JP5333116B2 - 燃料タンク - Google Patents

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Description

本発明は、自動車等の車両に備えられる燃料タンクに関する。
自動車等の車両に備えられる燃料タンクでは、内部に収容された燃料の温度変化を抑制することが好ましい。たとえば特許文献1には、燃料タンク外側の断熱材を保護カバーにより被覆されているものにおいて、燃料タンクに保持部材及び保護カバーとが取り付けられた構造のものが記載されている。
しかし、特許文献1の構造では、断熱材の外側をさらに保護カバー等で被覆しているので、燃料タンクの容量に対して実質的に外径寸法が大きくなる。しかも、断熱材を燃料タンクの周囲に取り付ける作業も煩雑になる。
実開昭61−192923号公報
本発明は上記事実を考慮し、断熱部材を燃料タンク本体に容易に取り付けることができ、しかも容量に対して外径寸法を小さくすることが可能な燃料タンクを得ることを課題とする。
請求項1に記載の発明では、燃料を収容可能な燃料タンク本体と、前記燃料タンク本体の周囲に配置された複数の分割断熱材で構成され、燃料タンク本体を取り囲む断熱部材と、前記分割断熱材にそれぞれ固定された固定部材と、複数の前記分割断熱材のうち異なる分割断熱材に固定された前記固定部材に係合されて分割断熱材を連結する連結部材と、を有し、前記連結部材で連結された前記固定部材の間の部分の前記分割断熱材が、前記連結部材の固定部材への係合によって連結部材で厚み方向に圧縮されるように他の部分よりも厚肉に形成されている
請求項3に記載の発明では、燃料を収容可能な燃料タンク本体と、前記燃料タンク本体の周囲に配置された複数の分割断熱材で構成され、燃料タンク本体を取り囲む断熱部材と、前記分割断熱材にそれぞれ固定された固定部材と、複数の前記分割断熱材のうち異なる分割断熱材に固定された前記固定部材に係合されて分割断熱材を連結する連結部材と、前記分割断熱材から突出されて前記燃料タンク本体と前記分割断熱材又は前記固定部材の間に配置され、固定部材の燃料タンク本体への移動を抑制する移動抑制部材と、を有する。
請求項1に記載の燃料タンク及び請求項3に記載の燃料タンクでは、燃料を収容可能な燃料タンク本体の周囲に複数の分割断熱材が配置される。そして、異なる分割断熱材にそれぞれ固定された固定部材に連結部材を係合させて分割断熱材を連結するだけで、燃料タンク本体を断熱部材(複数の分割断熱材)で取り囲んだ状態に容易に維持できる。すなわち、燃料タンク本体の周囲を取り囲んで断熱部材が取り付けられた状態となるので、断熱効果が得られる。なお、ここでいう「取り囲む」とは、互いに直交する3方向(たとえば上下方向、車両前後方向及び車幅方向)の少なくとも2方向において、燃料タンク本体の両側に断熱部材が位置することで燃料料タンク本体から不用意に脱落しない状態であることを言い、3方向の両側で燃料タンク本体の両側に断熱部材が位置することが好ましい。
固定部材は、分割断熱材に固定されていればよく、連結部材としても、固定部材にそれぞれ係合されていればよい。すなわち、断熱部材(複数の分割断熱材)の周囲を、さらに別の部材で被覆する必要がないので、燃料タンク本体の容量に対して外径寸法を小さくできる。
しかも、請求項1に記載の燃料タンクでは、前記連結部材で連結された前記固定部材の間の部分の前記分割断熱材が、前記連結部材の固定部材への係合によって連結部材で厚み方向に圧縮されるように他の部分よりも厚肉に形成されている。
したがって、連結部材が固定部材に係合されると、分割断熱材は、固定部材の間の厚肉に形成された部分において厚み方向に圧縮される。これにより、分割断熱材は、この圧縮に伴う「逃げ」として、接触部で互いに接触する方向へ変形する。すなわち、分割断熱材どうしが接触部でより強く接触する(密着する)ことになるので、より高い断熱効果が得られる。
請求項3に記載の燃料タンクでは、前記分割断熱材から突出されて前記燃料タンク本体と前記分割断熱材又は前記固定部材の間に配置され、固定部材の燃料タンク本体への移動を抑制する移動抑制部材を有している。さらに、請求項2に記載の燃料タンクにおいても、前記分割断熱材から突出されて前記燃料タンク本体と前記分割断熱材又は前記固定部材の間に配置され、固定部材の燃料タンク本体への移動を抑制する移動抑制部材を有している。
したがって、固定部材が燃料タンク本体に向かって移動した場合でも、移動抑制部材により、燃料タンクへの移動が抑制されるので、固定部材が移動して燃料タンクに衝突した場合の異音の発生などを抑制可能となる。移動抑制部材は分割断熱材と一体で成形されているので、移動抑制部材を分割断熱材とは別体とした構成と比較して、部品点数が少なくなり、移動抑制部材の取付工数も無くすことができる。
請求項4に記載の発明では、請求項2又は請求項3に記載の発明において、前記移動抑制部材が、前記固定部材の周囲において前記分割断熱材を部分的に燃料タンク本体に向かって突出させて形成されている。
すなわち、移動抑制部材を、分割断熱材から固定部材と燃料タンク本体の間の部分に回りこませていないので、簡易な構造となる。固定部材を分割断熱材の内側(燃料タンク本体側)から分割断熱材に固定する場合には、移動抑制部材が邪魔にならず、作業性が高くなる。
請求項5に記載の発明では、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の発明において、前記固定部材が、前記分割断熱材に嵌め込まれている。
これにより、固定部材が分割断熱材から突出しなくなるので、燃料タンクの大型化をより効果的に抑制できる。
請求項6に記載の発明では、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の発明において、前記固定部材に、前記分割断熱材の厚み方向に沿い外側に開口する挿入孔が形成され、前記連結部材が、前記挿入孔に外側から挿入されて係合される挿入部を有する。
固定部材に形成された挿入孔に連結部材の挿入部を挿入することで、固定部材に連結部材を係合させて分割断熱材を連結できる。挿入孔は分割断熱材の厚み方向に沿って形成されており、挿入部を外側、すなわち燃料タンク本体の反対側から燃料タンクに向かう方向に挿入するので、連結部材による分割断熱材の連結作業が容易になる。
本発明は上記構成としたので、断熱部材を燃料タンク本体に容易に取り付けることができ、しかも容量に対して外径寸法を小さくすることが可能となる。
本発明の第1実施形態の燃料タンクを示す平面図である。 本発明の第1実施形態の燃料タンクを示す正面図である。 本発明の第1実施形態の燃料タンクを示す分解斜視図である。 本発明の第1実施形態の燃料タンクをアンカー部材による断熱材の連結前の状態で部分的に拡大して示す断面図である。 本発明の第1実施形態の燃料タンクをアンカー部材による断熱材の連結後の状態で部分的に拡大して示す断面図である。 本発明の第2実施形態の燃料タンクをアンカー部材による断熱材の連結前の状態で部分的に拡大して示す断面図である。 本発明の第2実施形態の燃料タンクをアンカー部材による断熱材の連結後の状態で部分的に拡大して示す断面図である。 本発明の第2実施形態に係るアンカー部材を拡大して示す斜視図である。 本発明の第3実施形態の燃料タンクをアンカー部材による断熱材の連結前の状態で部分的に拡大して示す断面図である。 本発明の第3実施形態の燃料タンクをアンカー部材による断熱材の連結後の状態で部分的に拡大して示す断面図である。 本発明の第3実施形態に係るアンカー部材を拡大して示す斜視図である。
図1及び図2には、本発明の第1実施形態の燃料タンク12が示されている。この燃料タンク12は、図3に詳細に示すように、たとえば樹脂製材料で略箱状に形成された燃料タンク本体14と、その周囲を略全体に渡って取り囲むように配置された断熱部材16と、を有している。断熱部材16は、本実施形態では上下に2分割された下側断熱材18L、上側断熱材18Uで構成されている。下側断熱材18L、上側断熱材18Uはいずれも、燃料タンク本体14を構成する材料よりも断熱性の高い同一材料、たとえば樹脂発泡材等で成形されている。そして、燃料タンク本体14と断熱部材16とを有する燃料タンク12が、図示しないタンクバンドによって車体に取り付けられる。以下において、下側断熱材18Lと上側断熱材18Uとを特に区別する必要がない場合は、断熱材18として説明する。
図2及び図3から分かるように、上側断熱材18Uは、燃料タンク本体14の略上半分を覆うことが可能な形状とされ、下側断熱材18Lは、燃料タンク本体14の略下半分を覆うことが可能な形状とされている。図5にも詳細に示すように、後述するアンカー部材44によって下側断熱材18Lと上側断熱材18Uとが連結された状態では、上側断熱材18Uの下縁部20Uと下側断熱材18Lの上縁部20L(いずれも図4に示す)とが燃料タンク本体14の側面に沿って全周で接触しており(この接触部分を断熱部材16における接触部22とする)、これによって断熱部材16が燃料タンク本体14の外側を隙間無く覆うことになる。
なお、図4及び図5から分かるように、断熱材18の内周側面24は、燃料タンク本体14の外周側面26から離間するように、断熱材18の内寸が燃料タンク本体14の外寸よりも大きく形成されている。断熱材18の内周側面24と、燃料タンク本体14の外周側面26との間に隙間SP1が生じてこれらが非接触となることで、断熱材18を燃料タンク本体14の外側に装着する(上下から被せる)ときに、抵抗が生じない。また、この隙間SP1は空気層であり、実質的に断熱効果を有する断熱層としての作用も奏する。
接触部22の近傍では、下側断熱材18L及び上側断熱材18Uの双方に、これら断熱材18を厚み方向に貫通する固定孔28が形成されている。本実施形態では、図1から分かるように、燃料タンク本体14を平面視したときの長辺に2つ、短辺に1つでの固定孔28が形成されている。固定孔28のそれぞれには、ベース部材30が挿入(嵌めこみ)されて固定されている。すなわち、断熱材18どうし接触部22の両側において、接触部22の近傍にベース部材30が固定されていることになる。
ベース部材30は、円筒状に形成されたベース本体部32と、このベース本体部32よりも拡径されて、燃料タンク12と対向するフランジ部34、さらに、フランジ部34と反対側で断熱材18に係合する係合爪36、を有している。ベース部材30は、断熱材18の内側から固定孔28に挿入されると、フランジ部34が断熱材18に当たって所定位置でこの挿入が阻止される。この状態で、ベース部材30、特にフランジ部34は、燃料タンク本体14に近接した位置となっている。
また、ベース部材30の係合爪36には挿入方向前方側にテーパー面36Tが形成されており、固定孔28へ挿入する時の抵抗が少なくされている、さらに、係合爪36には挿入方向後方側に係合面36Kが形成されており、ベース部材30が所定位置に至ったときに断熱材18に係合して、フランジ部34との間で断熱材18を挟み込むようになっている。
特に本実施形態では、フランジ部34から係合面36Kまでの間隔が、断熱材18の厚みよりも狭くされており、ベース部材30は断熱材18への取付状態で、断熱材18を局所的に厚み方向に圧縮して挟み込むことで、ベース部材30が断熱材18に固定される構造とされている。
ベース部材30のベース本体部32の内側は、後述するように、アンカー部材44の挿入ピン46が挿入されるように、外側(燃料タンク本体14の反対側)に開口した挿入孔38となっている。また、ベース本体部32には、1又は複数(本実施形態では1つのベース部材30につき2つ)の係止孔40が形成されている。この係止孔40には、挿入ピン46に形成された係止爪50が係合する。
図1〜図3からも分かるように、ベース部材30のフランジ部34の両側では、断熱材18が燃料タンク本体14に向かう緩衝ビード42が、断熱材18と一体成形されて突出している。緩衝ビード42の先端は、ベース部材30のフランジ部34よりもさらに燃料タンク本体14に近い位置(本実施形態では燃料タンク本体14に接触する位置)となっている。緩衝ビード42は、車掌振動等によりベース部材30が燃料タンク本体14に移動したときにこの移動を抑制し、フランジ部34が燃料タンク本体14に衝撃的に当たるときことを緩和(緩衝)して、異音の発声を抑制する作用を奏する。本実施形態では、特に、1つのフランジ部34に対してその両側に1本ずつの、上下方向に延在する直線状の緩衝ビード42の形状としている。緩衝ビード42は、ベース本体部32の軸方向に見て固定孔28を塞いでおらず、ベース部材30の周囲において断熱材18から突出されており、ベース部材30の取りつけに影響が出ないようになっている。
燃料タンク本体14の外側に断熱材18が装着された状態で、接触部22の近傍において、上側断熱材18Uのベース部材30と下側断熱材18Lのベース部材30とに、アンカー部材44が掛け渡される。
図4及び図5にも詳細に示すように、アンカー部材44は、ベース部材30の挿入孔38のそれぞれに挿入される2本の挿入ピン46と、挿入ピン46を繋ぐ薄板状の接続板部48(一般部)と、を有している。挿入ピン46の先願側には、ベース部材30の係止孔40に対応した係止爪50が形成されている。係止爪50の挿入方向前方側にはテーパー面50Tが形成されて係止爪50が先細り形状とされており、挿入孔38への挿入時の抵抗が少なくされている。また、係止爪50の挿入方向後方側には係止面50Kが形成されており、挿入ピン46が所定位置まで挿入されたときに、係止孔40に係合して、挿入ピン46の抜けを防止している。
ここで、図4に示すように、挿入ピン46の間隔(中心間距離)L1は、燃料タンク本体14に断熱材18が装着された状態(挿入ピン46が挿入孔38に挿入されていない状態)における挿入孔38の間隔(中心間距離)L2よりもわずかに短くされている。そして、挿入ピン46を挿入孔38に挿入すると、断熱材18どうしは、ベース部材30の近傍においてが互いに接近する方向(上側断熱材18Uは下方向に、下側断熱材18Lは上方向)に変形又は移動し、接触部22において互いに押し付けられて密着されるようになっている。
次に、本実施形態において燃料タンク本体14に断熱部材16を取り付けて燃料タンク12を構成する方法、及び燃料タンク12の作用を説明する。
燃料タンク本体14に断熱部材16(上側断熱材18U及び下側断熱材18L)を取り付けるには、まず、図3に示すように、断熱材18のそれぞれの内側から、固定孔28にベース部材30を挿入して取付固定する(図3では1つの固定孔28にベース部材30を取付固定しているが、実際にはすべての固定孔28にベース部材30を取付固定する)。このとき、係合爪36のテーパー面36Tによって固定孔28を僅かに拡径しつつベース部材30を挿入でき、挿入時の抵抗が少なくなる。ベース部材30が所定位置まで挿入されると、係合爪36の係合面36Kが断熱材18に係合するので、ベース部材30の抜けが防止される。このとき、ベース部材30、特にフランジ部34は燃料タンク本体14に近接した位置となる。
そして、固定孔28にベース部材30が固定された断熱材18を、燃料タンク本体14に対し上方及び下方からそれぞれ装着する。図4に示すように、断熱材18の内周側面24と、燃料タンク本体14の外周側面26との間に隙間SP1が生じてこれらが非接触となっているので、断熱材18を燃料タンク本体14の外側に装着する(上下から被せる)ときに、抵抗が生じない。
次に、図5に示すように、アンカー部材44の挿入ピン46をベース部材30の挿入孔38に挿入して、上下の断熱材18をアンカー部材44で連結する。ベース部材30、特にフランジ部34は燃料タンク本体14に近接されているので、挿入ピン46を挿入孔38に挿入するときに、ベース部材30が挿入ピン46の挿入方向(燃料タンク本体14に向かう方向)に移動しても、燃料タンク本体14に当たってこの移動が阻止されるので、挿入ピン46の確実な挿入が可能になる。加えて、ベース部材30の不用意な脱落が阻止されため、断熱材18へのベース部材30の取付荷重を低減できることにもなり、取付作業性を良好として生産性を向上させることも可能になる。
また、挿入ピン46の間隔L1は挿入孔38の間隔L2よりもわずかに短くされており、断熱材18どうしは互いに接近する方向に変形又は移動する。すなわち、接触部22では、断熱材18が互いに押し付けられて密着される。これにより、断熱材18の接触部22におけるシール性も向上し、断熱性能を向上させることができる。
なお、図4では、挿入ピン46の挿入前の段階で、上側断熱材18Uの下周面と下側断熱材18Lの上周面との間にわずかな隙間SP2が生じている場合を挙げているが、このような隙間SP2が生じていても、挿入ピン46の挿入によって断熱材18どうしを接近させることで、隙間SP2を解消することができる。
以上のようにして、燃料タンク本体14の周囲を取り囲む形状の断熱部材16を構成し、燃料タンク本体14を断熱することができる。断熱材18を燃料タンク本体14に取り付けた状態に維持するには、実質的にアンカー部材44の挿入ピンをベース部材30の挿入孔38に挿入すればよく、従来のように、断熱材18の周囲をさらに別の部材で被覆等する必要がないので、燃料タンク12の容量に対して、外径寸法を小さくできる。しかも、断熱材の周囲を被覆する部材が不要であるので燃料タンク12の軽量化、低コスト化を図ることも可能になる。
図6及び図7には、本発明の第2実施形態の燃料タンク62が部分的に示されている。第2実施形態において、燃料タンクの全体的構成は第1実施形態と同様であるので説明を省略する。また、第2実施形態において、第1実施形態と同一の構成要素、部材等は同一符号を付して、詳細な説明を省略する。
図8にも示すように、第2実施形態のアンカー部材64では、接続板部48の長手方向の両端(上端及び下端)に、断熱材18のそれぞれに向かって斜めに延出した押圧傾斜片66が形成されている。押圧傾斜片66の、断熱材18側の面が押圧傾斜面66Pとされている。
これに対し、第2実施形態の断熱材18には、押圧傾斜片66のそれぞれに対応した位置に非押圧凹部68が形成されており、特に、アンカー部材64の挿入ピン46を挿入孔38に挿入するときの最終段階で押圧傾斜面66Pが接触して押圧する面が、非押圧傾斜面68Pとされている。押圧傾斜面66Pの間隔L3は、非押圧傾斜面68Pの間隔L4よりも狭くされており、押圧傾斜面66Pが非押圧傾斜面68Pを押圧すると、非押圧傾斜面68Pの傾斜により、断熱材18を互いに接近させる方向の力が押圧傾斜面66Pから非押圧傾斜面68Pに作用する。
このような構成とされた第2実施形態の燃料タンク62では、第1実施形態と同様の作用効果を奏する。さらに、第2実施形態では、アンカー部材64の挿入ピン46を挿入孔38に挿入するときの最終段階で、断熱材18を互いに接近させる方向の力が押圧傾斜面66Pから非押圧傾斜面68Pに作用する。このため、断熱材18どうしをより接近させて、接触部22で強く接触させることができる。
図9及び図10には、本発明の第3実施形態の燃料タンク82が部分的に示されている。第3実施形態においても、燃料タンクの全体的構成は第1実施形態と同様であるので説明を省略する。また、第3実施形態においても、第1実施形態と同一の構成要素、部材等は同一符号を付して、詳細な説明を省略する。
第3実施形態では、断熱材18の厚みが、接触部22の近傍(アンカー部材90で連結された2つのベース部材30の間の部分)において、ベース部材30から接触部22に近づくにつれて、段差面84及び傾斜面86を経て局所的に他の部分よりも厚くなった厚肉部88が形成されている。また、第3実施形態では、ベース部材30のフランジ部34と係合面36Kの間隔は断熱材18の厚みと略等しくされている(したがって、断熱材18はベース部材30によっては厚み方向に圧縮されないか、圧縮されても圧縮量は僅かとなる)が、係合爪36が段差面84に接触するようになっている。そしてこれにより、挿入孔38にアンカー部材90の挿入ピン46が挿入された状態では、固定孔28(ベース本体部32)だけでなく段差面84(係合爪36)によっても断熱材18が保持される。
第3実施形態のアンカー部材90は、断熱材18の厚肉部88に対応して、上下方向の中間部分において燃料タンク本体14から離間した位置へ変位した形状とされている。すなわち、アンカー部材90は、図11にも詳細に示すように、挿入ピン46が形成された上下の一般部92と、上下方向中間部分において、一般部92よりも燃料タンク12の外面から離間した離間部94、さらに、燃料タンク12の外面に対し傾斜し一般部92と離間部94とを繋ぐ傾斜部96と、を備えている。傾斜部96は、アンカー部材90の挿入ピン46を挿入孔38に挿入するときの最終段階で、傾斜面86に接触して押圧する。そしてこれにより、断熱材18を互いに接近させる方向の力が傾斜部96から傾斜面86に作用する。
また、離間部94は、アンカー部材90の挿入ピン46を挿入孔38に挿入した状態において、断熱材18の厚肉部88を厚み方向に圧縮するように、その形状(特に、燃料タンク本体14の外面から離間する離間量)が決められている。換言すれば、第3実施形態における断熱材18の厚肉部88は、アンカー部材90によって厚み方向に圧縮される厚さに形成されている。そして、厚肉部88において圧縮された断熱材18がいわゆる「逃げ」として、接触部22で互いに圧着される方向へ変形する。これによっても、断熱材18どうしをより接近させて接触部22を強く接触させることができる。
このような構成とされた第3実施形態の燃料タンク82においても、第1実施形態の燃料タンク12と同油の作用効果を奏するが、さらに、上記説明から分かるように、断熱材18どうしの接触部22を強く接触させて、高い断熱効果を得ることができる。
なお、上記では、本発明の固定部材として、断熱材18の内側から固定孔28に挿入されて固定される構造のベース部材30を挙げているが、たとえば、断熱材18に対し外側から取り付けられて固定されるものでもよい。いずれの構造であっても、固定孔28に固定部材を挿入するだけの単一の動作(いわゆるワンタッチ)で固定部材を断熱材18に取り付けることができ、作業性が高くなる。
上記いずれの実施形態においても、固定部材(ベース部材30)は、断熱材18に埋め込まれており、断熱材18の厚みと同程度のスペースに収容されている。ベース部材30が断熱材18の外面から出っ張らないので、省スペース化を図ることができ、燃料タンク12全体の小型化にも寄与できる。
また、本発明の連結部材としても、要するにベース部材30を連結することが可能であれば、その結果、断熱材18も連結することが可能であり、ベース部材30の形状や構造に対応させたものとすればよい。特に第1実施形態及び第2実施形態において、ベース部材30のベース本体部32を薄板状に形成しているので、断熱材18の外面からの出っ張り(外側スペース)が少なくなり、燃料タンク12全体の小型化に寄与できる。第3実施形態のベース部材30においても、離間部94は一般部92よりも燃料タンク本体14の外側に出っ張るが、その量は僅かで済む。
しかも、上記各実施形態のように、ベース部材30の挿入孔38にアンカー部材44の挿入ピン46を挿入する構造とすることで、アンカー部材44を断熱材18の外側からベース部材30に向かって押し込むだけの単一の動作(いわゆるワンタッチ)で、断熱材18を連結でき、作業性が高くなる。
上記に代わる固定部材及び連結部材の例としては、たとえば、連結部材として、断熱材の外面からわずかに突出するピンとし(ピンは接触部の両側で2本)、連結部材としては、これら2本のピンが挿通されて係合される挿通孔を有する板状あるいは棒状の部材であってもよい。
本発明の移動抑制部材としても、上記した緩衝ビード42に限定されず、要するに、固定部材(ベース部材30)が燃料タンク本体14に接近した場合であっても、固定部材の燃料タンク本体14への移動を抑制して、衝撃を緩和する作用を奏していればよい。たとえば、断熱材18と別体とされていてもよいが、断熱材18と一体成形して突出させると、部品点数が少なくなり、移動抑制部材を組付ける作業工程も無くなるので、作業効率に優れる。また、移動抑制部材の一部が、固定部材(ベース部材30)と燃料タンク本体14の間に位置していてもよいが、固定部材の周囲に位置していると、固定部材を燃料タンク本体14に取り付けるときに移動抑制部材が邪魔にならない。
また、上記では、本発明の分割断熱材として、上側断熱材18Uと下側断熱材18Lとに2分割されたものを例に挙げたが、分割の構造や、分割数はこれに限定されない。たとえば、3つ以上に分割し、これらの分割断熱材の周縁部分において、本発明の固定部材(ベース部材)及び連結部材(アンカー部材)により分割断熱材を連結し、全体として燃料タンク本体を取り囲む断熱部材を構成すればよい。
分割断熱材によって、燃料タンク本体14の略全面を覆う必要もない、たとえば、分割断熱材を連結した状態で、少なくとも燃料タンク本体14を取り囲んでいれば大きな断熱効果は得られるが、燃料タンク本体14の略全面を覆うことが、断熱効果を確実に得るためには好ましい。
本発明のいずれの実施形態においても、分割断熱材18の取り付けは、燃料タンク本体14の外面の形状に依存しない。すなわち、図1〜3に示したような、直方体形状(6つの長方形で構成されている)に限定されず、外側の一部又は全部が曲面で構成された燃料タンク本体や、部分的にビードやリブが形成された燃料タンク本体に対しても適用でき、断熱効果に対する信頼性の高い燃料タンクが得られる。
12 燃料タンク
14 燃料タンク本体
16 断熱部材
18 断熱材
30 ベース部材(固定部材)
36 係合爪
38 挿入孔
42 緩衝ビード(移動抑制部材)
44 アンカー部材(連結部材)
46 挿入ピン
50 係止爪
62 燃料タンク
64 アンカー部材(連結部材)
82 燃料タンク
88 厚肉部
90 アンカー部材(連結部材)

Claims (6)

  1. 燃料を収容可能な燃料タンク本体と、
    前記燃料タンク本体の周囲に配置された複数の分割断熱材で構成され、燃料タンク本体を取り囲む断熱部材と、
    前記分割断熱材にそれぞれ固定された固定部材と、
    複数の前記分割断熱材のうち異なる分割断熱材に固定された前記固定部材に係合されて分割断熱材を連結する連結部材と、
    を有し、
    前記連結部材で連結された前記固定部材の間の部分の前記分割断熱材が、前記連結部材の固定部材への係合によって連結部材で厚み方向に圧縮されるように他の部分よりも厚肉に形成されている燃料タンク。
  2. 前記分割断熱材から突出されて前記燃料タンク本体と前記分割断熱材又は前記固定部材の間に配置され、固定部材の燃料タンク本体への移動を抑制する移動抑制部材を有する請求項1に記載の燃料タンク。
  3. 燃料を収容可能な燃料タンク本体と、
    前記燃料タンク本体の周囲に配置された複数の分割断熱材で構成され、燃料タンク本体を取り囲む断熱部材と、
    前記分割断熱材にそれぞれ固定された固定部材と、
    複数の前記分割断熱材のうち異なる分割断熱材に固定された前記固定部材に係合されて分割断熱材を連結する連結部材と、
    前記分割断熱材から突出されて前記燃料タンク本体と前記分割断熱材又は前記固定部材の間に配置され、固定部材の燃料タンク本体への移動を抑制する移動抑制部材と、
    を有する燃料タンク。
  4. 前記移動抑制部材が、前記固定部材の周囲において前記分割断熱材を部分的に燃料タンク本体に向かって突出させて形成されている請求項2又は請求項3に記載の燃料タンク。
  5. 前記固定部材が、前記分割断熱材に嵌め込まれている請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の燃料タンク。
  6. 前記固定部材に、前記分割断熱材の厚み方向に沿い外側に開口する挿入孔が形成され、前記連結部材が、前記挿入孔に外側から挿入されて係合される挿入部を有する請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の燃料タンク。
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