JP5080547B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は遊技機に関し、特に、共通の軸心を中心に回転可能に且つその軸心方向に並設された複数(3個)の回転ドラムのうちの中央回転ドラムの原点位置を検出する中央原点検出手段に関するものである。
従来、パチンコ遊技機において、遊技球が始動入賞口に入賞した場合に大当り抽選が行われ、その抽選結果に応じた遊技演出が複数の回転ドラムを用いて実行される機種が公知である。また、スロットマシンにおいては、規定数のメダルが投入された状態でスタートレバーが操作された場合に大当り抽選が行われ、その抽選結果が複数の回転ドラムの回転停止時の図柄の組合せで表示される。
この種の遊技機では、一般に、3個の回転ドラムが、左右に向く共通の軸心を中心に回転可能に且つその軸心方向(左右方向)に並設され、夫々、ベース部材に回転自在に支持され3個の電動モータ(ステッピングモータ)により回転駆動される。この3個の回転ドラムの動作(3個の電動モータ)を制御するために、3個の回転ドラムの原点位置が夫々3個の原点検出センサにより検出される(例えば、特許文献1,2参照)。
特許文献1の遊技機では、各回転ドラムのドラム周壁の内側に電動モータと原点検出センサが配設されている。この電動モータと原点検出センサは鉛直支板に取付けられ、電動モータの出力軸に回転ドラムの中心部が直結されている。原点検出センサは、発光部と受光部とを有する光学センサからなり、回転ドラムのドラム周壁から内側へ突出する被検出片を介して回転ドラムの原点位置を検出する。
特許文献2の遊技機では、各回転ドラムのドラム周壁がステッピングモータのロータに外嵌状に固定され、そのステッピングモータのステータが鉛直支板に固定されている。このステッピングモータに原点検出手段が組込まれており、その原点検出手段において、原点検出センサが、モータのステータに取付けられた近接スイッチからなり、モータのロータに設けられた着磁部を介して回転ドラムの原点位置を検出する。
一方、特許文献3の遊技機では、内側回転ドラムと外側回転ドラムが、上下に向く共通の軸心を中心に回転可能に内外に配置されて2重回転ドラムを構成している。内側回転ドラムの中心軸が外側回転ドラムの中心軸を貫通し、内側回転ドラムと外側回転ドラムの両中心軸が、夫々、図示略のベアリングを介して支持されている。外側回転ドラムの下端側の中心軸に回転駆動用のプーリが取付けられ、外側回転ドラムのドラム周壁外面部に原点検出用の被検出部が設けられている。内側回転ドラムの下端側の中心軸に回転駆動用のプーリと原点検出用の被検出部が取付けられている。
特開平7−51446号公報 特開平9−47542号公報 特開2006−288737号公報
従来、共通の軸心を中心に回転可能に且つその軸心方向に並設された複数(3個)の回転ドラムを備えた遊技機では、通常、特許文献1のように、複数の回転ドラムを夫々回転駆動するために、各回転ドラムのドラム周壁の内側に電動モータが配設される他、複数の回転ドラムの原点位置を夫々検出するために、各回転ドラムのドラム周壁の内側に原点検出センサと被検出部とを有する原点検出手段が配設されている。
このように、ドラム周壁の内側に原点検出手段(更に、電動モータ)が配設されているため、回転ドラムを小径化するのに限界がある。そこで、ドラム周壁の内側以外の位置に原点検出手段を配設して、回転ドラムを小径化することが考えられるが、複数(3個)の回転ドラムのうちの中央回転ドラムの原点位置を検出する中央原点検出手段の少なくとも一部が、中央回転ドラムとそれに隣接する回転ドラムとの間に配設されることになると、複数の回転ドラムを軸心方向に略隙間無く並設することが困難になる。
尚、特許文献2の遊技機では、ステッピングモータに原点検出手段(原点検出センサと被検出部)が組込まれているため、ステッピングモータが複雑な構造になり高価になる。
一方、特許文献3の遊技機では、内側回転ドラムの中心軸が外側回転ドラムの中心軸を貫通し、内側回転ドラムの下端側の中心軸に原点検出用の被検出部が取付けられているが、この2重回転ドラム(内側回転ドラムと外側回転ドラム)は共通の軸心方向に並設されたものでない。ここで、仮に3組の2重回転ドラムを共通の軸心を中心に回転可能に且つその軸心方向に並設した場合、特許文献1における前記同様の理由により、3組の2重回転ドラムを軸心方向に略隙間無く並設することが困難である。
本発明の目的は、遊技機において、複数(3個)の回転ドラムのうちの中央回転ドラムの中央原点検出手段を回転ドラムの邪魔にならないように設けて、中央回転ドラムの原点位置を検出することができること、回転ドラムの小径化を可能にすること、複数の回転ドラムを軸心方向に略隙間無く並設可能にすること、等である。
請求項1の発明は、共通の軸心(a)を中心に回転可能に且つその軸心方向に並設された少なくとも3個の回転ドラム(41A,41B,41C)と、この3個の回転ドラム(41A,41B,41C)を夫々回転駆動する回転駆動機構(43A,43B,43C)とを備えた遊技機(1)において、前記3個の回転ドラム(41A,41B,41C)のうち中央に位置する中央回転ドラム(41C)の原点位置を検出する中央原点検出手段(44C)が、3個の回転ドラム(41A,41B,41C)の軸心方向一端側に配設され、前記軸心(a)と同心状に配設されて中央回転ドラム(41C)に相対回転不可能に連結され且つ中央回転ドラム(41C)よりも軸心方向一端側に位置する回転ドラム(41B)を貫通する軸部材(120)を備え、前記中央原点検出手段(44C)は、前記軸部材(120)の軸心方向一端側部分に設けられた被検出部(150)と、この被検出部(150)を介して前記原点位置を検出する原点検出センサ(155)とを有することを特徴とする。
請求項の発明は、請求項の発明において、前記被検出部(150)が遮蔽部材(151)により形成され、前記原点検出センサ(155)が発光部(155b)と受光部(155c)とを有する光学センサ(155)からなることを特徴とする。
請求項の発明は、請求項又はの発明において、前記軸部材(120)が、中央回転ドラム(41C)を回転駆動する中央回転駆動機構(43C)の駆動軸(120)であることを特徴とする。
請求項の発明は、請求項の発明において、前記駆動軸(120)が全部の回転ドラム(41A,41B,41C)を貫通していることを特徴とする。
本発明の遊技機によれば、共通の軸心を中心に回転可能に且つその軸心方向に並設された少なくとも3個の回転ドラムを備え、この3個の回転ドラムのうち中央に位置する中央回転ドラムの原点位置を検出する中央原点検出手段が、3個の回転ドラムの軸心方向一端側に配設されたので、中央原点出手段を回転ドラムの邪魔にならないように設けて、中央回転ドラムの原点位置を検出することができ、回転ドラムの小径化が可能になり、3個の回転ドラムを軸心方向に略隙間無く並設可能になる。
パチンコ遊技機の正面図である。 遊技盤とセンタ役物の正面図である。 センタ役物の正面図である。 パチンコ遊技機の制御系のブロック図である。 遊技盤とドラム装置の正面図である。 遊技盤とドラム装置の背面図である。 ドラム装置の正面図である。 ドラム装置の背面図である。 ドラム装置の斜視図である。 ドラム装置のドラムカバーを分解した状態の斜視図である。 図10のドラム装置のドラムカバーを取除いた状態の正面図である。 図11のドラム装置のドラムユニットを分解した状態の斜視図である。 図12のドラム装置のドラムユニットを取除いた状態の正面図である。 図13のドラム装置の回転駆動機構等を取除いた状態の正面図である。 ドラムユニットの正面図である。 ドラムユニットの3個の回転ドラムを分解した状態の斜視図である。 図16のドラムユニットの3個の回転ドラムを取除いた状態の正面図である。 ドラムユニットの左部の前側からの斜視図である。 ドラムユニットの左部の後側からの斜視図である。 ドラムユニットの右部及び中央部の前側からの斜視図である。 ドラムユニットの右部及び中央部の後側からの斜視図である。 左回転ドラムの前側からの斜視図である。 左回転ドラムの前側からの分解斜視図である。 左回転ドラムの後側からの斜視図である。 左回転ドラムの後側からの分解斜視図である。 右回転ドラムの前側からの斜視図である。 右回転ドラムの前側からの分解斜視図である。 右回転ドラムの後側からの斜視図である。 右回転ドラムの後側からの分解斜視図である。 中央回転ドラムの前側からの斜視図である。 中央回転ドラムの前側からの分解斜視図である。 中央回転ドラムの後側からの斜視図である。 中央回転ドラムの後側からの分解斜視図である。 原点検出センサとセンサ取付部材の前側からの斜視図である。 原点検出センサとセンサ取付部材の前側からの分解斜視図である。 原点検出センサとセンサ取付部材の後側からの斜視図である。 原点検出センサとセンサ取付部材の後側からの分解斜視図である。 センサ取付部材の正面図である。
本発明は、パチンコ遊技機に装備された演出装置であるドラム装置に適用されている。以下、発明を実施するための形態について実施例に基づいて説明する。
図1、図2に示すように、パチンコ遊技機1には、遊技ホールに取付けられる外枠に開閉枠2が開閉自在に装着され、開閉枠2に開閉扉3が開閉自在に装着されている。開閉枠2に遊技盤4が装着され、その遊技盤4の前面側に遊技領域4aが形成されている。開閉扉3に窓3aが形成され、その窓3aに透明板3bが装着され、その透明板3bにより遊技領域4aの前側が覆われている。
開閉扉3には、窓3aの下側に遊技球を貯留する貯留皿5が設けられ、その貯留皿5に演出ボタン装置6が装着されている。また、開閉扉3には、貯留皿5の右下側に発射ハンドル7が装着され、その発射ハンドル7が回動操作されると、貯留皿5から発射位置に導入された遊技球が発射され、貯留皿5に複数の遊技球が存在する場合には、複数の遊技球が約0.6秒間隔で連続発射される。発射された遊技球はガイドレール8で案内され遊技領域4aの上部に投入される。
図2〜図4に示すように、遊技盤4には、多数の障害釘(図示略)の他、第1始動口10、第2始動口装置11、ゲート12、大入賞口装置13、複数の一般入賞口14、センタ役物15、画像表示器16、ドラム装置17、遊技表示盤19が図2に示す配置で装着され、遊技盤4の裏面側に制御装置20が装着されている。
第1始動口10には入賞した遊技球を検出する第1始動口スイッチ10aが付設され、ゲート12には通過した遊技球を検出するゲートSW12aが付設され、各一般入賞口14には入賞した遊技球を検出する一般入賞口スイッチ14aが付設されている。尚、「SW」はスイッチを意味する。
第2始動口装置11は、第2始動口11a、第2始動口11aを開閉する開閉部材11b、第2始動口11aに入賞した遊技球を検出する第2始動口SW11c、開閉部材11bを開閉駆動する第2始動口SOL11dを有する。尚、「SOL」はソレノイドアクチュエータを意味する。開閉部材11bは、閉位置で第2始動口11aへの遊技球の入賞を不可能にし、開位置で第2始動口11aへの遊技球の入賞を可能にする。
大入賞口装置13は、大入賞口13a、大入賞口13aを開閉する開閉部材13b、大入賞口13aに入賞した遊技球を検出する大入賞口SW13c、開閉部材13bを開閉駆動する大入賞口SOL13dを有する。開閉部材13bは、閉位置で大入賞口13aへの遊技球の入賞を不可能にし、開位置で大入賞口13aへの遊技球の入賞を可能にする。
センタ役物15は、遊技盤4の前面よりも前方へ張出す枠部材であって、遊技盤4の上部から中央部分に亙って遊技領域4aの半分以上を占めるサイズで設けられたセンタ役物本体15aと、センタ役物本体15aの後側に設けられたセンタ役物ベース枠15bとを有し、このセンタ役物15に画像表示器16とドラム装置17が装着されている。センタ役物本体15aの下端部には、遊技球が転動可能なステージ15cが設けられている。
遊技盤4にはセンタ取付穴4b(図5、図6参照)が形成され、このセンタ取付穴4bにセンタ役物本体15aが嵌合され、遊技盤4の後面部にセンタ役物ベース枠15bが取付けられている。画像表示器16は、その画面がセンタ役物本体15aの内側領域の大部分に臨むように、センタ役物ベース枠15bに後側から装着されている。
ドラム装置17は、その3個の可動役物である回転ドラム41A,41B,41Cが、遊技盤4及びセンタ役物本体15aよりも後方に位置して、センタ役物本体15aの内側領域の下部と、画像表示器16の画面と遊技球が移動可能な遊技領域4aとに臨むように、センタ役物ベース枠15bの下端部分に前側から装着されている。
遊技表示盤19は、第1特別図柄表示器19a、第2特別図柄表示器19b、普通図柄表示器19c、第1特別図柄保留ランプ19d、第2特別図柄保留ランプ19e、普通図柄保留ランプ19fを備えている。
第1特別図柄表示器19aには、第1始動口10への遊技球の入賞に基づいて第1特別図柄が図柄変動後に停止表示され、第2特別図柄表示器19bには、第2始動口11aへの遊技球の入賞に基づいて第2特別図柄が図柄変動後に停止表示される。第1又は第2特別図柄表示器19a又は19bに大当り図柄が停止表示された場合、大当り遊技状態が発生して、大入賞口装置13が、開閉部材13bを開閉動作させ、通常は閉塞の大入賞口13aを複数ラウンドに亙って開閉させる。
普通図柄表示器19cには、ゲート12への遊技球の入賞(通過)に基づいて普通図柄が図柄変動後に停止表示される。普通図柄表示器19cに当り図柄が停止表示された場合、補助遊技が発生して、第2始動口装置11が、開閉部材11bを開閉動作させ、通常は閉塞の第2始動口11aを1又は複数回開閉させる。
第1特別図柄保留ランプ19dには、第1始動口10に入賞した遊技球の所謂第1特図保留数が最大で4個表示され、第2特別図柄保留ランプ19eには、第2始動口11aに入賞した遊技球の所謂第2特図保留数が最大で4個表示され、普通図柄保留ランプ19fには、ゲート12に入賞した遊技球の所謂普図保留数が最大で4個表示される。
発射ハンドル7を回動操作することで、遊技領域4aの上部に発射投入された遊技球は、複数の障害釘に当たって方向を変えながら落下して、入賞口10,11a,13a,14の何れかに入賞した場合、そこから遊技領域4a外へ排出され、入賞口10,11a,13a,14の何れにも入賞しなかった場合には、最終的に、遊技領域4aの下端部に形成されたアウト口9から遊技領域4a外へ排出される。
パチンコ遊技機1の制御系について説明する。
図4に示すように、制御装置20は、メイン制御装置21とサブ制御装置25とで構成されている。メイン制御装置21は、遊技制御基板22にCPUとROMとRAMを備えて構成されている。遊技制御基板22は盤用外部情報端子基板23に接続されている。
サブ制御装置25は、払出制御基板26、演出制御基板27、画像制御基板28、ランプ制御基板29に夫々CPUとROMとRAMを備えて構成され、演出制御基板27には更にRTCを備えて構成されている。払出制御基板26は枠用外部情報端子基板24に接続されている。尚、「RTC」はリアルタイムクロックを意味する。
遊技制御基板22は、第1,第2始動口SW10a,11c、ゲートSW12a、大入賞口SW13c、一般入賞口SW14aからの球検出信号と、払出制御基板26からの制御情報を受けて、第2始動口SOL11d、大入賞口SOL13d、図柄表示器19a〜19c、図柄保留ランプ19d〜19fを制御し、払出制御基板26と演出制御基板27と盤用外部情報端子基板23に制御情報(遊技情報)を出力する。
払出制御基板26は、遊技制御基板22からの制御情報と、払出球検出SW31、球有り検出SW32、満タン検出SW33からの球検出信号を受けて、払出駆動モータ30を制御し、入賞口10,11a,13a,14への遊技球の入賞1個について、入賞口10,11a,13a,14毎に設定された数の遊技球を貯留皿5に払出し、遊技制御基板22と枠用外部情報端子基板24に制御情報(払出情報)を出力する。
演出制御基板27は、遊技制御基板22からの制御情報と、演出ボタン装置6からのボタン操作信号を受けて、画像制御基板28に制御情報を出力し、更に、画像制御基板28からの制御情報を受けて、ランプ制御基板29に制御情報を出力する。画像制御基板28は、演出制御基板27からの制御情報を受けて、画像表示器16とスピーカ34とを制御し、演出制御基板27に制御情報を出力する。ランプ制御基板29は、演出制御基板27からの制御情報を受けて、主に画像制御基板28による制御に同期させて、枠ランプ35と盤ランプ36とを制御し、更に、ドラム装置17を制御する。
ドラム装置17について詳しく説明する。
図2、図3、図5〜図17に示すように、ドラム装置17は、ドラムケース40と、左右に向く共通の軸心aを中心に回転可能に且つその軸心方向(左右方向)に直列状に並設された3個の回転ドラム41A,41B,41Cと、3個の回転ドラム41A,41B,41Cを夫々ドラムケース40のベース部材45に回転自在に支持する回転支持機構42と、3個の回転ドラム41A,41B,41Cを夫々回転駆動する3組の回転駆動機構43A,43B,43Cと、3個の回転ドラム41A,41B,41Cの原点位置を夫々検出する3組の原点検出手段44A,44B,44Cとを備えている。
尚、回転ドラム41A、回転駆動機構43A、原点検出手段44Aを、適宜、左回転ドラム41A、左回転駆動機構43A、左原点検出手段44Aという。また、回転ドラム41B、回転駆動機構43B、原点検出手段44Bを、適宜、右回転ドラム41B、右回転駆動機構43B、右原点検出手段44Bという。また、回転ドラム41C、回転駆動機構43C、原点検出手段44Cを、適宜、中央回転ドラム41C、中央回転駆動機構43C、中央原点検出手段44Cという。
図7〜図14に示すように、ドラムケース40は、左右方向に長い矩形の透明な合成樹脂製ケースからなり、ベース部材45と、このベース部材45にその前側を覆うように取付けられたドラムカバー46とを有する。このドラムケース40に、回転ドラム41A,41B,41、回転支持機構42、回転駆動機構43A,43B,43C、原点検出手段44A,44B,44Cが収容された状態で装着されている。
ドラムカバー46は、3個の回転ドラム41A,41B,41Cのドラム周壁50,60,70の上面部から前面部に沿う形状の部分円筒カバー部46aを有し、この部分円筒カバー部46aは、センタ役物本体15aのステージ15cの上側に前方へ張出すように配置されている。この部分円筒カバー部46aによって、遊技領域4aに臨むドラム周壁50,60,70に遊技球が当らないように、ドラム周壁50,60,70がガードされた状態で表示される。
回転ドラム41A,41B,41Cについて説明する。
図10〜図12、図15、図16、図18〜図21に示すように、3個の回転ドラム41A,41B,41Cは、基本的に同形同サイズに形成され、左右方向に略隙間無く(僅かな隙間だけ空けて)並設され、即ち、中央回転ドラム41Cが左回転ドラム41Aと右回転ドラム41Bに近接している。3個の回転ドラム41A,41B,41Cは、遊技盤4の左右長の約1/2の全長を有し、その全長の約1/6の直径を有し、全体的に左右方向に長細いものになっている。
次に、左回転ドラム41A、右回転ドラム41B、中央回転ドラム41Cの順に説明する。但し、右回転ドラム41Bと中央回転ドラム41Cにおいて、左回転ドラム41Aと基本的に同じ構成については、適宜、説明を省略、或いは、簡単に説明する。
図18、図19、図22〜図25等に示すように、左回転ドラム41Aは、その直径よりも長い左右長(例えば、直径の約2倍の左右長さ)を有する。左回転ドラム41Aは、図柄が形成された合成樹脂製のドラム周壁50と、ドラム周壁50の左右両端部に結合された1対の合成樹脂製の環状端壁55,56(左環状端壁55と右環状端壁56)とを有する。ドラム周壁50の左右両端部に1対の取付凹部50a,50b(左取付凹部50aと右取付凹部50b)が形成され、この1対の取付凹部50a,50bに1対の環状端壁55,56が嵌合した状態で結合されている。
ドラム周壁50は、軸心aを中心に周方向に120度間隔で分割された3個の分割周壁51,52,53を有し、この3個の分割周壁51,52,53が互いに結合されて断面おむすび形状に形成されている。各分割周壁51,52,53は、左回転ドラム41Aの直径を有する円よりも曲率が小さな部分円筒状に形成され、外側凸の湾曲外面となる部分円筒面50cを有する。
つまり、ドラム周壁50は、3個の分割周壁51,52,53の境界部となる左右方向に延びる3本の稜線50dと、この3本の稜線50d間に夫々位置する3個の部分円筒面50cを有する。ドラム周壁50の稜線50dの部分が最大直径となり、この最大直径を有する円の曲率よりも各分割周壁51,52,53の部分円筒面50cの曲率は小さい。
各分割周壁51,52,53は光透過性を有し、各分割周壁51,52,53の外面部には凹凸の有る図柄が一体形成され、各分割周壁51,52,53の内面部にはシート状レンズが一体的に設けられている。左回転ドラム41Aの内側に複数のLED57(図16、図17参照)が設けられ、このLED57の光が、左回転ドラム41Aの前側に位置する分割周壁51,52,53のシート状レンズで拡散され、その分割周壁51,52,53を透過して電飾する。
各分割周壁51,52,53には、その左右両端付近から軸心a側へ張出す左右1対の内鍔部51a,52a,53aが形成され、3個の分割周壁51a,52a,53aのうち隣合う2個の分割周壁51,52/52,53/53,51の内鍔部51a,52a/52a,53a/53a,51aの周方向両端部同士が左右方向に重ねられた状態になり、ドラム周壁50の左右両端部に1対のおむすび形状の取付凹部50aが形成されている。ドラム周壁50の各取付凹部50aには、各内鍔部51a,52a,53aの周方向両端部に3つのビス穴50eが形成されるとともに、内鍔部51a,52a,53aに複数の位置決め穴50fが形成されている。
各分割周壁51,52,53は、凹凸の有る図柄と共に射出成形により一体成形され、その際、成形金型のキャビィティ内にシート状レンズを予めセットしておいて、各分割周壁51,52,53の内面部にシート状レンズを一体化させるインモールド成形により形成されている。
各環状端壁55,56は取付凹部50a,50bと同径同サイズのおにぎり形状に形成され、その内周部が比較的大きな円形孔部55a,56aに形成されリング状になっている。更に、左環状端壁55には、その内周近傍部から左方へ突出する連結筒部55bが一体形成されている。各環状端壁55,56には、3つのビス穴55c,56bが形成されるとともに、取付凹部50a,50bの複数の位置決め穴50fに係合可能な複数の位置決めピン55d,56cが一体形成されている。3つのビス穴55c,56bは、環状端壁55,56の頂点近傍部に形成されている。
1対の環状端壁55,56が1対の取付凹部50a,50bに嵌合し、ここで、各環状端壁55,56の複数の位置決めピン55d,56cが各取付凹部50a,50bの複数の位置決め穴50fに係合して位置決めされ、3個の分割周壁51,52,53のうち隣合う2つの分割周壁51,52/52,53/53,51の内鍔部51a,52a/52a,53a/53a,51aと環状端壁55,56が左右方向へ重ねられた状態で、各取付凹部50a,50bの3つのビス穴50eと各環状端壁55,56の3つのビス穴55c,56bが一致し、それらビス穴からビス59で締結されて、1対の環状端壁55,56が1対の取付凹部50a,50bに嵌合した状態で結合されている。
さて、3個の分割周壁51,52,53及び1対の環状端壁55,56は、周方向と軸心方向に正規の位置関係となる場合にだけ組立てできるように構成されている。そのために、3個の分割周壁51,52,53は、正規の位置関係とならない状態で組立て不可能に構成され、また、3個の分割周壁51,52,53が正規の位置関係となるように組立てられた状態で、1対の環状端壁55,56のうちの一方の基準環状端壁となる左環状端壁55が、3個の分割周壁51,52,53に対して正規の位置関係とならない状態で左取付凹部50aに嵌合不可能に構成されている。
3個の分割周壁51,52,53が正規の位置関係とならない状態で組立て不可能にするために、図示省略するが、3個の分割周壁51,52,53のうちの1個の分割周壁51の周方向一端部の内面部には、周方向外側へも少し突出する突出部が形成されている。一方、この分割周壁51の突出部に隣接する分割周壁52の周方向一端部の内面部には、前記突出部が退避可能な1対の突出部退避凹部が形成されている。故に、この2個の分割周壁51,52は、それらの対向端部同士を当接させた状態で組立て可能になり、残り1個の分割周壁52も、その周方向両端部を前記2個の分割周壁51,52の対向端部に当接させた状態で組立て可能になる。
しかし、前記突出部を有する分割周壁51の突出部側の周方向一端部に、突出部退避凹部の無い分割周壁53の周方向一端部を当接させるように、この2個の分割周壁51,52を組立てようとしても、前記突出部が組立て相手側の分割周壁52に干渉して、この2個の分割周壁51,52は、それらの対向端部同士を当接させた状態で組立てることができなくなる。つまり、3個の分割周壁51,52,53が正規の位置関係とならない状態で組立て不可能にすることができる。
また、各分割周壁の1対の内鍔部の周方向一端部に、左右方向に厚肉のビス留め用の1対のボス部50gが設けられ、この1対のボス部50gに組立て相手側の分割周壁の1対の内鍔部のボス部50gの無い周方向一端部が当接することになるが、分割周壁の組立て方向が左右逆向きとなった場合、その分割周壁のボス部50gが組立て相手側の分割周壁のボス部50gと相互干渉する。故に、3個の分割周壁51,52,53が正規の位置関係とならない状態で組立て不可能にすることができ、また、分割周壁51,52,53の間違った組立てを即座に知ることができる。
次に、3個の分割周壁51,52,53が正規の位置関係となるように組立てられた状態で、左環状端壁55が3個の分割周壁51,52,53に対して正規の位置関係とならない状態で左取付凹部50aに嵌合不可能にするために、左環状端壁55が3個の分割周壁51,52,53に対して正規の位置関係となる場合にのみ、左環状端壁55の複数の係合ピン55dが左取付凹部50aの複数の位置決め穴50fに係合して、左環状端壁55が左取付凹部50aに嵌合するように構成されている。
つまり、左環状端壁55が3個の分割周壁51,52,53に対して正規の位置関係とならない場合には、左環状端壁55の複数の係合ピン55dの少なくとも1つが、左取付凹部50aと干渉し、こうした構成を、左取付凹部50aの位置決め穴50fと左環状端壁55の位置決めピン55dの数及び配置によって達成している。
図20、図21、図26〜図29等に示すように、右回転ドラム41Bは、左回転ドラム41Aと左右対称構造であり、3個の分割周壁61,62,63からなるドラム周壁60と1対の環状端壁65,66(左環状端壁65と右環状端壁66)を有する。右環状端壁66が基準環状端壁となる。そして、右回転ドラム41Bの内側に複数のLED67(図16、図17参照)が設けられ、この複数のLED67の光が、右回転ドラム41Bの前側に位置する分割周壁61,62,63のシート状レンズで拡散され、その分割周壁61,62,63を透過して電飾する。尚、右回転ドラム41Bのドラム周壁60に形成された図柄の少なくとも一部を、左回転ドラム41Aの図柄と異ならせてもよい。
図20、図21、図30〜図33等に示すように、中央回転ドラム41Cは、3個の分割周壁71,72,73からなるドラム周壁70と1対の環状端壁75,76(左環状端壁75と右環状端壁76)を有するものであり、基準環状端壁となる左環状端壁75以外は、左回転ドラム41Aと同様の構成である。そして、中央回転ドラム41Cの内側に複数のLED77(図16、図17参照)が設けられ、この複数のLED77の光が、中央回転ドラム41Cの前側に位置する分割周壁71,72,73のシート状レンズで拡散され、その分割周壁71,72,73を透過して電飾する。尚、中央回転ドラム41Cのドラム周壁70に形成された図柄の少なくとも一部を、左回転ドラム41Aや右回転ドラム41Bの図柄と異ならせてもよい。
左環状端壁75は、合成樹脂製であり、ドラム周壁70の左端部に結合され、つまり、ドラム周壁70の左取付凹部70aに嵌合した状態で結合されている。左環状端壁75は、左取付凹部70aと同径同サイズのおにぎり形状に形成され、その内周部が比較的小さな円形孔部75aに形成されている。左環状端壁75の左面部には、軸心aと直交方向に細長い凹溝75bが円形孔部75aを貫通するように形成されている。また、左環状端壁75には、3つのビス穴75cが形成されるとともに、複数の位置決めピン75dが一体形成され、この3つのビス穴75cと複数の位置決めピン75dは、左回転ドラム41Aの左環状端壁55のものと同様である。
つまり、3個の分割周壁71,72,73及び1対の環状端壁75,76は、周方向と軸心方向に正規の位置関係となる場合にだけ組立てできるように構成されている。そのために、3個の分割周壁71,72,73は、正規の位置関係とならない状態で組立て不可能に構成され、また、3個の分割周壁71,72,73が正規の位置関係となるように組立てられた状態で、1対の環状端壁75,76のうちの一方の基準環状端壁となる左環状端壁75が、3個の分割周壁71,72,73に対して正規の位置関係とならない状態で左取付凹部70aに嵌合不可能に構成されている。
回転支持機構42について説明する。
図16〜図21に示すように、回転支持機構42は、左右方向に延びてドラムケース40のベース部材45に取付けられ且つ3個の回転ドラム41A,41B,41Cが外嵌される支持ケース80を有し、この支持ケース80に各回転ドラム41A,41B,41Cの一部が回転自在に支持され、軸心aと同心状に配設された中央回転駆動機構43Cの駆動軸120が支持ケース80を左右方向に貫通している。
支持ケース80は、左右方向に隣接するように並設された1対の分割支持ケース81,82(左分割支持ケース81と右分割支持ケース82)を有する。右分割支持ケース82の左右長は左分割支持ケース81の左右長の約2倍あり、左分割支持ケース81に左回転ドラム41Aが外嵌され、右分割支持ケース82に右回転ドラム41Bと中央回転ドラム41Cが外嵌されている。
左分割支持ケース81は、その左端部がベース部材45に固定されるとともに、その左端部に駆動軸120が合成樹脂製のベアリング部材85を介して回転自在に内嵌支持され、その右端部が駆動軸120に合成樹脂製のベアリング部材86を介して相対回転自在に外嵌支持されている。左回転ドラム41Aは、その左端部が左分割支持ケース81に合成樹脂製のベアリング部材87を介して回転自在に外嵌支持され、その右端部が左分割支持ケース81と駆動軸120に前記のベアリング部材86を介して回転自在に外嵌支持されている。
左分割支持ケース81は、前方に開放する断面コ字状の合成樹脂製のケース本体81aと、このケース本体81aの開放端部である前端部に装着された基板81bとを有し、この基板の前面部に左回転ドラム41Aを電飾する複数のLED57が実装されている。ケース本体81aと基板81bとで閉断面が形成され、ケース本体81aの上壁と下壁の外面は軸心aを中心とする円筒面に形成されている。
ケース本体81aの左端部に上下に突出状に形成されたフランジ81cがドラムケース40のベース部材45に固定されている。ベアリング部材85はケース本体81aの左端壁に内嵌状に装着され、このベアリング部材85に駆動軸120が内嵌されている。ベアリング部材86はケース本体81aの右端壁にその中心側部分が内嵌状に且つ外周側部分が外嵌状に装着され、このベアリング部材86に駆動軸120が内嵌されるとともに左回転ドラム41Aの右環状端壁56の円形孔部56aが外嵌されている。ベアリング部材87はケース本体81aの左部に外嵌状に装着され、このベアリング部材87に左回転ドラム41Aの左環状端壁55の連結筒部55bが外嵌されている。
ベアリング部材87に左回転駆動機構43Aのギヤ部材100が回転自在に外嵌支持され、このギヤ部材100に左回転ドラム41Aの左環状端壁55の連結筒部55b(左端部)が取付けられている。ギヤ部材100に右端開放状のドラム取付環状凹部100aが形成され、そのドラム取付環状凹部100aに左回転ドラム41Aの連結筒部55bが相対回転不可能に内嵌されている。そして、ベアリング部材86,87により、左回転ドラム41Aがギヤ部材100と共に左分割支持ケース81に対して回転可能に且つ左右方向へ移動不可能に装着されている。
ここで、ドラム取付環状凹部100aに周方向120度間隔で3個の周方向幅が異なる突起部100bが形成され、連結筒部55bに周方向120度間隔で3個の周方向幅が異なるスリット55eが形成され、ギヤ部材100と左回転ドラム41Aとが周方向に正規の位置関係となる場合にだけ、この3個の突起部100bが3個のスリット55eに係合して、連結筒部55bがドラム取付環状凹部100aに内嵌される。
右分割支持ケース82は、その右端部がベース部材45に固定されるとともに、その右端部に駆動軸120が合成樹脂製のベアリング部材88を介して回転自在に内嵌支持され、その左端部が駆動軸120に合成樹脂製のベアリング部材89を介して相対回転自在に外嵌支持されている。右回転ドラム41Bは、その右端部と左端部が右分割支持ケース82に合成樹脂製のベアリング部材90,91を介して回転自在に外嵌支持されている。中央回転ドラム41Cは、その左端部が駆動軸120に相対回転不可能に連結され、その右端部が右分割支持ケース82に前記のベアリング部材91を介して回転自在に外嵌支持されている。
右分割支持ケース82は、前方に開放する断面コ字状の合成樹脂製のケース本体82aと、このケース本体82aの開放端部である前端部に装着された基板82bとを有し、この基板82bの前面部に右回転ドラム41Bと中央回転ドラム41Cを夫々内側から電飾する複数のLED67,77が実装されている。ケース本体82aと基板82bとで閉断面が形成され、ケース本体82aの上壁と下壁の外面は軸心aを中心とする円筒面に形成されている。
ケース本体82aの右端部に上下に突出状に形成されたフランジ82cがドラムケース40のベース部材45に固定されている。ベアリング部材88,89はケース本体82aの右端壁と左端壁に内嵌状に装着され、これらベアリング部材88,89に駆動軸120が内嵌されている。ベアリング部材90はケース本体82aの右部に外嵌状に装着され、このベアリング部材90に右回転ドラム41Bの右環状端壁66の連結筒部66bが外嵌され、ベアリング部材91はケース本体82aの左右方向中央部に外嵌状に装着され、このベアリング部材91に右回転ドラム41Bの左環状端壁65の円形孔部65aと中央回転ドラム41Cの右環状端壁76の円形孔部76aが外嵌され、中央回転ドラム41Cの左環状端壁75の円形孔部75aが駆動軸120に外嵌されている。
ベアリング部材90に右回転駆動機構43Bのギヤ部材110が回転自在に外嵌支持され、このギヤ部材110に右回転ドラム41Bの右環状端壁66の連結筒部66b(右端部)が取付けられている。ギヤ部材110に左端開放状のドラム取付環状凹部110aが形成され、そのドラム取付環状凹部110aに右回転ドラム41Bの連結筒部66bが相対回転不可能に内嵌されている。そして、ベアリング部材90,91により、右回転ドラム41Bがギヤ部材110と共に右分割支持ケース82に対して回転可能に且つ左右方向へ移動不可能に装着されている。
ここで、ドラム取付環状凹部110aに周方向120度間隔で3個の周方向幅が異なる突起部110bが形成され、連結筒部66bに周方向120度間隔で3個の周方向幅が異なるスリット66cが形成され、ギヤ部材110と右回転ドラム41Bとが周方向に正規の位置関係となる場合にだけ、この3個の突起部110bが3個のスリット66cに係合して、連結筒部66bがドラム取付環状凹部に内嵌される。
また、1対の分割支持ケース81,82の間に、中央回転ドラム41Cに駆動軸120を相対回転不可能に連結する連結部材である連結ピン124が設けられている。そして、連結ピン124とベアリング部材91により、中央回転ドラム41Cが駆動軸124と共に右分割支持ケース82に対して回転可能に且つ左右方向へ移動不可能に装着されている。ここで、駆動軸120において、左分割支持ケース81よりも左方へ突出している左端部には、中央回転駆動機構43Cのギヤ部材121と抜止め用のCリング120aが取付けられ、右分割支持ケース82よりも右方へ突出している右端部には、中央原点検出手段44Cの遮蔽部材151と抜止め用Cリング120bが取付けられている。
3個の回転ドラム41A,41B,41C、1対の分割支持ケース81,82、駆動軸120、連結ピン124、ギヤ部材100,110,121、遮蔽部材151、Cリング120a,120b等により、ドラムユニット41(図12、図15、図16参照)が構成されている。このドラムユニット41は、予め組立てられた状態で、ドラムケース40のベース部材45に、1対の分割支持ケース81,82をビス止めすることで組付けられる。
尚、左回転ドラム41Aの右環状端壁56と右回転ドラム41Bの左環状端壁65と中央回転ドラム41Cの右環状端壁76、左回転ドラム41Aの左環状端壁55と右回転ドラム41Bの右環状端壁66は、夫々、同構造の部品からなる。
回転駆動機構43A,43B,43Cについて説明する。
図8、図10〜図13等に示すように、左回転駆動機構43Aは、3個の回転ドラム41A,41B,41C(左回転ドラム41A)の左部近傍に配設されたギヤ部材100と駆動ギヤ部材101と電動モータ102(ステッピングモータ102)とを有する。ギヤ部材100は、前記のように左回転ドラム41Aの左端部に取付けられ、駆動ギヤ部材101はギヤ部材100の下側に配置されてギヤ部材100に噛合している。電動モータ102は、左回転ドラム41Aの左部下側に左向きに配置されて、ドラムケース40のベース部材45に取付けられ、その出力軸に駆動ギヤ部材101が連結され、駆動ギヤ部材101とギヤ部材100を介して左回転ドラム41Aに駆動力を入力する。
右回転駆動機構43Aは、3個の回転ドラム41A,41B,41C(右回転ドラム41B)の右部近傍に配設されたギヤ部材110と駆動ギヤ部材111と電動モータ112(ステッピングモータ112)とを有する。ギヤ部材110は、前記のように右回転ドラム41Bの右端部に取付けられ、駆動ギヤ部材111はギヤ部材110の下側に配置されてギヤ部材110に噛合している。電動モータ112は、右回転ドラム41Bの右部下側に右向きに配置されて、ドラムケース40のベース部材45に取付けられ、その出力軸に駆動ギヤ部材111が連結され、駆動ギヤ部材111とギヤ部材110を介して右回転ドラム41Bに駆動力を入力する。
中央回転駆動機構43Cは、全部の回転ドラム41A,41B,41Cを貫通する駆動軸120と、3個の回転ドラム41A,41B,41Cの左端側(左回転ドラム41Aの左側)に配設されたギヤ部材121と駆動ギヤ部材122と電動モータ123(ステッピングモータ123)とを有する。駆動軸120は、前記のように軸心aと同心状に配設されて中央回転ドラム41Bに相対回転不能に連結され、ギヤ部材121は、前記のように駆動軸120の左端部に取付けられている。電動モータ123は、右向きに配置されて、ドラムケース40のベース部材45に取付けられ、その出力軸に駆動ギヤ部材122が連結され、駆動ギヤ部材122とギヤ部材121を介して駆動軸120の左端部に駆動力を入力する。
中央回転駆動機構43Cは、駆動軸120を軸心直交方向に貫通する連結ピン124と、この連結ピン124が係合するように中央回転ドラム41Cに形成されたピン係合部75bとを有する。ピン係合部75bは、連結ピン124が軸心方向と平行方向(左側)から係合するように、中央回転ドラム41Cの左環状端壁75に形成された細長い凹溝75bからなる。1対の分割支持ケース81,82の間に、中央回転ドラム41Cに駆動軸120を相対回転不能に連結する連結部材としての連結ピン124が配置されている。こうして、駆動軸120から連結ピン124を介して中央回転ドラム41Cに駆動力が入力される。
尚、左回転駆動機構41Aと右回転駆動機構41Bのギヤ部材100,101/111,112、回転駆動機構41A,41B,41Cの電動モータ102,112,123は、夫々、同構造の部品からなる。尚、左回転駆動機構41Aのギヤ100,101のギヤ比と、右回転駆動機構41Bのギヤ110,111のギヤ比と、中央回転駆動機構41Cのギヤ121,122のギヤ比は同じである。
原点検出手段44A,44B,44Cについて説明する。
図10〜図13等に示すように、左原点検出手段44Aは、3個の回転ドラム41A,41B,41Cの左端側(左回転ドラム41Aの左側)に配設され、駆動軸120の左端側部分に設けられた被検出部130(図19参照)と、この被検出部130を介して左回転ドラム41Aの原点位置を検出する原点検出センサ135とを有する。
左回転ドラム41Aの左端部に連結されたギヤ部材100には、左方へ突出する環状の遮蔽部材131が一体形成され、この遮蔽部材131により、その周方向一部に形成されたスリットで被検出部130が形成されている。つまり、被検出部130はギヤ部材100に一体的に設けられている。
図34〜図37に示すように、原点検出センサ135は、凹形の本体135aと、この本体135aの対向する両端部に取付けられた発光部135bと受光部135cとを有する光学センサ(フォトインタラプタ)からなり、その発光部135bと受光部135cが本体135aの基部から右方へ突出して環状の遮蔽部材131を挟んで上下に位置するように、左回転駆動機構43Bのギヤ部材100,101の左側に且つ中央回転駆動機構43Cのギヤ部材121,122の右側に配置されて、センサ取付部材136を介してドラムケース40のベース部材45に取付けられている。
右原点検出手段44Bは、3個の回転ドラム41A,41B,41Cの右端側(右回転ドラム41Bの右側)に配設され、駆動軸120の右端側部分に設けられた被検出部140(図20等参照)と、この被検出部140を介して右回転ドラム41Aの原点位置を検出する原点検出センサ145とを有する。
右回転ドラム41Bの右端部に連結されたギヤ部材110には、右方へ突出する環状の遮蔽部材141が一体形成され、この遮蔽部材141により、その周方向一部に形成されたスリットで被検出部140が形成されている。つまり、被検出部140はギヤ部材110に一体的に設けられている。
原点検出センサ145は、前記原点検出センサ135と同構造のものであり、故に、詳細構造は原点検出センサ135と同一符号を付して説明するが、その発光部135bと受光部135cが本体135aの基部から左方へ突出して環状の遮蔽部材141を挟んで上下に位置するように、右回転駆動機構43Bのギヤ部材110,111の右側に且つ中央原点検出手段44Cの遮蔽部材151の左側に配置されて、センサ取付部材146を介してドラムケース40のベース部材45に取付けられている。
中央原点検出手段44Bは、3個の回転ドラム41A,41B,41Cの右端側(右回転ドラム41Bの右側)に配設され、駆動軸120の右端側部分に設けられた被検出部150(図20等参照)と、この被検出部150を介して中央回転ドラム41Cの原点位置を検出する原点検出センサ155とを有する。
駆動軸120の右端部には環状の遮蔽部材151が取付けられ、この遮蔽部材151により、その周方向一部に形成されたスリットで被検出部150が形成されている。
原点検出センサ155は、前記原点検出センサ135と同構造のものであり、故に、詳細構造は原点検出センサ135と同一符号を付して説明するが、その発光部135bと受光部135cが本体135aの基部から左方へ突出して環状の遮蔽部材151を挟んで上下に位置するように、遮蔽部材151の右端側に配置されて、センサ取付部材156を介してドラムケース40のベース部材45に取付けられている。
ここで、左原点検出手段44Aの原点検出センサ135と右原点検出手段44Bの原点検出センサ145、左原点検出手段44Aの原点検出センサ135と中央原点検出手段44Cの原点検出センサ155は、夫々、その取付状態が表裏逆(前後逆)となるように構成され、この表裏逆の原点検出センサ135,145/135,155の取付けに同構造のセンサ取付部材136,146,156を使用するために各センサ取付部材136,146,156が表裏方向(前後方向)に対称構造に形成されている。
2つの原点検出センサ135,145、2つの原点検出センサ135,155は、夫々、それらの本体135aの向きが水平方向(左右)に反対となって取付状態が表裏逆となり、故に、2つの原点検出センサ135,145のセンサ取付部材136,146のベース部材45への取付状態と、2つの原点検出センサ135,155のセンサ取付部材136,156のベース部材45への取付状態が夫々表裏逆となる。
図34〜図38に示すように、センサ取付部材160(136,146,156)は、矩形ケース部161と、矩形ケース部161の一端部(下端部)から突出する取付片162とを有し、矩形ケース部161には、その内側一部を左右に仕切るベース壁163が設けられている。
原点検出センサ135(145,155)は、その本体135aが、矩形ケース部161に収容されてベース壁163に当接した状態で、本体135aから延びる複数の爪135dが、ベース壁163に形成された爪穴を挿通している。そして、矩形ケース部161には、本体135aと反対側から固定片165が収容されてビス166でベース壁163に固定され、この固定片164によって複数の爪135dが係止されて、原点検出センサ135(145,155)がセンサ取付部材160に固定保持される。
センサ取付部材160は、その取付片162がベース部材145に位置決めされるとともにビスで取付けられ、そのために、取付片162に、ベース部材145に設けられた位置決め用の係合部171a,172a,173a(図14参照)が係合する位置決め孔162aと、ビス孔162bとが貫通状に形成され、また、矩形ケース部161の表裏1対の壁部161aに、ベース部材145に設けられた位置決め用の第2の係合部171b,172b,173b(図14参照)が係合可能な第2の位置決め孔161bが夫々形成されている。
また、ベース部材145には、係合部171a,172a,173aの近傍にボス部171c,172c,173c(図14参照)が設けられ、センサ取付部材160の取付片162がボス部171c,172c,173cに当接した状態でビス孔162bに嵌まったビスで固定されている。尚、係合部171a,172a,173aと第2の係合部171b,172b,173bの少なくとも一方については、ビスにより構成し、そのビスにより、センサ取付部材160をベース部材45に位置決めするとともに固定してもよい。
以上説明したドラム装置17によれば次の効果を奏する。
中央回転駆動機構43Cが、軸心aと同心状に配設されて中央回転ドラム41Cに相対回転不可能に連結され且つ中央回転ドラム41Cよりも左側に位置する左回転ドラム41Aを貫通する駆動軸120と、3個の回転ドラム41A,41B,41Cの左端側に配設されて駆動軸120の左端分部に駆動力を入力するギヤ部材121,122と電動モータ123とを備えたので、中央回転駆動機構43Cを回転ドラム41A,41B,41Cの邪魔にならないように設けて、中央回転ドラム41Cを回転駆動することができる。
中央原点検出手段44Cが3個の回転ドラム41A,41B,41Cの右端側に配設されたので、中央原点出手段44Cを回転ドラム41A,41B,41Cの邪魔にならないように設けて、中央回転ドラム41Cの原点位置を検出することができる。従って、回転ドラム41A,41B,41Cを小径化することができ、更に、左回転駆動機構43Aと左原点検出手段44Aが、3個の回転ドラム41A,41B,41Cの左端側に配設され、右回転駆動機構43Bと右原点検出手段44Bが、3個の回転ドラム41A,41B,41Cの右端側に配設されたので、中央回転ドラム41Cを左回転ドラム41Aと右回転ドラム41Bとに近接させて、3の回転ドラム41A,41B,41Cを左右方向に略隙間無く並設することができる。
駆動軸120は、全部の回転ドラム41A,41B,41Cを貫通しているため、中央回転駆動機構43Cのギヤ部材121,122と電動モータ123を3個の回転ドラム41A,41B,41Cの左端側に、また、中央原点検出手段44Cを3個の回転ドラム41A,41B,41Cの右端側に、バランス良く配置することができて、ドラム装置17をコンパクトに構成することができる。
中央回転駆動機構43Cは、駆動軸120を軸心直交方向に貫通する連結ピン124と、この連結ピン124が係合するように中央回転ドラム41Cに形成されたピン係合部75bとを有するので、簡単な構造で、駆動軸120を中央回転ドラム41Cに相対回転不可能に確実に連結することができ、この連結ピン124を介して、駆動軸120から中央回転ドラム41Cに駆動力を確実に伝達することができる。
ピン係合部75bは、連結ピン124が左側から係合するように、中央回転ドラム41Cの左環状端壁75に形成された細長い凹溝75bからなるので、駆動軸120を中央回転ドラム41Cに相対回転不可能に連結する構造を一層簡単化することができる。
中央原点検出手段44Cは、駆動軸120の右端側部分に設けられた被検出部150と、この被検出部150を介して原点位置を検出する原点検出センサ155とを有するので、この原点位置の検出を駆動軸120を有効に利用して行うことができる。被検出部150が遮蔽部材151により形成され、原点検出センサ155が発光部155bと受光部155cとを有する光学センサ155からなるので、原点位置を確実に検出できる。
左回転駆動機構43Aが、左回転ドラム41Aのうち中央回転ドラム41Cと反対側の左端部に取付けられたギヤ部材100を有し、このギヤ部材100に左原点検出手段44Aの被検出部130が一体的に設けられている(遮蔽部材131が一体形成されている)ため、また、右回転駆動機構43Bが、右回転ドラム41Bのうち中央回転ドラム41Cと反対側の右端部に取付けられたギヤ部材110を有し、このギヤ部材110に右原点検出手段44Bの被検出部140が一体的に設けられている(遮蔽部材141が一体形成されている)ため、部品点数を減らして構造を簡単化することができる。
回転支持機構120が、左右方向に延びてベース部材45に取付けられ且つ3個の回転ドラム41A,41B,41Cが外嵌される支持ケース80を有し、この支持ケース80に各回転ドラム41A,41B,41Cの一部が回転自在に支持され、駆動軸120が支持ケース80を貫通しているので、3個の回転ドラム41A,41B,41Cを夫々確実に安定させて回転自在に支持することがで、また、駆動軸120を回転ドラム41A,41B,41Cの邪魔にならないように配設することができる。
支持ケース80は、左右方向に並設された1対の分割支持ケース81,82を有し、この1対の分割支持ケース81,82の間に、中央回転ドラム41Cに駆動軸120を相対回転不可能に連結する連結ピン124が配置されたので、支持ケース80が邪魔になることなく、駆動軸120を中央回転ドラム41Cに相対回転不可能に連結できる。
左回転ドラム41Aは、その左端部がベアリング部材87を介して左分割支持ケース81に支持され、その右端部がベアリング部材86を介して左分割支持ケース81及び駆動軸120に支持されているため、また、右回転ドラム41Bは、その左右両端部がベアリング部材91,90を介して右分割支持ケース82に支持されているため、また、中央回転ドラム41Cは、その左端部が連結ピン124に連結支持され、その右端部がベアリング部材91を介して右分割支持ケース82に支持されているため、3個の回転ドラム41A,41B,41Cを夫々非常に安定した状態で回転自在に設けることができ、回転ドラム41A,41B,41Cに回転ブレが生じる虞も極めて低くなる。
各分割支持ケース81,82は、断面コ字状のケース本体81a,82aと、このケース本体81a,82aの開放端部に装着された基板81b,82bとを有するので、各分割支持ケース81,82を剛性が高い構造にし、そして、3個の回転ドラム41A,41B,41Cのドラム周壁50,60,70が光透過性を有し、そのドラム周壁50,60,70を内側から電飾する複数のLED57,67,77が基板81b,82bに実装されたので、回転ドラム41A,41B,41Cの回転支持と、回転ドラム41A,41B,41Cを電飾する複数のLED41A,41B,41Cの装備とを、分割支持ケース81,82によって達成することができ、構造を簡単化する上で有利になる。
左回転ドラム41Aの図柄が形成されたドラム周壁50は、周方向に分割された3個の分割周壁51,52,53を有し、この3個の分割周壁51,52,53が互いに結合されたので、各分割周壁51,52,53を射出成形して、ドラム周壁50に図柄を一体形成することができ、ドラム周壁50に複数の図柄を設ける負荷を軽減することができる。
各分割周壁51,52,53が凹凸の有る図柄と共に射出成形により一体成形され、ここで、各ドラム周壁51,52,53の射出成形後の金型からの型抜き方向を、図柄の凹凸方向とすることができるため、凹凸の有る図柄の形状の制限が抑制され、つまり、所望の図柄形状にして、図柄の意匠性を高めることができる。
各分割周壁51,52,53は、その内面部にシート状レンズを一体化させるインモールド成形により形成されたので、各分割周壁51,52,53を程よく電飾できなるようになり、何よりも、シート状レンズやそれに代わるレンズを別途取付ける必要がなくなるため、このレンズの組立て負荷を軽減することができる。
左回転ドラム41Aは、ドラム周壁50の左右両端部に結合された1対の環状端壁55,56を有するので、左回転ドラム41Aの剛性を高めることができ、また、ドラム周壁50の左右両端部に1対の取付凹部50a,50bが形成され、この1対の取付凹部50a,50bに1対の環状端壁55,56が嵌合した状態で結合されたので、左回転ドラム41Aの組立て性を高めることができる。
各分割周壁51,52,53にその左右両端付近から軸心a側へ張出して1対の取付凹部50a,50bの一部を形成する1対の内鍔部51a,52a,53aを有し、隣合う2個の分割周壁51,52/52,53/53,51の内鍔部51a,52a/52a,53a/53a,51aと環状端壁55,56が、左右方向へ重ねられた状態でビス59で締結されたので、ドラム周壁51,52,53と環状端壁55,56とを互いに強固に結合することができる。
3個の分割周壁51,52,53及び1対の環状端壁55,56は、周方向と軸心方向に正規の位置関係となる場合にだけ組立てできるように構成されたので、左回転ドラム41Aが不適切に組立てられること、つまり、左回転ドラム41Aの原点位置における図柄が定位置とならないように組立てられることを防止して、左回転ドラム41Aの組立て性を高めることができる。
3個の分割周壁51,52,53は、正規の位置関係とならない状態で組立て不可能に構成されたので、3個の分割周壁51,52,53の間違った組立てを即座に知ることができる。また、3個の分割周壁51,52,53が正規の位置関係となるように組立てられた状態で、左環状端壁55が、3個の分割周壁51,52,53に対して正規の位置関係とならない状態で取付凹部50aに嵌合不可能に構成されので、左回転ドラム41Aの間違った組立てを確実に防止することができる。
3個の分割周壁51,52,53の内鍔部51a,52a,53aに複数の位置決め穴50fが形成されるとともに、この複数の位置決め穴50fに係合可能な複数の位置決めピン55dが左環状端壁55に設けられ、左環状端壁55が3個の分割周壁51,52,53に対して正規の位置関係となる場合にのみ、複数の係合ピン55dが複数の係合穴50fに係合して、左環状端壁55が取付凹部50aに嵌合するので、左回転ドラム41Aの間違った組立てを確実に且つ容易に防止することができる。
左回転ドラム41Aのドラム周壁50が、左右方向に延びる3本の稜線50dと、この3本の稜線50d間に夫々位置する3個の湾曲外面となる部分円筒50cとを有するので、左回転ドラム41Aのドラム周壁50の外面の曲率を左回転ドラム41Aの直径を有する円の曲率よりも小さくすることができ、左回転ドラム41Aの回転停止時に表示される各図柄が歪んで見える程度を抑制することができる。
特に、左回転ドラム41Aは比較的小径化であり、そこで、各図柄の周方向サイズを適当に大きくすることが求められるが、従来の回転ドラムの構造では、回転ドラムの小径化によりドラム周壁の曲率が大きくなるため、回転ドラムの回転停止時に表示される各図柄が歪んで見える程度が大きくなる。これを防止して各図柄を見易くすることができる。
尚、右回転ドラム41Bと中央回転ドラム41Cについても、左回転ドラム41Aの前記効果と同様の効果を奏する。
2つの原点検出センサ135,145/135,155は、その取付状態が表裏逆となるように構成され、この表裏逆の原点検出センサ135,145,155の取付けに同構造のセンサ取付部材160を使用するために各センサ取付部材160が表裏方向に対称構造に形成されたので、3つの原点検出センサ135,145,155を夫々ベース部材45に取付ける複数のセンサ取付部材160を共通のセンサ取付部材160とすることができ、つまり、センサ取付部材160の種類を減らすことができ、3つの原点検出センサ135,145,155のベース部材45への組付け負荷を抑制することができる。
センサ取付部材160は、矩形ケース部161と、矩形ケース部161の一端部から突出する取付片162とを有し、この取付片162がベース部材45に位置決めされるとともにビスで取付けられるので、そのために、取付片162には、ベース部材45に設けられた位置決め用の係合部171a,172a,173aが係合する位置決め孔162aと、ビス孔162bとが形成されたので、センサ取付部材160をベース部材45に簡単確実に位置決めして取付けることができる。
矩形ケース部161の表裏1対の壁部161aに、ベース部材45に設けられた位置決め用の第2の係合部171b,172b,173bが係合可能な第2の位置決め孔161bが夫々形成されたので、センサ取付部材160をベース部材45に安定した状態で位置決めして取付けることができる。
3個の回転ドラム41A,41B,41Cは、センタ役物15の下端側部分に画像表示器16の画面と遊技領域4aとに臨むように装着されているため、画像表示器16による演出と3個の回転ドラム41A,41B,41Cによる演出の関連性や一体性を高めることができる。3個の回転ドラム41A,41B,41Cのドラム周壁50,60,70の上面部と前面部に沿う形状の部分円筒カバー部46aを有するドラムカバー46を備えたので、この部分円筒カバー部46aにより、遊技領域4aに臨むドラム周壁50,60,70に遊技球が当らないように、ドラム周壁50,60,70をガードした状態で外部へ表示させることができる。
そして、前記のように、3個の回転ドラム41A,41B,41Cは、共通の軸心aを中心に回転可能に左右方向に並設され、しかも、左右方向に近接し、しかも、各回転ドラム41A,41B,41Cは、その直径よりも長い軸心方向長さを有するため、3個の回転ドラム41A,41B,41Cを左右方向に細長いものにして、センタ役物15の下端側部分に画像表示器16の画面と遊技領域4aとに臨むように配置して、遊技演出の際に高いインパクトを与えることができる。また、センタ役物本体15aのステージ13cの上側に、ドラムカバー46の部分円筒カバー部46aが前方へ張出すように配置されているため、この部分円筒カバー部46a(回転ドラム41A,41B,41C)の下側スペースを、ステージ13cを設けるために有効利用することができる。
尚、前記実施例を部分的に次のように変更してもよい。
(1)右回転ドラム41B、右回転駆動機構43B、右原点検出手段44Bを省略してもよい。この場合、1対の回転ドラム41A,41Cの一方の回転ドラム41Cを回転駆動する回転駆動機構43Cが、軸心aと同心状に配設されて一方の回転ドラム41Cに相対回転不可能に連結され且つ他方の回転ドラム41Aを貫通する駆動軸120と、駆動軸120のうち他方の回転ドラム41Aに対して一方の回転ドラム41Cと反対側部分から駆動軸120に駆動力を入力する電動モータ123とを備えることになる。
(2)左回転ドラム41A、左回転駆動機構43A、左原点検出手段44Aを省略してもよい。この場合、1対の回転ドラム41B,41Cの一方の回転ドラム41Cの原点位置を検出する原点検出手段44Cが、他方の回転ドラム41Bに対して一方の回転ドラム4Cと反対側に配設されることになる。
(3)左回転ドラム41Aにおいて、複数の分割周壁50,51,53が正規の位置関係となるように組立てられた状態で、1対の環状端壁55,56の両方が、夫々、複数の分割周壁50,51,53に対して正規の位置関係とならない状態で取付凹部50a,50bに嵌合不可能に構成されてもよい。
(4)左回転ドラム41Aのドラム周壁50が、3本の稜線50d間に夫々位置する3つの平滑外面を有するものとしてもよい。つまり、ドラム周壁50の各分割周壁50,51,52を平板状に形成してもよい。
(5)左回転ドラム41Aのドラム周壁50が、4本以上の稜線50dと、この複数の稜線50d間に夫々位置する4つ以上の湾曲外面又は平滑外面を有するものとしてもよい。つまり、ドラム周壁50を4つ以上の分割周壁で構成し、各分割周壁を円筒状又は平板状に形成してもよい。
(6)左回転ドラム41Aの形状・サイズ(直径や左右長等)は適宜変更可能である。
(7)右回転ドラム41B、中央回転ドラム41Cについても、(3)(4)(5)(6)と同様に変更してもよい。
その他、前記実施例に開示した事項以外に、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を付加してもよい。また、本発明については、前記実施例以外の種々のパチンコ遊技機のドラム装置に適用してもよいし、パチンコ遊技機以外のスロットマシン等の遊技機のドラム装置に適用してもよい。
a 軸心
1 パチンコ遊技機
4 遊技盤
15 センタ役物
15a センタ役物本体(枠部材)
16 画像表示器
17 ドラム装置
40 ドラムケース
41A,41B,41C 回転ドラム
42 回転支持機構
43A,43B,43C 回転駆動機構
44A,44B,44C 原点検出手段
45 ベース部材
46 ドラムカバー
46a 部分円筒カバー部
50,60,70 ドラム周壁
50a,50b,60a,60b,70a,70b 取付凹部
50c 部分円筒面(湾曲外面)
50d 稜線
50f 位置決め穴
51,52,53,61,62,63,71,72,73 分割周壁
51a,52a,53a 内鍔部
55,56,65,66,75,76 環状端壁
55d,56c,75d 位置決めピン
57,67,77 LED
59 ビス
75b ピン係合部(凹溝)
80 支持ケース
81,82 分割支持ケース
85,86,87,88,89,90,91 ベアリング部材
81a,82a ケース本体
81b,82b 基板
100,110,121 ギヤ部材
102,112,123 電動モータ
120 駆動軸
124 連結ピン(連結部材)
130,140,150 被検出部
131,141,151 遮蔽部材
135,145,155 原点検出センサ
135a 本体
135b 発光部
135c 受光部
160(136,146,156) センサ取付部材
161 矩形ケース部
161a 壁部
161b 第2の位置決め孔
162 取付片
162a 位置決め孔
162b ビス孔

Claims (4)

  1. 共通の軸心を中心に回転可能に且つその軸心方向に並設された少なくとも3個の回転ドラムと、この3個の回転ドラムを夫々回転駆動する回転駆動機構とを備えた遊技機において、
    前記3個の回転ドラムのうち中央に位置する中央回転ドラムの原点位置を検出する中央原点検出手段が、3個の回転ドラムの軸心方向一端側に配設され
    前記軸心と同心状に配設されて中央回転ドラムに相対回転不可能に連結され且つ中央回転ドラムよりも軸心方向一端側に位置する回転ドラムを貫通する軸部材を備え、
    前記中央原点検出手段は、前記軸部材の軸心方向一端側部分に設けられた被検出部と、この被検出部を介して前記原点位置を検出する原点検出センサとを有する、
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記被検出部が遮蔽部材により形成され、前記原点検出センサが発光部と受光部とを有する光学センサからなることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記軸部材が、中央回転ドラムを回転駆動する中央回転駆動機構の駆動軸であることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 前記駆動軸が全部の回転ドラムを貫通していることを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
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