JP2014069111A - ベッドフレーム等の自動洗浄機 - Google Patents

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Tsuyoshi Fukuda
強 福田
Kazumi Tamada
玉田一實
Hiroyoshi Tsukahara
塚原弘祥
Taira Niwa
平 丹羽
Takashi Gomi
隆 五味
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Abstract

【課題】洗浄機機械の設置スペースを極力少なくし、簡単でコンパクトな機械構成のもとで各部の汚れへの対応を含む総合的洗浄効果を高め、且つ厄介な洗浄準備および後処理工程の簡素化を図る。
【解決手段】洗浄室にロールボックス8を挿入した際、その上部隙間に多数のノズルを有する門型のジェットシャワー発生用の回転式門型パイプ5と、下部隙間にジェットシャワー発生用固定パイプ6を配して、同時にロールボックスの外側から洗浄作用を行うことによって、ボックス内の被洗浄物までムラなく洗浄する。
【選択図】図1

Description

この発明はベッドフレーム等の各種福祉介護器材に付着した汚れを除去する目的の技術に関し、特にベッドフレームについてはロールボックスと称する収納籠に分解挿入した状態のままで噴流にて短時間に洗浄できる自動洗浄機の構成手段に係るものである。
老齢化社会の進行に伴い発生した療養・介護環境の改善に関するニーズによって、ベッド周りの清潔さが求められつつ有るが、なかでも汚れが表面にこびりつき容易に除去し難いベッドフレームは、衛生状態改善のためのネックとされていた。従来のベッドフレームの洗浄方式としては必要な時期に何台かを分解して1台分宛収納かご(ロールボックスと称する)に入れて洗濯場に輸送し、その場所においてフレームを構成するパイプや構造材を一個一個手洗いにて汚れをこすり取る方法の他、水やスチームを用いた高圧洗浄機によって手作業にてこまめに汚れを除去する方法がとられていた。
これに対してより効果的に洗浄する手段として、分解しロールボックスに入れられたベッドフレーム部材を治具で固定ないしは籠状のケースに納めて、シャワーによってある程度自動的に洗浄する装置が考えられ一部実用化されている。
これらの自動化装置は洗浄用にベッドフレーム等を保持する専用治具ないし専用籠(専用ロールボックスといわれている)を用意し、ノズルから噴出する洗浄液が被洗浄物に到達し易いようノズルを回転させる方式又はノズル位置を固定し洗浄用の治具ないし専用籠を回転させる方式が採られていたが専用ロールボックスの底部における洗浄効果が不十分であり、また、洗浄後はいずれの方式においてもフレーム部材を所定のロールボックスに収納してトラック等に積み込みの上ベッドの再組み付け場所に届けるのが一般的であった。
上記する中の従来自動化装置によれば、多数のベッドフレームを構成するパイプを同時に洗浄することが可能であるため、洗浄効率のアップが期待出来るが、先ず専用治具ないし専用籠にパイプを挿入設置し、洗浄完了後これを取り出し元のロールボックスに入れ直す必要が有るためその工数が、洗浄作業の効率を減殺するものであった。さらにロールボックスそのものの清浄化には全く効果のないものであった。
それら各種の機械的なベッドフレーム洗浄についての先行技術の例は下記のとおりであるが、前述の公知の構造を含めて何れもニーズに十分応えきれない構成であり、自動洗浄によるベッドフレームの清潔さと衛生的効果を得る目的に対しても不十分な技術内容であった。
特開2011−67722号公報 特開2006−102560号公報
この発明は、従来の技術及びそれを前提としたベッドフレーム等の福祉介護用器材の洗浄手段において、洗浄用機械の設置スペースを極力少なくし、比較的簡単でコンパクトな機器構成のもとで各部の汚れへの対応を含む総合的洗浄効果を高め、且つ厄介な洗浄準備および後処理工程の簡易化を図ることにある。
上記の課題を解決するために請求項1の発明は、ベッドフレーム等の被洗浄物を洗浄する際の洗浄室を形成するケーシング1内には、上部ジェットシワーを得るための多数の洗浄用ノズルを保有し回転する門形パイプと、底面に近い部分に設置する下部ジェットシャワーを形成する多数のノズル付きパイプと、さらに底面付近には洗浄用籠(ロールボックスという)をケーシングに導入するためのスロープを形成するガイドを設け、ケーシング内の容積および門形パイプの回転軌跡に対しては、通常のロールボックスの寸法誤差が吸収できる程度の大きさとする。
洗浄工程は洗剤を混入した洗浄液1回の循環洗浄と、弁の切り替えによる2回の水すすぎを標準とするが、工程時間および工程内容は任意に変更できる制御機構を付属させている。ジェットシャワーはロールボックスのまわりを回転しながら吹き付け、下シャワーも同時に下部に対して吹きつけを行うが、汚れのはがし力とポンプ能力の関係で間欠的に洗浄するのが望ましい。洗浄終了後ロールボックスはパイプを出し入れすることなく、引き出して、次の洗浄すべきロールボックスをケーシングに挿入できる。本発明は上記のパイプのみならずロールボックスを同時に洗浄することができる等の特徴を有するベッドフレーム等の自動洗浄機についてのものである。
次に請求項2の発明は請求項1の発明において、被洗浄物を収納するロールボックスを洗浄作業終了後、洗浄室の入り口の反対側に設けた扉を開いて外に出すいわゆるパススルー方式に関する発明で、洗浄目的によりケーシング1内に導入されたロールボックスは、洗浄動作終了後、信号によって入り口と反対側の出口扉のロックを外し出口扉から外部に放出できるようにすることに特徴を有する請求項1に示すベッドフレーム等の自動洗浄機についてのものである。
次に請求項3の発明は、洗浄効果を高める目的でポンプによる循環洗浄時は洗浄液の温度を高めるべくケーシング内または隣接してシスターンを設け、シスターン内に一旦温水を貯湯した後洗剤を混入しジェットシャワー装置に供給する。洗浄作用終了後の廃液は、すすぎ液排出弁を通り配水管に放出されることを特徴とする請求項1および請求項2に示すベッドフレーム等の自動洗浄機についてのものである。
請求項4の発明は、ケーシング1内において酸性水、銀イオン水等の消毒液を洗浄時及び洗浄後被洗浄物に吹き付ける装置を有することを特徴とする請求項1から請求項3の何れにも示すベッドフレーム等の自動洗浄機についてのものである。
本発明は上記の構成であるから次のような具体的効果を発揮する。
(1)ベッドフレーム等の被洗浄物を入れて運搬される収納籠(ロールボックスという)を内容物を洗浄用ジグや洗浄用籠に移し替えることなくそのまま洗浄用ケーシング内に挿入して洗浄、そのままの状態で洗浄工程を完了し搬出するので、入れ替えの手間がかかららず被洗浄物の損傷も少ない。
(2)洗浄機構が、上部回転式門型ジェットシャワーと下部棒形ジェットシャワーの組み合わせで、上部シャワーは簡潔回転方式にすることがなし得るので、ロールボックスを周囲から包み込むようにジェットシャワー洗浄液を内部に放出するので、短時間で洗浄効果が高くムラが少ない。
(3)従来、ロールボックスは被洗浄物とは別に、必要に応じて洗浄を行っていたものが本発明により被洗浄物と同時に洗浄されるので、極めて効率的、且つ衛生的である。
(4)基本構造が比較的簡単であるから本発明の装置にパススルー方式のバリエーションが簡単に構成でき、従来方式と比べて廉価に製造できる。
(5)自動洗浄工程において、第1洗浄は洗剤を自動供給しての循環方式で汚れの程度に応じて時間を調節でき、且つ洗浄液の節約にも繋がる。また、すすぎ工程は水にて素早く洗い落とす方式のため、洗浄効果に優れ、清潔で且つ経費も少ない。
この発明の実施例において断面を示す側面図である。 この発明の実施例の断面を示す平面図である。 この発明の実施例を示す正面図である。
図1において、ロールボックス8を収容し洗浄を行うケーシング1内には上部ジェトシャワーを得るための門形パイプ5を天井に吊り下げ状に固定した軸受4に取り付け、洗浄液等の液体がこの軸受の内部から前記門型パイプに供給され、門型パイプに設けられた多数のノズル3から被洗浄物に対してジェットシャワー2としてロールボックスの外殻を通過して被洗浄物にに吹き付けられる。この際門型パイプはロールボックスの周辺を回転してロールボックス外殻と被洗浄物に満遍なく洗浄液が当たるように設計するが、ポンプ能力を最大限に生かし、より洗浄効果を高め且つ省エネルギーとなる手段として、回転運動を間歇式にする方が望ましい。また、ケーシング内の下方にはロールボックスの下部を挟むように2本のジェットシャワー用パイプ6を設け、下部の被洗浄物及びロールボックスの底部まで洗浄効果が及ぶように構成する。
洗浄工程全体としては、洗浄ポンプ11により洗浄液による循環弁10を経由しての循環洗浄、水又はお湯を用いてのすすぎ(1〜3回)、の工程に分かれ連続して進行するが、各工程とも電子的制御によって選択自動制御を導入する。
ロールボックスの大きさは若干のバラツキがあるため、ケーシングの空間大きさ9も余裕をもって設計するが大型が到着した場合を考慮し、小分け処理の行える専用ロールボックス(図示せず)を別途用意し、最も効率的に作業が展開できるようにすべきである。 なお、ケーシングへの収納、搬出時に動作が容易で且つ位置が安定するためにスロープ12や留め金をケーシング底部に設けることが必要である。
次に図2において、扉14を経てケーシング1内に挿入し洗浄工程を終了したロールボックス8は、通常入口扉14を開いて元の位置に戻るが、作業効率を高める目的でケーシングの反対側に設けた出口扉を開き、いわゆるパススルー状にて処理する方式も考えられる。そのための構成法が請求項2に示す自動洗浄機(図示しない)である。
ベッドフレームパイプは長期間放置されているものが多いため、付着した汚れも甚だ頑固であり、簡単に除去できない場合が多い、本発明では、洗浄作用を促進する手段として、洗浄液の活性化作用の増大と付着した汚物の剥離促進のため、洗浄液の加熱を実施できる装置を付加するものとする。この場合洗浄液温度は60℃前後が望ましく、ケーシング1内又は隣接してシスターン15を設け、給湯器(図示せず)からのお湯を貯湯し循環洗浄パイプに導入できるものとする。
なお、ケーシング内において、衛生機能を発揮するため、酸性水シャワー装置16により酸性水、銀イオン水等の消毒液を被洗浄物に洗浄工程時及び洗浄工程後一定時間吹き付ける装置を有することも本発明の特徴の一つとするものである。
この発明は、上記の実施例に留まらず、発明の概念の中で幾多の実施例が考えられる。例えば、ロールボックスの中への被洗浄物は、ベッドフレームでなくてもよく、車いす、歩行器等何でも洗浄可能なものなら差し支えないし、複数のロールボックスを処理できるバリエーションも考えられる。
1 ケーシング
2 ジェットシャワー
3 ノズル
4 軸受
5 門型パイプ
6 ジェットシャワーパイプ
7 スロープガイド
8 ロールボックス
9 空間大きさ
10 循環弁
11 洗浄ポンプ
12 スロープ
13 切替弁
14 扉
15 シスターン
16 酸性水シャワー装置

Claims (4)

  1. ベッドフレーム等の洗浄物を洗浄する際の洗浄室を形成するケーシング1内には、上部ジェットシャワーを得るための多数の洗浄用ノズルを保有し回転する門型パイプと、底面に近い部分に設置する下部ジェットシャワーを形成する多数のノズル付きパイプと、さらに底面付近には洗浄用籠(ロールボックスという)をケーシングに導入するためのスロープを形成するガイドを設け、ケーシング内の容積および門型パイプの回転軌跡に対しては、通常のロールボックスの寸法誤差が吸収できる程度の大きさとする。
    洗浄工程は洗剤を混入した洗浄液1回の循環洗浄と、弁の切り替えによる2回の水すすぎを標準とするが、工程時間および工程内容は任意に変更できる制御機構を付属させている。ジェットシャワーはロールボックスのまわりを回転しながら吹き付け、下シャワーも同時に下部に対して吹きつけを行うが、汚れのはがし力とポンプ能力の関係で間欠的に洗浄するのが望ましい。洗浄終了後のロールボックスはパイプを出し入れすることなく、引き出して、次の洗浄すべきロールボックスをケーシングに挿入できる。本発明は上記のパイプのみならずロールボックスを同時に洗浄することができる等の特徴を有するベッドフレーム等の自動洗浄機。
  2. いわゆるパススルー方式に関する発明で、洗浄目的によりケーシング1内に導入されたロールボックスは、洗浄動作終了後、信号によって入り口と反対側の出口扉のロックを外し出口扉から外部に放出できるようにすることに特徴を有する請求項1に示すベッドフレーム等の自動洗浄機。
  3. 請求項3の発明は、洗浄効果を高める目的でポンプによる自動洗浄時は洗浄液の温度を高めるべくケーシング内または隣接してシスターンを設け、シスターン内に一旦温水を貯湯した後洗剤を混入しジェットシャワー装置に供給する。洗浄作業終了後の廃液は、すすぎ液排出弁を通り排水管に放出されることを特徴とする請求項1および請求項2に示すベッドフレーム等の自動洗浄機。
  4. ケーシング1内において酸性水、銀イオン水等の消毒液を洗浄時および洗浄後被洗浄物に吹き付ける装置を有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれにも示すベッドフレーム等の自動洗浄機。
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