JP2558920Y2 - 装着用再帰反射シート材 - Google Patents

装着用再帰反射シート材

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JP2558920Y2
JP2558920Y2 JP5988491U JP5988491U JP2558920Y2 JP 2558920 Y2 JP2558920 Y2 JP 2558920Y2 JP 5988491 U JP5988491 U JP 5988491U JP 5988491 U JP5988491 U JP 5988491U JP 2558920 Y2 JP2558920 Y2 JP 2558920Y2
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sheet material
binder
resin film
transparent resin
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正信 富田
真一 森本
哲郎 山本
重二郎 相見
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Unitika Sparklite Ltd
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Unitika Sparklite Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は道路標識、交通安全衣
料、海難救命具、自動車、自転車などの関連部品の反射
化による交通事故防止用品、広告看板など、広範囲な用
途に適用できる装着用(貼着、溶着、縫着するものを総
称する)再帰反射シート材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば道路標識用および海難救命
具取付用反射材としては、反射面を後背面とした透明ガ
ラス微小球を樹脂中に埋込んだクローズドタイプと呼ば
れるものと、前記ガラス微小球の一部(約30〜50%)が
樹脂表面から空気中に露出しているオープンタイプと、
またこのオープンタイプのガラス微小球の露出表面群の
大部分を透明樹脂フィルムで近接被覆して、部分的に線
接着したカプセルレンズタイプのものが知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】前記クローズドタイプ
のものでは、樹脂中に埋込んだガラス微小球は、その後
背面に焦点樹脂層と金属蒸着膜があって、照射した光を
効率良く再帰反射するが、照射した光が樹脂層中を通過
するために、光の強さが減衰して反射輝度はオープンタ
イプの場合の約1/5程度となって反射効率が劣る。他
方、オープンタイプのものはガラス微小球を埋設した後
部半球面に直接反射層を設けているために効率の良い反
射性能を示すが、ガラス微小球が空気中に露出している
ので、表面に水滴が付着した場合に再帰反射性能が全く
消失し、また埃や汚れが付着してガラス微小球の谷間に
入り反射輝度が著るしく低下する。この反射性能の低下
を解決するためにオープンタイプ反射材のガラス微小球
の露出表面を気体層を介して透明樹脂フィルムで近接保
護して、ガラス微小球の露出面に水滴や汚れが付着する
のを防止するものがあり、その1つにカプセルレンズタ
イプの反射材がある。
【0004】このカプセルレンズタイプの反射材は、オ
ープンタイプ反射材のガラス微小球の上面に透明樹脂フ
ィルムの一部を固定する必要がある。その固定方法とし
ては、例えば特公昭40-7870 号公報、特開昭50-60197号
公報などに示されるものが公知であり、ガラス球の後背
面に金属蒸着膜の反射層を設けた無数のガラス微小球の
反射層部分を支持体層に埋設して反射基板を構成し、こ
の反射基板からなるオープンタイプ反射材のガラス微小
球の露出した表面に例えば波状亀甲のごとき一定図柄の
網目模様状に結合剤を設け、その上から前記結合剤を介
して透明樹脂フィルムが設けられて、この透明樹脂フィ
ルムとガラス微小球との間に空隙室を構成している。
【0005】このような空隙室を有するカプセルレンズ
タイプ反射材には1つの問題を有するものである。その
問題点は、使用時にはシート状の反射材を使用形状に裁
断して例えば標識類や海難救命用品などに装着される
が、裁断部位には透明樹脂フィルムとガラス微小球との
間に空隙部を生じるため、その経日使用時に摩擦、小衝
撃や屋外での風雨の影響で前記空隙部を通して空隙室に
水や塵埃が浸入して透明樹脂フィルムと支持体層間の結
合剤が破壊され、裁断部の前記空隙部から破壊デラミネ
ーションを起こすことである。カプセルレンズタイプ反
射材は結合剤の網目線状幅が狭く、その全面積はシート
全体面積の約20〜30%と少ないことから裁断面に空隙室
を多く占めているので、空隙室に水や塵埃が多く入り込
む。この問題を解決するために一般には標識類において
は装着した反射シートの裁断線部位における空隙室の断
面を塞ぐごとく透明性フィルムテープを貼り合わせてい
る。しかしながら、海難救命具、筏、浮環、ウエットス
ーツ、標識付スーツなどは上記のような透明性フィルム
テープの装着は不適当で、たとえ実施したとしても使用
耐久性においても著しく劣るものである。
【0006】本考案はこのような課題を解決するもの
で、前記従来例で行なわれていたような裁断面への透明
性フィルムテープの貼り付けを不要とし、使用耐久性に
優れた再帰性反射シート材を提供することを目的とする
ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案者等は光学的に優
れるカプセルレンズタイプ反射材の有する前記のような
課題を解決するために鋭意研究の結果、カプセルレンズ
タイプ反射シートの裁断線部位における空隙室を反射シ
ート製造時に除去しておくことに着目して本考案に到達
したのである。即ち本考案は、オープンタイプ反射基板
の透明ガラス微小球群の露出表面を覆うように透明樹脂
フィルムを線柄模様状の結合剤を介して前記反射基板上
に接着保持させ、線柄模様の結合剤で囲まれた独立した
無数の空隙室を構成したカプセルレンズタイプの反射シ
ート材であって、裁断線部位に沿った全周縁にわたり、
前記反射基板と前記透明樹脂フィルムとが結合剤により
密閉封緘されていることを特徴とするものである。
【0008】
【作用】以上のように本考案によれば、得られるカプセ
ルレンズタイプ反射シート材を、裁断線部位に沿った全
周縁にわたり、反射基板と透明樹脂フィルムとが結合剤
により密閉封緘されている構造としたため、反射シート
を道路標識などに貼着、溶着、縫着下場合において、ガ
ラス微小球露出の前面に近接存在させた透明樹脂フィル
ムを有するカプセルレンズタイプ反射シートの優れた反
射輝度を何等損なうことなく発揮しながら、水滴や塵埃
の浸入を完全に防ぎ得るものである。
【0009】
【実施例】以下、本考案の実施例における装着用再帰反
射シート材について、図面に基づいて説明する。
【0010】まず、図1〜図3に示す第1実施例におい
て、無数の各透明ガラス微小球1の直径のほぼ50%に相
当する球面に光反射層2を有し、かつこの光反射層2を
介して透明ガラス微小球1を柔軟性支持体層3に埋没固
着して反射基板4を形成している。そしてこの反射基板
4のガラス微小球1が露出した表面に、例えば図2に示
すごとき、無数の波線亀甲網目模様に所定幅Aで連続し
た状態で結合剤(接着剤)5を塗布して設けるとともに
裁断線部位6に沿った全周縁部7にわたっても幅1〜10
mmで結合剤5を設け、この結合剤5の上から透明樹脂フ
ィルム8を重ねて反射基板4の表面を被覆して、無数の
波線亀甲網目模様の結合剤5で囲まれる空隙室5を有し
周縁部7が密閉封緘された構成の装着用再帰反射シート
材を得るのである。
【0011】次にこの装着用再帰反射シート材の製造方
法の一例について説明する。先ず常法によりオープンタ
イプの反射基板を製造し、これに次の処方の結合剤を用
いて反射基板上に塗布した。
【0012】 重量部 ポリウレタン接着剤樹脂 360 チタン顔料 15 シクロヘキサン 600 ポリイソシアネート樹脂(日本ポリウレタン(株)製) 200 無機質フィラー 15 具体的には、上記処方例となる混合液のスクリーン印刷
用インキを作成し、ポリエステルモノフィラメント120
メッシュ、開口率50%、図柄線幅500 μmで、周縁部7
となる部分の線幅を5mmとして、図柄が図1に示すよう
になる平板スクリーンを用いて、前記オープンタイプ反
射基板のガラス微小球頂点から塗布厚みが50μmとなる
ように結合剤を塗布し、80℃にて5分間乾燥した。次い
で予め白色、赤色および黄色などに着色した透明性ポリ
ウレタンフィルムを40μmでポリエステルフィルムに塗
布乾燥した面を上記結合剤の印刷面に重ね合わせ、50℃
加熱した加圧ロールを用いて圧力1kg/cm2 で通過させ
た。さらに70℃のオーブン中で3日間熟成して接着剤の
反応を完結させ、その後、ポリエステルフィルムを剥離
してカプセルレンズタイプで裁断部に空隙室のない装着
用再帰反射シート材を得た。
【0013】装着するために後に裁断部位となる部分の
周縁部の細幅は実施例では5mmで、周形は四角形である
が、図4に示すごとく三角形や、装着の仕様によって所
望形状に決定すれば良い。また、使用する結合剤の成分
は反射シート材の製造条件や装着される機器材によって
種々決定すれば良い。
【0014】
【考案の効果】本考案の装着用再帰反射シート材は上記
した構成であるので、その製造が容易で連続的に実施で
き、周囲に空隙室がないので、従来のような裁断面への
透明性フィルムテープの貼り付けが不要となり、塵埃や
水滴の浸入を防止できる。従って、表面の透明樹脂フィ
ルムが経日変化により剥離することがなく、使用耐久性
を向上させ得る。また、装着仕上りも美麗で、装着され
る機器具や、柔軟な衣料品などにも適切に装着できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例における装着用再帰反射シ
ート材の平面図である。
【図2】同要部拡大平面図である。
【図3】同要部拡大断面図である。
【図4】本考案の他の実施例における装着用再帰反射シ
ート材の平面図である。
【符号の説明】
1 透明ガラス微小球 2 光反射層 3 柔軟性支持体層 4 反射基板 5 結合剤 6 裁断線部位 7 周縁部 8 透明樹脂フィルム 9 空隙室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−144295(JP,A) 特開 昭54−83393(JP,A) 特開 昭60−194405(JP,A) 特開 平2−222905(JP,A) 特開 昭55−38508(JP,A) 実開 昭63−109233(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オープンタイプ反射基板の透明ガラス微
    小球群の露出表面を覆うように透明樹脂フィルムを線柄
    模様状の結合剤を介して前記反射基板上に接着保持さ
    せ、線柄模様の結合剤で囲まれた独立した無数の空隙室
    を構成したカプセルレンズタイプの反射シート材であっ
    て、裁断線部位に沿った全周縁にわたり、前記反射基板
    と前記透明樹脂フィルムとが結合剤により密閉封緘され
    ていることを特徴とする装着用再帰反射シート材。
JP5988491U 1991-07-31 1991-07-31 装着用再帰反射シート材 Expired - Lifetime JP2558920Y2 (ja)

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JPH0511101U JPH0511101U (ja) 1993-02-12
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