JP2554541B2 - 防水層立上り部保護構造 - Google Patents

防水層立上り部保護構造

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JP2554541B2 JP1107048A JP10704889A JP2554541B2 JP 2554541 B2 JP2554541 B2 JP 2554541B2 JP 1107048 A JP1107048 A JP 1107048A JP 10704889 A JP10704889 A JP 10704889A JP 2554541 B2 JP2554541 B2 JP 2554541B2
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栄一 田島
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、建造物の屋上等における防水層の立上り
端部、詳しくは屋上の外周壁あるいは屋上に設けられる
塔屋外壁における防水層の立上り端部の保護構造に関す
るものである。
[従来の技術] 建造物の屋上に外周壁、塔屋等立上り部位がある場
合、屋上防水層の端部は、当然立上り部分までこれを延
引して防水効果の万全を期する必要が有る。
一方、防水層は、屋上の使用状況に応じて、その上部
に保護層を形成して防水機能の繊維保全を図る必要があ
る。すなわち、その屋上の使用状況が通常の床面と同様
に歩行その他を常態とするのか、あるいは単に軽歩行程
度のものであるのか否か等により、その状態に応じて屋
上床面における防水層上にその保護層を形成しなければ
ならない。
そして、この保護層の必要性は、外周壁、塔屋等の立
上り部位における防水層においても全く同様で、従来こ
のような部位における防水層保護構造としては第6図お
よび第7図に示すものが知られている。
第6図は、レンガ押えとも称される従来工法を示す図
で、図において1は床面5から外周壁4内側面を経て、
その頂部まで延設される防水層で、その端部をシール部
材1aによってシーリングしてある。2は外周壁4内側面
における防水層1の保護層としてのレンガで、モルタル
2aにより組積されている。3は床面5における防水層1
上に形成される保護層としてのコンクリート層である。
なお、1bは防水層端部を押えるための金具を介して外周
壁4に打ち込んだボルトである。
また、第7図は、コンクリート押えと称される従来工
法を示す図である。
この工法では、上述の工法とは異り、防水層の立上り
部にはコンクリート層による保護層が形成されている。
すなわち、図において、6は外周壁4の内側面における
防水層1の保護層としてのコンクリート層である。
なお、7は外周壁4の頂部に設けた通常笠木と呼ばれ
る遮蔽板である。
このように、第6図および第7図に示す従来技術は、
防水層の立上り部表面を、それぞれレンガ組積、あるい
はコンクリート打ちによって覆うことにより防水層1の
壁面における立上り部を遮蔽保護するようになってい
る。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上述の従来技術にあっては、立上り部
分の防水層の保護をモルタルによってレンガが防水層表
面に組積してなす、あるいはコンクリート層を形成する
ことによってなすという構成としたため、次のような問
題点が発生する。
(イ)モルタルで、レンガを組積したり、コンクリート
打ちをなすという、いわゆる湿式工法によるため、工期
が長くなるうえ、工事に専門職を要するためコスト高と
なる。
(ロ)保護層が、直接防水層に干渉する構成であるた
め、工事の過程およびその後において防水層に対し剥離
その他種々の悪影響をおよぼす。
(ハ)防水層の改修が必要となった場合、モルタルで塗
かためられたレンガによる保護層、あるいはコンクリー
トによって形成される保護層は、その除去が容易ではな
く、長い工期とこれに伴うコスト高の原因となる。
[課題を解決するための手段] この発明は、建造物屋上の外周壁、塔屋等の壁面にお
ける防水層の保護層を形成するにあたり、これを建造物
躯体との間で防水層を押える上側押え板および下側押え
板と、建造物の躯体立上り部に係止されるこれら両押え
板に装着され防水層を遮蔽保護する保護板と、この保護
板と上下両押え板の少なくともいずれか一方との間に挿
着されて保護板を固定するための弾性手段とから構成す
るとともに、前記上下両押えん板には、前記保護板を嵌
合装着するための溝部を形成することにより上記従来の
課題を解決しようとするものである。
[作用] この発明に係る保護層は、防水層に対しての着脱が極
めて容易である上、工事に際して熟練作業も不要で後期
も短縮しうる。また、防水層の立上り部を躯体にしっか
りと押えるとともに床面の防水層にはなんら干渉しない
ため工事による漏水等の虞れもない。
[発明の実施例] この発明の実施例を図面に基いて説明する。なお、従
来例と同一箇所には同一符号を付して重複説明は省略す
る。
第1図ないし第5図は、この発明の1実施例を示す図
である。
第1図は、建造物の屋上における外周壁の内側面に形
成された防水層立上り部を遮蔽保護するために設けられ
た防水層立上り部の保護構造を示す一部切欠断面図であ
る。
図において、21は外周壁4内側における防水層1の上
部表面に設けられた上側押え板で、ボルト25によりコン
クリート外周壁4に固定されている。また、22は外周壁
4内側における防水層1の下部表面に設けられた下側押
え板で、前記上側押え板21と同様に、ボルト25によりコ
ンクリート外周壁4に固定されている。23は保護板で、
その上端を上側押え板21の溝部21aに、またその下端を
下側押え板22の溝部22aにそれぞれ嵌合し、防水層1の
表面を遮蔽保護するようになっている。
24は上側押え板21の下端縁に装着され、保護板23を外
側方向に弾性押圧しこれを固定するための弾性手段とし
てのスプリングで、断面ほぼ半円状をなし、一端には上
下両押え板の端縁に嵌合するための溝部を有し金属板ま
たは樹脂板で形成されている。この実施例では、スプリ
ング24は、上側押え板21に取付けられているが、下側押
え板22に取付けても、また両方に取付けても良いことは
勿論である。弾性手段は、このようなスプリングではな
く長手状のゴム材あるいはスポンシ状で構成しても良
い。
26は、上側押え板21の上端と外周壁4頂部の張出し部
分内側との間に充填されたシーリング材で、耐候性、揺
動性を重視したものが使用されている。また、27は、防
水層1の上端1cと壁面との間に施されたシーリング材
で、前記シーリング材26とは別に防水性を重視したもの
が使用されており、後述のセパレータ21bによりシーリ
ング材26と分離されている。さらに、22b1は下側押え板
22におけるボルト25の上側において下側押え板22と防水
層1との間に設けられたシーリング材で、ボルト25の締
結部分からの万一の漏水を防止するようになっている。
なお、3aはコンクリート層3と防水層1との間に設けら
れるポリエチレン発泡体等から成るクッション材であ
る。
第2図は、この発明に係る上側押え板21を示す一部切
欠斜視図で、この上側押え板21は、例えば長手方向長さ
2mないし4m程度の範囲で各種の単位長さを有するものが
用意されている。図において21aは上端部に形成された
溝部で、前述のように保護板23の上端が嵌合されるよう
になっている。21bは、セパレータで前記溝部21aの後端
部すなわち上側押え板21の上端縁から後斜め上方向(防
水層1方向)へ突出形成されている。そして21cは、上
側押え板21の裏面すなわち防水層1と接する面に設けら
れた凸条である。
第3図は、この発明に係る下側押え板22を示す一部切
欠斜視図で、この下側押え板22は、例えば長手方向長さ
1m、2m等の単位長さを有している。図において22aは上
端部に形成された溝部で、前述のように保護板23の下端
が嵌合されるようになっている。また、22bは下側押え
板22の裏面すなわち、防水層と接する面に水平方向に形
成された凹陥部で、第1図に示すようにこの凹陥部22b
にシーリング材22b1が充填される。22cは前記凸条21cと
同様の凸条22dは下側押え板22の裏面下部に水平方向に
形成された凹部で、この凹部22dにより、第1図に示す
ように防水層1との間に間隙Sが形成され毛細管現象に
より下方からの水の上昇侵入を防止する。また、22eは
溝部22aの底部に形成された水抜用の貫通孔である。
第4図は、この発明に係るスプリングを示す斜視図
で、このスプリング24は断面半円形をなしており、一端
には保護板23の端部を嵌合するための溝24aが形成され
ている。
第5図は、保護板23を示す一部切欠断面図で、図に示
すようにこの保護板23は、アルミ板23a、23aとこれらの
間に挟まれる樹脂板23bとからなる三層積層板で形成さ
れている。
つぎに、第1図を基にこの発明に係る防水そうの保護
構造の施工手順を説明する。
まず、防水層1の上端部1cに防水用シーリング材27を
塗布積層し、上側押え板21のセパレータ21bをこのシー
リング材27に貼りつけるようにして上側押え板21を係止
する。このようにして、防水層1に仮止された上側押え
板21をボルト25によって外周壁に固着する。このとき、
スプリング24も上側押え板21の下端に装着する。
ついで、下側押え板22の凹陥部22bにシーリング材22b
1を充填してボルト25により固着する。この下側押え板2
2の取付位置は、その下端が屋上床面と適宜間隔を有す
る位置とする。そして、保護板23の上端を上側押え板21
の溝部21aに深く挿しこみ、スプリング24を保護板23に
よって押圧しつつ下側方向にずらせて保護板23の下端を
下側押え板22の溝部22aに挿しこみ、外周壁4の頂部下
側面と上側押え板21の上端面との間隙に耐候性、耐揺動
性を有するシーリング材26を充填して工事は完了する。
保護板23の取外は、保護板23をその上端が溝部21aの
頂部に突き当たるまで上方向にずらせて、上端をもって
保護板23を手前側に引くことにより簡単になすことがで
きる。
[発明の効果] この発明は、以上述べた構成作用により、建造物の屋
上等における防水層の立上り部の保護層を形成するに際
して、施行および保守管理が容易なうえ、工費も低廉
で、しかも美観および規格品質に優れた防水層の保護構
造を実現しうる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の1実施例を示す断面図、第2図
は、この発明に係る上側押え板の実施例を示す一部切欠
斜視図、第3図は、この発明に係る下側押え板の実施例
を示す一部切欠斜視図、第4図は、スプリングを示す斜
視図、第5図は保護板を示す一部切欠斜視図、第6図お
よび第7図はそれぞれ従来技術を示す一部切欠断面図で
ある。 1……防水層 4……外周壁 21……上側押え板 22……下側押え板 23……保護板 24……スプリング 21a……溝部 21b……セパレータ 22a……溝部

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建造物の工場に置ける立上り部内側の防水
    層保護構造であって、 防水層を介して建造物躯体に固着される上側押え板およ
    び下側押え板と、これら上下両押え板に装着され防水層
    を遮蔽保護する保護板と、前記上下両押え板の少なくと
    もいずれか一方と保護板との間に介装されて保護板を固
    定するための弾性手段とから構成するとともに、上側押
    え板の上端縁および下側押え板の下端縁には、それぞれ
    前記保護板の上下両端を嵌合するための溝部を形成した
    ことを特徴とする建造物などの防水層立上がり部保護構
    造。
  2. 【請求項2】前記上側押え板の溝部外側には、斜め上方
    に突出形成されたセパレータを設けたことを特徴とする
    請求項1記載の建造物などの防水層立上がり部保護構
    造。
  3. 【請求項3】前記上下両押え板において防水層と接する
    面には複数の凸状部を長手方向に形成したことを特徴と
    する請求項1記載の建造物などの防水層立上がり部保護
    構造。
  4. 【請求項4】前記弾性手段は、断面ほぼ半円状をなし、
    一端には上下両押え板の端縁に嵌合するための溝部を有
    するスプリングで構成したことを特徴とする請求項1記
    載の建造物などの防水層立上がり部保護構造。
  5. 【請求項5】前記弾性手段は、ゴム材またはスポンジ材
    としたことを特徴とする請求項1記載の建造物などの防
    水層立上がり部保護構造。
  6. 【請求項6】前記下側押え板の下部端縁近傍は、防水層
    との間に間隙を形成するために、下側押え板と防水層と
    の接触面から離間するように形成したことを特徴とする
    請求項1記載の建造物などの防水層立上がり部保護構
    造。
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