JP2559963Y2 - 面状発熱体 - Google Patents

面状発熱体

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JP2559963Y2
JP2559963Y2 JP8231391U JP8231391U JP2559963Y2 JP 2559963 Y2 JP2559963 Y2 JP 2559963Y2 JP 8231391 U JP8231391 U JP 8231391U JP 8231391 U JP8231391 U JP 8231391U JP 2559963 Y2 JP2559963 Y2 JP 2559963Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の目的】
【0002】
【産業上の利用分野】本考案は、電極と電極の形成され
た導電性樹脂層とを貫通した雄端子部材の先端部を雌端
子部材で固定することにより給電端子を形成してなる面
状発熱体に関し、特に、雄端子部材の頭部近傍に導電性
接着剤領域を配置して給電端子の雄端子部材と電極との
間を接着することにより給電端子の雄端子部材と電極と
の間の通電を確保してなる面状発熱体に関するものであ
る。
【0003】
【従来の技術】従来、この種の面状発熱体としては、図
5に示した面状発熱体10のごとく、導電性樹脂層11の一
面に対し銅箔あるいはニッケル箔などの金属箔を熱溶着
したのちエッチング加工して形成した電極12,13 に対し
貫通せしめた雄端子部材17a,18a の先端部を雌端子部材
17b,18b で固定することにより給電端子17,18 を形成し
てなるものが提案されていた。
【0004】
【解決すべき問題点】しかしながら、従来の面状発熱体
10では、導電性樹脂層11の一面に対し金属箔を熱溶着し
たのちエッチング加工して形成した電極12,13 に対し貫
通せしめた雄端子部材17a,18a の先端部を雌端子部材17
b,18b で固定することにより給電端子17,18 を形成して
いたので、導電性樹脂層11が熱可塑性の導電性樹脂によ
って形成されている場合、長時間にわたって通電し発熱
せしめると、(i) 電極12,13 を介し給電端子17,18 の雄
端子部材17a,18a および雌端子部材17b,18b により導電
性樹脂層11に印加された圧縮力に起因して導電性樹脂層
11にクリープが発生し変形してしまう欠点があり、ひい
ては(ii)給電端子17,18 の雄端子部材17a,18a の頭部と
電極12,13 との間に微間隙が発生し通電不良を発生して
しまう欠点があった。
【0005】そこで、本考案は、これらの欠点を除去す
る目的で、雄端子部材の頭部近傍に導電性接着剤領域を
配置して給電端子の雄端子部材と電極との間を接着する
ことにより給電端子の雄端子部材と電極との間の通電を
確保してなる面状発熱体提供せんとするものである。
【0006】
【考案の構成】
【0007】
【問題点の解決手段】本考案により提供される問題点の
解決手段は、「電極と電極の形成された導電性樹脂層と
を貫通した雄端子部材の先端部を雌端子部材で固定する
ことにより給電端子を形成してなる面状発熱体におい
て、雄端子部材(17a,18a) の頭部近傍に導電性接着剤領
域(19;19A)を配置して電極(12,13) と給電端子(17,18)
の雄端子部材(17a,18a) との間を接着し電極(12,13) と
給電端子の雄端子部材(17a,18a) との間の通電を確保し
てなることを特徴とする面状発熱体」である。
【0008】
【作用】本考案にかかる面状発熱体は、上記の[問題点
の解決手段]の欄に開示したごとく、電極と電極の形成
された導電性樹脂層とを貫通した雄端子部材の先端部を
雌端子部材で固定することにより給電端子を形成してな
る面状発熱体であって、特に、雄端子部材の頭部近傍に
導電性接着剤領域を配置して電極と給電端子の雄端子部
材との間を接着し電極と給電端子の雄端子部材との間の
通電を確保しているので、 (i) 給電端子の雄端子部材と電極との間に通電不良が
発生することを阻止する作用をなし、ひいては (ii) 長期間にわたり耐久性を確保し、発熱動作を安定
化する作用をなす。
【0009】
【実施例】次に、本考案にかかる面状発熱体について、
その好ましい実施例を挙げ、添付図面を参照しつつ、具
体的に説明する。
【0010】しかしながら、以下に説明する実施例は、
本考案の理解を容易化ないし促進するために記載される
ものであって、本考案を限定するために記載されもので
はない。
【0011】換言すれば、以下に説明される実施例にお
いて開示される各要素は、本考案の精神ならびに技術的
範囲に属する全ての設計変更ならびに均等物置換を含む
ものである。
【0012】(添付図面の説明)
【0013】図1は、本考案にかかる面状発熱体の第1
の実施例の内部構造を示すためのI−I線にそった断面
図である。
【0014】図2は、本考案にかかる面状発熱体の第2
の実施例の内部構造を示すためのII−II線にそった断面
図である。
【0015】図3は、図1および図2にそれぞれ示した
実施例の表面側の外観を共通に示すための部分破断斜視
図である。
【0016】図4は、図1および図2にそれぞれ示した
実施例の裏面側の外観を共通に示すための部分破断斜視
図である。
【0017】(第1の実施例の構成)
【0018】まず、図1,図3および図4を参照しつ
つ、本考案にかかる面状発熱体の第1の実施例につい
て、その構成を詳細に説明する。
【0019】10は、本考案にかかる面状発熱体であっ
て、導電性樹脂層11と、導電性樹脂層11の一面 (表面と
もいう) に対して配設されており導電性樹脂層11に対し
て所要の電力を供給するための電極12,13 と、導電性樹
脂層11および電極12,13 を包囲しており被加熱体などの
周囲部材(図示せず)に対する電気絶縁を確保するため
の絶縁フィルム16と、電極12,13 の一部に対して配設さ
れており接続線(図示せず)を介して電極12,13 を適宜
の電源(図示せず)に接続するための給電端子17,18
と、電極12,13 および給電端子17,18 の間に配置されて
おり電極12,13 および給電端子17,18 の間を接着し電極
12,13 および給電端子17,18 の間の通電を確保するため
の導電性接着剤領域19とを備えている。
【0020】導電性樹脂層11は、熱可塑性樹脂で形成さ
れていることが多いが、これに限定する意図はない。ま
た、導電性樹脂層11は、自己温度制御機能を付与できる
ので、PTC特性を有していることが好ましい。ちなみ
に、PTC特性とは、電気抵抗の温度係数が正である特
性 (すなわち温度上昇に伴なって電気抵抗が増加しかつ
温度低下に伴なって電気抵抗が減少する特性) をいう。
【0021】導電性樹脂層11は、たとえば、高分子材料
(たとえばエチレンビニルアセテートコポリマ,エチレ
ンアクリレートコポリマ,ポリオレフィンあるいはエチ
レンプロピレンジエンターポリマなどあるいはこれらの
配合物など)に対して導電性炭素粒子(カーボンブラッ
クあるいはグラファイト)などを導電性物質として適宜
の割合で分散せしめてなる導電性エラストマを適宜の肉
厚(たとえば50〜 300μm)のシートに成形したのち適
宜の形状に裁断することにより、作成されている。導電
性樹脂層11は、十分の可撓性を有することが好ましい。
導電性樹脂層11には、織布あるいは不織布で形成された
布基材(図示せず)が補強のために配設されていてもよ
い。ちなみに、導電性炭素粒子は、(i) 折曲もしくは引
張に際して電気抵抗の変化を抑制できるので、ロースト
ラクチャーであることが好ましく、また(ii)粒径が比較
的に大きいことが好ましい。
【0022】電極12,13 は、一般に、エッチング可能な
金属箔(たとえば肉厚が15〜50μm程度の銅箔あるいは
ニッケル箔など)を導電性樹脂層11の表面に対して熱溶
着したのち、エッチング加工することによって形成され
ているが、これに限定する意図はない。電極12,13 に対
し導電性樹脂層11の発生した熱の放熱を支援することを
要求する場合にあっては、電極12,13 は、導電性樹脂層
11の一面を全体として均一に被覆する形状 (たとえば櫛
歯状) とされていることが、好ましい。
【0023】絶縁フィルム16は、高分子材料 (たとえば
ポリエステル,ポリフェニレンサルファイドなど) によ
って形成されている。
【0024】給電端子17,18 は、頭部が電極12,13 に係
止されかつ先端部が電極12,13,導電性樹脂層11および絶
縁フィルム16を貫通したのち折り曲げられており導電性
材料で形成された雄端子部材17a,18a と、雄端子部材17
a,18a の先端部によって基部が絶縁フィルム16の表面に
固定されており先端部が適宜の接続線(図示せず)を介
して電源に接続される雌端子部材17b,18b とを包有して
いる。
【0025】導電性接着剤領域19は、室温で硬化する導
電性接着剤 (たとえば日本アチソン社製の Electrodag
503 もしくは藤倉化成社製のドータイトなど) を、給電
端子17,18 の雄端子部材17a,18a の頭部近傍 (ここでは
周囲) に配置することにより、電極12,13 と給電端子1
7,18 の雄端子部材17a,18a との間を接着し、電極12,13
と給電端子17,18 の雄端子部材17a,18a との間の通電
を確保している。
【0026】(第1の実施例の作用)
【0027】更に、図1,図3および図4を参照しつ
つ、本考案にかかる面状発熱体の第1の実施例につい
て、その作用を詳細に説明する。
【0028】本考案にかかる面状発熱体10は、給電端子
17,18 の雄端子部材17a,18a の頭部近傍 (ここでは周
囲) に対し導電性接着剤領域19が配設されいるので、電
極12,13 と給電端子17,18 の雄端子部材17a,18a との間
を接着でき、電極12,13 と給電端子17,18 の雄端子部材
17a,18a との間の通電を確保できる。
【0029】このため、本考案にかかる面状発熱体10
は、長期間にわたって通電し発熱せしめたときなどにあ
っても、電極12,13 と給電端子17,18 の雄端子部材17a,
18a との間に通電不良が発生することを阻止できる。
【0030】したがって、本考案にかかる面状発熱体10
は、従来例に比べ、長期間にわたって耐久性を確保で
き、発熱動作 (特に発熱温度) を安定化できる。
【0031】(第2の実施例)
【0032】加えて、図2ないし図4を参照しつつ、本
考案にかかる面状発熱体の第2の実施例について、その
構成および作用を詳細に説明する。
【0033】第2の実施例は、電極12,13 と給電端子1
7,18 の雄端子部材17a,18a の頭部との接触面に導電性
接着剤領域19A を配設してなることを除き、第1の実施
例と同一の構成および作用効果を有している。
【0034】このため、ここでは、説明を簡潔とする目
的で、第1の実施例に包有された各部材に対応する部材
に対し第1の実施例と同一の参照符号を付し、その詳細
な説明を省略する。
【0035】
【考案の効果】上述より明らかなように、本考案にかか
る面状発熱体は、[問題点の解決手段]の欄に開示した
ごとく、電極と電極の形成された導電性樹脂層とを貫通
した雄端子部材の先端部を雌端子部材で固定することに
より給電端子を形成してなる面状発熱体であって、特
に、雄端子部材の頭部近傍に導電性接着剤領域を配置し
て電極と給電端子の雄端子部材との間を接着し電極と給
電端子の雄端子部材との間の通電を確保しているので、 (i) 給電端子の雄端子部材と電極との間に通電不良が
発生することを阻止できる効果を有し、ひいては (ii) 長期間にわたり耐久性を確保でき、発熱動作を安
定化できる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかる面状発熱体の第1の実施例の内
部構造を示すためのI−I線にそった断面図である。
【図2】本考案にかかる面状発熱体の第2の実施例の内
部構造を示すためのII−II線にそった断面図である。
【図3】図1および図2にそれぞれ示した実施例の表面
側の外観を共通に示すための部分破断斜視図である。
【図4】図1および図2にそれぞれ示した実施例の裏面
側の外観を共通に示すための部分破断斜視図である。
【図5】従来例の内部構造を示すための断面図である。
【符号の説明】10・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 面状発熱体 11・・・・・・・・・・・・・・・・・・導電性樹脂層 12,13 ・・・・・・・・・・・・・・電極 16・・・・・・・・・・・・・・・・・・絶縁フィルム 17,18 ・・・・・・・・・・・・・・給電端子 17a,18a ・・・・・・・・・・雄端子部材 17b,18b ・・・・・・・・・・雌端子部材 19;19A・・・・・・・・・・・・・・導電性接着剤領域

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】電極と電極の形成された導電性樹脂層とを
    貫通した雄端子部材の先端部を雌端子部材で固定するこ
    とにより給電端子を形成してなる面状発熱体において、
    雄端子部材(17a,18a) の頭部近傍に導電性接着剤領域(1
    9;19A)を配置して電極(12,13) と給電端子の雄端子部材
    (17a,18a) との間を接着し電極(12,13) と給電端子の雄
    端子部材(17a,18a) との間の通電を確保してなることを
    特徴とする面状発熱体。
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