JP2552620Y2 - 車両リッドのキーシリンダ取付装置 - Google Patents

車両リッドのキーシリンダ取付装置

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JP2552620Y2
JP2552620Y2 JP3083291U JP3083291U JP2552620Y2 JP 2552620 Y2 JP2552620 Y2 JP 2552620Y2 JP 3083291 U JP3083291 U JP 3083291U JP 3083291 U JP3083291 U JP 3083291U JP 2552620 Y2 JP2552620 Y2 JP 2552620Y2
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key cylinder
outer plate
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lid
hole
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賢二 田中
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Mazda Motor Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願考案は、車両リッド(例え
ば、トランクリッド、バックドア等)のキーシリンダ取
付装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両のリッド(例えば、トラン
クリッド、バックドア等)には、該リッドをロックする
ためのキーシリンダが設けられるが、該キーシリンダ
は、リッド外板に形成された取付穴にキーシリンダ本体
を外側から挿入固定することにより取り付けられること
となっている。
【0003】そして、キーシリンダ本体の取付穴への固
定手段としては、実開昭62ー96459号公報に開示
されているように、リッド外板の内側でキーシリンダ本
体に係止するリテーナクリップを用いるものがある。
【0004】上記公知例におけるように、キーシリンダ
本体をリテーナクリップを用いて固定するものの場合、
リテーナクリップの弾性変形力を利用するものであるの
で、キーシリンダ本体の固定が不十分となり易く、例え
ばキーシリンダ本体に強引な回転力を作用させると、キ
ーシリンダ本体が回転してしまってロック状態が解除さ
れてしまうおそれがある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】本願考案は、上記のよ
うなキーシリンダ本体の固定力不足を解消することを課
題としてなされたものであり、キーシリンダ本体のリッ
ド外板への取付状態を、極めて簡易な手段により強固な
らしめることを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の考案では、上
記課題を解決するための手段として、車両のリッド外板
に形成された取付穴に対してキーシリンダ本体を外方か
ら挿入固定する車両リッドのキーシリンダ取付装置を、
前記キーシリンダ本体に形成され、キーシリンダ取付状
態において前記リッド外板の外面に当接される取付用フ
ランジと、該取付用フランジの一端側において内向きに
突設され、前記リッド外板を内向きに凹陥せしめること
により形成された凹部に穿設された係合孔に対して係合
される係合片と、前記取付用フランジにおける他端側を
前記リッド外板において前記取付穴に対して前記係合孔
と略反対側となる位置に固着するためのボルトとによっ
て構成している。
【0007】請求項2の考案では、上記課題を解決する
ための手段として、前記請求項1記載の車両リッドのキ
ーシリンダ取付装置において、前記係合片の周囲に、前
記取付フランジと凹部との間に位置決めされる防水用の
シール部材を配設している。
【0008】
【作用】請求項1の考案では、上記手段によって次のよ
うな作用が得られる。
【0009】即ち、キーシリンダ本体が、該キーシリン
ダ本体に形成された取付用フランジの一端側に突設され
た係合片をリッド外板の係合孔に係合せしめることと、
前記取付用フランジの他端側をリッド外板においてキー
シリンダ取付穴に対して前記係合孔と略反対側となる位
置にボルトアップすることとによって、取付穴に関して
略対称となる二つの位置における固着力により強固に取
り付けられることとなっているため、キーシリンダ本体
に強引な回転力が作用した場合においても容易には回転
しないこととなる。
【0010】また、キーシリンダ本体をリッド外板に取
り付けるに際しては、取付用フランジの一端側に突設さ
れた係合片をリッド外板側の係合孔に係合せしめた状態
で、取付用フランジの他端側をボルトアップすればよい
こととなっており、係合片と係合孔との係合により仮止
め状態が得られることとなり、取付作業が容易となると
ともに、ボルトアップ時におけるボルトの位置合わせが
容易となる。
【0011】さらに、強固な締め付強度を得ようとし
て、取付用フランジの他端側をボルト締結すると、その
締結反力が反対側となる取付フランジの一端側における
係合孔に係合片を介して作用するが、その場合にも、リ
ッド外板を内向きに凹陥せしめることにより形成された
凹部に係合孔を穿設したことにより、係合孔周辺の剛性
が強化されているため、係合孔周囲が変形するというこ
とがなくなる。しかも、前記凹部は、リッド外板に対す
るプレス加工等によりリッド外板の成形と同時に形成で
きる。
【0012】請求項2の考案では、上記手段によって次
のような作用が得られる。
【0013】即ち、リッド外板に形成された凹部により
シール部材の位置決めが容易に行えるとともに、係合孔
を介してリッド外板内へ水の侵入がシール部材により防
止される。
【0014】
【考案の効果】請求項1の考案によれば、車両のリッド
外板に形成された取付穴に対して挿入固定されるキーシ
リンダ本体が、該キーシリンダ本体に形成された取付用
フランジの一端側に突設された係合片をリッド外板の係
合孔に係合せしめることと、前記取付用フランジの他端
側をリッド外板において前記取付穴に対して前記係合孔
と略反対側となる位置にボルトアップすることとによっ
て取り付けられるようにしたので、キーシリンダ本体に
強引な回転力が作用した場合においても容易には回転し
ない強固な取付状態が得られることとなり、盗難等の防
止に大いに寄与するという実用的な効果がある。
【0015】また、キーシリンダ本体をリッド外板に取
り付けるに際しては、取付用フランジの一端側に突設さ
れた係合片をリッド外板側の係合孔に係合せしめた状態
で、取付用フランジの他端側をボルトアップすればよい
ので、係合片と係合孔との係合により仮止め状態が得ら
れることとなり、取付作業が容易となるとともに、ボル
トアップ時におけるボルトの位置合わせが容易となると
ころから、組付工数の削減に大いに寄与するという効果
もある。
【0016】さらに、強固な締め付強度を得ようとし
て、取付用フランジの他端側をボルト締結すると、その
締結反力が反対側となる取付フランジの一端側における
係合孔に係合片を介して作用するが、その場合にも、リ
ッド外板を内向きに凹陥せしめることにより形成された
凹部に係合孔を穿設したことにより、係合孔周辺の剛性
が強化されているため、係合孔周囲が変形するというこ
とがなくなるという効果もある。しかも、前記凹部は、
リッド外板に対するプレス加工等によりリッド外板の成
形と同時に形成できるため、コストアップや重量増加等
を招くことなく、簡単な構造で剛性強化できるという利
点もある。
【0017】請求項2の考案によれば、係合片の周囲に
あって前記取付用フランジと凹部との間に適度な圧縮度
を確保された状態で位置決めされる防水用のシール部材
により、係合孔を介してリッド外板内へ水が侵入するの
を防止できるので、リッド外板に係合孔を形成すること
によるシール性悪化を防止することができるという効果
もある。
【0018】
【実施例】以下、添付の図面を参照して本願考案の好適
な実施例を説明する。
【0019】本実施例のキーシリンダ取付装置は、図3
に示す自動車のリッド(本実施例では、バックドア)1
をロックするためのキーシリンダ2に適用されるもので
ある。
【0020】前記キーシリンダ2は、図1および図2に
示すように、円筒状のキーシリンダ本体3と、該キーシ
リンダ本体3内にあってキー5の開錠作用により回転せ
しめられるシリンダ4とからなっており、該シリンダ4
の端部には、バックドア1をロックするための図示しな
いロック装置に連結されるリンク6に結合されるレバー
7が固定されている。
【0021】そして、前記キーシリンダ取付装置は、前
記バックドア1の外板8に形成された取付穴9に対して
キーシリンダ本体3を外方から挿入固定するものであっ
て、前記キーシリンダ本体3の外周に形成され、キーシ
リンダ取付状態において前記バックドア外板8の外面に
当接される略楕円状の取付用フランジ10と、該取付用
フランジ10の長軸方向一端側において内向きに突設さ
れ、前記バックドア外板8に形成された係合孔11に対
して係合される係合片12と、前記取付用フランジ10
における長軸方向他端側を前記リッド外板8において前
記取付穴9に対して前記係合孔11と反対側となる位置
に固着するためのボルト13と、前記係合片12周囲に
あって前記取付用フランジ10とバックドア外板8との
間に介設される防水用のシール部材14とによって構成
されている。
【0022】前記係合孔11は、バックドア外板8を内
方に凹陥せしめることにより形成される円形の凹部15
の中心部に形成された四角形の穴とされている。
【0023】一方、前記係合片12は、前記取付用フラ
ンジ10から突設された四角柱状の軸部12aと、該軸
部12aの先端に形成された爪部12bとからなってい
る。該爪部12bは、前記係合孔11に挿入可能な大き
さとされ且つ挿入後においては係合孔11の口縁に対し
て係合せしめられる。
【0024】前記シール部材14は、前記係合片軸部1
2aに装着された状態とされており、前記係合片12を
係合孔11に挿入係合せしめた状態において前記凹部1
5内に圧縮状態で収まる形状とされている。つまり、係
合片12と係合孔11との係合によりシール部材14の
位置決めおよび圧縮が自動的に行えることとなっている
のである。
【0025】前記取付用フランジ10における係合片1
2と反対側の端部には、前記ボルト13を挿通するため
のボルト挿通孔16が形成される一方、前記バックドア
外板8の内面側には、前記ボルト13が螺着されるウェ
ルドナット17が固着されている。符号18はバックド
ア外板8に形成されたボルト挿通孔である。
【0026】上記のような構成において、キーシリンダ
2は次のようにして取り付けられる。
【0027】まず、キーシリンダ本体3をバックドア外
板8の取付穴9に外方から挿入しつつ、係合片12を係
合孔11に挿入した後、キーシリンダ本体3を、図2に
矢印Aで示す方向に少しずらして係合片12の爪部12
bを係合孔11の口縁に係合させる。
【0028】この時、シール部材14は、バックドア外
板8の凹部15内に適度な圧縮状態で位置決めされ、係
合孔11を介して水等が内方に侵入するのを防止する。
【0029】また、係合片12と係合孔11とは、四角
柱状の軸部12aが四角形の穴に挿入された状態で係合
せしめられることとなっているため、キーシリンダ本体
3および取付用フランジ10が係合片12を中心として
揺動し得ないこととなり(即ち、仮止め状態となり)、
取付用フランジ10のボルト挿通孔16とバックドア外
板8側のボルト挿通孔18およびウェルドナット17と
の位置決めが自動的に行なわれる。
【0030】そこで、ボルト13を、前記ボルト挿通孔
16,18を貫通させてウェルドナット17に螺着せし
めれば、キーシリンダ2のバックドア外板8への取付が
完了する。
【0031】上記したように、本実施例においては、係
合片12を係合孔11に係合せしめて仮止め状態とした
後、ボルト13をウェルドナット17に螺着するという
極めて簡単な作業により、キーシリンダ2のバックドア
外板8への取付が行えるのである。
【0032】そして、キーシリンダ2の取付状態におい
ては、取付用フランジ10の両端が、係合片12および
ボルト13により固定されることとなっているため、キ
ーシリンダ本体3に対して強引な回転力を作用させたと
しても、容易にはキーシリンダ本体3は回転しない。従
って、盗難等に対する安全性が極めて高くなるのであ
る。
【0033】ところで、強固な締め付強度を得ようとし
て、取付用フランジ10の他端側をボルト締結すると、
その締結反力が反対側となる取付フランジ10の一端側
における係合孔11に係合片12を介して作用するが、
その場合にも、バックドア外板8を内向きに凹陥せしめ
ることにより形成された凹部15に係合孔11を穿設し
たことにより、係合孔11周辺の剛性が強化されている
ため、係合孔11周囲が変形するということがなくな
る。しかも、前記凹部15は、バックドア外板8に対す
るプレス加工等によりバックドア外板8の成形と同時に
形成できるため、コストアップや重量増加等を招くこと
なく、簡単な構造で剛性強化できるという利点もある。
【0034】また、バックドア外板8に形成された凹部
15内にシール部材14を圧縮状態で位置決めするよう
にして、シール部材14を適度の圧縮度で保持できるよ
うにしているため、極めて良好なシール性を確保でき
る。
【0035】本願考案は、上記実施例の構成に限定され
るものではなく、考案の要旨を逸脱しない範囲において
適宜設計変更可能なことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願考案の実施例にかかる車両リッドのキーシ
リンダ取付装置を示す断面図である。
【図2】本願考案の実施例にかかる車両リッドのキーシ
リンダ取付装置を示す分解斜視図である。
【図3】本願考案の実施例にかかる車両リッドのキーシ
リンダ取付装置を備えた自動車の後部斜視図である。
【符号の説明】
1は車両リッド(バックドア)、2はキーシリンダ、3は
キーシリンダ本体、8はリッド外板(バックドア外板)、
9は取付穴、10は取付用フランジ、11は係合孔、1
2は係合片、13はボルト、14はシール部材、15は
凹部。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のリッド外板に形成された取付穴に
    対してキーシリンダ本体を外方から挿入固定する車両リ
    ッドのキーシリンダ取付装置であって、前記キーシリン
    ダ本体に形成され、キーシリンダ取付状態において前記
    リッド外板の外面に当接される取付用フランジと、該取
    付用フランジの一端側において内向きに突設され、前記
    リッド外板を内向きに凹陥させることにより形成された
    部に穿設された係合孔に対して係合される係合片と、
    前記取付用フランジにおける他端側を前記リッド外板に
    おいて前記取付穴に対して前記係合孔とは略反対側とな
    る位置に固着するためのボルトとによって構成されてい
    ることを特徴とする車両リッドのキーシリンダ取付装
    置。
  2. 【請求項2】 前記係合片の周囲には、前記取付用フラ
    ンジと前記凹部との間に位置決めされる防水用のシール
    部材が配設されていることを特徴とする前記請求項1記
    載の車両リッドのキーシリンダ取付装置。
JP3083291U 1991-05-02 1991-05-02 車両リッドのキーシリンダ取付装置 Expired - Lifetime JP2552620Y2 (ja)

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JPH04125377U JPH04125377U (ja) 1992-11-16
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JP6885808B2 (ja) * 2017-06-30 2021-06-16 小島プレス工業株式会社 グローブボックス

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