JP2556090Y2 - 錠片受け装置 - Google Patents

錠片受け装置

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JP2556090Y2
JP2556090Y2 JP4290193U JP4290193U JP2556090Y2 JP 2556090 Y2 JP2556090 Y2 JP 2556090Y2 JP 4290193 U JP4290193 U JP 4290193U JP 4290193 U JP4290193 U JP 4290193U JP 2556090 Y2 JP2556090 Y2 JP 2556090Y2
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cam
heart
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JP4290193U
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JPH0710307U (ja
Inventor
健 日向野
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株式会社川口技研
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ドア枠に取り付けられ
て、ドアに取り付けられたラッチボルトやデッドボルト
等の錠片を係止する錠片受け装置であって、その係止位
置を調整することができる錠片受け装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来より、係止位置を調整することがで
きる錠片受け装置は、種々のものが提案されている。例
えば実開平4−10674号考案のものは、摺動ボック
スの孔に、円盤の偏心位置に設けた突起を嵌合し、突起
に設けた係合溝にドライバーを係合させて円盤を回転す
ることによって、突起と共に摺動ボックスを摺動させて
調整するものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記従来例において
は、摺動ボックスが調整幅の中間位置にきた時、突起は
円盤に対して真上あるいは真下に位置し、突起の位置
が、円盤が調節受けケースに接する接点の位置と上下方
向に大きくずれてしまい、摺動ケースにラッチが係止し
て横方向に力がかかると円盤に回転させる力が作用して
円盤が回転して突起が横方向に移動し、摺動ボックスが
動いてしまうという問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記の問題を
解決するために、ドアに取り付けた錠片を係止する受具
を取付ボックスに横方向に摺動可能に収容した錠片受け
装置において、取付ボックスの底板には、両側のうち少
なくともドアが進入する側の側辺を傾斜辺とする形状の
カム受孔を設け、カム受孔の中にハート形カムを回転可
能に配置すると共に、ハート形カムが傾斜辺に常に当接
するように成し、ハート形カムの回転中心部に回転操作
するための操作部を設け、受具の底板には、操作部が露
出する操作用孔を設け、ハート形カムの操作部と受具の
操作用孔をそれぞれの周囲で嵌合させ、ハート形カムと
カム受孔の両側辺の接点と、操作部の中心位置がほぼ横
一直線上になるようにして成るか、ドアに取り付けた錠
片を係止する受具を取付ボックスに横方向に摺動可能に
収容した錠片受け装置において、受具の底板に、両側の
うち少なくともドアが進入する側と反対側の側辺を傾斜
辺とする形状のカム受孔を設け、ハート形カムを、取付
ボックスの底板にその回転中心部において回転可能に軸
支し、カム受孔の中にハート形カムを回転可能に配置す
ると共に、ハート形カムが傾斜辺に常に当接するように
成し、ハート形カムの回転中心部に回転操作するための
操作部を設け、ハート形カムとカム受孔の両側辺の接点
と、操作部の中心位置がほぼ横一直線上になるようにし
て成るものである。
【0005】
【作用】請求項1においては、ドライバー等で操作部を
回転操作すると、ハート形カムはカム受孔の傾斜辺に接
しながら回転すると共に、その操作部は横方向に移動
し、これに嵌合している受具が摺動する。受具に錠片が
係止して力がかかると、ハート形カムは、カム受孔の、
ドアが進入する側の傾斜辺に押し付けられて力を受け
る。
【0006】請求項2においては、ドライバー等で操作
部を回転操作すると、ハート形カムは、カム受孔の傾斜
辺に接しながら回転し、これに当接している受具が摺動
する。受具に錠片が係止して力がかかると、カム受孔
の、ドアが進入する側と反対側の傾斜辺がハート形カム
に押し付けられて力を受ける。
【0007】
【実施例】まず、図1〜図5に基づいて本考案の第1実
施例を説明する。取付ボックス1は、中央に設けた箱状
体の底板6に、両側を傾斜辺として下方が幅狭の略台形
状で凹んでいるカム受孔7を設け、箱状体の上下に鍔部
8・8を設けてそこに取付孔9・9を穿設してある。
【0008】受具2は、箱状体の底板略中央に円形の操
作用孔10を設けると共に、その周囲に裏面側に突出す
る嵌合突起部11を設け、箱状体の一方側に耳縁部12
を設けその上面に突出する2条の摺動突条13・13を
設けてある。受具2の箱状体は、取付ボックス1の箱状
体より幅は小さく形成され、取付ボックス1の箱状体の
中に横方向に摺動可能に収容される。受具2の箱状体の
上壁の外面と取付ボックス1の箱状体の上壁の内面との
間には、少し隙間があってそこに板状のばね5を介在さ
せ、受具2を下方に付勢している。
【0009】表面板3は、略中央に矩形の開口部14を
設け、その一側には、摺動突条13・13と係合する案
内部15・15を、開口部14と連続するよう切り欠き
形成し、上下部には取付孔16・16を穿設してある。
【0010】ハート形カム4は、基礎円の半径が一定角
度変位した時、基礎円の中心からの距離を180度の角
度まで一定量増加させて、残り半分の180度まで同じ
一定量減少させた形状のカム、いわゆるハート形カムと
呼ばれるものである。その回転中心すなわち基礎円の中
心部分に、受具2の嵌合突起部11が嵌合する円形の嵌
合溝17を設けてその底板中央にプラス形の孔をあけて
操作部18を設けてある。
【0011】本考案を組み立てるには、ハート形カム4
を取付ボックス1のカム受孔7の中に遊嵌して、その嵌
合溝17に嵌合突起部11が嵌合するように受具2を取
付ボックス1の中に収容し、受具2と取付ボックス1の
上壁の間にばね5を挿入し、表面板3を被せて、案内部
15・15を摺動突条13・13に係合させると共に、
取付孔16・16を取付ボックス1の取付孔9・9に対
応させ、表面板3を取付ボックス1の上下の鍔部8・8
に固定し、一体となった全体を木ネジ等でドア枠に取り
付ける。なお、ハート形カム4の回転中心に嵌合溝17
ではなく、上方に突出する突起部を設けて、受具2に設
けた操作用孔10に嵌合してもよい。
【0012】組み立られた状態では、受具2を介してハ
ート形カム4が、カム受孔7の幅が狭い方向にばね5に
よって付勢されているので、ハート形カム4は取付ボッ
クス1のカム受孔7の両側の傾斜辺に常に接触している
状態で回転すると共に、その操作部18は横方向に移動
し、操作部18の周囲の嵌合溝17に嵌合している嵌合
突起部11を有する受具2は、横方向に摺動するように
なっている。そのため、静止時及び調整時共にがたつき
がなく、ドア開閉による衝撃振動があってもハート形カ
ム4は回転することがなく、また、回転操作する感触も
良好である。受具2に錠片が係止して図1の(A)で左
方向に力がかかると、ハート形カム4は、カム受孔7の
左側の傾斜辺、すなわちドアが進入する側の傾斜辺に押
し付けられる。
【0013】調整するには、プラスドライバーをハート
形カム4の操作部18に係合させ回転させて、受具2を
摺動させればよい。図1の(A)、図4の(A)及び図
5の(A)の状態は受具2が最も右に寄った状態で、ハ
ート形カム4はこれ以上左には回転できない。この状態
からハート形カム4を右に回転させると、その操作部1
8は回転しながら左に移動し、嵌合溝17に嵌合してい
る嵌合突起部11を有する受具2も共に左に移動して、
図4の(B)及び図5の(B)の状態を経て、図4の
(C)及び図5の(C)に示すように、受具2が最も左
に寄った状態になる。この状態ではハート形カム4はこ
れ以上右に回転できない。また、受具2を右に寄せるに
は逆にハート形カム4を左に回転させればよい。
【0014】図4の(A)(B)(C)において、操作
部18の中心位置と、ハート形カム4とカム受孔7の両
側の傾斜辺との接点はほぼ横一直線上にある。カム受孔
7の両側の傾斜辺を垂直にすると、ハート形カム4との
接点は操作部18の上方にずれることになる。
【0015】次に、図6〜図7に基づいて第2実施例を
説明する。取付ボックス19は、中央に設けた箱状体の
底板25に小円形の軸孔26を設けてある。他の構成は
第1実施例と同じである。
【0016】受具20は、箱状体の底板に、両側を傾斜
辺として下方が幅狭の略台形状の貫通するカム受孔27
を設け、両側壁の下部に細長い切欠孔28・28を設け
てある。受具20の箱状体は、取付ボックス19の箱状
体より幅は小さく形成され、取付ボックス19の箱状体
の中に横方向に摺動可能に収容される。受具20の箱状
体の下壁の外面と取付ボックス19の箱状体の下壁の内
面との間には、少し隙間があってそこに板状のばね24
を介在させ、受具20を上方に付勢している。他の構成
は第1実施例と同じである。
【0017】押え板21は、長方形状の板状体で、縦は
受具20の中に収まる大きさで、横は受具20の切欠孔
28・28から突出する大きさである。そして、取付ボ
ックス19の軸孔26に対応する位置に同様に操作用孔
29を設けてある。
【0018】表面板22は、第1実施例と同じである。
【0019】ハート形カム23は、第1実施例と同じ形
状のカムで、その回転中心部分の表面には、円柱状の突
起部30を設けてそこにプラス形の溝の操作部31を設
け、裏面には、円柱状の軸32を突設してある。
【0020】本考案を組み立てるには、ハート形カム2
3の軸32を取付ボックス19の軸孔26に遊嵌し、ハ
ート形カム23がカム受孔27に遊嵌するように受具2
0を取付ボックス19の中に収容し、押え板21を、両
側を切欠孔28・28から突出させて受具20に収容
し、ハート形カム23の突起部30を操作用孔29に遊
嵌して露出させ、受具20と取付ボックス19の下壁の
間にばね24を挿入し、表面板22を被せて、一体化し
全体を木ネジ等でドア枠に取り付ける。
【0021】組み立られた状態では、受具20が、上方
にばね24によって付勢されているので、ハート形カム
23は取付ボックス19のカム受孔27の両側の傾斜辺
に常に接触している状態で回転すると共に、受具20は
横方向に摺動するようになっている。そのため、静止時
及び調整時共にがたつきがなく、ドア開閉による衝撃振
動があっても回転することがなく、また、回転操作する
感触も良好である。受具20に錠片が係止して図6の
(A)で左方向に力がかかると、カム受孔27の右側の
傾斜辺、すなわちドアが進入する側と反対側の傾斜辺が
ハート形カム23に押し付けられる。
【0022】調整するには、プラスドライバーをハート
形カム23の操作部31に係合させ回転させて、受具2
0を摺動させればよい。本実施例では、ハート形カム2
3は、軸32を中心に回転するだけで、操作部31を設
けた突起部30は移動せず、ハート形カム23に当接す
るカム受孔27を設けた受具20だけが横方向に摺動す
るものである。
【0023】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、カムをハ
ート形カムとすると共に、ハート形カムが当接するカム
受孔を少なくとも一側辺を傾斜辺にしたので、ハート形
カムとカム受孔の傾斜辺との接点が、 ハート形カムの回
転中心部の位置と上下方向に大きくずれることがなく、
受具に錠片が係止して横方向に力がかかってもハート形
カムを回転させる力は小さく、受具は動いてしまうこと
がほとんどないという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例であって、(A)は受具が最も右に
寄った状態の正面図、(B)はその状態の縦断面図であ
る。
【図2】第1実施例であって、図1(A)の状態の横断
面図である。
【図3】第1実施例であって、全体の分解横断面図であ
る。
【図4】第1実施例であって、取付ボックスにハート形
カムを収容した状態の正面図であって、ハート形カムの
動きを示すもので、(A)はハート形カムの操作部が最
も右に寄った状態、(B)は中間の状態、(C)は最も
左に寄った状態を示している。
【図5】第1実施例であって、取付ボックス、受具及び
ハート形カムを組み立てた状態の横断面図であって、
(A)(B)(C)はそれぞれ図4の(A)(B)
(C)に対応する。
【図6】第2実施例であって、(A)は受具が最も右に
寄った状態の正面図、(B)はその状態の縦断面図であ
る。
【図7】第2実施例であって、図6(A)の状態の横断
面図である。
【図8】第2実施例であって、全体の分解横断面図であ
る。
【符号の説明】 1 取付ボックス 2 受具 4 ハート形カム 6 底板 7 カム受孔 10 操作用孔 11 嵌合突起部 17 嵌合溝 18 操作部 19 取付ボックス 20 受具 23 ハート形カム 25 底板 27 カム受孔 31 操作部

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ドアに取り付けた錠片を係止する受具を取
    付ボックスに横方向に摺動可能に収容した錠片受け装置
    において、取付ボックスの底板には、両側のうち少なく
    ともドアが進入する側の側辺を傾斜辺とする形状のカム
    受孔を設け、カム受孔の中にハート形カムを回転可能に
    配置すると共に、ハート形カムが傾斜辺に常に当接する
    ように成し、ハート形カムの回転中心部に回転操作する
    ための操作部を設け、受具の底板には、操作部が露出す
    る操作用孔を設け、ハート形カムの操作部と受具の操作
    用孔をそれぞれの周囲で嵌合させ、ハート形カムとカム
    受孔の両側辺の接点と、操作部の中心位置がほぼ横一直
    線上になるようにしたことを特徴とする錠片受け装置。
  2. 【請求項2】ドアに取り付けた錠片を係止する受具を取
    付ボックスに横方向に摺動可能に収容した錠片受け装置
    において、受具の底板に、両側のうち少なくともドアが
    進入する側と反対側の側辺を傾斜辺とする形状のカム受
    孔を設け、ハート形カムを、取付ボックスの底板にその
    回転中心部において回転可能に軸支し、カム受孔の中に
    ハート形カムを回転可能に配置すると共に、ハート形カ
    ムが傾斜辺に常に当接するように成し、ハート形カムの
    回転中心部に回転操作するための操作部を設け、ハート
    形カムとカム受孔の両側辺の接点と、操作部の中心位置
    がほぼ横一直線上になるようにしたことを特徴とする錠
    片受け装置。
JP4290193U 1993-07-10 1993-07-10 錠片受け装置 Expired - Lifetime JP2556090Y2 (ja)

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