JP2554935B2 - ルーフベンチレータ - Google Patents

ルーフベンチレータ

Info

Publication number
JP2554935B2
JP2554935B2 JP1153586A JP15358689A JP2554935B2 JP 2554935 B2 JP2554935 B2 JP 2554935B2 JP 1153586 A JP1153586 A JP 1153586A JP 15358689 A JP15358689 A JP 15358689A JP 2554935 B2 JP2554935 B2 JP 2554935B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame
roof panel
lid
support
support frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1153586A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0321516A (ja
Inventor
康 栗林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Johnan Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Johnan Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Johnan Manufacturing Co Ltd filed Critical Johnan Manufacturing Co Ltd
Priority to JP1153586A priority Critical patent/JP2554935B2/ja
Publication of JPH0321516A publication Critical patent/JPH0321516A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2554935B2 publication Critical patent/JP2554935B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、特に、キャブオーバ型トラック等の自動車
の車両走行時に車体表面に発生する圧力を利用して室内
換気を行うルーフベンチレータに関するものである。
従来の技術 従来、車体ルーフ、該車体ルーフに形成した開口を覆
う蓋体、該蓋体に取付けられた第1及び第2のガイドレ
ール、該両ガイドレールの各端部に夫々摺動自在に配置
されたシュー、前記両ガイドレールの各端部側面に形成
されたガイド溝を介して前記各シューに夫々一端が玉継
手結合されると共に前記車体ルーフに枢支されたリン
ク、該各リンクを各シューを介して夫々付勢する前記ガ
イドレール内に装着されたスプリング、そして前記車体
ルーフに形成された前記リンクと当接する当接面とから
成り、蓋体を車体ルーフに対して車体の前後方向及び左
右方向に傾斜可能とした車両用ルーフベンチレータが実
開昭58−174309号(実公昭61−40591号)公報として提
案されている。
また、ルーフに開口を設け、ルーフの開口にスライデ
ィングルーフを配設し、ルーフの開口縁に沿って前後方
向にガイドレールを設けると共に、ガイドレールとスラ
イディングルーフの前後部との間に一対の昇降リンク機
構を設け、スライディングルーフの前後部に一対の昇降
リンク機構の上端部をそれぞれ回動自在に連結し、ガイ
ドレールに一対の昇降リンク機構の下端部をそれぞれ移
動自在に係合したものが特開昭61−205514号公報として
提案されている。
さらに、自動車のルーフにおいて、可動ルーフと固定
ルーフとをつなぐ一対の連結体の支点間をスプリングで
つなぐようにしたものが特開昭61−191422号公報として
提案されている。
発明が解決しようとする課題 ところが、実開昭58−174309号(実公昭61−40591
号)公報記載のものは、車体ルーフに枢支したリンクの
一端の嵌合ピンをシューを介して蓋体のガイドレールに
取付けるので、蓋体の車体ルーフに対する取付けが容易
に行えず、スプリングをガイドレール内に装着するの
で、スプリングのガイドレールに対する取付け作業及び
交換作業も面倒であり、多数の構成部材を必要とし、車
体ルーフにリンクと当接する当接面を形成しなければな
らず、装置全体の構造が複雑となった。
また、特開昭61−205514号公報記載のものは、一対の
昇降リンク機構がルーフの開口を閉じているスライディ
ングルーフの前後部を閉塞位置から降下させて沈下位置
とし、スライディングルーフを沈下位置から収納位置ま
で水平に移動させてルーフの開口を開くようにしたにす
ぎないものであった。
さらに、特開昭61−191422号公報記載のものは、スプ
リングが一対の連結体の支点間を互いに近接する方向に
引張り、可動ルーフがスプリングの力により自動的に跳
ね上がるようにしたにすぎないものであった。
本発明の目的は、上述する問題点に対処して、蓋体が
車体のルーフパネルの換気口を閉塞する全閉状態におい
て、蓋体を水平状態のままルーフパネルの換気口の上方
に向って押し上げると、一対の移動枠が蓋体と共に一対
の支持枠の上方に向って移動し、第1及び第2の連接体
を一対の移動枠の移動に伴いながら支持枠及び移動枠の
いずれか他方の両端部に対して互いに反対方向にそれぞ
れ揺動させ、第1及び第2の連接体の他端部がスプリン
グの引張力に抗しながら支持枠及び移動枠のいずれか一
方の第1及び第2の係合孔に沿って互いに離間する方向
にそれぞれ移動し、第1及び第2の連接体の一端部の軸
着点の第1及び第2の係合孔を結ぶ直線に対する相対位
置をこの直線の上方あるいは下方を越えるように変動
し、移動枠の両端が第1及び第2の連接体の揺動に伴い
ながら支持枠の両端の上方あるいは下方に向って移動
し、蓋体の両端縁を移動枠の両端の移動に伴いながらル
ーフパネルの換気口の上部より上昇あるいは換気口に向
けて下降し、第1及び第2の連接体が全閉時あるいは全
開時と逆向きとなるように互いに反対方向に傾斜した状
態に反転し、移動枠の両端を第1及び第2の連接体によ
り支持枠の両端に対して蓋体の上昇位置あるいは下降位
置に移動し、スプリングが第1及び第2の連接体の他端
部を支持枠及び移動枠のいずれか一方の第1及び第2の
係合孔に沿って互いに近接する方向に引張り、第1及び
第2の連接体の姿勢を変らないようにスプリングにより
保ち、蓋体の両端縁及び両側縁がルーフパネルの換気口
より離脱あるいは換気口に密着し、ルーフパネルの換気
口を車体の前後方向及び左右方向に大きく開口した全開
あるいは全閉状態に保持し、蓋体の一端縁あるいは一側
縁をルーフパネルの換気口の上方に向って押し上げるの
みで、第1及び第2の連接体が蓋体の一端縁あるいは一
側縁を支持枠に対して高い位置で支持すると共に、別位
置の第1及び第2の連接体が蓋体の他端縁あるいは他側
縁を支持枠に対して低い位置で支持し、蓋体をルーフパ
ネルの換気口に対して車体の前後方向あるいは左右方向
のいずれか一方に傾斜した状態とし、ルーフパネルの換
気口が車体の前後方向あるいは左右方向のいずれか一方
に向って開口し、車両走行時に車体表面に発生する圧力
を利用して室内換気を確実に行うことが可能なルーフベ
ンチレータを提供することにある。
課題を解決するための手段 本発明のルーフベンチレータは、車体のルーフパネル
に換気口を設け、前記ルーフパネルの換気口の上部に蓋
体を配設すると共に、前記ルーフパネルの換気口の両側
に互いに平行な一対の支持枠をそれぞれ配設し、前記蓋
体の両側に前記一対の支持枠に対向して互いに平行な一
対の移動枠をそれぞれ配設し、前記支持枠の両端と前記
移動枠の両端との間に一端部で軸着された互いに反対方
向に傾斜する第1及び第2の連接体をそれぞれ設け、前
記支持枠及び前記移動枠のいずれか一方の両端寄りに長
手方向に沿って第1及び第2の係合孔をそれぞれ設け、
前記支持枠及び前記移動枠のいずれか他方の両端部に前
記第1及び第2の連接体の一端部を回動自在に軸着し、
前記支持枠及び前記移動枠のいずれか一方の第1及び第
2の係合孔に前記第1及び第2の連接体の他端部をそれ
ぞれ移動自在に係合して前記軸着点の前記第1及び第2
の係合孔を結ぶ直線に対する相対位置をこの直線の上方
及び下方を越えるように変動自在とし、前記第1及び第
2の連接体の他端部の間に互いに近接する方向に付勢す
るスプリングを設けたことを特徴とする構成を有するも
のである。
作 用 蓋体が車体のルーフパネルに設けた換気口を閉塞する
全閉状態の位置から、蓋体を水平状態のままルーフパネ
ルの換気口の上方に向って押し上げると、一対の移動枠
が蓋体と共にルーフパネルの換気口の両側に配設した一
対の支持枠の上方に向って移動し、第1及び第2の連接
体が一対の移動枠の移動に伴いながら支持枠及び移動枠
のいずれか他方の両端部に対して互いに反対方向にそれ
ぞれ揺動し、第1及び第2の連接体の他端部がスプリン
グの引張力に抗しながら支持枠及び移動枠のいずれか一
方の両端寄りに設けた第1及び第2の係合孔に沿って互
いに離間する方向にそれぞれ移動し、第1及び第2の連
接体の一端部の軸着点と第1及び第2の係合孔を結ぶ直
線との相対位置が上方あるいは下方に越えるように変動
し、移動枠の両端が第1及び第2の連接体の揺動に伴い
ながら支持枠の両端の上方に向って移動し、蓋体の両端
縁が移動枠の両端の移動に伴いながらルーフパネルの換
気口の上部より上昇し、移動枠の両端を全閉時と逆向き
に反転した第1及び第2の連接体により支持枠の両端に
対して蓋体の上昇位置で支持し、スプリングが第1及び
第2の連接体の他端部を支持枠及び移動枠のいずれか一
方の第1及び第2の係合孔に沿って互いに近接する方向
に引張り、蓋体の両端縁及び両側縁がルーフパネルの換
気口より離脱し、ルーフパネルの換気口が車体の前後方
向及び左右方向に大きく開口した全開状態となる。
また、蓋体の一端縁あるいは一側縁をルーフパネルの
換気口の上方に向って押し上げると、第1及び第2の連
接体が蓋体の一端縁あるいは一側縁を支持枠に対して高
い位置で支持すると共に、別位置の第1及び第2の連接
体が蓋体の他端縁あるいは他端縁を支持枠に対して低い
位置で支持し、蓋体がルーフパネルの換気口に対して車
体の前後方向あるいは左右方向のいずれか一方に傾斜し
た状態となり、ルーフパネルの換気口が車体の前後方向
あるいは左右方向のいずれか一方に向って開口する。
実施例 以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
第1図において、1は車体のルーフパネルであり、ル
ーフパネル1には換気口2が開口して設けられ、ルーフ
パネル1の換気口2の上部には、第2図に示すように、
これを覆う蓋体3が配設されると共に、ルーフパネル1
の換気口2の両側には車体の前後方向に沿って互いに平
行な一対の支持枠4,4がそれぞれ配設され、蓋体3の両
側下部には支持枠4,4に対向して互いに平行な一対の移
動枠5,5がそれぞれ配設されている。
ルーフパネル1の上部には、第3図に示すように、断
面L字形の枠体6が設けられ、ルーフパネル1の下部に
は枠体6の内部両側に互いに平行なブラケット7,7が下
方に突出してそれぞれ配設され、枠体6の立上り壁6aの
内端とブラケット7,7との間に換気口2が形成されると
共に、ルーフパネル1の換気口2の車体の左右方向の幅
が車体の前後方向の幅よりも大きく形成されている。
ブラケット7,7の底壁の上部には、第1図及び第3図
に示すように、長手方向に沿って支持枠4,4がそれぞれ
載置され、支持枠4,4の底壁4a,4aがブラケット7,7の底
壁に複数のネジ8により固定されている。
枠体6の立上り壁6aには、第4図及び第5図に示すよ
うに、蓋体3の外周縁寄りの下面に当接する弾性体より
なるウェザストリップ9が設けられている。
蓋体3の下部には、第1図及び第2図に示すように、
両端縁及び両側縁に沿って互いに平行な掴持体10がそれ
ぞれ配設され、掴持体10の両端に形成した水平フランジ
部10a,10aが蓋体3にネジ11,11によりそれぞれ固定さ
れ、蓋体3の外壁3aの下縁には、第4図及び第5図に示
すように、ルーフパネル1の上面に当接する弾性体より
なるウェザストリップ12が設けられている。
蓋体3がルーフパネル1の換気口2を閉塞する全閉状
態の時に、第2図及び第3図に示すように、支持枠4,4
が移動枠5,5の内部にそれぞれ収納され、第4図及び第
5図に示すように、蓋体3の外壁3aのウェザストリップ
12の下端がルーフパネル1の上面に当接されると同時
に、蓋体3の外周縁寄りの下面が枠体6の立上り壁6aの
ウェザストリップ9の上端に当接され、車室内が蓋体3
のウェザストリップ12及び枠体6のウェザストリップ9
により外界の風雨,塵埃,騒音あるいは寒暖等から2重
に遮断されるようになっている。
支持枠4,4の前端寄り及び後端寄りと移動枠5,5の前端
寄り及び後端寄りとの間には、第4図及び第5図に示す
ように、第1及び第2の連接体となる揺動板13,14及び
揺動板15,16が対向する同位置にそれぞれ配設され、揺
動板13の一端部13aと揺動板14の一端部14aとが支軸17に
より軸着されると共に、揺動板15の一端部15aと揺動板1
6の一端部16aとが支軸18により軸着され、揺動板13,14
及び揺動板15,16は支持枠4,4及び移動枠5,5の前端寄り
及び後端寄りに各2組ずつ合計8組設けられている。
揺動板13,14はルーフパネル1の両側寄りに位置する
支持枠4の側壁4bと移動枠5の垂下壁5aとの間にそれぞ
れ配置され、揺動板13と揺動板14とは互いに反対方向に
傾斜するV字状に形成され、揺動板15,16はルーフパネ
ル1の換気口2寄りに位置する支持枠4の側壁4bと移動
枠5の垂下壁5aとの間にそれぞれ配置され、揺動板15と
揺動板16とは互いに反対方向に傾斜するV字状に形成さ
れ、揺動板13,14及び揺動板15,16は支持枠4の側壁4b,4
bの外側にそれぞれ配設され、揺動板13及び揺動板15は
支持枠4の前端寄り及び後端寄りにそれぞれ設けられ、
揺動板14及び揺動板16は揺動板13及び揺動板15よりも支
持枠4の長手方向中央寄りにそれぞれ設けられている。
揺動板13,14及び揺動板15,16はそれぞれ同形状に形成
され、揺動板13,14の板厚が揺動板15,16の板厚よりも薄
く形成され、揺動板13は揺動板14の内側に配置され、揺
動板15は揺動板16の内側に配置されている。
支持枠4の側壁4b,4bの前端寄り及び後端寄りには、
第4図及び第5図に示すように、長手方向に沿って第1
及び第2の係合孔となる長孔19,20が対向する同位置に
それぞれ穿設され、第3図に示すように、揺動板13,14
の一端部13a,14aが支軸17を介して移動枠5のルーフパ
ネル1の両側寄りに位置する垂下壁5aの前端部及び後端
部に回動自在に軸着されると共に、揺動板15,16の一端
部15a,16aが支軸18を介して移動枠5のルーフパネル1
の換気口2寄りに位置する垂下壁5aの前端部及び後端部
に回動自在に軸着されている。
揺動板13,14の支軸17及び揺動板15,16の支軸18は移動
枠5の垂下壁5a,5aの対向する同位置にそれぞれ配設さ
れ、長孔19は支持枠4の側壁4a,4aの前端寄り及び後端
寄りに設けられ、長孔20は長孔19よりも支持枠4の側壁
4a,4aの長手方向中央寄りに設けられ、長孔20が長孔19
よりも長く形成されている。
第3図に示すように、揺動板13の他端部13bと揺動板1
5の他端部15bとは連結軸21により連結されると共に、揺
動板14の他端部14bと揺動板16の他端部16bとは連結軸22
により連結され、第4図及び第5図に示すように、揺動
板13,15の他端部13b,15bが連結軸21を介して支持枠4の
長孔19,19に移動自在にそれぞれ係合され、揺動板14,16
の他端部14b,16bが連結軸22を介して支持枠4の長孔20,
20に移動自在にそれぞれ係合されている。
揺動板13の一端部13aと他端部13bとの間には、第4図
に示すように、段部13cが折曲して形成され、揺動板14
の一端部14aと他端部14bとの間には段部14cが折曲して
形成され、揺動板15の一端部15aと他端部15bとの間に
は、第5図に示すように、段部15cが折曲して形成さ
れ、揺動板16の一端部16aと他端部16bとの間には段部16
cが折曲して形成されている。
揺動板13,14の他端部13b,14b及び揺動板15,16の他端
部15b,16bの間には、第3図に示すように、互いに近接
する方向に付勢するスプリングである引張コイルバネ23
が設けられ、引張コイルバネ23の一端23aが連結軸21に
引掛けて連結されると共に、引張コイルバネ23の他端23
bが連結軸22に引掛けて連結され、連結軸21及び連結軸2
2は引張コイルバネ23により互いに近接する方向に常時
引張られている。
次に、この実施例の作用について説明する。
まず、蓋体3が第4図に示す車体のルーフパネル1の
換気口2を閉蓋する全閉状態の位置から、蓋体3の下部
の両端縁あるいは両側縁寄りの掴持体10を手で掴み、蓋
体3を水平状態のままルーフパネル1の換気口2の上方
に向って押し上げると、移動枠5,5が蓋体3と共に平行
な状態のまま支持枠4,4の上方に向ってそれぞれ移動す
る。
移動枠5,5の支持枠4,4に対する上方への移動により、
支持枠4及び移動枠5の前端寄り及び後端寄りの4組の
揺動板13の一端部13aと揺動板14の一端部14aとを軸着す
る4つの支軸17が、第6図に示すように、移動枠5のル
ーフパネル1の両側寄りに位置する垂下壁5aと共に上方
に向ってそれぞれ移動すると同時に、支持枠4及び移動
枠5の前端寄り及び後端寄りの4組の揺動板15の一端部
15aと揺動板16の一端部16aとを軸着する4つの支軸18
が、第7図に示すように、移動枠5のルーフパネル1の
換気口2寄りに位置する垂下壁5aと共に上方に向ってそ
れぞれ移動する。
支軸17,18の上方への移動により、支持枠4の前端寄
り及び後端寄りの4組の揺動板13の他端部13bと揺動板1
5の他端部15bとを連結する4つの連結軸21が引張コイル
バネ23の引張力に抗して支持枠4の長孔19に沿って外端
19aに向ってそれぞれ移動すると同時に、支持枠4の前
端寄り及び後端寄りの4組の揺動板14の他端部14bと揺
動板16の他端部16bとを連結する4つの連結軸22が引張
コイルバネ23の引張力に抗して支持枠4の長孔20に沿っ
て外端20aに向ってそれぞれ移動する。
4つの連結軸21の支持枠4の長孔19の外端19a方向へ
の移動により、揺動板13,15が支軸17,18に対してそれぞ
れ揺動し、4つの連結軸22の長孔20の外端20a方向への
移動により、揺動板14,16が支軸17,18に対して揺動板1
3,15と反対方向へそれぞれ揺動する。
支軸17,18が支持枠4の長孔19と長孔20との間を通過
すると、4つの連結軸21が引張コイルバネ23の引張力に
より支持枠4の長孔19に沿って内端19bに向ってそれぞ
れ移動すると同時に、4つの連結軸22が引張コイルバネ
23の引張力により支持枠4の長孔20に沿って内端20bに
向ってそれぞれ移動する。
4つの連結軸21の長孔19の内端19b方向への移動によ
り、揺動板13,15が支軸17,18に対してそれぞれ揺動し、
4つの連結軸22の長孔20の内端20b方向への移動によ
り、揺動板14,15が支軸17,18に対して揺動板13,15と反
対方向へそれぞれ揺動する。
その後、4つの連結軸21が長孔19の内端19bに当接し
て位置すると共に、4つの連結軸22が長孔20の内端20b
に当接して位置し、引張コイルバネ23が連結軸21と連結
軸22とを互いに近接する方向に引張り、4組の揺動板1
3,14及び4組の揺動板15,16を引張コイルバネ23の引張
力により逆V字状にそれぞれ保持し、4組の揺動板13,1
4及び4組の揺動板15,16が支持枠4に対して蓋体3の前
端及び後端を上昇位置でそれぞれ支持し、蓋体3がルー
フパネル1の換気口2より離脱し、第6図及び第7図に
示すように、ルーフパネル1の換気口2が車体の前後方
向及び左右方向に大きく開口した全開状態となる。
また、蓋体3が第6図に示す車体のルーフパネル1の
換気口2より上昇した全開状態の位置から、蓋体3の下
部の両端縁あるいは両側縁寄りの掴持体10を手で掴み、
蓋体3を水平状態のままルーフパネル1の換気口2の上
部に向って引き下げると、移動枠5,5が蓋体3と共に平
行な状態のまま支持枠4,4に向って下方にそれぞれ移動
する。
移動枠5,5の支持枠4,4に対する下方への移動により、
支持枠4及び移動枠5の前端寄り及び後端寄りの4組の
揺動板13の一端部13aと揺動板14の一端部14aとを軸着す
る4つの支軸17が、第8図に示すように、移動枠5のル
ーフパネル1の両側寄りに位置する垂下壁5aと共に下方
に向ってそれぞれ移動すると同時に、支持枠4及び移動
枠5の前端寄り及び後端寄りの4組の揺動板15の一端部
15aと揺動板16の一端部16aとを軸着する4つの支軸18
が、第9図に示すように、移動枠5のルーフパネル1の
換気口2寄りに位置する垂下壁5aと共に下方に向ってそ
れぞれ移動する。
支軸17,18の下方への移動により、4組の揺動板13の
他端部13bと揺動板15の他端部15bとを連結する4つの連
結軸21が引張コイルバネ23の引張力に抗して支持枠4の
長孔19に沿って外端19aに向ってそれぞれ移動すると同
時に、4組の揺動板14の他端部14bと揺動板16の他端部1
6bとを連結する4つの連結軸22が引張コイルバネ23の引
張力に抗して支持枠4の長孔20に沿って外端20aに向っ
てそれぞれ移動する。
4つの連結軸21の支持枠4の長孔19の外端19a方向へ
の移動により、揺動板13,15が支軸17,18に対してそれぞ
れ揺動し、4つの連結軸22の長孔20の外端20a方向への
移動により、揺動板14,16が支軸17,18に対して揺動板1
3,15と反対方向へそれぞれ揺動する。
支軸17,18が支持枠4の長孔19と長孔20との間を通過
すると、4つの連結軸21が蓋体3の自重及び引張コイル
バネ23の引張力により支持枠4の長孔19に沿って内端19
bに向ってそれぞれ移動すると同時に、4つの連結軸22
が蓋体3の自重及び引張コイルバネ23の引張力により支
持枠4の長孔20に沿って内端20bへ向ってそれぞれ移動
する。
4つの連結軸21の長孔19の内端19b方向への移動によ
り、揺動板13,15が支軸17,18に対してそれぞれ揺動し、
4つの連結軸22の長孔20の内端20b方向への移動によ
り、揺動板14,15が支軸17,18に対して揺動板13,15と反
対方向へそれぞれ揺動する。
その後、4つの連結軸21が長孔19の内端19b寄りに位
置すると共に、4つの連結軸22が長孔20の内端20b寄り
に位置し、支持枠4,4を移動枠5,5の内部にそれぞれ収納
し、引張コイルバネ23が連結軸21と連結軸22とを互いに
近接する方向に引張り、4組の揺動板13,14及び4組の
揺動板15,16を引張コイルバネ23の引張力によりV字状
にそれぞれ保持し、第8図及び第9図に示すように、蓋
体3がルーフパネル1の換気口2を覆い、ルーフパネル
1の換気口2が全閉状態となる。
蓋体3がルーフパネル1の換気口2を閉塞すると、第
8図及び第9図に示すように、蓋体3の外壁3aのウェザ
ストリップ12の下端がルーフパネル1の上面に当接する
と同時に、蓋体3の外周縁寄りの下面が枠体6の立上り
壁6aのウェザストリップ9の上端に当接し、蓋体3のウ
ェザストリップ12及び枠体6のウェザストリップ9が車
室内を外界の風雨,塵埃,騒音あるいは寒暖等から2重
に遮断する。
さらに、蓋体3が第8図に示す車体のルーフパネル1
の換気口2を閉塞する全閉状態の位置から、蓋体3の前
端寄りの下部に位置する掴持体10を手で掴み、蓋体3の
前端をルーフパネル1の換気口2の上方に向って押し上
げると、蓋体3の両側下部の移動枠5,5の前端がルーフ
パネル1の換気口2の両側の支持枠4,4の前端に対して
大きく上方に向って移動すると同時に、移動枠5,5の後
端が支持枠4,4の後端に対して小さく上方に向って移動
する。
移動枠5の前端の支持枠4の前端に対する上方への移
動により、支持枠4及び移動枠5の前端寄りの2組の揺
動板13の一端部13aと揺動板14の一端部14aとを軸着する
2つの支軸17が、第10図に示すように、移動枠5のルー
フパネル1の両側寄りに位置する垂下壁5aと共に上方に
向って移動すると同時に、支持枠4及び移動枠5の前端
寄りの2組の揺動板15の一端部15aと揺動板16の一端部1
6aとを軸着する2つの支軸18が、第11図に示すように、
移動枠5のルーフパネル1の換気口2寄りに位置する垂
下壁5aと共に上方に向って移動する。
その後、支持枠4及び移動枠5の前端寄りの支軸17,1
8の上方への移動により、2つの連結軸21が長孔19の内
端19bに当接して位置すると共に、2つの連結軸22が長
孔20の内端20bに当接して位置し、引張コイルバネ23が
連結軸21と連結軸22とを互いに近接する方向に引張り、
2組の揺動板13,14及び2組の揺動板15,16を引張コイル
バネ23の引張力によりそれぞれ逆V字状に保持する。
移動枠5の後端の支持枠4の後端に対する移動によ
り、支持枠4及び移動枠5の後端寄りの2組の揺動板13
の一端部13aと揺動板14の一端部14aとを軸着する2つの
支軸17が、第10図に示すように、移動枠5のルーフパネ
ル1の両側寄りに位置する垂下壁5aと共にわずかに上方
に向って移動すると同時に、支持枠4及び移動枠5の後
端寄りの2組の揺動板15の一端部15aと揺動板16の一端
部16aとを軸着する2つの支軸18が、第11図に示すよう
に、移動枠5のルーフパネル1の換気口2寄りに位置す
る垂下壁5aと共にわずかに向って上方に移動する。
支軸17,18の上方への移動により、支持枠4後端寄り
の揺動板13の他端部13bと揺動板15の他端部15bとを連結
する2つの連結軸21が引張コイルバネ23の引張力に抗し
て支持枠4の長孔19に沿って外端19aに向ってそれぞれ
移動すると同時に、揺動板14の他端部14bと揺動板16の
他端部16bとを連結する2つの連結軸22が引張コイルバ
ネ23の引張力に抗して支持枠4の長孔20に沿って外端20
aに向ってそれぞれ移動する。
2つの連結軸21の長孔19の外端19a方向への移動によ
り、揺動板13,15が支軸17,18に対してそれぞれ揺動し、
連結軸22の長孔20の外端20a方向への移動により、揺動
板14,16が支軸17,18に対して揺動板13,15と反対方向へ
それぞれ揺動する。
支持枠4及び移動枠5の後端寄りの2組の揺動板13の
一端部13aと揺動板14の一端部14aとを軸着する2つの支
軸17が移動枠5のルーフパネル1の両側寄りに位置する
垂下壁5aと共に長孔19と長孔20との間の付近まで移動す
ると同時に、支持枠4及び移動枠5の後端寄りの2組の
揺動板15の一端部15aと揺動板16の一端部16aとを軸着す
る2つの支軸18が移動枠5のルーフパネル1の換気口2
寄りに位置する垂下壁5aと共に長孔19と長孔20との間の
付近まで移動する。
その後、2つの連結軸21が支持枠4の長孔19の長手方
向中央付近にそれぞれ位置すると共に、2つの連結軸22
が支持枠4の長孔20の外端20a寄りに位置し、連結軸21,
22が引張コイルバネ23をその引張力に抗して互いに反対
方向へ引張り、2組の揺動板13,14及び2組の揺動板15,
16がそれぞれ水平に近いV字状となる。
支持枠4及び移動枠5の前端寄りの2組の揺動板13,1
4及び2組の揺動板15,16が支持枠4に対して蓋体3の前
端を高い位置で支持すると共に、支持枠4及び移動枠5
の後端寄りの2組の揺動板13,14及び2組の揺動板15,16
が支持枠4に対して蓋体3の後端を低い位置でそれぞれ
支持することにより、第10図及び第11図に示すように、
蓋体3がルーフパネル1に対して傾斜状態となり、ルー
フパネル1の換気口2が車体の前方に向って大きく開口
する。
また、蓋体3が第8図に示す車体のルーフパネル1の
換気口2を閉塞する全閉状態の位置から、蓋体3の後端
寄りの下部に位置する掴持体10を手で掴み、蓋体3の後
端をルーフパネル1の換気口2の上方に向って押し上げ
ると、蓋体3の両側下部の移動枠5,5の前端がルーフパ
ネル1の換気口2の両側の支持枠4,4の前端に対して小
さく上方に向って移動すると同時に、移動枠5,5の後端
が支持枠4,4の後端に対して大きく上方に向って移動す
る。
移動枠5の前端の支持枠4の前端に対する上方への移
動により、支持枠4及び移動枠5の前端寄りの2組の揺
動板13の一端部13aと揺動板14の一端部14aとを軸着する
2つの支軸17が、第12図に示すように、移動枠5のルー
フパネル1の両側寄りに位置する垂下壁5aと共にわずか
に上方に移動すると同時に、支持枠4及び移動枠5の前
端寄りの2組の揺動板15の一端部15aと揺動板16の一端
部16aとを軸着する2つの支軸18が、第13図に示すよう
に、移動枠5のルーフパネル1の換気口2寄りに位置す
る垂下壁5aと共にわずかに上方に移動する。
支持枠4及び移動枠5の前端寄りの2組の揺動板13の
一端部13aと揺動板14の一端部14aとを軸着する2つの支
軸17が移動枠5のルーフパネル1の両側寄りに位置する
垂下壁5aと共に長孔19と長孔20との間の付近まで移動す
ると同時に、支持枠4及び移動枠5の前端寄りの2組の
揺動板15の一端部15aと揺動板16の一端部16aとを軸着す
る2つの支軸18が移動枠5のルーフパネル1の換気口2
寄りに位置する垂下壁5aと共に長孔19と長孔20との間の
付近まで移動する。
その後、2つの連結軸21が支持枠4の長孔19の長手方
向中央付近にそれぞれ位置すると共に、2つの連結軸22
が支持枠4の長孔20の外端20a寄りに位置し、連結軸21,
22が引張コイルバネ23をその引張力に抗して互いに反対
方向へ引張り、2組の揺動板13,14及び2組の揺動板15,
16がそれぞれ水平に近いV字状となる。
移動枠5の後端の支持枠4の後端に対する移動によ
り、支持枠4及び移動枠5の後端寄りの2組の揺動板13
の一端部13aと揺動板14の一端部14aとを軸着する2つの
支軸17が、第12図に示すように、移動枠5のルーフパネ
ル1の両側寄りに位置する垂下壁5aと共に上方に向って
移動すると同時に、支持枠4及び移動枠5の後端寄りの
2組の揺動板15の一端部15aと揺動板16の一端部16aとを
軸着する2つの支軸18が、第13図に示すように、移動枠
5のルーフパネル1の換気口2寄りに位置する垂下壁5a
と共に上方に向って移動する。
その後、支持枠4及び移動枠5の後端寄りの支軸17,1
8の上方への移動により、2つの連結軸21が長孔19の内
端19bに当接して位置すると共に、2つの連結軸22が長
孔20の内端20bに当接して位置し、引張コイルバネ23が
連結軸21と連結軸22とを互いに近接する方向に引張り、
2組の揺動板13,14及び2組の揺動板15,16を引張コイル
バネ23の引張力によりそれぞれ逆V字状に保持する。
支持枠4及び移動枠5の前端寄りの2組の揺動板13,1
4及び2組の揺動板15,16が支持枠4に対して蓋体3の前
端を低い位置で支持すると共に、支持枠4及び移動枠5
の後端寄りの2組の揺動板13,14及び2組の揺動板15,16
が支持枠4に対して蓋体3の後端を高い位置でそれぞれ
支持することにより、第12図及び第13図に示すように、
蓋体3がルーフパネル1に対して傾斜状態となり、ルー
フパネル1の換気口2が車体の後方に向って大きく開口
する。
さらに、蓋体3が第8図に示す車体のルーフパネル1
の換気口2を閉塞する全閉状態の位置から、蓋体3の一
側寄りの下部に位置する掴持体10を手で掴み、蓋体3の
一側をルーフパネル1の換気口2の上方に向って押し上
げると、蓋体3の一側下部の移動枠5がルーフパネル1
の換気口2の一側の支持枠4に対して上方に向って移動
する。
蓋体3の一側の移動枠5のルーフパネル1の換気口2
の一側の支持枠4に対する上方への移動により、ルーフ
パネル1の換気口2の一側に位置する図示しない2組の
揺動板13,14及び2組の揺動板15,16をそれぞれ逆V字状
とし、ルーフパネル1の換気口2一側の2組の揺動板1
3,14及び2組の揺動板15,16が蓋体3の一側を支持枠4
に対して高い位置で支持すると共に、ルーフパネル1の
換気口2の他側に位置する図示しない2組の揺動板13,1
4及び2組の揺動板15,16が蓋体3の他側を低い位置で支
持し、揺動板13,14と支軸17との嵌合公差,揺動板15,16
と支軸18との嵌合公差,揺動板13,14の撓性及び揺動板1
5,16の撓性により、第14図に示すように、蓋体3がルー
フパネル1の換気口2に対して傾斜状態となり、ルーフ
パネル1の換気口2が車体の左側方向に向って大きく開
口する。
また、蓋体3が第8図に示す車体のルーフパネル1の
換気口2を閉塞する全閉状態の位置から、蓋体3の他側
寄りの下部に位置する掴持体10を手で掴み、蓋体3の他
側をルーフパネル1の換気口2の上方に向って押し上げ
ると、蓋体3の他側下部の移動枠5がルーフパネル1の
換気口2の他側の支持枠4に対して上方に向って移動す
る。
蓋体3の他側の移動枠5のルーフパネル1の換気口2
の他側の支持枠4に対する上方への移動により、ルーフ
パネル1の換気口2の他側に位置する図示しない2組の
揺動板13,14及び2組の揺動板15,16をそれぞれ逆V字状
とし、ルーフパネル1の換気口2の一側に位置する図示
しない2組の揺動板13,14及び2組の揺動板15,16が蓋体
3の一側を低い位置で支持すると共に、ルーフパネル1
の換気口2他側の2組の揺動板13,14及び2組の揺動板1
5,16が蓋体3の他側を支持枠4に対して高い位置で支持
し、揺動板13,14と支軸17との嵌合公差,揺動板15,16と
支軸18との嵌合公差,揺動板13,14の撓性及び揺動板15,
16の撓性により、第15図に示すように、蓋体3がルーフ
パネル1の換気口2に対して傾斜状態となり、ルーフパ
ネル1の換気口2が車体の右側方向に向って大きく開口
する。
なお、第1及び第2の係合孔を移動枠の両端寄りに長
手方向に沿ってそれぞれ設け、第1及び第2の連接体の
一端部を支持枠の両端部にそれぞれ回動自在に連結する
ことも可能である。
また、上記実施例では、支持枠及び移動枠をルーフパ
ネルの換気口の両側に車体の前後方向に沿ってそれぞれ
配設したが、支持枠及び移動枠をルーフパネルの換気口
の前後に車体の左右方向に沿ってそれぞれ設けることも
可能であり、第1及び第2の連接体を支持枠及び移動枠
の両端寄りにそれぞれ2組ずつ設けたが、第1及び第2
の連接体を支持枠及び移動枠の両端寄りに1組ずつ設け
るのみでも良い。
発明の効果 以上に述べたように、本発明のルーフベンチレータに
よれば、蓋体が車体のルーフパネルの換気口を閉塞する
全閉状態において、蓋体を水平状態のままルーフパネル
の換気口の上方に向って押し上げることにより、一対の
移動枠が蓋体と共に一対の支持枠の上方に向って移動す
るので、第1及び第2の連接体を一対の移動枠の移動に
伴いながら支持枠及び移動枠のいずれか他方の両端部に
対して互いに反対方向にそれぞれ揺動させることがで
き、第1及び第2の連接体の他端部がスプリングの引張
力に抗しながら支持枠及び移動枠のいずれか一方の第1
及び第2の係合孔に沿って互いに離間する方向にそれぞ
れ移動し、第1及び第2の連接体の一端部の軸着点の第
1及び第2の係合孔を結ぶ直線に対する相対位置をこの
直線の上方あるいは下方を越えるように変動し、移動枠
の両端が第1及び第2の連接体の揺動に伴いながら支持
枠の両端の上方あるいは下方に向って移動して、蓋体の
両端縁を移動枠の両端の移動に伴いながらルーフパネル
の換気口の上部より上昇あるいは換気口に向けて下降
し、第1及び第2の連接体が全閉時あるいは全開時と逆
向きとなるように互いに反対方向に傾斜した状態に反転
して、移動枠の両端を第1及び第2の連接体により支持
枠の両端に対して蓋体の上昇位置あるいは下降位置に移
動し、スプリングが第1及び第2の連接体の他端部を支
持枠及び移動枠のいずれか一方の第1及び第2の係合孔
に沿って互いに近接する方向に引張るので、第1及び第
2の連接体の姿勢を変らないようにスプリングにより保
ち、蓋体の両端縁及び両側縁がルーフパネルの換気口よ
り離脱あるいは換気口に密着するので、ルーフパネルの
換気口を車体の前後方向及び左右方向に大きく開口した
全開あるいは全閉状態に保持することができる。
また、蓋体の一端縁あるいは一側縁をルーフパネルの
換気口の上方に向って押し上げるのみで、第1及び第2
の連接体が蓋体の一端縁あるいは一側縁を支持枠に対し
て高い位置で支持すると共に、別位置の第1及び第2の
連接体が蓋体の他端縁あるいは他側縁を支持枠に対して
低い位置で支持するので、蓋体をルーフパネルの換気口
に対して車体の前後方向あるいは左右方向のいずれか一
方に傾斜した状態とすることができ、ルーフパネルの換
気口が車体の前後方向あるいは左右方向のいずれか一方
に向って開口するので、車両走行時に車体表面に発生す
る圧力を利用して室内換気を確実に行うことができる。
さらに、従来のものに比べて蓋体のルーフパネルに対
する取付けを容易に行え、第1及び第2の連接体の他端
部の間のスプリングの取付け作業及び交換作業も面倒で
なく、多数の構成部材を必要とせず、装置全体の構造が
簡単となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施例のルーフベンチレータの平面
図、 第2図は、第1図の要部横断面図、 第3図は、第1図の要部拡大平面図、 第4図は、第1図の要部拡大側断面図、 第5図は、第1図の別位置の要部拡大側断面図、 第6図は、蓋体のルーフパネルの換気口に対する全開状
態を示す要部拡大側断面図、 第7図は、第6図の別位置の要部断面図、 第8図は、蓋体のルーフパネルの換気口に対する全閉状
態を示す要部拡大側断面図、 第9図は、第8図の別位置の要部断面図、 第10図は、蓋体のルーフパネルの換気口に対する車体の
前方への開口状態を示す要部拡大側断面図、 第11図は、第10図の別位置の要部断面図、 第12図は、蓋体のルーフパネルの換気口に対する車体の
後方への開口状態を示す要部拡大側断面図、 第13図は、第12図の別位置の要部断面図、 第14図は、蓋体のルーフパネルの換気口に対する車体の
左方への開口状態を示す要部横断面図、 第15図は、蓋体のルーフパネルの換気口に対する車体の
右方への開口状態を示す要部横断面図である。 1……ルーフパネル、2……換気口、3……蓋体、3a…
…外壁、4……支持枠、4a……底壁、4b……側壁、5…
…移動枠、5a……垂下壁、6……枠体、6a……立上り
壁、7……ブラケット、8……ネジ、9……ウェザスト
リップ、10……掴持体、10a……水平フランジ部、11…
…ネジ、12……ウェザストリップ、13……揺動板、13a
……一端部、13b……他端部、13c……段部、14……揺動
板、14a……一端部、14b……他端部、14c……段部、15
……揺動板、15a……一端部、15b……他端部、15c……
段部、16……揺動板、16a……一端部、16b……他端部、
16c……段部、17……支軸、18……支軸、19……長孔、1
9a……外端、19b……内端、20……長孔、20a……外端、
20b……内端、21……連結軸、22……連結軸、23……引
張コイルバネ、23a……一端、23b……他端。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体のルーフパネルに換気口を設け、前記
    ルーフパネルの換気口の上部に蓋体を配設すると共に、
    前記ルーフパネルの換気口の両側に互いに平行な一対の
    支持枠をそれぞれ配設し、前記蓋体の両側に前記一対の
    支持枠に対向して互いに平行な一対の移動枠をそれぞれ
    配設し、前記支持枠の両端と前記移動枠の両端との間に
    一端部で軸着された互いに反対方向に傾斜する第1及び
    第2の連接体をそれぞれ設け、前記支持枠及び前記移動
    枠のいずれか一方の両端寄りに長手方向に沿って第1及
    び第2の係合孔をそれぞれ設け、前記支持枠及び前記移
    動枠のいずれか他方の両端部に前記第1及び第2の連接
    体の一端部を回動自在に軸着し、前記支持枠及び前記移
    動枠のいずれか一方の第1及び第2の係合孔に前記第1
    及び第2の連接体の他端部をそれぞれ移動自在に係合し
    て前記軸着点の前記第1及び第2の係合孔を結ぶ直線に
    対する相対位置をこの直線の上方及び下方を越えるよう
    に変動自在とし、前記第1及び第2の連接体の他端部の
    間に互いに近接する方向に付勢するスプリングを設けた
    ことを特徴とするルーフベンチレータ。
JP1153586A 1989-06-17 1989-06-17 ルーフベンチレータ Expired - Lifetime JP2554935B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1153586A JP2554935B2 (ja) 1989-06-17 1989-06-17 ルーフベンチレータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1153586A JP2554935B2 (ja) 1989-06-17 1989-06-17 ルーフベンチレータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0321516A JPH0321516A (ja) 1991-01-30
JP2554935B2 true JP2554935B2 (ja) 1996-11-20

Family

ID=15565728

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1153586A Expired - Lifetime JP2554935B2 (ja) 1989-06-17 1989-06-17 ルーフベンチレータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2554935B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012156199A (ja) * 2011-01-24 2012-08-16 Yaskawa Electric Corp 電力変換装置及び電気機器

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61191422A (ja) * 1985-02-18 1986-08-26 Shiraki Kinzoku Kogyo Kk 自動車のル−フ構造
JPS61205514A (ja) * 1985-03-11 1986-09-11 Oi Seisakusho Co Ltd スライデイングル−フの開閉装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0321516A (ja) 1991-01-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3713082B2 (ja) 車両の折畳み式幌
JP2685182B2 (ja) サンルーフ装置
US8191962B2 (en) Deflector of sliding roof system
JP3832948B2 (ja) サンルーフのデフレクタ装置
JPH023729B2 (ja)
TW590914B (en) Sunroof device
JP2554935B2 (ja) ルーフベンチレータ
JPS6349372Y2 (ja)
JP2000085368A (ja) 車両用サンルーフのディフレクタ
JP3657570B2 (ja) サンルーフ装置のディフレクタ
JP2975256B2 (ja) サンルーフ用のシェード装置
JP2597087Y2 (ja) 車両用サンルーフ装置のディフレクタ取付構造
JPH01186427A (ja) 自動車のサンルーフ構造
US4850417A (en) Bendable multiple window
JPS6220338Y2 (ja)
JPH0247726Y2 (ja)
JP2556001Y2 (ja) 車両用昇降窓
JPH0455887B2 (ja)
JP4150683B2 (ja) 開閉装置
JPH057394Y2 (ja)
JPH0425375Y2 (ja)
JPH0111912Y2 (ja)
JPH0139611Y2 (ja)
JPS6019887Y2 (ja) スライドドアの支持装置
JPS6312003Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080822

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080822

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090822

Year of fee payment: 13

EXPY Cancellation because of completion of term