JP5170672B2 - 装飾部材の組付構造 - Google Patents
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Description
特許文献1において、短冊形状のガーニッシュ1の幅方向両端部には巻込み部12が形成されており、ガーニッシュ1は、巻込み部12が車両ドアの縦枠部材2のフランジ部21の幅方向両端部に係合するように組付けられている。
また、特許文献1では、ガーニッシュ1の両端部に巻込み部12を形成する構成となっているので、ガーニッシュ1を湾曲可能な材料で形成しなければならず、使用する材料に制限があった。
また、本発明の装飾部材の組付構造では、仮止め機構を縦枠部材に仮止めすることにより、装飾部材の位置決めを行うことができる。加えて、仮止め機構を縦枠部材に仮止めすることにより、仮止め機構を装飾部材を回転させる際の回転軸として使用することができる。このように、装飾部材の位置決めと装飾部材の回転軸の設定とが同時に行えるような構成となっているので、作業者が容易に装飾部材を取付けることができる。
また、本発明の装飾部材の組付構造では、従来のように装飾部材の幅方向両端部に巻込み部を形成する必要がないので、湾曲可能な材料以外の材料でも装飾部材を形成することができる。
アウターパネル3の上部には、窓ガラス(図示せず)を取り囲む矩形形状の窓枠5が設けられている。窓枠5は、車両前後方向に延在する上枠部6及び下枠部7と、車両上下方向に延在する縦枠部8,9とから構成されている。そして、アウターパネル3の車両後方側の縦枠部9の外側表面9a(図6参照)には、長尺形状のガーニッシュ(装飾部材)10が取付けられている。
クリップ11は、先端部11aと、先端部11aに対して車両前後方向の幅が大きく形成された係止部11bと、係止部11bに対応して縦枠部9の外側表面9aを支持するための脚部11cとを備えている(図6参照)。
さらに、ガーニッシュ10の取付面10bの上端側には、車室内側へ向かって突出した爪形状部14が設けられており、爪形状部14の先端部は、車両前方(窓枠5の内側)へ向かって延出している。
また、ガーニッシュ10の取付面10bの下端側には、車室内側へ向かって突出するU字形状のナット支持部15が設けられており、ナット支持部15の内部には、ナット16が配置されている。
さらに、アウターパネル3の縦枠部9の上端側には、矩形形状の爪取付孔21が設けられている。爪取付孔21には、車室外側方向に凹み形状となる凹形状部22が車両前方側に隣接して設けられている。これにより、ガーニッシュ10をアウターパネル3の縦枠部9に組付けた際に、ガーニッシュ10の爪形状部14の先端部が、凹形状部22に係合するようになっている。
図4は、本発明の実施形態に係るガーニッシュをアウターパネルの縦枠部に組付ける際の図である。図5は、本発明の実施形態に係るガーニッシュをアウターパネルの縦枠部に組付けた後の車両ドアを示した図であり、図6は、図5における車両ドアの断面図である。
次に、ガーニッシュ10をクリップ11を中心に回転させる。この際、ガーニッシュ10の取付面10bとアウターパネル3の縦枠部9の外側表面9aとが重なる位置まで回転させる。ここで、ガーニッシュ10の引っ掛け形状部13がアウターパネル3の凹部20と係合し、ガーニッシュ10の爪形状部14もアウターパネル3の爪取付孔21に係合する。加えて、この際、ガーニッシュ10のナット支持部15がボルト用孔23の位置と一致することになる。
次に、ガーニッシュ10のクリップ11を車室外側から車室内側に向かって押し込むことにより、クリップ取付孔18の周縁部がクリップ11の係止部11bと脚部11cとで挟持されることになる。
最後に、アウターパネル3に予め重ね合わせたインナーパネル4の面となる車室内側からボルト24をナット16に締付ける。これにより、図5及び図6に示すように、ガーニッシュ10がアウターパネル3の縦枠部9の外側表面9aに固定される。
以上により、ガーニッシュ10をアウターパネル3の縦枠部9に組付ける手順が完了することになる。
加えて、本発明のガーニッシュの組付構造では、従来のようにガーニッシュの幅方向両端部に巻込み部を形成する必要がないので、湾曲可能な材料以外の材料でもガーニッシュ10を形成することができる。
また、ガーニッシュ10に引っ掛け形状部13や爪形状部14を設けているので、クリップやボルト等の他の締結部材の使用を省くことできる。これにより、部品点数が削減され、その結果、コストも削減することができる。
2 車両ドア
3 アウターパネル
4 インナーパネル
5 窓枠
6 上枠部
7 下枠部
8,9 縦枠部
10 ガーニッシュ(装飾部材)
10a 装飾面
10b 取付面
11 クリップ
11a クリップの先端部
11b クリップの係止部
11c クロップの脚部
12 ガーニッシュの外側端縁部
13 引っ掛け形状部
14 爪形状部
15 ナット支持部
16 ナット
17 凸部
18 クリップ取付孔
19 縦枠部の外側縁部
20 凹部
21 爪取付孔
22 凹形状部
23 ボルト用孔
24 ボルト
Claims (4)
- 車両ドアの窓枠における上下方向に延在する縦枠部材を覆うように長尺形状で形成され、装飾面とその裏面側の取付面とを有する装飾部材の組付構造において、
前記装飾部材の前記取付面には、長手方向の中間部において前記縦枠部材に組付けた状態で前記縦枠部材に対して回転可能な仮止め機構が設けられており、前記装飾部材の前記取付面には、長手方向の端部側において外側端縁部に沿うように係止機構が設けられており、該係止機構は、前記仮止め機構を前記縦枠部材に仮止めした状態で前記取付面と前記縦枠部材の外側表面とが重なる位置まで前記装飾部材を回転させることにより、前記縦枠部材の外側縁部に係合するように構成されていることを特徴とする装飾部材の組付構造。 - 前記係止機構は、前記装飾部材の外側端縁部から内側へ向かって延出するような引っ掛け形状で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の装飾部材の組付構造。
- 前記縦枠部材は、前記仮止め機構に対応する位置に差込孔を有しており、前記仮止め機構は、前記縦枠部材の前記差込孔に差し込んだ状態で回転することが可能な差込み式のクリップであることを特徴とする請求項1または2に記載の装飾部材の組付構造。
- 前記装飾部材の前記取付面には、前記係止機構を設けた端部と反対の端部側において、前記縦枠部材に固定するための固定機構が設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の装飾部材の組付構造。
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