JP2559241Y2 - 油圧緩衝器 - Google Patents

油圧緩衝器

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JP2559241Y2
JP2559241Y2 JP1989121363U JP12136389U JP2559241Y2 JP 2559241 Y2 JP2559241 Y2 JP 2559241Y2 JP 1989121363 U JP1989121363 U JP 1989121363U JP 12136389 U JP12136389 U JP 12136389U JP 2559241 Y2 JP2559241 Y2 JP 2559241Y2
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賢三 岡島
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は油圧緩衝器に関し、更に詳しくは、油圧シリ
ンダ外部のリザーバ室へのワンウェイタイプの作動油環
流路を有する複筒式ショックアブソーバに関する。
〔従来の技術〕
作動油を充填したシリンダ中に摺動自在に嵌装したピ
ストンと該シリンダとの相対移動により、該ピストンで
仕切られたシリンダ内の二つの油圧間を移動する作動油
の流れに対して、これを制限する等しい振動減衰力を発
生させる油圧緩衝器では、周知の如く、ピストン動作に
伴うピストンロッドのシリンダ内出入体積に相当する量
の作動油の吸排作用を行わなければならない。
そのための装置構成の一つとして、例えば、実開平1
−92536号公報に開示されているように作動油のリザー
バ室をシリンダ外部に形成し、この場合のシリンダ内油
室とリザーバ室との連結を、シリンダボトムベース部に
配置したチェック弁とピストンロッドに設けた圧側動作
で中空通路を経由する排出ポートとによって行うワンウ
ェイタイプの構造のものが開発されている。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところで、上記の従来構造によると、ピストンロッド
中空通路においても、作動油の排出のみを行なうチェッ
クバルブ機構が必要であり、そこで、これを前記中空通
路中で、ピストンにより区画された油室の圧力差に応じ
て軸向きに摺動するスプールの外周面により、該通路に
臨む排出ポートを開閉するスプール型バルブ方式で構成
している。
然るに、このようなスプール型バルブ方式では、ピス
トンロッドが圧側動作から伸側動作に移行した際、排出
ポートが前記スプールによる開放状態から閉鎖状態に向
かうときに、ポートエッジとスプールエッジとの最終合
せ部分に作動油に含まれていた異物が挟まり易く、これ
によるバルブ作動不良が発生する欠点があった。
そこで、本考案は、従来装置における排出ポートの上
記チェックバルブ作動の欠点に鑑み、これを改良した油
圧緩衝器を得ることを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、本考案の構成は、シリン
ダ内にピストンを介してピストンロッドが移動自在に挿
入され、ピストンはシリンダ内にロッド側油室と反ロッ
ド側油室とを区画し、二つの油室はピストンに設けた減
衰力発生バルブ機構を介して連通し、更にシリンダの外
部にリザーバを設け、当該リザーバはピストンロッドに
形成した中心孔を介して上記ロッド側油室と連通すると
共にシリンダの下方ボトムに設けたチェックバルブを介
して反ロッド側油室に連通し、上記中心孔内にはロッド
側油室に対向する上面側受圧面と反ロッド側油室に対向
する下面側受圧面とを備え且つ上記ロッド側油室と反ロ
ッド側油室との差圧で摺動するスプールが上下移動自在
に設けられている油圧緩衝器において、上記中心孔の途
中に中央の通路を備えたバルブシートが設けられ、上記
スプールの上端にはバルブシートの通路を貫通する連結
桿を設け、この連結桿の上端には上記バルブシートの通
路を開閉するバルブが設けられ、当該バルブは上記ロッ
ド側油室に対向する下面側受圧面を有し、この下面側受
圧面の受圧面積をスプールの上面側受圧面の受圧面積よ
り小さく形成したことを特徴とするものである。
〔作用〕 ロッド側油室の圧力が反ロッド側室の圧力より大きい
時、スプールが下降し、バルブがバルブシートに圧接し
た状態で通路を閉じ反ロッド側油室の圧力がロッド側油
室の圧力より大きい時、スプールが上昇し、バルブがバ
ルブシートから離反し、通路が開放される。
〔実施例〕
以下に、本考案の図示の実施例について説明する。
第1図は本考案の一実施例を示す要部の縦断側面図
で、作動油を充填したシリンダ1中に摺動自在に嵌装し
たピストン2が、ピストンロッド3の先端にこれと一体
に結合したセンターロッド4に取付けられてあり、この
ピストン2はシリンダ内容室をロッド側油室Aと反ロッ
ド側油室Bとに区分している。
更に、該ピストン2には、伸側バルブ5を備えた前記
油室A及びB間の通路6と圧側バルブ7を備えた同様の
通路8とからなる減衰力発生バルブ機構が設けてある。
一方、前記ピストンロッド3及びセンターロッド4に
は互いに連通する中心孔9及び10が形成してあり、中心
孔9はセンターロッド4の拡張された中心孔10′部分の
周壁に形成した排出ポート11を介して油室Aに連通して
いる。中心孔10′はこれより細い中心孔10を介して油室
Bに連通し、この中心孔10′内には油室Bに臨む受圧面
を有するスプール12が摺動自在に嵌装してある。スプー
ル12の上端には連結桿を介してバルブ12′が連結され、
バルブ12′の下面側受圧面はスプール12の上面側受圧面
より小さく成形されている。
13は中央に通路を形成したバルブシートで、これと前
記スプール12との間にバルブシート13に対するスプール
12のシート性を向上させるため、拡圧スプリング14を配
在せしめると共に、バルブシート13の周辺を前記ピスト
ンロッド3とセンターロッド4との接合端面間に挟み込
んで保持してある。バルブシート13は第2図の平面図に
示す如く、通路たる内周切欠き溝15と流通口16を備え、
この流通口16を上記連結桿が侵入し、上記バルブ12′の
裏側端面で前記流通口16と共に切欠き溝15を覆って開閉
するようになしてある。
第3図は上記実施例の全体構成を示す縦断面図で、前
記シリンダ1を支えるアウターチューブ17とピストンロ
ッド3と一体のインナーチューブ18とを摺嵌させた正立
複筒型構造からなり、アウターチューブ17とシリンダ1
との間の隙間をリザーバ室19とし、その上層部を空気室
20となしてある。
そして、リザーバ室19にはシリンダ1の下方ボトム23
におけるチェックバルブ21を備えた吸込みポート22から
シリンダ周壁通孔24を通して反ロッド側油室Bとの間の
流路が構成してあり、他方、前記空気室20には前記ピス
トンロッド3の上端部に中心孔9の開口端25を臨ませ
て、前記ロッド側油室Aからの作動油を排出するように
なしてある。
その他、第4図は本考案の他の実施例としての倒立型
構造体を示し、当該実施例と前記第3図示実施例とにお
ける互いに共通した機能部には夫々同一の記号を符して
あり、インナーチューブ18′とアウターチューブ17′と
を互いに逆向き(倒立状態)に嵌装してある。
このような実施例によれば、先ず、第1図上で、圧縮
行程におけるピストン2及びピストンロッド3のシリン
ダ1に対する下方への相対移動によって、圧縮される側
の反ロッド側油室Bの作動油が圧側バルブ7を押し開い
て通路8を介してロッド側油室Aに向けて流れる一方、
この圧縮によって反ロッド側油室Bの内圧がロッド側油
室Aの内圧により大きくなり、この圧力差が中心孔10を
介してスプール12の下面に作用し、該スプール12をスプ
リング14による附勢力に抗して同図上上方(実線図示位
置)に移動する。
この移動で、スプール12先端のバルブ12′がバルブシ
ート13から離反するので、流通口16と切欠き溝15とが開
き、ロッド側油室Aにおけるピストンロッド3のシリン
ダ内侵入体積相当分の作動油が排出ポート11を通り、更
に流通口16と切欠き溝15とバルブシート13とバルブ12′
との隙間を通って中心孔9を介して、該孔9の開口端25
からリザーバ室19の上層空気室20に排出される。
これによって、この圧縮行程が前記圧側バルブ7にお
ける減衰力の発生下に円滑に行われる。ピストン2及び
ピストンロッド3がシリンダ1に対して第1図上上方に
移動する伸側行程では、拡張する反ロッド側油室Bに向
けて通路6を介して伸側バルブ5を押し開いてロッド側
油室Aからの作動油が一部流れる。又このピストンロッ
ド3の上昇移動によるシリンダ外への退出体積に相当す
る量の作動油がベース部23におけるチェックバルブ21の
開放下にポート22を通りシリンダ外部のリザーバ室19か
ら通孔24を経て反ロッド側油室Bに供給される。
そして、このときの反ロッド側油室Bにおける内圧が
ロッド側油室Aの内圧より低下し、その圧力差と、スプ
リング14の拡圧力と、スプール12とバルブ12′との受圧
面積差によりスプール12が第1図上鎖線図示位置に押し
下げられ、更にバルブ12′によってバルブシート13の切
欠き溝15が流通孔16と共に閉じられ、中心孔9からのロ
ッド側油室Aへの作動油の逆流及び空気の混入を防いで
いる。
これに対して、反ロッド側油室Bでは、ピストン上昇
に伴なうピストンロッド3のシリンダ外繰り出し体積に
相当する分の作動油がシリンダボトム23の吸込みポート
22を通して外部リザーバ室19から送り込まれる。
しかして、前記伸側バルブ5による減衰力の発生下に
伸側行程が円滑に進行する。
そして、このようなシリンダピストンの伸圧動作は、
インナーチューブ18が上方に位置する第3図示の正立型
機構は勿論のこと、第4図示のインナーチューブ18を下
方に位置させる倒立型機構においても全く同様に機能さ
せることが出来る。
〔考案の効果〕
このように、本考案によれば次の効果がある。
シリンダ内ロッド側油室と外部リザーバ室との間をワ
ンウェイタイプであるピストンロッド内の中心孔で連結
し、該中心孔の開閉を、ピストンで区画しか二つの油室
の圧力差に駆動するバルブでバルブシートを圧接閉鎖し
又は離反開放することによって行うように構成したの
で、従来のスプール型バルブにおけるポート閉鎖時の異
物噛み込みによるバルブ作動不良などの事故の発生をな
くして円滑な動作と長期使用に供し得る等、その効果は
実用に供して極めて有用なるものである。
バルブの受圧面はスプールの受圧面より小さいから、
伸側作動側にスプールが下降しバルブを確実に閉じるた
め油の洩れを確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案緩衝器の要部を拡大して示す縦断側面
図、第2図は本考案緩衝器におけるバルブベースの一例
を示す平面図、第3図は本考案緩衝器の全体構成を示す
縦断側面図、第4図は本考案緩衝器の他の実施例を示す
縦断側面図である。 〔符号の説明〕 1…シリンダ、2…ピストン 3…ピストンロッド、4…センターロッド 9,10,10′…中心孔、11…排出ポート 12…スプール、12′…バルブ 13…バルブシート、15…通路たる切欠き溝 16…通路たる流通口、21…チェックバルブ 23…ボトム、A…ロッド側油室 B…反ロッド側油室

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダ内にピストンを介してピストンロ
    ッドが移動自在に挿入され、ピストンはシリンダ内にロ
    ッド側油室と反ロッド側油室とを区画し、二つの油室は
    ピストンに設けた減衰力発生バルブ機構を介して連通
    し、更にシリンダの外部にリザーバを設け、当該リザー
    バはピストンロッドに形成した中心孔を介して上記ロッ
    ド側油室と連通すると共にシリンダの下方ボトムに設け
    たチェックバルブを介して反ロッド側油室に連通し、上
    記中心孔内にはロッド側油室に対向する上面側受圧面と
    反ロッド側油室に対向する下面側受圧面とを備え且つ上
    記ロッド側油室と反ロッド側油室との差圧で摺動するス
    プールが上下移動自在に設けられている油圧緩衝器にお
    いて、上記中心孔の途中に中央の通路を備えたバルブシ
    ートが設けられ、上記スプールの上端にはバルブシート
    の通路を貫通する連結桿を設け、この連結桿の上端には
    上記バルブシートの通路を開閉するバルブが設けられ、
    当該バルブは上記ロッド側油室に対向する下面側受圧面
    を有し、この下面側受圧面の受圧面積をスプールの上面
    側受圧面の受圧面積より小さく形成したことを特徴とす
    る油圧緩衝器。
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