JP2560115B2 - マットレス、ふとん等の洗浄装置 - Google Patents

マットレス、ふとん等の洗浄装置

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JP2560115B2 JP1169354A JP16935489A JP2560115B2 JP 2560115 B2 JP2560115 B2 JP 2560115B2 JP 1169354 A JP1169354 A JP 1169354A JP 16935489 A JP16935489 A JP 16935489A JP 2560115 B2 JP2560115 B2 JP 2560115B2
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はマットレス、ふとん等の洗浄装置に関するも
のである。
(従来の技術) 従来、マットレスやふとん等の洗浄は、洗浄、すす
ぎ、水切り及び乾燥等の各工程毎に夫々装置を設けて行
っている。例えば特開昭60−203296号公報参照。
(発明が解決しようとする課題) 従って、装置から装置へと被洗浄物を移動しなければ
ならず、かかる移動は人手で行う場合が多く、労力的負
担が大きいという課題を有すると共に、多数の装置を必
要とするためシステム全体が大型となるという課題があ
る。
本発明はかかる課題を解決することを目的とするもの
である。
(課題を解決するための手段) 前述した課題を解決するための本発明の構成を実施例
を表わした第1図を参照して説明すると、本発明は周壁
1に多通の連通口2を形成した円筒体3を、気密器体4
内に横型に回転自在に装置し、該円筒体3内の周側に、
連通口2′を有する支持体45を距離をおいて設けて、円
筒体3の内周側を外側支持部46、支持体45の外周側を内
側支持部47とする被洗浄物5の収納部6を構成すると共
に、該円筒体3内の中心側に洗浄用液体噴射手段7を設
け、該噴射手段7は洗剤供給手段8とすすぎ水供給手段
9に接続すると共に、前記気密器体4には排気手段10と
温風供給手段11と加圧手段12と殺菌用薬剤導入手段13を
設けたものである。
以上の構成に於いて加温気体供給手段11は温風を円筒
体3内に供給する構成とする他、気密器体4の適所に供
給する構成とすることができる。
(作用) 以上の構成に於いて、収納部6にマットレスやふとん
等の被洗浄物5を収納して円筒体3を回転させ、かかる
状態に於いてまず洗剤供給手段8を動作させて噴射手段
7から洗剤液を噴射する。このようにして円筒体3内の
中心側から被洗浄物5に噴射された洗剤液は、その表面
を流れたり、遠心力により内部に浸透したりして汚れを
落とし、次第に円筒体3の外周に移動する。そして遠心
力により連通口2から円筒体3の外側に飛散した洗剤液
は適宜の液排出部14を介して排出される。
以上の如くして所定の洗浄が完了したり、今度は洗剤
液供給手段に替えてすすぎ水供給手段9を動作させ、円
筒体3を回転させた状態に於いて噴射手段7からすすぎ
水を噴射すると、すすぎ水は被洗浄物5に残留した洗剤
液や汚れを洗い落し、前述と同様に遠心力により連通口
2から円筒体3の外側に飛散して液排出部14を介して排
出される。
次いですすぎ水の噴射を停止した状態に於いて円筒体
3を回転させることにより、遠心力を利用した被洗浄物
5の水切り、脱水を行うことができる。
以上の洗浄、すすぎ及び水きり動作に於いて、円筒体
3の回転数の調節により遠心力を調節すると、被洗浄物
5が常に遠心力により収納部6の外側支持部46に圧接さ
れている状態とはならないようにすることができる。即
ち、この場合、被洗浄物5は円筒体3の下側に位置する
場合には重力と遠心力とにより収納部6の外側支持部46
に圧接されるが、円筒体3の上側に位置する場合には重
力が遠心力に打ち勝って落下して第1図中に二点鎖線で
示すように収納部6の内側支持部47に圧接される。この
ため被洗浄物5の特定個所の表面が常に収納部6の外側
支持部46に圧接状態となることがなく、従って被洗浄物
5に於いて、洗浄水やすすぎ水の流通が困難な個所が生
じないので、汚れの落ち難い個所も生じない。
このようにして所定の脱水が完了したら、今度は加温
気体供給手段11を動作させて、高温空気またはバーナの
燃焼ガス等の温風を気密器体4内に供給して被洗浄物5
に残留する水分を蒸発させると共に、排気手段10を適宜
動作させることにより、蒸発した水分を含んだ気密器体
4内の雰囲気を排出することにより被洗浄物5の乾燥を
行うことができる。温風は、円筒体3内に供給する構成
とすることにより被洗浄物5の乾燥をより効果的に行う
ことができる。また、かかる構成に加えて円筒体3を前
記連通口2を介してのみ通気可能に構成すれば、温風の
利用効率を更に向上することができる。また以上の動作
に於いて円筒体3を低速回転させれば、収納部6内に於
ける上述した被洗浄物5の移動により、収納部6の外側
支持部46及び内側支持部47と被洗浄物5の表面間に生じ
る空間が比較的長い間維持されるので、温風の流通が満
遍なく行われ、均一乾燥に寄与する。
以上の洗浄から乾燥に至る動作に加えて、加圧手段12
と殺菌用気体導入手段13を用いて以下のように殺菌処理
を行うことができる。即ち、例えば殺菌用気体として高
温水蒸気を用い、気密器体4内を加圧手段12により加圧
した状態に於いて高温水蒸気を殺菌用気体導入手段13か
ら導入して所定時間保持することにより、オートクレー
ブ中と同様に高圧滅菌を行うことができる。殺菌用気体
としては、高温水蒸気の他、噴霧薬剤液または薬剤ガス
を用いることができ、この場合には、このような殺菌用
気体の導入に先立って、前記排気手段10を動作させて気
密器体4内を減圧し、しかる後該排気手段10の動作を停
止して、減圧状態の気密器体4内に殺菌用気体を導入し
たり、導入後に加圧手段12により気密器体4内を加圧す
る等することにより、被洗浄物5への殺菌用気体の浸透
を良好に行うことができ、殺菌効果を向上させることが
できる。尚、以上の殺菌処理過程は前述した乾燥過程に
先立って行う等、適宜の手順で行うことができる。
本発明は、以上の過程を経ることによりマットレスや
ふとん等の被洗浄物5の洗浄及び殺菌処理を同一装置内
で行うことができる。
(実施例) 次に本発明の実施例を図につき説明する。前述した通
り、符号4は気密器体であり、この一側には密閉可能な
扉15を設けている。この気密器体4内には、円筒体3の
両側の支持部16,16′を夫々軸受17,17′に支持して、該
円筒体3を横型に回転自在に支持している。そして、支
持部16′の端部には傘歯車18を設け、この傘歯車18に係
合する傘歯車18′から連動軸19及び傘歯車20,20′を経
て電動機21の回転軸22に至る駆動機構を構成して前記円
筒体3を回転させる構成としている。
一方、円筒体3は、両側の端部材23,23′間に、多数
の第1、第2の板体24,24′をスペーサ25を介して締付
ボルト26により支持して構成している。即ち、第1の板
体24は上記収納部6に対応する円弧状の長穴48を円周上
に配置した構成とすると共に、第2の板体24′は、その
内側縁が第1の板体24の長穴48の外側縁に一致するリン
グ状に構成しており、このため、これら第1の板体24と
第2の板体24′の多数をスペーサ25を介して多数結合す
ると、第1の板体24の長穴48よりも外側の部分と第2の
板体24′とにより円筒体3が構成されると共に、第1の
板体24の長穴48と第2の板体24′の内側縁により収納部
6が構成される。そして、この収納部6においては、第
1の板体24の長穴48の外側縁と第2の板体24′の内側縁
により上記外側支持部46が構成され、また第1の板体24
の長穴48の内側縁により上記内側支持部47が構成され、
従って第1の板体24が上記支持体45を構成している。一
方、長穴48に対応して端部材23に形成した長穴27が収納
部6への被洗浄物5の出入部を構成している。そして第
1、第2の板体24,24′の間隙が前記連通口2を構成し
ており、また第1の板体24の間隔が前記連通口2′を構
成している。円筒体3は、この他周壁1に多数の連通口
2を形成すると共に、支持体45とにより周側に被洗浄物
5の収納部6を構成するものであれば、従来の遠心脱水
機と同様にパンチングメタルを用いた構成等、その構造
並びに回転駆動機構は適宜である。同様に、収納部6を
構成する支持体45の構成も適宜である。
前記円筒体3内の軸方向には多数の噴射口28を形成し
た噴射管29を設けており、この噴射管29は共通の配管30
を介して共通のポンプ31に接続すると共に、ポンプ31に
は分岐配管30a及び30bそして開閉弁32a及び32bを介して
夫々洗剤液貯槽33a及びすすぎ水貯槽33bに接続してい
る。かかる構成に於いては、噴射管29とポンプ31及び配
管30が噴射手段7を構成すると共に、夫々洗剤液貯槽33
a及びすすぎ水貯槽33bと、対応する開閉弁32a,32b及び
分岐配管30a,30bとが、夫々洗剤供給手段8及びすすぎ
水供給手段9を構成している。以上の構成に於いて開閉
弁32aを開、開閉弁32bを閉としてポンプ31を動作させる
と、洗剤液貯槽33a内の洗剤液が分岐配管30a、開閉弁32
aを経てポンプ31により昇圧され、配管30を経て噴射管2
9の噴射口28から噴出される。また、以上と逆に開閉弁3
2aを閉、開閉弁32bを開としてポンプ31を動作させる
と、すすぎ水貯槽33b内のすすぎ水が、分岐配管30b、開
閉弁32bを経てポンプ31により昇圧され、配管30を経て
噴射管29の噴射口28から噴出される。
次に、符号34は温風吹出管で、この温風吹出管34の一
端は前記円筒体3内に開口すると共に、他端側に燃焼式
等の温風発生装置35を接続しており、この温風発生装置
35と温風吹出管34とから温風供給手段11を構成してい
る。符号36は開閉弁37を介してポンプ等の排気装置38に
接続する排気管であり、この排気管36、開閉弁37及び排
気装置38により排気手段10を構成している。前記排気管
36には吸気管39を分岐構成しており、この吸気管39は開
閉弁40を介してポンプ等の加圧装置41に接続して加圧手
段12を構成している。これらの加圧手段12及び排気手段
10を構成するポンプ等は、経路を切り替える構成として
共用する構成とすることができる。符号42は、殺菌用気
体供給装置43に連なる供給管で、この供給管43には開閉
弁44を設けており、これらの構成要素により殺菌用気体
導入手段13を構成している。
(発明の効果) 本発明は以上の通りであるので、マットレスやふとん
等の被洗浄物の洗浄工程、即ち洗浄、すすぎ、水切り、
脱水及び乾燥の全工程と共に、これらの工程の適所に於
いてこの密閉器体内を適宜加圧、減圧しながら殺菌用気
体を導入する工程を、同一装置内で行うことができ、手
間を省くと共に装置全体が大がかりとならず、マットレ
スやふとん等の清潔の維持に大きく寄与し得るという効
果がある。殊に本発明では、外周側に被洗浄物の収納部
を構成した円筒体を、気密器体内に横型に回転自在に装
置しているので、被洗浄物に汚れの落ち難い個所が生じ
ず、均一な洗浄が行えるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の全体構成の実施例を表わした系統的説
明図、第2図(a),(b)は夫々第1図のX−X線、
Y−Y線説明的断面図である。 1……周壁、2,2′……連通口、3……円筒体、4……
気密器体、5……被洗浄物、6……収納部、7……洗浄
用液体噴射手段、8……洗剤供給手段、9……すすぎ水
供給手段、10……排気手段、11……温風供給手段、12…
…加圧手段、13……殺菌用気体導入手段、45……支持
体、46……外側支持部、47……内側支持部、48……長
穴。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−108594(JP,A) 特開 昭57−125797(JP,A) 実開 昭62−178976(JP,U) 実開 昭63−202277(JP,U) 実開 昭61−167186(JP,U) 特公 昭60−36798(JP,B1) 特公 昭47−50586(JP,B1)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】周壁に多通の連通口を形成した円筒体を、
    気密器体内に横型に回転自在に装置し、該円筒体内の周
    側に、連通口を有する支持体を距離をおいて設けて、円
    筒体の内周側を外側支持部、支持体の外周側を内側支持
    部とする被洗浄物の収納部を構成すると共に、該円筒体
    内の中心側に洗浄用液体噴射手段を設け、該噴射手段は
    洗剤液供給手段とすすぎ水供給手段に接続すると共に、
    前記気密器体には排気手段と、温風供給手段と、加圧手
    段と、殺菌用気体導入手段を設けたことを特徴とするマ
    ットレス、ふとん等の洗浄装置
  2. 【請求項2】第1項記載の温風供給手段は、温風を円筒
    体内に供給する構成としたことを特徴とするマットレ
    ス、ふとん等の洗浄装置
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