JP2556877Y2 - 流体通路接続用カップリング装置 - Google Patents

流体通路接続用カップリング装置

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JP2556877Y2
JP2556877Y2 JP4867492U JP4867492U JP2556877Y2 JP 2556877 Y2 JP2556877 Y2 JP 2556877Y2 JP 4867492 U JP4867492 U JP 4867492U JP 4867492 U JP4867492 U JP 4867492U JP 2556877 Y2 JP2556877 Y2 JP 2556877Y2
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清二 木村
幸治 和田
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相生精機株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、流体通路接続用カップ
リング装置に関し、特に固定的に設けられた雄継手に対
して雌継手を進退駆動する流体圧シリンダにより、両継
手を接続状態にロックするロック機構を操作するように
構成したものに関する。
【0002】
【従来の技術】各種機械装置の流体供給系や流体排出系
の流体通路を接続・分離する雄継手と雌継手とを備えた
カップリング装置は、種々実用化されており、例えば、
雄継手を固定的に設け、この雄継手に対して雌継手を進
退移動自在に設け、雌継手を接続位置と分離位置とに亙
って移動駆動する流体圧シリンダを設けたものも広く実
用化されている。前記カップリング装置において、両継
手を接続状態にロックするロック機構は、通常、雄継手
に形成した環状溝と、雌継手に設けたロックボールと、
雌継手に軸方向移動自在に装着されロックボールを環状
溝に係合させる作用位置と係合させない非作用位置とに
切り換えるスリーブ体と、スリーブ体を作用位置に付勢
するバネ部材とで構成されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】前記カップリング装置
のように、雌継手を進退移動駆動する流体圧シリンダを
設けた場合でも、両継手を分離する為にはロック機構を
解除する必要があるが、そのロック機構のスリーブ体の
操作は、手作業にて行われることが多い。しかし、前記
ロック機構のスリーブ体を操作する為のロック解除操作
用流体圧シリンダ等を設ければ、その流体圧シリンダで
ロック機構を操作可能ではあるが、カップリング装置と
同数のロック解除操作用流体圧シリンダを設けることが
必要である。
【0004】例えば、射出成形機の金型には、温水供給
系、温水排出系、冷却水供給系、冷却水排出系、種々の
検出信号系統、等が接続される関係上、少なくとも4個
以上のカップリング装置を設ける必要があるので、各カ
ップリング装置毎に、ロック解除操作用流体圧シリンダ
を設ける場合には、全体として装置が複雑化し、大型化
し、製作コストが高価になってしまう。本考案の目的
は、雌継手を移動駆動する流体圧シリンダによって、ロ
ック機構のスリーブ体を操作できるような流体通路接続
用カップリング装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の流体通路接続
用カップリング装置は、固定的に設けられた雄継手と、
この雄継手に接続された接続位置と雄継手から分離した
分離位置とに亙って進退移動自在に設けられた雌継手
と、雌継手を進退駆動する流体圧シリンダとを備えた流
体通路接続用カップリング装置において、前記雄継手と
雌継手とを接続状態にロックするロック機構を、雄継手
に形成した環状溝と、雌継手に設けたロックボールと、
雌継手に軸方向移動自在に装着されロックボールを環状
溝に係合させる作用位置と係合させない非作用位置とに
切り換えるスリーブ体と、スリーブ体を作用位置に付勢
するバネ部材とで構成し、前記流体圧シリンダの出力ロ
ッドに、スリーブ体を非作用位置に操作する操作部材を
設け、前記出力ロッドと雌継手とを、前記スリーブ体の
作用位置と非作用位置間ストロークに略等しい遊動隙間
を有する遊動機構を介して連動連結したものである。
【0006】
【作用】請求項1の流体通路接続用カップリング装置に
おいては、雌継手が雄継手から分離した分離位置にある
とき、流体圧シリンダの出力ロッドは退入状態にあり、
スリーブ体は流体圧シリンダにより非作用位置に後退さ
せられており、遊動機構の遊動隙間を介して出力ロッド
は、雌継手に対して、退入方向へは一体移動可能で、進
出方向へは遊動隙間だけ遊動状態となっている。雄継手
に対して雌継手を接続する際、流体圧シリンダの出力ロ
ッドを進出作動させていくと、前記遊動隙間だけ出力ロ
ッドが進出する間、雌継手が前進せずに、操作部材が出
力ロッドと一体的に前進移動してスリーブ体から離れ、
操作部材は非作用位置から作用位置へ移動可能状態とな
る。
【0007】前記遊動隙間分出力ロッドが進出すると、
雌継手は出力ロッドと一体的に前進していき、雌継手が
雄継手に接続されると、スリーブ体がバネ部材の弾性力
により作用位置に切り換えられて、雄継手と雌継手とは
ロック状態となる。一方、雌継手を雄継手から分離する
際には、最初、前記遊動隙間だけ出力ロッドが退入する
間、雌継手が後退せずに、操作部材が出力ロッドと一体
的に後退移動してスリーブ体を非作用位置に切り換えて
ロック解除状態になる。前記遊動隙間分出力ロッドが退
入すると、雌継手は出力ロッドと一体的に後退していっ
て分離位置に切り換えられる。このように、操作部材
と、遊動機構を設けたことにより、雌継手移動駆動用の
流体圧シリンダにより、スリーブ体を操作することが可
能になった。
【0008】
【考案の効果】請求項1の流体通路接続用カップリング
装置によれば、固定的な雄継手に対して雌継手を流体圧
シリンダで移動駆動するようにしたカップリング装置に
おいて、ロック機構を雄継手の環状溝と、雌継手のロッ
クボール及びスリーブ体及びバネ部材とで構成し、流体
圧シリンダの出力ロッドにスリーブ体を非作用位置に操
作する操作部材を設け、出力ロッドと雌継手とを遊動隙
間を有する遊動機構を介して連動連結したことにより、
雌継手を移動駆動する流体圧シリンダによって、ロック
機構のスリーブ体を操作可能となった。
【0009】
【実施例】以下、本考案の実施例について図面を参照し
つつ説明する。本実施例は、横型の射出成形機の金型に
対して温水や冷却水を供給/排出する複数の流体通路を
接続・分離するカップリング装置に本考案を適用した場
合の一例である。但し、このカップリング装置は、金型
の検出センサやスイッチ類へ延びる複数の信号線を接続
・分離する信号線コネクタ装置とユニット化した状態に
構成されている。図1に示すように、射出成形機1の可
動盤2と固定盤3には、夫々金型4,5が固定され、可
動側の金型4の為のカップリング装置10と、固定側の
金型5の為のカップリング装置10とが設けられるが、
これらカップリング装置10,10は、同一のものであ
るので、固定側の金型5の為のカップリング装置10に
ついて説明する。尚、カップリング装置10は、金型
4,5及び固定盤2,3の側部に設けられることが多い
が、説明の都合上、以下の説明では金型5及び固定盤3
の上端に設けるものとして説明し、且つ前後左右を図示
のように定義して説明することとする。
【0010】前記カップリング装置10は、基本的に、
金型5に固定される雄継手ユニット20と、この雄継手
ユニット20に対向状に固定盤3に移動自在に設けられ
る雌継手ユニット40と、この雌継手ユニット40を雄
継手ユニット20に対して進退駆動する油圧シリンダ6
0等で構成されている。最初に、前記雄継手ユニット2
0について説明する。図2〜図4に示すように、雄継手
ユニット20のユニット本体21は、4本のボルト22
によりスペーサブロック6を介して金型5の上端面に固
定され、ユニット本体21の左部と右部には、夫々6個
の雄継手30が前後方向向きに設けられ、ユニット本体
21の左部と右部の上段部には、前後方向向きのガイド
孔24を形成するガイド部材25が設けられ、ユニット
本体21の上部の中央部には、信号線コネクタ装置の雌
側ユニット26が設けられている。
【0011】各雄継手30に関して、図5に示すよう
に、スリーブ状の雄部材31の内部に通路32が形成さ
れ、通路32は、ユニット本体21内の通路33に連通
され、雄部材31の先端部に弁体34が可動に装着さ
れ、弁体34がバネ35で付勢され、雄部材31の先端
部と弁体34とで弁が構成され、弁体34が奥方へ移動
したときに開弁し、また弁体34が図示位置のときに閉
弁するように構成され、雄部材31の外周部には、雄継
手30に雌継手50を接続した状態にロックするロック
機構に含まれる環状溝36が形成され、ユニット本体2
1には、各雄継手30に通ずる通路33が形成され、こ
れらの通路33は夫々金型5の流体通路にホース又は配
管を介して接続される。前記信号線コネクタ装置11の
雌側ユニット26は、4組のプローブユニット27から
なり、各プローブユニット27には、20個の雌側コン
タクトプローブ28が設けられていて、これら雌側コン
タクトプローブ28の全部又は一部は金型5側の温度検
出センサやリミットスイッチ等の電気機器に接続され
る。
【0012】次に、前記雌継手ユニット40及び油圧シ
リンダ60等について説明する。雌継手ユニット40及
び油圧シリンダ60を支持するベースフレーム70は、
固定盤3の上端面に左右2本ずつのボルト71で固定さ
れるベース板72と、ベース板72の左右両側部に立設
された1対の側板73と、左右の側板73の後部に架着
された後壁板74等からなる。ベース板72には前後方
向に延びるガイドレール75が固定され、後壁板74の
中央部の中段部には、雌継手ユニット40を雄継手ユニ
ット20に対して進退駆動するための前後方向向きに向
けた複動型の油圧シリンダ60が固定されている。
【0013】次に、雌継手ユニット40について説明す
ると、雌継手ユニット40のユニット本体41は、左右
に向けた立向きの一体化した2枚の板部材42,43か
らなり、板部材42の下端部は、ガイドレール75で案
内され、ユニット本体41の左部と右部には、夫々6個
の雌継手50が前後方向向きに設けられ、ユニット本体
41の左部と右部の上段部には、前記左右1対のガイド
孔24に嵌合可能な左右1対の前後方向向きのガイドピ
ン44が固定され、ユニット本体41の上部の中央部に
は、信号線コネクタ装置の雄側ユニット45が設けられ
ている。各雌継手50に関して、図5に示すように、雌
部材51の前部内に弁スリーブ52が可動に装着され、
雌部材51の後部に同心状に開弁部材53が螺合され、
開弁部材53の開弁ロッド54が弁スリーブ52に油密
摺動自在に挿嵌され、弁スリーブ52はバネ55で前方
へ付勢され、開弁部材53に形成された通路56が、開
弁ロッド54の先端部において十文字孔にて外周面に開
口され、弁スリーブ52と開弁ロッド54とで弁が構成
されている。尚、開弁部材53のポートには、外部の流
体供給系又は流体排出系のホースや配管が接続される。
【0014】前記弁スリーブ52が前記雄部材31で奥
方へ押動されると、図6に示すように開弁し、また弁ス
リーブ52が押動されないときには、図5に図示のよう
に閉弁するように構成されている。前記ロック機構に含
まれる複数のロックボール57が雌部材51の先端近く
の複数の小孔に夫々装着され、これらのロックボール5
7を環状溝36に係合させる作用位置(図6に図示の位
置)と係合させない非作用位置(図5に図示の位置)と
に切り換えられるスリーブ体58が雌部材51の先端部
に可動に外嵌され、スリーブ体58はそれと雌部材51
間に装着されたバネ59で作用位置の方へ付勢されてい
る。
【0015】従って、雌継手ユニット40を雄継手ユニ
ット20の方へ移動させて、各雄継手20に雌継手50
を接続した状態では、弁体34が開弁ロッド54で奥方
へ押動されて雄継手20の弁が開弁し、また弁スリーブ
52が雄部材31で奥方へ押動されて雌継手50の弁が
開弁し、また、スリーブ体58が作用位置に移動してロ
ックボール57を内周側へ押し込むので、ロックボール
57が環状溝36に係合して雄継手20と雌継手40と
はロック状態となる。
【0016】次に、図7〜図10に基いて、雌継手ユニ
ット40を油圧シリンダ60の出力ロッド61に連結す
る遊動機構80と、前記スリーブ体58を操作する為の
操作部材90について説明する。油圧シリンダ60の出
力ロッド61の先端部には、連結軸部材81が螺合固着
されて、この連結軸部材81は、ユニット本体41の板
部材42の孔82と板部材43の孔83とを遊嵌状に挿
通してユニット本体41の前端外へ延び、連結軸部材8
1の後端部には、板部材42の後端面に対向する鍔部8
4が形成され、また、連結軸部材81の途中部には、板
部材43の孔83内において、板部材42の前端面に対
向する鍔状部材85が段部86とストップリング87と
を介して軸方向移動不能に設けられ、鍔部84の前端面
と鍔状部材85の後端面間の距離は、板部材42の厚さ
Tよりも、所定の遊動隙間Δの分だけ大きく形成されて
いる。このように、雌継手ユニット40は、遊動隙間Δ
を有する遊動機構80を介して出力ロッド61に連結さ
れている。前記遊動隙間Δは、スリーブ体58の作用位
置と非作用位置間ストロークに略等しく設定されてい
る。
【0017】更に、出力ロッド61の先端部には、円形
の固定金具91が螺合固着され、且つこの固定金具91
は、座金92とナット93とで出力ロッド61に固着さ
れている。固定金具91の前端面には、12個の雌継手
50の全領域にわたる板状部材からなる立向き且つ左右
方向向きの操作部材90が4本のビス94により固定さ
れ、この操作部材90には、12個の雌継手50のスリ
ーブ体58が夫々内嵌可能な12個の円形穴95が形成
されている。
【0018】前記各スリーブ体58の先端部には、小径
部58aとその後端に位置する環状段部58bが形成さ
れ、各小径部58aは対応する円形穴95に殆ど隙間な
しに内嵌可能で、かつ環状段部58bが円形穴95の外
縁部に当接するように構成してあり、前記油圧シリンダ
60の出力ロッド61を完全に退入させた状態において
は、図10に図示のように、鍔状部材85が板部材42
に当接し、図5に示すように、操作部材90の12個の
円形穴95の各々に各スリーブ体58の小径部58aが
内嵌して、円形穴95の外縁部でスリーブ体58を非作
用位置に保持し、鍔部84と板部材42間には、図10
に図示のように遊動隙間Δが空くようになっている。
【0019】前記信号線コネクタ装置11の雄側ユニッ
ト45は、前記4組のプローブユニット27に夫々対応
する4組のプローブユニット46からなり、各プローブ
ユニット46には、20個の雄側コンタクトプローブ4
7が設けられ、これら雄側コンタクトプローブ47のう
ちの前記金型5の電気機器に接続された雌側コンタクト
プローブ28に対応するものは、射出成形機の制御装置
に接続される。尚、雌継手ユニット40の接続位置と分
離位置とを検出する為、ユニット本体41には、後方へ
延びる検出ロッド62が固定され、この検出ロッド62
の後端部分には、検出子63,64が固定され、右側の
側板73に固定されて後方へ延びるスイッチ取付部材6
5には1対のリミットスイッチ66,67が設けられ、
リミットスイッチ66,67の検出信号は射出成形機1
の制御装置に入力され、雌継手ユニット40の後退限位
置(分離位置)は、検出子63とリミットスイッチ66
とで検出され、また雌継手ユニット40の接続位置は、
検出子64とリミットスイッチ67とで検出される。
【0020】以上説明した流体通路接続用カップリング
装置10及び信号線コネクタ装置11の作用について説
明する。前記油圧シリンダ60の出力ロッド61を完全
に退入させた状態では、雌継手ユニット40は雄継手ユ
ニット20から所定距離後方へ後退した分離位置にあ
り、図5、図10に示すように、12個のスリーブ体5
8は、操作部材90で非作用位置に保持され、鍔部84
と板部材42間には、遊動隙間Δが空いている。次に、
カップリング装置10及び信号線コネクタ装置11を接
続する場合には、油圧シリンダ60の出力ロッド61を
進出駆動していくと、鍔部84が板部材42に当接する
までは、雌継手ユニット20は静止状態を維持し、操作
部材90が出力ロッド61と共に前進し、操作部材90
が12個のスリーブ体58の環状段部58bから遊動隙
間Δだけ離れた状態となる。この状態で各雌継手50の
ロックボール57が弁スリーブ52で移動規制され、ス
リーブ体58はロックボール57を介して非作用位置に
保持される。
【0021】鍔部84が板部材42に当接後、雌継手ユ
ニット40が前方へ移動駆動され、ガイドピン44がガ
イド穴24に嵌合して、雄継手ユニット20に対する雌
継手ユニット40の位置が正確に位置決めされ、12個
の雌継手50が対応する雄継手30に夫々嵌合する。こ
のとき、各雄部材31が雌部材51に嵌合して弁スリー
ブ52を奥方へ押動しつつ雌部材51の奥方へ突入する
ため、ロックボール57は位置を保持し、ロックボール
57が雄部材31の環状溝36の位置に達すると、ロッ
クボール57はバネ59で付勢されたスリーブ体58に
より内方へ押されて環状溝36に係合し、スリーブ体5
8が作用位置に切り換えられてロック状態となる。この
接続状態では、雄継手30及び雌継手50の弁が開弁
し、両継手30,50の通路が連通され、鍔状部材85
が遊動隙間Δだけ板部材43から離隔した状態となり、
出力ロッド61はフルストローク伸長した状態となる。
【0022】尚、雄継手ユニット20と雌継手ユニット
40の接続と並行的に、信号線コネクタ装置11の雄側
ユニット45が雌側ユニット26に接続されるため、複
数の信号線も導通状態となる。このように、カップリン
グ装置10及びコネクタ装置11を接続状態に保持した
状態で射出成形がなされるが、金型交換時には、カップ
リング装置10及びコネクタ装置11を分離状態にする
必要がある。
【0023】前記両装置を分離する場合には、油圧シリ
ンダ60の出力ロッド61を退入駆動すると、当初出力
ロッド61が遊動隙間Δだけ退入する間は、雌継手ユニ
ット40は静止状態を保持し、操作部材90が出力ロッ
ド61と一体的に後退するため、操作部材90により1
2個のスリーブ体58が非作用位置に切り換えられ、鍔
状部材85が板部材43に当接後、雌継手ユニット40
も後退を開始し、各ロックボール57が環状溝36から
外れ、雄継手30と雌継手50の弁が閉じられ、弁スリ
ーブ52が図5の位置に進出するためロックボール57
は弁スリーブ52で位置規制され、スリーブ体58は操
作部材90で非作用位置に保持された状態のまま、後退
限位置へ移動することになる。
【0024】このように、油圧シリンダ60の出力ロッ
ド61に、スリーブ体58を非作用位置に操作する操作
部材90を固定し、出力ロッド61に雌継手ユニット4
0を遊動機構80を介して連結したことにより、雌継手
ユニット40を移動駆動する油圧シリンダ60によっ
て、スリーブ体58を非作用位置に操作可能になった。
また、カップリング装置10に信号線コネクタ装置11
をユニット状に組み込んだため、カップリング装置10
の雌継手ユニット40と信号線コネクタ装置11の雄側
ユニット45とを共通の油圧シリンダ60で移動駆動可
能になった。尚、雌雄の継手の構造如何では、操作部材
90とスリーブ体58とを一体的に連結しておくことも
出来る。更に、本考案は、横型射出成形機のカップリン
グ装置以外に、立型射出成形機のカップリング装置にも
同様に適用できるし、またプレス機械やその他種々の機
械装置の流体供給系・流体排出系のカップリング装置に
も同様に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】射出成形機及び流体通路カップリング装置の側
面図である。
【図2】雄継手ユニットの背面図である。
【図3】雄継手ユニットの平面図である。
【図4】雄継手ユニットの一部切欠き横断平面図であ
る。
【図5】分離状態における雄継手と雌継手の断面図であ
る。
【図6】接続状態における雄継手と雌継手の断面図であ
る。
【図7】雌継手ユニット及びフレームの正面図である。
【図8】雌継手ユニット及びフレーム及び油圧シリンダ
の正面図である。
【図9】雌継手ユニット及びフレーム及び油圧シリンダ
の平面図である。
【図10】雌継手ユニット及びフレーム及び油圧シリン
ダの一部切欠き縦断側面図である。
【符号の説明】
10 カップリング装置 20 雄継手ユニット 30 雄継手 36 環状溝 40 雌継手ユニット 50 雌継手 57 ロックボール 58 スリーブ体 59 バネ 60 油圧シリンダ 61 出力ロッド 80 遊動機構 90 操作部材 Δ 遊動隙間

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定的に設けられた雄継手と、この雄継
    手に接続された接続位置と雄継手から分離した分離位置
    とに亙って進退移動自在に設けられた雌継手と、雌継手
    を進退駆動する流体圧シリンダとを備えた流体通路接続
    用カップリング装置において、 前記雄継手と雌継手とを接続状態にロックするロック機
    構を、雄継手に形成した環状溝と、雌継手に設けたロッ
    クボールと、雌継手に軸方向移動自在に装着されロック
    ボールを環状溝に係合させる作用位置と係合させない非
    作用位置とに切り換えるスリーブ体と、スリーブ体を作
    用位置に付勢するバネ部材とで構成し、 前記流体圧シリンダの出力ロッドに、スリーブ体を非作
    用位置に操作する操作部材を設け、 前記出力ロッドと雌継手とを、前記スリーブ体の作用位
    置と非作用位置間ストロークに略等しい遊動隙間を有す
    る遊動機構を介して連動連結したことを特徴とする流体
    通路接続用カップリング装置。
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