JP2556935Y2 - 流体封入マウント装置 - Google Patents

流体封入マウント装置

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JP2556935Y2
JP2556935Y2 JP1991113042U JP11304291U JP2556935Y2 JP 2556935 Y2 JP2556935 Y2 JP 2556935Y2 JP 1991113042 U JP1991113042 U JP 1991113042U JP 11304291 U JP11304291 U JP 11304291U JP 2556935 Y2 JP2556935 Y2 JP 2556935Y2
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JP
Japan
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fluid
rubber elastic
mounting device
elastic body
inner cylinder
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JP1991113042U
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JPH0554843U (ja
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正則 金沢
義高 藤原
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Marugo Rubber Industries Ltd
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Marugo Rubber Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車輛における防振を目
的としてキャビンマウント等に使用される流体封入マウ
ント装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ゴム弾性体のマウント装置を流体封入式
にすれば、振動時の減衰性に優れることが知られてい
る。ところで、この流体封入マウント装置が振動入力に
対して減衰効果を発揮するのは、振動時に起こる流体室
の変形に基づいて流体室間を移動する流体の流動抵抗に
よるものであるから、これが高い減衰効果を発揮するた
めには、この流体の移動量が多くなくてはならない。そ
のためには、内筒と外筒との相対変位に際して二つの流
体室の容積変化が高いことが必要である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが、従来のもの
は、流体室を形成するゴム弾性体の両側壁部は内外筒間
を真直に連結していることから(例えば、特公平3−3
0736号)、振動時の容積変化が不十分である。図6
はこのことを示す流体室の要部断面図であるが、流体室
aを構成する側壁部bは内筒cと外筒dとの間に真直に
介在しているにすぎないから、これに振動荷重が加わっ
て側壁部bが圧縮されても、単に外方に膨出するのみ
で、容積変化は大して起こらない。従って、流体の移動
量も少なく、減衰効果もそれほど期待できない。更に、
側壁部bの外方に障害物等がある場合、側壁部bが外方
へ膨出すると、これに当たって側壁部bを損傷させて流
体漏れを起こす危険もある。又、同時に、伸縮を繰り返
すゴム弾性体には耐久性が要求され、そのためには、流
体室を構成するゴム弾性体の室壁はあまり厚いものは好
ましいとはいえない。本考案は、このような課題を解決
したものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
め、本考案は、内筒と外筒との間に、内筒の軸芯を含む
平面の上下に各々凹陥部を隔成したゴム弾性体を介在さ
せ、これら凹陥部に非圧縮性流体を封入して二つの流体
室を形成するとともに、これら流体室間をオリフィス構
造で連通した流体封入マウント装置において、上方のゴ
ム弾性体中に、内筒の外径よりも大きな幅の軸方向に貫
通する空所を設けて上方の凹陥部を空所より上方に形成
し、上方の流体室をこの凹陥部に設定する一方、下方の
ゴム弾性体を、内筒の略中央部より下方に延ばしてスト
ッパー部とし、ストッパー部の下端付近からストッパー
部よりも薄肉で軸方向両側に分岐してその方向に外筒の
幅内で延ばし、更に下方に延ばして外筒に連結させてス
トッパー部の下方に凹陥部を形成して下方の流体室をこ
の凹陥部に設定したことを特徴とする流体封入マウント
装置を提供するとともに、この手段において、上下の流
体室を形成するゴム弾性体が外筒の上下投影面内に収ま
っているものである流体封入マウント装置を提供するも
のである。
【0005】
【作用】以上の手段をとることにより、振動荷重によっ
て下方の流体室が圧縮されたとき、これを形成する側壁
部の分岐して軸方向に延びる部分とこれに続く下方に延
びる部分の存在により、側壁部は外方へ膨出することな
く、分岐部分近くで折れ曲がり、流体室は確実に押し潰
された形状になる。従って、流体移動量が増大し、高い
減衰効果が得られる。又、側壁部は薄肉であるから、耐
久性の向上にも貢献する。
【0006】
【実施例】図2は本考案に係る流体封入マウント装置の
一部断面正面図、図3は縦断面図であるが、この流体封
入マウント装置は、金属製の内筒10と、内筒10の周
囲に偏心して配置される同じく金属製の外筒12と、内
筒10と外筒12との間に介在されるゴム弾性体14と
からなる。ゴム弾性体14には内筒10の軸芯を含む平
面を境としてその上下に凹陥部16、18が隔成されて
おり、この凹陥部16、18には非圧縮性の流体が封入
されてここに二つの流体室16、18が形成される(こ
の場合、下方の流体室18を主流体室、上方の流体室1
6を従流体室と称する)。
【0007】尚、従流体室16の中央には軸方向両側に
配置された溝部21を残して外筒12に当接している介
在部20が形成されており、この介在部20で従流体室
16は二つに分割され、各々の従流体室16の底部はダ
イヤフラム構造22に形成されている。このため、こち
ら側のゴム弾性体14には、内筒10の外径よりも大き
な幅の軸方向に貫通する空所24を形成し、従流体室1
6の底壁を薄いものとしている。尚、この構成により、
空所24の下方に存在する内筒10側のゴム弾性体14
はストッパー部26となり、内外筒10、12が過大変
位したときのストッパー作用を奏する。この他、ゴム弾
性体14の外周には主従流体室16、18の部分を窓状
に切り欠いた金属製の補強リング28が嵌着されてい
る。
【0008】図4は本考案に係る流体封入マウント装置
の応用例を示す一部断面正面図、図5は縦断面図である
が、この例のものは、ゴム弾性体14とこれに封入され
る補強リング28の一側を外筒12の外側まで延ばすと
ともに、補強リング28をゴム弾性体14から突出させ
て外方に曲げ、これを外筒12側のストッパー体29と
したものである。
【0009】以上の主従流体室16、18間はオリフィ
ス構造30で連通されている。このオリフィス構造30
は主従流体室16、18を仕切るゴム弾性体14の外周
に溝32を形成し、この溝32を流体が通る通路とする
ものである。尚、この溝32はジグザグに形成して通路
長が長くなるようにしてあり、振動減衰特性が増すよう
に設計されている。
【0010】次に、本考案では、主流体室18を以下の
ように構成する。即ち、下方のゴム弾性体14を、内筒
10の略中央部より下方に延ばしてストッパー部34と
し、ストッパー部34の下端付近からストッパー部34
よりも薄肉な肉厚で軸方向両側に分岐してその方向に外
筒の幅内で延ばし、更に下方に延ばして外筒12に連結
させてストッパー部34の下方に凹陥部を形成して下方
の流体室18をこの凹陥部に設定するのである。この場
合、主従流体室16、18を構成するゴム弾性体14は
外筒12の上下投影面内に収まるように設定されてい
る。
【0011】図1は主流体室18部分の要部断面図であ
るが、振動荷重が加わってこの主流体室18が圧縮した
とき、これを形成するゴム弾性体14の側壁部は圧縮荷
重がかかってもストッパー部34が腰を落としたような
恰好で分岐した部分から下方に折れ曲がるのみで、側面
は外方へは膨出しない。従って、主流体室18の容積は
確実に減少し、これに伴って流体移動量は増大し、減衰
効果は大きくなる。尚、このとき、上下の流体室16、
18を構成するゴム弾性体14を外筒12の上下投影面
内に収めておけば、振動時にゴム弾性体14が外方の部
材に当たって損傷したりする事態がなくなる。同時に、
主流体室18の側壁部分は薄肉で構成され、従流体室1
6の底壁部分も薄いダイヤフラム構造22になっている
ことから、耐久性にも優れるものとなる。
【0012】
【考案の効果】以上、本考案は前記したものであるか
ら、振動荷重によって下方の流体室が圧縮されたとき、
これを形成する側壁部の分岐して軸方向に延びる部分と
これに続く下方に延びる部分の存在により、側壁部は外
方へ膨出することなく、分岐部分近くで折れ曲がり、流
体室は確実に押し潰された形状になる。従って、流体移
動量が増大し、高い減衰効果が得られる。又、側壁部は
薄肉であるから、耐久性の向上にも貢献する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る流体封入マウント装置の主流体室
の要部縦断面図である。
【図2】本考案に係る流体封入マウント装置の一部断面
正面図である。
【図3】本考案に係る流体封入マウント装置の縦断面図
である。
【図4】本考案に係る流体封入マウント装置の応用例を
示す一部断面正面図である。
【図5】本考案に係る流体封入マウント装置の応用例を
示す縦断面図である。
【図6】従来例の従流体室の要部縦断面図である。
【符号の説明】
10 内筒 12 外筒 14 ゴム弾性体 16 流体室 18 流体室 24 空所 30 オリフィス構造 34 ストッパー部

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内筒と外筒との間に、内筒の軸芯を含む
    平面の上下に各々凹陥部を隔成したゴム弾性体を介在さ
    せ、これら凹陥部に非圧縮性流体を封入して二つの流体
    室を形成するとともに、これら流体室間をオリフィス構
    造で連通した流体封入マウント装置において、上方のゴ
    ム弾性体中に、内筒の外径よりも大きな幅の軸方向に貫
    通する空所を設けて上方の凹陥部を空所より上方に形成
    し、上方の流体室をこの凹陥部に設定する一方、下方の
    ゴム弾性体を、内筒の略中央部より下方に延ばしてスト
    ッパー部とし、ストッパー部の下端付近からストッパー
    部よりも薄肉で軸方向両側に分岐してその方向に外筒の
    幅内で延ばし、更に下方に延ばして外筒に連結させてス
    トッパー部の下方に凹陥部を形成して下方の流体室をこ
    の凹陥部に設定したことを特徴とする流体封入マウント
    装置。
  2. 【請求項2】 上下の流体室を形成するゴム弾性体が外
    筒の上下投影面内に収まっているものである請求項1記
    載の流体封入マウント装置。
JP1991113042U 1991-12-26 1991-12-26 流体封入マウント装置 Expired - Lifetime JP2556935Y2 (ja)

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JPH0554843U JPH0554843U (ja) 1993-07-23
JP2556935Y2 true JP2556935Y2 (ja) 1997-12-08

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0722510Y2 (ja) * 1987-11-24 1995-05-24 エヌ・オー・ケー・メグラスティック株式会社 液体封入式ブッシュ
JPH02159438A (ja) * 1988-12-10 1990-06-19 Tokai Rubber Ind Ltd 流体封入式筒型マウント
JPH02136836U (ja) * 1989-04-21 1990-11-15

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JPH0554843U (ja) 1993-07-23

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