JP3218431B2 - 図柄組合わせ遊技機用の図柄可変表示装置 - Google Patents

図柄組合わせ遊技機用の図柄可変表示装置

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JP3218431B2
JP3218431B2 JP22316897A JP22316897A JP3218431B2 JP 3218431 B2 JP3218431 B2 JP 3218431B2 JP 22316897 A JP22316897 A JP 22316897A JP 22316897 A JP22316897 A JP 22316897A JP 3218431 B2 JP3218431 B2 JP 3218431B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、図柄組合わせ遊技機
用の図柄可変表示装置に関し、更に詳しくは、パチンコ
球やコイン等を利用した変動制御条件に基いて図柄組合
わせゲームを展開して、予め設定された図柄同志の組合
わせ条件の成立時に遊技者の有利とされる大当り状態
や、入賞成立状態を表現することのできる回転式の図柄
可変表示装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】図柄付きのパチンコ機やスロットマシンに
代表されるこの種の遊技機においては、図柄組合わせゲ
ーム用の回転式実体表示部として、近年ではベルト形態
の図柄可変表示装置が採用されている。この装置では、
その基本的な構成として、パルス制御されるモータ(主
としてステッピングモータ)と、被検出部に対する検出
手段と、各種多数の図柄および所要の被検出部を配置し
て複数の回転体間に掛装された無端状の図柄ベルトを含
めて1基毎の図柄ユニットに構成されて、夫々のユニッ
トを複数基組単位にして1つのユニット表示装置とされ
ている。そして図柄組合わせゲームにあっては、始動条
件に応答する電子制御装置側での入出力制御処理に基い
て、各列毎の図柄ユニットのモータのパルス駆動に従い
図柄ベルトが回転され、また検出手段による被検出部の
検出以後のモータの停止に従い図柄ベルトが停止され
る。そうして、所定の停止位置に表示された図柄同志の
組合わせ判定結果に基いて、夫々の遊技機において特別
遊技または入賞成立が出現可能とされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】それだけに前述したこ
の種の図柄可変表示装置では、図柄を正確に変動開始し
て停止表示し得ることが強く望まれており、このためモ
ータの駆動開始時および停止時を含めて、図柄表示体で
あるベルトが速やかにかつ円滑に正確に停止することが
肝要とされている。ところで従来の表示装置では、図柄
表示体の駆動源として広く使用されているステッピング
モータやパルスモータは、電子的制御装置でのパルス制
御が簡単かつ正確に行ない得ることの優位性がある反
面、その駆動回転性能,状況として、増速時や減速時に
おいて回転が不安定となり易く、また停止時には好適に
制動し得ない面がある。このため図柄表示体の増速過程
や減速過程を見ると、スムーズな立上り回転がし難く、
回転前後方向(前方への滑りと後方への戻り)への変動を
含めた振れ等の現象を生じ易い等の影響を受けて円滑な
回転が保証されない不都合があり、遊技者にとって図柄
の変動が見づらくなると共に検出手段による被検出部の
正確な検出ができなくなる問題があった。
【0004】また前記の図柄可変表示装置にあっては、
電子的制御装置側でのパルス出力停止に基くステッピン
グモータの駆動停止時において、モータ自体が好適に制
動し得ないために、回転体および図柄ベルトが慣性力で
更に回転しようとすることに起因して、夫々の図柄が本
来の停止表示位置(例えば入賞ライン)からずれてしまう
ことがあり、この結果、図柄同志の不揃いな組合わせ表
示を呈してしまう不都合があり、正確で好適な図柄組合
わせゲームを展開し得ない問題があった。
【0005】
【発明の目的】本発明は、前述した課題を好適に解決す
るべく提案されたものであって、パルス駆動制御される
モータを使用して回転制御される大径の主プーリの円滑
な回転変動停止を図り、図柄の安定した変動表示並びに
停止表示、そして検出手段による正確な検出を可能にし
た図柄組合わせ遊技機用の図柄可変表示装置を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述した課題を克服し、
所期の目的を好適に達成するため本発明は、図柄組合わ
せ遊技機での図柄組合わせゲームに係る必要な入出力制
御処理をなし得る制御回路装置による制御に基いて、独
自に図柄変動停止表示し得る複数列の回転式の図柄ユニ
ットを装備して、複数コマ分の図柄を組合わせ表示し得
る図柄可変表示装置にあって、前記各列の図柄ユニット
セット板において、前記制御回路装置側からのパルス
出力制御に基いて駆動・停止されるモータに回転伝達制
動手段を介して組付け支持された樹脂製大径の主プーリ
および従プーリ,案内プーリを有する回転駆動機構と、
無端状に成形されて複種類複数コマ分の図柄および必要
な図柄用の検出マークを配置して回転駆動機構の前記プ
ーリの外周間に着脱可能に展張掛装された図柄ベルト
と、この図柄ベルトの回転移動過程の所定検出部位で検
出マークを検出して前記制御回路装置側に情報入力する
検出手段を備え、前記回転伝達制動手段は、合成樹脂製
の回転支持筒具と伝達制動部材とが一体に成形され、該
回転支持筒具のフランジ付き円筒キャップ状をなす第1
の支持筒が、前記主プーリのボスの右筒部内に嵌挿され
ると共に前記モータの回転盤に連結され、また回転支持
筒具における第1の支持筒に連結される同形状をなす第
2の支持筒が、前記ボスの左筒部内に位置決め嵌挿さ
れ、前記第2の支持筒の開口端外周に一体成形されて内
外方向へ弾性変形可能なリング状の前記伝達制動部材に
おける両側の半円形状の連繋係止片の自由端部先端を、
前記主プーリのボスに形成された係合片に弾性的に係接
して、モータに対して主プーリを非連結状態で組付け支
持したことを特徴とする。
【0007】
【作用】図柄ユニットは、セット板において、モータ
よび複数のプーリを含む回転駆動機構と、図柄および検
出マークを配置して前記回転体間に展張掛装される図柄
ベルトと、図柄ベルトの検出マークを検出する検出手段
とを備える。そして前記複数のプーリにおいて、モータ
に配設される主プーリは、樹脂製大径に成形されると共
に、該モータに直結された回転支持筒具に対して該主プ
ーリボスにより摺接状態に支持され、更に該回転支持
筒具に配設した弾性変形可能な伝達制動部材により正逆
両方向に弾性的に係接されている。従って主プーリは、
モータの起動による増速時には駆動力を受けると共に減
速時には制動力を受けながら追従して回転するため、回
転方向前後の振れ、つまり先回りや戻り等が積極的に制
止されたまま円滑に回転するから、展張掛装させた前記
図柄ベルトにおける図柄の安定した変動表示並びに停止
表示、そして検出手段による正確な検出が可能となる。
【0008】
【実施例】次に、本発明に係る図柄組合わせ遊技機用の
図柄可変表示装置について、好適な実施例を挙げて添付
図面を参照しながら以下詳細に説明する。なお、本実施
例に係る回転式の図柄可変表示装置(単に図柄装置とも
略称する)は、図柄組合わせ遊技機として既に一般的に
知られている図柄付きのパチンコ機やスロットマシンに
好適に実施可能とされるものであり、ここでは主として
パチンコ機用の図柄ベルト形態のものについて具体的に
説明する。
【0009】図1に全体が略示されたパチンコ機Pに実
施される本実施例のベルト式図柄可変表示装置Mは、前
枠8内にセットされた遊技盤9に装備される前提にあっ
て、基本的な構成として図2〜図5に示すように、遊技
盤9の前面側に装着セットされる透視表示体1と、遊技
盤9の裏面側に装着される後述の収容箱67内に縦列収
容セットされる複数基(図示3基)の図柄ユニットUと、
夫々の図柄ユニットUに係る所要の入出力制御をなし得
る図13の制御回路装置Eとを備え、そしてパチンコゲ
ーム中に発生した始動信号入力条件により、制御回路装
置Eから発生される制御出力に基いて、各列の図柄ユニ
ットUの図柄ベルト28が設定時間条件で回転・停止さ
れて、各図柄を遊技盤9前面の入賞ライン上に表示し得
るようになっている。なお図柄装置Mは、その実施状態
にあって遊技盤9裏側に装着される裏カバー(図示しな
い)で覆蓋される。
【0010】このような図柄装置Mにあって、前記透視
表示体1では、図2,図4および図5に示すように、中
央部に開口された方形の窓口2内の裏側にレンズ兼用の
透視板3が装着されており、この透視板3に左、中、右
の3列の表示窓4と、図柄停止表示用の入賞ライン5が
形成されている。なお各列の表示窓4は、上下3コマ分
ずつの図柄を透視表示し得、これに合わせて入賞ライン
5は上、中、下3本の横線と互いに斜状交差する2本の
斜線を例示し、中央横線を基準ラインとして設定してい
る。またこの透視表示体1の各部には、前記始動入力条
件の有効保留数(例えば最高4個まで)を表示する保留ラ
ンプ6や、図柄表示内容等に応じて表示される装飾光用
の表示ランプ7等が配設されている。ちなみに透視板3
は、帯電防止剤を含む有色透明樹脂材より成形されたも
のが好適に使用できる。
【0011】一方図柄装置Mの実体表示部とされる前記
3基の図柄ユニットUでは、共に同一の形式のものとし
て図3〜図6に示すように、支持板をなす1枚の駆動基
盤兼用のセット板11に配置された駆動用のモータ17
および張力調整用を含む複数の回転体を有する回転駆動
機構16と、この機構16の回転体外周間に展張掛装さ
れたフィルム製無端状のマーク式図柄べルト28と、図
柄ベルト28の移動過程で図柄の位置検出をなす光学的
な検出手段31と、図柄ベルト28の図柄を適宜照明す
る照明具33とを有し、ユニット1基ずつが当該のセッ
ト板11単位で軽量小型にして簡単に構成・製作でき
る。そしてセット板11は、ガラス繊維入りの合成樹脂
材で成形されたプリント回路基盤タイプのもので、各部
分に取付け孔や放熱孔等が成形されている一方、その片
側面(外面)に図4中破線で略示するようなモータ用回路
12、検出用回路13、照明用回路14等が構成され
て、これらの回路12,13,14の終端が、セット板1
1の後側に設置された1つの接続具15の各ピンに接続
されている。
【0012】また前記回転駆動機構16では、前記セッ
ト板11外側(図3,図5中右側)の所定位置に定置され
て回路12に接続された駆動用のステッピングモータ
(単にモータともいう)17と、セット板11の内側(図
3,図5中左側)においてモータ17に配設セットされた
樹脂製大径の主プーリ19と、この主プーリ19に対す
る所定の軸心間位置の水平な固定支軸21に位置決め支
持された樹脂製小径の従プーリ20とが主体とされ、こ
の両プーリ19,20間の後方部に張力調整用の案内プ
リ26を有する案内具22が組付けられている。そし
てモータ17に対して主プーリ19が後述する回転伝達
制御手段47を利用して連繋支持されて、安定良く円滑
に回転・停止し得るようになっている。また前記案内具
22では、セット板11の内側に水平固定された支軸2
4にアーム23が支持されてばね25で付勢されてお
り、このアーム23上端の支軸27に支持された樹脂製
円筒形の案内プーリ26が、図柄ベルト28の内側から
適宜圧接して適正な伸張状態で案内し得る。但しこの案
内具22では、指先操作によりプーリ26を非案内位置
に変位可能にしている。
【0013】前記図柄ベルト28は、図7に略示する後
述の図柄表示帯Bの両端同志を溶着接合して、極めて抗
張力の高く伸縮変化の小さい無端状に成形されたもの
で、当り用および外れ用の多種多数の図柄と複数の被検
出部が夫々形成されており、回転駆動機構16の各回転
体19,20,26の外周間に亘り、図4,図6のように
掛装セットされている。そしてこのベルト28では、案
内プーリ26に作用する付勢力により全体的に適正に展
張保持されているもとで、主プーリ19の外面半周分に
亘り常に掛け受けられていると共に、従プーリ20との
間に亘る前側帯部分28aと、案内プーリ26との間に
亘る後側帯部分28bとが略平行状態を呈している。こ
のような展張掛装状態に保持されているもとで、ベルト
28自体の弛みや主プーリ19との滑り等が回避され
て、安定よく軽快に回転移動し得るようになっている。
但しこの図柄ベルト28は、主プーリ19および従プー
リ20間の周長よりも適宜長い前提にあって、案内プー
リ26の切換え変位により手早く簡単に掛け通し(着脱
交換)できる。
【0014】前述した図柄ベルト28の母体である図柄
表示帯Bは、具体的には非常に質量の小さい2枚の透明
な極薄フィルム状母材(例えばポリエステル、肉厚25
〜40μ)をラミネートしたものを使用し、所定の印刷
裁断接合加工に基いて所定サイズ(長さ、幅)に成形され
ている。そして図7および図8に略示するように、前記
図柄29(便宜上アルファベット文字で略示する)が、検
出手段31によるセンサ感度(光透過性)の高い各色彩の
インク剤(発光インク剤や部分的な蒸着材を含む)で印刷
形成されて、図柄中心間隔Pで複数コマ分(図示番号「0
〜20」参照)に亘り適宜順序で配置されている。また、
適宜選定した1つの基準図柄と各図柄とに対する所要位
置に、前記検出手段31で検出される被検出部として、
1つの基準マーク(検出マーク)30と複数の各図柄マー
ク(検出マーク)30aとが、例えばアルミニウムやクロ
ム等のセンサ感度の低い蒸着材の部分的な蒸着により形
成されている。そして全ての図柄マーク30aが、各図
柄の中心線位置にベルトの所定パルス変位量分に対する
検出サイズP2で形成配置され、一方基準マーク30が
1つの基準図柄(例えば「A」)の中心位置に、検出手段3
1の2個のセンサ32の検出間隔に適した検出サイズP
1(但し1つ分の図柄マークを含む)で形成されている(図
8参照)。
【0015】このような図柄ベルト28では、2枚の母
材同志の接合面に位置する全ての図柄29とマーク3
0,30aが、外面からはっきり視認できるので、夫々
の印刷または蒸着の具合いやモジュール等の良否、更に
は互いの識別区分や整合性の適否等について、特別な機
器を不要にして点検者自身で容易に確認でき、しかも図
柄29やマーク30,30aの剥れや欠落を一切回避し
て長く好適に使用できる。また、図柄29と各マーク3
0,30aとの互いのセンサ感度(光透過性)の差異を利
用して、夫々のマークは、全ての図柄に何ら制約されず
に所要位置に形成配置し得、特に図柄の一部分と重合す
ることがあっても、その非光透過条件(光遮閉状態)を維
持したまま適正に検出される。これにより、例えば当り
用の図柄29を夫々のマーク30,30aの位置に制約
されずにベルトの幅全域に亘り大きく形成したものとし
得、カラフルで見栄えの良い好適な情報マーク化式図柄
表示材として好適に実施できる。なお図7中において、
図柄表示帯Bに表記された数字番号「0〜20」は、制御
回路装置Eにおけるプログラム上の処理制御の1つとし
て、全ての図柄29の位置や種類(A〜U)を表わす図柄
番号として便宜上定めたカウンタ値を意味し、検出手段
31が基準マーク30を検出した位置(時点)を基準値
「0」として最終値「20」までカウントされて再び「0」に
リセットされる。
【0016】一方前記検出手段31は、図柄ベルト28
の連続移動過程で基準マーク30の検出時にベルトの1
回転毎の位置決め基準検出をなし、この検出時を基準に
して各位置の図柄マーク30aを1つずつ検出するもの
で、発光部と受光部を有する光センサ32(図示2個)が
利用される。そして前記基準入賞ライン5の位置を考慮
した検出位置として、図3,図4,図6に例示するよう
に、セット板11の内側において図柄ベルト28の前側
帯部分28aに対する上方部に設置されて、前記回路1
3に接続されている。なお検出手段31は、光透過形式
の両センサ32が夫々のマーク30,30aに対して、
非光透過状態(光遮閉状態)を呈した時点で有検出とされ
るものとする。また前記照明具33では、前記セット板
11の内側において、回路14の所定部位に接続固定さ
れたランプ基盤34に、セット板11の前縁中央に掛止
されるホッパー状の光拡散用のカバー35が組付けられ
ており、ランプ基盤34に配置された複数個のランプ3
6(所要の発光色をもつLEDランプや丸形蛍光ランプ
等)がカバー35内の中央部に前向きに収容されて、図
柄ベルト28の前側帯部分28aの図柄を内側から直接
照明するようになっている。
【0017】前述のように、1枚のセット板11単位で
構成された夫々の図柄ユニットUにおいて、モータ17
および主プーリ19は、主として図9,図10に例示す
るような回転伝達制動手段を利用して連結されている。
すなわち前記ステッピングモータ17は、セット板11
に対する外付け例にあって、その座盤38をセット板1
1の円孔37に密嵌してビス等で位置決め固定されてお
り、そのモータ軸39内端に結合したビス孔41付きの
回転盤40を円孔37を通して内側に延出している。一
方前記主プーリ19は、両端にフランジ43を有するリ
ム42内のアーム44中心に直円筒形のボス45を一体
に成形した薄肉軽量のものとされており、このボス45
の左端部外周の所要位置に、回転伝達制動手段47に対
する位置決め連繋用の係合片46が突出成形されてい
る。なおこの主プーリ19では、図10を基準に見てボ
ス45の右端がリム42の右開口面に対して若干後退さ
れた位置に臨み、またボス45の左端がリム42の左開
口面から大きく退避されて、隣接する図柄ユニットUの
モータ17をリム42に嵌挿収容し得るようになってい
る。
【0018】前述したモータ17と主プーリ19の構成
条件例にあって、前記回転伝達制動手段47は、合成樹
脂製の回転支持筒具48と伝達制動部材55とを一体に
した形態のものとされ、主として図9,図10および図
11に示すように、回転支持筒具48では、主プーリ1
9のボス45の右筒部内に嵌挿されてモータ17の回転
盤40に連結されるフランジ付き円筒キャップ状をなす
第1の支持筒49A、ボス45の左筒部内に位置決め嵌
挿されて第1の支持筒49Aに連結される同形状をなす
第2の支持筒49Bを有し、そして双方の支持筒49
A,49Bの各筒部50,50の開口端外周にフランジ5
1,51が成形され、また円形の蓋部52,52に複数の
ビス孔53,53と中心部の係合凸部54aおよび係合
凹部54bが形成されている。また伝達制動部材55で
は、第2の支持筒49Bの開口端外周に一体に成形され
てフランジ51より大径のリング状とされており、その
円形中央部56をフランジ51に連結して、フランジ5
1から分離された両側の半円形状の連繋係止片57が内
外方向へ弾性変形可能とされて、その自由端部先端を係
合片46に係止し得るようになっている。
【0019】このような回転伝達制動手段47は、通常
の状態として、第2の支持筒49Bが主プーリ19のボ
ス45の左部内に嵌挿されて伝達制動部材55を係合片
46に位置決め係止する一方、第1の支持筒49Aがボ
ス45の右部内に嵌挿されて第2の支持筒49Bに対し
て互いの係合凹凸部54a,54bおよびビス孔53,5
3を位置決めした状態に保持される。そして各図柄ユニ
ットUの製作において、モータ17に対する主プーリ1
9の組付けについては、第1の支持筒49Aを回転盤4
0に嵌合して第2の支持筒49B側から整一した夫々の
ビス孔53,41にビス58をねじ込むことにより非連
結状態で着脱可能に組付けられ、主プーリ19は、モー
タ17に直結された回転伝達制動手段47に対して、ボ
ス45と両支持筒49A,49Bのフランジ51,51と
により軸方向への振れが防止され、また伝達制動部材5
5の両連繋係止片57と係合片46との係接により、安
定良く回転・停止し得るようになっている。なお回転支
持筒具48では、両支持筒49A,49Bが同径の筒部
50,50をボス45内に公差的な寸法で嵌合してお
り、また伝達制動部材55は、常態として両連繋係止片
57が若干拡開して係合片46を軽く弾性的に挟持する
ようになっている。
【0020】なお各図柄ユニットU毎において、図柄ベ
ルト28の摩擦帯電(静電気)に起因して付着する汚れ等
の除去対策として、ベルト28の移動過程の所要部位
に、埃取り・除電兼用の除去部材59が設置されてい
る。この除去部材59は、図3,図4,図6に略示するよ
うに、具体例として綿製の基布に導電性繊維(ナイロン
等)を植設したブラシ部60が形成されたものであっ
て、各列の照明具33のカバー35の上部右側(検出手
段31の下部)に設置されており、そしてブラシ部60
が、ベルトの裏側において前側帯部分28aの側縁部、
特にマーク30,30aが位置する部分に直接接触し得
るようになっている。これにより、図柄ベルト28の連
続移動において、ブラシ部60がマーク30,30aの
位置部分と常に接触して帯電を好適に除去(空中放電)し
得ると共に帯電による埃の付着を減少させ、また付着し
た埃をきれいに取除いて常に検出手段31による適正な
マーク検出を維持し得る。
【0021】前述のように、1枚のセット板11単位で
構成されてモータ17に主プーリ19を組付けた夫々の
図柄ユニットUは、図12に例示するように、主プーリ
19の軸長より若干長くしたスペーサ杆兼用の連結杆6
1を利用して、当該のセット板11同志を簡単に組付け
てセットし得る。すなわち一例として、図示3基のユニ
ットUを同一向きの起立状態にして、右列のセット板1
1の各孔64に各連結杆61のねじ孔62を合わせてセ
ット板11外側からビス65を締付ける。次に、中列の
セット板11の各孔64を右列の各連結杆61のねじ軸
63に位置合わせして、このねじ軸63に中列の各連結
杆61をねじ孔62を介して連結する。そうして左列の
セット板11の各孔64を同様に中列の各連結杆61の
ねじ軸63に位置合わせして、そのねじ軸63に左列の
セット板11側からナット66を締付ける。これにより
各ユニットUが、当該のセット板11同志を互いに縦列
平行状態にして組付けセットされて、図柄装置Mの1組
の実体表示部とされる(図3,図5参照)。
【0022】このような実体表示部では、各列のセット
板11と主プーリ19との隙間を最小限にして組付け得
ると共に、図示右列のモータ17が外側に露出しても、
中列,左列のモータ17,17を右列,中列の各主プーリ
19,19の一方の開口面から内径内に嵌挿した状態に
し得ることにより、3列の図柄ユニットUが必要最小幅
でセットし得る。そして実体表示部は、前記収容箱67
内に各基の図柄ユニットUのセット板11を位置決め係
止して収容されることにより、1つの収容箱67単位で
1基ずつ楽に取扱うことができ、またパチンコ機Pの遊
技盤9裏側に対して収容箱67単位で容易に位置決めセ
ットし得る(図2〜図5参照)。この状態において、各列
の図柄ベルト28の前側帯部分28aが透視表示体1に
臨み、また夫々のセット板11の接続具15が収容箱6
7の裏側に露出されて、パチンコ機に装備される後述の
制御回路装置Eの入出力制御部に接続線Hを介して簡単
に接続できるようになっている(図5参照)。
【0023】なお前記収容箱67については、図2,図
4,図5に示すように、前記遊技盤9裏面に直接定着さ
れて前記透視表示体1と組付け整合される前枠体68
と、この前枠体68裏側に整合固定される後枠体69と
の組立て式のものが例とされている。前枠体68には、
透視板3に整合する広さの窓口70が開口されていると
共に、その内側に各図柄ユニットUのセット板11に対
する位置決め係止部71が形成されている。一方後枠体
69には、その背面部に各セット板11の接続具15に
対する挿通口72および放熱口73が開口されていると
共に、その内側に位置決め係止部74が形成されてい
る。そして双方68,69の組合わせ面の一側部(図5中
右側部)に、右列の図柄ユニットUにおけるモータ17
に対する逃し保護部67aが成形されている。ちなみに
後枠体69には、必要に応じて基盤や付属部品(図示し
ない)が取着できるようになっている。
【0024】ここで、各列の図柄ユニットUの図柄ベル
ト28に係る設定事項等について参考例として付記す
る。すなわち、モータ17の1回転に設定されたパルス
数(但し整数)と主プーリ19の円周長とによる1パルス
単位の1変位量、および主プーリ19の円周長とベルト
28の有効周長の比に基くベルト1回転に要するパルス
総数を予め求める。このもとで、パルス総数を予め計算
値に最も近い整数にして、ベルト28を設計、製作可能
な小数長(例えば1/10mmまで)を含む有効周長にする
案、またはベルト28を予め整数有効周長にして、これ
に対応するパルス総数を計算値の小数点位下四捨五入し
て整数にする案が選定できる。そしてこの何れかの選定
案に基いて、実施したい図柄間隔の基本ピッチおよび図
柄のコマ数をベルト28の有効周長から基本的に割出す
と共に、基本ピッチ÷1パルス変位量による基準パルス
数を算出して、この基準パルス数に最も近い整数分を図
柄1コマ単位の基本パルス数として設定し、図柄ベルト
28の連続移動・停止を図る。これにより理論計算値と
実施値との差によるベルト全体のずれや各図柄毎の表示
ずれを「0」に近い最僅小値に止め得、このもとで検出手
段31により基準マーク30の検出基準位置(カウンタ
「0」のリセット時)から全ての図柄位置を、基本パルス
数単位に基いて夫々マークを直接検出して、図柄の安定
した移動および入賞ライン5上での正確な停止表示を図
り得る。
【0025】なお、前述した設定条件に関係して、図柄
ベルト28についてみた場合、基準入賞ライン5に対し
て夫々の図柄29の停止表示位置(中心線位置)が万一ず
れを生ずるとしても、その誤差は厳正にみた場合の最大
値として、前記1パルス変位量による微小値範囲に過ぎ
ない。このためこの微小誤差を実質的には公差範囲とす
ることができ、入賞ライン5に対する図柄の中心線位置
での停止表示と見做しても何ら差支えのないところであ
る。従って、図柄ベルト28の掛装に際しては、主プー
リ19に対する図柄の位置選択や基準合わせ等の制約を
受けることなく自由に掛装し得、その手間や煩わしさが
回避できると共に、小型のモータ17でも図柄べルト2
8を軽快に回転させることができる。また前記検出手段
31の検出位置についてみた場合、入賞ライン5に対し
て夫々の図柄29がその中心線位置を前述の公差範囲内
に合わせて停止表示されることの前提において、入賞ラ
イン5の位置から1パルス変位量×設定パルス数に基く
位置に設定し得る。
【0026】前述した図柄装置Mの実体表示部(3列の
図柄ユニットU)に係る基本的な入出力制御系統につい
ては、一例として図13にブロック的に略示した前記制
御回路装置Eにより構成されている。この装置Eでは、
入賞判定部75、乱数データ設定部76、モータ制御部
77およびパルス発生部78、そして各図柄表示ユニッ
トU毎に対するカウンタ部79および図柄検出部80が
基本的な主体制御部とされており、そして図柄装置Mの
基本的な図柄変動制御態様として、初期の「図柄原点位
置確認制御処理」と、前記始動信号入力に対する「図柄変
動停止制御処理」を主にした所要の制御を図り得ると共
に、3列の図柄ユニットUを、所定の順序、時間、変速
条件で変動・停止制御処理し得るようになっている。
【0027】参考例として、前記「図柄原点位置確認制
御処理」については、3列の図柄ユニットUにおける図
柄原点合わせが「外れ」表示とされる例では、電源投入に
対して入賞判定部75と乱数データ設定部76との間の
応答により、各列の停止用図柄に係る1つの「外れ初期
データ」が選定されて入賞判定部75に保留される。そ
してこのデータ条件において、入賞判定部75からの指
示に応答するモータ制御部77の駆動制御(パルス出力)
に基いて、3列のモータ17が順次駆動されて図柄ベル
ト28が回転される一方、入賞判定部75に各列毎の検
出停止図柄に係る図柄マークの検出条件が保留される。
このもとで設定時間後に入賞判定部75からの検出条件
指示を受けた各列の検出手段31が、当該列毎の図柄ベ
ルト28の基準マーク30を検出した時点から前記「外
れ初期データ」に対応する所定位置のマーク(双方のマー
ク30,30aを含む)を検出すると、その情報をカウン
タ部79および図柄検出部80を経て入賞判定部75に
入力する。
【0028】そしてこのマーク検出終了時点から設定時
間後に、モータ制御部77からの駆動制御停止(パルス
出力の停止)に従い、各列のモータ17と共に図柄ベル
ト28が停止されて前記検出されたマークに対する1つ
の図柄29を入賞ライン5上に停止表示する。この結果
において、各列の検出手段31の検出情報内容が、当該
のカウンタ部79および図柄検出部80に順次入力され
て、検出された図柄マークとこれに対するカウンタ値
(0〜20)および図柄29の種類(A〜U)との比較変換
処理等がなされて、最終的に入賞判定部75に情報入力
されているもとで、各列の図柄の原点位置が確認されて
そのまま待機される。なおこの「確認制御処理」において
は、前述した「外れ初期データ」処理方式の他に、入賞判
定部75と、モータ制御部77との間の時間的処理条件
に基く「時間制御データ」処理方式も好適に採用し得る。
【0029】一方前記「図柄変動停止制御処理」について
は、パチンコゲーム中に発生する始動信号入力に対して
行なわれる。すなわち、1つの始動入力に対して入賞判
定部75での指示に基いてモータ制御部77から送信さ
れるパルス出力により、3列のモータ17の順次駆動に
従い図柄ベルト28が回転される一方、乱数データ設定
部76において、始動入力に対する停止図柄のための1
つの「サンプリングデータ」が選出される。この「サンプ
リングデータ」については、全ての図柄組合わせ総数の
内から、当該の図柄ベルト28における全てのマーク3
0,30aに対応する図番カウンタ値の情報内容に該当
して外れ用、当り用に区分された何れか1つのデータに
決定されて、入賞判定部75に一旦入力保留される。次
いでこの入賞判定部75の処理指示にあって、モータ制
御部77の駆動制御に基いて各列のモータ17の順次減
速駆動に従い図柄ベルト28が低速回転される最終段階
において、検出手段31が「サンプリングデータ」で定め
られた検出条件に基いて、基準マーク30の検出基準時
点から所定位置の例えば図柄マーク30aを検出して、
カウンタ部79および図柄検出部80を経て入賞判定部
75に情報入力する。
【0030】そして、この検出終了時点から設定時間後
にモータ制御部77からのパルス出力停止に従い各列の
モータ17と共に図柄ベルト28が停止されて、検出さ
れた例えば図柄マーク30aに対する1つの図柄(当り
用または外れ用)29を入賞ライン5上に停止表示す
る。この時点において、各列の検出手段31のマーク検
出内容については、夫々のカウンタ部79において基準
マーク30の検出時点から検出された何れかのマーク3
0,30aの位置に対応するカウンタ値が「0〜20」の
範囲で検出されて図柄検出部80に入力され、また同検
出部80において検出されたカウンタ値から図柄29の
種類(A〜U)が検出判定されて入賞判定部75に情報入
力されている。このもとで同判定部75では、前記「サ
ンプリングデータ」に基いて、夫々の停止図柄を個別的
および全体的に判断している。この結果として入賞ライ
ン5上の図柄組合わせについて、例えば3列の同種当り
用図柄一致の場合では「当り」、これ以外の場合では全て
「外れ(リーチ外れを含む)」として夫々判定処理される
【0031】なおこの制御処理においては、前述とは別
方式として、前記乱数データ設定部56から抽出された
1つの「サンプリングデータ」が、予じめ当り用、外れ用
に区分された何れかのデータに決定されて、入賞判定部
75の当り処理部と外れ処理部とに区分して入力処理す
る方式も好適に採用できる。ちなみにこの制御処理例に
よる「サンプリングデータ」の作成設定例としては、当り
処理番号「数字1」と、外れ処理番号「数字2」とが適宜順
序で配置されて一定周期で巡回される数列(乱数テーブ
ル)が採用され、そしてこの数列内にあって、始動入力
時に当りまたは外れの処理番号をもつ1つの「サンプリ
ングデータ」が抽出される。
【0032】このような本実施例の図柄可変表示装置M
によれば、前述したマーク直接検出による図柄停止表示
例において、各列の図柄ユニットUの図柄ベルト28
が、図柄1コマ単位毎に対応する基本パルス数分の変位
量に何らかの誤差を生じたとしても、検出手段31が所
定のマーク30,30aを有検出した時点で、これに対
するカウンタ値から図柄29を正確に検出判読して、所
定時間後に同図柄29を入賞ライン5上に合わせて停止
表示させることができる。なお基準の入賞ライン5以外
の他の入賞ライン(上下の横線および斜線)上に停止され
た夫々の図柄同志の組合わせについては、基準の入賞ラ
イン5上の夫々の図柄に係るカウンタ値に対して「+1
つ分と−1つ分」のカウンタ値(図柄1コマ分の設定パル
ス数)の算出処理に基いて検出判定されることになる。
また、図13中に例示したスピーカおよび表示ランプ
7,36は、始動入力時の図柄変動停止条件に合わせて
夫々の効果音、表示光を発生する。
【0033】一方、図柄表示装置Mに係る基本的な図柄
変動制御態様、つまり3列の図柄表示ユニットUにおけ
るモータ17および図柄ベルトBの回転変動態様につい
ては、一例として図14に示すように設定されている。
すなわち、 (a) 電源投入時では、左列、右列、中列が同時または
順次開始されて増速されながら高速変動され、設定時間
後に左列、右列、中列の順に減速されながら停止され
て、前述のように表示された夫々の図柄の原点位置が確
認される。 (b) 始動入力に基く変動開始については、左列、右
列、中列が同時または順次所定時間差でスタートされ
て、設定時間に亘る連続変動過程で段階的に増速されな
がら所定の高速に変化されてそのまま維持される。なお
3列の変動中には、互いに異なる図柄合わせ時間が必要
に応じて含まれる。 (c) 停止入力に基く変動停止については、左列の変動
開始時から設定時間に図柄停止決定信号が入力される例
にあって、この信号入力時以後から左列、右列、中列の
順で段階的に減速される過程において、所定時間差毎に
前記検出手段31で検出された時点から設定時間後に停
止される。 (d) 各列の変動時間(開始から停止まで)については、
前記「外れ」時では、左列、右列、中列が夫々一定の変動
時間T1,T2,T3とされ、前記「当り」時(「リーチ外れ」時
を含む)では、左列および右列が共通の一定変動時間の
ままとされて、中列のみが予め設定された所定の条件に
よって「外れ」時の変動時間T3より長い可変変動時間T4
またはT5とされる。なおこの図柄変動制御態様例にあ
って、「リーチ動作」に係る表示としては、図14中に例
示したように、右列ベルトBの停止前所要時点(例えば
N個図柄または所定パルスの手前)から右列ベルトBお
よび中列ベルトBの停止時までの間、前記スピーカから
リーチ用の効果音と、前記表示ランプ7,36によるリ
ーチ用の効果光を発生させることも可能である。また前
記「当り」時では、図14に例示するように、中列ベルト
Bの停止時以降に当り用効果音と当り用効果光が発生さ
れる。
【0034】前述のように構成・設定された本実施例の
図柄可変表示装置Mでは、各例の図柄ユニットUの図柄
変動制御作動において、パルス駆動制御されるモータ1
7に対する主プーリ19の好適な回転・停止規制をなし
て、図柄ベルト28の安定した変動停止表示を呈するこ
とができる。すなわち、主プーリ19のボス45に嵌挿
されてモータ17の回転盤40に連結された回転伝達制
動手段47は、常に回転支持筒具48の両支持筒49
A,49Bのフランジ51,51で回転振れを制止し、ま
た伝達制動部材55の両連繋係止片57を係合片46の
両側に弾性的に係接している。このもとで主プーリ19
が図9中の矢印方向へ回転される例において、モータ1
7の駆動開始時から高速への増速過程を観ると、回転伝
達制動手段47の増速回転に対して、立ち上り回転され
る主プーリ19は、伝達制動部材55の一方(図9中右
側)の連繋係止片57で制止されたまま、他方(図9中左
側)の連繋係止片57からの伝達力を受けながら追従し
て増速回転される。また、モータ17の高速から低速へ
の過程並びに停止を観ると、回転伝達制動手段47の減
速回転に対して、高速段階での慣性力を有する主プーリ
19は、一方(図9中右側)の連繋係止片57で制止され
てその制動を受けながら、他方(図9中左側)の連繋係止
片57からの伝達力を受けて減速回転され、そしてモー
タ17および同手段47の停止に伴い、主プーリ19は
速やかに制動停止される。
【0035】このように各列の図柄ユニットUにおける
主プーリ19が、常に回転伝達制動手段47の伝達制動
部材55で円周2方向から弾性的に係接保持されたま
ま、伝達力と制動力を受けながら回転支持筒具48に追
従して回転するため、特に主プーリ19の立ち上り過程
や停止過程で生起し易かった回転方向前後の振れ、つま
り先回りや戻りを含む変動が積極的に制止されると共に
好適に解消される。これにより主プーリ19と一体に回
転される図柄ベルト28は、その増速並びに減速の移動
過程において、前後方向への振れ(上下方向へのずれ)が
制止されたまま円滑に移動して遊技者に好感の持たれる
安定した図柄変動を呈し得ると共に、モータ17および
回転伝達制動手段47の停止に対して主プーリ19と共
に速やかに制動停止されて、所要の図柄29を前記入賞
ライン上に合わせて停止表示し得、図柄同志の正確な組
合わせ表示を呈することができるものである。
【0036】
【変更例】前述した回転伝達制動手段47については、
他形態のものも好適に推奨される。例えば図15に示す
ように、回転支持筒具48がボス45の右筒端に位置す
る円形フランジ状の支持盤95と、ボス45内に嵌挿さ
れるフランジ付き円筒キャップ状の支持筒96とを組合
わせたものとして、両者95,96をモータ17の回転
盤40に合わせて連結し、支持筒96側に一体成形され
た伝達制動部材55がボス45の係合片46に係接され
るようにしたものであってもよい。またこれとは別に図
示しないが、回転支持筒具48の双方の支持筒49A,
49Bに伝達制動部材55を夫々配設して、主プーリ1
9のボス45両側の係止部に係接するようにした形式で
あってもよい。そして伝達制動部材55は、樹脂材や軽
量金属材を利用して別成形し、当該の支持筒96に位置
決め係着して主プーリ19の係止部に係接するタイプま
たは主プーリ19のボス45側に位置決め係着して、回
転支持筒具48側に位置決め係止するタイプのものであ
ってもよい。
【0037】また本実施例の図柄装置Mにあっては、各
図柄ユニットUの図柄ベルト28の静電気や汚れ等を好
適に除去する対策例として、例えば主プーリ19を、ポ
リプロピレンを主成分とするベース樹脂に導電性カーボ
ン質材料を混練・複合化した複合型導電性樹脂材によ
り、夫々所要サイズに成形された強度、電気的性質、成
形性の面でバランスのとれた軽量のプーリとしてもよ
い。そして、主プーリのリム42の外周面形状として、
図15に例示するように、図柄ベルト28の大部分と直
接当接する大径の当接部42Aと、検出マーク30,3
0a部分との接触を避けるための両端の小径の凹部42
Bとを形成した形状としてもよい。このような構成によ
れば、主プーリ19とベルト28との回転摩擦による静
電気の発生を好適に抑制して、その帯電を著しく減少さ
せ得ると共に帯電によるベルトの汚れをなくすことがで
きる。また、凹部42Bを利用してマーク30,30a
部分との接触を回避し得るので、マーク部分への埃の付
着あるいはマーク部分に付着残存する汚れの圧着凝固化
を解消して適正な検出を可能にし得る。そして図柄ベル
ト28が回転中に振れたり、ベルトの全周長に亘る幅サ
イズが部分的に大きくなっていたとしても、凹部42B
でベルト両側縁部のたわみ変形を許容して、両側フラン
ジ43とベルト側縁との不要な擦れ、浮き上り等を解消
し得、図柄ベルト28を安定した展張掛装状態で適正に
連続移動できる。
【0038】なお、本発明の対象とする回転式図柄可変
表示装置の回転伝達制動技術については、図示しない
が、前述したベルト形態の他にドラム形態の図柄装置に
も好適に実施し得る。
【0039】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係る図柄組
合わせ遊技機用の図柄可変表示装置によれば、各列の図
柄ユニットにおけるモータで回転される大径の主プーリ
が、常に回転伝達制動手段の伝達制動部材で円周2方向
から弾性的に係接保持されて、伝達力と制動力を受けな
がら回転支持筒具に追従して回転するため、特に主プー
の立ち上り過程や停止過程で生起し易かった回転方向
前後の振れ、つまり先回りや戻りを含む変動が積極的に
制止されると共に好適に解消される。これにより主プー
と一体に回転される図柄ベルトは、その増速並びに減
速の移動過程において、前後方向への振れが制止された
まま円滑に移動して遊技者に好感の持たれる安定した図
柄変動を呈し得ると共に、モータおよび回転伝達制動手
段の停止に対して主プーリと共に速やかに制動停止され
て、所要の図柄を入賞ライン上に合わせて停止表示し
得、図柄同志の正確な組合わせ表示を呈することができ
る。
【0040】
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ遊技機を示す正面図である。
【図2】ベルト形態の図柄可変表示装置全体を略示する
正面図である。
【図3】ベルト形態の図柄可変表示装置の実体表示部を
部分的に破断して示す正面図である。
【図4】ベルト形態の図柄可変表示装置の実体表示部を
示す側断面図である。
【図5】ベルト形態の図柄可変表示装置の実体表示部を
示す平断面図である。
【図6】図柄ユニットの主要部を分解して例示する斜視
図である。
【図7】図柄表示帯を展開状態で例示する説明図であ
る。
【図8】図柄表示帯の一部分を裏側から略示する説明図
である。
【図9】各図柄ユニットのモータと主プーリの組付け状
態を示す側面図である。
【図10】各図柄ユニットのモータと主プーリの組付け
状態を示す断面図である。
【図11】モータと主プーリの組付け用回転支持筒具を
分解して示す斜視図である。
【図12】図柄ユニット同志の組付け状態を略示する一
部破断した説明図である。
【図13】図柄可変表示装置の制御系統を略示するブロ
ック図である。
【図14】図柄可変表示装置の図柄変動状態例を示すタ
イムチャート図である。
【図15】回転連達制御手段の変更例に係るモータと図
柄ドラムの組付け状態および回転支持筒具を分解して示
す断面図である。
【符号の説明】
11 セット 16 回転駆動機構 17 モータ 19 主プー 20 従プー 26 案内プー 28 図柄ベルト 29 図柄 30 基準マーク(検出マーク) 30a 図柄マーク(検出マーク) 31 検出手段 39 モータ 40 回転 45 ボ 46 係合片 47 回転伝達制動手段 48 回転支持筒具 49A 第1の支持筒 49B 第2の支持筒 55 伝達制動部材 57 連繋係止 図柄ユニット E 制御回路装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮原 直樹 愛知県名古屋市中村区烏森町3丁目56番 地 株式会社ニューギン内 (56)参考文献 特開 平6−327823(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A63F 7/02 319 A63F 5/04 511

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 図柄組合わせ遊技機での図柄組合わせゲ
    ームに係る必要な入出力制御処理をなし得る制御回路装
    置(E)による制御に基いて、独自に図柄変動停止表示し
    得る複数列の回転式の図柄ユニット(U)を装備して、複
    数コマ分の図柄を組合わせ表示し得る図柄可変表示装置
    にあって、 前記各列の図柄ユニット(U)のセット板(11)において、
    前記制御回路装置(E)側からのパルス出力制御に基いて
    駆動・停止されるモータ(17)に回転伝達制動手段(47)を
    介して組付け支持された樹脂製大径の主プーリ(19)およ
    従プーリ(20),案内プーリ(26)を有する回転駆動機構
    (16)と、無端状に成形されて複種類複数コマ分の図柄(2
    9)および必要な図柄用の検出マーク(30,30a)を配置して
    回転駆動機構(16)の前記プーリ(19,20,26)の外周間に着
    脱可能に展張掛装された図柄ベルト(28)と、この図柄ベ
    ルト(28)の回転移動過程の所定検出部位で検出マーク(3
    0,30a)を検出して前記制御回路装置(E)側に情報入力す
    る検出手段(31)を備え、 前記回転伝達制動手段(47)は、合成樹脂製の回転支持筒
    具(48)と伝達制動部材(55)とが一体に成形され、該回転
    支持筒具(48)のフランジ付き円筒キャップ状をなす第1
    の支持筒(49A)が、前記主プーリ(19)のボス(45)の右筒
    部内に嵌挿されると共に前記モータ(17)の回転盤(40)に
    連結され、また回転支持筒具(48)における第1の支持筒
    (49A)に連結される同形状をなす第2の支持筒(49B)が、
    前記ボス(45)の左筒部内に位置決め嵌挿され、 前記第2の支持筒(49B)の開口端外周に一体成形されて
    内外方向へ弾性変形可能なリング状の前記伝達制動部材
    (55)における両側の半円形状の連繋係止片(57,57)の自
    由端部先端を、前記主プーリ(19)のボス(45)に形成され
    た係合片(46)に弾性的に係接して、 モータ(17)に対して
    主プーリ(19)を非連結状態で組付け支持したことを特徴
    とする図柄組合わせ遊技機用の図柄可変表示装置。
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