JP3339022B2 - 回転機械の軸受装置の非分解洗浄方法および装置 - Google Patents

回転機械の軸受装置の非分解洗浄方法および装置

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JP3339022B2 JP32334598A JP32334598A JP3339022B2 JP 3339022 B2 JP3339022 B2 JP 3339022B2 JP 32334598 A JP32334598 A JP 32334598A JP 32334598 A JP32334598 A JP 32334598A JP 3339022 B2 JP3339022 B2 JP 3339022B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄道車両の主電動
機のような回転機械の軸受装置を非分解で(即ち、軸受
装置を回転機械に組み付けたまゝで)洗浄することの可
能な方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平7−185479号には、鉄道車
両の電動機の軸受装置を電動機に組み付けたまゝで洗浄
するための方法および装置が記載されている。この方法
および装置においては、5.0kg/cmの圧力の洗
浄液を噴射ノズルから軸受け部に噴射することにより軸
受け部のグリスや汚れが洗浄される。
【0003】一般に、鉄道車両用電動機においては、軸
受に隣接するシール部はラビリンスシールのような非接
触シールで形成されており、電動機の筺体と回転子の回
転軸との間はマイクロメートルのオーダーの微小なクリ
アランスをもって非接触でシールされている。このた
め、軸受け部に高圧の洗浄液を噴射すると、洗浄液がラ
ビリンスシールを通って電動機筺体の内部に滲み出る。
そこで、特開平7−185479号公報には、軸受け部
に噴射ノズルから洗浄液を噴射して洗浄する際に、軸受
け部に隣接するシール部に1.5〜2.0kg/cm
の圧力の加圧気体を供給することが提案されている。同
公報には、シール部に加圧気体を供給しながら洗浄すれ
ば、噴射ノズルからの洗浄液がシール部から漏れる気体
によって乱され、反対側のシール部に侵入する力を無く
し、従って洗浄液が電動機の内部に滲み出すことがな
い、と記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
7−185479号の方法では、加圧気体はシール部8
の途中に開口した加圧気体供給通路10から供給される
ので、同公報の図1に示されているように、加圧気体供
給通路10からシール部8に供給された加圧気体は、軸
受け部6に向かって外側に流れるだけでなく、同図に矢
印で示されているように電動機内部に向かって内向きに
も流れる。その結果、電動機内部への洗浄液の漏れを完
全に阻止することはできず、同公報の図2のグラフに示
されているように、実験によれば約50CC/min程
度の滲出が不可避的に生じる。
【0005】本発明の目的は、鉄道車両の主電動機のよ
うな回転機械の軸受装置を洗浄液の噴射により非分解で
洗浄するにあたり、筺体内部への洗浄液の漏れ或いは滲
出を完全又は実質的に回避することの可能な洗浄方法お
よび装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、回転機械の軸
受装置を非分解で洗浄する方法を提供するもので、この
回転機械は、その回転軸を中空の筺体に対して回転可能
に支持する軸方向に離間された第1および第2の軸受装
置と、前記第1および第2軸受装置の夫々軸方向内側に
おいて筺体に対して微小クリアランスをもって回転軸を
シールするラビリンスシールのような第1および第2の
非接触シール部と、第1および第2軸受装置を開放可能
に閉鎖するべくそれらの軸方向外側において筺体の端壁
に夫々装着された第1および第2の端蓋を有する。本発
明の洗浄方法は、(1)第1および第2の端蓋を筺体か
ら取り外すことにより、第1および第2軸受装置を露出
させると共に、筺体の内部空間を第1および第2シール
部を介して外部雰囲気に連通させ、(2)第1軸受装置
の軸方向外側に負圧を作用させることにより、外部雰囲
気から第2シール部を通って筺体内部空間へと流れる空
気流を誘引すると共に、更に筺体内部空間から第1シー
ル部を通って第1軸受装置の方へと流れる空気流を誘引
し、(3)筺体内部空間から第1シール部を通って第1
軸受装置の方へと流れる前記空気流が存在しているとき
に第1軸受装置に洗浄液を噴射することにより第1軸受
装置を洗浄することを特徴とする。
【0007】本発明の方法によれば、洗浄しようとする
第1軸受装置の側の第1端蓋を筺体から取り外すだけで
なく、第1軸受装置とは反対側の第2端蓋も取り外され
る。このように洗浄すべき第1軸受装置とは反対側の第
2端蓋をも取り外した状態で第1軸受装置の軸方向外側
に負圧を作用させるので、外部雰囲気から第2シール部
を通って筺体内部空間へと空気が吸い込まれると共に、
更に筺体内部空間から第1シール部を通って第1軸受装
置の方へと空気が吸い出され、第1シール部のところに
は洗浄液の噴射方向に対向して外側へと向かう強い空気
流が生じる。第1軸受装置への洗浄液の噴射は、このよ
うに第1シール部のところに筺体内部空間から第1シー
ル部を通って第1軸受装置の方へと流れる空気流が存在
しているときに行われる。この空気流は、第1軸受装置
に向かって噴射された洗浄液が第1シール部を通って筺
体内部空間へと進入するのを阻止する。従って、本発明
の方法によれば、洗浄液が筺体内部空間へと滲出するこ
とがない。
【0008】洗浄液としては、洗剤を添加し又は添加し
ない水又は温水、又は油性洗浄液を使用することができ
る。好ましくは、第1軸受装置に作用させる負圧は、絶
対圧で40kPa(約60%真空)、好ましくは10k
Pa(約90%真空)にする。
【0009】好ましい実施態様においては、洗浄液の噴
射を終了した後、第1軸受装置の軸方向外側に負圧を作
用させることにより、筺体内部空間から第1シール部お
よび第1軸受装置を通って空気を通過させ、もって、第
1シール部および第1軸受装置の乾燥を促進する。その
際、第2軸受装置の側の筺体の端壁の開口を断続的に閉
鎖するのが好ましい。このように第2軸受装置の側の筺
体の開口を一時閉鎖したときには、筺体内部空間に作用
する負圧が一時的に高まり、その結果として水の沸点が
低下するので、第1軸受装置(および場合により第1シ
ール部)に残留する洗浄液の気化が促進される。こうし
て気化により生じた水蒸気は、第2軸受装置の側の筺体
の開口を再び開放したときには、第1軸受装置および第
1シール部を流れる空気流に同伴して持ち去られるの
で、第1軸受装置(および場合により第1シール部)の
乾燥が促進される。
【0010】他の観点においては、本発明は、前記方法
を実施するための洗浄装置を提供するもので、この洗浄
装置は、外部雰囲気から第2シール部を通って筺体内部
空間へと流れ更にそこから第1シール部を通って第1軸
受装置の方へと流れる空気流を誘引するための空気流誘
引手段と、第1シール部を通る前記空気流が存在してい
るときに第1軸受装置に圧力洗浄液を噴射する洗浄液噴
射手段、とを備えていることを特徴とする。
【0011】好ましい実施態様においては、洗浄液噴射
手段は第1軸受装置に向かって指向した洗浄液噴射ノズ
ルを備え、この洗浄装置は洗浄液噴射ノズルを回転機械
の回転軸線を中心として所定角度にわたり揺動させるた
めの噴射ノズル揺動手段を備えている。本発明の上記特
徴や効果並びに他の特徴や効果は以下の実施例の記載に
つれて更に明らかにする。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照しながら、
本発明の軸受洗浄方法および装置の実施例を説明する。
添付図面には、鉄道車両の主電動機の軸受の洗浄に本発
明を適用する実施例を示す。図1を参照するに、洗浄装
置10は車両整備工場のコンベアラインの途中に設置し
てあり、このコンベアラインは図1の紙面に垂直な方向
に延長している。コンベアラインは一連のコンベヤロー
ラー12を備え、洗浄すべき軸受装置を備えたワークピ
ークとしての電動機14はパレット16に搭載されてコ
ンベヤローラー12上を搬送される。
【0013】コンベアラインの途中には、電動機14を
搭載したパレット16を180°旋回させるための旋回
ステーション18が配置してある。この旋回ステーショ
ン18は数本のコンベヤローラー12を搭載した旋回ベ
ース20を有し、この旋回ベース20は4本の支柱22
に高さ調節可能に支持されるようになっている。旋回ス
テーション18は、旋回ベース20を旋回させるための
回転テーブル24と、この回転テーブル24を持ち上げ
る油圧シリンダ26を備えている。油圧シリンダ26を
作動させて旋回ベース20を支柱22から持ち上げ、手
動又は動力で回転テーブル24を回転させることによ
り、パレット16を180°旋回させる。電動機14を
搭載したパレット16は位置決め装置28により位置決
めされる。
【0014】コンベアラインの旋回ステーション18の
片側には、電動機14の側壁に負圧を作用させてその軸
受とシール部を通る空気流を誘引するための空気流誘引
装置30が配置してある。この空気流誘引装置30は、
真空容器32と、この真空容器32に接続された真空発
生装置(真空ポンプ)34からなる。真空容器32は、
環状パッキン36を備えた側方開口38と、真空発生装
置34への接続口40と、開閉式排出弁42によって開
閉される下部排出口とを除いては、実質的に密閉されて
いる。
【0015】真空容器32は排水タンク44の頂部に摺
動可能に支持された摺動キャリッジ46に搭載されてお
り、パレット16に搭載された電動機14に対して進退
するようになっている。摺動キャリッジ46は排水タン
ク44の頂部に固定されたスライドベース48のスライ
ドレールに摺動自在に嵌合してあり、内蔵の油圧シリン
ダ(図示せず)によってコンベアラインに対して垂直な
方向に駆動される。
【0016】真空容器32の内側において、摺動キャリ
ッジ46には、また、電動機14の回転軸50を回転さ
せるための回転装置52が搭載してある。この回転装置
52は、電動機14の回転軸50に嵌合可能で支持部5
4に回転可能に支持された回転ソケット56と、この回
転ソケット56を伝動機構を介して回転駆動するモータ
58を有する。
【0017】真空容器32の内側には、更に、洗浄水噴
射機構60が収容してある。図示した実施例では、洗浄
水噴射機構60は、前述した回転装置52の回転ソケッ
ト56に相対回転可能に支持された円盤62と、この円
盤62に装着された複数(例えば4本)の噴射ノズル6
4を有し、噴射ノズル64は円周方向等間隔に円盤62
に配置されている。噴射ノズル64が装着された円盤6
2は、モータ66と伝動機構68を備えた揺動機構70
により、回転ソケット56の軸線を中心として揺動せら
れる。90°強の揺動角度にわたって円盤62を揺動さ
せれば、4本の噴射ノズル64で円周方向360°の範
囲を洗浄することができる。夫々の噴射ノズル64は切
り換え弁72を介して高圧温水装置74および温風発生
装置76に接続されている。
【0018】コンベアラインの反対側においても、フレ
ーム78には摺動キャリッジ80が装着してあり、この
摺動キャリッジ80には前述した回転装置52と同様の
第2の回転装置82が搭載してある。摺動キャリッジ8
0には、また、回転装置82を囲繞する囲い84が装着
してある。この囲い84は電動機の端壁を閉鎖する手段
86を構成するもので、電動機の端壁に密着する環状パ
ッキン88を備えている。囲い84には外気導入弁90
が設けてあり、囲い84の内部に外気を導入したり外気
から遮断したりできるようになっている。
【0019】図2を参照しながら、本発明の方法および
装置により洗浄すべき電動機の軸受装置を説明する。電
動機14は密閉された筺体92を備え、回転子94の回
転軸50は例えば球軸受装置96ところ軸受装置98に
より筺体92に軸支されている。図示した配置では、電
動機14の回転軸50の左端と球軸受装置96は筺体9
2の端壁にボルト止めされた端蓋100によって閉鎖さ
れている。他方、ころ軸受装置98は筺体92にボルト
止めされた他の端蓋102によって閉鎖されているが、
回転軸50の右端はこの端蓋102を貫通して外側に延
長している。
【0020】球軸受装置96の軸方向内側においては、
筺体92と回転軸50との間はラビリンスシール104
によって微小クリアランスをもって非接触でシールされ
ている。このラビリンスシール104は、筺体92にボ
ルト止めしたラビリンス形成部材106と、回転軸50
の外周に圧入したラビリンス形成部材108とによって
形成されている。球軸受装置96の両側において、端蓋
100とラビリンス形成部材106にはグリスポケット
110および112が夫々形成してある。
【0021】ころ軸受装置98の軸方向内側において
は、筺体92と回転軸50との間は、筺体92の端壁の
内周部分に形成したラビリンス構造と回転軸50の外周
に圧入したラビリンス形成部材114とによって形成さ
れたラビリンスシール116によってシールされてい
る。ころ軸受装置98に面して筺体92の端壁の内周部
分にはグリスポケット118が形成してある。
【0022】ころ軸受装置98の軸方向外側において
は、端蓋102と回転軸50との間は、端蓋102に形
成したラビリンス構造と回転軸50の外周に圧入したラ
ビリンス形成部材120とによって形成されたラビリン
スシールによってシールされている。端蓋102にはこ
ろ軸受装置98に面してグリスポケット122が形成し
てある。
【0023】次に、図1〜図3を参照しながら、本発明
の洗浄方法並びに洗浄装置10の動作を説明する。電動
機14を搭載したパレット16がコンベアラインに沿っ
て搬送されて来ると、旋回ステーション18よりも上流
の作業ステーションにおいてラビリンス形成部材120
と左右の端蓋100および端蓋102を取り外し、図3
に示したように、左右の軸受装置96および98の双方
を予め露出させておく。
【0024】パレット16が旋回ステーション18に到
着すると、パレットを位置決め装置28によって固定し
た後、パレット上の電動機14に向かってキャリッジ4
6を前進させる。同時に、回転装置52の回転ソケット
56を回転させ、電動機14の回転軸50の突出端部に
形成された角形端部と回転ソケット56とを角度合わせ
する。電動機回転軸50の角形端部と回転ソケット56
との位置合わせが済んだならば、キャリッジ46を更に
前進させて、電動機回転軸50と回転ソケット56とを
噛み合わせる。これにより、回転装置52のトルクを回
転軸50に伝え得る状態となる。同時に、キャリッジ4
6の前進により、真空容器32のパッキン36は電動機
14の筺体92の端壁に密着する。
【0025】次に、真空容器32の下部排出口の排出弁
42を閉じることにより真空容器32を密閉し、真空発
生装置34を作動させる。同時に、回転装置52を作動
させ、電動機14の回転軸50を回転させる。前述した
ように、電動機の筺体92の左側の端蓋100は予め取
り外してあるので、真空発生装置34によって真空容器
32の内部の空気を吸引し、真空容器32の内部に負圧
を作用させると、図3に矢印124で示したように左側
の球軸受装置96とラビリンスシール104を通って電
動機筺体92の内部空間126へと吸引される空気流1
24が誘引されると共に、図3に矢印128で示したよ
うに筺体内部空間126から右側のラビリンスシール1
16ところ軸受装置98とを通って真空容器32へと流
れる空気流128が形成される。電動機14の回転軸5
0は回転装置52により回転されているので、ラビリン
スシール116を流れる空気流は円周方向に一様に形成
される。
【0026】このようにラビリンスシール116を通っ
て真空容器32の方へと外向きに流れる空気流128が
形成されているときに、切り換え弁72を操作して噴射
ノズル64を高圧温水装置74に接続し、回転ソケット
56の軸線を中心として噴射ノズル64を90°以上の
角度にわたって揺動させながら、例えば最大3MPaの
圧力をもった60〜80度の温度の温水からなる洗浄液
130を噴射ノズル64から軸受装置98に向かって噴
射させる。洗浄液130は軸受装置98の内輪と外輪と
の間の空間に進入すると共に、軸受装置98のころとリ
テーナの間を通って内側グリスポケット118に進入
し、グリスや汚れを洗い流す。噴射ノズル64を揺動さ
せると共に電動機14の回転軸50を回転させながら洗
浄を行うので、噴射ノズル64から噴射された洗浄水は
軸受装置98の構成部品の間とグリスポケット118の
隅々まで進入し、それらを効果的に洗浄する。
【0027】2〜数分間洗浄を行ったならば、洗浄水の
噴射を終了し、真空発生装置34を停止させた上で、真
空容器32の下部の排出弁42を開放することにより真
空容器32内の排水を排水タンク44に排出させる。
【0028】次に、電動機14に向かってキャリッジ8
0を前進させ、囲い84のパッキン88を筺体92の反
対側の端壁に密着させる。囲い84の外気導入弁90を
開放した上で、真空発生装置34を再び作動させる。切
り換え弁72を操作することにより噴射ノズル64を温
風発生装置76に接続し、60〜80度の温度の温風を
噴射ノズル64から噴射させ、洗浄した箇所を乾燥させ
る。この間真空発生装置34は作動しているので、温風
の噴射はラビリンスシール116を通って外側に流れる
空気流128の存在下で行われる。
【0029】乾燥中は、囲い84の外気導入弁90を断
続的に閉鎖する。このように外気導入弁90を閉じたと
きには、電動機筺体の内部空間126内の真空度は一時
的に高まる。その結果、水の沸点が低下するので、軸受
装置98に残留する洗浄水の気化が促進される。気化に
より発生した水蒸気は、囲い84の外気導入弁90を再
び開放したときに、真空発生装置34の方に吸引され
る。外気導入弁90の閉鎖と開放を反復することにより
軸受装置の乾燥が促進される。数分間乾燥を行ったなら
ば、真空発生装置34を停止させ、温風の噴射、噴射ノ
ズル64の揺動、電動機回転軸50の回転を終了する。
【0030】このようにして右側のころ軸受装置98の
洗浄と乾燥が終わると、左右のキャリッジ48および8
0を後退させることにより電動機14から真空容器32
および囲い84を離脱させる。位置決め装置28を釈放
し、油圧シリンダ26を作動させて旋回ベース20を支
柱22から持ち上げ、手で回転テーブル24を回転させ
ることにより、パレット16を180°旋回させる。位
置決め装置28によりパレット16を再び位置決めした
後、前述したのと同様のやり方で反対側の軸受装置96
の洗浄と乾燥を行う。但し、電動機の回転軸50は今や
左方に突出しているので、囲い84内の回転装置82に
よって回転させる。両側の軸受装置の洗浄と乾燥が終わ
ると、電動機14はコンベヤにより次のグリス充填ステ
ーションに送られる。
【0031】以上には本発明の特定の実施例を記載した
が、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の修
正や変更を施すことができる。例えば、噴射ノズル64
は同心円状に2列又はそれ以上の列に配置し、異なる直
径の軸受装置に適合させることができる。
【0032】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明の洗浄方法
および装置においては、洗浄すべき軸受装置の内側のラ
ビリンスシールのところに外向きに流れる空気流が形成
されている時に洗浄液の噴射が行われるので、洗浄液が
ラビリンスシールを通って電動機筺体の内部空間へと滲
出することがない。電動機の回転軸を回転させながら洗
浄を行う場合には、ラビリンスシールのところに円周方
向に一様な空気流が形成されるので、筺体内部への洗浄
液の漏洩を一層確実に防止することができる。
【0033】洗浄終了後の乾燥工程において、洗浄箇所
に断続的に負圧を作用させる場合には、真空乾燥の原理
により残留洗浄液の気化を促進し、洗浄箇所の乾燥を完
全に行うことができる。好ましい実施態様に従い、噴射
ノズルを揺動させると共に電動機の回転軸を回転させな
がら洗浄を行う場合には、軸受装置の構成部品やグリス
ポケットの隅々まで効果的に洗浄することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の洗浄装置の一部切欠き正面図である。
【図2】本発明の方法により洗浄すべき電動機の軸受部
の一部切欠き断面図である。
【図3】図2と同様の一部切欠き断面図で、本発明の洗
浄方法を示す。
【符号の説明】
10: 洗浄装置 14: 回転機械(電動機) 30: 空気流誘引手段 50: 回転機械の回転軸 60: 洗浄水噴射機構 64: 噴射ノズル 70: 揺動機構 86: 回転機械の端壁を閉鎖する手段 92: 回転機械の筺体 96、98: 回転機械の軸受装置 100、102: 回転機械の筺体の端蓋 104、116: 非接触シール部(ラビリンスシー
ル) 128: 空気流 130: 洗浄液

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転機械の軸受装置を洗浄する方法であ
    って、この回転機械は、その回転軸を中空の筺体に対し
    て回転可能に支持する軸方向に離間された第1および第
    2の軸受装置と、前記第1および第2軸受装置の夫々軸
    方向内側において筺体に対して微小クリアランスをもっ
    て回転軸をシールする第1および第2の非接触シール部
    と、第1および第2軸受装置を開放可能に閉鎖するべく
    それらの軸方向外側において筺体の端壁に夫々装着され
    た第1および第2の端蓋を備え、前記洗浄方法は:第1
    および第2の端蓋を筺体から取り外すことにより、第1
    および第2軸受装置を外部雰囲気に露出させると共に、
    筺体の内部空間を第1および第2シール部を介して外部
    雰囲気に連通させ、 第1軸受装置の軸方向外側に負圧を作用させることによ
    り、外部雰囲気から第2シール部を通って筺体内部空間
    へと流れる空気流を誘引すると共に、更に筺体内部空間
    から第1シール部を通って第1軸受装置の方へと流れる
    空気流を誘引し、 筺体内部空間から第1シール部を通って第1軸受装置の
    方へと流れる前記空気流が存在しているときに第1軸受
    装置に洗浄液を噴射することにより第1軸受装置を洗浄
    することを特徴とする回転機械の軸受装置の洗浄方法。
  2. 【請求項2】 第1軸受装置に作用させる負圧は絶対圧
    で40〜10kPaであることを特徴とする請求項1に
    基づく洗浄方法。
  3. 【請求項3】 洗浄液の噴射を終了した後、第1軸受装
    置の軸方向外側に負圧を作用させることにより、筺体内
    部空間から第1シール部および第1軸受装置を通って空
    気を通過させ、もって、第1シール部および第1軸受装
    置の乾燥を促進することを特徴とする請求項1又は2に
    基づく洗浄方法。
  4. 【請求項4】 洗浄液噴射終了後に第1軸受装置の軸方
    向外側に負圧を作用させている間に、第2軸受装置の側
    の筺体の端壁を断続的に閉鎖することにより、筺体内部
    空間に作用する負圧を増加させ、第1軸受装置および第
    1シール部に残留する洗浄液の気化を促進することを特
    徴とする請求項3に基づく洗浄方法。
  5. 【請求項5】 第1軸受装置を洗浄した後、第1軸受装
    置に空気を噴射することにより第1軸受装置を乾燥させ
    ることを特徴とする請求項1から4のいづれかに基づく
    洗浄方法。
  6. 【請求項6】 洗浄液の噴射は第1軸受装置に向かって
    指向した洗浄液噴射ノズルを回転機械の回転軸線を中心
    として所定角度にわたり揺動させながら行うことを特徴
    とする請求項1から5のいづれかに基づく洗浄方法。
  7. 【請求項7】 洗浄液の噴射は回転機械の回転軸を回転
    させながら行うことを特徴とする請求項1から6のいづ
    れかに基づく洗浄方法。
  8. 【請求項8】 回転機械の軸受装置を洗浄するための洗
    浄装置であって、この回転機械は、回転軸を中空の筺体
    に対して回転可能に支持する軸方向に離間された第1お
    よび第2の軸受装置と、前記第1および第2軸受装置の
    夫々軸方向内側において筺体に対して微小クリアランス
    をもって回転軸をシールする第1および第2の非接触シ
    ール部とを備え、前記洗浄装置は:外部雰囲気から第2
    シール部を通って筺体内部空間へと流れ更にそこから第
    1シール部を通って第1軸受装置の方へと流れる空気流
    を誘引するための空気流誘引手段と、 第1シール部を通る前記空気流が存在しているときに第
    1軸受装置に洗浄液を噴射する洗浄液噴射手段、とを備
    えていることを特徴とする回転機械の軸受装置の洗浄装
    置。
  9. 【請求項9】 前記洗浄液噴射手段は第1軸受装置に向
    かって指向した洗浄液噴射ノズルを備え、前記洗浄装置
    は洗浄液噴射ノズルを回転機械の回転軸線を中心として
    所定角度にわたり揺動させるための噴射ノズル揺動手段
    を備えていることを特徴とする請求項8に基づく洗浄装
    置。
  10. 【請求項10】 前記洗浄装置は第2軸受装置の側の筺
    体の端壁を断続的に閉鎖する手段を備えていることを特
    徴とする請求項8又は9に基づく洗浄装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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