JP6900246B2 - ガスケット - Google Patents

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Description

本発明は、ガスケットに関する。
相対向する部材間をシールするためのガスケットは、一方の部材に設けられた溝に装着される。そして、ガスケットは圧縮された状態で、2部材間に介在される。
下記の特許文献に示すように、ガスケットは、ガスケット本体と、ガスケット本体の側面に設けられた隆起部と、隆起部の表面に突出する突起部と、を具備する。
隆起部は、部材間にてガスケットを圧縮した際に、ガスケットが倒れ込むのを防止する機能を有する。
また、突起部は、ガスケットを溝に装着した際に、ガスケットが溝から脱落するのを防止する機能を有する。
特開平10−9395号公報 特開2010−101398号公報 特開2016−37974号公報
ガスケットにてシールする部材の小型化に伴い、従来に比べてガスケットを嵌め込むための溝が浅くなっている。このため、従来のガスケットの構造では、部材の組み付けによりガスケットが圧縮されたときの隆起部と、溝の側壁との接触面積が十分でない。したがって、ガスケットが圧縮された際のガスケットの倒れ込みが生じやすくなっていた。
また、溝が浅くなると、溝の側壁と接触しない突起部の領域が増える。このような非接触の領域は、応力を解放する解放部となる。このように解放部が生じることで、圧縮された突起部の応力は、解放部に作用し、ガスケットが溝から抜けやくなる。よって、従来のガスケットの構造では、十分な脱落防止機能を発揮できない。
本発明は、上記従来の課題を解決するためのものであって、倒れ防止機能及び脱落防止機能を従来よりも向上させたガスケットを提供することを目的とする。
本発明は、相対向する部材の一方に設けられた環状溝に装着され、部材間をシールするガスケットであって、環状のガスケット本体と、前記ガスケット本体の両側面にて、前記ガスケット本体の環状方向に間隔を空けて隆起するリブと、各リブの隆起面から突出する突起部と、を有し、前記リブは、前記環状溝への装着方向の下方側に偏在して配置されており、前記リブの上面から前記ガスケット本体の下面までの高さが、前記環状溝の深さより高く、前記突起部は、前記リブの隆起面上を前記装着方向に沿って延在していることを特徴とする。
本発明では、前記突起部は、前記ガスケットを前記環状溝に装着する際に前記環状溝の側壁に当接する最表面と、前記最表面の上下端と前記リブとの間を繋ぐ複数の連結面と、を具備し、前記連結面のうち、前記装着方向の下方側に位置する前記連結面は、前記リブから前記最表面に向けて、上方に傾く傾斜面で形成されることが好ましい。
本発明では、装着方向側の前記リブの下面が、前記ガスケット本体の下面に対し段差を介して形成されていることが好ましい。
本発明では、前記リブ及び前記突起部は、前記ガスケット本体の両側面において、前記環状方向に対し左右対称に配置されることが好ましい。
本発明では、更に、前記ガスケットを前記環状溝に装着する際の誤装着防止用のガイド部を具備することが好ましい。
本発明のガスケットによれば、従来に比べて、倒れ防止機能及び脱落防止機能を向上させることができる。
本実施形態のガスケットの平面図である。 図1のガスケットの部分拡大平面図である。 図1に示すガスケットの環状側面の一部を拡大した部分拡大側面図である。 図2に示すA−A線に沿って切断し矢印方向から見たガスケットの断面図である。 図2に示すB−B線に沿って切断し矢印方向から見たガスケットの断面図である。 図2に示すC−C線に沿って切断し矢印方向から見たガスケットの断面図である。 本実施形態のガスケットを環状溝に装着する前の状態を示す断面図である。 図5Aの状態から、本実施形態のガスケットを環状溝に装着した状態を示す断面図である。 変形例を示す部分拡大側面図である。 変形例を示す部分拡大断面図である。
以下、本発明の一実施の形態(以下、「実施形態」と略記する。)について、詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々変形して実施することができる。
図1は、本実施形態のガスケットの平面図である。図2は、図1のガスケットの部分拡大平面図である。図3は、図1に示すガスケットの環状側面の一部を拡大した部分拡大側面図である。
以下、各図面に共通の方向を使用する。本明細書では、「環状方向D」「高さ方向E」「厚さ方向F」を使用する。これら3方向はいずれも直交した関係にある。「環状方向D」は、ガスケット1を装着する部材に設けられた環状溝10に沿う方向に一致する。「高さ方向E」は、ガスケット1を環状溝10に装着する装着方向と平行な方向であり、環状溝10の深さ方向に一致する。「厚さ方向F」は、環状溝10の幅方向に一致する。
ガスケット1は、弾性変形可能な弾性体(例えば、ゴム成形品)で形成される。本実施形態では、ガスケット1の材質を特に限定しない。
図1に示すガスケット1は、ガスケット1によりシールするための2部材の一方に設けられた環状溝10に装着される。
ガスケット1は、環状のガスケット本体2と、ガスケット本体2の両側面に形成された隆起するリブ(隆起部)3と、リブ3の表面に形成された突起部4と、を有する。なお、図1には、突起部4を図示していない。
図1に示すように、リブ3は、ガスケット本体2の内側環状側面2aと、外側環状側面2bの双方に、間隔を空けて複数個、隆起形成される。このとき、各リブ3は、等間隔で形成されることが好ましい。
また、突起部4は、各リブ3の隆起面3a上に形成される。突起部4は、全てのリブ3に形成されることが好ましいが、一部のリブ3にのみ形成されていてもよい。
図1及び図2に示すように、内側環状側面2a及び、外側環状側面2bに設けられたリブ3及び突起部4は、環状方向D(図2参照)に対して左右対称に配置される。
図2に示すように、リブ3は、ガスケット本体2の内側環状側面2a及び、外側環状側面2bから隆起した形状である。図2に示すように平面から見ると、リブ3は、略台形状や略矩形状に隆起している。図2に示すように、リブ3は、内側環状側面2a及び、外側環状側面2bと略平行な隆起面3aを備え、その隆起面3aとガスケット本体2とを繋ぐ面はR形状で形成される。このように、リブ3は、平面状の隆起面3aを備えることで、部材の組み付けによりガスケット1が圧縮されたときのリブ3と環状溝10の側壁との間で接触面積を大きくすることができる。
また、図3に示すように、リブ3は、正面から見ると、略矩形状にて隆起している。なお、形状を、矩形状に限定するものでなく、矩形状以外の多角形状、楕円形状、円形状等にて隆起していてもよい。
図3に示すように、本実施形態のリブ3は、ガスケット本体2の高さ方向Eの中央に位置していない。すなわち、本実施形態のリブ3は、ガスケット本体2に対して装着方向E1側である下方側に偏在して配置されている。よって、リブ3の高さ方向Eの中心O1は、ガスケット本体2の高さ方向Eの中心O2よりも下方側にずれている。あるいは、リブ3の下端とガスケット本体2の下面2cとの間の間隔H2は、リブ3の上端とガスケット本体2の上面2iとの間の間隔H3よりも短い。
また、ガスケット本体2の高さ方向Eの中心O2からガスケット本体2の下面2cまでの長さをH1とすると、リブ3は、長さH1の50%以上、好ましくは80%以上の長さを有している。
ただし、リブ3は、長さH1の全体を占めていない。すなわち、リブ3の下面3bは、ガスケット本体2の下面2cと段差7を介して形成されており、リブ3の下面3bと、ガスケット本体2の下面2cとの間には間隔H2の空間が設けられる。
図3に示すように、突起部4は、リブ3の隆起面3a上を、高さ方向Eに沿って延在している。図3に示すように、突起部4は、縦長形状である。突起部4の高さ方向Eの長さH4は、リブ3の隆起面3aの高さ方向Eの長さH5と略一致することが好ましい。これにより、突起部4における環状溝10の側壁と接する面積を増やすことができ、ガスケット1の脱落防止機能を向上させることができる。
図1、図3に示すように、ガスケット1には、例えば、ガスケット本体2の内側環状側面2aに、ガスケット1を環状溝10に装着する際の誤装着防止用のガイド部5が設けられている。なお、ガイド部5は、ガスケット本体2の内側環状側面2a及び外側環状側面2bの少なくともいずれか一方に設けられることが好ましい。更に、ガイド部5がガスケット本体2に対して左右非対称位置、及び/又は、左右で異なる数が設けられていることが特に好ましい。図1では、ガスケット本体2に中心線O3を引いたとき、中心線O3の左右両側に非対称位置であって且つ左右で設置数が異なるように、ガイド部5が設けられている。
図3に示すように、例えば、ガイド部5は、ガスケット本体2の高さ方向Eの中心O2よりも上方に位置している。このように、ガイド部5は、ガスケット本体2の中心O2よりも上方に偏在して配置される。ガスケット1を装着する部材には、例えば、ガイド部5に対応する凹部が設けられている。よって、ガスケット1を上下逆向きにして部材に装着すると、ガイド部5を凹部に適切に装着することができず、誤装着を防止することができる。
図1、図3に示すガイド部5は、矩形状であるが、ガイド部5の形状を限定するものではない。また、ガイド部5の形成位置を限定するものでない。また、ガイド部5の個数を限定するものではないが、ガイド部5を一つよりも複数としたほうが、誤装着防止をより確実なものにできる。
図4Aは、図2に示すA−A線に沿って切断し矢印方向から見たガスケットの断面図である。図4Bは、図2に示すB−B線に沿って切断し矢印方向から見たガスケットの断面図である。図4Cは、図2に示すC−C線に沿って切断し矢印方向から見たガスケットの断面図である。すなわち、図4A〜図4Cに示す断面は、ガスケット本体2の内側環状側面2aと外側環状側面2bとの間を高さ方向E及び厚さ方向Fに沿って切断した断面である。
図4Aでは、環状に形成されたガスケット本体2の断面が現れている。図4Aに示すようにガスケット本体2は、所定の厚みを有する中央部2dと、中央部2dの下方に位置する下方部2eと、中央部2dの上方に位置する上方部2fとが一体的に形成されている。
ガスケット本体2の内側環状側面2a及び外側環状側面2bは、平面状で形成されており、ガスケット本体2の中央部2dは、厚さ方向Fに、一定の厚み幅W1で形成される。図4Aに示すように、ガスケット1の下面2cと、内側環状側面2a及び外側環状側面2bとを繋ぐ各下方側面2g、2hは、下方部2eの幅が、中央部2dから離れるほど徐々に小さくなるように傾斜面で形成される。また、図4Aに示すように、ガスケット1の上面2iと、内側環状側面2a及び外側環状側面2bとを繋ぐ各上方側面2j、2kは、上方部2fの幅が、中央部2dから離れるほど徐々に小さくなるように傾斜面で形成される。
また、図4Aに示す、ガスケット本体2を構成する各面の間の角部はR形状で形成されることが好ましい。
また、図4Aに示すように、ガスケット本体2の高さは、H6で形成される。
図4Bでは、ガスケット本体2の内側環状側面2a及び外側環状側面2bに隆起したリブ3、3が現れている。図4Bに示すように、リブ3は、平面状の隆起面3aと、隆起面3aとガスケット本体2との間を繋ぐ下面3bと、隆起面3aとガスケット本体2との間を繋ぐ上面3cと、を有して構成される。
図4Bに示すように、例えば、下面3bは、全体がR形状で形成される。この実施形態では、上面3cもR形状で形成されるが、下面3bのほうが上面3cよりも曲率半径が大きいことが好ましい。
図4Bに示すように、リブ3の下面3bは、ガスケット本体2の下面2cに段差7を介して形成される。これにより、リブ3の下面3bとガスケット本体2の下面2cとの間には、空間Sが存在する。
図4Bでは、ガスケット本体2の両側面に位置するリブ3、3の隆起面3a、3a間の厚み幅は、W2で形成される。また、ガスケット本体2の下面2cからリブ3の上面3cまでの高さは、H7で形成される。
図4Cでは、リブ3の隆起面3a上に突出する突起部4が現れている。突起部4は、ガスケット1を環状溝10に装着する際に環状溝10の側壁に当接する最表面4aと、最表面4aの上下端とリブ3との間を繋ぐ連結面4b、4cを具備する。連結面のうち、下方側に位置する連結面4bは、リブ3から最表面4aに向けて、上方に傾く傾斜面で形成される。
図4Cに示すように、最表面4aと連結面4bとの間の角部4dは、R形状で形成されることが好ましい。
図4Cでは、各リブ3、3の隆起面3a、3aに形成された突起部4、4の最表面4a、4a間の厚み幅は、W3で形成される。
図5Aは、本実施形態のガスケットを環状溝に装着する前の状態を示す断面図である。図5Bは、図5Aの状態から、本実施形態のガスケットを環状溝に装着した状態を示す断面図である。
図5Aに示すように、ガスケット1を装着する部材11には、環状溝10が形成されている。環状溝10の深さは、H8で形成されている。また、環状溝10の幅は、W4で形成されている。
ここで、ガスケット本体2の厚み幅W1(図4A参照)、リブ3、3間の厚み幅W2(図4B参照)、及び突起部4、4間の厚み幅W3(図4C参照)と、環状溝10の幅W4との関係は、W1<W2<W4<W3となっている。
また、ガスケット本体2の高さH6(図4A参照)、及びスケット本体2の下面2cからリブ3の上面3cまでの高さH7(図4B参照)と、環状溝10の深さH8との関係は、H8<H7<H6、或いは、H7<H8<H6となっている。
図5Bに示すように、ガスケット1を、環状溝10に装着する。このとき、突起部4、4間の厚み幅W3と、環状溝10の幅W4との関係は、W4<W3であるから、突起部4を厚み幅方向に圧縮しながら、ガスケット1を環状溝10内に圧入することができる。
本実施形態のガスケット1の特徴的部分は、以下の通りである。
(1)リブ3は、環状溝10への装着方向(高さ方向E)の下方側に偏在して配置される。
(2)突起部4は、リブ3の隆起面3a上を装着方向(高さ方向E)に沿って延在している。
上記(1)の構成では、図3、図4B、図4Cに示すように、リブ3は、ガスケット本体2の下方側にずれて配置されており、したがって、ガスケット1は、上下非対称形状となっている。
このため、環状溝10の深さが浅くても、ガスケット1を環状溝10に装着した際に、リブ3と環状溝10の側壁10aとの間で対向する領域を、ガスケット1を上下対称形状とした場合に比べて大きくできる。したがって、部材同士の取付けによりガスケット1が圧縮されたときにリブ3と環状溝10の側壁との間で十分な接触面積を確保できる。
加えて、リブ3をガスケット本体2の下方側に偏在させたことで、リブ3の隆起面3a上に突出する突起部4も、ガスケット本体2の下方側に配置される。この結果、ガスケット1を環状溝10に装着した際の、突起部4と環状溝10の側壁10aとの間の接触面積を増やすことができる。
以上により、上記(1)の構成により、倒れ防止機能及び脱落防止機能を向上させることができる。
上記(2)の構成では、突起部4が、ガスケット1の装着方向に沿って形成されているため、図5Bに示すように、ガスケット1を環状溝10に装着した際に、環状溝10の側壁とからガスケット1に対し十分な押圧を得ることができる。このため、脱落防止機能を向上させることができる。
以上により、上記(1)(2)の構成を備えた本実施形態のガスケット1は、倒れ込み防止機能及び脱落防止機能を従来に比べて効果的に向上させることができ、優れたシール性を得ることができる。
また、本実施形態では、更に、以下の特徴的部分を備えることが好ましい。
(3)突起部4は、ガスケット1を環状溝10に装着する際に環状溝10の側壁10aに当接する最表面4aと、最表面4aの上下端とリブ3との間を繋ぐ複数の連結面4b、4cと、を具備する。連結面のうち、装着方向の下方側に位置する連結面4bは、図4Cに示すように、リブ3から最表面4aに向けて、上方に傾く傾斜面で形成される。
このように、突起部4の下方側に位置する連結面4bが傾斜面で形成されることで、傾斜面が環状溝10への装着の際のガイド面となり、ガスケット1を環状溝10内に圧入しながらスムースに装着することができる。このとき、図5Aに示すように、環状溝10が形成された部材11側では、部材11の表面11aと、環状溝10の側壁10aとの間の角部11bがR形状で形成されることが、ガスケット1に対する装着性を向上させるうえで、より好ましい。
また、図4Cに示すように、突起部4の最表面4aと、連結面4bとの間の角部4dもR形状で形成されることが、ガスケット1の環状溝10に対する装着性を向上させるうえで好ましい。
また、本実施形態では、図4B、図4Cに示すように、リブ3の下面3bがR形状で形成されることが好ましい。これにより、ガスケット1を環状溝10内に圧入しながら装着したときに、ガスケット本体2の下面2cとリブ3の下面3bとの間に空間Sが埋まるのを抑制できる。すなわち、図5Bに示すように、ガスケット1を環状溝10に装着した状態において、ガスケット本体2の下面2cとリブ3の下面3bとの間に、適度な空間Sを保つことができる。したがって、その後、部材同士を取り付けた際、ガスケットが圧縮した際の逃げ部を適切にガスケット1の下端側に確保することができる。
なお、突起部4の最表面4aと、連結面4bとの間の角部4dのR形状の曲率半径は、リブ3の下面3bのR形状の曲率半径より小さいことが好ましい(図4C参照)。これにより、突起部4と環状溝10の側壁10aとの間に十分な接触面積を確保することができ、脱落防止機能を効果的に向上させることができる。
また、図4A等に示すように、ガスケット本体2の下方部2e及び上方部2fはいずれも下面2c及び上面2iに向けて徐々に幅が狭くなる形状で形成される。これにより、部材同士を組み付けた際の応力緩和や面圧の確保、更には反力を抑制でき、シール性を向上させることができる。
また、本実施形態では、更に、以下の特徴的部分を備えることが好ましい。
(4)リブ3の下面3bは、ガスケット本体2の下面2cに対し段差7を介して形成されている。
上記(4)の構成では、図5Bに示すように、ガスケット1を環状溝10に装着し、部材間に位置するガスケット1を圧縮させたときに、リブ3の下面3bと、ガスケット本体2の下面2cとの間に位置する空間Sが、ガスケット1が変形した際の逃げ部となる。この結果、部材同士を組み立てた際の応力緩和や面圧の確保が可能になり、ガスケット1によるシール性を向上させることができる。
(5)リブ3及び突起部4は、ガスケット本体2の両側面において、環状方向Dに対し左右対称に配置される。
上記(5)の構成では、図2及び図4Cに示すように、リブ3及び突起部4は、ガスケット本体2を介して対向して配置される。そして、リブ3及び突起部4は、ガスケット本体2の内側環状側面2aと、外側環状側面2bとで同じ形状である。このため、ガスケット1を環状溝10に装着した際に、ガスケット本体2を幅W4(図5A参照)の環状溝10の中心に位置させることができる。この結果、ガスケット本体2の内側環状側面2aと、外側環状側面2bとで同等の十分な押圧を得ることができる。したがって、倒れ防止機能及び脱落防止機能をより効果的に向上させることができる。
(6)更に、ガスケット1を環状溝10に装着する際の誤装着防止用のガイド部5を具備する。
これにより、ガスケット1の誤装着を防止でき、ガスケット1を確実に装着できシール性を向上させることができる。
本実施形態のガスケットの変形例について説明する。
図6に示すように、リブ3の隆起面3a上に形成される突起部4の装着方向(高さ方向)への長さH9は、リブ3の隆起面3aの装着方向への長さH5より短くてもよい。このとき、突起部4の長さH9は、リブ3の隆起面3aの長さH5の50%以上であることが好ましく、80%以上であることがより好ましい。ただし、本実施形態では、図3に示すように、リブ3の隆起面3aに形成される突起部4の装着方向(高さ方向E)への長さH4は、リブ3の隆起面3aの装着方向への長さH5とほぼ同じであることが、脱落防止機能を向上させるうえで好ましい。
また、図7に示すように、リブ3は、ガスケット本体2の両側面2a、2bの中央部2dに形成されたリブ13の下端側を下方向に延出させたような形状(延出させた部分が下端13a)とすることが可能である。すなわち、リブ3を、ガスケット本体2の両側面2a、2bの中央部2dから下方向にずらしたような形状としてもよいし、リブ3を中央部2dの位置から下方に長く延ばした形状とすることも可能である。いずれも、リブ3は、ガスケット本体2に対して下方向に偏在した形態である。
本実施形態におけるガスケット1は、車両用、産業機械用、電子機器用等のガスケットに適用でき、例えば、ベンチレータ用、インレットマニホールド用、フィルターブランケット用、シリンダーヘッドカバー用等を例示できる。ただし、本実施形態のガスケット1の用途を限定するものではない。
本発明のガスケットによれば、倒れ込み防止機能及び脱落防止機能を従来に比べて向上させることができる。したがって、2部材間に本発明のガスケットを介在させ圧縮させることで、部材間のシール性を従来に比べて向上させることができる。したがって、高いシール性が求められる車両用等の大型ガスケット等に効果的に適用することができる。また、脱落防止機能に優れるため、部材の環状溝に本発明のガスケットを装着した状態で持ち運び等してもガスケットの脱落を防止でき、組立作業性を向上させることができる。
1 ガスケット
2 ガスケット本体
2a 内側環状側面
2b 外側環状側面
2c、3b 下面
3、13 リブ
3a 隆起面
4 突起部
4a 最表面
4b、4c 連結面
5 ガイド部
7 段差
10 環状溝
10a 側壁
11 部材

Claims (5)

  1. 相対向する部材の一方に設けられた環状溝に装着され、部材間をシールするガスケットであって、
    環状のガスケット本体と、
    前記ガスケット本体の両側面にて、前記ガスケット本体の環状方向に間隔を空けて隆起するリブと、
    各リブの隆起面から突出する突起部と、を有し、
    前記リブは、前記環状溝への装着方向の下方側に偏在して配置されており、
    前記リブの上面から前記ガスケット本体の下面までの高さが、前記環状溝の深さより高く、
    前記突起部は、前記リブの隆起面上を前記装着方向に沿って延在していることを特徴とするガスケット。
  2. 前記突起部は、前記ガスケットを前記環状溝に装着する際に前記環状溝の側壁に当接する最表面と、前記最表面の上下端と前記リブとの間を繋ぐ複数の連結面と、を具備し、
    前記連結面のうち、前記装着方向の下方側に位置する前記連結面は、前記リブから前記最表面に向けて、上方に傾く傾斜面で形成されることを特徴とする請求項1に記載のガスケット。
  3. 装着方向側の前記リブの下面が、前記ガスケット本体の下面に対し段差を介して形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のガスケット。
  4. 前記リブ及び前記突起部は、前記ガスケット本体の両側面において、前記環状方向に対し左右対称に配置されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のガスケット。
  5. 更に、前記ガスケットを前記環状溝に装着する際の誤装着防止用のガイド部を具備することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のガスケット。
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