JP2556755Y2 - 建物ユニットの上面部構造 - Google Patents

建物ユニットの上面部構造

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JP2556755Y2
JP2556755Y2 JP1992028842U JP2884292U JP2556755Y2 JP 2556755 Y2 JP2556755 Y2 JP 2556755Y2 JP 1992028842 U JP1992028842 U JP 1992028842U JP 2884292 U JP2884292 U JP 2884292U JP 2556755 Y2 JP2556755 Y2 JP 2556755Y2
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building unit
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panel
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誠之 岩井
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Misawa Homes Co Ltd
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Misawa Homes Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は建物ユニットの上面部構
造に係り、プレハブ式住宅等のユニット建物に利用でき
る。
【0002】
【背景技術】今日、プレハブ式の建物として、予め工場
で製造された箱状の建物ユニットを建築現場で複数連結
して建築されるユニット建物が知られている。このよう
なユニット建物を構成する建物ユニットとしては、図
および図に示されるように、四隅に配置した各柱31の
上下端(図中下端省略)を梁32で連結した略箱状のフレ
ーム33を有するものがある。
【0003】このフレーム33には、上側の対向する一対
の梁32の間に複数の小梁34が架け渡され、これらの小梁
34の下面に天井材35が固定され、これにより天井部36が
形成されている。そして、小梁34の上方には、天井部36
の対角線上に配置されるブレース37が一対設けられてい
る。ブレース37はフレーム33を補強するものであり、フ
レーム33の角部分に端部が溶接されている。各ブレース
37の中間部分には張力調整用にターンバックル等の螺合
部材38が設けられ、この螺合部材38で所定の張力を有す
るように調整されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】このような建物ユニッ
トでは、屋外で保管するために被せる防水シートがブレ
ース37と梁32との間で弛んで窪みを形成する。屋外に放
置しておくと防水シートの窪みに雨水が溜まるため、雨
水の重さで防水シートの取外しが困難になるという問題
がある。
【0005】また、フレーム33を補強する一対のブレー
ス37の張力が等しくないと、フレーム33の変形の原因と
なるため、建物ユニットの製造工程においてブレース37
の張力を均等にする張力調整を行っている。しかしなが
ら、この張力調整は難しく、このために建物ユニットの
製造が煩雑になっているという問題がある。
【0006】本考案の目的は、防水シートの取外しが困
難になることがなく、建物ユニットの製造が容易になる
建物ユニットの上面部構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、柱と梁とを接
合して形成された略箱状のフレームを有する建物ユニッ
トの上面部構造であって、前記フレームの上面に平らな
面状構造材が載置され、この面状構造材は、周辺部分が
その略全周にわたって前記フレームの上面周辺部分に接
合されているとともに、その上に載置される別の建物ユ
ニットを接合するために、前記フレームに設けられた接
合部を露出させる切欠部が設けられ、前記接合部は、前
記略箱状のフレームの上面から上方に突出する凸部の上
面に設けられていることを特徴とする。
【0008】ここで、面状構造材としては、圧縮力に対
抗する構造材および張力に対抗するものの両方が採用で
きる。例えば、いわゆるFRP等の補強繊維入り合成樹
脂製面材、パーティクルボード、鉄筋等の補強材を内蔵
した軽量気泡コンクリート製のパネル、トラス構造のフ
レームの両面に板材を張付けたもの、平板状の鋼製面
材、中空の箱状面材等が採用できる。また、面状構造材
切欠部は、フレームの接合部に応じて、面状構造材の
角部分あるいは各辺の中間部分に設定できる。
【0009】
【作用】このような本考案では、フレームの上面に載置
した面状構造材でフレームの補強が行えるようになるた
め、ブレースが不要になる。このため、屋外保管用の防
水シートは、円上構造材の上、すなわち平面の上に被せ
られるようになり、従来のようにブレースと梁との間で
弛むことがなくなり、雨水が溜まる窪みが形成されな
い。また、面状構造材自体が剛性を有するため、ブレー
スのように張力を調整することが不要になる。さらに、
建物ユニットの接合部を、前記略箱状のフレームの上面
から上方に突出する凸部の上面に設けたので、凸部の寸
法を適宜設定すれば、建物ユニットの上に別の建物ユニ
ットを載せて接合しても、これらの建物ユニットの間に
介装される面状構造材に、上方の建物ユニットの荷重が
加わらなくなり、面状構造材の耐久性が向上され、ブレ
ースと同様の耐久性が得られるようになり、これらによ
り前記目的が達成される。
【0010】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1および図2には、本実施例に係る建物ユニ
ット1の上面部2が示されており、建物ユニット1は、
柱11、長辺梁12A および短辺梁12B からなるフレーム13
を有するものである。
【0011】柱11は、断面正方形の鋼管等から製作され
たものであり、長辺梁12A および短辺梁12B は、断面コ
字形状のチャンネル材等から製作されたものである。フ
レーム13は、四隅に配置した各柱11の上下端(図中下端
省略)を梁12A, 12Bで連結した略箱状のものである。フ
レーム13の上面周辺部分である長辺梁12A および短辺梁
12B の上には、面状構造材であるパネル20が載置されて
いる。
【0012】パネル20は、いわゆるFRP等の補強繊維
入り合成樹脂製のパネルである。パネル20の周辺部分
は、そのほぼ全周にわたって等間隔に配置された複数の
釘21でフレーム13に接合されている。これにより、パネ
ル20でフレーム13が補強されるようになっている。パネ
ル20の下面には、短辺梁12B と平行となるように長尺の
木製の角材等が複数取付けられて吊下部22となってい
る。
【0013】これらの吊下部22の下端面には、吊下部22
と直交するように長尺の木製の角材等が複数取付けられ
て支持部23となっている。支持部23の下端面には、板状
の天井材24が張付けられている。
【0014】ここで、フレーム13を形成する柱11の頂面
には、上方に別の建物ユニットを接合させるための接合
部27が設けられている。そして、パネル20には、接合部
27を上方に露出させるために、フレーム13の接合部27に
応じた位置、すなわち、その角部に切欠部28が設けられ
ている。なお、短辺梁12B のコ字形の内部には、断面コ
字形状の補助部材25がコ字形を対向させて溶着されてお
り(図2参照)、この補助部材25の背面には、断面四角
形状の吊下部材26が取付けられている。吊下部材26の下
端面は吊下部22の下端面と同一面を形成するようなっ
ている。吊下部材26の下端面には、天井材24が張付けら
れた支持部23の端部が固定されるようになっている。
の際、図1から明らかなように、柱11の頂部は、箱状の
フレーム13の上面から上方に突出する凸部となってお
り、接合部27が設けられている柱11の頂面は、凸部の上
面となっている。この凸部の突出寸法は、建物ユニット
1の上に別の建物ユニットを載せて接合しても、上方の
建物ユニットの荷重がパネル20に加わらない寸法に設定
されている。
【0015】前述のような本実施例によれば、次のよう
な効果がある。すなわち、建物ユニット1に防水シート
を被せても、防水シートがパネル20の平面上に敷かれる
こととなるので、防水シートが梁12A, 12Bの上縁以上の
高さに保持され、防水シートを被せても建物ユニット1
の上面に窪みが生じない。このため、従来のように建物
ユニット1の上面に雨水が溜まることがなく、建物ユニ
ット1を野外に放置しておいても、被せておいた防水シ
ートを容易に取外すことができる。
【0016】また、フレーム13をパネル20で補強してブ
レースを不要としたため、建物ユニット1の製造工程に
おいて、困難さの伴うブレースの張力調整が不要にな
り、建物ユニット1の製造を容易にできる。
【0017】さらに、補強部材であるパネル20を釘21で
フレーム13に接合する作業は、ブレースをフレームに溶
接する作業に比べて、容易に行えるため、この点からも
建物ユニット1の製造を容易にできる。また、柱11の頂
部を箱状のフレーム13の上面から上方に突出する凸部と
し、この凸部の上面に接合部27を設けるとともに、凸部
の突出寸法を、建物ユニット1の上に別の建物ユニット
を載せて接合しても、上方の建物ユニットの荷重がパネ
ル20に加わらない寸法に設定したので、上下の建物ユニ
ットの間に介装されたパネル20の耐久性が向上され、ブ
レースと同様の耐久性を確保することができる。
【0018】なお、本発明は前述の一実施例に限定され
るものではなく、次に示されるよううな変形などをも含
むものである。すなわち、面状構造材としては、FRP
等の補強繊維入り合成樹脂製面材に限らず、例えば、パ
ーティクルボード、鉄筋等の補強材を内蔵した軽量気泡
コンクリート製のパネル、トラス構造の四角形状フレー
ムの両面に板材を張付けたもの、平板状の鋼製面材、中
空の箱状面材等でもよい。さらに、これらの面状構造材
には、配線、配管の挿通のために、水が溜まっても防水
シートの取外しに何ら支障がない程度の小孔を開けても
よい。
【0019】ここで、面状構造材としては、角部に切欠
部27を設けたパネル20に限らず、例えば、図3に示され
るように、対向する各辺の中間部分に切欠部28を設けた
パネル29でもよい。
【0020】また、フレームを構成する柱は、四角筒状
の柱11に限らず、例えば、四角筒以外の角筒状や円筒状
のもの等でもよく、梁についても断面コ字形状の梁12A,
12Bに限らず、例えば、断面H字形状のもの等でもよ
く、柱や梁の形状は実施にあたり適宜選択できる。
【0021】また、面状構造材の接合箇所は、パネル20
のようにそのほぼ全周にわたって等間隔に多数設けられ
るものに限らず、例えば、面状構造材の各角部分の4ヶ
所や、面状構造材の各辺の中間部分の4ヶ所等、比較的
数が少なく配置されるものでもよい。
【0022】
【考案の効果】前述のように本考案によれば、野外に放
置しても建物ユニットから防水シートを容易に取外しで
きるうえ、建物ユニットの製造を容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の要部を示す斜視図である。
【図2】本実施例の要部の縦断面図である。
【図3】本考案の変形例を示す斜視図である。
【図4】従来例を示す図1と同様の図である。
【図5】図4と同じ従来例を示す図2と同様の図であ
る。
【符号の説明】
1 建物ユニット 2 上面部 11 柱 12A, 12B 梁 13 フレーム 20,29 面状構造材としてのパネル27 接合部 28 切欠部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】柱と梁とを接合して形成された略箱状のフ
    レームを有する建物ユニットの上面部構造であって、前
    記フレームの上面に平らな面状構造材が載置され、この
    面状構造材は、周辺部分がその略全周にわたって前記フ
    レームの上面周辺部分に接合されているとともに、その
    上に載置される別の建物ユニットを接合するために、前
    記フレームに設けられた接合部を露出させる切欠部が設
    けられ、前記接合部は、前記略箱状のフレームの上面か
    ら上方に突出する凸部の上面に設けられていることを特
    徴とする建物ユニットの上面部構造。
JP1992028842U 1992-04-30 1992-04-30 建物ユニットの上面部構造 Expired - Lifetime JP2556755Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH0622409U JPH0622409U (ja) 1994-03-25
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Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0672456B2 (ja) * 1987-06-09 1994-09-14 積水化学工業株式会社 住宅ユニット
JPH0239002U (ja) * 1988-09-07 1990-03-15

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JPH0622409U (ja) 1994-03-25

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