JPH0643555Y2 - 流体封入式円筒型マウント装置 - Google Patents
流体封入式円筒型マウント装置Info
- Publication number
- JPH0643555Y2 JPH0643555Y2 JP1987164407U JP16440787U JPH0643555Y2 JP H0643555 Y2 JPH0643555 Y2 JP H0643555Y2 JP 1987164407 U JP1987164407 U JP 1987164407U JP 16440787 U JP16440787 U JP 16440787U JP H0643555 Y2 JPH0643555 Y2 JP H0643555Y2
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- seal sleeve
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Description
【考案の詳細な説明】 (技術分野) 本考案は、FF車用円筒型エンジンマウント等の流体封入
式円筒型マウント装置に係り、特にその耐久性の向上を
図るための技術に関するものである。
式円筒型マウント装置に係り、特にその耐久性の向上を
図るための技術に関するものである。
(従来技術とその問題点) FF車用円筒型エンジンマウント等のマウント装置とし
て、従来より、ゴム弾性体を介して連結された内筒部材
と外筒部材との間に複数の流体室を有すると共に、それ
ら流体室内に封入された非圧縮性流体の相互流動を許容
する絞り通路を有し、かかる絞り通路を流動する非圧縮
性流体の流動抵抗乃至は液柱共振作用に基づいて、マウ
ント径方向に入力される所定の周波数域の振動を良好に
減衰せしめるようにした流体封入式の円筒型マウント装
置が知られている。
て、従来より、ゴム弾性体を介して連結された内筒部材
と外筒部材との間に複数の流体室を有すると共に、それ
ら流体室内に封入された非圧縮性流体の相互流動を許容
する絞り通路を有し、かかる絞り通路を流動する非圧縮
性流体の流動抵抗乃至は液柱共振作用に基づいて、マウ
ント径方向に入力される所定の周波数域の振動を良好に
減衰せしめるようにした流体封入式の円筒型マウント装
置が知られている。
ところが、このような流体封入式円筒型マウント装置で
は、従来、内筒部材と外筒部材とが円筒形状のゴム弾性
体で連結されており、絞り通路で連通される流体室が何
れもかかる円筒形状のゴム弾性体内に形成されていたた
め、マウント装置に被支持体の重量が負荷せしめられた
とき、ゴム弾性体の一部に引張力が作用することが避け
られず、そのことに起因してゴム弾性体の耐久性、ひい
てはマウント装置の耐久性が著しく低下するといった不
具合があった。そして、そのために、被支持体の重量が
負荷せしめられるような使用形態では、このような構造
のマウント装置を採用し難いといった問題があった。
は、従来、内筒部材と外筒部材とが円筒形状のゴム弾性
体で連結されており、絞り通路で連通される流体室が何
れもかかる円筒形状のゴム弾性体内に形成されていたた
め、マウント装置に被支持体の重量が負荷せしめられた
とき、ゴム弾性体の一部に引張力が作用することが避け
られず、そのことに起因してゴム弾性体の耐久性、ひい
てはマウント装置の耐久性が著しく低下するといった不
具合があった。そして、そのために、被支持体の重量が
負荷せしめられるような使用形態では、このような構造
のマウント装置を採用し難いといった問題があった。
これに対し、近年において、(a)内筒部材と、(b)
該内筒部材の外側に所定距離を隔てて配置されたシール
スリーブと、(c)それら内筒部材とシールスリーブと
の間に介装されて、それらを弾性的に連結するゴム弾性
体と、(d)それら内筒部材とシールスリーブとの間の
該ゴム弾性体が介装されていない部位に形成された、マ
ウント軸心方向に貫通する貫通空所と、(e)該シール
スリーブの外周面に嵌着された外筒部材と、(f)前記
シールスリーブの外周面に開口するように、前記ゴム弾
性体に形成されたポケット部が、その開口部を、該外筒
部材で閉塞せしめられることによって形成された受圧室
と、(g)前記貫通空所内において、前記シールスリー
ブの外周面に開口するように、少なくとも一部がゴム弾
性膜からなる隔壁部材にて画成されて形成された凹所
が、その開口部を、前記外筒部材で閉塞せしめられるこ
とによって形成された平衡室と、(h)それら受圧室お
よび平衡室内にそれぞれ封入された所定の非圧縮性流体
と、(i)それら受圧室および平衡室を相互に連通せし
める絞り通路とを備えた構造の流体封入式円筒型マウン
ト装置が提案されている。
該内筒部材の外側に所定距離を隔てて配置されたシール
スリーブと、(c)それら内筒部材とシールスリーブと
の間に介装されて、それらを弾性的に連結するゴム弾性
体と、(d)それら内筒部材とシールスリーブとの間の
該ゴム弾性体が介装されていない部位に形成された、マ
ウント軸心方向に貫通する貫通空所と、(e)該シール
スリーブの外周面に嵌着された外筒部材と、(f)前記
シールスリーブの外周面に開口するように、前記ゴム弾
性体に形成されたポケット部が、その開口部を、該外筒
部材で閉塞せしめられることによって形成された受圧室
と、(g)前記貫通空所内において、前記シールスリー
ブの外周面に開口するように、少なくとも一部がゴム弾
性膜からなる隔壁部材にて画成されて形成された凹所
が、その開口部を、前記外筒部材で閉塞せしめられるこ
とによって形成された平衡室と、(h)それら受圧室お
よび平衡室内にそれぞれ封入された所定の非圧縮性流体
と、(i)それら受圧室および平衡室を相互に連通せし
める絞り通路とを備えた構造の流体封入式円筒型マウン
ト装置が提案されている。
このような構造の流体封入式マウント装置によれば、ゴ
ム弾性体として円筒形状のものを採用する必要がないの
であり、被支持体の重量の負荷によってゴム弾性体に引
張力が作用せしめられることを、良好に回避することが
できるのである。従って、被支持体の重量が負荷せしめ
られるような形態で用いた場合においても、ゴム弾性体
の耐久性、ひいてはマウント装置の耐久性の著しい低下
を招くことがないのであり、そのような使用形態におい
ても好適に採用することができるのである。
ム弾性体として円筒形状のものを採用する必要がないの
であり、被支持体の重量の負荷によってゴム弾性体に引
張力が作用せしめられることを、良好に回避することが
できるのである。従って、被支持体の重量が負荷せしめ
られるような形態で用いた場合においても、ゴム弾性体
の耐久性、ひいてはマウント装置の耐久性の著しい低下
を招くことがないのであり、そのような使用形態におい
ても好適に採用することができるのである。
ところで、このような構造の流体封入式円筒型マウント
装置においても、内筒部材と外筒部材との間に過大な振
動が入力されると、ゴム弾性体が引張変形方向に過大に
変形せしめられるようになり、ゴム弾性体に過大な引張
力が作用せしめられるようになる。そのため、このよう
な構造の流体封入式円筒型マウント装置においては、内
筒部材とシールスリーブとの間の貫通空所内に位置し
て、ゴム弾性体の主変形方向における内筒部材と外筒部
材との過大な変位を阻止するためのストッパ部材が設け
られ、ゴム弾性体の引張変形方向における過大な変形が
このストッパ部材によって阻止せしめられることとなる
が、従来提案されている流体封入式円筒型マウント装置
では、一般に、第4図に示されているように、平衡室2
を画成する隔壁部材としてのゴム弾性膜4の一部が厚肉
のゴムブロック6とされて、このゴムブロック6がスト
ッパ部材としての機能を果たすようにされていたため、
ゴムブロック6のマウント軸心方向の端部乃至はマウン
ト軸心方向におけるゴムブロック6とゴム弾性膜4との
連結部近傍部分において亀裂が生じ易いといった問題が
あり、このような亀裂が生じると、平衡室2の流体密性
が直ちに損なわれて、マウント装置の防振機能が直ちに
損なわれるといった不具合があった。なお、第4図にお
いて、8,10,12,14は、それぞれ、内筒部材,外筒部材,
シールスリーブおよびマウント軸心方向の貫通空所であ
り、また16は、絞り通路を形成するための絞り通路形成
部材である。
装置においても、内筒部材と外筒部材との間に過大な振
動が入力されると、ゴム弾性体が引張変形方向に過大に
変形せしめられるようになり、ゴム弾性体に過大な引張
力が作用せしめられるようになる。そのため、このよう
な構造の流体封入式円筒型マウント装置においては、内
筒部材とシールスリーブとの間の貫通空所内に位置し
て、ゴム弾性体の主変形方向における内筒部材と外筒部
材との過大な変位を阻止するためのストッパ部材が設け
られ、ゴム弾性体の引張変形方向における過大な変形が
このストッパ部材によって阻止せしめられることとなる
が、従来提案されている流体封入式円筒型マウント装置
では、一般に、第4図に示されているように、平衡室2
を画成する隔壁部材としてのゴム弾性膜4の一部が厚肉
のゴムブロック6とされて、このゴムブロック6がスト
ッパ部材としての機能を果たすようにされていたため、
ゴムブロック6のマウント軸心方向の端部乃至はマウン
ト軸心方向におけるゴムブロック6とゴム弾性膜4との
連結部近傍部分において亀裂が生じ易いといった問題が
あり、このような亀裂が生じると、平衡室2の流体密性
が直ちに損なわれて、マウント装置の防振機能が直ちに
損なわれるといった不具合があった。なお、第4図にお
いて、8,10,12,14は、それぞれ、内筒部材,外筒部材,
シールスリーブおよびマウント軸心方向の貫通空所であ
り、また16は、絞り通路を形成するための絞り通路形成
部材である。
(解決手段) ここにおいて、本考案は、このような事情を背景として
為されたものであり、その要旨とするところは、前述の
如き、(a)内筒部材と、(b)シールスリーブと、
(c)ゴム弾性体と、(d)貫通空所と、(e)外筒部
材と、(f)受圧室と、(g)平衡室と、(h)非圧縮
性流体と、(i)絞り通路とを、備えた流体封入式円筒
型マウント装置において、前記平衡室を、前記貫通空所
内において、入力振動によって前記ゴム弾性体が主とし
て変形せしめられるゴム弾性体の主変形方向に対応する
マウント径方向から外れた部位に設けると共に、該平衡
室の配設された貫通空所内における該ゴム弾性体の主変
形方向に対応するマウント径方向の部位に、該平衡室を
画成する隔壁部材とは実質的に独立した状態で、且つ前
記シールスリーブに実質的に固着した状態で、該ゴム弾
性体の主変形方向における前記内筒部材と前記該筒部材
との過大な相対変位を防止するためのストッパ部材を配
設したことにある。
為されたものであり、その要旨とするところは、前述の
如き、(a)内筒部材と、(b)シールスリーブと、
(c)ゴム弾性体と、(d)貫通空所と、(e)外筒部
材と、(f)受圧室と、(g)平衡室と、(h)非圧縮
性流体と、(i)絞り通路とを、備えた流体封入式円筒
型マウント装置において、前記平衡室を、前記貫通空所
内において、入力振動によって前記ゴム弾性体が主とし
て変形せしめられるゴム弾性体の主変形方向に対応する
マウント径方向から外れた部位に設けると共に、該平衡
室の配設された貫通空所内における該ゴム弾性体の主変
形方向に対応するマウント径方向の部位に、該平衡室を
画成する隔壁部材とは実質的に独立した状態で、且つ前
記シールスリーブに実質的に固着した状態で、該ゴム弾
性体の主変形方向における前記内筒部材と前記該筒部材
との過大な相対変位を防止するためのストッパ部材を配
設したことにある。
(作用・効果) このような構造の流体封入式円筒型マウント装置によれ
ば、前記従来構造の流体封入式円筒型マウント装置と同
様に、ゴム弾性体の主変形方向の引張変形方向における
内筒部材と該筒部材との過大な相対変位をストッパ部材
で良好に阻止することができるのであり、従って従来構
造の流体封入式円筒型マウント装置と同様のゴム弾性体
の耐久性を得ることができるのである。
ば、前記従来構造の流体封入式円筒型マウント装置と同
様に、ゴム弾性体の主変形方向の引張変形方向における
内筒部材と該筒部材との過大な相対変位をストッパ部材
で良好に阻止することができるのであり、従って従来構
造の流体封入式円筒型マウント装置と同様のゴム弾性体
の耐久性を得ることができるのである。
一方、本考案では、ストッパ部材が平衡室を画成する隔
壁部材とは実質的に独立した状態で設けられるため、た
とえストッパ部材としてゴム弾性体および隔壁部材のゴ
ム弾性膜と一体に成形したゴムブロックを採用した場合
にあっても、前記従来構造の流体封入式円筒型マウント
装置のように、そのストッパ部材としてのゴムブロック
に生じる亀裂によって平衡室の流体密性が直ちに損なわ
れることがないのであり、従って、その分、平衡室を画
成する隔壁部材の耐久性が実質的に向上するのである。
そしてそれ故、前記従来の構造の流体封入式円筒型マウ
ント装置に比べて、マウント装置の耐久性、ひいては実
用性を向上することができるのである。
壁部材とは実質的に独立した状態で設けられるため、た
とえストッパ部材としてゴム弾性体および隔壁部材のゴ
ム弾性膜と一体に成形したゴムブロックを採用した場合
にあっても、前記従来構造の流体封入式円筒型マウント
装置のように、そのストッパ部材としてのゴムブロック
に生じる亀裂によって平衡室の流体密性が直ちに損なわ
れることがないのであり、従って、その分、平衡室を画
成する隔壁部材の耐久性が実質的に向上するのである。
そしてそれ故、前記従来の構造の流体封入式円筒型マウ
ント装置に比べて、マウント装置の耐久性、ひいては実
用性を向上することができるのである。
(実施例) 以下、本考案をより一層具体的に明らかにするために、
本考案をFF車用の円筒型エンジンマウントに適用した場
合について、その一実施例を図面に基づいて詳細に説明
する。
本考案をFF車用の円筒型エンジンマウントに適用した場
合について、その一実施例を図面に基づいて詳細に説明
する。
先ず、第1図および第2図には、本考案に従うFF車用円
筒型エンジンマウントの一例が示されている。それらの
図において、20は、内筒部材としての内筒金具であっ
て、比較的厚肉の円筒状を成している。この内筒金具20
の外側には、所定の距離を隔てて、軸心方向の中央部が
小径部21とされた略円筒状の金属製のシールスリーブ22
が所定量偏心して配設されており、このシールスリーブ
22の外周面に対して、外筒部材としての薄肉円筒状の外
筒金具24が嵌着されている。そして、ここでは、かかる
外筒金具24が嵌着されたシールスリーブ22と内筒金具20
との間に略半円筒状のゴム弾性体26が介装せしめられて
おり、内筒金具20とシールスリーブ22、ひいては内筒金
具20と外筒金具24とがかかるゴム弾性体26を介して弾性
的に連結せしめられている。
筒型エンジンマウントの一例が示されている。それらの
図において、20は、内筒部材としての内筒金具であっ
て、比較的厚肉の円筒状を成している。この内筒金具20
の外側には、所定の距離を隔てて、軸心方向の中央部が
小径部21とされた略円筒状の金属製のシールスリーブ22
が所定量偏心して配設されており、このシールスリーブ
22の外周面に対して、外筒部材としての薄肉円筒状の外
筒金具24が嵌着されている。そして、ここでは、かかる
外筒金具24が嵌着されたシールスリーブ22と内筒金具20
との間に略半円筒状のゴム弾性体26が介装せしめられて
おり、内筒金具20とシールスリーブ22、ひいては内筒金
具20と外筒金具24とがかかるゴム弾性体26を介して弾性
的に連結せしめられている。
ここにおいて、ゴム弾性体26は、内筒金具20とシールス
リーブ22との偏心方向の離間距離の大きい側において、
それら内筒金具20の外周面およびシールスリーブ22の内
周面に対してそれぞれ一体加硫接着されて配設されてお
り、それら内筒金具20とシールスリーブ22との間の離間
距離の小さい側には、マウント軸心方向に貫通する状態
で、略円弧状断面の貫通空所28が形成されている。そし
て、本実施例のエンジンマウントは、内筒金具20および
外筒金具24において車体側およびエンジンを含むパワー
ユニット側の各一方に取り付けられてパワーユニットを
車体に対して防振支持せしめるようになっており、この
パワーユニットの取付状態において、それら両金具20,2
4が略同心的に位置するように、ゴム弾性体26がパワー
ユニットの重量によって前記内筒金具20と外筒金具24
(シールスリーブ22)との偏心方向に圧縮変形せしめら
れるようになっている。
リーブ22との偏心方向の離間距離の大きい側において、
それら内筒金具20の外周面およびシールスリーブ22の内
周面に対してそれぞれ一体加硫接着されて配設されてお
り、それら内筒金具20とシールスリーブ22との間の離間
距離の小さい側には、マウント軸心方向に貫通する状態
で、略円弧状断面の貫通空所28が形成されている。そし
て、本実施例のエンジンマウントは、内筒金具20および
外筒金具24において車体側およびエンジンを含むパワー
ユニット側の各一方に取り付けられてパワーユニットを
車体に対して防振支持せしめるようになっており、この
パワーユニットの取付状態において、それら両金具20,2
4が略同心的に位置するように、ゴム弾性体26がパワー
ユニットの重量によって前記内筒金具20と外筒金具24
(シールスリーブ22)との偏心方向に圧縮変形せしめら
れるようになっている。
なお、このパワーユニットの取付けによってゴム弾性体
26が圧縮変形される方向、すなわち前記両金具20,24の
偏心方向(第1図の上下方向)が、ゴム弾性体26の主変
形方向であり、本実施例のエンジンマウントは、このゴ
ム弾性体26の主変形方向に入力される振動を主として防
振するようになっている。また、ここにおいて、内筒金
具20とシールスリーブ22とを連結するゴム弾性体26は、
図示されているように、貫通空所28側にまわり込んだ所
定厚さのゴム層29と一体に成形されている。
26が圧縮変形される方向、すなわち前記両金具20,24の
偏心方向(第1図の上下方向)が、ゴム弾性体26の主変
形方向であり、本実施例のエンジンマウントは、このゴ
ム弾性体26の主変形方向に入力される振動を主として防
振するようになっている。また、ここにおいて、内筒金
具20とシールスリーブ22とを連結するゴム弾性体26は、
図示されているように、貫通空所28側にまわり込んだ所
定厚さのゴム層29と一体に成形されている。
ところで、ゴム弾性体26には、図示されているように、
前記両金具20,24の偏心方向およびマウント軸心方向の
両方向に対して略直角な方向に貫通する状態で、且つ両
開口部がシールスリーブ22の小径部21に形成された窓部
30,30に開口する状態で、ポケット部としての略矩形状
断面の貫通孔32が形成されている。
前記両金具20,24の偏心方向およびマウント軸心方向の
両方向に対して略直角な方向に貫通する状態で、且つ両
開口部がシールスリーブ22の小径部21に形成された窓部
30,30に開口する状態で、ポケット部としての略矩形状
断面の貫通孔32が形成されている。
また、前記貫通空所28に臨むシールスリーブ22の小径部
21の部位には、前記内筒金具20と外筒金具24との偏心方
向に対応するマウント径方向の部位、すなわちゴム弾性
体26の主変形方向に対応するマウント径方向の部位から
周方向の両側に所定距離外れた部位に位置して、それぞ
れ、窓部34,34が形成されており、これら窓部34,34をそ
れぞれ内側から閉塞する状態で、且つマウント周方向に
相互に所定距離隔てた状態で、袋状のゴム弾性膜36,36
がその開口縁部においてシールスリーブ22の内周面に一
体加流接着されて配設されている。そして、これによ
り、ゴム弾性体26の主変形方向に対応するマウント径方
向の部位からそれぞれマウント周方向に所定距離外れた
部位において、シールスリーブ22の外周面に開口する所
定深さの一対の凹所38,38が形成されている。なお、第
1図および第2図から明らかなように、上記凹所38,38
を画成するゴム弾性膜36,36は、何れも、前記ゴム弾性
体26と一体に成形されている。
21の部位には、前記内筒金具20と外筒金具24との偏心方
向に対応するマウント径方向の部位、すなわちゴム弾性
体26の主変形方向に対応するマウント径方向の部位から
周方向の両側に所定距離外れた部位に位置して、それぞ
れ、窓部34,34が形成されており、これら窓部34,34をそ
れぞれ内側から閉塞する状態で、且つマウント周方向に
相互に所定距離隔てた状態で、袋状のゴム弾性膜36,36
がその開口縁部においてシールスリーブ22の内周面に一
体加流接着されて配設されている。そして、これによ
り、ゴム弾性体26の主変形方向に対応するマウント径方
向の部位からそれぞれマウント周方向に所定距離外れた
部位において、シールスリーブ22の外周面に開口する所
定深さの一対の凹所38,38が形成されている。なお、第
1図および第2図から明らかなように、上記凹所38,38
を画成するゴム弾性膜36,36は、何れも、前記ゴム弾性
体26と一体に成形されている。
一方、前記貫通孔32が開口する窓部30,30と上記凹所38,
38が開口する窓部34,34とが形成されたシールスリーブ2
2の小径部21と外筒金具24との間には、シールスリーブ2
2の外周面に加硫接着されたシールゴム層40,40にて幅方
向の両端部を画定された状態で、環状の空所42が形成さ
れており、この環状空所42内に嵌入、収容された状態
で、半円筒状の一対の絞り通路形成金具44,44から成る
円筒状の絞り通路形成部材46が配設されている。そし
て、この絞り通路形成部材46によって前記シールスリー
ブ22の小径部21に形成された各窓部30,30および34,34が
閉塞されることにより、前記貫通孔32および凹所38,38
内の空間をそれぞれ流体収容空間とする受圧室48および
一対の平衡室50,50が形成されており、また、この絞り
通路形成部材46の外周面に形成された周方向の環状溝の
開口部が前記外筒金具24によって閉塞されることによ
り、上記受圧室48と各平衡室50,50とをそれぞれ連通せ
しめる一対の絞り通路54,54が形成されている。
38が開口する窓部34,34とが形成されたシールスリーブ2
2の小径部21と外筒金具24との間には、シールスリーブ2
2の外周面に加硫接着されたシールゴム層40,40にて幅方
向の両端部を画定された状態で、環状の空所42が形成さ
れており、この環状空所42内に嵌入、収容された状態
で、半円筒状の一対の絞り通路形成金具44,44から成る
円筒状の絞り通路形成部材46が配設されている。そし
て、この絞り通路形成部材46によって前記シールスリー
ブ22の小径部21に形成された各窓部30,30および34,34が
閉塞されることにより、前記貫通孔32および凹所38,38
内の空間をそれぞれ流体収容空間とする受圧室48および
一対の平衡室50,50が形成されており、また、この絞り
通路形成部材46の外周面に形成された周方向の環状溝の
開口部が前記外筒金具24によって閉塞されることによ
り、上記受圧室48と各平衡室50,50とをそれぞれ連通せ
しめる一対の絞り通路54,54が形成されている。
そして、ここでは、それら受圧室48,平衡室50,50および
絞り通路54,54内にそれぞれ充満する状態で、水,ポリ
アルキレングリコール等の所定の非圧縮性流体が封入さ
れており、内筒金具20と外筒金具24との間に入力される
振動により、受圧室48と各平衡室50,50との間に流体圧
差が惹起されると、それら受圧室48および平衡室50,50
内の非圧縮性流体が各対応する絞り通路54,54を通じて
相互に流動せしめられるようになっている。つまり、そ
れら絞り通路54,54を流動する非圧縮性流体の流動抵抗
乃至は液柱共振作用に基づいて、それら絞り通路54,54
について設定された周波数域の入力振動が効果的に減衰
せしめられるようになっているのである。
絞り通路54,54内にそれぞれ充満する状態で、水,ポリ
アルキレングリコール等の所定の非圧縮性流体が封入さ
れており、内筒金具20と外筒金具24との間に入力される
振動により、受圧室48と各平衡室50,50との間に流体圧
差が惹起されると、それら受圧室48および平衡室50,50
内の非圧縮性流体が各対応する絞り通路54,54を通じて
相互に流動せしめられるようになっている。つまり、そ
れら絞り通路54,54を流動する非圧縮性流体の流動抵抗
乃至は液柱共振作用に基づいて、それら絞り通路54,54
について設定された周波数域の入力振動が効果的に減衰
せしめられるようになっているのである。
なお、本実施例では、両絞り通路54,54が低周波数域の
同一周波数にチューニングされており、これにより、そ
れら絞り通路54,54を流動する非圧縮性流体の流動抵抗
乃至は液柱共振作用に基づいて、エンジンシェイク等の
低周波数域の入力振動が良好に減衰せしめられるように
なっている。
同一周波数にチューニングされており、これにより、そ
れら絞り通路54,54を流動する非圧縮性流体の流動抵抗
乃至は液柱共振作用に基づいて、エンジンシェイク等の
低周波数域の入力振動が良好に減衰せしめられるように
なっている。
また、ここにおいて、受圧室48,平衡室50,50および絞り
通路54,54の流体密性は、前記シールスリーブ22の外周
面に形成されたシールゴム層40,40が外筒金具24との間
で挟圧されることにより、確保されている。受圧室48お
よび各平衡室50,50は、この意味において、前記貫通孔3
2および凹所38,38の開口部が外筒金具24で閉塞されるこ
とによって、形成されているのである。
通路54,54の流体密性は、前記シールスリーブ22の外周
面に形成されたシールゴム層40,40が外筒金具24との間
で挟圧されることにより、確保されている。受圧室48お
よび各平衡室50,50は、この意味において、前記貫通孔3
2および凹所38,38の開口部が外筒金具24で閉塞されるこ
とによって、形成されているのである。
さらに、前述の説明から明らかなように、本実施例で
は、凹所38,38を画成するゴム弾性膜36,36が、それぞ
れ、隔壁部材を構成している 一方、このような構造のエンジンマウントにおいて、本
実施例では、第1図および第2図に示されているよう
に、内筒金具20に対して、前記受圧室48を前記両金具2
0,24の偏心方向に略2分するように、受圧室48の内壁と
の間で略環状の狭窄部56を形成する翼部材58が配設され
ており、振動入力によって内筒金具20と外筒金具24とが
それらの偏心方向に相対移動せしめられると、非圧縮性
流体がその翼部材58と受圧室48の内壁との間の狭窄部56
を通じて両金具20,24の偏心方向に流動せしめられるよ
うになっている。そして、本実施例では、これにより、
かかる狭窄部56を通じて流動する非圧縮性流体の液柱共
振作用に基づいて、その狭窄部56について設定されたこ
もり音やエンジン透過音等の高周波数域の入力振動が良
好に遮断せしめられるようになっている。
は、凹所38,38を画成するゴム弾性膜36,36が、それぞ
れ、隔壁部材を構成している 一方、このような構造のエンジンマウントにおいて、本
実施例では、第1図および第2図に示されているよう
に、内筒金具20に対して、前記受圧室48を前記両金具2
0,24の偏心方向に略2分するように、受圧室48の内壁と
の間で略環状の狭窄部56を形成する翼部材58が配設され
ており、振動入力によって内筒金具20と外筒金具24とが
それらの偏心方向に相対移動せしめられると、非圧縮性
流体がその翼部材58と受圧室48の内壁との間の狭窄部56
を通じて両金具20,24の偏心方向に流動せしめられるよ
うになっている。そして、本実施例では、これにより、
かかる狭窄部56を通じて流動する非圧縮性流体の液柱共
振作用に基づいて、その狭窄部56について設定されたこ
もり音やエンジン透過音等の高周波数域の入力振動が良
好に遮断せしめられるようになっている。
なお、翼部材58は、ここでは、その表面がゴム層60によ
って覆われており、かかるゴム層60がゴム弾性体26と一
体に成形されることにより、翼部材58が内筒金具20に対
して固設せしめられている。また、第1図および第2図
から明らかなよう、狭窄部56は、厳密には、かかるゴム
層60と受圧室48の内壁との間で形成されている。
って覆われており、かかるゴム層60がゴム弾性体26と一
体に成形されることにより、翼部材58が内筒金具20に対
して固設せしめられている。また、第1図および第2図
から明らかなよう、狭窄部56は、厳密には、かかるゴム
層60と受圧室48の内壁との間で形成されている。
また、ここにおいて、前記ゴム弾性体26には、図示され
ているように、受圧室48を隔てて内筒金具20と対向する
部位に位置して、ゴム弾性体26の主変形方向に偏平なマ
ウント軸心方向の貫通孔62が形成されている。そして、
前述のように、パワーユニットが取り付けられて、ゴム
弾性体26が主変形方向において圧縮形成せしめられたと
き、この貫通孔62がゴム弾性体26の主変形方向で押し潰
されるようになっている。貫通孔62がこのように押し潰
されることに基づいて、受圧室48のマウント軸心方向に
おけるゴム弾性体26の隔壁部分に過大な圧縮歪が惹起さ
れることが良好に回避されるようになっているのであ
り、これにより、ゴム弾性体26の更なる耐久性の向上が
図られているのである。
ているように、受圧室48を隔てて内筒金具20と対向する
部位に位置して、ゴム弾性体26の主変形方向に偏平なマ
ウント軸心方向の貫通孔62が形成されている。そして、
前述のように、パワーユニットが取り付けられて、ゴム
弾性体26が主変形方向において圧縮形成せしめられたと
き、この貫通孔62がゴム弾性体26の主変形方向で押し潰
されるようになっている。貫通孔62がこのように押し潰
されることに基づいて、受圧室48のマウント軸心方向に
おけるゴム弾性体26の隔壁部分に過大な圧縮歪が惹起さ
れることが良好に回避されるようになっているのであ
り、これにより、ゴム弾性体26の更なる耐久性の向上が
図られているのである。
そして、本実施例では、このような構造のエンジンマウ
ントにおいて、第1図および第2図に示されているよう
に、前記平衡室50,50を画成するゴム弾性膜36,36の間の
シールスリーブ22の内周面部位に位置して、それぞれゴ
ム弾性膜36,36との間に所定の間隙64,64を形成する状態
で、前記凹所38,38の深さと同程度の高さを有する略矩
形状断面のゴムブロック66がそれらゴム弾性膜36,36と
一体に成形されて設けられており、このゴムブロック66
が内筒金具20、正確には、その外周面に形成された前記
ゴム層29に当接することに基づいて、ゴム弾性体26の主
変形方向の引張変形方向における内筒金具20と外筒金具
24との過大な相対変位が防止されるようになっている。
このことから明らかなように、本実施例では、ゴムブロ
ック66がストッパ部材を構成しているのである。
ントにおいて、第1図および第2図に示されているよう
に、前記平衡室50,50を画成するゴム弾性膜36,36の間の
シールスリーブ22の内周面部位に位置して、それぞれゴ
ム弾性膜36,36との間に所定の間隙64,64を形成する状態
で、前記凹所38,38の深さと同程度の高さを有する略矩
形状断面のゴムブロック66がそれらゴム弾性膜36,36と
一体に成形されて設けられており、このゴムブロック66
が内筒金具20、正確には、その外周面に形成された前記
ゴム層29に当接することに基づいて、ゴム弾性体26の主
変形方向の引張変形方向における内筒金具20と外筒金具
24との過大な相対変位が防止されるようになっている。
このことから明らかなように、本実施例では、ゴムブロ
ック66がストッパ部材を構成しているのである。
このような構造の円筒型エンジンマウントによれば、ゴ
ム弾性体26の主変形方向の引張変形方向における内筒金
具20と外筒金具24との過大な変位が、ゴムブロック66に
よって良好に防止されることから、この種の従来構造の
流体封入式円筒型エンジンマウントと同様、ゴム弾性体
26に過大な引張力が作用することを良好に防止できるの
であり、従って、従来構造の流体封入式円筒型エンジン
マウントと同様に、過大な引張力が作用することによっ
てゴム弾性体26の耐久性が低下することを、良好に回避
できるのである。
ム弾性体26の主変形方向の引張変形方向における内筒金
具20と外筒金具24との過大な変位が、ゴムブロック66に
よって良好に防止されることから、この種の従来構造の
流体封入式円筒型エンジンマウントと同様、ゴム弾性体
26に過大な引張力が作用することを良好に防止できるの
であり、従って、従来構造の流体封入式円筒型エンジン
マウントと同様に、過大な引張力が作用することによっ
てゴム弾性体26の耐久性が低下することを、良好に回避
できるのである。
一方、本実施例のエンジンマウントによれば、前述のよ
うに、ストッパ部材としてのゴムブロック66が隔壁部材
としてのゴム弾性膜36,36とは実質的に独立した状態で
成形されているため、たとえゴムブロック66に亀裂が生
じても、それによって平衡室50,50の流体密性が直ちに
損なわれることがないのであり、従ってストッパ部材と
してのゴムブロックが隔壁部材の一部として成形される
従来構造の流体封入式円筒型エンジンマウントに比べ
て、平衡室50,50を画成する隔壁部材としてのゴム弾性
膜36,36の耐久性を実質的に向上させることができるの
である。
うに、ストッパ部材としてのゴムブロック66が隔壁部材
としてのゴム弾性膜36,36とは実質的に独立した状態で
成形されているため、たとえゴムブロック66に亀裂が生
じても、それによって平衡室50,50の流体密性が直ちに
損なわれることがないのであり、従ってストッパ部材と
してのゴムブロックが隔壁部材の一部として成形される
従来構造の流体封入式円筒型エンジンマウントに比べ
て、平衡室50,50を画成する隔壁部材としてのゴム弾性
膜36,36の耐久性を実質的に向上させることができるの
である。
このように、本実施例に従う円筒型エンジンマウントに
よれば、従来の流体封入式円筒型エンジンマウントと同
様のゴム弾性体26の耐久性を保持しつつ、平衡室50,50
を画成する隔壁部材としてのゴム弾性膜36,36の耐久性
を向上させることができるのであり、その分、円筒型エ
ンジンマウントとしての耐久性、ひいては実用性を向上
させることができるのである。
よれば、従来の流体封入式円筒型エンジンマウントと同
様のゴム弾性体26の耐久性を保持しつつ、平衡室50,50
を画成する隔壁部材としてのゴム弾性膜36,36の耐久性
を向上させることができるのであり、その分、円筒型エ
ンジンマウントとしての耐久性、ひいては実用性を向上
させることができるのである。
なお、本実施例では、前述のように、ゴム弾性体26に貫
通孔62が形成されて、圧縮歪に対するゴム弾性体26の耐
久性の向上が図られていることから、その分、ゴム弾性
体26の耐久性、ひいてはエンジンマウントとしての耐久
性が優れているといった利点がある。
通孔62が形成されて、圧縮歪に対するゴム弾性体26の耐
久性の向上が図られていることから、その分、ゴム弾性
体26の耐久性、ひいてはエンジンマウントとしての耐久
性が優れているといった利点がある。
また、本実施例では、前述のように、受圧室48内に形成
された狭窄部56を通じて流動する非圧縮性流体の流動抵
抗乃至は液柱共振作用に基づいて、その狭窄部56につい
て設定されたこもり音やエンジン透過音等の高周波数域
の入力振動を良好に遮断できるようになっていることか
ら、従来構造の流体封入式円筒型エンジンマウントに比
べて、その分、高周波数域における振動防振特性が優れ
ているといった利点もある。
された狭窄部56を通じて流動する非圧縮性流体の流動抵
抗乃至は液柱共振作用に基づいて、その狭窄部56につい
て設定されたこもり音やエンジン透過音等の高周波数域
の入力振動を良好に遮断できるようになっていることか
ら、従来構造の流体封入式円筒型エンジンマウントに比
べて、その分、高周波数域における振動防振特性が優れ
ているといった利点もある。
以上、本考案の一実施例を詳細に説明したが、これは文
字通りの例示であり、本考案がかかる具体例に限定して
解釈されるべきものでないことは、勿論である。
字通りの例示であり、本考案がかかる具体例に限定して
解釈されるべきものでないことは、勿論である。
例えば、前記実施例では、ストッパ部材としてのゴムブ
ロック66がシールスリーブ22に対して一体加硫接着され
て固着されていたが、かかるストッパ部材としてのゴム
ブロック66は必ずしもシールスリーブ22に対して一体加
硫接着されて固着されている必要はなく、第3図に示す
ように、ストッパ部材としてのゴムブロック66をゴム弾
性体26やゴム弾性膜36,36とは別部材として成形して、
ゴム弾性膜36,36間に圧入によって固着させたり、シー
ルスリーブ22の内面に後接着によって固着せしめたりし
て、配設するようにすることも可能である。なお、スト
ッパ部材は、必要に応じて、樹脂や金属等の剛性材料で
構成することも可能である。
ロック66がシールスリーブ22に対して一体加硫接着され
て固着されていたが、かかるストッパ部材としてのゴム
ブロック66は必ずしもシールスリーブ22に対して一体加
硫接着されて固着されている必要はなく、第3図に示す
ように、ストッパ部材としてのゴムブロック66をゴム弾
性体26やゴム弾性膜36,36とは別部材として成形して、
ゴム弾性膜36,36間に圧入によって固着させたり、シー
ルスリーブ22の内面に後接着によって固着せしめたりし
て、配設するようにすることも可能である。なお、スト
ッパ部材は、必要に応じて、樹脂や金属等の剛性材料で
構成することも可能である。
また、前記実施例では、二つの平衡室50,50が設けら
れ、それら二つの平衡室50,50が同一周波数にチューニ
ングされた、互いに独立した絞り通路54,54を通じて受
圧室48に連通せしめられていたが、それら絞り通路54,5
4は、状況に応じて、互いに異なる周波数にチューニン
グすることも可能であり、またそれら平衡室50,50の一
方だけを設けるようにすることも可能である。
れ、それら二つの平衡室50,50が同一周波数にチューニ
ングされた、互いに独立した絞り通路54,54を通じて受
圧室48に連通せしめられていたが、それら絞り通路54,5
4は、状況に応じて、互いに異なる周波数にチューニン
グすることも可能であり、またそれら平衡室50,50の一
方だけを設けるようにすることも可能である。
さらに、前記実施例では、FF車用の円筒型エンジンマウ
ントに本考案を適用した例について述べたが、本考案は
これに限定されるものではなく、かかるFF車用円筒型エ
ンジンマウント以外のマウント装置に対しても適用する
ことが可能である。
ントに本考案を適用した例について述べたが、本考案は
これに限定されるものではなく、かかるFF車用円筒型エ
ンジンマウント以外のマウント装置に対しても適用する
ことが可能である。
その他、具体例を一々列挙することは割愛するが、本考
案が、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々なる
変更,修正,改良等を施した態様で実施できることは、
言うまでもないところである。
案が、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々なる
変更,修正,改良等を施した態様で実施できることは、
言うまでもないところである。
第1図は、本考案に従うFF車用円筒型エンジンマウント
の一例を示す半截縦断面図(第2図におけるI−I断面
図)であり、第2図は、その横断面図(第1図における
II−II断面図)である。第3図は、本考案に従うFF車用
円筒型エンジンマウントの別の一例を示す要部半截縦断
面図である。第4図は、従来例を示す要部半截縦断面図
である。 20:内筒金具(内筒部材) 22:シールスリーブ 24:外筒金具(外筒部材) 26:ゴム弾性体、28:貫通空所 32:貫通孔(ポケット部) 36:ゴム弾性膜(隔壁部材) 38:凹所、48:受圧室 50:平衡室、54:絞り通路 62:貫通孔 66:ゴムブロック(ストッパ部材)
の一例を示す半截縦断面図(第2図におけるI−I断面
図)であり、第2図は、その横断面図(第1図における
II−II断面図)である。第3図は、本考案に従うFF車用
円筒型エンジンマウントの別の一例を示す要部半截縦断
面図である。第4図は、従来例を示す要部半截縦断面図
である。 20:内筒金具(内筒部材) 22:シールスリーブ 24:外筒金具(外筒部材) 26:ゴム弾性体、28:貫通空所 32:貫通孔(ポケット部) 36:ゴム弾性膜(隔壁部材) 38:凹所、48:受圧室 50:平衡室、54:絞り通路 62:貫通孔 66:ゴムブロック(ストッパ部材)
Claims (1)
- 【請求項1】(a)内筒部材と、(b)該内筒部材の外
側に所定距離を隔てて配置されたシールスリーブと、
(c)それら内筒部材とシールスリーブとの間に介装さ
れて、それらを弾性的に連結するゴム弾性体と、(d)
それら内筒部材とシールスリーブとの間の、該ゴム弾性
体が介装されていない部位に形成された、マウント軸心
方向に貫通する貫通空所と、(e)該シールスリーブの
外周面に嵌着された外筒部材と、(f)前記シールスリ
ーブの外周面に開口するように、前記ゴム弾性体に形成
されたポケット部が、その開口部を、該外筒部材で閉塞
せしめられることによって形成された受圧室と、(g)
前記貫通空所内において、前記シールスリーブの外周面
に開口するように、少なくとも一部がゴム弾性膜からな
る隔壁部材にて画成されて形成された凹所が、その開口
部を、前記外筒部材で閉塞せしめられることによって形
成された平衡室と、(h)それら受圧室および平衡室内
にそれぞれ封入された所定の非圧縮性流体と、(i)そ
れら受圧室および平衡室を相互に連通せしめる絞り通路
とを、備えた流体封入式円筒型マウント装置において、 前記平衡室を、前記貫通空所内において、入力振動によ
って前記ゴム弾性体が主として変形せしめられるゴム弾
性体の主変形方向に対応するマウント径方向から外れた
部位に設けると共に、該平衡室の配設された貫通空所内
における該ゴム弾性体の主変形方向に対応するマウント
径方向の部位に、該平衡室を画成する隔壁部材とは実質
的に独立した状態で、且つ前記シールスリーブに実質的
に固着した状態で、該ゴム弾性体の主変形方向における
前記内筒部材と前記外筒部材との過大な相対変位を防止
するためのストッパ部材を配設したことを特徴とする流
体封入式円筒型マウント装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987164407U JPH0643555Y2 (ja) | 1987-10-27 | 1987-10-27 | 流体封入式円筒型マウント装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987164407U JPH0643555Y2 (ja) | 1987-10-27 | 1987-10-27 | 流体封入式円筒型マウント装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0167349U JPH0167349U (ja) | 1989-04-28 |
JPH0643555Y2 true JPH0643555Y2 (ja) | 1994-11-14 |
Family
ID=31449986
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987164407U Expired - Lifetime JPH0643555Y2 (ja) | 1987-10-27 | 1987-10-27 | 流体封入式円筒型マウント装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0643555Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2592077B2 (ja) * | 1987-11-06 | 1997-03-19 | 鬼怒川ゴム工業株式会社 | 流体封入型防振装置 |
JPH0799186B2 (ja) * | 1987-12-28 | 1995-10-25 | 日産自動車株式会社 | 内外筒型流体封入式パワーユニットマウント |
-
1987
- 1987-10-27 JP JP1987164407U patent/JPH0643555Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0167349U (ja) | 1989-04-28 |
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