JP2559206Z - - Google Patents

Info

Publication number
JP2559206Z
JP2559206Z JP2559206Z JP 2559206 Z JP2559206 Z JP 2559206Z JP 2559206 Z JP2559206 Z JP 2559206Z
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
swash plate
spring
pump
discharge amount
variable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
Other languages
English (en)
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nachi Fujikoshi Corp
Original Assignee
Nachi Fujikoshi Corp
Publication date

Links

Description

【考案の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】 本考案は斜板の傾転角を変化させて前記傾転角を制御して前記ポンプの流量を
制御する可変部材を備え、可変部材はハウジング内部に設けた2個のストッパ部
材と当接して、ポンプ最大吐出量と最小吐出量とが規制されるようにされた斜板
式可変吐出量ピストンポンプの改良に関する。 【0002】 【従来の技術】 従来のかかる斜板式可変吐出量ピストンポンプとしては、例えば特開昭50−
16901号公報に示すようなものであった。 【0003】 【考案が解決しようとする課題】 しかしながら従来のかかるポンプでは、可変部材がハウジング内部に設けた2
個のストッパ部材と当接して、ポンプ最大吐出量と最小吐出量とを規制するとき
(図5A部及びB部)、及び可変部材がストッパ部材から離れるとき、斜板の振
動がストッパに伝達され、ポンプ全体の大きい振動、騒音が発生した。本考案の
課題は、斜板の傾転角を変化させて前記傾転角を制御してポンプの流量を制御す
る可変部材を備え、可変部材は斜板を回転中心の回りでシャフトの軸心よりスプ
リング側にずれて傾転させる傾転面と、斜板と一体になったアームと、スプリン
グ受けを介してハウジングに対しアームを押すスプリングと、を有しており、ポ
ンプの吐出圧力の上昇で前記アームが前記スプリングを押すように作動され、さ
らに、可変部材はハウジング内部に設けた2個のストッパ部材と当接して、ポン
プ最大吐出量と最小吐出量とが規制されるようにされた斜板式可変吐出量ピスト
ンポンプにおいて、可変部材がストッパ部材と当接したとき、又は可変部材がス
トッパ部材から離脱したとき、斜板の振動がハウジングに伝達されることがなく
、ポンプ全体の振動が小であるような斜板式可変吐出量ピストンポンプを提供す
ることにある。 【0004】 【課題を解決するための手段】 このため本考案は、ポンプを形成する複数のピストンを具備するシリンダバレ ルと、前記ピストンの頭部がシューを介して接触する斜板と、斜板の傾転角を変
化させて前記傾転角を制御して前記ポンプの流量を制御する斜板と一体になった
可変部材と、を備え、可変部材は斜板を回転中心の回りでシャフトの軸心よりス
プリング側にずれて傾転させる傾転面と、斜板と一体になったアームと、スプリ
ング受けを介してハウジングに対しアームを押すスプリングと、を有しており、
ポンプの吐出圧力の上昇で前記アームが前記スプリングを押すように作動され、
さらに、前記可変部材はハウジング内部に設けた2個のストッパ部材と当接して
、ポンプ最大吐出量と最小吐出量とが規制されるようにされた斜板式可変吐出量
ピストンポンプにおいて、前記2個のストッパ部材の少なくとも一方は弾性部材
を前記ハウジング内部との間に介して押される方向に可動にされ、前記可変部材
がストッパ部材に当接したとき又は前記可変部材がストッパ部材から離脱したと
きその衝撃を吸収するようにしたことを特徴とする斜板式可変吐出量ピストンポ
ンプを提供することによって上述した課題を解決した。ここで前記弾性部材に関
して、この弾性部材にはサラバネを使用し、このサラバネは前記ストッパ部材の
頭部に挿着されるようにしてもよい。また、前記ストッパ部材は前記ハウジング
内部に設けられた穴に嵌合されかつ前記穴と嵌合する小径部及び前記穴より突出
する大径部とを有し、前記サラバネは大径部と前記穴縁部表面との間に介される
ようにしてもよい。さらに、この場合サラバネは2個重ねて又は背中合わせにさ
れて介されるようにしてもよい。 【0005】 【実施例】 以下添付した図1乃至図4に基づきこの考案を詳細に説明する。図1は本考案
の一実施例斜板式可変吐出量ピストンポンプの概略断面図を示す。図2及び図3
は、図1のポンプの斜板が、最大吐出量位置と最小吐出量位置とにある状態をそ
れぞれ示す。図1の斜板式可変吐出量ピストンポンプ(アキシャルピストンポン
プ)において、3はベアリング20、21を介してハウジング1に取り付けられ
たシャフトであり、複数のピストン5を持ったシリンダバレル4がスプライン2
4で結合されている。斜板8はその裏面にピストン5の頭部に取り付けられてい
る球部と結合するシュー6によって保持されている。シリンダバレル4がシャフ ト3の回転により回転すると、ピストン5のシュー6が斜板8の裏面を摺動して
ピストン5をストロークするよう構成される。 【0006】 斜板8の傾転角を変化させて前記傾転角を制御して前記ポンプの流量を制御す
る斜板8と一体になった可変部材2は、斜板8を回転中心19の回りでシャフト
3の軸心7よりスプリング12側にずれて傾転させる傾転面25と、斜板8と一
体になったアーム22と、スプリング受け23を介してハウジング1に対しアー
ム22を押すスプリング12とにより構成される。可変部材2はハウジング1内
部に設けた2個のストッパ部材10と当接して、ポンプ最大吐出量A(図5)と
なる最大傾転角αMAX(図2)及び最小吐出量B(図5)となる最小傾転角α
MIN(図3)とが規制されるようにされている。 【0007】 そして2個のストッパ部材10(最大吐出量側又は最小吐出量側のどちらか1
個のみでもよい)はハウジング1内部に設けられた穴11に嵌合され、かつ穴1
1と嵌合する小径部17及び穴11より突出する大径部18とを有し、弾性部材
であるサラバネ14が大径部18と穴縁部表面13との間に介されており、スト
ッパ部材10は押される方向に可動にされ、可変部材2がストッパ部材10に当
接したとき、又は可変部材2がストッパ部材10から離脱したとき、弾性部材で
あるサラバネ14によりその衝撃を吸収するようにされている。図4は本考案の
実施例サラバネ14の変形を示す拡大断面図である。aは1枚で構成される比較
的低圧用サラバネ14、bは重合わせて2枚で構成される比較的高圧用サラバネ
14A、cは背中合わせで2枚で構成される比較的高圧用サラバネ14B、dは
2枚づつ背中合わせにして4枚で構成される高圧用サラバネ14C、をそれぞれ
示す。 【0008】 斜板8の回転中心19はシャフト3の軸心7よりスプリング12側にずれてい
るので、ポンプの吐出圧力が上昇すると、全ピストン5の合成力は斜板8と連結
されたアーム22が、スプリング12を押すように作動されて、ポンプ最大吐出
量Aから最小吐出量Bに向けて図5のポンプ吐出圧・吐出量曲線に示すように吐 出圧・吐出量が変化する。そこで、可変部材2はハウジング1内部に設けた2個
のストッパ部材10と当接して、ポンプ最大吐出量(図2)と最小吐出量(図3
)が規制される。 【0009】 本考案では、弾性部材であるサラバネ14が大径部18と穴縁部表面13との
間に介されており、ストッパ部材10は押される方向に可動にされているので、
可変部材2がストッパ部材10に当接したとき、又は可変部材2がストッパ部材
10から離脱したとき、弾性部材であるサラバネ14によりその衝撃は吸収され
斜板8の振動がハウジング1に伝達されることがなく、ポンプ全体の振動が小と
なった。実施例のサラバネ14の代わりに、低圧かつ低頻度用の限定された用途
には、弾性部材である硬質合成樹脂を使用してもよい。これに対しサラバネ14
は低圧から高圧までかつ耐久性のある用途に、劇的な上記衝撃吸収効果を発生し
た。実施例のサラバネ14をストッパ部材10の頭部26に取りつけて、ストッ
パ部材10そのものをハウジング内部との間に介して押される方向に可動にして
もよい。 【0010】 【考案の効果】 以上説明したように、本考案によれば、斜板の傾転角を変化させて前記傾転角
を制御してポンプの流量を制御する可変部材を備え、前記可変部材は前記斜板を
回転中心の回りでシャフトの軸心よりスプリング側にずれて傾転させる傾転面と
、前記斜板と一体になったアームと、スプリング受けを介してハウジングに対し
前記アームを押すスプリングと、を有しており、ポンプの吐出圧力の上昇で前記
アームが前記スプリングを押すように作動され、さらに、可変部材はハウジング
内部に設けた2個のストッパ部材と当接して、ポンプ最大吐出量と最小吐出量と
が規制されるようにされた斜板式可変吐出量ピストンポンプにおいて、2個のス
トッパ部材の少なくとも一方は弾性部材を前記ハウジング内部との間に介して押
される方向に可動にされ、前記可変部材がストッパ部材に当接したとき又は可変
部材2がストッパ部材10から離脱したとき、弾性部材によりその衝撃を吸収す
るようにしたので、可変部材がストッパ部材と当接又は離れるとき、斜板の振動
が ハウジングに伝達されることがなく、ポンプ全体の振動が小であるような斜板式
可変吐出量ピストンポンプを提供するものとなった。実施例のサラバネ14の代
わりに、低圧かつ低頻度用の限定された用途には、弾性部材である硬質合成樹脂
を使用してもよい。これに対しサラバネ14は低圧から高圧までかつ耐久性のあ
る用途に、劇的な上記衝撃吸収効果を発生した。
【図面の簡単な説明】 【図1】本考案の一実施例斜板式可変吐出量ピストンポンプの概略断面図。 【図2】図1のポンプの斜板が最大吐出量位置にある状態を示す要部断面図。 【図3】図1のポンプの斜板が最小吐出量位置にある状態を示す要部断面図。 【図4】本考案の実施例サラバネ14の変形を示す拡大断面図。 【図5】ポンプ吐出圧とポンプ吐出量との関係を示すポンプ吐出圧・吐出量曲
線。 【符号の説明】 1..ハウジング 2..可変部材 3..シャフト 5..ピストン7..軸心 8..斜板 10..ストッパ部材 11..穴 12..スプリング 13..穴縁部表面 14、14A、14B、14C..サラバネ(弾性部材) 17..小径部 18..大径部19..回転中心 22..アーム 25..傾転面 26..ストッパ部材10の頭部

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 ポンプを形成する複数のピストンを具備するシリンダバレルと
    、前記ピストンの頭部がシューを介して接触する斜板と、斜板の傾転角を変化さ
    せて前記傾転角を制御して前記ポンプの流量を制御する前記斜板と一体になった
    可変部材と、を備え、前記可変部材は前記斜板を回転中心の回りでシャフトの軸
    心よりスプリング側にずれて傾転させる傾転面と、前記斜板と一体になったアー
    ムと、スプリング受けを介してハウジングに対し前記アームを押すスプリングと
    、を有しており、ポンプの吐出圧力の上昇で前記アームが前記スプリングを押す
    ように作動され、さらに、前記可変部材はハウジング内部に設けた2個のストッ
    パ部材と当接して、ポンプ最大吐出量と最小吐出量とが規制されるようにされた
    斜板式可変吐出量ピストンポンプにおいて、前記2個のストッパ部材の少なくと
    も一方は弾性部材を前記ハウジング内部との間に介して押される方向に可動にさ
    れ、前記可変部材がストッパ部材に当接したとき又は前記可変部材がストッパ部
    材から離脱したときその衝撃を吸収するようにしたことを特徴とする斜板式可変
    吐出量ピストンポンプ。 【請求項2】 前記弾性部材はサラバネであることを特徴とする請求項1記載
    の斜板式可変吐出量ピストンポンプ。 【請求項3】 前記サラバネは前記ストッパ部材の頭部に挿着された請求項2
    記載の斜板式可変吐出量ピストンポンプ。 【請求項4】 前記ストッパ部材は前記ハウジング内部に設けられた穴に嵌合
    されかつ前記穴と嵌合する小径部及び前記穴より突出する大径部とを有し、前記
    サラバネは大径部と前記穴縁部表面との間に介されたことを特徴とする請求項2
    記載の斜板式可変吐出量ピストンポンプ。 【請求項5】 前記サラバネは2個重ねて又は背中合わせにされて介されたこ
    とを特徴とする請求項4記載の斜板式可変吐出量ピストンポンプ。

Family

ID=

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3074657B1 (en) Actuation mechanism for a controllable damper
KR20020022681A (ko) 동력전달기구
KR101401403B1 (ko) 히스테리시스 발생 페달 장치
US5381724A (en) Swash-plate, plunger-type hydraul pressure apparatus
US5529467A (en) Connecting rod for a multiple compressor pump
JP2559206Y2 (ja) 斜板式可変吐出量ピストンポンプ
JP2559206Z (ja)
JP2010043592A (ja) 可変容量型ピストンポンプ
JP2008032112A (ja) シール及び油圧式クラッチレリーズ装置
KR102352754B1 (ko) 페달시뮬레이터
US7404475B2 (en) Bidirectional drive
JPH0840005A (ja) ドライブシャフト
CN219677113U (zh) 一种键盘用微型可调减震装置
JP2010195203A (ja) マスタシリンダの操作機構
CN101469690B (zh) 汽车空调压缩机的两段式主轴
JP4780478B2 (ja) 往復ピストン機構、特に車両空調ユニット用コンプレッサー
JP2020067173A (ja) ハイドロストッパ付ショックアブソーバ
JP4106647B2 (ja) クラッチレリーズ軸受装置
JPH0552205A (ja) ロータリアクチユエータ
JP2001304099A (ja) アキシャルピストンポンプ・モータ
CN109050153B (zh) 一种机器人使用的双重减震的轮子
JP2001065511A (ja) シリンダの緩衝リング
JPH051738A (ja) 油圧緩衝器
JP2002276720A (ja) 減衰バルブ部構造
JP4551296B2 (ja) 可変容量油圧モータ