JP3323348B2 - シールリング - Google Patents
シールリングInfo
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Description
シールリングに係り、更に詳しくは、自動車のATまた
は建機のデフロック部等、特に高いシール性が要求され
るところに用いられるのに適したシールリングに関す
る。
れ一部を示すように、全体として環状であり、断面(当
該シールリング21の中心軸線を含む平面で裁断した断
面、以下、同じ)矩形であり、組込み性を向上させるた
めに円周上の一箇所で切断されており、更に、使用温度
が変化してもこの切断部(カット部とも称する)22に
隙間が発生することがないように、この切断部22にス
テップカット23を設けたシールリング21が知られて
いる。ステップカット23は、切断部22を挾んで、一
方の端部24の四隅の一つに断面略矩形の凹部25を設
けるとともに、他方の端部26にこの凹部25に対応す
る凸部27を設けて、この凹部25と凸部27を互いに
係合させたものである。
プカット23を設けた部分について、凹部側端部24の
シール周面24aと凸部27のシール周面27aとが面
一に組み合わされて周面側のシール部28が構成される
とともに、凹部側端部24のシール端面24bと凸部2
7のシール端面27bとが面一に組み合わされて端面側
のシール部29が構成されている。したがって、このス
テップカット23においては、一つのシール部28,2
9を構成する二面24a,27a、24b,27bに互
いの段差がないことが、所定のシール性能を発揮する前
提とされている。
上、如何しても一つのシール部28,29を構成する二
面24a,27a、24b,27bに段差が生じてしま
うことがあり、このような段差ができると、従来技術で
は、これを無くすことができない。したがって従来技術
には、この段差を原因として、シール流体が漏洩する問
題がある。
る。図上、符号δが段差である。 図15および図16に示すように、凸部27が軸方
向に厚過ぎ、または凹部25の軸方向の凹み量が少な過
ぎる場合。 図17および図18に示すように、凸部27が径方
向に厚過ぎ、または凹部25の径方向の凹み量が少な過
ぎる場合。 図19および図20に示すように、凸部27が軸方
向に薄過ぎ、または凹部25の軸方向の凹み量が多過ぎ
る場合。 図21および図22に示すように、凸部27が径方
向に薄過ぎ、または凹部25の径方向の凹み量が多過ぎ
る場合。
み、ステップカットを設けたシールリングにおいて、一
つのシール部を構成する二面に段差があっても、これを
修正することが可能であり、もって優れたシール性能を
発揮することが可能なシールリングを提供することを目
的とする。
め、本発明のシールリングは、円周上の一箇所で切断さ
れ、この切断部に互いに係合する断面略矩形の凹部およ
び凸部を備えたステップカットを設けたシールリングに
おいて、前記ステップカットの凹部側端部に、前記凹部
の円周方向長さより長い範囲に亙って、前記矩形の対角
線を通る切込みを設け、前記切込みが設けられたことに
より、前記凹部側端部が、シール周面を備えた周面側部
分と、シール端面を備えた端面側部分とに分けられてい
ることにした。
ては、ステップカットの凹部側端部が、上記の切込みを
設けられた部分において、シール周面を備えた周面側部
分と、シール端面を備えた端面側部分とに分けられてお
り、この両部分がそれぞれ独自に弾性変形し、相対変位
することが可能である。したがって、この両部分がそれ
ぞれシール圧力に押されて隙間を無くすべく弾性変形す
るために、これにより段差を無くすことが可能となる。
また併せて、凹部と凸部の間に隙間が発生したり、周面
側の部分と端面側の部分の間に隙間が発生したりするの
を防止することが可能となる。
明する。
に、当該実施例に係るシールリング1は、全体として環
状であり、断面略矩形であり、組込み性を向上させるた
めに円周上の一箇所で切断されており、この切断部2に
隙間が発生することがないように、断面略矩形の凹部4
と凸部7との組合わせよりなるステップカット3を設け
られており、更に、以上の構成に加えて、このステップ
カット3の凹部側端部4に、凹部5の円周方向長さxよ
り長い範囲y(x<y)に亙って、凹部5の断面形状に
おける矩形の対角線を通るように切込み10が設けられ
ており、このような切込み10が設けられたことによ
り、凹部側端部4が、図4(A)および図5(A)に示
すように、シール周面4aを備えた周面側部分11と、
シール端面4bを備えた端面側部分12とに分けられて
おり、この両部分11,12が、図4(B)(C)およ
び図5(B)(C)に例示するように、それぞれ独自に
弾性変形し、相対変位自在とされている。切込み10
は、図4(A)に示したように、シール端面4bから反
対側の端面4cに向けて漸次縮径するようにテーパ状に
設けられている。またこのシールリング1は樹脂製であ
る。
断部2を挾んで、一方の端部4の四隅の一つに断面略矩
形の凹部5を設けるとともに、他方の端部6にこの凹部
5に対応するように凸部7を設けて、この凹部5と凸部
7を互いに係合させたものであって、このステップカッ
ト3においては、凹部側端部4のシール周面4aと凸部
7のシール周面7aとが面一に組み合わされて周面側の
シール部8が構成されるとともに、凹部側端部4のシー
ル端面4bと凸部7のシール端面7bとが面一に組み合
わされて端面側のシール部9が構成されている。
は、切込み10により二分割された凹部側端部4の周面
側部分11と端面側部分12がそれぞれ独自に、弾性変
形の限度内において、曲げられたり、捩られたり、また
は圧縮されるように弾性変形することが可能であって、
相対変位することが可能である。したがって、加工精度
の都合からシール部8,9を構成する二面4a,7a、
4b,7bに段差があっても、この両部分11,12が
それぞれ独自にシール圧力に押されて弾性変形すること
によって、この段差を無くすことができ、これにより、
この段差を原因として、シール流体が漏洩するのを防止
することができる。また併せて、凹部5と凸部7の間に
隙間が発生したり、周面側部分11と端面側部分12の
間に隙間が発生したりするのを防止することができるた
めに、これらの隙間からシール流体が漏洩するのを防止
することができる。
のないしに類型化されるが、上記構成を備えたシー
ルリング1によれば、これらの何れの場合にも対応する
ことが可能である。図上、符号δが段差である。 図6(A)(B)に示すように、凸部7が軸方向に
厚過ぎ、または凹部5の軸方向の凹み量が少な過ぎて段
差δが発生している場合。・・・この場合は、同図
(A’)(B’)に示すように、端面側部分12がシー
ル圧力Pに押されて弾性変形して、装着溝13の側壁1
3aに密接し、また周面側部分11が端面側部分12か
ら離れないように、可能な範囲で、これに追随変形す
る。 図7(A)(B)に示すように、凸部7が径方向に
厚過ぎ、または凹部5の径方向の凹み量が少な過ぎて段
差δが発生している場合。・・・この場合は、同図
(A’)(B’)に示すように、周面側部分11がシー
ル圧力Pに押されて弾性変形して、相手材14の周面1
4aに密接し、また端面側部分12が周面側部分11か
ら離れないように、可能な範囲で、これに追随変形す
る。 図8(A)(B)に示すように、凸部7が軸方向に
薄過ぎ、または凹部5の軸方向の凹み量が多過ぎて段差
δが発生している場合。・・・この場合は、同図
(A’)(B’)に示すように、先ず、凸部7側がシー
ル圧力Pに押されて弾性変形して、装着溝13の側壁1
3aに密接し、併せて、図9(A)(B)に示すよう
に、周面側部分11が凸部7から離れないように、可能
な範囲で、これに追随変形する。 図10(A)(B)に示すように、凸部7が径方向
に薄過ぎ、または凹部5の径方向の凹み量が多過ぎて段
差δが発生している場合。・・・この場合は、同図
(A’)(B’)に示すように、先ず、凸部7側がシー
ル圧力Pに押されて弾性変形して、相手材14の周面1
4aに密接し、併せて、図11(A)(B)に示すよう
に、端面側部分12が凸部7から離れないように、可能
な範囲で、これに追随変形する。
周面および軸方向一端面をシール面としたものである
が、本発明は、内周面および軸方向一端面をシール面と
するシールリングにも適用することが可能である。
ルリングにおいては、シール圧力に押されて周面側部分
および端面側部分がそれぞれ独自に弾性変形するため
に、その弾性変形の限度内において、段差を無くすこと
が可能であり、併せて、凹部と凸部の間に隙間が発生し
たり、両部分の間に隙間が発生したりするのを防止する
ことが可能である。したがって、これによりステップカ
ットを設けたシールリングにおいて、一つのシール部を
構成する二面に段差があっても、これを修正することが
でき、もって優れたシール性能を発揮するシールリング
を提供することができる。また反対の意味合いにおい
て、シール性能を一定に保つならばステップカットの加
工精度を落とすことができ、これによりコスト的に有利
な製品を提供することができる。
カット部分の斜視図
(C)はそれぞれ周面側部分と端面側部分の動きを示す
端面図
(C)はそれぞれ周面側部分と端面側部分の動きを示す
端面図
断面図であって同図(B)におけるウ−ウ線断面図、
(B)は同平面図、(A’)は同ステップカット部分の
作動状態を示す断面図であって同図(B’)におけるエ
−エ線断面図、(B’)は同平面図
断面図であって同図(B)におけるオ−オ線断面図、
(B)は同正面図、(A’)は同ステップカット部分の
作動状態を示す断面図であって同図(B’)におけるカ
−カ線断面図、(B’)は同正面図
断面図であって同図(B)におけるキ−キ線断面図、
(B)は同平面図、(A’)は同ステップカット部分の
作動状態を示す断面図であって同図(B’)におけるク
−ク線断面図、(B’)は同平面図
す断面図であって同図(B)におけるケ−ケ線断面図、
(B)は同平面図
す断面図であって同図(B)におけるコ−コ線断面図、
(B)は同正面図、(A’)は同ステップカット部分の
作動状態を示す断面図であって同図(B’)におけるサ
−サ線断面図、(B’)は同正面図
示す断面図であって同図(B)におけるシ−シ線断面
図、(B)は同正面図
部分の斜視図
Claims (1)
- 【請求項1】 円周上の一箇所で切断され、この切断部
(2)に互いに係合する断面略矩形の凹部(5)および
凸部(7)を備えたステップカット(3)を設けたシー
ルリング(1)において、前記ステップカット(3)の
凹部側端部(4)に、前記凹部(5)の円周方向長さ
(x)より長い範囲(y)に亙って、前記矩形の対角線
を通る切込み(10)を設け、前記切込み(10)が設
けられたことにより、前記凹部側端部(4)が、シール
周面(4a)を備えた周面側部分(11)と、シール端
面(4b)を備えた端面側部分(12)とに分けられて
いることを特徴とするシールリング。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32984794A JP3323348B2 (ja) | 1994-12-06 | 1994-12-06 | シールリング |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32984794A JP3323348B2 (ja) | 1994-12-06 | 1994-12-06 | シールリング |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08159291A JPH08159291A (ja) | 1996-06-21 |
JP3323348B2 true JP3323348B2 (ja) | 2002-09-09 |
Family
ID=18225902
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32984794A Expired - Fee Related JP3323348B2 (ja) | 1994-12-06 | 1994-12-06 | シールリング |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3323348B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101956826A (zh) * | 2010-09-25 | 2011-01-26 | 南京航海仪器二厂有限公司 | 一种密封圈 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AU5265201A (en) | 2000-04-28 | 2001-11-12 | Nok Corporation | Seal ring |
US7341256B2 (en) | 2002-07-26 | 2008-03-11 | Nok Corporation | Seal ring |
-
1994
- 1994-12-06 JP JP32984794A patent/JP3323348B2/ja not_active Expired - Fee Related
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