JP2004124264A - 繊維機械における給糸装置 - Google Patents
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Abstract
【目的】糸貯蔵ドラム上の糸の有無を精度よく検出する検出装置と方法を提供する。
【構成】繊維機械への糸の供給を一時貯蔵する糸貯蔵ドラム(11)と、前記糸貯蔵ドラム上の糸の有無を検出する検知手段(13)と、前記検知手段(13)の検知情報に基づき、前記糸貯蔵ドラムの駆動を停止させる停止手段(10)からなる。前記糸貯蔵ドラム(11)は、その外周方向に向かって反射体(12)を内蔵し、少なくとも前記反射体の取付部が透明である。前記検知手段(13)は、前記反射体(12)の反射面に対峙した位置に取り付けられ、発光部と受光部を有する。前記停止手段(10)は、前記糸貯蔵ドラムに巻き付けられた糸で前記発光部から出た光が遮られたことを前記受光部で検知し、前記糸貯蔵ドラムの駆動を停止させる。
【選択図】 図2
【構成】繊維機械への糸の供給を一時貯蔵する糸貯蔵ドラム(11)と、前記糸貯蔵ドラム上の糸の有無を検出する検知手段(13)と、前記検知手段(13)の検知情報に基づき、前記糸貯蔵ドラムの駆動を停止させる停止手段(10)からなる。前記糸貯蔵ドラム(11)は、その外周方向に向かって反射体(12)を内蔵し、少なくとも前記反射体の取付部が透明である。前記検知手段(13)は、前記反射体(12)の反射面に対峙した位置に取り付けられ、発光部と受光部を有する。前記停止手段(10)は、前記糸貯蔵ドラムに巻き付けられた糸で前記発光部から出た光が遮られたことを前記受光部で検知し、前記糸貯蔵ドラムの駆動を停止させる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、繊維機械(例えば丸編機)に使用される給糸装置に関し、特に、糸を貯蔵ドラムに巻き付けて貯蔵・供給する給糸装置に関する。本発明はまた糸貯蔵ドラム上の糸の有無を検出する検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
編機などに使用される給糸装置で、糸を貯蔵ドラムに巻き付けて貯蔵・供給する給糸装置はすでに公知である(例えば、特開平5−178534号、特開平6−316842号参照)。また、各部品について、下記発明が公知である。
【0003】
糸貯蔵ドラム上の糸の検知手段及び糸貯蔵ドラム停止装置に関してアメリカ特許第3225446号が知られている。この従来技術では、糸貯蔵ドラム上の糸の検知手段として、ランプを糸貯蔵ドラムの外側に、フォトトランジスターを糸貯蔵ドラムの内側にそれぞれ設けており、糸貯蔵ドラム停止装置として電磁クラッチを使用している。
【0004】
さらに、テンションリング(ブレーキリング)に関して特公昭49−49214号、糸ブレーキ手段に関して実公平6−38141号、糸貯蔵ドラムの糸貯蔵部の形状に関して特公平1−57025号が知られている。
【0005】
【発明が解決しょうとする課題】
前記特開平6−316842号の装置では光源からの光をヤーン・リザーブ(糸巻き)上に直接照射する。そのため、放出ビームに比べて反射ビームの減衰率が高く、使用している糸の特性(材質・太さ・加工方法)によって検知ミスが発生しやすかった。
【0006】
本発明はこの問題を解決させるため、糸貯蔵ドラム上の糸の有無を精度よく検出する検出装置と方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の装置は、繊維機械への糸の供給を一時貯蔵する糸貯蔵ドラムと、前記糸貯蔵ドラム上の糸の有無を検出する検知手段と、前記検知手段の検知情報に基づき、前記糸貯蔵ドラムの駆動を停止させる停止手段からなる給糸装置の改良装置である。
【0008】
本発明装置の特徴は、前記糸貯蔵ドラムが、その外周方向に向かって反射体を内蔵し、少なくとも前記反射体の取付部が透明であり、前記検知手段が、前記反射体の反射面に対峙した位置に取り付けられ、発光部と受光部を有し、前記停止手段が、前記糸貯蔵ドラムに巻き付けられた糸で前記発光部から出た光が遮られたことを前記受光部で検知し、前記糸貯蔵ドラムの駆動を停止させるものである、ことである。
【0009】
本発明の方法は、繊維機械への糸の供給を一時貯蔵する糸貯蔵ドラムと、前記糸貯蔵ドラム上の糸の有無を検出する検知手段と、前記検知手段の検知情報に基づき、前記糸貯蔵ドラムの駆動を停止させる停止手段からなる給糸装置において、糸貯蔵ドラム上の糸の有無を検出する検出方法である。
【0010】
本発明方法の特徴は、前記検知手段の発光部から前記糸貯蔵ドラムに内蔵された反射体に向かって光を照射し、前記検知手段の受光部で、前記糸貯蔵ドラムから反射された光を検知し、前記糸貯蔵ドラムに巻き付けられた糸で前記発光部から出た光が遮られたとき、前記停止手段により前記糸貯蔵ドラムの駆動を停止させることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施形態】
前記反射体としては、回帰型反射体が好ましく、例えばカプセルレンズ型反射体又はプリズム型反射体を使用することができる。
【0012】
前記検知手段の発光部と受光部の前部に偏光フィルターを設け、発光部に取り付けられた偏光フィルターは受光部に取り付けられた偏光フィルターに対してフィルター取付面方向に90度ずらす構成をとることにより検知精度を向上させることができる。前記検知手段には、その位置を上下調整可能とする調整手段を設けることが好ましい。
【0013】
糸貯蔵ドラム表面と糸との摩擦を減少させ、良好な巻き付け状態とするため、前記糸貯蔵ドラムの垂直方向に少なくとも3個の溝を形成したり、前記糸貯蔵ドラムの垂直方向に少なくとも3個の下向き傾斜を持つインサートピースを配置したりすることが好ましい。このインサートピースを配置するとき、糸貯蔵ドラムは、インサートピースを頂点とした多面体とすることが好ましい。
【0014】
本発明の給糸装置には、さらに次のような手段の全部又は一部を設けることが好ましい。
(1)前記停止手段の制御を前記検知手段による場合と、前記停止手段を常時働かせる場合と、前記停止手段を常時働かせない場合、の3段階の切換が可能な切換手段。
(2)前記糸貯蔵ドラムにブレーキをかけるブレーキ手段。
(3)前記糸貯蔵ドラムに巻き付けられた糸がドラムから離れる時に一定のテンションを糸に与える弾性力のある複数のひげを持つテンション・リング。
【0015】
本発明によれば、糸貯蔵ドラムを透明な物体で構成し、その内面に反射体を設けている。反射体と対峙する位置にセンサーが設けられ、センサーと反射体の間には、糸が糸貯蔵ドラム外面に巻き取られているため、確実に糸の有無を検出でき、反射体に回帰型反射体を使用したため検知精度も向上し、本給糸装置を小型化できる。
【0016】
【実施例】
以下、添付図面に基づき本発明の実施例を説明する。
【0017】
図1および図2において、本発明に係る給糸装置は、丸編機の上方に取り付けられた取付リング1に取付スクリュ2によって着脱自在に取り付けられている。編機の回転に同期して動く駆動ベルト3により駆動プーリ4が回転すると、駆動プーリ4に連結された駆動軸5が駆動される。駆動軸5と、給糸装置のハウジング6との間はベアリング7で保持されている。好ましくは、駆動ベルト3がエンドレスのタイミングベルトで、駆動プーリ4がタイミングプーリである。
【0018】
駆動軸5の下方にはベアリング8で保持された電磁クラッチ10が設けられ、電磁クラッチ10の外側には糸貯蔵ドラム11が保持されている。糸貯蔵ドラム11は透明の高性能プラスティック(好ましくは、アクリルまたはポリカーボネート)で形成し、糸貯蔵ドラム11の内側全周に反射体12を取り付けている。駆動軸5の下端には、糸貯蔵ドラム11を下方から回転自由に支えるためにベアリング9が設けられている。
【0019】
給糸装置のハウジング6には、反射体12と対峙する位置に少なくとも1個のセンサー13が設けられている。前記糸貯蔵ドラム11に糸Yが巻き付けられている場合は、センサー13の発光部から照射光が、糸Yによって遮られるため、センサー13の受光部に届かない。この時には電磁クラッチ10はつながず、糸貯蔵ドラム11が回転しない。その結果、糸Yは糸貯蔵ドラム11の外周部に巻き付けられない。糸貯蔵ドラム11に糸Yが巻き付けられていない場合は、照射光が遮られないためセンサー13の発光部から反射体12に向って照射された光は、反射体で反射されセンサー13の受光部に届く。この時、電磁クラッチ10がつながり、糸貯蔵ドラム11が回転する。その結果、糸Yを糸貯蔵ドラム11の外周部に巻き付ける。
【0020】
センサーを1個だけ設けた実施例では、糸貯蔵ドラム11の巻き終わり側に電磁クラッチ10を切るためのセンサー13を設ける。このセンサー13が働いた後、設定時間後に電磁クラッチ10をつなぐための遅延回路を設ける。
【0021】
前記センサーを2個設けた実施例では、糸貯蔵ドラム11の巻き始め側に電磁クラッチ10を入れるための第1センサーを設け、糸貯蔵ドラム11の巻き終わり側に電磁クラッチ10を切るための第2センサーを設ける。
【0022】
好ましくは、給糸装置本体(ハウジング)6には、センサー位置移動ダイヤル14が設けられ、センサー位置移動ダイヤル14に取り付けられた偏芯ピン15の作用により前記センサー13を上下方向に移動することが可能である。これによって糸の特性に応じて電磁クラッチ10をつなぐ、切るタイミングを変えることが可能である。
【0023】
本給糸装置のハウジング6の上部には、糸を本装置に案内するための第1ガイド16と、その下方には糸貯蔵ドラム11に糸を案内するための第2ガイド17が設けられている。第1ガイド16と第2ガイド17の間には糸にブレーキをかける入力側糸ブレーキ手段18と、糸が切断した時に電気的に編機を停止させるための入力側ストッパー20とが設けられている。糸貯蔵ドラム11のほぼ真下には第3ガイド21と、さらに編機に糸を案内する第4ガイド22が設けられている。第3ガイド21と第4ガイド22の間には糸にブレーキをかける出力側糸ブレーキ手段23と、糸が切断した時に電気的に編機を停止させるための出力側ストッパー24が設けられている。糸巻きボビンから送られた糸Yは、第1ガイド16を通って、糸にブレーキをかけるための入力側糸ブレーキ手段18を経由し、第2ガイド17を通り、糸貯蔵ドラム11の外周に数十回巻き付けられ、糸貯蔵ドラム11の下部に配置されたテンション・リング30のひげと糸貯蔵ドラム11の間を所望する給糸張力を掛けられながら、第3ガイド21を通り、糸にブレーキをかけるための出力側糸ブレーキ手段23を経由し、第4ガイド22を経て、編機へ給糸される。
【0024】
糸ブレーキ手段23は一対のディスク23aと、これらを支持するフレーム23bからなる。この糸ブレーキ手段を作用させないとき、一方のディスクを糸と接触させないように停留させる係止部23cが前記フレーム23bに設けられている。
【0025】
前記入力側糸ブレーキ手段18には、ハウジング6から突出したガイド25に取り付けられたロッド26と、前記ロッドに嵌合した一対のドーナッツ状のディスク27と、前記ディスクを圧着するバネ28と、前記バネの弾性力を調整するロッドにねじ込まれたナット29が設けられている。
【0026】
前記出力側糸ブレーキ手段23は、出願人の考案である実公平6−38141に記載の糸ブレーキ手段と同じものを使用する。
【0027】
前記入力側ストッパー20と前記出力側ストッパー24にはフライワイヤー30、31が回動可能に取り付けられており、それぞれのフライワイヤーと接触している糸が何等かの事故により切断した時、下方に回動し、入力側ストッパー20と出力側ストッパー24のそれぞれに対応したランプ25を点灯させ、編機を停止させる。
【0028】
図3に示すように、糸貯蔵ドラム11の下方には円錐面28が設けられている。図4に示すように、円錐面の部分にはひげ状のテンション・リング30(特公昭49−49214に記載のブレーキリング)が設けられており、それを通過して糸が下方向に引き出されると、給糸テンションはテンション・リングのひげの抵抗により一定となる。
【0029】
前記反射体12は光源の方向に反射光が戻る回帰反射シートである。回帰反射シートにはカプセルレンズ型反射シート又はプリズム型反射シートを使用するのが望ましい。
【0030】
前記プリズム型反射シート(例えば、リフレクサイト株式会社(東京)のAP−1000)とセンサー13の距離は、最長300mmの範囲で設定することが可能である。前記カプセルレンズ型反射シートとセンサーの距離は、最長150mmの範囲で設定することが可能である。本発明の実施例では、反射体12からセンサー13までの距離を15mm程度に設定しているため、前記カプセルレンズ型反射シートや前記プリズム型反射シートを使用することにより十分の精度が得られる。
【0031】
図7において、糸貯蔵ドラム11の下部に対応したハウジング6の側面には積極的給糸装置用の糸を案内する中間ガイド31と、糸貯蔵ドラム11のやや下方に対応したハウジング側面には積極的給糸装置用の糸を案内する中間ガイド32とが設けられている。テンション・リング30を取り外し、糸貯蔵ドラム11より接線方向に糸を引き出し、中間ガイド31又は中間ガイド32を経由して第3ガイド21に糸を案内すると、積極送り装置となる。この時電磁クラッチ10はつながったままとする。これは装置に内蔵した電磁クラッチ切換スイッチ33(図2参照)により行う。前記電磁クラッチ切換スイッチ33は電磁クラッチ10の常時入り、常時切りとセンサー13からの信号により電磁クラッチ10の入り、切りを行う3段階の切換が可能である。ジャカード編みや糸の切換編みの貯蔵送り装置として使用する場合は、センサー13からの信号により電磁クラッチ10を入り、切りに設定し、無地編の積極送り装置として使用する場合は、常時入りに設定し、本装置を使用しない場合は、常時切りに設定する。中間ガイド31と中間ガイド32は、いずれかの位置に取り付けられるように、取り外し可能であることが好ましい。
【0032】
この装置により無地編みを編成するときはより安定した給糸が可能である。さらに編地の度目調整を行うときは積極送り装置として使用し一定量の給糸に対して均一なステッチ量の調整が可能である、ジャガード編みや糸の切換編みのときは貯蔵送り装置として使用でき、1台2役が可能となる。
【0033】
図3aは、前記した実施例における糸貯蔵ドラム11に反射体12を取り付けた斜視図を示している。センサー13は発光部と受光部を一体化して描いている。
【0034】
図3bは回帰反射型センサーを使用する別の実施例である。発光部13aと受光部13bの前部に偏光フィルター34a、34bを設けている。発光部13aに取り付けられた縦方向の波用の偏光フィルター34aは、受光部13bに取り付けられた横方向の波用の偏光フィルター34bに対してフィルター取付面方向に90度ずらして設けることが望ましい。これにより発光部13aから照射した光は、プリズム型反射体12で縦方向の波が横方向の波に変換され、回帰反射型センサーの受光部13bで検知される、発光部以外の光はほとんど偏光フィルターにより取り除かれる為、誤作動の発生を激減させることが出来る。これは、M.S.R.(Mirror Surface Rejection=鏡面体光沢除去)機能に基づく。
【0035】
本実施例で使用される糸貯蔵ドラム11はベルト駆動3で伝達される駆動源を電磁クラッチ10によって入り切りされているが、これに限定されるものではなく、個々の給糸装置に単独に駆動モータを設置し、駆動モータの入り切りの制御により行うことも可能である。
【0036】
長繊維の加工糸を使用する場合は、糸貯蔵ドラム11に直接巻き付けると糸が伸ばされた状態で巻き付けられ、その後、糸が収縮するため、糸貯蔵ドラム11上で糸が糸貯蔵ドラム11を締め付けた状態になる。そのため、糸が糸貯蔵ドラム11から円滑に解舒されず巻き付けムラが発生することがある。この問題を解決するためには、図6に示すように、糸貯蔵ドラム11の円筒状の表面に縦溝35を入れることが好ましい。これにより、糸貯蔵ドラム11表面と糸との摩擦が減少し、良好な巻き付け状態となる。
【0037】
さらに、新合繊を使用する場合、図5に示すように糸貯蔵ドラム表面と糸との接触面積を小さくして摩擦を低減するために糸貯蔵ドラム11表面にインサートピース36を配列するのが好ましい。好ましいインサートピースの厚みは、0.1〜0.5mmで、特に好ましいのは0.2〜0.3mmである。材質は鋼材が好ましい。
【0038】
さらに好ましくは、図9に示すように、糸貯蔵ドラム11における糸貯蔵部のインサートピース36の形状を糸貯蔵ドラム11の縦断面の外形とほぼ同じとする。即ち、前記第2ガイド17から糸が糸貯蔵ドラム11に巻き付け始められる範囲で糸貯蔵ドラム11の軸方向に対して50〜70°(60°)の下向き傾斜とし、その個所に続いて糸が巻き付けられる範囲で糸貯蔵ドラムの軸方向に対して1〜3°(2°)の下向き傾斜とし、さらに続く巻き付け範囲で傾斜のない垂直状とすることが好ましい。
【0039】
図8aの円筒状糸貯蔵ドラム11では、糸がドラム表面の円弧に対して接線方向に点当たりで接するため、インサートピース36がドラム表面より0.5mm程度飛び出している。このため、インサートピース36の取付部に糸のワックス、油剤、静電防止剤などが付着し、センサー13が誤作動する問題があった。
【0040】
この問題を解決するため、図8bに示すように糸貯蔵ドラム11aの糸巻き部分の横断面を多面体として、多面体の頂点にインサートピース36を0.1〜0.05mm突出させるのが好ましい。これにより糸貯蔵ドラム11aには、多面体の表面を多面体の一辺とほぼ平行に糸が全面当たりで巻き付けられる。このため糸が引き伸ばされながら巻きつけられず、糸が糸貯蔵ドラム11aに軟らかく巻かれる。さらに、糸貯蔵ドラム11a表面は絶えず糸で擦られながら巻かれる為に自動的に清掃される。
【0041】
図10は本発明の糸貯蔵ドラム11のブレーキ手段37を示す。本発明の給糸装置は、ジャガード編みや糸の切換編みの時には、貯蔵送り装置として使用できるが、編機に糸を供給する必要がない場合は、前記電磁クラッチ10により動力源と前記糸貯蔵ドラム11は切り離され、前記糸貯蔵ドラム11の回転は停止する。しかし、前記ベアリング9内のわずかな摩擦抵抗により、前記糸貯蔵ドラム11が空転し、糸が前記糸貯蔵ドラム11に巻き付けられることがある。これを防止するために、前記糸貯蔵ドラム11を支持しているベアリング38の外輪にブレーキ手段37を設けている。
【0042】
具体的には、前記ベアリング38の外輪をスティール・ボール40で圧接し、前記スティール・ボール40の後部にスプリング41とスクリュ42を配設し、前記スティール・ボール40とともに給糸装置のハウジングに貫装する。スクリュ42のねじ込み量によりスプリング圧力の調整が可能になる。スプリングの圧力の調整は、電磁クラッチ10が切れているときに駆動ベルトにより給糸装置の駆動プーリが回転させ、糸貯蔵ドラム11が空転しない程度に前記スクリュ42をねじ込み前記糸貯蔵ドラムにブレーキをかける。
【0043】
【発明の効果】
従来、日光、室内照明、機械照明などのあらゆる光源や、編機の周辺に浮遊する繊維、さらに糸の物性(色、断面、光沢、表面荒さなど)のために糸の有無の検知が不安定であったのが、本発明では回帰反射体を使用することによりこの問題が解消された。
【0044】
センサーと回帰反射体とは、回帰反射体にカプセルレンズ型反射シートを使用した場合でも最長150mmの距離でも検知でき、検知精度が高い為、糸貯蔵ドラムの回転数(周速度)が早くなっても、言いかえれば糸貯蔵ドラムが小型化されても、十分に糸の有無の検知が可能である。丸編機に給糸装置を設置する場合、通常編機の上部に取付リングを設け、そのリング上に給糸装置を設置するが、給糸装置のサイズが従来の半分のサイズにすることが可能になったため、例えば従来の給糸装置を取り付ける場合には取付リングが2個必要であっても、本装置を設置する場合取付リングは1個で足りる。
【0045】
また、透明の糸貯蔵ドラムの表面は巻き取られた糸が解けていく時に表面が擦られていくため絶えず自動的に清掃される。
【0046】
さらに、前記の特開平6−316842号に記載の給糸装置では、各装置にモータを設置しなければならないため、装置の製造コストも非常に高くなったが、本装置では、編機1台につき少なくとも1個のモータで使用可能であり、装置の製造コストを低く押さえることが出来た。
【0047】
また、遅延回路を使用することにより、センサーは1個でよい。
【0048】
さらに、積極的給糸装置用の糸の案内ガイドも併せ持っているために、糸切換編成やジャガード編成の他に無地編成の給糸機能を兼ね備えている。
【0049】
前記回帰反射型センサーにはM.S.R機能があり、特定の品種の白色で光沢のある糸などにも判別がなされる。また極細の糸の対しても安定した検知が行える。
【0050】
センサー位置を移動可能とすることにより、糸貯蔵ドラムに巻き付ける糸の量を変えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】編機の上部に設けられた取付リングに取り付けられた本発明の給糸装置の側面図を示す。
【図2】本発明における給糸装置の部分断面図を示す。
【図3】(a)は本発明における反射体とセンサーと糸貯蔵ドラムの関係を示す斜視図である。(b)は本発明におけるプリズム型反射体と回帰型センサーと糸貯蔵ドラムの関係を示す斜視図である。
【図4】本発明における反射体が設けられた糸貯蔵ドラムの縦断面を示す。
【図5】本発明の一実施例であるインサートピースを配置した糸貯蔵ドラムを示す。
【図6】本発明の一実施例である垂直方向に溝を形成した糸貯蔵ドラムを示す。
【図7】本発明における中間ガイドAと中間ガイドBとが設け積極的給糸装置として使用した場合を示す。
【図8】(a)は円筒状の糸貯蔵ドラムの横断面と糸の関係を示す。(b)は多面体の糸貯蔵ドラムの横断面と糸の関係を示す。
【図9】本発明に使用するインサートピースの側面図を示す。
【図10】本発明に使用する糸貯蔵ドラムのブレーキ手段を示す。
【符号の説明】
10 停止手段(電磁クラッチ)
11 糸貯蔵ドラム
12 反射体
13 検知手段(センサー)
【発明の属する技術分野】
本発明は、繊維機械(例えば丸編機)に使用される給糸装置に関し、特に、糸を貯蔵ドラムに巻き付けて貯蔵・供給する給糸装置に関する。本発明はまた糸貯蔵ドラム上の糸の有無を検出する検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
編機などに使用される給糸装置で、糸を貯蔵ドラムに巻き付けて貯蔵・供給する給糸装置はすでに公知である(例えば、特開平5−178534号、特開平6−316842号参照)。また、各部品について、下記発明が公知である。
【0003】
糸貯蔵ドラム上の糸の検知手段及び糸貯蔵ドラム停止装置に関してアメリカ特許第3225446号が知られている。この従来技術では、糸貯蔵ドラム上の糸の検知手段として、ランプを糸貯蔵ドラムの外側に、フォトトランジスターを糸貯蔵ドラムの内側にそれぞれ設けており、糸貯蔵ドラム停止装置として電磁クラッチを使用している。
【0004】
さらに、テンションリング(ブレーキリング)に関して特公昭49−49214号、糸ブレーキ手段に関して実公平6−38141号、糸貯蔵ドラムの糸貯蔵部の形状に関して特公平1−57025号が知られている。
【0005】
【発明が解決しょうとする課題】
前記特開平6−316842号の装置では光源からの光をヤーン・リザーブ(糸巻き)上に直接照射する。そのため、放出ビームに比べて反射ビームの減衰率が高く、使用している糸の特性(材質・太さ・加工方法)によって検知ミスが発生しやすかった。
【0006】
本発明はこの問題を解決させるため、糸貯蔵ドラム上の糸の有無を精度よく検出する検出装置と方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の装置は、繊維機械への糸の供給を一時貯蔵する糸貯蔵ドラムと、前記糸貯蔵ドラム上の糸の有無を検出する検知手段と、前記検知手段の検知情報に基づき、前記糸貯蔵ドラムの駆動を停止させる停止手段からなる給糸装置の改良装置である。
【0008】
本発明装置の特徴は、前記糸貯蔵ドラムが、その外周方向に向かって反射体を内蔵し、少なくとも前記反射体の取付部が透明であり、前記検知手段が、前記反射体の反射面に対峙した位置に取り付けられ、発光部と受光部を有し、前記停止手段が、前記糸貯蔵ドラムに巻き付けられた糸で前記発光部から出た光が遮られたことを前記受光部で検知し、前記糸貯蔵ドラムの駆動を停止させるものである、ことである。
【0009】
本発明の方法は、繊維機械への糸の供給を一時貯蔵する糸貯蔵ドラムと、前記糸貯蔵ドラム上の糸の有無を検出する検知手段と、前記検知手段の検知情報に基づき、前記糸貯蔵ドラムの駆動を停止させる停止手段からなる給糸装置において、糸貯蔵ドラム上の糸の有無を検出する検出方法である。
【0010】
本発明方法の特徴は、前記検知手段の発光部から前記糸貯蔵ドラムに内蔵された反射体に向かって光を照射し、前記検知手段の受光部で、前記糸貯蔵ドラムから反射された光を検知し、前記糸貯蔵ドラムに巻き付けられた糸で前記発光部から出た光が遮られたとき、前記停止手段により前記糸貯蔵ドラムの駆動を停止させることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施形態】
前記反射体としては、回帰型反射体が好ましく、例えばカプセルレンズ型反射体又はプリズム型反射体を使用することができる。
【0012】
前記検知手段の発光部と受光部の前部に偏光フィルターを設け、発光部に取り付けられた偏光フィルターは受光部に取り付けられた偏光フィルターに対してフィルター取付面方向に90度ずらす構成をとることにより検知精度を向上させることができる。前記検知手段には、その位置を上下調整可能とする調整手段を設けることが好ましい。
【0013】
糸貯蔵ドラム表面と糸との摩擦を減少させ、良好な巻き付け状態とするため、前記糸貯蔵ドラムの垂直方向に少なくとも3個の溝を形成したり、前記糸貯蔵ドラムの垂直方向に少なくとも3個の下向き傾斜を持つインサートピースを配置したりすることが好ましい。このインサートピースを配置するとき、糸貯蔵ドラムは、インサートピースを頂点とした多面体とすることが好ましい。
【0014】
本発明の給糸装置には、さらに次のような手段の全部又は一部を設けることが好ましい。
(1)前記停止手段の制御を前記検知手段による場合と、前記停止手段を常時働かせる場合と、前記停止手段を常時働かせない場合、の3段階の切換が可能な切換手段。
(2)前記糸貯蔵ドラムにブレーキをかけるブレーキ手段。
(3)前記糸貯蔵ドラムに巻き付けられた糸がドラムから離れる時に一定のテンションを糸に与える弾性力のある複数のひげを持つテンション・リング。
【0015】
本発明によれば、糸貯蔵ドラムを透明な物体で構成し、その内面に反射体を設けている。反射体と対峙する位置にセンサーが設けられ、センサーと反射体の間には、糸が糸貯蔵ドラム外面に巻き取られているため、確実に糸の有無を検出でき、反射体に回帰型反射体を使用したため検知精度も向上し、本給糸装置を小型化できる。
【0016】
【実施例】
以下、添付図面に基づき本発明の実施例を説明する。
【0017】
図1および図2において、本発明に係る給糸装置は、丸編機の上方に取り付けられた取付リング1に取付スクリュ2によって着脱自在に取り付けられている。編機の回転に同期して動く駆動ベルト3により駆動プーリ4が回転すると、駆動プーリ4に連結された駆動軸5が駆動される。駆動軸5と、給糸装置のハウジング6との間はベアリング7で保持されている。好ましくは、駆動ベルト3がエンドレスのタイミングベルトで、駆動プーリ4がタイミングプーリである。
【0018】
駆動軸5の下方にはベアリング8で保持された電磁クラッチ10が設けられ、電磁クラッチ10の外側には糸貯蔵ドラム11が保持されている。糸貯蔵ドラム11は透明の高性能プラスティック(好ましくは、アクリルまたはポリカーボネート)で形成し、糸貯蔵ドラム11の内側全周に反射体12を取り付けている。駆動軸5の下端には、糸貯蔵ドラム11を下方から回転自由に支えるためにベアリング9が設けられている。
【0019】
給糸装置のハウジング6には、反射体12と対峙する位置に少なくとも1個のセンサー13が設けられている。前記糸貯蔵ドラム11に糸Yが巻き付けられている場合は、センサー13の発光部から照射光が、糸Yによって遮られるため、センサー13の受光部に届かない。この時には電磁クラッチ10はつながず、糸貯蔵ドラム11が回転しない。その結果、糸Yは糸貯蔵ドラム11の外周部に巻き付けられない。糸貯蔵ドラム11に糸Yが巻き付けられていない場合は、照射光が遮られないためセンサー13の発光部から反射体12に向って照射された光は、反射体で反射されセンサー13の受光部に届く。この時、電磁クラッチ10がつながり、糸貯蔵ドラム11が回転する。その結果、糸Yを糸貯蔵ドラム11の外周部に巻き付ける。
【0020】
センサーを1個だけ設けた実施例では、糸貯蔵ドラム11の巻き終わり側に電磁クラッチ10を切るためのセンサー13を設ける。このセンサー13が働いた後、設定時間後に電磁クラッチ10をつなぐための遅延回路を設ける。
【0021】
前記センサーを2個設けた実施例では、糸貯蔵ドラム11の巻き始め側に電磁クラッチ10を入れるための第1センサーを設け、糸貯蔵ドラム11の巻き終わり側に電磁クラッチ10を切るための第2センサーを設ける。
【0022】
好ましくは、給糸装置本体(ハウジング)6には、センサー位置移動ダイヤル14が設けられ、センサー位置移動ダイヤル14に取り付けられた偏芯ピン15の作用により前記センサー13を上下方向に移動することが可能である。これによって糸の特性に応じて電磁クラッチ10をつなぐ、切るタイミングを変えることが可能である。
【0023】
本給糸装置のハウジング6の上部には、糸を本装置に案内するための第1ガイド16と、その下方には糸貯蔵ドラム11に糸を案内するための第2ガイド17が設けられている。第1ガイド16と第2ガイド17の間には糸にブレーキをかける入力側糸ブレーキ手段18と、糸が切断した時に電気的に編機を停止させるための入力側ストッパー20とが設けられている。糸貯蔵ドラム11のほぼ真下には第3ガイド21と、さらに編機に糸を案内する第4ガイド22が設けられている。第3ガイド21と第4ガイド22の間には糸にブレーキをかける出力側糸ブレーキ手段23と、糸が切断した時に電気的に編機を停止させるための出力側ストッパー24が設けられている。糸巻きボビンから送られた糸Yは、第1ガイド16を通って、糸にブレーキをかけるための入力側糸ブレーキ手段18を経由し、第2ガイド17を通り、糸貯蔵ドラム11の外周に数十回巻き付けられ、糸貯蔵ドラム11の下部に配置されたテンション・リング30のひげと糸貯蔵ドラム11の間を所望する給糸張力を掛けられながら、第3ガイド21を通り、糸にブレーキをかけるための出力側糸ブレーキ手段23を経由し、第4ガイド22を経て、編機へ給糸される。
【0024】
糸ブレーキ手段23は一対のディスク23aと、これらを支持するフレーム23bからなる。この糸ブレーキ手段を作用させないとき、一方のディスクを糸と接触させないように停留させる係止部23cが前記フレーム23bに設けられている。
【0025】
前記入力側糸ブレーキ手段18には、ハウジング6から突出したガイド25に取り付けられたロッド26と、前記ロッドに嵌合した一対のドーナッツ状のディスク27と、前記ディスクを圧着するバネ28と、前記バネの弾性力を調整するロッドにねじ込まれたナット29が設けられている。
【0026】
前記出力側糸ブレーキ手段23は、出願人の考案である実公平6−38141に記載の糸ブレーキ手段と同じものを使用する。
【0027】
前記入力側ストッパー20と前記出力側ストッパー24にはフライワイヤー30、31が回動可能に取り付けられており、それぞれのフライワイヤーと接触している糸が何等かの事故により切断した時、下方に回動し、入力側ストッパー20と出力側ストッパー24のそれぞれに対応したランプ25を点灯させ、編機を停止させる。
【0028】
図3に示すように、糸貯蔵ドラム11の下方には円錐面28が設けられている。図4に示すように、円錐面の部分にはひげ状のテンション・リング30(特公昭49−49214に記載のブレーキリング)が設けられており、それを通過して糸が下方向に引き出されると、給糸テンションはテンション・リングのひげの抵抗により一定となる。
【0029】
前記反射体12は光源の方向に反射光が戻る回帰反射シートである。回帰反射シートにはカプセルレンズ型反射シート又はプリズム型反射シートを使用するのが望ましい。
【0030】
前記プリズム型反射シート(例えば、リフレクサイト株式会社(東京)のAP−1000)とセンサー13の距離は、最長300mmの範囲で設定することが可能である。前記カプセルレンズ型反射シートとセンサーの距離は、最長150mmの範囲で設定することが可能である。本発明の実施例では、反射体12からセンサー13までの距離を15mm程度に設定しているため、前記カプセルレンズ型反射シートや前記プリズム型反射シートを使用することにより十分の精度が得られる。
【0031】
図7において、糸貯蔵ドラム11の下部に対応したハウジング6の側面には積極的給糸装置用の糸を案内する中間ガイド31と、糸貯蔵ドラム11のやや下方に対応したハウジング側面には積極的給糸装置用の糸を案内する中間ガイド32とが設けられている。テンション・リング30を取り外し、糸貯蔵ドラム11より接線方向に糸を引き出し、中間ガイド31又は中間ガイド32を経由して第3ガイド21に糸を案内すると、積極送り装置となる。この時電磁クラッチ10はつながったままとする。これは装置に内蔵した電磁クラッチ切換スイッチ33(図2参照)により行う。前記電磁クラッチ切換スイッチ33は電磁クラッチ10の常時入り、常時切りとセンサー13からの信号により電磁クラッチ10の入り、切りを行う3段階の切換が可能である。ジャカード編みや糸の切換編みの貯蔵送り装置として使用する場合は、センサー13からの信号により電磁クラッチ10を入り、切りに設定し、無地編の積極送り装置として使用する場合は、常時入りに設定し、本装置を使用しない場合は、常時切りに設定する。中間ガイド31と中間ガイド32は、いずれかの位置に取り付けられるように、取り外し可能であることが好ましい。
【0032】
この装置により無地編みを編成するときはより安定した給糸が可能である。さらに編地の度目調整を行うときは積極送り装置として使用し一定量の給糸に対して均一なステッチ量の調整が可能である、ジャガード編みや糸の切換編みのときは貯蔵送り装置として使用でき、1台2役が可能となる。
【0033】
図3aは、前記した実施例における糸貯蔵ドラム11に反射体12を取り付けた斜視図を示している。センサー13は発光部と受光部を一体化して描いている。
【0034】
図3bは回帰反射型センサーを使用する別の実施例である。発光部13aと受光部13bの前部に偏光フィルター34a、34bを設けている。発光部13aに取り付けられた縦方向の波用の偏光フィルター34aは、受光部13bに取り付けられた横方向の波用の偏光フィルター34bに対してフィルター取付面方向に90度ずらして設けることが望ましい。これにより発光部13aから照射した光は、プリズム型反射体12で縦方向の波が横方向の波に変換され、回帰反射型センサーの受光部13bで検知される、発光部以外の光はほとんど偏光フィルターにより取り除かれる為、誤作動の発生を激減させることが出来る。これは、M.S.R.(Mirror Surface Rejection=鏡面体光沢除去)機能に基づく。
【0035】
本実施例で使用される糸貯蔵ドラム11はベルト駆動3で伝達される駆動源を電磁クラッチ10によって入り切りされているが、これに限定されるものではなく、個々の給糸装置に単独に駆動モータを設置し、駆動モータの入り切りの制御により行うことも可能である。
【0036】
長繊維の加工糸を使用する場合は、糸貯蔵ドラム11に直接巻き付けると糸が伸ばされた状態で巻き付けられ、その後、糸が収縮するため、糸貯蔵ドラム11上で糸が糸貯蔵ドラム11を締め付けた状態になる。そのため、糸が糸貯蔵ドラム11から円滑に解舒されず巻き付けムラが発生することがある。この問題を解決するためには、図6に示すように、糸貯蔵ドラム11の円筒状の表面に縦溝35を入れることが好ましい。これにより、糸貯蔵ドラム11表面と糸との摩擦が減少し、良好な巻き付け状態となる。
【0037】
さらに、新合繊を使用する場合、図5に示すように糸貯蔵ドラム表面と糸との接触面積を小さくして摩擦を低減するために糸貯蔵ドラム11表面にインサートピース36を配列するのが好ましい。好ましいインサートピースの厚みは、0.1〜0.5mmで、特に好ましいのは0.2〜0.3mmである。材質は鋼材が好ましい。
【0038】
さらに好ましくは、図9に示すように、糸貯蔵ドラム11における糸貯蔵部のインサートピース36の形状を糸貯蔵ドラム11の縦断面の外形とほぼ同じとする。即ち、前記第2ガイド17から糸が糸貯蔵ドラム11に巻き付け始められる範囲で糸貯蔵ドラム11の軸方向に対して50〜70°(60°)の下向き傾斜とし、その個所に続いて糸が巻き付けられる範囲で糸貯蔵ドラムの軸方向に対して1〜3°(2°)の下向き傾斜とし、さらに続く巻き付け範囲で傾斜のない垂直状とすることが好ましい。
【0039】
図8aの円筒状糸貯蔵ドラム11では、糸がドラム表面の円弧に対して接線方向に点当たりで接するため、インサートピース36がドラム表面より0.5mm程度飛び出している。このため、インサートピース36の取付部に糸のワックス、油剤、静電防止剤などが付着し、センサー13が誤作動する問題があった。
【0040】
この問題を解決するため、図8bに示すように糸貯蔵ドラム11aの糸巻き部分の横断面を多面体として、多面体の頂点にインサートピース36を0.1〜0.05mm突出させるのが好ましい。これにより糸貯蔵ドラム11aには、多面体の表面を多面体の一辺とほぼ平行に糸が全面当たりで巻き付けられる。このため糸が引き伸ばされながら巻きつけられず、糸が糸貯蔵ドラム11aに軟らかく巻かれる。さらに、糸貯蔵ドラム11a表面は絶えず糸で擦られながら巻かれる為に自動的に清掃される。
【0041】
図10は本発明の糸貯蔵ドラム11のブレーキ手段37を示す。本発明の給糸装置は、ジャガード編みや糸の切換編みの時には、貯蔵送り装置として使用できるが、編機に糸を供給する必要がない場合は、前記電磁クラッチ10により動力源と前記糸貯蔵ドラム11は切り離され、前記糸貯蔵ドラム11の回転は停止する。しかし、前記ベアリング9内のわずかな摩擦抵抗により、前記糸貯蔵ドラム11が空転し、糸が前記糸貯蔵ドラム11に巻き付けられることがある。これを防止するために、前記糸貯蔵ドラム11を支持しているベアリング38の外輪にブレーキ手段37を設けている。
【0042】
具体的には、前記ベアリング38の外輪をスティール・ボール40で圧接し、前記スティール・ボール40の後部にスプリング41とスクリュ42を配設し、前記スティール・ボール40とともに給糸装置のハウジングに貫装する。スクリュ42のねじ込み量によりスプリング圧力の調整が可能になる。スプリングの圧力の調整は、電磁クラッチ10が切れているときに駆動ベルトにより給糸装置の駆動プーリが回転させ、糸貯蔵ドラム11が空転しない程度に前記スクリュ42をねじ込み前記糸貯蔵ドラムにブレーキをかける。
【0043】
【発明の効果】
従来、日光、室内照明、機械照明などのあらゆる光源や、編機の周辺に浮遊する繊維、さらに糸の物性(色、断面、光沢、表面荒さなど)のために糸の有無の検知が不安定であったのが、本発明では回帰反射体を使用することによりこの問題が解消された。
【0044】
センサーと回帰反射体とは、回帰反射体にカプセルレンズ型反射シートを使用した場合でも最長150mmの距離でも検知でき、検知精度が高い為、糸貯蔵ドラムの回転数(周速度)が早くなっても、言いかえれば糸貯蔵ドラムが小型化されても、十分に糸の有無の検知が可能である。丸編機に給糸装置を設置する場合、通常編機の上部に取付リングを設け、そのリング上に給糸装置を設置するが、給糸装置のサイズが従来の半分のサイズにすることが可能になったため、例えば従来の給糸装置を取り付ける場合には取付リングが2個必要であっても、本装置を設置する場合取付リングは1個で足りる。
【0045】
また、透明の糸貯蔵ドラムの表面は巻き取られた糸が解けていく時に表面が擦られていくため絶えず自動的に清掃される。
【0046】
さらに、前記の特開平6−316842号に記載の給糸装置では、各装置にモータを設置しなければならないため、装置の製造コストも非常に高くなったが、本装置では、編機1台につき少なくとも1個のモータで使用可能であり、装置の製造コストを低く押さえることが出来た。
【0047】
また、遅延回路を使用することにより、センサーは1個でよい。
【0048】
さらに、積極的給糸装置用の糸の案内ガイドも併せ持っているために、糸切換編成やジャガード編成の他に無地編成の給糸機能を兼ね備えている。
【0049】
前記回帰反射型センサーにはM.S.R機能があり、特定の品種の白色で光沢のある糸などにも判別がなされる。また極細の糸の対しても安定した検知が行える。
【0050】
センサー位置を移動可能とすることにより、糸貯蔵ドラムに巻き付ける糸の量を変えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】編機の上部に設けられた取付リングに取り付けられた本発明の給糸装置の側面図を示す。
【図2】本発明における給糸装置の部分断面図を示す。
【図3】(a)は本発明における反射体とセンサーと糸貯蔵ドラムの関係を示す斜視図である。(b)は本発明におけるプリズム型反射体と回帰型センサーと糸貯蔵ドラムの関係を示す斜視図である。
【図4】本発明における反射体が設けられた糸貯蔵ドラムの縦断面を示す。
【図5】本発明の一実施例であるインサートピースを配置した糸貯蔵ドラムを示す。
【図6】本発明の一実施例である垂直方向に溝を形成した糸貯蔵ドラムを示す。
【図7】本発明における中間ガイドAと中間ガイドBとが設け積極的給糸装置として使用した場合を示す。
【図8】(a)は円筒状の糸貯蔵ドラムの横断面と糸の関係を示す。(b)は多面体の糸貯蔵ドラムの横断面と糸の関係を示す。
【図9】本発明に使用するインサートピースの側面図を示す。
【図10】本発明に使用する糸貯蔵ドラムのブレーキ手段を示す。
【符号の説明】
10 停止手段(電磁クラッチ)
11 糸貯蔵ドラム
12 反射体
13 検知手段(センサー)
Claims (14)
- 繊維機械への糸の供給を一時貯蔵する糸貯蔵ドラム(11)と、
前記糸貯蔵ドラム(11)上の糸の有無を検出する検知手段(13)と、
前記検知手段(13)の検知情報に基づき、前記糸貯蔵ドラム(11)の駆動を停止させる停止手段(10)からなる給糸装置において、
前記糸貯蔵ドラム(11)は、その外周方向に向かって反射体(12)を内蔵し、少なくとも前記反射体(12)の取付部が透明であり、
前記検知手段(13)は、前記反射体(12)の反射面に対峙した位置に取り付けられ、発光部と受光部を有し、
前記停止手段(10)は、前記糸貯蔵ドラム(11)に巻き付けられた糸で前記発光部から出た光が遮られたことを前記受光部で検知し、前記糸貯蔵ドラムの駆動を停止させるものである、
ことを特徴とする繊維機械における給糸装置。 - 前記反射体(12)が回帰型反射体である請求項1記載の装置。
- 前記回帰型反射体がカプセルレンズ型反射体からなる請求項2記載の装置。
- 前記回帰型反射体がプリズム型反射体からなる請求項2記載の装置。
- 前記糸貯蔵ドラム(11)に巻き付けられた糸がドラムから離れる時に一定のテンションを糸に与える弾性力のある複数のひげを持つテンション・リング(30)をさらに備えた請求項1ないし4のいずれかに記載の装置。
- 前記糸貯蔵ドラム(11)の垂直方向に少なくとも3個の溝を形成したことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の装置。
- 前記糸貯蔵ドラム(11)の垂直方向に少なくとも3個の下向き傾斜を持つインサートピース(36)を配置したことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の装置。
- 前記インサートピース(36)を頂点とした多面体からなる前記糸貯蔵ドラム(11a)からなる請求項7に記載の装置。
- 前記検知手段の位置を上下調整可能にした調整手段(14)をさらに有する請求項1ないし8のいずれかに記載の装置。
- 前記停止手段(10)の制御を前記検知手段(13)による場合と、前記停止手段(10)を常時働かせる場合と、前記停止手段(10)を常時働かせない場合、の3段階の切換が可能な切換手段を有する請求項1ないし9のいずれかに記載の装置。
- 前記糸貯蔵ドラム(11)にブレーキをかけるブレーキ手段(37)を有する請求項1ないし10のいずれかに記載の装置。
- 一対のディスク(23a)による糸ブレーキ手段(23)と、これらを支持するフレーム(23b)からなり、この糸ブレーキ手段を作用させないとき、一方のディスクを糸と接触させないように停留させる係止部(23c)が前記フレーム(23b)に設けられている請求項1ないし10のいずれかに記載の装置。
- 前記検知手段の発光部(13a)と受光部(13b)の前部に偏光フィルター(34a,34b)を設け、発光部に取り付けられた偏光フィルターは受光部に取り付けられた偏光フィルターに対してフィルター取付面方向に90度ずらした請求項1ないし12のいずれかに記載の装置。
- 繊維機械への糸の供給を一時貯蔵する糸貯蔵ドラム(11)と、
前記糸貯蔵ドラム(11)上の糸の有無を検出する検知手段(13)と、
前記検知手段(13)の検知情報に基づき、前記糸貯蔵ドラム(11)の駆動を停止させる停止手段(10)からなる給糸装置において、糸貯蔵ドラム(11)上の糸の有無を検出する検出方法であって、
前記検知手段(13)の発光部から前記糸貯蔵ドラム(11)に内蔵された反射体(12)に向かって光を照射し、
前記検知手段(13)の受光部で、前記糸貯蔵ドラム(11)から反射された光を検知し、
前記糸貯蔵ドラム(11)に巻き付けられた糸で前記発光部から出た光が遮られとき、前記停止手段(10)により前記糸貯蔵ドラムの駆動を停止させる、
ことを特徴とする、糸貯蔵ドラム上の糸の有無を検出する検出方法。
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