JP2553225Y2 - 枕 木 - Google Patents

枕 木

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JP2553225Y2
JP2553225Y2 JP1991058696U JP5869691U JP2553225Y2 JP 2553225 Y2 JP2553225 Y2 JP 2553225Y2 JP 1991058696 U JP1991058696 U JP 1991058696U JP 5869691 U JP5869691 U JP 5869691U JP 2553225 Y2 JP2553225 Y2 JP 2553225Y2
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俊三 池松
孝信 近藤
昌之 尾崎
国昭 大西
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、バラスト道床に敷設
されて好適な枕木敷設構造に関する。
【0002】
【従来の技術】軌道列車の輸送力が増強されるようにな
ると、軌道に加わる荷重条件は厳しくなるが、その分岐
部、カーブ部においては、列車通過時にレールに横圧が
加わり、特にバラスト軌道の場合には、軌道の横ずれが
起こり易い。
【0003】そこで、PCコンクリート製枕木にあって
は、その底部の敷設面にゴム板を現場で貼付けることに
よりバラスト軌道との摩擦抵抗を大きくし、枕木のず
れ、ひいては軌道の横ずれを少なくするようにしてい
た。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、現場でのゴム
板の貼付作業は、殆どが夜間作業であるため、PCコン
クリート枕木の貼付け面が夜露等で濡れたりしているこ
とが多く、貼着できなかったり、十分な接着強度が得ら
れないという問題があった。また、貼着したゴム板も剥
離し易いものであった。
【0005】一方、木製或いは合成木材製の枕木にあっ
ては、ゴム板等を貼着することなく、そのままバラスト
道床に敷設されてレールが敷かれているため、列車通過
時、軌道の分岐部、カーブ部ではレールの横ずれが起こ
り易く、軌道修正工事を頻繁に実施しなければならなか
った。
【0006】
【課題を解決するための手段】この考案の枕木敷設構造
は、バラスト道床に敷設され、長繊維強化樹脂発泡体か
らなる枕木本体の道床敷設面に該枕木本体の長軸に交差
する方向の幅10〜80mm、深さ10〜30mmの凹
溝が形成され、該凹溝にバラストが入り込んだ状態にあ
ことを特徴としている(考案1)。
【0007】また、バラスト道床に敷設され、長繊維強
化樹脂発泡体からなる枕木本体の道床敷設面に1以上
の、径が10〜80mm、深さ10〜30mmの凹部が
形成され、該凹部にバラストが入り込んだ状態にある
とを特徴としている(考案2)。さらに、バラスト道床
に敷設され、長繊維強化樹脂発泡体の同一材料からなる
枕木本体の道床敷設面側部分が他の部分より0.1〜
0.5g/cmだけ低密度であり、他の部分の密度が
0.6〜1.0g/cmとされ、低密度の道床敷設面
側にバラストが食い込んだ状態にあることを特徴として
いる(考案3)。
【0008】考案1の枕木敷設構造において、凹溝は一
条のみならず複数条であってもよく、枕木本体の長軸に
直角に交差するもの以外、斜めに交差するものであって
もよい。凹溝が枕木本体の長軸と斜めに交差する方向の
ものである場合には、凹溝同士が互いに交差するように
複数条設けるのが好ましい。
【0009】この凹溝の形成方法としては、柱状体の枕
木本体の敷設面を切削加工することにより凹溝を形成す
る方法、別途凹溝が形成された板状体を用い、これを柱
状体の枕木本体に貼着して一体化する方法等がある。
【0010】また、考案2の枕木敷設構造においては、
凹部は枕木本体の道床敷設面の全面にわたってほぼ均等
に分散して設けられる他、枕木本体の道床敷設面の一部
に集中して、例えば道床敷設面の中央部に設けてもよ
い。そして、凹部の形成方法としては、凹溝の形成方法
と同様、直接切削加工する方法、凹部が設けられた板状
物を貼着する方法等が採用される。
【0011】なお、考案1或いは考案2の枕木敷設構造
において、凹溝或いは凹部は、枕木本体の一面のみに形
成される場合だけを意味するものではなく、通常、枕木
は四角柱状体からなり、その四側面のいずれかが道床敷
設面とされることがあるので、複数面に凹溝或いは凹部
を形成しておいてもよい。
【0012】考案3の枕木敷設構造においては、上記の
とおり、道床敷設面側の低密度部分とその他の部分(高
密度部分)とから構成されることになるが、両部分とも
長繊維強化樹脂発泡体からなる合成木材製の同一材料か
ら構成される。そして、上記高密度部分は、レールを保
持し、通過列車を支持するための主体部分である。な
お、合成木材としては、例えば、ガラスロービング等の
長繊維で補強された熱硬化性樹脂発泡体があげられる。
【0013】
【作用】考案1または考案2の枕木敷設構造において
は、道床敷設面の凹溝又は凹部にバラストが入り込み、
また、考案3の枕木敷設構造においては、道床敷設面側
の低密度部分にバラストが食い込む。従って、両者共、
バラスト道床との摩擦抵抗が大きくなり、枕木がずれ難
くなって軌道の横ずれが防止できる。
【0014】
【実施例】以下、考案1〜3のそれぞれの実施例を図面
を参照して説明する。図1は、考案1の枕木敷設構造
斜視図であり、この枕木本体1は、ガラス長繊維強化硬
質ウレタン樹脂発泡体からなる合成木材を素材とするも
ので、同質の三枚の板状体11、12、13が一体に接
着されることにより構成されている。
【0015】この枕木本体1のバラスト道床敷設面(板
状体13)に枕木本体1の長軸と直角方向に複数の凹溝
2、2・・がほぼ等間隔に形成されて枕木とされてい
る。この凹溝2、2・・の大きさは、バラスト道床に用
いられるバラスト粒度が20〜60mmであるので、幅
10〜80mm、深さ10〜30mmとする。
【0016】なお、凹溝の断面形状としては、図示のと
おりのコ字状のものの他、V字状、U字状等いずれの形
状であってもよい。この枕木がバラスト道床に敷設さ
れ、図示していないレールが敷設されると、部分的に図
示されているように、バラスト4が上記凹溝2、2・・
に入り込んだ状態になり、バラスト道床との摩擦抵抗が
増大する。従って、レールの横ずれが抑えられる。
【0017】図2は、考案1の他の実施例の枕木敷設構
造に使用する枕木をその道床敷設面より見た平面図であ
る。この実施例では、平行する凹溝2a、2a・・が枕
木本体1aの長軸と90゜以外の角度すなわち斜めに交
差する方向とされ、この凹溝2a、2a・・に交差して
凹溝2b、2b・・が設けられている。なお、枕木本体
1aの素材、凹溝2a、2a・・2b、2b・・の形
状、大きさ等は図1の場合と特に変わるところがない。
【0018】ところで、枕木には、図3に示すとおり、
レール圧力P1 と道床圧力P2 により曲げ応力が生ず
る。この曲げ応力によって、図1の実施例のように、凹
溝2、2・・が枕木本体1の長軸と直角方向に形成され
ていると、枕木は特にたわみ易くなったり、破壊し易く
なる。図2の実施例のように、凹溝2a、2a・・、2
b、2b・・を枕木本体1aの長軸と斜めに交差する方
向に形成したものは、図1の実施例に比して、曲げ応力
に対する抵抗が大きくなり、たわみや曲げ破壊の発生が
少なくなる利点がある。
【0019】図4は、考案2の実施例の部分斜視図であ
り、枕木本体1bの道床面には、上記凹溝2の代わりに
凹部3、3・・が複数個形成されている。この凹部3の
形状は、図示のとおり角形の他、丸形、三角、菱形等い
ずれでもよい。その大きさは、バラスト粒度が20〜6
0mmであるので、縦横或いは径10〜80mm、深
さが10〜30mmとする。また、この凹部3を道床面
の全面に均一に設ける他、部分的に設けてもよい。
【0020】図5は考案3の実施例の斜視図であり、こ
の枕木本体1cは、ガラス長繊維強化硬質ウレタン樹脂
発泡体からなる合成木材を素材とするもので、密度0.
6〜1.0g/cm3 (例えば密度0.74g/c
3 )である同質の二枚の板状体11c, 12cと、こ
れより薄く低密度(例えば0.62g/cm3 )の板状
体13cとが一体に接着されることにより枕木とされて
いる。
【0021】この枕木においては、下方の低密度の板状
体13c側がバラスト道床に敷設される側とされ、敷設
後、部分的に図示されているように、バラスト4が低密
度の板状体13cに食い込んだ状態になり、バラスト道
床との摩擦抵抗が増大する。従って、レールの横ずれが
抑えられる。
【0022】なお、列車の通過トン数の少ないバラスト
軌道にあっては、バラスト道床に敷設する側の板状体1
3cの密度を0.4〜0.5g/cm3 と更に低いもの
として、バラスト4の食い込みを大きくすることもでき
る。
【0023】
【考案の効果】上記したとおり、考案1及び考案2の枕
敷設構造は、道床敷設面の凹溝又は凹部にバラストが
入り込み、また、考案3の枕木敷設構造においては、道
床敷設面側の低密度部分にバラストが食い込む。従っ
て、両者共、バラスト道床との摩擦抵抗が大きくなり、
枕木がずれ難くなって軌道の横ずれが防止できる。
【0024】
【図面の簡単な説明】
【図1】考案1の枕木敷設構造の実施例の斜視図であ
る。
【図2】考案1のたの実施例の枕木敷設構造に使用する
枕木を道床敷設面から見た平面図である。
【図3】道床に敷設した枕木に加わる応力の説明図であ
る。
【図4】考案2の実施例の部分斜視図である。
【図5】考案3の枕木敷設構造の実施例の斜視図であ
る。
【符号の説明】
1、1b、1c 枕木本体、 2、2a、2b 凹溝 3 凹部 4 バラスト。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実公 平1−11761(JP,Y2) 実願 昭55−71974号(実開 昭56− 176201号)の願書に添付した明細書及び 図面の内容を撮影したマイクロフィルム (JP,U) 実願 昭53−83800号(実開 昭54− 183806号)の願書に添付した明細書及び 図面の内容を撮影したマイクロフィルム (JP,U) 実願 昭56−10577号(実開 昭57− 123802号)の願書に添付した明細書及び 図面の内容を撮影したマイクロフィルム (JP,U)

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】バラスト道床に敷設され、長繊維強化樹脂
    発泡体からなる枕木本体の道床敷設面に該枕木本体の長
    軸に交差する方向の幅10〜80mm、深さ10〜30
    mmの凹溝が形成され、該凹溝にバラストが入り込んだ
    状態にあることを特徴とする枕木敷設構造
  2. 【請求項2】バラスト道床に敷設され、長繊維強化樹脂
    発泡体からなる枕木本体の道床敷設面に1以上の、径が
    10〜80mm、深さ10〜30mmの凹部が形成さ
    れ、該凹部にバラストが入り込んだ状態にあることを特
    徴とする枕木敷設構造
  3. 【請求項3】バラスト道床に敷設され、長繊維強化樹脂
    発泡体の同一材料からなる枕木本体の道床敷設面側部分
    が他の部分より0.1〜0.5g/cmだけ低密度で
    あり、他の部分の密度が0.6〜1.0g/cmとさ
    、低密度の道床敷設面側にバラストが食い込んだ状態
    にあることを特徴とする枕木敷設構造
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3623615B2 (ja) * 1996-11-01 2005-02-23 積水化学工業株式会社 まくら木
JP2002242101A (ja) * 2001-02-21 2002-08-28 Sekisui Chem Co Ltd まくら木
EP2809846B1 (en) * 2013-01-14 2015-11-04 Greenrail S.r.l. Composite railway sleeper

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