JP2559329B2 - 壁面走行用ロボットの滑落防止機構 - Google Patents

壁面走行用ロボットの滑落防止機構

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JP2559329B2
JP2559329B2 JP5199785A JP19978593A JP2559329B2 JP 2559329 B2 JP2559329 B2 JP 2559329B2 JP 5199785 A JP5199785 A JP 5199785A JP 19978593 A JP19978593 A JP 19978593A JP 2559329 B2 JP2559329 B2 JP 2559329B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ビル,橋梁などの建
造物の壁面あるいは天井面などを遠隔操作によって滑落
のおそれなく、安全に走行させることができる壁面走行
用ロボットの滑落防止機構に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、この種の壁面走行用ロボ
ットは、ビル,橋梁,トンネル等の建造物の壁面及び天
井面の清掃,検査,コーティング作業などのように、従
来は人が危険を伴いながら行っていた作業を遠隔操作に
より無人運転で行うことができるものとして利用されて
いる。そして、このような壁面走行用ロボットに使用さ
れる移動吸着盤としては、例えば、実開平01-128475 号
公報や実開平04-38386号公報に開示されるものがある。
【0003】すなわち、実開平01-128475 号公報に開示
されるものは、クローラ式壁面移動ロボットの吸着盤の
改良に関し、吸着盤に呼込み用の吸引部を設けたことを
特徴とするものであるが、この吸着盤の呼込み用の吸引
部は、壁面に吸着盤が接する直前においての吸引を有効
に行うことを主眼とするものである。
【0004】一方、実開平04-38386号公報に開示される
ものは、吸盤本体を硬質弾性素材からなる硬質吸盤元部
と、軟質弾性素材からなる軟質吸盤先端部とから構成す
ることによって、吸着し易く、かつ離反しにくい吸着盤
を提供するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、上記従来
技術によるものは、いずれも壁面に対して吸着し易く又
離反しにくい構造の吸盤を提供しようとするものであ
り、吸着し易く又離反しにくいという点については一応
の効果が認められるものの、壁面条件によっては必ずし
も上記効果が得られない。つまり、壁面に目地がある
と、この目地が存在する部位では吸盤が吸着しにくく、
壁面から離反しやすくなって、壁面走行用ロボット自体
を壁面上に吸着保持しておくための吸着力が確保できな
くなるおそれがあり、場合によっては壁面から壁面走行
用ロボットが滑落するという不具合があるなど、実用化
という点ではかなりの課題があるものであった。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の点に
鑑みてなされたもので、その目的とするところは、目地
が存在する壁面部位を上記ロボットが走行する場合で
も、該壁面部位に対して十分な吸着作用を発揮し、これ
により、壁面走行用ロボットが作業中に壁面から滑落す
るおそれがない壁面走行用ロボットの滑落防止機構を提
供しようというものである。
【0007】上記の目的を達成するため、この発明は、
枠体の前後両側に配置された2対以上の回転輪に巻回さ
れて回転走行する回転帯と、該回転帯に取付枠を介して
取り付けられ、壁面走行時に真空発生装置作動による吸
着作用により壁面に吸着しうる複数の移動吸着盤とを備
えた壁面走行用ロボットの滑落防止機構を前提とし、特
に、請求項1発明では、上記各取付枠の長手方向両端
に該取付枠に取り付けられた移動吸着盤に対して反対方
向に折曲される垂直ガイド片と該垂直ガイド片の端部か
ら外側に折曲された水平ガイド片とが設けられ、上記垂
直ガイド片の外面側には第1及び第2のガイドローラが
回転可能に垂直配置される一方で、上記水平ガイド片の
下面側には第3のガイドローラが回転可能に水平配置さ
れ、上記枠体の左右両端には、上記第1,第2のガイド
ローラを壁面に対して平行方向に案内する第1のガイド
と、第3のガイドローラを壁面に対して垂直方向に案内
する第2のガイドとを有する直線状の案内レールが取り
付けられていることを特徴としている。
【0008】また、請求項2の発明は、請求項1記載の
壁面走行用ロボットの滑落防止機構における第1及び第
2のガイドローラを上記回転帯の回転方向に間隔を開け
て配置し、かつ、上記垂直ガイド片に第1のガイドロー
ラを軸支する軸と第2ガイドローラを軸支する軸との長
さを異ならせることにより、第1及び第2ガイドローラ
の軌道を違える一方で、第1もしくは第2のガイドロー
のうち上記回転帯の回転方向に対して下手に位置する
ガイドローラの軌道上に、該ガイドローラを案内して曲
線部位走行状態にある上記移動吸着盤を上記直線状の案
内レール側に移送するための円弧状の補助案内レールが
取り付けられ、かつ、上記各取付枠裏面が回転帯外周面
に対して各々、蝶着されていることを特徴としている。
【0009】また、請求項3の発明では、請求項1の発
明と同様の前提のもとにおいて、特に、各移動吸着盤
は、可撓性材料からなり壁面側に開放する囲い枠の内側
に、複数の間仕切壁で間仕切られた複数の吸引室を形成
し、これら複数の吸引室毎に、通気孔を有する内部スラ
イド枠を摺動自在に嵌入すると共に、該内部スライド枠
を外方へ付勢する弾性体を設けたことを特徴とている。
【0010】
【作用】上記のように構成したので、請求項1の発明で
は、該ロボットが壁面を走行する際、取付枠の垂直ガイ
ド片に回転可能に垂直配置した第1もしくは第2のガイ
ドローラが直線状の案内レールの第1のガイドにより壁
面に対して平行方向に案内され、該移動吸着盤は回転帯
のたわみがない状態で、かつ壁面に対して平行姿勢とな
って直線走行状態で走行することになり、壁面に対する
移動吸着盤の吸着効果が損なわれることなく、該移動吸
着盤が壁面から離反し、該ロボットが壁面から滑落する
というおそれがない。
【0011】また、請求項2の発明では、第1及び第2
のガイドローラを上記回転帯の回転方向に間隔を開けて
配置し、かつ、上記垂直ガイド片に第1のガイドローラ
を軸支する軸と第2ガイドローラを軸支する軸との長さ
を異ならせることにより、第1及び第2ガイドローラの
軌道を違える一方で、第1もしくは第2のガイドローラ
のうち上記回転帯の回転方向に対して下手に位置するガ
イドローラの軌道上に、円弧状の補助案内レールが取り
付けることにより、曲線部位走行状態にある移動吸着盤
は第1もしくは第2のガイドローラが補助案内レールに
案内され、しかも移動吸着盤走行時、各取付枠裏面は回
転帯外周面に蝶着されているので、移動吸着盤が曲線部
位から直線部位に移行する際には、壁面に対して平行状
態となって移動する。また、請求項3の発明では、請求
項1の発明における移動吸着盤が囲い枠の内側を複数の
間仕切壁で間仕切って複数の吸引室を形成した構成とし
たので、いずれかの吸引室での吸引作用が低下して壁面
に対して十分に吸着しない場合でも、この吸引室から独
立した他の吸引室での吸引作用は帝かすることがないの
で、壁面走行用ロボット全体としての、壁面に対する吸
着効果が失われることはない。しかも、内部スライド枠
を壁面側に開放する複数の吸引室毎に摺動自在に嵌入し
ているため、囲い枠が壁面に接面した状態で真空発生装
置の作動により吸引室内に負圧が発生すると、内部スラ
イド枠が弾性体に抗して吸引室の奥方へ移動すると共
に、可撓性材料からなる囲い枠の先端が壁面に対して圧
縮されつつ壁面との間がシールされる。
【0012】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面に基づいて
説明する。図1〜4はこの発明にかかる移動吸着盤6を
使用した壁面走行用ロボット1を示している。これらの
図面に示すように、この壁面走行用ロボット1は、枠体
2の一端側に該枠体2の横幅の距離を開けて相対向する
ようにして配置された1対の回転輪を構成する駆動輪3
及び従動輪4と、枠体2の他端側に上記1対の駆動輪3
と従動輪4の配置を左右逆にして相対向するようにして
配置された他の1対の回転輪を構成する駆動輪3と従動
輪4と、これらの一端側と他端側にそれぞれ配置した前
記2対の駆動輪3と従動輪4の間にわたって巻回されて
回転する1つの回転帯5と、該回転帯5の外周面に取付
枠27を介して固定された複数の移動吸着盤6とから基
本構成され、望ましくは、該移動吸着盤6と図外の真空
発生装置とを接続する吸引管7と、該吸引管7の配管途
中に設けられ上記移動吸着盤6の接壁面時に上記真空発
生装置と接続し離反時に真空発生装置と切断する制御部
8とを備えた構成となっている。
【0013】上記枠体2は図2で示すように矩形形状と
なっており、この枠体2の一端側に設けたモータ9から
枠体2の一側に設けた駆動歯車10,中間歯車11を介
して駆動輪3に回転力を伝達している。そして、この駆
動輪3の外周には、回転帯5の裏面に形成した噛合歯型
12と噛み合うように歯部が形成されている。また、こ
の駆動輪3の相向い合う枠体2の他側には同径の従動輪
4が回転自在に設けられ、この従動輪4の外周にも回転
帯5の噛合歯型12と噛み合う歯部が形成されている。
さらに、上記モータ9は枠体2の他端側にも設けられ、
枠体2の対角線の位置に相当する他側にも前記と同様の
駆動歯車10、中間歯車11及び駆動輪3がそれぞれ設
けられるとともに、相向い合う枠体2の一側に従動輪4
が回転自在に設けられている。
【0014】このように、上記回転帯5は、その内周面
に形成した噛合歯型12が枠体2の一端側と他端側にお
いてそれぞれ相対向するように設けた上記2対の駆動輪
3と従動輪4の歯部と噛み合うように巻回されているの
で、上記回転帯5には両巻回端の異なる側から回転駆動
が与えられるようになっている。このため、回転帯5の
正逆いずれの回転時または回転切換時においても、回転
帯5のテンションは緊張した状態を維持して弛むことが
ないので、壁面走行時において、該ロボット1は走行し
ようとする壁面に対して常に密着した状態を持続でき、
吸着力の大きい安定走行ができる。
【0015】また、上記回転帯5は、この裏面側に設け
た噛合歯型12が上記枠体2の両端側に配置した前後2
対の駆動輪3と従動輪4の間に位置する一側及び他側に
それぞれ2つずつ径4つ配置され、上記駆動輪3よりも
大径で、回転自在な誘導輪13と噛み合っている。
【0016】そして、上記した4つの誘導輪13のう
ち、枠体2の一側及び他側にあり、これらの側にある各
従動輪4と近接する2つの誘導輪13は、その軸に固定
した歯車14、枠体2に固定した各軸にそれぞれ回転自
在に支持されている第1中間歯車15、第2中間歯車1
6、該第2中間歯車16と同軸にある第3中間歯車17
及び第4中間歯車18を介し、枠体2の中心にあってそ
の軸19を共有する枠体2の左右両側にある一対の制御
輪20を駆動させるようになっている。これらの歯車機
構の噛み合いによって、上記誘導輪13から制御輪20
に回転力が伝達され、回転帯5が1回転するとき、上記
制御輪20が1回転するように、回転帯5の1回転と制
御輪20の1回転とが同期するように調節されている。
【0017】さらに、上記移動吸着盤6は図2で示すよ
うに、回転帯5の外周面全周にわたり、その横幅方向に
蝶番28を介して取り付けた多数の取付枠27上に各
々、固着されたもので、具体的に説明すると、図5及び
図6で示すような構造となっている。すなわち、これら
の図面に示すように、上記移動吸着盤6は、横長な矩形
形状をなし、しかも内部が複数の間仕切壁22aで間仕
切られ、取付枠27に固着された土台枠22上に、上記
各間仕切壁22a上に固着される複数の区画壁21aを
有し、軟質ゴム等の可撓性材料からなる囲い枠21が設
けられ、上記土台枠22の内部に台座24が固着され、
上記隣接する間仕切壁22a及び区画壁21a及び取付
枠27とによって形成された吸引室28毎に、取付枠2
7上に台座24が固着され、上記した間仕切壁22a及
び区画壁21aと台座24との間を上下動可能となるよ
うに上記吸引室28内に内部スライド枠26が配装され
ているとともに、上記台座24と内部スライド枠26と
の間に上記内部スライド枠26を上方に付勢させるバネ
等の弾性体25を配装支持されることで構成され、しか
も上記取付枠27及び台座24には外部に連通する吸引
孔23が設けられる一方で、内部スライド枠26の中心
部位にはその表面側の摩擦面29と裏面側を貫通して内
外を連通する通気孔30が設けられた構成となってい
る。
【0018】そして、上記内部スライド枠26は、図5
に示すように、軟質ゴム等の可撓性材料からなる囲い枠
21の内部に形成されている各吸引室28内毎にそれぞ
れ配装されており、しかも、この内部スライド枠26に
設けられた上記通気孔30を横切って摩擦面29側に吸
引溝31が縦横に交差して複数形成されている。したが
って、図7に示すように、壁面走行用ロボット1の移動
吸着盤6が垂直な壁面Aに接面しているときは、図外の
真空発生装置の作動により、まず、取付枠27に設けた
吸引孔23から移動吸引管32を通じて吸引されると、
吸引溝31、通気孔30及び吸引孔23を経由して空気
が真空発生装置側に吸引されていき、これにより、図6
で示す内部スライド枠26の内部空間である吸引室28
は負圧となって、図7で示すように、内部スライド枠2
6が弾性体25の付勢力に抗して台座24方向へ移動す
るとともに、軟質ゴムからなる囲い枠21の先端が壁面
Aに対して圧縮されつつ壁面Aとの間をシールされる。
と同時に、台座24側に移動した内部スライド枠26は
台座24側に接した状態で壁面Aに対して圧接するよう
に動作する(つまり、図6に示す状態から図7に示す状
態へと変化する)。このような作用によって、囲い枠2
1の先端と内部スライド枠26の摩擦面29とは、壁面
Aに対して気密性が高い状態で吸着することになる。
【0019】一方、上記取付枠27は、図5,図6で具
体的に示すように、その長手方向の両端が囲い枠21と
反対方向へ折れ曲がった垂直片33とこの垂直片33の
端部から更に外側へ折れ曲がった水平片34を有してお
り、上記垂直片33には軸の長さは異なるが、上記垂直
片34に対して平行な配置状態となるように第1ガイド
ローラ35と第2ガイドローラ36とが設けられる一方
で、上記水平片34の下面側には上記第1、第2ガイド
ローラ35、36と回転方向が直交する位置で回転する
第3ガイドローラ37が設けられている。また、前述し
たように、上記取付枠27の裏面には、図10で具体的
に示すように、回転帯5の外周面に蝶番38を介して回
転可能にネジなどで固着されているが、相隣り合う取付
枠27間の隙間は僅かであるので、取付枠27が蝶番3
8を介して自由回転する角度は僅かである。
【0020】そして、上記枠体2の左右両端には、図
8、図9及び図10で示すように、上記取付枠27の3
つのガイドローラ35,36,37を案内する直線状の
案内レール39がそれぞれ取付けられている。これらの
案内レール39は、回転帯5が上記2対の駆動輪3、従
動輪4及び2対の誘導輪13と噛み合いして回転すると
き、回転帯5の外周面に蝶番38ならびに取付枠27を
介して取り付けられている移動吸着盤6が壁面Aと常時
平行な状態を維持し、壁面走行用ロボット1に偏荷重が
かかって枠体2が壁面Aから離れる方向に外力が作用し
た場合であっても、この外力を壁面Aの吸着しているす
べての移動吸着盤6にできるだけ等しく分配する目的、
かつ進行方向の左右の揺れを防止する目的で設けられ、
上記2つの第1、第2ガイドローラ35、36を壁面A
と平行方向に案内する第1ガイド40と、第3ガイドロ
ーラ37を壁面Aと垂直方向に案内する第2ガイド41
とを有している。
【0021】また、上記のように、案内レール39は、
回転帯5の、誘導輪13の噛合部位を境として、直線部
分の下方に配装されているが、誘導輪13の噛合部位か
ら駆動輪3(又は従動輪4)側に至る曲線部位では、図
8または図9に示すように、円弧状の補助案内レール4
2が設けられている。すなわち、これらの補助案内レー
ル42は、図8で示すように、右下がりに傾斜している
図中左側に位置する移動吸着盤6を、案内レール39上
を平行状態に移動するようにガイドするため、上記移動
吸着盤6が壁面に接する直前(回転帯5の曲線部位)に
て、移動吸着盤6の内部スライド枠26の摩擦面29が
壁面と平行になるように姿勢を直すためのものであり、
図5で示す取付枠27の垂直片33に設けた軸の長い方
の第1ガイドローラ35が図8で示すように、補助案内
レール42の円弧外周面側にガイドされることによっ
て、蝶番38を中心に移動吸着盤6が回転して平行姿勢
を保つようになっている。なお、回転帯の逆回転の場合
に備えて、反対側の端部においても、同様の補助案内レ
ールが設けられているが、この場合には軸の短い方の第
2ガイドローラ36が円弧状外周面側にガイドされるよ
うになっている。このように、移動吸着盤6が回転帯5
の曲線部位走行状態から直線部位走行状態に変移して走
行する場合に、該移動吸着盤6が常に平行姿勢を保って
移動するように構成することで壁面走行用ロボット1の
滑落防止機構がなされており、これにより、該該移動吸
着盤6を壁面Aに対して効率的に吸着させることがで
き、壁面走行中に、滑落等のおそれを確実に排除するこ
とができる。
【0022】一方、制御部8は、図10〜図13で具体
的に示すように、主として、制御輪20と、枠体2に支
持されている制御板43と、これらの制御輪20と制御
板43の間に介装され回動可能な切換板44とから構成
され、特に、上記制御輪20には、軸19が貫通する中
心穴45から外周方向に向かって放射状に1列4つの透
孔46が等角度間隔で15列設けられている。この1列
4個の透孔46は1つの移動吸着盤6の4つの吸引孔2
3にそれぞれ対応しており、上記各透孔46と移動吸着
盤6の各通気孔23との間は前記した移動吸引管32に
よってそれぞれ接続されている。また、回転帯5の外周
面に取り付けられた移動吸着盤6の数は計30個である
ので、1つの制御輪20に設けられた15列の透孔46
は半分の移動吸着盤6に対応し、2つの制御輪20です
べての移動吸着盤6に対応していることになるが、安全
を見越して相隣合う移動吸着盤6には異なる制御輪20
の1列の透孔46が対応するような配慮を施している。
これによって、万一、一方の制御部8に破損事故などが
発生しても、残り半分の移動吸着盤6が壁面Aに吸着し
ている状態が維持されるように図られている。
【0023】上記した相対向する2つの制御輪20は、
前記歯車機構によって同一方向に同速度で回転するよう
になっているが、前記したように両端を枠体2に回転自
在に支持された軸19にそれぞれ固定されて強制的にも
同一方向、同速度に回転できるようにもなっている。さ
らに、この2つの制御輪20と回転帯5の回転方向は同
方向で且つ制御輪20が1回転すると回転帯5も1回転
するように同期しているのに加えて、相向い合う駆動輪
3と従動輪4の間には軸19に相当する軸が存在しない
ことから、回転帯5は各々の制御輪20の透孔46と各
移動吸着盤6の複数の吸引孔23との間をそれぞれ接続
する120本の移動吸引管32同志は互いにもつれるこ
となく回転移動するようになっている。
【0024】また、上記制御板43は、図10で示すよ
うに、制御輪20と同心状となるように切換板44を介
在させて枠体2に固定して設けられているが、これらの
制御板43、切換板44及び制御輪20との間にはそれ
ぞれ図示しないパッキンなどを介して気密状態となるよ
うに構成している。この制御板43には、具体的には図
11で示すように、扇形状の吸引貫通孔47が形成され
ているとともに、この吸引貫通孔47は図外の真空発生
装置からの吸引管7と接続されており、上記吸引貫通孔
47よりも周角度のやや小さめで扇形状の吸引透孔48
が形成された切換板44、上記吸引貫通孔47に形成部
位に相当する制御輪20の各透孔46及び該各透孔46
に接続している各移動吸引管32とを介し、この各移動
吸引管32に接続されている移動吸着盤6の吸引室28
内の空気や移動吸着盤6内の内部スライド枠26の摩擦
面と壁面との間に存在する空気を吸引できるようになっ
ている。
【0025】そして、枠体2の左右両側にある2つの制
御板43の、それぞれの吸引貫通孔47に位置する透孔
46は一方が6列、他方が5列の合計11列、すなわ
ち、常時11個の移動吸着盤6が壁面Aに吸着するよう
になっている。また、上述したように、切換板44にも
この吸引貫通孔47と略同形状の吸引透孔48が形成さ
れているので、吸引管7からの吸引力は制御板43、切
換板44、制御輪20、移動吸引管32を経由して移動
吸着盤6側に伝わるようになっている。さらに、上記切
換板44の外周には多数の歯が形成され、この歯は枠体
2に固定された図外の制御モータの軸に取り付けた歯車
の歯と噛み合うようになっており、この制御モータの駆
動によって軸19を中心に2列の透孔46のなす角度だ
け回転、すなわち、図12に示す1点鎖線Xから2点鎖
線Yの位置まで回転することで、移動吸着盤6の吸着位
置を切り換えることができるようになっている。これに
よって吸引している11個の移動吸着盤6のうち、吸引
し始めの最初の移動吸着盤6の位置が切り換えられ、壁
面走行用ロボット1の進行方向の最前列の移動吸着盤6
が常時吸引されるようになっている。
【0026】なお、上記真空発生装置は、真空ポンプで
あっても、あるいは圧縮空気を供給してエゼクタの原理
で吸引する形式のいずれであっても差し支えなく、ま
た、この真空発生装置の設置場所は壁面Aを形成する建
造物の屋上などの高所、または地上であっても、あるい
は当該ロボット1に積載するなどの、いずれの手段でも
差し支えない。特に、真空発生装置を高所に設置した場
合には、真空発生装置と当該ロボット1との間が吸引管
7で接続されているので、万一、移動吸着盤6の吸引力
が著しく低下し、これにより、当該ロボット1を壁面A
に吸着できなくなった場合でもこの吸引管7を命綱の代
りに利用して落下を防止できるという効果がある。
【0027】以上のように構成される壁面走行用ロボッ
トを建造物の壁面に沿って走行させたい場合には、たと
えば、図7で示すように、最初は壁面Aに壁面走行用ロ
ボット1の下面側に位置する11個の移動吸着盤6の各
摩擦面29を壁面Aに強制的に当接させて、上記ロボッ
ト1と接続された図外の真空発生装置の作動により、吸
引作用を発揮させるだけで所期の目的を達成できる。つ
まり、図11に示すように、図外の真空発生装置の作動
による吸引作用により、これに接続された吸引管7から
の吸引作用によって、2つの制御板43の扇形状の吸引
貫通孔47、切換板44の吸引透孔48及びこれら孔4
7,48の開設部位にそれぞれ位置している2つの制御
輪20の合計11列で計44個の透孔46と、これらの
各透孔46に接続されている各移動吸引管32とを経由
して、これら各移動吸引管32に接続され、壁面Aに接
している11個の移動吸着盤6の計44個の吸引室28
内から空気が吸引されていくので、上記吸引室28内が
急激に減圧されていき、該吸引室28内は負圧となる。
【0028】このようにして、移動吸着盤6の計44個
の吸引室28内が負圧となる結果、図6で示す移動吸着
盤6内に配装されている内部スライド枠26は弾性体2
5の付勢力に抗して台座24側に移動する一方で、壁面
に接触している囲い枠21は軟質ゴムでできているの
で、該囲い枠21はその先端側へ強く圧縮されることに
なり、壁面に対して密着状態となる。と同時に、台座2
4側に移動している上記内部スライド枠26表面の摩擦
面29は、壁面に対して強く圧接し、図7で示すような
状態となる。このとき、内部スライド枠26表面の摩擦
面29と壁面Aとの間では大きな摩擦力が生じ、この摩
擦力により、移動吸着盤6の壁面Aに対する滑りが阻止
される。また、壁面Aに対して密着している囲い枠21
は上述のように軟質ゴム等の可撓性材料で形成されてい
るので、たとえ、壁面A表面に多少の凹凸があったとし
ても上記囲い枠21の先端はその凹凸形状に沿って変形
し、該囲い枠21先端と壁面Aとの僅かな隙間をも略完
全にうめつくすので、該囲い枠21内に気密状態が一段
と向上する。
【0029】このように、壁面走行用ロボット1の移動
吸着盤6が壁面Aに対して強力に吸着される結果、移動
吸着盤6が壁面A上を滑りることがなく、したがって、
壁面A上から壁面走行用ロボット1が滑落するおそれが
ない。しかも、上記した各移動吸着盤6には、吸引室2
8が複数個、形成され、各々の吸引室28は独立してい
るので、壁面走行用ロボット1の壁面走行時、その走行
壁面に目地が存在していても、該目地が存在する部位に
あたる吸引室28のみで吸引効率が低下するものの、他
の吸引室28は上記吸引室28とは独立しているので、
他の吸引室28では真空発生装置の作動による吸引作用
が損なわれることなく、壁面A走行時に有効に吸引作用
が発揮されることになる。したがって、たとえ、壁面A
に目地もしくは凹凸起伏が存在していても、壁面Aに対
する移動吸着盤6の吸引作用は全般的にはさほど低下す
ることがなく、壁面Aから壁面走行用ロボット1が滑落
するというおそれをなくすことができるが、このような
構成によっても、壁面走行用ロボット1に対する滑落防
止機構が施されている。
【0030】なお、上記実施例のように、移動吸着盤6
に複数の吸引室28を設けた場合には、真空発生装置の
作動による吸引作用は、個々の吸引室28から独立して
作用するため、仮に1つの吸引室28や移動吸引管32
に破損事故が生じるなどしても、吸引力の低下や大気中
の空気が吸引されることが生じても、他の吸引室28や
移動吸引管32にはその影響が及ばず、有効にその機能
を発揮する。したがって、上記破損事故に起因して、壁
面Aから壁面走行用ロボット1が滑落するというおそれ
がなく、安全面の利点がある。
【0031】また、壁面走行用ロボット1を壁面Aに沿
って走行させる場合には、図外の真空発生装置に接続す
る吸引管7と一緒に束ねられるなどして電源に接続され
ている電線に通電して2つのモータ9を同時に正又は逆
方向に駆動させる。すると、対角線上に配置した2つの
駆動輪3も同時に回転して回転帯5を回転させる。この
とき、回転帯5は4つの誘導輪13と噛み合っているの
で、この4つの誘導輪13と前記した歯車機構によって
噛み合う制御輪20も回転し始める。そして、真空発生
装置の作動時において、上記制御輪20に設けた多数の
透孔46は、そのすべての透孔46が利用に供されるの
ではなく、前記したように壁面A側に位置する11個の
移動吸着盤6からのみ吸引され、前後端又は壁面Aと反
対側に位置している移動吸着盤6からの吸引はないの
で、その一部(11列で計44個の透孔)が利用される
だけであるので、真空発生装置からの吸引力は有効に利
用される。また、壁面走行用ロボット1の走行中、吸引
作用をする11個の移動吸着盤6のうち、1個は壁面に
接する少し前から吸引しているとともに、壁面に接する
直前には、図8に示すように、補助案内レール42及び
第1ガイドローラ35又は第2ガイドローラ36によっ
て蝶番38を中心にして回動して、摩擦表面29と壁面
Aとが平行となり、壁面Aに吸着し易い状態となってい
る。
【0032】一方、壁面走行用ロボット1の進行方向を
逆方向に切り換える時には、まず図外の制御モータを駆
動させて、切換板44を相隣り合う2列の透孔46が形
成する角度分だけ回転させる。これによって、吸引作用
をする11個の移動吸着盤6のうち、壁面に接する直前
の移動吸着盤6が前記と同じ理由によって吸引され、壁
面Aに対して吸着し易い状態となる。そして、モータ9
を逆方向に回転させ、前記と同様に2つの駆動輪3を駆
動させ、回転帯5を逆方向に回転させることによって、
壁面走行用ロボット1を逆方向に進行させる。このよう
にして、次々と壁面に接する移動吸着盤6から吸引し、
逆に、離反する移動吸着盤6に対しては制御部8を通じ
て吸引を止めるように制御することにより、前後進でき
るようになっている。
【0033】上記のように構成される壁面走行用ロボッ
ト1の枠体2には、使用用途に応じて、壁面Aの塗装装
置,清掃装置,検査装置,コーティング装置などを搭載
することにより、各種作業をおこなうようになっている
が、このような作業は壁面走行用ロボット1が単に前進
後進する機能に加え、作業途中で進行方向を方向転換で
きると、その作業能率が著しく向上すると考えられるた
め、下記するように、方向転換用の装置をも具備させる
ことができる。
【0034】すなわち、この方向転換用の装置は、具体
的には、図1に示すように、枠体2の上方に配設した固
定アーム49を介して、旋回用モータ50及び歯車列5
1によって方向転換自在に支持された回転アーム52
と、該回転アーム52の両端に設けた上下動シリンダ5
3と、該上下動シリンダ53のロッド54に固定した固
定吸着盤55と、該固定吸着盤55と図外の真空発生装
置とを接続する吸引管7と、該吸引管7の配管途中に設
けられて真空発生装置と固定吸着盤55との接続をON
・OFFの切り換えにより切り換える図外の切換弁とを
具備した構成となっている。そして、上記上下動シリン
ダ53はシリンダ内を吸引することで上下方向にロッド
54をコントロールできるように吸引管7と接続されて
おり、上記固定吸着盤55は移動吸着盤6と同じ構成を
なしている。
【0035】このような方向転換用の装置によって、当
該ロボット1の進行方向を変えたいときには、まず、回
転アーム52の両端に設けた上下動シリンダ53を伸長
させて固定吸着盤55を壁面Aに当接させ、ついで、図
外の切換弁を切換えて真空発生装置と吸引管7を介して
接続した固定吸着盤55に負圧を生じさせることによ
り、固定吸着盤55を壁面Aに対して強固に吸着させて
から、移動吸着盤6と真空発生装置の接続を切り、上記
した上下動シリンダ53のロッド54を更に伸長させて
11個の移動吸着盤6を壁面Aから離反させる。その後
に、当該ロボット1を回転アーム52に対して新しく進
行しようとする方向へ回転させる。このとき、旋回用モ
ータ50を駆動させることによって、歯車列51に回転
力が伝わって当該ロボット1は回転する。つぎに、上下
動シリンダ53のロッド54を縮小させて11個の移動
吸着盤6を再び、壁面Aに当ててから真空発生装置と移
動吸着盤6を接続して吸着力を生じさせ、壁面Aに対し
て移動吸着盤6を吸着させてから、切換弁によって真空
発生装置と固定吸着盤55との接続を切断する。そし
て、上下動シリンダ53のロッド54を更に縮小するこ
とにより、固定吸着盤55を壁面Aから離反し、以後は
2つのモータ9を駆動させて回転帯5を正又は逆回転さ
せることにより、目的方向に進行させることができるよ
うになっている。
【0036】さらに、図14及び図15に示す実施例
は、壁面走行用ロボット1をその作業目的によって横方
向のみに移動することが必要な場合に有効な移動装置を
取り付けたものを示している。この実施例のものは、壁
面走行用ロボット1の枠体2の両端に取付腕56を介し
て上下動シリンダ53を設け、この上下動シリンダ53
のロッド54の先端にそれぞれ長尺な固定吸着盤55を
取り付け、かつ、この固定吸着盤55の上面とロッド5
4の先端とをスライド板57を介してスライド自在に構
成すると共に、枠体2の両端に設けた駆動歯車58と2
つの固定吸着盤55の内側に形成した歯59とが噛み合
うように構成したものである。
【0037】このような構成を採用することによって、
固定吸着盤55を壁面Aに吸着固定し、壁面走行用ロボ
ット1を上下動シリンダ53によって壁面Aから離反し
てのち、駆動歯車58を駆動することで、壁面走行用ロ
ボット1を横方向に移動させることができる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、枠体の前後両側に配置された2対以上の回転輪
に巻回されて回転走行する回転帯と、該回転帯に取付枠
を介して取り付けられ、壁面走行時に真空発生装置作動
による吸着作用により壁面に吸着しうる複数の移動吸着
盤とを備えた壁面走行用ロボットを前提とし、特に、上
記各取付枠の長手方向両端には、該取付枠に取り付けら
れた移動吸着盤に対して反対方向に折曲される垂直ガイ
ド片と該垂直ガイド片の端部から外側に折曲される水平
ガイド片とを形成し、上記垂直ガイド片の外面側には
1及び第2のガイドローラが回転可能に垂直配置される
一方で、上記水平ガイド片の下面側には第3のガイドロ
ーラが回転可能に水平配置され、上記枠体の左右両端
に、上記第1,第2のガイドローラを壁面に対して平行
方向に案内する第1のガイドと、第3のガイドローラを
壁面に対して垂直方向に案内する第2のガイドとを有す
る直線状の案内レールが取り付けられた構成としてい
る。また、請求項2の発明では、第1及び第2のガイド
ローラを上記回転帯の回転方向に間隔を開けて配置し、
かつ、上記垂直ガイド片に第1のガイドローラを軸支す
る軸と第2ガイドローラを軸支する軸との長さを異なら
せることにより、第1及び第2ガイドローラの軌道を違
える一方で、第1もしくは第2のガイドローラのうち上
記回転帯の回転方向に対して下手に位置するガイドロー
ラの軌道上に、円弧状の補助案内レールが取り付けるこ
とにより、曲線部位走行状態にある移動吸着盤は第1も
しくは第2のガイドローラが補助案内レールに案内さ
れ、しかも移動吸着盤走行時、各取付枠裏面は回転帯外
周面に蝶着されているので、移動吸着盤が曲線部位から
直線部位に移行する際には、壁面に対して平行状態とな
って移動するので、請求項1の効果う確実に奏すること
ができる。さらに、請求項3の発明では、移動吸着盤が
走行する壁面部位に目地があったとしても、該移動吸着
盤は複数の吸引室から構成されているので、上記目地部
位にあたる吸引室で吸引効率が低下したとしても、他の
吸引室は上記吸引室から独立しているので、吸引効率が
低下することがない。したがって、壁面走行用ロボット
全体としては、移動吸着盤の吸着効率がさほど低下しな
いことになるから、壁面走行時、壁面から滑落すること
が防止される効果がある。しかも、内部スライド枠を壁
面側に開放する複数の吸引室毎に摺動自在に嵌入してい
るため、囲い枠が壁面に接面した状態で真空発生装置の
作動により吸引室内に負圧が発生すると、内部スライド
枠が弾性体に抗して吸引室の奥方へ移動すると共に、可
撓性材料からなる囲い枠の先端が壁面に対して圧縮され
つつ壁面との間がシールされるという作用によって、囲
い枠の先端と内部スライド枠とが壁面に対して気密性が
高い状態で吸着することになる。このように、この発明
に係る壁面走行用ロボットの滑落防止機構によれば、壁
面に対する吸着効果が十分に確保できるので、目地の存
在や凹凸起伏の存在等の、壁面条件の良否にかかわら
ず、壁面に対して常に滑りにくくなっているので、滑落
等の危険性がなくて安全作業がおこなえるのみならず、
従来のこの種の壁面走行用ロボットに比べ、沢山の機材
を積載できて作業性が向上するという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例にかかる移動吸着盤を使用
した壁面走行用ロボットの全体斜視図である。
【図2】壁面走行用ロボットの駆動機構の平面説明図で
ある。
【図3】壁面走行用ロボットの駆動機構の側面説明図で
ある。
【図4】壁面走行用ロボットの側面説明図である。
【図5】移動吸着盤の一部を拡大して示す斜視図であ
る。
【図6】図5のA−A線断面説明図である。
【図7】壁面に移動吸着盤が吸着した状態を示す断面説
明図である。
【図8】案内レールと補助案内レールとの配置関係を示
す一部省略説明図である。
【図9】図8のB方向矢視図である。
【図10】制御部と移動吸着盤の取付状態を示す断面説
明図である。
【図11】制御部と移動吸着盤の取付関係を示す斜視分
解説明図である。
【図12】制御輪に対する制御板の吸引貫通孔及び切換
板の吸引透孔の位置関係を示す平面図である。
【図13】図11のC−C線断面図である。
【図14】壁面走行用ロボットの他の実施例を示す斜視
図である。
【図15】図14のD−D線断面図である。
【符号の説明】
1 壁面走行用ロボット 2 枠体 3 駆動輪(回転輪) 4 従動輪(回転輪) 5 回転帯 6 移動吸着盤 7 吸引管 23 吸引孔 24 台座 26 内部スライド枠 30 通気孔 35,36,37 ガイドローラ 39 案内レール 40 第1のガイド 41 第2のガイド 42 補助案内レール

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枠体の前後両側に配置された2対以上の
    回転輪に巻回されて回転走行する回転帯と、該回転帯に
    取付枠を介して取り付けられ、壁面走行時に真空発生装
    置作動による吸着作用により壁面に吸着しうる複数の移
    動吸着盤とを備えた壁面走行用ロボットの滑落防止機構
    であって、 上記各取付枠の長手方向両端には、該取付枠に取り付け
    られた移動吸着盤に対して反対方向に折曲される垂直ガ
    イド片と該垂直ガイド片の端部から外側に折曲される水
    平ガイド片とが形成され、 上記垂直ガイド片の外面側には第1及び第2のガイドロ
    ーラが回転可能に垂直配置される一方で、上記水平ガイ
    ド片の下面側には第3のガイドローラが回転可能に水平
    配置され、 上記枠体の左右両端には、上記第1,第2のガイドロー
    ラを壁面に対して平行方向に案内する第1のガイドと、
    第3のガイドローラを壁面に対して垂直方向に案内する
    第2のガイドとを有する直線状の案内レールが取り付け
    られていることを特徴とする壁面走行用ロボットの滑落
    防止機構。
  2. 【請求項2】 第1及び第2のガイドローラを上記回転
    帯の回転方向に間隔を開けて配置し、かつ、上記垂直ガ
    イド片に第1のガイドローラを軸支する軸と第2ガイド
    ローラを軸支する軸との長さを異ならせることにより、
    第1及び第2ガイドローラの軌道を違える一方で、第1
    もしくは第2のガイドローラのうち上記回転帯の回転方
    向に対して下手に位置するガイドローラの軌道上に、該
    ガイドローラを案内して曲線部位走行状態にある上記移
    動吸着盤を上記直線状の案内レール側に移送するための
    円弧状の補助案内レールが取り付けられ、かつ、上記各
    取付枠裏面が回転帯外周面に対して各々、蝶着されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の壁面走行用ロボット
    の滑落防止機構。
  3. 【請求項3】 枠体の前後両側に配置された2対以上の
    回転輪に巻回されて回転走行する回転帯と、該回転帯に
    取付枠を介して取り付けられ、壁面走行時に真空発生装
    置作動による吸着作用により壁面に吸着しうる複数の移
    動吸着盤とを備えた壁面走行用ロボットの滑落防止機構
    であって、 上記各移動吸着盤は、可撓性材料からなり壁面側に開放
    する囲い枠の内側に、複数の間仕切壁で間仕切られた複
    数の吸引室を形成し、これら複数の吸引室毎に、通気孔
    を有する内部スライド枠を摺動自在に嵌入すると共に、
    該内部スライド枠を外方へ付勢する弾性体を設けたこと
    を特徴とする壁面走行用ロボットの滑落防止装置。
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