JP2559153Y2 - ヘッドカバーガスケット - Google Patents
ヘッドカバーガスケットInfo
- Publication number
- JP2559153Y2 JP2559153Y2 JP1991110110U JP11011091U JP2559153Y2 JP 2559153 Y2 JP2559153 Y2 JP 2559153Y2 JP 1991110110 U JP1991110110 U JP 1991110110U JP 11011091 U JP11011091 U JP 11011091U JP 2559153 Y2 JP2559153 Y2 JP 2559153Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- head cover
- cover gasket
- annular groove
- rib
- gasket
- Prior art date
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Description
【考案の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車等に搭載された
エンジンにおけるヘッドカバーの密封を目的とするガス
ケットに関し、具体的には該ヘッドカバーに装着される
ヘッドカバーガスケットの脱落防止構造に関するもので
ある。
エンジンにおけるヘッドカバーの密封を目的とするガス
ケットに関し、具体的には該ヘッドカバーに装着される
ヘッドカバーガスケットの脱落防止構造に関するもので
ある。
【０００２】
【従来の技術】従来、自動車等に搭載されたエンジンの
ヘッドカバーとシリンダーヘッドを密封するヘッドカバ
ーガスケットは、図面によって説明すると図５に示すよ
うな構造が一般的に用いられている。すなわち、前記ヘ
ッドカバー（１）をシリンダヘッド（図示せず）に取付
ける時、ヘッドカバーガスケット（ａ）の脱落を防ぐた
めに、該ヘッドカバー（１）に削設された環状溝（２）
へ止着する脱落防止構造をヘッドカバーガスケット
（ａ）に設けており、その一般的な構造が図５で示した
突起するリブ（３）構造である。
ヘッドカバーとシリンダーヘッドを密封するヘッドカバ
ーガスケットは、図面によって説明すると図５に示すよ
うな構造が一般的に用いられている。すなわち、前記ヘ
ッドカバー（１）をシリンダヘッド（図示せず）に取付
ける時、ヘッドカバーガスケット（ａ）の脱落を防ぐた
めに、該ヘッドカバー（１）に削設された環状溝（２）
へ止着する脱落防止構造をヘッドカバーガスケット
（ａ）に設けており、その一般的な構造が図５で示した
突起するリブ（３）構造である。
【０００３】このリブ（３）の構造はその挿入部がヘッ
ドカバー（１）の環状溝（２）より幅広くなるよう該ヘ
ッドカバーガスケット（ａ）の両側面に突出形成されて
おり、圧入装着されるとその弾性が発する復元反発力で
該環状溝（２）に密着し該ヘッドカバーガスケット
（ａ）を保持せしめるものである。
ドカバー（１）の環状溝（２）より幅広くなるよう該ヘ
ッドカバーガスケット（ａ）の両側面に突出形成されて
おり、圧入装着されるとその弾性が発する復元反発力で
該環状溝（２）に密着し該ヘッドカバーガスケット
（ａ）を保持せしめるものである。
【０００４】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、その両
側面にリブ（３）が突出形成されたヘッドカバーガスケ
ット（ａ）を環状溝（２）へ挿入するには、嵌合部であ
る該リブ（３）を狭幅変形せしめて圧入しなければなら
ないから大きい押し圧を必要とし、その挿入にあっては
押し込み具合によって部分的に過変形し、歪んで装着さ
れたり傾いたりする装着不良を起こし易い。この装着不
備の原因としては、該ヘッドカバーガスケット（ａ）の
押し込み部分にその荷重をかける場所を持たないのと、
前記リブ（３）の圧縮変形によるその周辺部の過大変形
が挙げられ、抜本的な対策が求められていた。本考案は
このような重大な欠点を除去し、挿入を容易とするだけ
でなく正確に装着され安定した密封をなさしめるヘッド
カバーガスケットを提供することを目的としている。
側面にリブ（３）が突出形成されたヘッドカバーガスケ
ット（ａ）を環状溝（２）へ挿入するには、嵌合部であ
る該リブ（３）を狭幅変形せしめて圧入しなければなら
ないから大きい押し圧を必要とし、その挿入にあっては
押し込み具合によって部分的に過変形し、歪んで装着さ
れたり傾いたりする装着不良を起こし易い。この装着不
備の原因としては、該ヘッドカバーガスケット（ａ）の
押し込み部分にその荷重をかける場所を持たないのと、
前記リブ（３）の圧縮変形によるその周辺部の過大変形
が挙げられ、抜本的な対策が求められていた。本考案は
このような重大な欠点を除去し、挿入を容易とするだけ
でなく正確に装着され安定した密封をなさしめるヘッド
カバーガスケットを提供することを目的としている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本考案を図面に基づいて
説明すると、図４に示すように、エンジンの上部に位置
するシリンダヘッド（図示せず）とヘッドカバー（１）
の密封構造に関し、該ヘッドカバー（１）の環状溝
（２）に挿入される該環状溝（２）幅より部分的に突出
した脱落防止用のリブ（３）を備えるヘッドカバーガス
ケット（Ａ）であって、図１、図２、図３、及び図４に
示すように前記ヘッドカバーガスケット（Ａ）の環状溝
（２）に挿入されない露出部へ前記リブ（３）を長手両
方向から対となって挟む位置に部分的に突出し張出す膨
張部（４）を設けたことを特徴としている。また、図１
に示すように前記膨張部（４）を前記ヘッドカバーガス
ケット（Ａ）の頂部に設けられた突出ビード（５）に配
置したことを特徴としている。
説明すると、図４に示すように、エンジンの上部に位置
するシリンダヘッド（図示せず）とヘッドカバー（１）
の密封構造に関し、該ヘッドカバー（１）の環状溝
（２）に挿入される該環状溝（２）幅より部分的に突出
した脱落防止用のリブ（３）を備えるヘッドカバーガス
ケット（Ａ）であって、図１、図２、図３、及び図４に
示すように前記ヘッドカバーガスケット（Ａ）の環状溝
（２）に挿入されない露出部へ前記リブ（３）を長手両
方向から対となって挟む位置に部分的に突出し張出す膨
張部（４）を設けたことを特徴としている。また、図１
に示すように前記膨張部（４）を前記ヘッドカバーガス
ケット（Ａ）の頂部に設けられた突出ビード（５）に配
置したことを特徴としている。
【０００６】
【作用】本考案は、上記した構造をもって下記に示す優
れた作用をなす。本考案のヘッドカバーガスケット
（Ａ）を環状溝（２）に装着するには、図４に示すよう
にリブ（３）を有する挿入部分を該環状溝（２）内に嵌
め込んでその底部に押し圧を加える。この時、前記ヘッ
ドカバーガスケット（Ａ）の膨張部（４）に挿入荷重を
重点的に加え該環状溝（２）の底部に至るまで押し込み
装着する。装着されたヘッドカバーガスケット（Ａ）は
前記リブ（３）を長手両方向から挟み部分的に突出して
張出す膨張部（４）によって該リブ（３）からの横流れ
変形量が大きく押さえられ、歪の少ない正確に装着され
たヘッドカバーガスケット（Ａ）となる。
れた作用をなす。本考案のヘッドカバーガスケット
（Ａ）を環状溝（２）に装着するには、図４に示すよう
にリブ（３）を有する挿入部分を該環状溝（２）内に嵌
め込んでその底部に押し圧を加える。この時、前記ヘッ
ドカバーガスケット（Ａ）の膨張部（４）に挿入荷重を
重点的に加え該環状溝（２）の底部に至るまで押し込み
装着する。装着されたヘッドカバーガスケット（Ａ）は
前記リブ（３）を長手両方向から挟み部分的に突出して
張出す膨張部（４）によって該リブ（３）からの横流れ
変形量が大きく押さえられ、歪の少ない正確に装着され
たヘッドカバーガスケット（Ａ）となる。
【０００７】
【実施例】本考案を実施するに、前記ヘッドカバーガス
ケット（Ａ）の環状溝（２）に挿入されない露出部へ設
けた膨張部（４）は、図１、図２、図３、及び図４に示
したような該ヘッドカバーガスケット（Ａ）の頂部に位
置する突出ビード（５）に連続して配置する構造に限ら
ず、該環状溝（２）に挿入されない露出部であれば何処
へ設けても差し支えなく、例えばシール面に関係のない
ヘッドカバーガスケット（Ａ）の側面に部分的に突出張
出し配置しても本願考案の作用を些かも損なうものでな
い。
ケット（Ａ）の環状溝（２）に挿入されない露出部へ設
けた膨張部（４）は、図１、図２、図３、及び図４に示
したような該ヘッドカバーガスケット（Ａ）の頂部に位
置する突出ビード（５）に連続して配置する構造に限ら
ず、該環状溝（２）に挿入されない露出部であれば何処
へ設けても差し支えなく、例えばシール面に関係のない
ヘッドカバーガスケット（Ａ）の側面に部分的に突出張
出し配置しても本願考案の作用を些かも損なうものでな
い。
【０００８】また、前記リブ（３）と膨張部（４）との
関係はヘッドカバーガスケット（Ａ）の長手両方向から
前記リブ（３）を対となって挟む位置をもって配置され
るものであり、設けるリブ（３）及び膨張部（４）の大
・小によってその間隔を設定するものであるが、その作
用効果の趣旨からして自ずとその配置範囲が決定する。
関係はヘッドカバーガスケット（Ａ）の長手両方向から
前記リブ（３）を対となって挟む位置をもって配置され
るものであり、設けるリブ（３）及び膨張部（４）の大
・小によってその間隔を設定するものであるが、その作
用効果の趣旨からして自ずとその配置範囲が決定する。
【０００９】
【考案の効果】本考案によると、前記リブ（３）と膨張
部（４）によってヘッドカバーガスケット（Ａ）の環状
溝（２）への倒れ込み装着が防げ、組付け作業効率を大
きく向上させる。また、該膨張部（４）はヘッドカバー
ガスケット（Ａ）を環状溝（２）へ装着時、前記リブ
（３）のガイドとなりその押し圧荷重を正しく該リブ
（３）に伝えるので極めて正確なる装着が可能となる。
このように正確に装着されたヘッドカバーガスケット
（Ａ）はヘッドカバー（１）からの脱落が防止され、そ
の形状が持つ本来の性能を１００％発揮すものであり安
定した高いシール性を長期にわたって得ることができ
る。
部（４）によってヘッドカバーガスケット（Ａ）の環状
溝（２）への倒れ込み装着が防げ、組付け作業効率を大
きく向上させる。また、該膨張部（４）はヘッドカバー
ガスケット（Ａ）を環状溝（２）へ装着時、前記リブ
（３）のガイドとなりその押し圧荷重を正しく該リブ
（３）に伝えるので極めて正確なる装着が可能となる。
このように正確に装着されたヘッドカバーガスケット
（Ａ）はヘッドカバー（１）からの脱落が防止され、そ
の形状が持つ本来の性能を１００％発揮すものであり安
定した高いシール性を長期にわたって得ることができ
る。
【図１】本考案の一実施例を示す部分平面図である。
【図２】図１で示したＢ−Ｂ´断面図である。
【図３】図１で示したＣ−Ｃ´断面図である。
【図４】本考案の実施例を装着した状態を示す断面図で
ある。
ある。
【図５】本考案を使用しない従来の構造の部分平面図で
ある。
ある。
１ ヘッドカバー ２ 環状溝 ３ リブ ４ 膨張部 ５ 突出ビード Ａ ヘッドカバーガスケット
Claims (2)
- 【請求項１】 ヘッドカバー（１）の環状溝（２）に挿
入される該環状溝（２）幅より部分的に突出した脱落防
止用のリブ（３）が備わるヘッドカバーガスケット
（Ａ）において、 前記ヘッドカバー（１）の環状溝（２）に挿入されない
ヘッドカバーガスケット（Ａ）の露出部分へ、前記リブ
（３）を長手両方向から対となって挟む位置に部分的に
突出する膨張部（４）を設けたことを特徴とするヘッド
カバーガスケツト。 - 【請求項２】 前記膨張部（４）を前記ヘッドカバーガ
スケット（Ａ）の頂部に設けられた突出ビード（５）に
配置したことを特徴とする請求項１記載のヘッドカバー
ガスケット。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991110110U JP2559153Y2 (ja) | 1991-12-12 | 1991-12-12 | ヘッドカバーガスケット |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991110110U JP2559153Y2 (ja) | 1991-12-12 | 1991-12-12 | ヘッドカバーガスケット |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0550241U JPH0550241U (ja) | 1993-07-02 |
| JP2559153Y2 true JP2559153Y2 (ja) | 1998-01-14 |
Family
ID=14527301
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1991110110U Expired - Fee Related JP2559153Y2 (ja) | 1991-12-12 | 1991-12-12 | ヘッドカバーガスケット |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2559153Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100412561B1 (ko) * | 2001-07-12 | 2003-12-31 | 현대자동차주식회사 | 로커 커버의 가스켓 구조 |
| JP5151241B2 (ja) * | 2007-05-10 | 2013-02-27 | Ｎｏｋ株式会社 | 密封構造 |
| JP6900246B2 (ja) * | 2017-06-09 | 2021-07-07 | 藤倉コンポジット株式会社 | ガスケット |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5980945A (ja) * | 1982-10-30 | 1984-05-10 | Toyota Central Res & Dev Lab Inc | 半導体装置 |
-
1991
- 1991-12-12 JP JP1991110110U patent/JP2559153Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0550241U (ja) | 1993-07-02 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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| R250 | Receipt of annual fees |
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