(住友ス
リーエム(株)製)、サーフロンS−382、SC101、SC10
2、SC103、SC104、SC105、SC106(旭硝子(株)製)な
どのフッ化アルキル基またはパーフルオロアルキル基を
有するフッ素系界面活性剤、オルガノシロキサンポリマ
ーKP341(信越化学工業(株)製)やアクリル酸系また
はメタクリル酸系(共)重合体ポリフローNo.75、No.9
5、WS(共栄社油脂化学工業(株)製)などを挙げるこ
とができる。
これらの界面活性剤の配合量は、前記感放射線性樹脂
100重量部あたり、通常、2重量部以下、好ましくは0.0
005〜0.5重量部である。
本発明の感放射線性樹脂には、放射線照射部の潜像を
可視化させたり、放射線照射時のハレーションの影響を
少なくするために染料や顔料を、また接着性を改良する
ために接着助剤を配合することもできる。
ここにおける染料としては、例えば油溶染料、塩基性
染料、メチン系染料、ヒドロキシアゾ系染料などを挙げ
ることができ、放射線の種類などによって1種単独でま
たは2種以上組み合わせて用いることができる。
また、接着助剤としては、例えば3−アミノプロピル
トリエトキシシラン、ビニルトリクロロシラン、2−
(3,4−エポキシシクロヘキシルエチル)トリメトキシ
シランなどのシリコン化合物を挙げることができる。
さらに、本発明により製造された感放射線性樹脂に
は、必要に応じて保存安定剤、消泡剤なども配合するこ
とができる。
本発明により製造された感放射線性樹脂は、必要に応
じて配合される前記の各種添加剤とともに、有機溶剤に
溶解させて感放射線性樹脂組成物としての固形分濃度
が、通常、5〜50重量%となるように調製される。
この際に使用される有機溶剤としては、例えばエチレ
ングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコー
ルモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチル
エーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、
ジエチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレング
リコールジメチルエーテルなどのグリコールエーテル
類、メチルセロソルブアセテート、エチルセロソルブア
セテート、ブチルセロソルブアセテートなどのセロソル
ブエステル類、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水
素類、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、
シクロヘキサン、シクロペンタノン、アセトニルアセト
ン、アセトフェノン、イソホロンなどのケトン類、ヘン
ジルエチルエーテル、1,2−ジフトキシエタン、ジヘキ
シルエーテルなどのエーテル類、カプロン酸、カプリル
酸などの脂肪酸類、1−オクタノール、1−ノナノー
ル、1−デカノール、ベンジルアルコールなどのアルコ
ール類、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸イソアミル、2
−エチルヘキシルアセテート、酢酸ベンジル、安息香酸
ベンジル、シュウ酸ジエチル、シュウ酸ジブチル、マロ
ン酸ジエチル、マレイン酸ジメチル、マレイン酸ジエチ
ル、マレイン酸ジブチル、フタル酸ジブチル、フタル酸
ジメチル、炭酸エチレン、炭酸プロピレンなどのエステ
ル類、γ−ブチロラクトンなどの環状ラクトン類を挙げ
ることができる。
上記により製造された感放射線性樹脂を含有してなる
組成物は、微細加工すべき基板に塗布し、乾燥し、放射
線、例えば紫外線、塩紫外線、電子線、X線などを部分
的に照射し、アルカリ性水溶液からなる現像液により現
像し、必要によって水でリンスすることによってパター
ンを形成することができる。
感放射線性樹脂を含有してなる組成物を基板に塗布す
る方法としては、回転塗布、流し塗布、ロール塗布など
の方法が挙げられる。
また、パターンを形成する際の現像液としては、アル
カリ性水溶液、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、炭酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、メタケイ酸ナ
トリウム、アンモニアなどの無機アルカリ類、エチルア
ミン、n−プロピルアミンなどの第1級アミン類、ジエ
チルアミン、ジ−n−プロピルアミンなどの第2級アミ
ン類、トリエチルアミン、メチルジエチルアミンなどの
第3級アミン、ジメチルエタノールアミン、トリエタノ
ールアミンなどのアルコールアミン類、テトラメチルア
ンモニウムヒドロキシド、テトラエチルアンモニウムヒ
ドロキシドなどの第4級アンモニウム塩、またはピロー
ル、ピペリジン、1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)−7−
ウンデセン、1,5−ジアザビシクロ(4,3,0)−5−ノナ
ンなどの環状アミン類の水溶液が使用される。
また、現像液には水溶性有機溶媒、例えばメタノー
ル、エタノールなどのアルコール類、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトンなどのケトン類や前記界面
活性剤を適量添加することもできる。
なお、本発明により製造された感放射線性樹脂を含有
してなる組成物は、前記したような一般的なポジ型レジ
ストとして使用されるほか、特開昭61−107346号公報に
記載されているようなドライ現像法に用いられるネガ型
レジストにも応用することができる。
〔実施例〕
以下、実施例を挙げ本発明をさらに具体的に説明する
が、本発明はその要旨を越えない限り、これらの実施例
に制約されるものではない。
実施例1 撹拌機、冷却管および温度計を装着した内容積500ml
の三ツ口セパラブルフラスコに、フェノール102g、t−
ブチルフェノール18g、37重量%ホルムアルデヒド水溶
液92mlおよびシュウ酸0.04gを仕込んだ。
撹拌しながら、セパラブルフラスコを油浴に浸入し、
内温を100℃に保持しながら、3時間30分反応させた。
その後、油浴温度を180℃まで上げ、同時にセパラブ
ルフラスコ内を減圧にして、未反応フェノール、t−ブ
チルフェノールおよびホルムアルデヒドならびに水およ
びシュウ酸を除いた。
次いで、溶融したノボラック樹脂を室温に戻して回収
した。
このノボラック樹脂25gと、1,2−ナフトキノンジアジ
ド−5−スルホニルクロリド5gとを、プロピレングリコ
ールモノメチルエーテルアセテート(以下「PGMA」とい
う)250gに溶解し、水を53重量%含む陰イオン交換樹脂
(三菱化成工業(株)製、WA−30)29.4gを加えて、50
℃で3時間撹拌し、縮合した。
この反応生成液を、200メッシュのナイロンメッシュ
でろ過し、陰イオン交換樹脂をろ別した。
ろ液を、ロータリーエバポレーターで40℃、20mmHgの
減圧下で共沸させて、系中の水を除去し、さらに固形分
濃度が25重量%となるまで濃縮した。しかるのち、この
溶液を孔径0.2μmのメンブランフィルターでろ過し、
感放射線性樹脂溶液を調製した。
前記で得られた感放射線性樹脂溶液を、スピンナーを
用いて3,000rpmの回転速度でシリコンウエーハ上に、乾
燥膜圧が1.7μmになるように回転塗布し、空気循環式
クリーンオーブンを用い、90℃で30分間プレベークし
た。
次いで、これに解像度テストチャートクロムマスクを
使用し、キャノン(株)製、マスクアライナーPLA−510
Fを用いて露光した。このシリコンウエーハを、テトラ
メチルアンモニウムヒドロキシド2.4重量%水溶液で21
℃で60秒間現像したところ、未露光部分に水平に対し80
゜の角度の側壁を有する最小線幅0.7μmのレジストパ
ターンを解像することができた。
また、残膜率は、95%であった。
次に、前記で得られたレジスト溶液を用いて、室温で
2週間および4週間保存したものを前記と同様にしてレ
ジストパターンを形成したところ、その残膜率は、とも
に94%であった。また、2週間および4週間保存後のレ
ジスト溶液には、異物の発生や着色などの変化はみられ
なかった。
実施例2 実施例1と同様にして得られたノボラック樹脂25g
と、1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホニルクロ
リド8gとをアセトン250gに溶解し、水を48重量%含む陰
イオン交換樹脂(三菱化成工業(株)製、ダイヤイオン
SA10A)35gを加えて、40℃で2時間撹拌し、縮合した。
この反応生成液を、200メッシュのナイロンメッシュ
でろ過し、陰イオン交換樹脂をろ別した。
このろ液にエチルセロソルブアセテート150gを加えた
のち、ロータリーエバボレーターで40℃、20mmHgの減圧
下で共沸させて、系中の水を除去し、さらに固形分濃度
が25重量%となるまで濃縮した。しかるのち、この溶液
を孔径0.2μmのメンブランフィルターでろ過し、感放
射線性樹脂溶液を調製した。
前記で得られた感放射線性樹脂溶液を用いて、実施例
1と同様にしてシリコンウエーハ上に塗布し、プレベー
クし、露光し、現像を行ったところ、未露光部分に水平
に対し80゜の角度の側壁を有する最小線幅0.7μmのレ
ジストパターンを解像することができた。
また、残膜率は、95%であった。
次に、前記で得られたレジスト溶液を用いて、室温で
2週間および4週間保存したものを前記と同様にしてレ
ジストパターンを形成したところ、その残膜率は、それ
ぞれ95%、94%であった。
また、2週間および4週間保存後のレジスト溶液に
は、異物の発生や着色などの変化はみられなかった。
比較例1 実施例1と同様にして得られたノボラック樹脂25g
と、1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホニルクロ
リド5gとを、アセトン250gに溶解し、縮合触媒であるト
リエチルアミン2.8gを加えて40℃で1時間撹拌し、縮合
した。
この反応生成液を、濃度0.04重量%の塩酸水溶液5
に滴下し、感放射線性樹脂を凝固させた。得られた感放
射線性樹脂の残存アミン量を後記する方法で測定したと
ころ、20,000ppmであった。
この感放射線性樹脂20gをPGMA58.4gに溶解し、孔径0.
2μmのメンブランフィルターでろ過し、感放射線性樹
脂溶液を調製した。
この感放射線性樹脂溶液を用いて、実施例1と同様に
してシリコンウエーハ上に塗布し、プレベークし、露光
し、現像を行ったところ、未露光部分に水平に対し80゜
の角度の側壁を有する最小線幅0.7μmのレジストパタ
ーンを解像することができた。また、残膜率は、95%で
あった。
次に、前記で得られたレジスト溶液を用いて、室温で
2週間および4週間保存したものを前記と同様にしてレ
ジストパターンを形成したところ、その残膜率は、それ
ぞれ90%、85%であった。
また、2週間および4週間保存後のレジスト溶液に
は、異物の発生や着色などの変化はみられた。
なお、アミンの定量方法は、200mlのビーカーに、テ
トラヒドロフラン40m、無水酢酸50mlを入れ、これに試
料を10g加え、平沼産業(株)製、滴定装置(COMTITE−
5型)を用い、0.1規定過塩素酸水溶液により、前記試
料溶液を電位差滴定し、アミン含量を求めたものであ
る。
〔発明の効果〕
本発明により製造された感放射線性樹脂は、性能の経
時変化および着色が極めて少なく、レジストとして使用
した場合に高解像度および高残膜率を有し、レジストと
して使用することによって従来のレジストの使用では得
られなかった精度の高いエッチング像を再現性良く得る
ことができる。
このため半導体集積回路などの製品の集積度を向上さ
せ、かつ歩留まりを向上させることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 榛田 善行 東京都中央区築地2丁目11番24号 日本 合成ゴム株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−176303(JP,A) 特開 昭61−184534(JP,A) 特公 昭45−9610(JP,B1)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水酸基を有するアルカリ可溶性樹脂と1,2
    −キノンジアジドスルホニルハライドとを陰イオン交換
    樹脂の存在下で縮合させることを特徴とする感放射線性
    樹脂の製造方法。
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