JP2553885B2 - 昆布巻食品 - Google Patents

昆布巻食品

Info

Publication number
JP2553885B2
JP2553885B2 JP62223974A JP22397487A JP2553885B2 JP 2553885 B2 JP2553885 B2 JP 2553885B2 JP 62223974 A JP62223974 A JP 62223974A JP 22397487 A JP22397487 A JP 22397487A JP 2553885 B2 JP2553885 B2 JP 2553885B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
kelp
rice
food
taste
wrapped
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP62223974A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6467169A (en
Inventor
哲典 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KANESHICHI KK
Original Assignee
KANESHICHI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KANESHICHI KK filed Critical KANESHICHI KK
Priority to JP62223974A priority Critical patent/JP2553885B2/ja
Publication of JPS6467169A publication Critical patent/JPS6467169A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2553885B2 publication Critical patent/JP2553885B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cereal-Derived Products (AREA)
  • Edible Seaweed (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、米と昆布に巻き込み、あらかじめ調理し
ておくか、あるいはまた使用時に加熱調理を行なうこと
によって食用に供する昆布巻食品に関するものである。
[従来の技術] 従来より食品を海産物と一体とすることによって、目
先に変化を持たせた食品は数多く知られており、その代
表的なものとして、「のり巻」がある。
また、その他に例えば、昆布を利用するものとして、
鮭、鰊またはごぼうのような魚肉や野菜あるいはその他
に食肉などを巻き込んだものも広く知られている。
[発明が解決しようとする問題点] 上述の通り、従来に食用として考えられた米の変形例
は、常法により予め炊きあげられている米について、如
何にその態様に変化を加え得るかという程度のものであ
り、米の新規需要を開拓し得るものではなかった。
さらに、例えば、「のり巻き」について検討してみる
と、のりの風味を楽しむ場合には、「のり巻き」を作っ
た直後に食べることが必要であり、また、この場合の所
謂「シャリ」を考えても時間を置いてしまうと乾燥が進
んで寿司としての生命を失うことから短命のものであ
る。
しかも、この場合では、「のり」と「シャリ」とは、
味を融合させてはいないのである。
上記の通り、これまでに米と海産物とを一体にしたも
のの多くは、炊き上がった米飯を海産物、例えば「の
り」に巻いており、その他の食品について考慮しても目
だった利用法が無く、折角の海産物の味覚を米に浸透し
た状態で、食用に供し、その味を楽しむという利用方法
はなかった。
この発明は、米の需要先の新規開拓を図ると共に、災
害時の緊急食料として、また好適な酒肴品として従来の
観念とは全く異なる新規な感覚味覚の昆布巻食品を提供
するにある。
[問題点を解決するための手段] この発明は、上述の目的を達成するために検討を加え
てなされたものであって、充分に水を含浸させた米を主
体とする被充填物を昆布に巻込み、調味料液の存在下ま
たは不存在下で真空包装容器中に収容したことを特徴と
する昆布巻食品、に関するものである。
[作 用] この発明で使用する米としては、通常食用に供してい
るものであれば、いずれも使用することができる。
この発明に従って米を使用する場合には、加熱を行な
うだけで殿粉が容易にα化できるように充分に含水させ
ておくことが必要である。
このようにして用意した米は、次の段階では、昆布に
巻き込むのであるが、このとき、米には例えば、魚肉ま
たはその加工品を予め混ぜている被充填物を使用するこ
とも可能である。
具体的には、たとえば、鮭や鰊の魚肉を混合させた
り、その他の練り製品のなかから選択したものを混合す
るのである。
このような複合された被充填物とすることにより、最
終的に完成する昆布巻き食品は、米単独の場合とは異な
り、各種の風味が加わり好ましいものとなる。
なお、被充填物を昆布に巻き込むに際しては、各種の
調味料、嗜好料を添加することが可能であることは勿論
である。
この発明が対象としている食品は、使用しているもの
が昆布であることから、調味料の種類としては純日本的
な味付を施すのが順当であるが、例えば近年のように嗜
好の変化に応じるために、カレー味、チリ味をつけた
り、あるいは、中華風の味付とすることなどは任意に行
なうことができる。
また、消化手段の一助として、あらかじめ前述の被充
填物に対してアミラーゼなどの消化酵素をおよそ0.05〜
10.0重量%程度配合しておくことも可能である。
なお、このような消化酵素を混入させるときには、酵
素自体が熱に弱いことから、前述の煮沸調理の終了した
被充填物に混入させることが好ましい。
以上のようにして予備的な作業の終った被充填物材料
は、密封性材料による容器に収容し、気密的に保持を行
なうのである。
密封性材料としては、従来から存在しているものであ
れば何を使用してもよく、例えばポリエチレン、ポリプ
ロピレンなどのポリオレフィン系やポリ塩化ビニリデン
系の合成樹脂からなるフィルムあるいはこれらの合成樹
脂フィルムを他の種類の材料からなるフィルムとラミネ
ートしたフィルム、その他、前記のような合成樹脂フィ
ルムに各種の金属を蒸着させたフィルムなども使用する
ことができる。
このようして前述のような材料からなる気密容器に保
存されている昆布巻き食品を実際に食用に供するに当っ
ては、あらかじめ、例えば、電子レンジあるいはその他
の加熱装置によって加熱調理を行なう。
なお、密封性材料による容器に収容する被充填物材料
は、あらかじめ半完成品状態にまで調理を行なっていれ
ば、当然の結果として実際に食べる際に費やす時間が短
縮されることになるのは言うまでもない。
[実施例] 以下、この発明の構成および効果について、実施例用
いて示しながら説明する。
第1図は、この発明の米飯の昆布巻食品の斜視図で、
第2図は第1図A−A方向の横断面図、第3図は第1図
のB−B方向の縦断面図である。
実施例 1 昆布1は、水洗して砂および不純物を除去し、しわを
伸ばして表面状態を整えたものを適当な大きさに裁断し
て用意した。
一方、被充填物として、うるち米100%を水でよくと
ぎ、そのまま約1.5時間程度水積けにした後、第1図に
示したように昆布1に巻き込んだ。
このときに使用する昆布は、その厚さがやや厚めであ
るときには一重でもよいが、薄めのものであるときは被
覆材としての機能を確実にするために、二重にして使用
することにより破損が少なく、歩留り向上の上から見て
好ましい。
昆布の巻き方自体は、その中に収容される被充填物が
こぼれないようにすることができれば何でもよく、例え
ば、第1図に示しているように単に円筒状に巻上げた上
で、紐(例えば、千瓢製)で結束してもよいし、また、
端部から内容物が露出しないように、予め昆布の端を所
定の長さより長めに裁断しておいて両側から円筒状に巻
いた昆布の中に折り曲げて差し込んでもよい。
同様の効果は、別に用意している昆布の小片を端部に
当てがっても得られるし、また、簡便な方法としては、
紐による結束を縦横方向に行なうことによっても得るこ
とができる。
このようにして、形成した昆布巻を米のアルファー化
進行と昆布の味を米に充分浸透させるために、あらかじ
蒸篭(せいろ)に入れて30分間蒸した。
次いで、上述の処理を終った昆布巻をポリエチレンの
包装容器に入れ、食塩、砂糖、醤油、ソルビトール、グ
ルタミン酸ソーダなど、一般に用いられている調味料の
ほか、だしエキスを併用配合したタレ汁60CCを添加した
のち、115℃で50分間、容器ごと加熱して調理を進行さ
せると共に、内容物の加熱殺菌を図り最後に真空包装し
た。
このようにして得たこの昆布巻製品は、昆布に巻込ん
だ米が完全にアルファー化するとともに、昆布の味とタ
レ汁の味が共に米に馴染み、独特の風味を有する昆布巻
き食品が得られる。
実施例 2 うるち米をよくといだ後、1.5時間水積けして、第2
図に示したように鮭の身4を昆布1の長さと同じ長さに
切って米3の中央に並べて昆布巻とし、前記実施例1と
同様の処理を施した。
得られた昆布巻食品は、昆布の味と鮭の味が米飯にな
じんで一層おいしいものであった。
この場合、魚肉の身をほぐして米と混合して昆布に巻
込んでも同様の効果があった。
実施例 3 実施例2の米に対してすし酢15CCおよび水15CCをさら
に添加し、その他は実施例2と同じ処理を行ったとこ
ろ、さっぱりした寿司風の食品が得られた。
なお、この発明を説明するに当っては、上述の実施例
に示した通り、うるち米を使用した場合について行なっ
ているが、餅米または餅米とうるち米を混合したものを
用いることを妨げない。
[発明の効果] この発明の昆布巻食品は、充分に水を含浸させた米を
主体とする被充填物を昆布に巻込み、調味料液の存在下
または不存在下で真空包装容器中に収容したから、包装
状態のまま必要に応じて加熱調理するのみで食用に供す
ることが可能なものであって、昆布の自然の味覚を米に
充分浸透させられるばかりか、米に配合したタレ汁や、
場合によっては、さらに付加的に配合した鮭や鰊等の魚
肉の味と相まって、これまでにない味を発揮するのみな
らず、真空包装処理したことによって保存に耐えうる災
害用緊急食または贈答用品、ハイキング用品、鮭肴品に
好適な食品として利用することのできるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に従って得た昆布巻食品の実施例を示
した斜視図、第2図は第1図におけるA−A方向の横断
面図、第3図は第1図におけるB−B方向の縦断面図で
ある。 1……昆布、2……昆布端部、3……米飯、4……鮭の
身、5千瓢。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】充分に水を含浸させた米を主体とする被充
    填物を昆布に巻込み、調味料液の存在下または不存在下
    で真空包装容器中に収容したことを特徴とする昆布巻食
    品。
  2. 【請求項2】被充填物として充分に水を含浸させた米に
    魚肉またはその他の加工品を添加したものを使用する特
    許請求の範囲第1項記載の昆布巻食品。
  3. 【請求項3】被充填物として充分に水を含浸させた米に
    すし酢を添加したものを使用する特許請求の範囲第1項
    記載の昆布巻食品。
  4. 【請求項4】被充填物に消化酵素を混入させたことから
    なる特許請求の範囲第1項に記載の昆布巻食品。
JP62223974A 1987-09-09 1987-09-09 昆布巻食品 Expired - Fee Related JP2553885B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62223974A JP2553885B2 (ja) 1987-09-09 1987-09-09 昆布巻食品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62223974A JP2553885B2 (ja) 1987-09-09 1987-09-09 昆布巻食品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6467169A JPS6467169A (en) 1989-03-13
JP2553885B2 true JP2553885B2 (ja) 1996-11-13

Family

ID=16806595

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62223974A Expired - Fee Related JP2553885B2 (ja) 1987-09-09 1987-09-09 昆布巻食品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2553885B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0848453A (ja) * 1994-06-02 1996-02-20 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JPWO2004030471A1 (ja) * 2002-09-30 2006-01-26 雄一朗 内田 寿司の製造および流通システム

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6467169A (en) 1989-03-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20100136179A1 (en) Pouched liquid food product
JP2003038105A (ja) 調理済み食品セット
JPH08294365A (ja) ブロック状インスタント固形乾燥食品の製造法
JP2553885B2 (ja) 昆布巻食品
JPH0260579A (ja) 包装食品
JP2807132B2 (ja) 米飯用炊き上げ調味料及び炊飯方法
JPH09252751A (ja) レトルト食品
JPH0423973A (ja) 具の固定化されたレトルト包装食品
JP3163390B2 (ja) 容器入りサラダ
JP2969041B2 (ja) 即席パスタ及び即席スープパスタの製造方法
JP2001161317A (ja) 海老の味噌漬けの製造方法
JPH04148660A (ja) だしの素
KR100730307B1 (ko) 조미포 제조용 조미액 및 이를 이용한 조미포의 제조방법
JPS61282043A (ja) 容器入り成形乾燥食品の製造法
JP3024505U (ja) 昆布巻
JP2954490B2 (ja) レトルトラーメンの製造方法及びその製品
JP2853879B2 (ja) 卵食品
US2801929A (en) Method of making canned chinese food
JP3120174B2 (ja) 乾燥もずく食品及びその製造方法
JPH0127675Y2 (ja)
JP3059694B2 (ja) 寿 司
JPH11192075A (ja) 乾し海苔
JPH06113797A (ja) イカ容器を用いた加工食料品の製造方法
JP2001008647A (ja) 寿司ご飯、寿司、寿司の製造方法
JPS59106254A (ja) 味噌漬の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees