JPS61205514A - スライデイングル−フの開閉装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、自動車等のループに形成された開口を、スラ
イディングループにより開閉する装置に関する。

（従来の技術） この種のスライディングループの開閉装置には、スライ
ディングループを、開口を閉塞する閉塞位置から、後端
をループの下方に下げて、全体を後部下向き傾斜する状
態とした後、この状態のまま全体を後方に平行移動させ
ることにより、開口を開くようにした、いわゆるインナ
ースライディング方式のものがあり、例えば、実開昭５
８−８５５１９号公報に記載されている。

また、スライディングループを平行に降下させた後、そ
のままの水平状態で後方に移動させるようにした方式の
ものは、例えば、特公昭５８−２７２１９号公報に記載
されている。

（発明が解決しようとする問題点） 上述したスライディングループ装置の中、前者のものは
、スライディングループの後端を下げた状態のままで、
ループとトリム間に設けた収納スペースに収納するため
に、収納スペースの上下の幅を水平状態でスライディン
グループを収納する場合に比べて大きくしなければなら
ず、自動車の車内空間が狭くなってしまうという問題点
があった。

また、スライディングループを平行に降下させた後、後
方に移動させるようにした後者のものは、装置全体の構
造が複雑となるという問題点があった。

（問題点を解決するための手段） 本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので
、スライディングループの収納スペースを小さくしうる
とともに、簡易な構造としたスライディングループの開
閉装置を提供しようとするものである。

本発明によるスライディングループの開閉装置は、ルー
プに設けた開口を閉じているスライディングループを、
その閉塞位置から降下させて沈下位置とし、次いで収納
位置まで水平に移動させて開口を開き、かつ逆動作によ
り、開口を閉じるようにしたスライディングループの開
閉装置であって、ループの開口縁に沿って前後方向に設
けたガイドレールと、該ガイドレールに沿って移動自在
な索条を備える駆動手段と、スライディングループの前
後部において、それぞれ上端部で連結し。

下端部が前記ガイドレールにそれぞれ移動自在に案内さ
れるとともに、前記索条の後方向の移動時には共に連係
され、かつ索条の前方向の移動時には一方のみが連係さ
れる１対の昇降リンク機構と。

閉塞位置から沈下位置までの間のみ、スライディングル
ープの昇降方向を規制する案内機構とを備えてなるもの
である。

（実　施　例） 以下、本発明を、図示の一実施例に基いて詳細に説明す
る。

（１）は、本発明の装置を備える自動車のループで、（
２）は、ループ（１）の前面に形成された矩形の開口、
（３）は、この開口（２）を閉じたり、開いたりするス
ライディングループである。

（４）及び（５）は、スライディングループ（３）の裏
面における前後にそれぞれ設けられたリンク機構、（６
）は、スライディングループ（３）の裏面における中央
部に設けられた案内機構で、これらの各機構は、スライ
ディングループ（３）の両側に対をなすようにそれぞれ
設けられているが、以下の説明においては、その一方の
みについて説明する。

まず、第１図に示す、リンク機構（４）の構造について
述べる。

（７）はブラケットで、スライディングループ（３）か
ら垂下された垂下片（７ａ）を有し、この垂下片（７ａ
）にはこれと平行をなす取付板（８）が両者を水平に貫
通する軸（９）をもって、枢着されている（第４図参照
）。

軸（９）の一端には、上端部側面に歯車（１０ａ　）を
固着したアーム（１０）が回転自在に取付けられ、この
アーム（１０）の下端部には、横長立方体のシュー（１
１）が枢着されている。

同様に、下端部にシュー（１２）が枢着され、かつ上端
部側面に前記歯車（１０ａ）と噛合する歯車（１３ａ）
が固着されたアーム（１３）が軸（１４）をもって、取
付板（８）に枢着されている。

各アーム（１０）　（１３）に、それぞれ脚片を掛止さ
せて引張りコイルばね（１５）が張架され、拡開自在に
連係されたアーム（１０）　（１３）は、その拡角度が
小さくなるように常時付勢されている。

なお、リンク機構（４）が第１図の状態よりも起立しな
いように、取付板（８）の下側には、突片（８ａ）　（
８ａ）が設けられている。

第７図に示すように、前記シュー（１１）（１２）は。

上面が開口する前後方向をなすガイドレール（１６）の
案内溝（１６ａ）内に、前後に摺動自在に収納され、後
方のシュー（１２）の内方側には、前端が開口する係合
孔（１２ａ）が切設されている。

案内ＷＩｔ（１６ａ）の両側面には、溝内に開口する水
平溝（１６ｂ）が切設され、内方の水平溝（１６ｂ　）
内には、図示を省略した正逆回転可能なモータ、及びこ
のモータによって回転させられるピニオンからなる駆動
手段と噛合されて、前後方向に移動自在な索条、すなわ
ちギャードケーブル（１７）が設けられている。

このギャードケーブル（１７）の所定の個所には、係合
片（１８）が固着され、この係合片（１８）は、後述す
るように、第７図中右方に移動したとき、前記シュー（
１２）の係合孔（１２ａ）に嵌合しうるようになってい
る。

第１図に示す、後方のリンク機構（５）の構造は、上述
したリンク機構（４）とほぼ同じ構造であるので、簡単
に説明する。

互いに噛合する歯車（１９ａ）　（２０ａ）を上端部側
面に有する１対のアーム（１９）　（２０）は、取付板
（２１）に、それぞれ軸（２２）　（２３）をもって拡
開自在に枢着されている。

取付板（２１）は、第５図に示すように、軸（２２）を
もってスライディングループ（３）に取付けられたブラ
ケット（２４）に枢着されている。

各アーム（１９）　（２０）間には、引張りコイルばね
（２５）が架設され、アーム（１９）　（２０）の下端
部には、案内溝（１６ａ）に摺動自在なシュー（２６）
　（２７）が、それぞれ枢着されている。

第５図及び第８図に示すように、後方のシュー（２７）
は、その内方側において、設けられた孔（２７ａ）にギ
ャードケーブルに固着された連係片（３２）が嵌合する
ことにより、前記ギャードケーブル（１７）に連結され
ている。

また、取付板（２１）には第１図乃至第３図からもわか
るように、下方に垂下する延出部（２４ａ　）が連設さ
れ、水平軸（３３）により、ローラ（３４）が枢着され
ている。このローラ（３４）はスライディングループ（
３）が下降した際にガイドレール（１６）の切穴（１６
ｃ）からレール内に入り、案内溝（１６ａ）を前後に走
行することにより、リンク機構（５）の起立動作を規制
している。

次に、案内機構（６）について説明する。

第６図に示すように、スライディングループ　　　　′
（３）から垂下されたアーム（２８）の下端部側面には
、水平な軸（２９）をもってローラ（３０）が枢着され
、このローラ（３０）を垂直方向に案内する溝（３１ａ
　）を形成するように上端部が若干後方に傾斜する前後
１対のガイド板（３１）　（３１）が、ガイドレール（
１６）に設けられている。

溝（３１ａ）の下端は、案内溝（１６ａ）と開口（３１
ｂ　）を介して連通され、案内溝（１６ａ　）内に降下
するローラ（３０）は、案内溝（１６ａ）内を前後に走
行しうるようになっている。

次に、本発明によるスライディングループの開閉装置の
作動について説明する。

第１図に示す、スライディングループ（３）の閉塞状態
から１図示を省略した駆動手段に通電し、ギャードケー
ブル（１７）を、後方に牽引すると、アーム（２８）の
ローラ（３０）が溝（３１ａ）内において前後方向の動
きが規制されるため、スライディングループ（３）は、
後方に動かず、係合片（１８）と係合するシュー（１２
）、及び連係片（３２）と連結されているシュー（２７
）は、後方に移動する。

そのため、リンク機構（４）（５）のアーム（１０）（
１３）及びアーム（１９）　（２０）は、それぞれ引張
りコイルばね（１５）　（２５）の付勢力に抗して拡開
し、平行に降下しているスライディングループ（３）は
、第２図に示すように沈下位置となって、開口（２）の
下端縁よりも低くなり、かつ案内機構（６）のローラ（
３０）は、案内溝（１６ａ）内に降ろされる。この時。

ローラ（３４）も案内溝（１６ａ）内に入る。

ギャードケーブル（１７）をさらに後方に牽引し続ける
と、第２図想像線で示すように、スライディングループ
（３）は、沈下状態のまま後方に移動し、後方のループ
（１）内の収納位置に収納され、かつ開口（２）は開か
れる。

開口（２）を閉じるには、上述した動作を逆に行う。

すなわち、ループ（１）内に収納されたスライディング
ループ（３）、ギャードケーブル（１７）を前方に移動
させることによって、第２図に示す沈下位置まで移動さ
せる。

リンク機構（４）（５）の引張りばね（１５）　（２５
）の復元力によって、ローラ（３０）は常時上方に付勢
されているため、ローラ（３０）がガイド板（３１）　
（３１）間の開口（３１ｂ　）に到達すると、溝（３１
ａ　）内に導入される。

スライディングループ（３）（７１前後の動きが規制さ
れると、ギャードケーブル（１７）の前方への移動は、
それぞれのアーム（１０）　（１３）及びアーム（１９
）（２０）の起立動作をさせることとなり、第１図に示
すように、スライディングループ（３）の上面が開口（
２）上面と一致した閉塞位置において、ギャードケーブ
ル（１７）の移動を停止させる。

また、第３図に示すように、車内の換気のために、スラ
イディングループ（３）をチルト位置とするには、第１
図の閉塞位置から、ギャードケーブル（１７）を前方に
移動させる。

前方のリンク機構（４）は、取付板（８）の突片（８ａ
）　（８ａ）により起立動作不能の為シュー（１２）と
係合片（１８）の係合が解かれ、ギャードケーブルを前
方に移動させてもアーム（１Ｇ）　（１３）は第１図の
状態を維持する。

一方、後方のリンク機構（５）のシュー（２７）は、連
係片（３２）により、ギャードケーブルと常に連結され
ている為そのまま前方に移動され、アーム（１９）　（
２０）は起立状態となり、スライディングループ（３）
の後方のみ、ループ（１）より上方に押し上げられて、
チルト状態となる。

チルト状態を解除するには、ギャードケーブル（１７）
を後方に牽引すると、アーム（１９）　（２０）が拡開
し、第１図に示す閉塞状態に復帰する。

このとき、前方の係合片（１８）は、右方に移動して、
シュー（１２）の係合穴（１２ａ）内に嵌合するような
相対位置関係となる。

（変　形　例） 上述の実施例においては、リンク機構を、取付板に枢着
され、かつ互いに噛合する歯車によって連係される拡開
自在な１対のアームをもって構成したが、これに代わり
１例えばＸ字形に組合された公知のパンタグラフ機構を
使用してもよい。

また、案内機構は、垂下片に枢着したローラを、１対の
ガイド板間の溝、及びガイドレールの案内溝内を走行さ
せるようにしたが、これに代わり、カム及び溝カムを組
合せて、同４様の動作を行なわせるようにしてもよい。

（発明の効果） 本発明によれば、駆動手段によって前後移動自在な索条
を後方に移動すれば、スライディングループが沈下した
後、平行移動されて、開口が開くとともにスライディン
グループがループがループ下方に収納され、索条を前方
に移動すれば、ループ下方よりスライディングループが
引き出された後、上昇して開口を閉塞することができ、
索条の移動だけで、スライディングループの開閉及びチ
ルト動作を共に行えるため、操作が容易となり。

かつ機構も簡単となる利点がある。

また、スライディングループは、閉塞位置から平行状態
で沈下位置となり、そのままループ下に収納されるため
、スライディングループの収納スペースが少なくてすみ
、車内空間が広くなる利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の装置の一実施例を示すループの要部
の縦断面図、 第２図は、第１図示のスライディングループの沈下状態
を示す縦断面図。 第３図は、第１図示のスライディングループのチルト状
態を示す縦断面図。 第４図は、第１図のＩＶ−ＩＶ線に沿う横断面図、第５
図は、第１図の■−■線に沿う縦断面図、第６図は、第
１図の■−■線に沿う縦断面図、第７図は、第３図の■
−■線に沿う横断面図。 第８図は、第２図の■−■線に沿う横断面図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ループに設けた開口を閉じているスライディングループ
   を、その閉塞位置から降下させて沈下位置とし、次いで
   収納位置まで水平に移動させて開口を開き、かつ逆動作
   により、開口を閉じるようにしたスライディングループ
   の開閉装置であって、ループの開口縁に沿って前後方向
   に設けたガイドレールと、該ガイドレールに沿って移動
   自在な索条を備える駆動手段と、スライディングループ
   の前後部において、それぞれ上端部で連結し、下端部が
   前記ガイドレールにそれぞれ移動自在に案内されるとと
   もに、前記索条の後方向の移動時には共に連係され、か
   つ索条の前方向の移動時には一方のみが連係される１対
   の昇降リンク機構と、閉塞位置から沈下位置までの間の
   み、スライディングループの昇降方向を規制する案内機
   構とを備えることを特徴とするスライディングループの
   開閉装置。