JP2553854Y2 - 炊飯器 - Google Patents

炊飯器

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JP2553854Y2
JP2553854Y2 JP1993031545U JP3154593U JP2553854Y2 JP 2553854 Y2 JP2553854 Y2 JP 2553854Y2 JP 1993031545 U JP1993031545 U JP 1993031545U JP 3154593 U JP3154593 U JP 3154593U JP 2553854 Y2 JP2553854 Y2 JP 2553854Y2
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packing
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、炊飯器に係わり、詳
しく言えば外蓋と飯器とのシール構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の炊飯器における外蓋と飯
器とのシール構造については、(イ) 図12に示す如
きものや、(ロ) 実公昭63−26097号公報に記
載されたものが知られている。
【0003】上記従来例(イ)のものを、図12に基づ
いて以下に説明すると、100は炊飯器の容器本体であ
って、その収納室101には飯器102が出し入れ自在
に収納されている。容器本体100の上部開口は、肩部
103にヒンジ104、105により弧回動自在に枢支
された外蓋106で閉塞するようにしてあり、107は
枢軸である。130は係合弾性板で、これにより外蓋1
06を容器本体100の肩部に着脱できるようにしてあ
る。
【0004】外蓋106の下面側には外蓋の裏板108
が取り付けてある。この外蓋の裏板108の下面側に
は、パッキン109を介して放熱板110が複数個所で
ビス111…111によって固定してある。また、前記
放熱板110及び外蓋の裏板108の下方には、後述す
る蒸気調圧機構120を構成する部材によって、飯器蓋
112が着脱自在に設けてある。この飯器蓋112に
は、外蓋106を閉塞した状態において飯器102の上
部開口縁に密着してシールするパッキン113が嵌装さ
れている。
【0005】蒸気調圧機構120は、飯器蓋112にリ
ベット等で固定したパイプ状台座121と、パイプ状台
座121に内装して固定されたガイド筒122と、パイ
プ状台座121とガイド筒122間に介装され、かつ常
態時にはバネ123により下動位置に付勢されている可
動筒124と、ガイド筒122と可動筒124間に上下
動自在に内装されたピストン棒125と、ガイド筒12
2上部と可動筒124の天板部間に介装され、かつピス
トン棒125に設けた形状記憶合金からなるバネ126
と、飯器102内からの蒸気のエネルギーにより前記バ
ネ126が前記バネ123の付勢力に打勝って、可動筒
124及びピストン棒125を介して上動される筒状天
板127とからなっている。なお、128はパッキン、
131は保温ヒータである。
【0006】上記(ロ)のものは、容器本体内に出し入
れされる飯器の上部開口を閉塞する外蓋を蓋外側板(外
蓋本体)と蓋内側板(裏板たる放熱板)とで構成し、前
記外蓋の裏板が容器本体内に収納される飯器の蓋体とし
ても兼用され、前記外蓋の裏板は、周端部を形成する環
状の取付枠(裏板本体)と、中央部を形成する蓋内側板
(放熱板)とで形成し、前記取付枠(裏板本体)と蓋内
側板(放熱板)との間に略S字状のパッキンを設け、該
パッキンの下部のカール部を外蓋の被蓋時に飯器の開口
縁に弾性をもって密着するようにしてなるものである。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】しかるに、上記従来例
(イ)のものによれば、 外蓋の裏板108及び放熱
板110の下方に飯器蓋112とパッキン113を必要
とする問題があった。 外蓋の裏板108と放熱板1
10との結合は、前述したように、複数個所において複
数のビス111…111によって固定するものであるた
め、煩わしいビス締め付け作業が必要であり、 外蓋
の裏板108とパッキン109と放熱板110とを、ビ
ス止めのために位置合わせするなどの組立作業上の面倒
な工程を必要とする難点があった。
【0008】従来例(ロ)のものによれば、上記の飯
器蓋112及びパッキン113は不要である利点があ
る。しかし、 蓋外側板(外蓋本体)と蓋内側板(放
熱板)とは、複数のビスで固定するものであるため、煩
わしいビス締め作業が必要であり、 また、外蓋と蓋
内側板(放熱板)とをビス止めするために位置合わせす
るなどの組立作業上の面倒な工程を必要とする難点があ
った。 さらに、飯器の開口縁に密着してシールする
ためのパッキンは、その上端縁を蓋内側板(放熱板)と
取付枠(裏板本体)との間に単に挟持させているだけで
あり、前記蓋内側板(放熱板)と取付枠(裏板本体)と
の間をシールする構造のものではない。しかも、前記
S字状パッキンの下部の弾性が比較的弱いカール部を、
飯器の開口縁に密着させる構成であるため、閉蓋時に該
パッキンがねじれたときにシールが充分に行われ難く不
完全となる難点があった。
【0009】この考案は、上記従来例(イ)、(ロ)の
有する上記〜の欠点を解消した炊飯器を提供しよう
とするものであり、主として、裏板本体と放熱板との間
をシールする環状パッキンを飯器の開口もシールするよ
うに兼用し、しかも該環状パッキンが放熱板の外周端部
及び裏板本体と飯器の開口縁間の寸法誤差を吸収して調
整できるようにするとともに、前記環状パッキンにより
裏板本体と放熱板との間ならびに外蓋の裏板と飯器の開
口との間を確実にシールできるようにしたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この考案は、容器本体の外蓋の裏板が容器本体内に
収納される飯器の蓋体としても兼用され、前記外蓋の裏
板は、周端部を形成する環状の裏板本体と、中央部を形
成する放熱板とで形成し、前記裏板本体と放熱板との間
に環状パッキンを設け、該環状パッキンを外蓋の閉蓋時
に飯器の開口縁に弾性をもって密着するようにしてなる
炊飯器において、前記環状パッキンは、裏板本体と放熱
板との間に挟着してその間をシールする環状本体部と環
状パッキン部とからなり、該環状パッキン部は、前記環
状本体部より外方に延長して裏板本体の下面に沿って下
向きの傾斜面を有する延長部が連続形成され、かつ該延
長部の下向き傾斜面と裏板本体との間で空間を形成する
とともに、該延長部の終端部は放熱板側へ内向きに屈曲
させてその屈曲面を飯器の開口縁に密着させるようにし
たことを特徴とする。
【0011】環状パッキンを裏板本体と放熱板との間に
挟着する構造としては、裏板本体の内周端部は上面から
裏面に至るまで、環状パッキンの環状本体部を介在して
放熱板の外周端部により縁巻きして固定するのが好適で
ある。
【0012】
【実施例】この考案の一実施例を図1〜図6に基づいて
以下に説明する。この炊飯器は、大別して、容器本体1
と外蓋2とからなっている。容器本体1は、内容器3と
外ケース4と底体5と肩体6とを備え、内容器3内には
飯器7が出し入れ自在に収納されている。8はヒータ、
9は熱板、10は温度センサ、11はマイコン基板、1
2は表示パネル、13はコードリールである。
【0013】外蓋2の一部は、図2及び図3に示すよう
に、容器本体1の前後方向に交差する横側壁上部に、ヒ
ンジカバー21や枢軸22等のヒンジ機構20により枢
着してあり、枢軸22を支点として外蓋2が横向きに開
閉できるようにしてある。この外蓋2は、スリッパ状の
指挿入孔24を有する外蓋本体23と、外蓋本体23の
裏側に設けた外蓋の裏板25とからなっており、外蓋本
体23の指挿入孔24に手指を差し込んで同外蓋2を横
向きに開くことができるようにしている。
【0014】外蓋の裏板25は、容器本体1内に収納さ
れる飯器7の蓋体としても兼用されるものであり、周端
部を形成する環状の裏板本体26と、中央部を形成する
円盤状の放熱板27とで形成し、前記裏板本体26と放
熱板27との間に環状パッキン30を挟着し、該環状パ
ッキン30を外蓋2の被蓋時に飯器7の開口縁7Aに弾
性をもって密着するようにしてある。
【0015】環状パッキン30は、図1、図2、図4及
び図5に示しているように、裏板本体26と放熱板27
との間に挟着してその両者間をシールする環状本体部3
0aと、該環状本体部30aより下方へ向けて一体成形
された環状パッキン部30bとからなっている。
【0016】前記環状本体部30aは、断面コ字状の環
状凹部32を有するとともに、この環状凹部32を形成
する上板部の裏面には環状の係合凹部32Aを形成して
いる。
【0017】環状パッキン部30bは、前記環状本体部
30aより外方へ延長して裏板本体26の下面に沿って
下向きの傾斜面34を有する延長部が連続して形成され
ている。また、この延長部の下向き傾斜面34と裏板本
体26との間で空間Sを形成する。さらに、該延長部の
終端部33は放熱板27側へ内向きに屈曲させて、その
屈曲面33aを飯器7の開口縁7Aに密着させるように
している。上記下向き傾斜面34の上部裏面には、放熱
板27組付け時のガイドをなすとともにシール作用とを
有する環状の垂下リブ37を形成している。
【0018】一方、裏板本体26の内周端部の上面には
環状凹部26Cを形成する第1環状リブ26Aと第2環
状リブ26Bとが離間して突設してある。従って、環状
パッキン30を裏板本体26と放熱板27との間に組み
付ける場合には、先ず、裏板本体26の内周端部の環状
凹部26cから下面までを、環状パッキン30の環状本
体部30aに形成した環状凹部32に嵌め込み、該裏板
本体26の第1環状リブ26Aを前記環状凹部32の上
板部裏面に形成した係合凹部32Aに嵌合する。次に、
前記状態の環状パッキン30の内筒(環状本体部30
a)内に、放熱板27の下端部に内向きの段部27Dを
形成した外周端部27Aを嵌合して、この外周端部27
Aをプレス機械等で押圧することにより、図4に示す如
く、環状パッキン30の始端部31と放熱板27の外周
端部27Aと折り重なった状態に縁巻されて固定され、
その先端部は前記環状凹部26c内に係入される。
【0019】それゆえ、図4の如く、裏板本体26の内
周端部は上面26Eから裏面26Fに至るまで、環状パ
ッキン30の環状本体部30aを介在して放熱板27の
外周端部27Aにより縁巻きして固定してなるから、環
状パッキン30による裏板本体26と放熱板27間のシ
ール効果が一層良好に向上される。
【0020】なお、裏板本体26と放熱板27との間に
環状パッキン30を設ける構成としては、図7または図
8のA・Bに示す構成とすることもできる。すなわち、
図7に示すものは、前記実施例で示した図4や図5のも
のと殆んど共通する構造のものであるが、図7では、裏
板本体26の下面に形成した環状の垂下リブ26Dを環
状パッキン30の環状パッキン部30bに押圧して、こ
の状態において、放熱板27の外周端部27Aを環状パ
ッキン30の環状本体部30aに形成した始端部31に
プレス機械等で押圧して折り曲げて縁巻きして固定する
ものである。
【0021】図8のA・Bに示すものは、環状パッキン
30の上部に形成した環状本体部30aを当初は垂直部
35を形成する一方、裏板本体26は図7と同様に形成
する。環状パッキン30の垂直部35の外側に裏板本体
26の第1環状リブ26Aを当てて図8Aの状態とす
る。この状態において、環状パッキン30の垂直部35
と放熱板27の外周端部27Aとを重合して、両者を矢
印36のように折り曲げて図8Bのように縁巻き加工す
る。これによれば、垂直部35と放熱板27の外周端部
27Aとを重ね合わせて折り曲げるだけでよいため、作
業性がよく、金型も簡単な形状でよいし、しかも折曲加
工後のシール性も良好である。
【0022】外蓋の裏板25は、周端部を形成する環状
の裏板本体26と、中央部を形成する放熱板27とで形
成し、前記放熱板27と外蓋2(外蓋本体23)の垂下
筒28との間には、可撓性素材からなるシール材41を
介して外部と連通する蒸気通路42を形成し、前記シー
ル材41には適宜形状の切り込み43が形成されている
(図1、図4、図6参照)。上記シール材41と垂下筒
28とが蒸気調圧機構40を形成する。
【0023】すなわち、前記シール材41は、図6に示
すように、下部に環状の舌片44Aを有する外筒44
と、該外筒44内に連続的に形成され、かつ天板部45
Aに前記切り込み43を有する内筒45とからなってい
る。上記構造のシール材41を外蓋の裏板25に組み付
ける場合は、図1及び図4に示すように、該シール材4
1を、外蓋本体23の垂下筒28の下端部28Aと放熱
板27の上向筒部27Cとの間に挟着し、シール材41
の舌片44Aが閉蓋時には放熱板27上面に水密的に密
着されるようにしてある。図1で46は調圧口である。
放熱板27の上向筒部27Cの上端部はシール材41の
下面に強く食い込んで結合されているためシール性が向
上される。また、シール材41の外筒44の舌片44A
近傍と放熱板27の上向筒部27Cとで囲まれた部分は
空間47としてある。飯器7内に内圧がかかるほど、前
記空間47において舌片44Aが放熱板27の水平面に
ますます押圧されるため、シール効果が一層良好とな
る。
【0024】シール材41は上記構成からなっており、
弾性を有する可撓性素材で形成されているので、常態時
には切り込み43は閉じられているが、飯器7内が一定
圧以上になると、該切り込み43が開いて蒸気を調圧し
蒸気通路42を経て調圧口46から外部に放出する。蒸
気通路42を形成する際には、必ずシール材41が必要
であり、このシール材41を蒸気調圧機構として兼用し
たのである。
【0025】なお、図1で50は蓋保温ヒータ、51は
保温ヒータ、図2及び図3で52は外蓋の裏板25上面
側に掛け渡した補強板、図2で53はロックレバーであ
る。図1及び図2で54はガラスウール等からなる断熱
材であって、この断熱材54が下動するのを底体5に突
設した突部5Aで支持している。この突部5Aに代えて
図1で仮想線で示している串棒55で断熱材54を突き
刺すことによって、断熱材54の下動を防止することも
できる。
【0026】図3及び図1で示されている表示パネル1
2は、詳細には図11に示すようになっている。図11
に沿って説明すると、60は液晶からなる表示窓、61
は時間設定ボタン、62はタイマー予約ボタン、63は
炊飯ボタン、64は取消・保温ボタンで、いずれも公知
のものである。
【0027】上記の各ボタン61、62、63、64
は、従来は図10に示すように構成されていた。すなわ
ち、肩体6に穿設した孔140に各ボタン61、62、
63、64を挿入し、該ボタンの出没は弾性からなるパ
ッキン141に対する押圧または押圧解除をすることに
よって、マイクロスイッチ142がオンまたはオフとな
り電気的に作動するようになっている。また、パッキン
141の裏側には止水用のパッキン143が設けられて
いる。144は蓋カバー、145はLEDである。
【0028】これに対し、この実施例では、タイマー予
約ボタン62と炊飯ボタン63は図9に示す構成として
ある。すなわち、肩体6に穿設した孔65からT字状の
ボタン62、63を挿入し、該ボタン62、63の外周
端に嵌装したパッキン66を基盤67上に着座してあ
り、前記ボタン62、63の一部と基盤カバー68との
間にタクトスイッチ69を設けている。前記孔65には
裏面に印刷された透明アクリル樹脂からなるボタンカバ
ー70が嵌装されている。同図で71はLEDであっ
て、ボタンカバー70を介してボタン62(63)を押
圧すると、このLED71に色がついて、タイマー予約
時刻又は炊飯中であることを表示する。従って、図9の
構成によれば、従来例の図10のものに比べて、1つの
パッキン66だけでよく、かつLED71がボタンカバ
ー70に近接して臨ませているため、表示窓60に前記
タイマー予約時刻又は炊飯中であることの表示が鮮明に
表示される。図9中の符合72はマイコン基盤、73は
マイコン保護用の抵抗、74はパッキン、75はICで
ある。
【0029】上記実施例によれば、容器本体の外蓋の裏
板が容器本体内に収納される飯器の蓋体と兼用され、外
蓋の裏板は、周端部を形成する環状の裏板本体と、中央
部を形成する放熱板とで形成し、前記裏板本体と放熱板
との間に環状パッキンを挟着し、該環状パッキンを外蓋
の閉蓋時に飯器の開口縁に弾性をもって密着するように
しているから、従来例のように、多数のビスや、煩わし
いビス締め付け作業などを要しないばかりか、外蓋の裏
板下方に飯器蓋や、該炊飯器と飯器上端縁間をシールす
るパッキンも必要としない。つまり、前記環状パッキン
だけの簡単な構成で、外蓋(外蓋の裏板)と飯器との
間、また外蓋の裏板の裏板本体と放熱板との間のシール
効果を達成できる。
【0030】また、本考案の実施例では、外蓋の裏板
は、周端部を形成する環状の裏板本体と、中央部を形成
する放熱板とで形成し、前記放熱板と外蓋との間には可
撓性素材からなるシール材を介して外部と連通する蒸気
通路を形成し、前記シール材には適宜切り込みが形成し
て蒸気調圧機構としているから、蒸気調圧機構として
は、従来例のようにパイプ状台座、ガイド筒、バネ、可
動筒、ピストン棒等の多数の構成部品を必要とせず安価
な蒸気調圧機構が提供できる。換言すれば、本考案は蒸
気通路を形成するために設けた前記シール材を、蒸気調
圧用の調整部材として兼用している。
【0031】
【考案の効果】請求項1記載の考案によれば、環状パッ
キンは環状本体部と環状パッキン部とからなり、該環状
パッキン部は、前記環状本体部より外方に延長して裏板
本体の下面に沿って下向きの傾斜面を有する延長部が連
続形成され、かつ該延長部の下向き傾斜面と裏板本体と
の間で空間を形成しているから、前記空間の存在と環状
パッキンの上記の如き形状が、裏板本体や放熱板や環状
パッキン自体或いは飯器の開口縁の成形歪みなどによる
寸法の狂いがあったとしても、前記環状パッキンが、前
記放熱板の外周端部及び裏板本体と飯器の開口縁間の寸
法誤差を吸収して調整するとともに、環状パッキン部の
全部が弾性効果を有するため該環状パッキン部の終端部
が外蓋の裏板と飯器の開口縁との間を確実にシールす
る。
【0032】また、環状パッキンの延長部(環状パッキ
ン部)は環状本体部より外方に延長して裏板本体の下面
に沿って下向きの傾斜面を有するように形成されている
から、前記空間の存在と相俟って、環状パッキンは放熱
板からの熱影響が従来例に比べて少なくできる。
【0033】さらに、環状パッキン部の延長部の終端部
は放熱板側へ内向きに屈曲させてその屈曲面を飯器の開
口緑に密着させるようにしているから、外蓋と飯器間の
シールを確実に行うことができる。
【0034】しかも、環状パッキンの環状本体部は、裏
板本体と放熱板との間に挟着してその間をシールするか
ら、本考案の環状パッキンは、裏板本体と放熱板との間
をシールするだけでなく、外蓋と飯器との間をシールす
る役割も有している。
【0035】請求項2記載の考案によれば、裏板本体の
内周端部は上面から裏面に至るまで、環状パッキンの環
状本体部を介在して放熱板の外周端部により縁巻きして
固定してなるから、環状パッキンが脱落することなく、
裏板本体と放熱板間を確実にシールする。しかも、放熱
板の外周端部を利用して環状パッキンの環状本体部を縁
巻き加工して固着できる。さらに前述の如く裏板本体の
内周端部を環状パッキンの環状本体部を介在して放熱板
の外周端部により縁巻きして固定するものであるため、
実公昭63−26097号公報記載のごとき、パッキン
を固定するためのボスやビスなどの部材を必要としな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の縦断面図である。
【図2】図3のII−II線断面図である。
【図3】一部切欠きした平面図である。
【図4】図1の環状パッキン及びシール材近傍の拡大縦
断面図である。
【図5】環状パッキンの一部を断面した斜視図である。
【図6】シール材の一部を断面した斜視図である。
【図7】環状パッキンと裏板本体と放熱板との結合構造
を示す他の変形例の要部断面図である。
【図8】(A)は環状パッキンと裏板本体と放熱板との
結合構造を示す更に他の変形例の要部断面図であって、
環状パッキンの垂直部と放熱板の外周端部の折曲げ直前
の図を示す。 (B)は(A)の環状パッキンの垂直部と放熱板の外周
端部の折曲げ後の図を示す。
【図9】タイマー予約ボタン又は炊飯ボタン近傍の構成
を示す要部断面図である。
【図10】従来例におけるタイマー予約ボタン又は炊飯
ボタン近傍の構成を示す要部断面図である。
【図11】表示パネル近傍の平面図である。
【図12】従来例の要部断面図である。
【符合の説明】
1 容器本体 2 外蓋 6 肩体 7 飯器 7A 開口縁 23 外蓋本体 25 外蓋の裏板 26 裏板本体 26E 上面 26F 裏面 27 放熱板 27A 外周端部 28 垂下筒 30 環状パッキン 30a 環状本体部 30b 環状パッキン部 31 始端部 33 終端部 33a 屈曲面 34 下向き傾斜面 40 蒸気調圧機構 41 シール材 42 蒸気通路 43 切り込み

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器本体1の外蓋2の裏板25が容器本
    体1内に収納される飯器7の蓋体としても兼用され、前
    記外蓋2の裏板25は、周端部を形成する環状の裏板本
    体26と、中央部を形成する放熱板27とで形成し、前
    記裏板本体26と放熱板27との間に環状パッキン30
    を設け、該環状パッキン30を外蓋2の閉蓋時に飯器7
    の開口縁7Aに弾性をもって密着するようにしてなる炊
    飯器において、 前記環状パッキン30は、裏板本体26と放熱板27と
    の間に挟着してその間をシールする環状本体部30aと
    環状パッキン部30bとからなり、該環状パッキン部3
    0bは、前記環状本体部30aより外方に延長して裏板
    本体26の下面に沿って下向きの傾斜面34を有する延
    長部が連続形成され、かつ該延長部の下向き傾斜面34
    と裏板本体26との間で空間Sを形成するとともに、該
    延長部の終端部33は放熱板27側へ内向きに屈曲させ
    てその屈曲面33aを飯器7の開口縁7Aに密着させる
    ようにしたことを特徴とする炊飯器。
  2. 【請求項2】 裏板本体26の内周端部は上面26Eか
    ら裏面26Fに至るまで、環状パッキン30の環状本体
    部30aを介在して放熱板27の外周端部27Aにより
    縁巻きして固定してなる請求項1記載の炊飯器。
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