JP2577933B2 - フェーズ・ロックド・ループ - Google Patents

フェーズ・ロックド・ループ

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JP2577933B2
JP2577933B2 JP62280793A JP28079387A JP2577933B2 JP 2577933 B2 JP2577933 B2 JP 2577933B2 JP 62280793 A JP62280793 A JP 62280793A JP 28079387 A JP28079387 A JP 28079387A JP 2577933 B2 JP2577933 B2 JP 2577933B2
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はフェーズ・ロックド・ループに係り、特に電
圧制御発振器(VCO)のジッタの低減が可能なフェーズ
・ロックド・ループに関する。
(発明の背景) データの電力線搬送において、そのデータのモデムに
電源周波数同期で、かつ、周波逓倍を行い位相同期を行
う必要性から、電源周波数のフェーズ・ロックド・ルー
プ(以下、PLLと略す)による逓倍を行う場合、PLLは逓
倍数が増すとVCOのジッタもその分増強されて問題とな
る。
そこで、本発明は、この問題と取組み、方式的に改善
する方法を考え出したものである。
(従来の技術) PLLは、変調器や復調器、サーボシステム、その他の
幅広く使われてきている。そのPLLは基本的には第5図
に示す構成で代表できる。
まず、入力信号ei(t)は入力端子1より位相比較
器2に供給される。一方、電圧制御発振器(すなわち、
VCO)4の出力信号eo(t)は出力端子5に出力される
と共に、位相比較器2に帰還され、入力信号ei(t)
と位相比較が行われる。位相比較器2の出力信号er
(t)は誤差信号として出力され、さらにループフィル
タ3を介して誤差電圧Er(t)に変換されてVCO4に供給
され、VCO4の発振出力の位相が制御され、入力信号ei
(t)と同期した出力信号eo(t)が出力される。
今、入力信号ei(t)の位相をθi、位相比較器2
の利得をKc、ループフィルタ3の伝達関数をF(s)、VCO
4の利得をKo/s、出力信号eo(t)の位相をθoとすれ
ば、ループの伝達関数θo(s)/θi(s)は、 で表わされる。このループの伝達関数θo(s)/θi
(s)より、ループの自然角周波数ωn、ダンピングフ
ァクタζ、ロックレンジ△ω、キャプチャレンジ△ω
などが求められる。また、ループにおける帯域は、使
用目的に応じて決める必要があるが、ループ帯域は、ル
ープ利得、ループフィルタF(s)の遮断周波数によっ
て決まる。
(発明が解決しようとする問題点) PLLにおいて、VCOの一時的な位相誤差(一般にジッタ
と呼んでいる)、すなわちジッタは、PLLを用いた周波
数逓倍において問題となりやすく、逓倍数が増えるに従
ってジッタが増強される。このジッタを抑え込むには、
ループの帯域を広げる必要が生じるが、反面、誤差信号
の交流成分が無視できない状態に至るため、その交流成
分によりVCOの発振周波数が変調(角度変調)されて問
題になる。すなわち、ジッタ問題と変調問題が板挟みに
なる問題点があった。
そこで、本発明は従来のPLLに見られるジッタ問題と
変調問題との板挟みを改善するPLLを提供することを目
的とする。
(問題点を解決するための手段) 本発明は上記の目的を達成するために、入力信号と電
圧制御発振器の出力信号との位相比較を行い得た誤差信
号をループフィルタを介して誤差電圧に変換し、前記電
圧制御発振器に供給するフェーズ・ロックド・ループに
おいて、前記電圧制御発振器の出力信号を分周した分周
信号と前記入力信号との位相比較を行う第1の位相比較
器と、前記分周信号をデジタル回路によりπ/2位相推移
せしめたπ/2移相分周信号を得る移相器と、前記π/2移
相分周信号と前記入力信号をπ/2移相したπ/2移相信号
との位相比較を行う第2の位相比較器と、前記第1の位
相比較器の出力と前記第2の位相比較器の出力とを演算
して前記誤差信号を生成する演算手段とを有し、前記移
相器を構成する前記デジタル回路は、前記電圧制御発振
器の出力信号と前記分周信号との演算を行うことによ
り、遅れ要素を持たない前記分周信号のπ/2位相推移を
行うことを特徴とするフェーズ・ロックド・ループを提
供するものである。
(実 施 例) 本発明になるPLLの一実施例について、以下に図面と
共に説明する。本発明の構成を第1図に、その各部の波
形を第2図に、第1図の構成と等価な基本構成を第3
図、第4図に示す。
第1図において、入力信号ei(t)は入力端子11よ
り位相比較器13及びπ/2移相器12にそれぞれ供給され
る。π/2移相器12よりの出力信号eh(t)は位相比較
器14に供給される。
一方、VCO17より1/2分周器18を介して得られた出力信
号eo(t)は位相比較器13に供給されて入力信号ei
(t)と位相比較が行われる。また、VCO17の出力と出
力信号eo(t)とのEx−ORゲート19による排他的論理
和の出力信号eoh(t)は位相比較器14に供給され、π
/2移相器12の出力信号eh(t)と位相比較が行われ
る。尚、上記したEx−ORゲート19の動作は、乗算動作と
等価であるため、周知の論理回路の乗算手段を用いても
良いことは勿論である。
位相比較器13の出力信号ec1(t)と位相比較器14の
出力信号ec2(t)は演算回路15に供給されて加算が行
われ、加算による誤差信号er(t)は次段のループフ
ィルタ(LF)16を介して誤差電圧Er(t)に変換されて
VCO17に供給される。
このような一巡のフィードバックループにより、入力
信号ei(t)に出力信号eo(t)は位相的に同期した
ものとなる。
今、入力信号ei(t)をcosωt[第2図の(a)の
波形]とする。従って、π/2移相器12の出力信号eh
(t)はsinωt[第2図の(b)の波形]となる。
一方、VCO17の出力信号を1/2分周器18を介して得られ
た出力信号eo(t)の展開式eo(ωt)は、 となり、第2図の(d)に示す波形となる。
また、Ex−ORゲート19の出力信号eoh(t)は、その
展開式eoh(ωt)として、 となり、第2図の(e)に示される波形となる。
位相比較器13,14には±π/2型の位相比較器(平衡変
調器、又はアナログ乗算器と機能的に同等なもの)を使
用している。
従って、位相比較器13の出力信号ec1(t)の展開式
ec1(ωt)は、 となり、第2図の(f)に示される波形となる。
又、位相比較器14の出力信号ec2(t)の展開式ec2
(ωt)は、 となり、第2図の(g)で示される波形となる。
なお、従来のPLLは、位相比較器出力信号として
(4)式に示されるものと同じであり、この出力信号の
基本周波数は右辺第1項のsin2ωtで示されるように、
VCO出力の2倍の周波数となっている。
次に、演算回路15により加算した出力信号、すなわち
誤差信号er(t)の展開式er(ωt)は、 となり、第2図の(h)で示される波形となる。
(6)式からも明らかなように、基本周波数はsin4ω
tであり、従来のPLLの位相比較器出力の2倍の周波数
(すなわち、位相比較器入力信号の4倍の周波数)とな
っている。
次に、一巡のループ動作を第4図により説明する。す
なわち、第1図の構成は第3図の構成と等価であり、第
3図の構成は第4図と等価でもある。第1図の位相比較
器13は、第3図の位相比較器22に相当し、第1図の位相
比較器14は第3図の位相比較器23に相当する。また、第
1図の1/2分周器18は第3図の1/2分周器27に相当し、第
1図のEX−ORゲート19は第3図の1/2分周器28に相当す
る。更に、第3図の位相比較器22,23は第4図の位相比
較器32に相当し、第3図の1/2分周器27,28は第4図の1/
2分周器35に相当する。
第4図において、入力端子を31、位相比較器を32、ル
ープフィルタを33、VCOを34、1/2分周器を35、出力端子
36としている。
今、位相比較器32の変換利得をKc、ループフィルタ33
の伝達関数をF(s)、VCO34の変換利得をKo/s、1/2分
周器35の利得をKdとし、入力信号θi(s)に対して出
力信号θo(s)は、 (但し、K=Kc・Ko・Kd) であり、従来のPLLに比し、Kc=2,Kd=1/2の利得配分よ
り異なることがなく、PLLの基本性質は(7)式からも
明らかなように従来のPLLと変らない。
なお、本発明のフェーズ・ロックド・ループの一実施
例を第1図に示したが、VCO17の出力よりの1/2分周信号
と、その1/2分周信号に対してπ/2移相した1/2分周信号
は、上記した一実施例によるものに限定することがな
く、また、演算回路17では加算に限らず、減算(但し、
位相比較器入力信号の位相が逆の場合)でも良い。但
し、この場合の一巡フィード・バック・ループは負帰還
動作が原則となっている。
(発明の効果) 以上の如く、本発明のフェーズ・ロックド・ループ
は、PLLの基本的性質を変えることなくループフィルタ
に供給される誤差信号の周波数が位相比較器に供給され
る信号周波数の4倍となり、従って、使用目的に応じて
設計の自由度が向上する。すなわち、従来のPLLに基本
的に生じるジッタ問題(主にVCOのジッタ)について
は、従来のPLLに比しループ帯域を2倍に広げられるた
め、ジッタは少なくとも1/2以下に低減させることが可
能である。(VCOのジッタは、VCOにおけるトランジスタ
の1/fノイズが主成分になっているため、ループフィル
タの遮断周波数を高域に2倍の周波数へシフトした場合
に、ジッタは2倍以上押さえることができる。) また、ジッタのレベルを基準に置いた場合、VCOへの
誤差電圧中のAC分は1/2以下に押え込むことができ、従
って、そのことに比例して変調現象が押えられる等の特
長を持っている。
また、本発明はPLLによる周波数逓倍において改善に
よる効果が大きく得られる。
更に、本発明によるPLL中に遅延回路を用いないの
で、ロックレンジを拡大することが可能となり、入力信
号に大幅な周波数変動が生じたり、この入力信号に雑音
が含まれる場合があったとしても安定した位相同期出力
を得ることができる。
更にまた、上記した遅延回路をPLL中に用いる場合、
この遅延回路は一般に高次のフィルタもしくは等価な手
段により入力信号の遅延による位相推移を行うため、位
相推移した出力信号に遅れ要素が生じ、ループの安定な
位相同期動作ができないためこの遅れ要素を補償する手
段が必須となる。これに対し、本発明によるPLLは、上
述したように、Ex−ORゲート等のデジタル回路を用いる
ことにより周波数の関数に依存しない、即ち、遅れ要素
が生じることのない入力信号の位相推移を行うことがで
きるため、安定した位相同期出力を得ることができると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明になるフェーズ・ロックド・ループの一
実施例の構成を示す図、第2図は第1図中の各部の波形
を示す図、第3図は本発明になるフェーズ・ロックド・
ループの基本構成を示す図、第4図は同じく基本構成を
示す図、第5図は従来のフェーズ・ロックド・ループの
構成を示す図である。 1,11,21,31……入力端子、 2,13,14,22,23,32……位相比較器、 3,16,25,33……ループフィルタ(LF)、 4,17,26,34……電圧制御発振器(VCO)、 5,20,29,36……出力端子、 12……π/2移送器、15,24……演算回路、 18,28,35……1/2分周器、 19……EX−ORゲート。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力信号と電圧制御発振器の出力信号との
    位相比較を行い得た誤差信号をループフィルタを介して
    誤差電圧に変換し、前記電圧制御発振器に供給するフェ
    ーズ・ロックド・ループにおいて、 前記電圧制御発振器の出力信号を分周した分周信号と前
    記入力信号との位相比較を行う第1の位相比較器と、 前記分周信号をデジタル回路によりπ/2位相推移せしめ
    たπ/2移相分周信号を得る移相器と、 前記π/2移相分周信号と前記入力信号をπ/2移相したπ
    /2移相信号との位相比較を行う第2の位相比較器と、 前記第1の位相比較器の出力と前記第2の位相比較器の
    出力とを演算して前記誤差信号を生成する演算手段とを
    有し、 前記移相器を構成する前記デジタル回路は、前記電圧制
    御発振器の出力信号と前記分周信号との演算を行うこと
    により、遅れ要素を持たない前記分周信号のπ/2位相推
    移を行うことを特徴とするフェーズ・ロックド・ルー
    プ。
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