JP2553100Y2 - テープデッキ - Google Patents

テープデッキ

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JP2553100Y2
JP2553100Y2 JP1991062143U JP6214391U JP2553100Y2 JP 2553100 Y2 JP2553100 Y2 JP 2553100Y2 JP 1991062143 U JP1991062143 U JP 1991062143U JP 6214391 U JP6214391 U JP 6214391U JP 2553100 Y2 JP2553100 Y2 JP 2553100Y2
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井 国 男 沢
隆 二 林
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Funai Electric Co Ltd
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Funai Electric Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はビデオカセット、オーデ
ィオカセットまたはディジタル記録カセットなどを装着
して記録または再生などを行うビデオテープレコーダな
どに組込まれるテープデッキに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、供給リール軸及び巻取リール軸に
ビデオカセットを装着し、キャプスタンを駆動するモー
タによって供給リール軸を巻戻し回転させ、供給リール
側にビデオテープを巻戻す技術があった。しかし、リー
ル軸の再生時及び巻戻し時の動力を受ける軸の切換え並
びに逆回転の機構とテープ弛みを防止するためにテープ
にテンションを加える機構とは、系統が別々に構成され
ていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】従来のテープデッキに
おいて、再生モードから巻戻しモードへ切換える時には
シリンダにテープが巻装されたまま、即ち、映像等の再
生出力は連続したままで、テープの走行方向が逆転する
ため、その間でテープ弛みが生じるとテープとヘッドの
当接が不充分となり、映像画面上にノイズによるに乱れ
が生じる恐れがある。また、再生モードに比して巻戻し
再生モードではテープ走行速度が速いためテープに与え
るテンションは弱くする必要がある。しかし、テープに
与えるテンションの変更は緩やかに行わなければテープ
弛みが生じる。このため再生モードから巻戻しモードへ
切換わるタイミングに合わせてテープに与えるテンショ
ンを緩やかに変更するテープデッキの提供が望まれてい
た。
【0004】
【課題を解決するための手段】然るに、本考案は、カセ
ットを装着する2つのリール軸と、該リール軸とそれぞ
れ連動する2つのギヤと、該ギヤのいずれかと択一的
に、且つ、それぞれのギヤの回転方向が逆になるように
噛合させるために揺動アームに取付けられたアイドルギ
ヤと、該アイドルギヤを駆動するモータと、前記揺動ア
ームを駆動させるモードレバーとを備え、モードレバー
が再生状態の位置から巻戻状態の位置に変わることによ
って揺動アームを駆動し、該揺動アームの駆動によって
テープを巻取るリール軸を一方から他方へ切換え、且
つ、該リール軸の回転方向が逆になることによってテー
プの走行方向を変えることができ、さらにカセットから
引出されてシリンダに巻装されているテープの走行経路
中にテープにテンションを与えるためのテープテンショ
ンポストを設けるテープデッキにおいて、前記モードレ
バーのカム面に一端を当接しシャーシに軸支されたテン
ションアームを設け、該テンションアームの他端にバネ
の一端を連結し、該バネの他端に連結されシャーシに軸
支されたテンションレバーを設けると共に、該テンショ
ンレバーに前記テープテンションポストを搭載し、且
つ、前記カム面をモードレバーが巻戻状態の位置にある
場合のテンションアームのバネ圧が再生状態の位置にあ
った場合より弱くなるように形成したことを特徴とする
ものである。
【0005】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳述
する。図1は要部の平面図、図2はVHSビデオテープ
レコーダの平面図、図3は同底面図であり、図中(1)
は平面視矩形状のデッキシャーシ、(2)は録画再生ヘ
ッドなどを取付ける回転自在なヘッドシリンダ、(3)
(4)はレール(5)(6)を介して摺動案内するスラ
イド体(7)(8)に立設させてVHSビデオカセット
(9)のテープを前記シリンダ(2)に巻装させるテー
プローディングピン、(10)(11)はカセット
(9)のテープリールを係合軸支させる供給及び巻取リ
ール軸、(12)はオーディオ信号などを入出力させる
ヘッド、(13)は消去ヘッド、(14)はキャプスタ
ン、(15)はピンチローラである。
【0006】また、図中(16)は前記カセット(9)
を支持するカセットホルダ、(17)(18)は前記シ
ャーシ(1)上面に立設させてカセット(9)出入位置
乃至記録再生位置にカセットホルダ(16)を移動自在
に取付ける左右ガイド板である。
【0007】さらに、前記シリンダ(2)右側のシャー
シ(1)上面にカム機構(19)を配設するもので、円
板形カム体(20)を備えると共に、図4にも示す如
く、カム機構(19)上側にブラケット(21)を介し
てローディングモータ(22)を固設し、プーリ(2
3)(24)及びベルト(25)を介してウォームギヤ
(26)にモータ(22)を連動連結させ、カム体(2
0)外周面に形成するウォームホィールギヤ(27)を
前記ウォームギヤ(26)に常時噛合させ、モータ(2
2)によってカム体(20)を正逆回転させるように構
成している。
【0008】さらに、前記カム体(20)によって揺動
させるカセット出入レバー(28)を設け、ラックギヤ
(29)及びカセット出入ギヤ(30)(30)などを
介して前記出入レバー(28)をカセットホルダ(1
6)に連結させ、前記出入レバー(28)の揺動と連動
してカセットホルダ(16)を前後及び上下に摺動移動
させ、リール軸(10)(11)に対しカセット(9)
を出入させるように構成している。
【0009】さらに、図3に示す如く、カム体(20)
の回転によって往復摺動させるテープローディングレバ
ー(31)をシャーシ(1)裏面に設けると共に、前記
各スライド体(7)(8)にリンク(32)(32)を
介して連結させるテープローディングアーム(33)
(34)をシャーシ(1)裏面の左右軸(35)(3
6)に揺動自在に取付け、ギヤ(37)(37)を介し
て各アーム(33)(34)を連結させ、一方のアーム
(34)にピニオンギヤ(38)及びラックギヤ(3
9)を介して前記レバー(31)を連結させ、前記レバ
ー(31)の摺動によって各アーム(33)(34)を
介してレール(5)(6)の案内によりテープローディ
ングピン(3)(4)を往復摺動させるもので、リール
軸(10)(11)に支持するカセット(9)のテープ
を各ピン(3)(4)の往動によって引出してシリンダ
(2)に巻装させる一方、各ピン(3)(4)の復動に
よってテープをカセット(9)に戻すように構成してい
る。
【0010】また、前記キャプスタン軸(14)を駆動
するフライホィールモータ(40)を備え、該モータ
(40)の出力プーリ(41)にベルト(42)を介し
てテンションプーリ(43)を連結させ、図5にも示す
如く、クラッチギヤ(44)及び揺動アーム(45)を
テンションプーリ(43)の支軸(46)上に軸支させ
ると共に、前記クラッチギヤ(44)に常時噛合させる
アイドルギヤ(47)を揺動アーム(45)に軸支させ
るもので、図5のようにクラッチレバー(48)をオフ
支持しているとき、テンションプーリ(43)とクラッ
チギヤ(44)を所定トルク以下で連動させると共に、
クラッチレバー(48)のオン支持により、テンション
プーリ(43)とクラッチギヤ(44)を一体的にキー
連結させるように構成している。
【0011】また、前記フライホィールモータ(40)
の正逆転により、ストッパ(49)(49)によって規
制する範囲内で、テンションプーリ(43)と揺動アー
ム(45)を連れ回り揺動させ、各リール軸(10)
(11)のギヤ(50)(51)のいずれかにアイドル
ギヤ(47)を択一的に噛合させ、各リール軸(10)
(11)をテープ巻取り方向に駆動するように構成して
いる。
【0012】さらに、図4及び図5に示す如く、カセッ
ト(9)から引出したときのテープ張力を保つテープテ
ンションレバー(52)、リール軸(10)(11)に
接離させるバックテンションレバー(53)(54)及
びブレーキレバー(55)(56)、並びに前記クラッ
チレバー(48)を切換えるモードレバー(57)を備
えるもので、リール軸(10)(11)に装着状態のカ
セット(9)底面に当接させてカセット(9)を所定高
さに支持するピン(58)(58)をシャーシ(1)に
立設固定させ、前記ピン(58)(58)と長孔(5
9)(59)を介してシャーシ(1)上面に左右摺動自
在に前記モードレバー(57)を取付ける。
【0013】また、前記カム体(20)の回転によって
モードレバー(57)を切換える連係レバー(60)を
備え、該レバー(60)中間をシャーシ(1)に支軸
(61)を介して回転自在に取付けると共に、カム体
(20)及びモードレバー(57)に連係レバー(6
0)両端側を連結させ、カム体(20)の正逆転によっ
て連係レバー(60)を揺動させ、モードレバー(5
7)を往復摺動させるもので、録画再生を行うテープ定
速移動モード、テープ早送りモード、テープ巻戻しモー
ドに前記各レバー(48)(52)(53)(54)
(55)(56)を切換えるように構成している。
【0014】さらに、図3及び図5に示す如く、テンシ
ョンバンド(62)中間を供給リール軸(10)に半巻
き支持させ、テープテンションポスト(63)を有する
前記テープテンションレバー(52)に連結具(64)
を介してテンションバンド(62)の一端側を連結さ
せ、またシャーシ(1)上面に固定するテンション調整
レバー(65)にテンションバンド(62)の他端側を
連結させると共に、シャーシ(1)裏面に支軸(66)
を介してテンションアーム(67)を回転自在に設け、
該テンションアーム(67)を前記テープテンションレ
バー(52)にテンションバネ(68)を介して連結さ
せるもので、ローディングピン(3)(4)によって引
出したカセット(9)のテープにテンションポスト(6
3)を弾圧させ、録画または再生時、カセット(9)の
テープに所定のテンションを与えるように構成してい
る。
【0015】さらに、図1及び図6にも示す如く、合成
樹脂製のモードレバー(57)に板バネ形の突条(6
9)を一体形成し、供給リール軸(10)を巻戻し方向
に回転開始させる巻戻し切換体を前記突条(69)によ
って形成し、突条(69)の鈎形先端部を揺動アーム
(45)の突起(70)に当接または係合させ、前記突
条(69)及び突起(70)を介してモードレバー(5
7)の往復動と連動させて揺動アーム(45)を揺動さ
せると共に、早送り段(71)、再生段(72)、及び
巻戻し段(73)を有するカム面(74)をモードレバ
ー(57)に形成し、供給リール軸(10)が巻戻し回
転開始後にテープテンションポスト(63)を巻戻し位
置(図6の仮想線A位置)に移動させるテンション解除
体を前記カム面(74)の巻戻し段(73)によって形
成し、前記テンションアーム(67)に一体形成したカ
ムフロアピン(75)を前記カム面(74)に当接さ
せ、モードレバー(57)の摺動によってカム面(7
4)の各段(71)(72)(73)にピン(75)を
移行させ、テンションレバー(52)のバネ(68)圧
を変更させるように構成している。
【0016】そして、図1及び図6の再生(録画)状態
において、カム面(74)の再生段(72)にピン(7
5)を当接させ、テンションレバー(52)に作用させ
るバネ(68)圧を最大とし、消去ヘッド(13)手前
のガイドロール(76)及び固定ポスト(77)の間
で、カセット(9)から供給されるビデオテープ(7
8)にテンションポスト(63)を圧接させ、テープ
(78)テンションを略一定に保つと共に、前記ローデ
ィングモータ(22)制御によりカム体(20)を回転
させ、連係レバー(60)を介してモードレバー(5
7)を右方向に摺動させ、テープ巻戻し動作を行わせる
場合、モードレバー(57)の突条(69)が揺動アー
ム(45)の突起(70)に当接し、該アーム(45)
を反時計方向に回転させ、供給リール軸(10)のギヤ
(50)にアイドルギヤ(47)を噛合させ、供給リー
ル軸(10)をフライホィールモータ(40)に連結さ
せた後、前記モードレバー(57)がさらに右方向に摺
動することにより、フライホィールモータ(40)がオ
ン作動して供給リール軸(10)を反時計方向に巻戻し
回転させ、また供給リール軸(10)が巻戻し回転開始
後に、前記カム面(74)の巻戻し段(73)にピン
(75)が移行し、テンションレバー(52)に作用す
るバネ(68)圧を再生時よりも小さくし、図6の仮想
線A位置にまで、テープ(78)張力によりテンション
ポスト(63)を前記バネ(68)に抗して後退させ、
テンションポスト(63)を巻戻し位置に移動させ、テ
ープ(78)巻戻し(レビュー)動作を行わせるもので
ある。
【0017】
【考案の効果】以上実施例から明らかなように本考案
は、モードレバー(57)の揺動だけでテープ走行方向
の変更とテープテンションポスト(63)を付勢するバ
ネ(68)圧を緩やかに変動させていくテープデッキを
提案したものであるから、特に、再生から巻戻し再生へ
のモードの切換を行う場合における従来技術の実用上の
不具合を防止できるものを従来技術よりもむしろ安価に
提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】要部の平面図。
【図2】ビデオテープレコーダの平面図。
【図3】同底面図。
【図4】連係レバー部の平面図。
【図5】モードレバー部の平面図。
【図6】テープテンションポスト部の平面図。
【符号の説明】(9) カセット (10)(11) リール軸(40) モータ (45) 揺動アーム (47) アイドルギヤ (50)(51) ギヤ (57) モードレバー(63) テープテンションポスト (67) テンションアーム (68) バネ (74) カム面

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カセット(9)を装着する2つのリール
    軸(10)(11)と、該リール軸(10)(11)と
    それぞれ連動する2つのギヤ(50)(51)と、該ギ
    ヤ(50)(51)のいずれかと択一的に、且つ、それ
    ぞれのギヤ(50)(51)の回転方向が逆になるよう
    に噛合させるために揺動アーム(45)に取付けられた
    アイドルギヤ(47)と、該アイドルギヤ(47)を駆
    動するモータ(40)と、前記揺動アーム(45)を駆
    動させるモードレバー(57)とを備え、モードレバー
    (57)が再生状態の位置から巻戻状態の位置に変わる
    ことによって揺動アーム(45)を駆動し、該揺動アー
    ム(45)の駆動によってテープを巻取るリール軸(1
    0)(11)を一方から他方へ切換え、且つ、該リール
    軸(10)(11)の回転方向が逆になることによって
    テープの走行方向を変えることができ、さらにカセット
    (9)から引出されてシリンダ(2)に巻装されている
    テープの走行経路中にテープにテンションを与えるため
    のテープテンションポスト(63)を設けるテープデッ
    キにおいて、前記モードレバー(57)のカム面(7
    4)に一端を当接しシャーシ(1)に軸支されたテンシ
    ョンアーム(67)を設け、該テンションアーム(6
    7)の他端にバネ(68)の一端を連結し、該バネ(6
    8)の他端に連結されシャーシ(1)に軸支されたテン
    ションレバー(52)を設けると共に、該テンションレ
    バー(52)に前記テープテンションポスト(63)を
    搭載し、且つ、前記カム面(74)をモードレバー(5
    7)が巻戻状態の位置にある場合のテンションアーム
    (67)のバネ(68)圧が再生状態の位置にあった場
    合より弱くなるように形成したことを特徴とするテープ
    デッキ。
JP1991062143U 1991-07-10 1991-07-10 テープデッキ Expired - Lifetime JP2553100Y2 (ja)

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JP1991062143U JP2553100Y2 (ja) 1991-07-10 1991-07-10 テープデッキ
FR9203310A FR2679060B1 (fr) 1991-07-10 1992-03-19 Dispositif pour charger et decharger une cassette magnetique.
GB9205991A GB2262379B (en) 1991-07-10 1992-03-19 A device for loading/unloading a tape cassette
US07/887,092 US5335877A (en) 1991-07-10 1992-05-22 Device for exchanging a tape drive mode
FR9207130A FR2683075B1 (fr) 1991-07-10 1992-06-12 Dispositif pour changer le mode d'entrainement d'une bande d'un enregistreur et lecteur de bande.
DE4244999A DE4244999C2 (de) 1991-07-10 1992-06-24 Bandgerät
DE19924220702 DE4220702C2 (de) 1991-07-10 1992-06-24 Vorrichtung zum Antrieb einer Bandkassette
GB9214719A GB2257560B (en) 1991-07-10 1992-07-10 A device for altering a tape drive mode
HK193596A HK193596A (en) 1991-07-10 1996-10-24 A device for altering a tape drive mode

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JP1991062143U JP2553100Y2 (ja) 1991-07-10 1991-07-10 テープデッキ

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JPH058727U JPH058727U (ja) 1993-02-05
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61167818A (ja) * 1985-01-19 1986-07-29 Chino Works Ltd 記録計
JPH02121146A (ja) * 1988-10-28 1990-05-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd 磁気記録再生装置
JPH02236851A (ja) * 1989-03-10 1990-09-19 Mitsubishi Electric Corp 磁気テープ駆動装置

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