JP2552927B2 - π/4シフトQPSK信号の復調装置 - Google Patents

π/4シフトQPSK信号の復調装置

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JP2552927B2 JP2016414A JP1641490A JP2552927B2 JP 2552927 B2 JP2552927 B2 JP 2552927B2 JP 2016414 A JP2016414 A JP 2016414A JP 1641490 A JP1641490 A JP 1641490A JP 2552927 B2 JP2552927 B2 JP 2552927B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、π/4シフトQPSK信号を復調するπ/4シフ
トQPSK信号の復調装置に関するものである。
〔従来の技術〕 第10図は従来の復調装置としての4位相変調信号(以
下、QPSK信号という)用判定帰還型コスタスループの構
成を示すブロック図であり、図において、1はQPSK信号
の入力端子、2は入力信号と基準信号とを位相比較する
第1の位相比較器(以下、第1のPSDという)、3は入
力信号と基準信号をπ/2移相した信号とを位相比較する
第2の位相比較器(以下、第2のPSDという)、4は基
準信号をπ/2移相するπ/2移相器、5は前記第1及び第
2のPSD2,3の出力信号の符号を判定する符号判定器、6
は前記第1のPSD2の出力信号と前記符号判定器5から出
力される第2のPSD3の出力信号の符号とを乗算する第1
の乗算器、7は前記第2のPSD3の出力信号と前記符号判
定器5から出力される第1のPSD2の出力信号の符号とを
乗算する第2の乗算器、8は前記第1及び第2の乗算器
6,7の出力信号を加算する加算器、9は前記加算器8の
出力信号を帯域制限するループフィルタ(以下、LFとい
う)、10は前記LF9で帯域制限された加算信号に応じ
て、発振周波数が制限される電圧制御発振器(以下、VC
Oという)、11,12は出力端子である。
次に動作について説明する。受信されたQPSK信号は入
力端子1に入力される。この入力信号は分岐され、一方
は第1のPSD2に、他方は第2のPSD3に入力される。そし
て第1のPSD2に入力された入力信号はVCO10の出力信号
(基準信号)によって位相検波され、同様に第2のPSD3
に入力された入力信号もπ/2移相器4の出力信号(基準
信号の位相をπ/2だけずらした信号)によって位相検波
される。
いま、入力端子1に第(1)式で表されるQPSK信号が
入力されたとする。
s(t)=Asin{ωst+(2k(t)+1)π/4+θ} ……(1) この第(1)式において、Aは入力信号の振幅、ω
はその中心角速度、θはその初期位相、そしてk
(t)は変調信号を表現するもので、そのクロック周期
ごとに変化するP,Q2チャンネルの変調信号の論理(1,
1),(1,0),(0,0),(0,1)に応じて、それぞれk
(t)=0,k(t)=1,k(t)=2,k(t)=3の値を
とるものとする。
一方、VCO10の出力信号は第(2)式で表される。
V(t)=2cos(ωvt+θ) ……(2) この第2式において、係数2はVCO10出力信号の振
幅、ωはその中心角速度、θは初期位相である。
ここで第1のPSD2の出力信号は上記2つの信号の積の
低域成分で与えられる。これをP1(t)とすると、 P1(t)=Asin{(ω−ω)t +(2k(t)+1)π/4+(θ−θ)}……(3) さらにこの第(3)式においてω=ωとすると第
(4)式のようになり、この出力信号は第12図(a)の
ようになる。
P1(t)=Asin{(2k(t)+1)π/4 +(θ−θ)} ……(4) 一方、π/2移相器4の出力信号は第(5)式で与えら
れる。
Vd(t)=2sin(ωvt+θ) ……(5) ここで、第(5)式の信号は第2のPSD3に入力され、
ω=ωとしたときの出力信号は第(6)式で表さ
れ、第12図(b)のようになる。
P2(t)=Acos{(2k(t)+1)π/4 +(θ−θ)} ……(6) さて、第1のPSD2の出力信号は2つに分岐され、一方
は第1の乗算器6に、他方は符号判定器5に入力され
る。同様に、第2のPSD3の出力信号も2つに分岐され、
一方は第2の乗算器7に、他方は符号判定器5に入力さ
れる。
ここで、符号判定器5の構成を第11図を用いて説明す
る。符号判定器5は2つの入力信号端子5a,5bと、2つ
のコンパレータ5c,5dと、2つの出力信号端子5e,5fとか
ら構成されている。ここでいうコンパレータは入力信号
の符号を判定するもので、入力信号をX(t)、出力信
号をY(t)としたとき、その機能を第(7)式で表す
ことができる。
Y(t)=1 X(t)≧0 =1 X(t)<0 ……(7) こうして第1の乗算器6の他方の入力には第(6)式
の信号の符号が入力され、第2の乗算器7の他方の入力
には第(4)式の符号が入力される。
ここで、第1の乗算器6の出力信号をVM1(t)とす
ると、第1の乗算器6の出力信号は第(8)式で表さ
れ、第12図(c)のようになる。
同様に、第2の乗算器7の出力信号をVM2(t)とす
ると、第2の乗算器7の出力信号は第(9)式で表さ
れ、第12図(d)のようになる。
次に加算器8において第(8)式から第(9)式を引
くと、その出力信号eo(t)はk(t)の値にかかわら
ず第(10)式で表され、第12図(e)のようになる。
このe0(t)は位相誤差電圧と称され、LF9を通して
(帯域制限されて)VCO10の周波数制御端子に入力さ
れ、θ=θになるように制御される。この時のVCO1
0の出力信号は第(11)式で表される。
V(t)=2cos(ωst+θ+nπ/2) ……(11) n=0,1,2,3 これは、再生基準搬送波(基準信号)とよばれ、入力
信号と同期している。cosの中のnπ/2の項は同期した
位相の曖昧さを示すものであり、nは等確率で0,1,2,3
のいずれかに落ち着く。
なお、上記のようなQPSK信号用判定帰還型コスタスル
ープについては、フロイド エム ガードナー(Floyd
M.Gardner)著,ジョン ワイリー アンド サンズ(J
OHN WILEY & SONS)社発行,「フェイズロック テク
ニック(Phaselock Techniques)」,P.223にも示されて
いる。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来の復調装置としてのQPSK信号用判定帰還型コスタ
スループは以上のように構成されているので、1シンボ
ルごとに位相がπ/4シフトされるπ/4シフトQPSK信号を
入力すると、VCOの出力が交互に、 V(t)=2cos(ωst+θ+nπ/2) ……(11) n=0,1,2,3 と、 V(t)=2cos(ωst+θ+nπ/2+π/4) ……(12) n=0,1,2,3 に収束するように制御されるので、入力信号(π/4シフ
トQPSK信号)に同期できないという課題があった。
この発明は上記のような課題を解消するためになされ
たもので、QPSK信号用判定型帰還型コスタスループにπ
/4シフトQPSK信号を入力する場合でも、第(11)式,第
(12)式のどちらか一方へ安定して収束し、復調可能な
π/4シフトQPSK信号の復調装置を得ることを目的とす
る。
〔課題を解決するための手段〕
この発明に係るπ/4シフトQPSK信号の復調装置は、従
来の復調装置としてのQPSK信号用判定帰還型コスタスル
ープに−π/4シフト回路を設け、この−π/4シフト回路
で符号判定器に入力される第1及び第2のPSDからの出
力信号を、シンボル周期ごとに0、あるいは−π/4だけ
交互に位相回転させ、入力されるπ/4シフトQPSK信号の
π/4シフト成分を除去するようにしたものである。
〔作 用〕
この発明における−π/4シフト回路は、第1及び第2
のPSDからの出力信号を、シンボル周期で0、あるいは
−π/4だけ交互に位相回転させることで、入力されるπ
/4シフトQPSK信号のπ/4シフト成分を除去する。
〔実施例〕
以下、この発明の一実施例を図について説明する。
第1図はこの発明の第1の実施例によるπ/4シフトQP
SK信号の復調装置の構成を示すブロック図であり、従来
の復調装置としてのQPSK信号用判定帰還型コスタスルー
プと同一または相当部分には同一符号を付して説明を省
略する。
図において、20,21は第1及び第2のPSD2,3からの出
力信号を外部へ出力するための出力端子、22はシンボル
クロックの入力端子、23は前記入力端子22からシンボル
クロックを入力して、シンボル周期ごとにイネーブル信
号及びディセーブル信号を交互に出力するタイミングコ
ントローラ、24は前記タイミングコントローラ23から出
力されるイネーブル信号を入力すると、第1及び第2の
PSD2,3の出力信号を−π/4だけ位相回転させ、前記タイ
ミングコントローラ23から出力されるディセーブル信号
を入力すると、第1及び第2のPSD2,3の出力信号を0位
相回転(そのまま出力)する−π/4シフト回路である。
次にこの第1の実施例の動作について説明する。
入力端子1から入力された入力信号(π/4シフトQPSK
信号)はまず2つに分岐され、第1及び第2のPSD2,3に
それぞれ入力される。いま、入力信号Sπ/4(t)が第
(13)式で表されるものとすると、 Sπ/4(t)=Asin(ωst+α+θ) ……(13) αは以下のような信号の位相を表し、π/4シフトQP
SK信号の位相変還状態は第2図のようになる。
α∈{0,π/2,3π/2} for k=odd(奇数) α∈{π/4,3π/4,5π/4,7π/4}for k=even(偶
数) また、VCO10の出力は従来例と同様に第(2)式で表
されるものとし、ここで第1のPSD2の出力信号Pπ/4,1
(t)は前記第(2)及び第(13)式の積の低域成分で
与えられ、ω=ωの場合、 Pπ/4,1(t)=Asin{α+(θ−θ)} ……(14) となり、一方、第2のPSD3の出力信号Pπ/4,2(t)は
第(15)式で表される。
π/4,2(t)=Acos{α+(θ−θ)} ……(15) この第1及び第2のPSD2,3の出力信号はタイミングコ
ントローラ23で制御される−π/4シフト回路24に入力さ
れる。この−π/4シフト回路24は前記タイミングコント
ローラ23からシンボル周期で交互にイネーブル信号、あ
るいはディセーブル信号が入力され、イネーブル信号を
入力すると該第1及び第2のPSD2,3の出力信号を−π/4
位相回転させ、ディセーブル信号を入力するとそのまま
出力する。
いま、タイミングコントローラ23がk=oddの場合イ
ネーブル信号を出力し、k=evenの場合ディセーブル信
号を出力するものとすると、−π/4シフト回路24の出力
信号V−π/4,1(t)(入力信号Pπ/4,1(t)に対す
る出力信号)、V−π/4,2(t)(入力信号P
π/4,2(t)に対する出力信号)は第(16)及び第(1
7)式のように表され、θ=θの場合の−π/4シフ
ト回路24の動作による位相遷移状態は第3図(a)のよ
うに、また、−π/4シフト回路24の出力信号の位相遷移
状態は第3図(b)のようになる。
−π/4,1(t)=Asin{β+(θ−θ)} ……(16) V−π/4,2(t)=Acos{β+(θ−θ)} ……(17) ここで、β∈{π/4,3π/4,5π/4,7π/4} この−π/4シフト回路24の出力である第(16)式及び
第(17)式は従来例の第(4)及び第(5)式とそれぞ
れ一致しているので、加算器8の出力は従来例と同様に
第(10)式で表される。
そして、加算器8の出力信号eo(t)(第(10)式)
はLF9を通して(帯域制限されて)VCO10に入力され、こ
のVCO10でθ=θとなるように発信周波数が制御さ
れる。この時のVCO10の出力信号(基準信号)は従来例
と同様に第(11)式で表される。
次にタイミングコントローラ23がk=evenの場合イネ
ーブル信号を出力し、k=oddの場合ディセーブル信号
を出力するものとすると、−π/4シフト回路24の出力信
号W−π/4,1(t)(入力信号P1(t)に対する出力信
号)、W−π/4,2(t)(入力信号P2(t)に対する出
力信号)は第(18)及び第(19)式のように表され、θ
=θの場合の−π/4シフト回路24の動作による位相
遷移状態は第4図(a)のように、また、−π/4シフト
回路24の出力信号の位相遷移状態は第4図(b)のよう
になる。
−π/4,1(t)=Asin{γ(θ−θ)} ……(18) W−π/4,2(t)=Acos{γ(θ−θ)} ……(19) ここで、γ∈{0,π/2,3π/2} この−π/4シフト回路24の出力信号である第(18)及
び第(19)式は、従来例の第(4)及び第(5)式を−
π/4だけ位相回転させたものであり、よって、加算器8
の出力信号eo1(t)は第(20)式で表され、この出力
信号eo1(t)の制御電圧は第5図のようになる。
そして、この加算器8の出力信号eo1(t)はLF9を通
して(帯域制限されて)VCO10に入力され、このVCO10で
θ=θになるように発振周波数が制御される。この
時のVCO10の出力信号V1(t)は第(21)式で表され
る。
V1(t)=2cos{ωst+θ+(2m+1)・π/4} ……(21) m=0,1,2,3 このVCO10の出力信号V1(t)は第(11)式と同様
に、第4図(b)に示す再生基準搬送波(基準信号)と
呼ばれ、入力信号と同期している。
以上のようにVCO10の出力信号は第(11)式(k=odd
で−π/4だけ位相回転させる)、あるいは第(21)式
(k=evenで−π/4だけ位相回転させる)に収束し、よ
って第(11)式あるいは第(21)式を基準信号として出
力端子20,21から安定したπ/4シフトQPSK信号の復調波
形(信号)を取り出すことが可能となる。
なお、上記実施例では、第1及び第2のPSD2,3の出力
信号を−π/4シフト回路24に入力するように構成した
が、加算器8の出力信号を−π/4シフト回路24に入力す
るように構成しても同様の効果を奏する。
第6図はこの発明の第2の実施例によるπ/4シフトQP
SK信号の復調装置の構成を示した図であり、第1の実施
例(第1図)において、第1及び第2のPSD2,3の出力信
号を入力していた−π/4シフト回路24を、加算器8の出
力信号を入力するように構成したものである。
次にこの第2の実施例の動作について説明する。
入力端子1にπ/4シフトQPSK信号が入力されると、加
算器8の出力信号は第(13)式において、k=oddの場
合とk=evenの場合とで異なり、k=evenの場合は第7
図(a)のようになり、k=oddの場合は第7図(b)
のようになる。この加算器8の出力信号とタイミングコ
ントローラ23で制御される−π/4シフト回路24に入力す
ることで、−π/4シフト回路24の出力信号は第7図
(a)、あるいは同図(b)のどちらかに収束し、VCO1
0の出力信号は第(11)式あるいは第(21)式のどちら
かへ落ち着くので、該VCO10の出力信号を基準信号とす
る同期検波復調が可能となる。
また、上記第1及び第2の実施例では従来の復調装置
としてのQPSK信号用判定帰還型コスタスループ(第10
図)に−π/4シフト回路24を設けた構成を示したが、4
逓倍−PLL回路に符号反転器を設けて構成しても同様の
効果を奏する。
第8図はこの発明の第3の実施例によるπ/4シフトQP
SK信号の復調装置の構成を示すブロック図であり、第1
及び第2の実施例(第1図及び第6図)における各構成
部と同一または相当部分に同一符号を付して説明を省略
する。
図において、30は入力端子1から入力されるπ/4シフ
トQPSK信号を4倍する4逓倍器、31は前記4逓倍器30に
より増幅された入力信号とVCO10から出力される基準信
号とを位相比較する第3のPSD、32は前記第3のPSD31の
出力信号の符号を、タイミングコントローラ23のシンボ
ル周期での制御により反転させる符号反転器、33はLF、
34はVCO、35はVCO34から出力される基準信号を4分周す
る4分周器である。
次にこの第3の実施例の動作について説明する。
入力端子1に入力されたπ/4シフトQPSK信号は2つに
分岐され、それぞれ4逓倍器30、第1のPSD2、第2のPS
D3に入力される。いま、入力信号Sπ/4(t)を第1の
実施例と同様(第(13)式)とすると、この入力信号は
4逓倍器30で4逓倍され、第(30)式のように表される
出力信号S×4(t)を出力する。
×4(t)=A4sin4(ωst+α+θ) =Kcos{4(ωst+α+θ)} =Kcos(4ωst+4θ+ξ) ……(30) ただし、ξ=0(k=odd) =π(k=even) K=A4/8 また、4逓倍の周波数成分以外は簡単のため除去され
ているものとする。
次に、VCO34の出力信号V×4(t)は第(3)式で
表される。
×4(t)=−2sin(4ωvt+4θ) ……(31) この4逓倍器30の出力信号及びVCO34の出力信号を入
力する第3のPSD31の出力信号P3(t)は第(32)式の
ように前記2信号の積で表され、k=oddの場合の出力
信号は第9図(a)、k=evenの場合の出力信号は第9
図(b)のようになる。
P3(t)=S×4(t)×V×4(t) =Ksin{4(θ−θ)+ξ ……(32) ただし、ω=ωで、高調波成分は除去されている
ものとする。
さらに、この第3のPSD31の出力信号は符号反転器32
に入力されるが、この符号反転器32では、タイミングコ
ントローラ23からシンボル周期で交互にイネーブル信号
とディセーブル信号を入力し、該イネーブル信号を入力
した場合、該入力信号(第3のPSD31の出力信号)の符
号を反転し、ディセーブル信号を入力した場合にはその
まま出力する。
いま、タイミングコントローラ23がk=oddの場合に
イネーブル信号を出力しk=evenの場合にディセーブル
信号を出力するものとすると、該符号反転器32の出力信
号Vinv(t)は第(33)式のように表される。
Vinv(t)=Ksin{4(θ−θ)+π}……(33) この符号反転器32の出力信号はLF33を通して(帯域制
御されて)VCO34に入力され、このVCO34でθ=θ
なるように発振周波数を制御することで該VCO34の出力
信号V×4(t)は第(34)式のように収束する。
×4(t)=−2sin(4ωst+4θ+π) ……(34) そして、このVCO34の出力信号は4分周器35に入力さ
れ、第(35)式のような4分周された出力信号V
÷4(t)を出力する。
÷4(t)=−2sin{ω+θ+(2m+1)π/4} m=0,1,2,3 =2cos{ωst+θ+(2l+1)π/4} ……(35) l=0,1,2,3 また、同様に、タイミングコントローラがk=oddの
場合にディセーブル信号を出力し、k=evenの場合にイ
ネーブル信号を出力するとしたときの前記4分周器35の
出力信号V÷4(t)は第(36)式のように表される。
÷4(t)=2ocs(ω+θ+jπ/2)……(36) j=0,1,2,3 以上のことからも明らかなように、4分周器35の出力
信号を表す第(35)及び第(36)式は第(11)及び第
(20)式と一致しており、基準信号となる。そして、こ
の基準信号は2つに分岐され、一方は第1のPSD2へ、他
方はπ/2移相器4を通って第2のPSD3へ入力され、それ
ぞれ入力信号(π/4シフトQPSK信号)と位相比較され
て、出力端子20,21から入力されたπ/4シフトQPSK信号
の復調波形(信号)出力される。
〔発明の効果〕
以上のように、この発明によれば、従来のQPSK信号用
判定帰還型コスタスループにシンボル周期で交互に0、
あるいは−π/4位相回転させる−π/4シフト回路を設
け、入力されるπ/4シフトQPSK信号のπ/4シフト成分を
除去するようにしたので、π/2位相ごとに安定点を有
し、該π/4シフトQPSK信号の同期検波復調を可能にする
π/4シフトQPSK信号の復調装置が得られるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の第1の実施例による復調装置の構成
を示すブロック図、第2図は入力されるπ/4シフトQPSK
信号の位相遷移状態を示す図、第3図はこの発明の第1
の実施例における−π/4シフト回路のk=oddでイネー
ブル信号を入力する場合の動作及び出力信号の位相遷移
状態を示す図、第4図はこの発明の第1の実施例におけ
る−π/4シフト回路のk=evenでイネーブル信号を入力
する場合の動作及び出力信号の位相遷移状態を示す図、
第5図はこの発明の第1の実施例における加算器の出力
信号を示す図、第6図はこの発明の第2の実施例による
復調装置の構成を示すブロック図、第7図はこの発明の
第2の実施例における加算器の出力信号を示す図、第8
図はこの発明の第3の実施例による復調装置の構成を示
すブロック図、第9図はこの発明の第3の実施例による
第3のPSDの出力信号を示す図、第10図は従来の復調装
置としてのQPSK信号用判定帰還型コスタスループの構成
を示すブロック図、第11図はQPSK信号信号用判定帰還型
コスタスループにおける符号判定器の構成を示すブロッ
ク図、第12図はQPSK信号用判定帰還型コスタスループに
おける各構成部の出力波形を示す図である。 図において、2,3は第1及び第2のPSD、4はπ/2移相
器、5は符号判定器、6,7は第1及び第2の乗算器、8
は加算器、9はLF、10はVCO、24は−π/4シフト回路で
ある。 なお、図中、同一符号は同一、又は相当部分を示す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】π/4シフトQPSK信号を入力し、基準信号と
    位相比較する第1の位相比較器と、前記π/4シフトQPSK
    信号を入力し、前記基準信号をπ/2移相した信号と位相
    比較する第2の位相比較器と、前記第1及び第2の位相
    比較器の出力信号を入力し、それぞれを実部信号、虚部
    信号とする複素信号とみなして、ディセーブル/イネー
    ブルの外部信号に応じて前記複素信号の位相を0、ある
    いは−π/4だけ位相回転する−π/4シフト回路と、シン
    ボルクロックを入力し、前記クロックの偶数番目にディ
    セーブル信号、奇数番目にイネーブル信号、あるいは、
    奇数番目にディセーブル信号、偶数番目にイネーブル信
    号のように、交互にディセーブル信号、イネーブル信号
    を前記−π/4シフト回路の外部信号として入力するタイ
    ミングコントローラと、前記−π/4シフト回路の2つの
    出力信号を入力し、該2つの出力信号の符号をそれぞれ
    判定する符号判定器と、前記−π/4シフト回路の一方の
    出力信号と前記符号判定器の出力である他方の出力信号
    の符号とをそれぞれ乗算する第1及び第2の乗算器と、
    前記第1及び第2の乗算器の出力信号を加算する加算器
    と、前記加算器の出力信号を帯域制限するループフィル
    タと、前記ループフィルタにより帯域制限された加算器
    の出力信号に応じて、前記基準信号の発振周波数を変更
    する電圧制御発振器とを備えたπ/4シフトQPSK信号の復
    調装置。
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