JP2553579Y2 - バスの前方屋根部構造 - Google Patents

バスの前方屋根部構造

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JP2553579Y2
JP2553579Y2 JP1991062712U JP6271291U JP2553579Y2 JP 2553579 Y2 JP2553579 Y2 JP 2553579Y2 JP 1991062712 U JP1991062712 U JP 1991062712U JP 6271291 U JP6271291 U JP 6271291U JP 2553579 Y2 JP2553579 Y2 JP 2553579Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はバスの前方屋根部構造に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】バスの屋根の左右両側には雨樋が前後方
向に設けられ、屋根上の雨水が該雨樋に案内されて前方
へと流れ、最前方縦柱に沿って設けた雨水流下路より流
下排出されるようになっているのが普通である(例えば
実開昭63−180478号公報参照)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記のように従来の雨
樋は前後方向に長く同断面積を保持し、最前方縦柱に沿
う雨水流下路に連通するものであるから、降雨量が多い
とき或はブレーキ時雨樋全体の水が前方に集中するの
で、雨樋前端から最前方縦柱に沿う雨水流下路へのつな
がり部にカバーを設けてはいるものの、オーバフローす
ることがあり、前部の昇降口から乗降する乗客や道路歩
行者等に該オーバフローした水がかかることがあると言
う課題を有している。
【0004】又バスにおいては前部の換気装置を前部側
壁に設けたものが多いが、このような従来構造のものは
フロントサイドの外装部品に孔をあけることになるの
で、横風や雨の影響を受けやすく複雑な水切り機構を必
要とし、又運転席付近に音の問題が生じる等の課題を有
している。
【0005】本考案は上記雨樋の課題と換気装置の課題
とを共に解消することのできる前方屋根部構造を提供す
ることを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、屋根の左右両
側部に沿って前後方向に形成した雨樋と、最前方縦柱に
沿って形成した雨水流下路とを設けたバスにおいて、屋
根の前方部分に屋根の幅方向のほぼ全域にわたる凹部を
形成し、該凹部の上部を覆い屋根外形面を構成する屋根
カバーを設け、上記凹部と上記屋根カバーとで上記雨樋
に沿って前方に流れてきた雨水を貯留する雨水貯留部を
構成し、上記雨水流下路の上端部を上記雨水貯留部に連
通させると共に、上記凹部に、周囲を所定高さの囲壁に
て囲まれた換気口を部分的に設け、上記囲壁の上部と外
周部とを所定の間隙をもって覆う換気口カバーを設け、
上記屋根カバーに空気流通口を設けたことを第1の特徴
とし、該屋根カバーに設けた空気流通口に、上記雨水貯
留部の外側又は内側に向って開くシャッタを設けたこ
を第2の特徴とするものである。
【0007】
【作用】上記のように屋根の前方部に屋根の幅方向のほ
ぼ全域にわたる雨水貯留部を設けたことにより、降雨量
が多いとき或はブレーキ時等屋根上の雨水が前方に集中
しても、それは一旦雨水貯留部にためられ、該雨水貯留
部内にためられた雨水は左右の最前方縦柱に設けた雨水
流下路より流下排出されるので、オーバフローするおそ
れはほとんどなく、乗降客や道路歩行者等に水がかかる
といった従来の課題はほぼ完全に解消される。
【0008】又上記雨水貯留部内に換気口を設けている
ので、屋根外形面を構成する屋根カバーの空気流通口か
ら雨水が内部に流入しても一向にさしつかえなく、換気
口の囲壁と換気口カバーとから構成される極めて単純な
ラビリンスにて水切りを行うだけで必要とする換気機能
を充分に果たすことができる。
【0009】更に又、屋根カバーに設けた空気流通口に
設けたシャッタを外側に向けて開くことにより、走行風
が該空気流通口より雨水貯留部内へ流入し換気口より室
内へと流入して換気が行なわれ、該シャッタを内側へ向
けて開くことによって、走行時に屋根カバーの外面に沿
って発生する負圧域により、換気口及び空気流通口を通
って室内空気が外部へと流出して換気が行なわれる。こ
のように、シャッタを外側向きに開くか内側向きに開く
かによって、外気を室内に導入する換気と、室内空気を
外部に排出する換気との切換えを自由に選択することが
でき、換気機能の向上をはかることができる。
【0010】
【実施例】以下本考案の実施例を図面を参照して説明す
る。
【0011】図1は本考案の第1の実施例を示すもので
あり、1はバスの屋根、2は屋根1の左右両側部に沿っ
て前後方向に設けられた雨樋である。3は最前方縦柱で
あり、該最前方縦柱3とその後方の縦柱(前から2番目
の縦柱)4との間には、左側は前方昇降扉5,右側は運
転室側窓(図示省略)がそれぞれ設けられ、前方昇降扉
5と運転室側窓の上部は、上部窓ガラス6となってい
て、ハイデッカバス或は2階建バスのように運転室床に
対し客室床が高くなっているバスにおいて乗客の視界向
上をはかっている。
【0012】屋根1の前方部即ち最前方縦柱3とその後
方の縦柱4との間の前方屋根部には、図1の(B)
(C)に示すように、その後方の屋根1より凹んだ凹部
11が構成され、該凹部11の左右両側部には堰部1
2,12が突出形成され、該凹部11の上部は合成樹脂
製の屋根カバー14で覆われ、該屋根カバー14の後端
は屋根1の前端部に近接対向し、凹部11,堰部12及
び屋根カバー14にて、屋根1上を前方に流れてきた雨
水が流入し一旦貯留される雨水貯留部13が車幅方向の
ほぼ全域にわたり構成される。該屋根カバー14は屋根
1の前端と前面ガラス7の上縁取付部との間の屋根外形
面を構成している。
【0013】上記堰部12,12の前端部は一部低くし
て雨水の流出路12a,12aが形成され、該流出路1
2a,12aが最前方縦柱3に設けた雨水流下路32の
上端部に連通するよう構成されている。
【0014】上記凹部11には、周囲を所定高さの囲壁
16で囲まれた換気口15が例えば左右2個所に構成さ
れており、図1(C)に示すように屋根カバー14には
上記囲壁16の上部と外周とを所定の間隙をもって覆う
換気口カバー17が一体に形成され、又該屋根カバー1
4には空気流通口14aが設けられている。
【0015】上記凹部11の下面部には、一端が上記換
気口15の下端部に連通し他端がグリル9aを介して車
室内と連通する換気ダクト8が取付けられている。9は
室内カバーである。
【0016】最前方縦柱3に設けられる雨水流下路32
は、例えば図4に示すように構成される。
【0017】即ち、図4に示すように、最前方縦柱3の
外面には上部から下部にかけて合成樹脂製の柱カバー3
1が所定間隙をもって取付けられ、該柱カバー31の前
縁は前面ガラス7の側縁取付部を覆い、全体として車体
外形面を構成するものであり、該最前方縦柱3とその外
面を覆う柱カバー31との間の空間部を雨水流下路32
とし、該雨水流下路32の上部は前記雨水貯留部13の
堰部12に形成した流出路12aに連通し、雨水貯留部
13内の雨水が雨水流下路32を通って流下排出される
ようになっている。
【0018】雨水流下路32を上記実施例のように構成
すれば、雨水流下路32の流路断面積を大きくすること
ができ、又雨水貯留部13との連通構造が簡単になると
いう利益をもたらし得るが、本考案では上記実施例以外
の任意構造の雨水流下路を採用できる。
【0019】上記において、雨天時雨樋2に沿って前方
へ流れてきた雨水はすべて一旦雨水貯留部13に入り、
ここから左右の雨水流下路32を通って流下排出され
る。従って雨量が多いときやブレーキ時等屋根前方部へ
雨水が集中してもそれは屋根の幅方向のほぼ全域にわた
り凹設した雨水貯留部13内に充分余裕をもって流入で
き、オーバフローして乗降客や道路歩行者に水がかかる
といった従来の課題はほぼ完全に解消される。
【0020】又、走行時は屋根外形面を構成する屋根カ
バー14の外面に沿って発生する負圧域により、図1
(C)の矢印のように室内空気はグリル9a,換気ダク
ト8,換気口15,囲壁16と換気口カバー17との間
の間隙,空気流通口14a或は屋根カバー14後端と屋
根1との間隙等を通って外部へと流出し、室内換気が行
われる。この場合空気流通口14aから雨水が流入して
もその内部は雨水貯留部13であるから一向に問題はな
く、流入した雨水は前述したように雨水流下路32より
流下排出される。又囲壁16によって雨水貯留部13内
に流入した雨水が換気口15内へと流れることはなく、
又外部から水滴を含んだ風が入ってきたときには該囲壁
16と換気口カバー17とで構成したラビリンスにより
水切りが行われ水滴が車室内にまで持ち込まれることは
ない。
【0021】図2は本考案の第2の実施例を示してお
り、この例では屋根カバー14に設けた空気流通口14
aを開閉するシャッタ14bを設けると共に、該シャッ
タ14bを開閉制御するモータ等のアクチュエータ14
cを設け、実線示のようにシャッタ14bを外側へ開く
ことにより、走行風が雨水貯留部13内へ流入し換気口
15,換気ダクト8を通りグリル9aより外気が室内へ
流入し、室内換気が行われるようにしたものである。又
シャッタ14bを鎖線示のように内側へ少し開いた状態
では、図1(C)に示すものと同様、負圧域により室内
空気が吸い出され室内換気が行われる。アクチュエータ
14cは室内スイッチにて作動する。
【0022】図2において上記以外の構造は図1のもの
と同じである。
【0023】図1及び図2の実施例では屋根カバー14
に換気口カバー17を一体に形成した例を示している
が、図3に示すように換気口カバー17を独立した単独
部品として構成し、該換気口カバー17を複数本(2,
3本)のステー17aにて囲壁16に取付けた構成とし
ても良い。
【0024】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、バスの屋
根前方に、屋根上を前方に流れてきた雨水がすべて流入
する雨水貯留部を屋根の幅方向全域にわたり凹設し、そ
の雨水貯留部内の雨水を最前方縦柱に設けた雨水流下路
より流下排出させる構造としたことにより、降雨量が多
いとき或はブレーキ時等、屋根上の水が多量に前方に集
中しても、この水は屋根前方部の雨水貯留部内に受け入
れられ左右の縦柱に設けた前部雨樋より流下排出される
ので、水がオーバフローして乗降客や道路歩行者にかか
るというおそれはほぼ完全になくすることができる。
【0025】又本考案では雨水のオーバフローを防止す
るために設けた雨水貯留部を利用し、該雨水貯留部内に
部分的に換気口を設け、室内換気を屋根前方部にて行う
構成を採っているので、風又は雨に対処する特殊構成は
ほとんど不要であり、囲壁と換気口カバーとからなる極
めて単純なラビリンスにて水切りを行うだけで充分所期
の換気機能を得ることができ、更に雨水貯留部は大きな
容積を持っているので換気制御用のシャッタやアクチュ
エータを設けることも容易であり、外観性の向上をもは
かり得るもので、実用上多大の効果をもたらし得るもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施例を示すもので、(A)は
バスの前部側面図、(B)は屋根カバーを取り除いた屋
根前方部分の斜視図、(C)は(B)のC−C断面図で
あり屋根カバー装着状態を示している。
【図2】本考案の第2の実施例を示す要部の縦断側面図
である。
【図3】換気口カバーの他の例を示す縦断側面図であ
る。
【図4】最前方縦柱に設けた雨水流下路の一具体例を示
す横断平面図である。
【符号の説明】
1 屋根 2 雨樋 3 最前方縦柱 7 前面ガラス 8 換気ダクト 11 凹部 12 堰部 13 雨水貯留部 14 屋根カバー 14a 空気流通口 14b シャッタ 14c アクチュエータ 15 換気口 16 囲壁 17 換気口カバー 32 雨水流下路

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋根の左右両側部に沿って前後方向に形
    成した雨樋と、最前方縦柱に沿って形成した雨水流下路
    とを設けたバスにおいて、屋根の前方部分に屋根の幅方
    向のほぼ全域にわたる凹部を形成し、該凹部の上部を覆
    い屋根外形面を構成する屋根カバーを設け、上記凹部と
    上記屋根カバーとで上記雨樋に沿って前方に流れてきた
    雨水を貯留する雨水貯留部を構成し、上記雨水流下路の
    上端部を上記雨水貯留部に連通させると共に、上記凹部
    に、周囲を所定高さの囲壁にて囲まれた換気口を部分的
    に設け、上記囲壁の上部と外周部とを所定の間隙をもっ
    て覆う換気口カバーを設け、上記屋根カバーに空気流通
    口を設けたことを特徴とするバスの前方屋根部構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載したバスの前方屋根部構
    造において、屋根カバーに設けた空気流通口に、上記雨
    水貯留部の外側又は内側に向って開くシャッタを設け
    とを特徴とするバスの前方屋根部構造。
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JPH01136081U (ja) * 1988-03-08 1989-09-18

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