JP3191100U - ガスケット - Google Patents

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Abstract

【課題】金型成形の際に脱落防止突起が欠けてしまうことを抑制可能なガスケットを提供する。【解決手段】装着溝21の溝幅W0よりも幅の短いガスケット本体部11と、ガスケット本体部11の両側面に対となるようにそれぞれ設けられる複数組の倒れ防止突起12と、各倒れ防止突起12の先端にそれぞれ設けられる脱落防止突起13と、を備え、外力が作用していない状態において、対となる倒れ防止突起12の先端同士の距離W2は、装着溝21の溝幅W0よりも短く、かつ対となる脱落防止突起13の先端同士の距離W3は、装着溝21の溝幅W0よりも長く構成されると共に、倒れ防止突起12及び脱落防止突起13は、いずれも装着溝21の溝底方向に向かって真っ直ぐに伸びる形状であることを特徴とする。【選択図】図5

Description

本考案は、2部材の端面間の隙間を封止するゴム状弾性体製のガスケットに関する。
2部材の端面間の隙間を封止するゴム状弾性体製のガスケットとして、2部材のうちの一方の部材に設けられた装着溝に装着されるものが知られている。かかるガスケットは、2部材により圧縮されることによって生ずる反発力によって、2部材に対してそれぞれ密着することで密封性を発揮する。ここで、2部材のうちのいずれか一方が剛性の低い材料で構成される場合には、ガスケットの反発力が大き過ぎると変形してしまい、密封性低下などの不具合が生じてしまう。そこで、反発力を小さくするために、2部材により挟まれていない状態(外力が作用していない状態)におけるガスケットの幅を溝幅よりも短くするなどの対策が取られている。
しかし、このようなガスケットの場合には、溝内においてガスケットが倒れてしまったり座屈してしまったりするなど、姿勢を安定させるのが難しく、如何に姿勢を安定させるかが重要な課題となっている。そこで、従来、ガスケット本体部の両側面に対となるように倒れ防止突起を設ける技術が知られている。また、この倒れ防止突起の先端に、ガスケットが装着溝から抜け落ちるのを防止する脱落防止突起を設ける技術も知られている(特許文献1参照)。
このような従来例に係るガスケットについて、図7及び図8を参照して説明する。図7は従来例に係るガスケットの平面図である。図8は従来例に係るガスケットの断面図である。なお、図8は図7中のCC断面図である。
従来例に係るガスケット50は、ガスケット本体部51と、ガスケット本体部51の両側面に対となるようにそれぞれ設けられる複数組の倒れ防止突起52と、各倒れ防止突起52の先端にそれぞれ設けられる脱落防止突起53とを備えている。なお、ガスケット本体部51の幅は、ガスケット50が装着される装着溝の溝幅よりも短くなるように構成されている。また、対となる脱落防止突起53の先端同士の距離は、装着溝の溝幅よりも長くなるように構成されている。
以上のように構成されるガスケット50によれば、複数組の倒れ防止突起52によって、装着溝内でガスケット50が倒れてしまったり座屈してしまったりすることを抑制することができる。また、脱落防止突起53によって、ガスケット50が装着溝から脱落してしまうことを抑制することができる。
しかしながら、上記従来例に係るガスケット50においては、倒れ防止突起52は、高さ方向(図8において上下方向)に向かって真っ直ぐに伸びる形状であるのに対して、脱落防止突起53は、半球状の小突起により構成されている。このように構成されるガスケット50は、金型成形により成形されるが、型分割面は脱落防止突起53の位置を避ける位置に設ける必要がある。この理由として、脱落防止突起53が半球状の小突起であるために、脱落防止突起53にパーティングラインが形成されないようにする必要があることが挙げられる。また、脱落防止突起53は高さ方向の中央に位置するため、型分割面が脱落防止突起53の位置を通るようにした場合には、型を開いた際に、2つの型の内の一方の型に成形品を残すように制御できなくなってしまうことも上記理由に挙げられる。従って、型分割面は脱落防止突起53の位置を避ける位置に設けるため、脱落防止突起53はアンダーカット部となっていた。これにより、型を開く際には、いわゆる「無理抜き」と
なるため、脱落防止突起53の部分が欠けてしまうなどの不具合が生じていた。
特開平10−9395号公報
本考案の目的は、金型成形の際に脱落防止突起が欠けてしまうことを抑制可能なガスケットを提供することにある。
本考案は、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
すなわち、本考案のガスケットは、
2部材のうちの一方の部材に設けられた装着溝に装着されて、前記2部材の端面間の隙間を封止するゴム状弾性体製のガスケットにおいて、
外力が作用していない状態で前記装着溝の溝幅よりも幅の短いガスケット本体部と、
該ガスケット本体部の長手方向に沿って間隔を空けて設けられ、かつ該ガスケット本体部の両側面に対となるようにそれぞれ設けられる複数組の倒れ防止突起と、
各倒れ防止突起の先端にそれぞれ設けられ、ガスケットが前記装着溝から抜け落ちるのを防止する脱落防止突起と、
を備え、
外力が作用していない状態において、対となる前記倒れ防止突起の先端同士の距離は、前記装着溝の溝幅よりも短く、かつ対となる前記脱落防止突起の先端同士の距離は、前記装着溝の溝幅よりも長く構成されると共に、
前記倒れ防止突起及び脱落防止突起は、いずれも前記装着溝の溝底方向に向かって真っ直ぐに伸びる形状であることを特徴とする。
本考案に係るガスケットによれば、ガスケット本体部の幅は装着溝の溝幅よりも短いため、2部材により圧縮されることにより生ずる反発力は小さい。これにより、2部材のうちのいずれか一方が剛性の低い材料で構成された場合でも、当該部材が変形してしまうことを抑制できる。そして、本考案に係るガスケットには、複数組の倒れ防止突起が設けられているので、装着溝内において、ガスケットが倒れてしまったり座屈してしまったりすることを抑制することができる。また、対となる倒れ防止突起の先端同士の距離は、装着溝の溝幅よりも短いので、ガスケットを装着溝に装着する際に作業性を低下させてしまうこともない。更に、本考案に係るガスケットには、各倒れ防止突起の先端に、それぞれ脱落防止突起が設けられている。そして、対となる脱落防止突起の先端同士の距離は、装着溝の溝幅よりも長く構成されている。これにより、ガスケットを装着溝に装着した後に、ガスケットが装着溝から脱落してしまうことを抑制することができる。
そして、本考案に係るガスケットにおいては、倒れ防止突起及び脱落防止突起は、いずれも装着溝の溝底方向に向かって真っ直ぐに伸びる形状である。従って、ガスケットを金型により成形する場合において、型分割面を脱落防止突起が設けられた位置に設けることができ、アンダーカット部が存在しないようにすることが可能となる。これにより、金型成形の際に、脱落防止突起が欠けてしまうことを抑制することができる。また、倒れ防止突起及び脱落防止突起は、いずれも装着溝の溝底方向に向かって真っ直ぐに伸びる形状であることから、装着溝にガスケットを装着させた状態において、ガスケットの姿勢を安定させることができる効果もある。
前記倒れ防止突起及び脱落防止突起の表面は、いずれも前記装着溝の溝底方向に垂直な断面形状が円弧となるように構成されており、前記脱落防止突起の表面における前記断面形状の円弧の曲率半径の方が、前記倒れ防止突起における該曲率半径よりも小さいとよい。
これにより、倒れ防止突起及び脱落防止突起は、それぞれの役割を好適に果たすことが可能となる。すなわち、倒れ防止突起については、比較的剛性を高くすることが可能となり、倒れ防止突起の役割であるガスケットの倒れや座屈を抑制する機能を発揮させることができる。また、脱落防止突起については、比較的剛性を低くすることが可能となり、装着溝からガスケットが脱落してしまうことを抑制しつつも、ガスケットを装着溝に装着させる際に、装着するのに必要な力が大きくなり過ぎることを抑制することが可能となる。
例えば、前記脱落防止突起における前記曲率半径は、前記倒れ防止突起における曲率半径の0.5倍以下に設定すると好適である。
以上説明したように、本考案によれば、金型成形の際に脱落防止突起が欠けてしまうことを抑制することができる。
図1は本考案の実施例に係るガスケットの平面図である。 図2は本考案の実施例に係るガスケットの平面図の一部を拡大した図である。 図3は本考案の実施例に係るガスケットにおける金型により成形された際の状態を示す模式的断面図である。 図4は本考案の実施例に係るガスケットにおける金型により成形された際の状態を示す模式的断面図である。 図5は本考案の実施例に係るガスケットと装着溝の寸法関係を示す図である。 図6は本考案の実施例に係るガスケットの使用時の状態を示す模式的断面図である。 図7は従来例に係るガスケットの平面図である。 図8は従来例に係るガスケットの断面図である。
以下に図面を参照して、この考案を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この考案の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
(実施例)
図1〜図6を参照して、本考案の実施例に係るガスケットについて説明する。なお、本考案の実施例に係るガスケットは、2部材(例えば、エンジン本体と樹脂製のインテークマニホールド)の端面間の隙間を封止する役割を担っている。以下、2部材については、それぞれ第1部材20,第2部材30と称する。
<ガスケット>
特に、図1〜図4を参照して、本実施例に係るガスケットの構成について説明する。図1は本考案の実施例に係るガスケット10の平面図である。図2は本考案の実施例に係るガスケット10の平面図の一部を拡大した図である。図3は本考案の実施例に係るガスケ
ット10における金型により成形された際の状態を示す模式的断面図である。図3中のガスケット10は、図1中のAA断面図である。図4は本考案の実施例に係るガスケット10における金型により成形された際の状態を示す模式的断面図である。図4中のガスケット10は、図1中のBB断面図である。
本実施例に係るガスケット10は、円環状のゴム状弾性体製の部材により構成される。ただし、ガスケット10の形状は、2部材のうちの一方の部材に設けられた装着溝(ガスケット10が装着される溝)の形状に倣うように構成される。従って、ガスケット10の形状は、装着溝の形状に応じて様々な形状となり得る。そして、本実施例に係るガスケット10は、ガスケット本体部11と、ガスケット本体部11の両側面に対となるようにそれぞれ設けられる複数組の倒れ防止突起12と、各倒れ防止突起12の先端にそれぞれ設けられる脱落防止突起13とから構成される。複数組の倒れ防止突起12は、ガスケット本体部11の長手方向に沿って間隔を空けて設けられている。これら複数組の倒れ防止突起12は、装着溝内で、ガスケット10の倒れや座屈を抑制(防止)する役割を担っている。そして、脱落防止突起13は、ガスケット10が装着溝から抜け落ちるのを抑制(防止)する役割を担っている。
また、ガスケット本体部11の高さ方向(装着溝の溝底方向に一致する)の両端には、それぞれシール部14,15が設けられている。シール部14は一対の突起部14a,14bにより構成され、シール部15も同様に一対の突起部15a,15bにより構成されている。なお、突起部14a,14b,15a,15bは、いずれも平面形状は円環形状である。このように、シール部14,15は、いずれも一対の突起部により構成されるため、第1部材20と第2部材30に対して安定的に密着する。
そして、本実施例に係る倒れ防止突起12及び脱落防止突起13は、いずれもガスケット10の高さ方向(装着溝の溝底方向と一致し、図3及び図4中上下方向に相当する)に向かって真っ直ぐに伸びる形状である。また、倒れ防止突起12及び脱落防止突起13の表面は、いずれも高さ方向に垂直な断面形状が円弧となるように構成されている。ここで、脱落防止突起13の表面における高さ方向に垂直な断面形状の円弧の曲率半径R2の方が、倒れ防止突起12における当該曲率半径R1よりも小さくなるように設計されている(図2参照)。より具体的には、脱落防止突起13における当該曲率半径R2は、倒れ防止突起12における当該曲率半径R1の0.5倍以下となるように設計されている。例えば、倒れ防止突起12における当該曲率半径R1を5mm〜7mm程度に設定し、脱落防止突起13の当該曲率半径R2を0.5mmに設定することができる。
<ガスケットと装着溝の寸法関係>
特に図5を参照して、本実施例に係るガスケット10と装着溝21の寸法関係について説明する。図5は本考案の実施例に係るガスケット10と装着溝21の寸法関係を示す図である。なお、図5においては、第1部材20に設けられた装着溝21の一部とガスケット10を断面にて示している。また、図5中のガスケット10は、図1中のBB断面図に相当する。
本実施例に係るガスケット10の高さは、ガスケット10の最大幅(対となる脱落防止突起13の先端同士の距離W3)よりも長くなるように構成されている。このように、本実施例に係るガスケット10は、その長手方向に垂直な断面が縦長形状となっている。
そして、本実施例においては、ガスケット10に対して外力が作用していない状態において、ガスケット本体部11の幅W1は、装着溝21の溝幅W0よりも短く設定されている。また、ガスケット10に対して外力が作用していない状態において、対となる倒れ防止突起12の先端同士の距離W2は、装着溝21の溝幅W0よりも僅かに短くなるように
設定されている。更に、ガスケット10に対して外力が作用していない状態において、対となる脱落防止突起13の先端同士の距離W3は、装着溝21の溝幅W0よりも僅かに長くなるように設定されている。
<ガスケットによる封止メカニズム>
特に、図6を参照して、本実施例に係るガスケット10による封止メカニズムについて説明する。図6は本考案の実施例に係るガスケット10の使用時の状態を示す模式的断面図である。なお、図6中のガスケット10は、図1中のBB断面図に相当する。
上記のように構成されたガスケット10は、第1部材20に設けられた装着溝21に装着される。このとき、特に図示はしていないが、ガスケット本体部11において倒れ防止突起12が設けられていない部位は、装着溝21の両側面から離れている。そして、各倒れ防止突起12の先端にそれぞれ設けられる脱落防止突起13が装着溝21の両側面に密着した状態となる。これにより、ガスケット10が装着溝21から脱落してしまうことを抑制できる。そして、第2部材30が第1部材20に固定されると、ガスケット10は、高さ方向に圧縮される(図6参照)。これにより、シール部15が装着溝21の溝底面に密着し、シール部14が第2部材30に密着することで、第1部材20と第2部材30の端面間の隙間が封止される。
<ガスケットの成形>
特に、図3及び図4を参照して、本実施例に係るガスケット10の成形について説明する。本実施例に係るガスケット10は、金型成形により得ることができる。すなわち、本実施例に係るガスケット10は、上型41と下型42により成形することができる。なお、金型成形技術については公知技術を適用できる。本実施例に係るガスケット10は、装着性の観点等も考慮して、高さ方向に対称的な形状となっている。そのため、上型41と下型42との型分割面Pの位置は、ガスケット10の高さ方向の中心から外れた位置にする必要がある。その理由は、背景技術の中でも説明したように、型を開いた際に、2つの型の内の一方の型に成形品を残すように制御できなくなってしまうからである。そこで、本実施例の場合には、型分割面Pがガスケット10におけるシール部15側に偏る位置に設けられている。これにより、型を開いた際には成形品であるガスケット10を上型41に残すように制御することが可能となる。
そして、上記の通り、本実施例に係るガスケット10においては、倒れ防止突起12及び脱落防止突起13は、いずれもガスケット10の高さ方向(装着溝21の溝底方向と一致しする)に向かって真っ直ぐに伸びる形状である。これにより、型分割面Pを、ガスケット10の高さ方向に対して中心からずらした位置となるように設定しても、型分割面Pは脱落防止突起13が設けられた位置に位置する。従って、脱落防止突起13は、ガスケット10の最大幅を形成する部分であることから、図4からも明らかなように、アンダーカット部をなくすことが可能となる。なお、本実施例に係るガスケット10においては、金型成形によって、脱落防止突起13にパーティングラインが形成されるが、従来技術のように半球状の小突起の先端にパーティングラインが形成されてしまう場合とは異なり、品質上、それほど問題にならない。また、本実施例の場合には、脱落防止突起13に形成されたパーティングラインが品質上問題になる場合であっても、後加工によって、パーティングラインを切除することは容易であり、切除による品質の低下も殆どない。
<本実施例に係るガスケットの優れた点>
本実施例に係るガスケット10によれば、ガスケット本体部11の幅W1は、装着溝21の溝幅W0よりも短いため、第1部材20と第2部材30により圧縮されることにより生ずる反発力は小さい。これにより、第1部材20と第2部材30のうちのいずれか一方が剛性の低い材料で構成された場合でも、当該部材が変形してしまうことを抑制できる。
例えば、第1部材20と第2部材30のうちの一方が樹脂製のインテークマニホールドの場合でも、ガスケット10の反発力によって、インテークマニホールドが変形してしまうことによる密封性の低下を抑制することができる。
そして、本実施例に係るガスケット10には、複数組の倒れ防止突起12が設けられているので、装着溝21内において、ガスケット10が倒れてしまったり座屈してしまったりすることを抑制することができる。また、対となる倒れ防止突起12の先端同士の距離W2は、装着溝21の溝幅W0よりも短いので、ガスケット10を装着溝21に装着する際に作業性を低下させてしまうこともない。
更に、本実施例に係るガスケット10には、各倒れ防止突起12の先端に、それぞれ脱落防止突起13が設けられている。そして、対となる脱落防止突起13の先端同士の距離W3は、装着溝21の溝幅W0よりも長く構成されている。これにより、ガスケット10を装着溝21に装着した後に、ガスケット10が装着溝21から脱落してしまうことを抑制することができる。
そして、本実施例に係るガスケット10においては、倒れ防止突起12及び脱落防止突起13は、いずれも装着溝21の溝底方向(ガスケット10の高さ方向)に向かって真っ直ぐに伸びる形状である。従って、ガスケット10を金型により成形する場合において、型分割面Pを脱落防止突起13が設けられた位置に設けることができ、アンダーカット部が存在しないようにすることが可能となる。これにより、金型成形の際に、脱落防止突起13が欠けてしまうことを抑制することができる。また、倒れ防止突起12及び脱落防止突起13は、いずれも装着溝21の溝底方向に向かって真っ直ぐに伸びる形状であることから、装着溝21にガスケット10を装着させた状態において、ガスケット10の姿勢を安定させることができる効果もある。
また、本実施例においては、倒れ防止突起12及び脱落防止突起13の表面は、いずれも装着溝21の溝底方向に垂直な断面形状が円弧となるように構成されている。そして、脱落防止突起13の表面における前記断面形状の円弧の曲率半径R2の方が、倒れ防止突起12における該曲率半径R1よりも小さくなるように構成されている。
これにより、倒れ防止突起12及び脱落防止突起13は、それぞれの役割を好適に果たすことが可能となる。すなわち、倒れ防止突起12については、比較的剛性を高くすることが可能となり、倒れ防止突起12の役割であるガスケット10の倒れや座屈を抑制する機能を発揮させることができる。また、脱落防止突起13については、比較的剛性を低くすることが可能となり、装着溝21からガスケット10が脱落してしまうことを抑制しつつも、ガスケット10を装着溝21に装着させる際に、装着するのに必要な力が大きくなり過ぎることを抑制することが可能となる。
10 ガスケット
11 ガスケット本体部
12 倒れ防止突起
13 脱落防止突起
14,15 シール部
14a,14b,15a,15b 突起部
20 第1部材
21 装着溝
30 第2部材
41 上型
42 下型
P 型分割面

Claims (3)

  1. 2部材のうちの一方の部材に設けられた装着溝に装着されて、前記2部材の端面間の隙間を封止するゴム状弾性体製のガスケットにおいて、
    外力が作用していない状態で前記装着溝の溝幅よりも幅の短いガスケット本体部と、
    該ガスケット本体部の長手方向に沿って間隔を空けて設けられ、かつ該ガスケット本体部の両側面に対となるようにそれぞれ設けられる複数組の倒れ防止突起と、
    各倒れ防止突起の先端にそれぞれ設けられ、ガスケットが前記装着溝から抜け落ちるのを防止する脱落防止突起と、
    を備え、
    外力が作用していない状態において、対となる前記倒れ防止突起の先端同士の距離は、前記装着溝の溝幅よりも短く、かつ対となる前記脱落防止突起の先端同士の距離は、前記装着溝の溝幅よりも長く構成されると共に、
    前記倒れ防止突起及び脱落防止突起は、いずれも前記装着溝の溝底方向に向かって真っ直ぐに伸びる形状であることを特徴とするガスケット。
  2. 前記倒れ防止突起及び脱落防止突起の表面は、いずれも前記装着溝の溝底方向に垂直な断面形状が円弧となるように構成されており、前記脱落防止突起の表面における前記断面形状の円弧の曲率半径の方が、前記倒れ防止突起における該曲率半径よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載のガスケット。
  3. 前記脱落防止突起における前記曲率半径は、前記倒れ防止突起における曲率半径の0.5倍以下であることを特徴とする請求項2に記載のガスケット。
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