JP2579758Y2 - ガスケット - Google Patents

ガスケット

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JP2579758Y2
JP2579758Y2 JP1991091708U JP9170891U JP2579758Y2 JP 2579758 Y2 JP2579758 Y2 JP 2579758Y2 JP 1991091708 U JP1991091708 U JP 1991091708U JP 9170891 U JP9170891 U JP 9170891U JP 2579758 Y2 JP2579758 Y2 JP 2579758Y2
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injector
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中尾孝志
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Nok Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案はガスケットに関し、特
に、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等のインジ
ェクターのシール用として好ましく用いられるガスケッ
トに関するものである。
【0002】
【従来技術およびその問題点】一般に、ガソリンエンジ
ンやディーゼルエンジン等に用いられているインジェク
ターは、図6に示すようなガスケット31を介してボデ
ィであるエンジンのマニホールド等に装着されている。
【0003】すなわち、このガスケット31は、断面が
略方形状で環状をなすとともに、軸線方向の両面(両側
面)に、断面が半円形状の突起32、32が全周に渡っ
て環状に形成されていて、このように構成したガスケッ
ト31を図7に示すインジェクター40の外周面に形成
したガスケット取付部42内に嵌合させた状態で、イン
ジェクター40をボディ41の通路43の開口部に形成
した段部44内に装着することによって、インジェクタ
ー40とボディ41との間がシールされるようになって
いる。
【0004】この場合、前記インジェクター40は、ボ
ディ41の通路43の段部44内に低荷重で押さえ付け
られていて、ボディ41側から微小な振動が伝達した場
合にガスケット31の両側面の突起32、32を弾性変
形させることにより、その振動を吸収し、振動発生時に
おいてもシール性を確保するようになっている。
【0005】しかしながら、上記のように構成される従
来のガスケット31にあっては、外力等によってインジ
ェクター40に傾きが発生した場合に、両側面の突起3
2、32の弾性変形だけではその傾きを吸収することが
できず、そのため、インジェクター40とボディ41と
の間のシール性が低下してしまって漏れが発生してしま
うという問題点があった。
【0006】一方、上記のような問題点を解決するため
に、図示はしないが、ガスケットの外周面に窪み部を形
成してガスケット全体を軸線方向に変形しやすくして、
インジェクターに傾きが発生した場合に、その傾きに追
従させてガスケットを軸線方向に変形させて、インジェ
クターの傾き時においてもインジェクターとボディとの
間のシール性を確保するように構成したものもあるが、
このようなものにあっては、インジェクターの傾きに追
従してシール性を確保することはできるものの、ボディ
の通路内に作用する正圧または負圧を窪み部内に伝達さ
せることができないため、通路内の正圧または負圧によ
ってガスケットが軸線方向に大きく変形してしまい、シ
ール性が低下してしまうという問題点があった。
【0007】この考案は前記のような従来のもののもつ
問題点を解決したものであって、振動発生時においても
シール性を確保することができるとともに、インジェク
ターに傾きが発生した場合においてもシール性を確保す
ることができ、さらに、ボディ側から正圧または負圧が
作用した場合においてもシール性を確保することのでき
るガスケットを提供することを目的とするものである。
【0008】
【問題点を解決するための手段】上記の問題点を解決す
るためにこの考案は、インジェクターとインジェクタ
ーが装着されるボディとの間に設けられて、両者間をシ
ールする環状のガスケットであって、軸線方向の両面
に、軸線方向外方に突出して前記インジェクター及びボ
ディに当接するリブを全周に渡って一体に形成するとと
もに、内周面に、内部に前記ボディからの圧力が導かれ
る窪み部を全周に渡って形成した手段を採用したもので
ある。また、前記窪み部の開口縁部に、径方向内方に突
出して先端が前記インジェクターの周面に当接する突起
を周方向に向かって所定の間隔ごとに一体に形成し、隣
接する突起間を介して前記窪み部内に前記ボディ内の圧
力が導かれるように構成した手段を採用したものであ
る。さらに、前記窪み部の開口縁部に、径方向内方に突
出して先端が前記インジェクターの周面に当接する突起
を全周に渡って一体に形成するとともに、前記インジェ
クターの周面に、ボディ内の圧力を前記窪み部内に導く
溝部を形成した手段を採用したものである。
【0009】
【作用】この考案は前記のような手段を採用したことに
より、インジェクターが傾いた場合には、両リブがイン
ジェクター及びボディに当接した状態で両リブ間が窪み
部を介して軸線方向に伸縮変形することにより、インジ
ェクターとボディとの間のシール性を確保することがで
きる。また、ボディ側からインジェクター側に伝達しよ
うとする振動は、両リブ間が窪み部を介して軸線方向に
伸縮変形することにより、吸収されることになる。さら
に、ボディ内の圧力が窪み部内に導かれることにより、
窪み部内の圧力をボディ内の圧力と等しくすることがで
き、ガスケットの変形を防止することができる。
【0010】
【実施例】以下、図面に示すこの考案の実施例について
説明する。図1〜図4には、この考案によるガスケット
の一実施例が示されていて、図1は全体を示す平面図、
図2は図1のA−A線断面図、図3は図1のB−B線断
面図、図4は図1に示すものをインジェクターとボディ
との間に装着した状態を示す概略図である。
【0011】すなわち、このガスケット1は、断面が略
方形状で環状をなすとともに、軸線方向の両面(両側
面)の内周縁部に、軸線方向外方に突出するリブ2、2
が全周に渡ってそれぞれ環状に一体に形成され、外周縁
部に、前記リブ2、2と同一方向に突出するとともに、
前記リブ2、2よりも一段低い断面が略半円形状の小突
起3、3が全周に渡ってそれぞれ環状に一体に形成さ
れ、さらに、内周面の全周に渡って径方向外方に凹む窪
み部4が形成されているとともに、この窪み部4の開口
縁部に、径方向内方に突出する断面が略方形状の突起
5、5が周方向に向かって所定の間隔ごとに一体に形成
されている。
【0012】そして、上記ように構成したガスケット1
を、図4に示すように、インジェクター10の外周面に
形成したガスケット取付部12内に嵌合させた状態で、
インジェクター10をボディ11の通路13の開口部に
形成した段部14内に装着することによって、インジェ
クター10とボディ11との間がシールされることにな
り、この場合、ガスケット1の内周側の突起5はインジ
ェクター10のガスケット取付部12の底面に接触し、
ガスケット1の両側面のリブ2、2および小突起3、3
は、インジェクター10のガスケット取付部12の両側
面およびボディ11の段部14の底面に接触するように
なっている。
【0013】そして、ボディ11(エンジン)の作動に
より微小な振動が入力した場合には、ガスケット1の両
リブ2、2間が窪み部4を介して軸線方向に伸縮変形す
ることにより、その振動を吸収することができることに
なり、振動入力時においてもインジェクター10とボデ
ィ11との間のシール性を確保することができることに
なる。
【0014】また、外力等によってインジェクター10
に傾きが発生した場合には、その傾きに追従して、ガス
ケット1の両リブ2、2間が窪み部4を介して軸線方向
に伸縮変形するとともに、ガスケット1の両側面の外周
縁部の小突起3、3が弾性変形することにより、インジ
ェクター10の傾き発生時においてもインジェクター1
0とボディ11との間のシール性を確保することができ
ることになる。
【0015】さらに、ガスケット1の内周面側の窪み部
4の開口縁部に、周方向に向かって所定の間隔ごとに径
方向内方に突出する突起5を一体に形成したことによ
り、インジェクター10が傾いた場合においても、イン
ジェクター10を安定して保持することができるととも
に、隣接する突起5、5間の切欠された部分を介して、
ガスケット1の窪み部4内に、ボディ11の通路13内
に作用する正圧または負圧を伝達させることができるの
で、ボディ11の通路13内の圧力と窪み部4内の圧力
とを常に等しくすることができることになり、これによ
り、ボディ1の通路13内の圧力の影響を受けてガスケ
ット1が変形することがなくなり、両側面のリブ2、2
および小突起3、3を確実にインジェクター10とボデ
ィ11との間に接触させることができるので、常に安定
したシール性が得られることになる。
【0016】上記のようにこの実施例によるガスケット
1にあっては、ボディ11側から振動が入力した場合に
おいても、インジェクター10が傾いた場合において
も、ボディ11を作動させて正圧または負圧が作用した
場合においても、常に安定したシール性を発揮すること
ができることになる。
【0017】なお、この実施例においては内周側の突起
5を周方向に向かって所定の間隔ごとに形成したが、内
周面の全周に渡って環状の突起を形成してもよいもので
あり、その場合には、インジェクター10のガスケット
取付部12の底面に溝部を設けて、その溝部を介して、
ボディ11の通路13とガスケット1の窪み部4との間
を連通すればよいものである。
【0018】図5にはこの考案によるガスケットの第2
の実施例が示されていて、この実施例に示すガスケット
21は、断面が略K字形状で環状をなすとともに、軸線
方向の両面(両側面)の内周縁部に、軸線方向外方に山
形状に突出するリブ22、22が全周に渡ってそれぞれ
環状に一体に形成され、外周縁部に、前記リブ22、2
2と同一方向に突出するとともに、前記リブ22、22
とほぼ同一高さの方形状の小突起23、23が全周に渡
ってそれぞれ環状に一体に形成され、さらに、内周面の
全周に渡って径方向外方に凹む窪み部24が形成されて
いるとともに、この窪み部24の開口縁部に、径方向内
方に山形状に突出する突起25、25が全周に渡って環
状に一体に形成されている。
【0019】そして、上記のように構成したガスケット
21を、前記第1の実施例に示すものと同様に、図4に
示すインジェクター10の外周面に形成したガスケット
取付部12内に嵌合させた状態で、インジェクター10
をボディ11の通路13の開口部に形成した段部14内
に装着することによって、インジェクター10とボディ
11との間がシールされることになり、この場合、ガス
ケット21の内周側の突起25はインジェクター10の
ガスケット取付部12の底面に接触し、ガスケット21
の両側面のリブ22、22および小突起23、23は、
インジェクター10のガスケット取付部12の両側面お
よびボディ11の段部14の底面に接触することにな
る。
【0020】なお、この実施例に示すものにあっては、
内周面側の突起25、25を環状に設けてあるので、イ
ンジェクター10のガスケット取付部12の底面に溝部
を設けて、この溝部を介してボディ11の通路13内と
ガスケット21の窪み部24との間を連通させる。
【0021】そして、この実施例に示すものにあっても
前記第1の実施例に示すものと同様の作用効果を示し、
ボディ11側から振動が入力した場合においても、イン
ジェクター10が傾いた場合においても、ボディ11の
通路13から正圧または負圧が作用した場合において
も、常に安定したシール性を発揮することができること
になる。
【0022】
【考案の効果】この考案は前記のように構成したことに
より、ボディ側から振動が入力した場合には、両リブ間
窪み部を介して軸線方向に伸縮変形することにより
その振動を吸収することができるこの場合、両リブの
先端はインジェクター及びボディに当接しているので、
振動入力時においてもシール性を確保することができる
ことになる。また、外力等によってインジェクターに傾
きが発生した場合には、両リブがインジェクター及びボ
ディに当接した状態で両リブ間が窪み部を介して軸線方
向に伸縮変形することにより、その傾きを吸収すること
ができることになる。したがって、インジェクターが傾
いた場合においても、シール性を確保することができる
ことになる。さらに、窪み部の周縁部に、全周に渡って
又は所定の間隔ごとに先端がインジェクターの周面に当
接する突起を設けたことにより、インジェクターが傾い
た場合においても、インジェクターを安定して保持する
ことができることになる。そして、窪み部内にはボディ
内の圧力が導かれるようになっているので、ボディ内の
圧力と窪み部内の圧力とを等しくすることができること
になる。したがって、ボディ内の圧力によってガスケッ
トが変形するようなことはなく、安定したシール性を発
揮することができることになる等の優れた効果を奏する
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案によるガスケットの第1の実施例を示
した平面図である。
【図2】図1に示すもののA−A線断面図である。
【図3】図1に示すもののB−B線断面図である。
【図4】図1に示すものの装着状態を示した説明図であ
る。
【図5】この考案によるガスケットの第2の実施例を示
した断面図である。
【図6】従来のガスケットを示した断面図である。
【図7】図6に示すものの装着した状態を示した説明図
である。
【符号の説明】
1、21、31……ガスケット 2、22……リブ 3、23……小突起 4、24……窪み部 5、25、32……突起 10、40……インジェクター 11、41……ボディ 12、42……ガスケット取付部 13、43……通路 14、44……段部

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インジェクターと該インジェクターが装
    着されるボディとの間に設けられて、両者間をシールす
    る環状のガスケットであって、軸線方向の両面に、軸線方向外方に突出して前記インジ
    ェクター及びボディに当接するリブを全周に渡って一体
    に形成するとともに、内周面に、内部に前記ボディから
    の圧力が導かれる窪み部を全周に渡って形成した ことを
    特徴とするガスケット。
  2. 【請求項2】 前記窪み部の開口縁部に、径方向内方に
    突出して先端が前記インジェクターの周面に当接する突
    起を周方向に向かって所定の間隔ごとに一体に形成し、
    隣接する突起間を介して前記窪み部内に前記ボディ内の
    圧力が導かれるように構成した請求項1記載のガスケッ
    ト。
  3. 【請求項3】 前記窪み部の開口縁部に、径方向内方に
    突出して先端が前記インジェクターの周面に当接する突
    起を全周に渡って一体に形成するとともに、前記インジ
    ェクターの周面に、ボディ内の圧力を前記窪み部内に導
    く溝部を形成した請求項1記載のガスケット。
JP1991091708U 1991-11-08 1991-11-08 ガスケット Expired - Lifetime JP2579758Y2 (ja)

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