JP2551530Y2 - 花卉の選別機における供給装置 - Google Patents

花卉の選別機における供給装置

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JP2551530Y2
JP2551530Y2 JP1992035177U JP3517792U JP2551530Y2 JP 2551530 Y2 JP2551530 Y2 JP 2551530Y2 JP 1992035177 U JP1992035177 U JP 1992035177U JP 3517792 U JP3517792 U JP 3517792U JP 2551530 Y2 JP2551530 Y2 JP 2551530Y2
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conveyor belt
flower
belt
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惣一 山本
和一郎 松田
賢二 結城
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、圃場から収穫した花卉
を、重量または大きさ等により等級別に選別する花卉の
選別機において、等級検知装置に選別すべき花卉を供給
する供給装置についての改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従前の花卉の選別機Aは、通常、図1お
よび図2に示している如く、機枠aに側面視においてエ
ンドレスに連続する搬送チェンb・bを、左右に一対に
対向して回動するように張架し、これら搬送チェンb・
b間に、個々に花卉を受入れる多数のバケット1…を、
該搬送チェンb・bの回動方向に並列させて渡架装着す
るとともに、受入れた花卉の重量により回転して秤量作
動を行なうよう搬送チェンb・bに対し回転自在に連結
支架せしめる。そして、これらバケット1…には、一緒
に回動していく回動ピン10を設けておき、この回動ピ
ン10に衝合してバケット1の回動を規制するレールc
を、搬送チェンb・bに沿い機枠aに固定装架してお
き、それの途中の所望の個所に、上下に自在に動く可動
レールd…を設けて、それらに、回動ピン10を介して
該可動レールdを押し下げるバケット1およびそれに支
承した花丼の重量に対向するよう、図3および図4に示
している如く、該可動レールdを押し上げる方向に付勢
する重錘wまたはバネを、それぞれの付勢の強さを各別
に変化させて連繋し、バケット1に受入れた個々の花卉
の重量によるそのバケット1の回動作動が重錘wまたは
バネによる付勢より強力なときに、その可動のレールd
を押し下げて回動し、受入れている花卉を放出するよう
にし、これにより、花卉を受入れたバケット1が搬送チ
ェンb・bの回動で、可動のレールdに回動ピン10が
当接する位置にきたときに、その花卉の重量が、その可
動のレールdに連繋した重錘wまたはバネの付勢による
負荷により大きいときに、その可動のレールdを押し下
げて機枠aに並列装架してある各等級別の収容部e…に
花卉を放出する回動を行ない、等級別の秤量・分別作動
を行なうようにしている。
【0003】ところで、実際の花卉の等級別の選別は、
上述の選別機Aの機枠aに、エンドレスに張架してバケ
ット1…を並列支架せるチェンb・bの、搬送行程の始
端側となる部分において、図5に示している如く、選別
すべき花卉を一本づつ個々のバケット1に供給していく
か、前述の図1および図2にあるように、別に機枠aに
エンドレスに回動する搬送チェン2・2を張架して、こ
れに供給用のバケット3…を並列させて装架し、この供
給用のバケット3…に個々の花卉Pを投入して、搬送チ
ェン2・2の回動により、選別機Aのバケット1…に順
次供給していくことで行なうが、そのバケット1…によ
り等級別の選別作動を行なわす前に、花卉Pを一定の長
さとするため、それの茎の基端側を一定の長さ位置で切
り揃え、また、花卉の種類によっては、下葉を掻き落す
作業を行なう。
【0004】そして、この供給する花卉の茎を一定の長
さに切り揃え、また、下葉を掻き落す作業は、バケット
1…を支架したエンドレスのチェンb・bの搬送行程の
始端側または、機枠aに搬送チェン2・2を別に装架し
てそれに供給用のバケット3…を並列支架することで構
成する供給装置Bに、図1および図2に示す如く、花卉
Pの茎の基端側を所定の位置で切断するカッターCを設
け、また図5および図6に示している如く、花卉Pの下
葉を掻き落す下葉取り装置Dを組込み、花卉Pが供給装
置Bのバケット3…または選別機Aのバケット1…によ
り搬送されていく行程の間に、茎の切断や下葉の掻き落
しを行なわれるようにしている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】選別機Aにより選別す
る花卉の茎を一定の長さに切り揃え、また、下葉を掻き
落すための手段は、従前にあっては、上述した如く、供
給装置Bのバケット3…または選別機Aのバケット1…
で花卉を搬送する間に、供給装置Bに並設したカッター
Cや下葉取り装置Dで行なうようにしているが、供給す
る花卉は、それの茎の径が不揃いで、また、真っ直ぐに
生長せず、曲って生長している場合が多い。このため、
カッターCで切断する際に、茎押え部材で花卉の茎を押
え付けて切断するようにしていても、その茎押え部材に
よる茎の保持を適確にすることがむづかしく、切断した
後の花卉の茎の長さに不揃いを生ぜしめる問題があり、
かつ、茎を切り揃えるときに生ずるずれにより、選別機
Aに供給する花卉Pの姿勢を乱す問題がある。
【0006】また、下葉取り装置Dによる下葉の掻き取
りは、花卉の茎の基端側を、定規板4に当接した状態
で、ブラシ状の回転体を、茎の軸方向に沿う方向に該回
転体の周面が接触するように作用させることで行なう
が、このとき、花卉Pの茎の細いものや、曲っているも
のが、定規板4に押し付けられていく負荷により、花卉
Pの茎が折れ曲がって損傷を生ぜしめる問題があり、か
つ、この作業の間にも、花卉Pの姿勢に乱れが生ずるこ
とにより、選別機Aに対して供給する花卉Pの姿勢を一
定に揃えることが困難な問題が出てくる。
【0007】本考案は、従来手段に生じているこの問題
を解消するためになされたものであって、選別しようと
する花卉の茎を所定の長さに切り揃えるのが適確に行な
え、また、下葉を掻き取るのが損傷を生ぜしめることな
く行なえるようにしながら、この茎を切り揃えまた下葉
を掻き取った葉を一定の姿勢に揃えて、選別機の等級検
知装置に供給していけるようにする新たな手段を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】そして、本考案において
は、この目的を達成するための手段として、エンドレス
に回動するよう張架せる2本の搬送ベルト72・82
を、下方に位置する搬送ベルト72の始端部が上方に位
置する搬送ベルト82よりも搬送方向の始端側に突出し
て上下に対向するよう機枠aに支架し、下方の搬送ベル
ト72の外周面に、横倒しの姿勢とした花卉Pを個々に
受入れる多数の仕切窪部73…を形成して、搬送方向に
並列させて形設し、これら上下の搬送ベルト72・82
の対向部位の左右の一側に、花卉Pの茎の基端部を切り
揃えるカッターC・下葉取り装置D等を配位して機枠a
に支架し、搬送ベルト72・82の搬送方向の終端部7
2a・82aの外方近傍に、それら終端部72a・82
aで形成される放出口yの前面において、その放出口y
に対し前後に自在に回動し、かつ、バネ104によりそ
の放出口y側に回動するよう付勢した調整部材103
と、その調整部材103の下半側に、下方の搬送ベルト
72の終端部72aの外周面を囲うよう形成した弧状部
とからなる姿勢調整装置Eを配設したことを特徴とする
花卉の選別機における供給装置を提起するものである。
【0009】
【作用】このように構成せる本考案手段は次のように作
用する。供給装置Bの下方の搬送ベルト72の、搬送方
向の始端側に突出している部位の上面において、その搬
送ベルト72の外周面に搬送方向に並列させて形設して
ある巾方向に沿う窪部73…のそれぞれに、選別すべき
花卉P…を個々に嵌入させていけば、それらの花卉P…
は、下方の搬送ベルト72の回動により順次搬送方向に
移送されていき、該搬送ベルト72の上面側において同
調して同速で回転している上方の搬送ベルト82と対向
する部位に至ると、その上方の搬送ベルト82の外周面
により、下方の搬送ベルト72の各窪部73…内に押し
込まれるように弾力的に押え込まれ、上下の搬送ベルト
72・82により挟持された状態となって搬送されてい
く。
【0010】そして、この状態で搬送されていく間に、
上下の搬送ベルト72・82から側方に突出する花卉P
の茎の基端側が、カッターCのカッター刃90と接触す
る位置において切断され、また、それに引続いて、下葉
取り装置Dの回転体91に接触する部位の下葉が掻き落
されていく。
【0011】このとき、花卉P…は、上下の搬送ベルト
72・82により挟持されていることで、花卉Pの茎の
径に大小があっても、また、茎が曲っていても、上下の
搬送ベルト72・82に対しては殆んど動くことがない
ので、カッターCによる茎の定位置での切断が正しく行
なわれ、また、下葉取り装置Dによる下葉の掻き落し
が、花卉Pに損傷を与えることなく行なわれる。
【0012】そして、この茎の定位置における切断と下
葉の掻き落しを終えた花卉Pは、上下の搬送ベルト72
・82の搬送方向の終端部72a・82aから放出され
て、選別機Aの等級検知装置5に順次供給され、並列す
る移送分別体6…の作動により等級別に区分けされてい
くようになるが、その搬送ベルト72・82の終端部7
2a・82aから放出される花卉Pの茎の姿勢は、茎を
定位置で切断する処理工程または下葉取りの処理工程を
受ける際のショックなどで、水平な方向に対して片あが
りとなるように狂いが生じていても、下方の搬送ベルト
72の周面に設けた仕切窪部73…と姿勢調整装置Eの
調整部材103とにより、花卉Pの茎を、仕切窪部73
を形成する突条74に支承さす状態に切換えて、水平な
方向に沿う姿勢に整えられてから放出されるので、茎の
長さを切り揃え、下葉を掻き取った花卉Pを選別機Aの
等級検知装置5に対して、一定の姿勢に整えて供給して
いけるようになる。
【0013】
【実施例】次に実施例を図面に従い詳述する。なお、図
面符号は従来手段のものと同効の構成部材については同
一の符号を用いるものとする。
【0014】図7は本考案を実施せる花卉の選別機Aの
平面図、図8は同上の概要側面図で、同図において、a
は機枠、Bは供給装置、Cは該供給装置Bに組込んだカ
ッター、Dは前記供給装置Bに組込んだ下葉取り装置を
示す。
【0015】機枠aは、被選別物たる花卉Pの茎の長手
方向に沿う長さLよりも幾分広い巾で前後方向(図7で
左右方向)に長い台枠状に構成してあって、左端側には
供給装置Bが装架され、その左端側を除いた全体に、選
別機Aを構成する等級検知装置5と、移送分別体6…
と、収容部e…とが装設してある。
【0016】供給装置Bは、機枠aに、前後に一対に対
向するように配位して駆動ロール70と従動ロール71
とを軸架し、これらに搬送ベルト72をエンドレスにか
けまわし、この搬送ベルト72の上面側で前方に寄る部
位に、前後に一対に対向するように配位して別の駆動ロ
ール80と従動ロール81とを軸架してこれらに別の搬
送ベルト82をエンドレスにかけまわし、駆動ロール7
0・80のそれぞれの回転軸に伝導ギヤG1・G2を設
けて、それらを噛合わせ、一方の駆動ロール70の回転
軸を、伝導機構74を介して前記機枠aに装架せるモー
ターM1の出力軸に伝導せしめて、そのモーターM1に
よる駆動ロール70・80の駆動で、これら搬送ベルト
72・82を、図8において矢印に示しているよう、上
下に近接して対向する側が、同調して同速で同方向に回
動するように駆動し、上方の搬送ベルト82の始端側
(図8において左端側)より後方に突出している下方の
搬送ベルト72の始端部の上面に花卉Pを供給すること
で、その花卉P…が下方の搬送ベルト72の回動によ
り、上方の搬送ベルト82と下方の搬送ベルト72との
対向部位に至り、そこで上下に挟持された状態となって
搬送され、搬送方向の終端部から放出されていくように
してある。
【0017】そして、この上下の搬送ベルト72・82
は、下方の搬送ベルト72にあっては、図9および図1
0に示している如く、ゴム材または合成樹脂材等の弾性
資材により、外周面に、選別すべき花卉P…を個々に受
入れる深さと巾を具備する仕切窪部73…が搬送方向に
並列し、かつ、それら仕切窪部73…の左右の各両端側
が該搬送ベルト72の左右の両端縁から側方に開放する
形態に成形してあり、また、上方の搬送ベルト82にあ
っては、外周面に、ゴム材または合成樹脂材等の柔軟な
弾性資材により、柔軟な弾褥部83を具備する形態に成
形してあって、これにより、供給する花卉P…を、図9
に示している如く、頭部と基端側とが上下の搬送ベルト
72・82の対向部位から左右に突出した状態となっ
て、搬送されるようにしてある。
【0018】また、この供給装置Bにより供給する花卉
Pの茎を定位置から切断するカッターCおよび花卉Pの
茎の基端側における下葉を掻き落す下葉取り装置Dは、
この供給装置Bの上下の搬送ベルト72・82が対向す
る部位の側方に配位して機枠aに装架してある。
【0019】前記カッターCは、モーターM2により円
板状のカッター刃90が回転して、そこに接触してくる
花卉Pの茎を切断する通常のものであり、また、下葉取
り装置Dは、モーターM3・M3により各別に回転する
ブラシ状の回転体91・91を、前述の供給装置Bによ
り搬送される花卉Pの移動軌跡の上下に位置するように
一対に配設した通常のものである。
【0020】また、図示する実施例において、4は、下
方の搬送ベルト72の始端部の側方で、前述のカッター
Cおよび下葉取り装置Dが配設される側の反対側に配設
した定規板であり、機枠aに固定して支架してある。
【0021】また、選別機Aを構成する等級検知装置5
は、この例においては、機体50に組付けたモーター
(図示省略)により搬送ベルト51がエンドレスに回動
し、かつ、その搬送ベルト51の上面に被検知物たる花
卉Pを載架することでそれの重量が検出される重量検知
器(モーター付き搬送ベルト付きのロードセル)であっ
て、前述の供給装置Bの放出口の下方に配位して機枠a
に装架してある。そして、該等級検知装置5は、検知し
た花卉Pの重量を等級別に判別するとともに判別した等
級を検出信号として発信する判別回路をコントローラー
5aに具備している。
【0022】移送分別体6…は、前記等級検知装置5で
等級が検知されて該装置5の放出口である搬送ベルト5
1の終端から送り出される花卉Pを、等級ごとに区分け
した各収容部e…に対して移送していく移送手段である
が、等級ごとに区分けする区分手段を兼ねている。
【0023】即ち、各移送分別体6は、図7および図8
に示しているように、機枠aの左右の側壁間に渡架軸支
する回転軸60の軸方向の中央部位に、駆動ロール61
を同軸で一体に回転するよう装設して、その駆動ロール
61の左右の両側部位に、回動アーム62・62を左右
に一対に対向するよう配位し、それらの各基端側のボス
部を前記回転軸60に、その回転軸60中心に自在に回
転するよう軸架し、これら回動アーム62・62の回動
端側に前記駆動ロール61と平行する従動ロール63を
渡架軸支し、この従動ロール63と前記駆動ロール61
とに搬送ベルト64をエンドレスにかけまわし、回動ア
ーム62・62を略水平な姿勢に保持せしめた状態にお
いて、回転軸60の駆動により駆動ロール61を回転さ
せて搬送ベルト64をエンドレスに回動させることによ
り、その搬送ベルト64の上面側を搬送部として被搬送
物を搬送する通常のベルトコンベアの形態のものであ
る。そして、この移送分別体6を、図7にあるように、
搬送方向に多連に並列させて機枠aに装架し、各移送分
別体6…の回転軸60…を、図7に示している如く、各
回転軸60の軸端部位に伝導ギヤG3…を設けて、それ
ら伝導ギヤG3…に伝導チェン65を噛合わせ、その伝
導チェン65を前述のモーターM1の出力軸と伝導して
駆動することで、同調して同速で回転させるようにして
あって、これにより、搬送方向の始端側に位置する移送
分別体6が、等級検知装置5から送り出されてくる花卉
Pを受けとめて搬送方向の終端部に移送し、それを次位
の移送分別体6の始端部が受継いでさらに次々位の移送
分別体6に受継がすことで順次移送方向に移送していく
ようにしてある。
【0024】そして、各移送分別体6…は、それの搬送
方向の一端側である駆動ロール61の回転軸60を中心
に、従動ロール63を軸支する回動アーム62・62を
下方に回動させることで、搬送してきた花卉Pを、その
移送分別体6の位置において下方に放出し、各移送分別
体6…の下方に配位して機枠aに装架しておく等級ごと
の収容部e…に区分けしていくようにしてある。
【0025】各移送分別体6に具備せしめてある放出作
動機構6aは、移送分別体6に上述の放出作動を行なわ
すためのもので、各移送分別体6の回動アーム62・6
2を回動させるモーター(図示省略)の駆動回路を、そ
れぞれの制御回路6b…に組込んだタイマーT…により
制御せしめ、それら制御回路6b…の各タイマーTを、
前述の等級検知装置5で検出する等級別の信号により制
御せしめてあって、これにより、等級検知装置5が検知
した花卉Pの等級が、第1位の移送分別体6−1の下方
に位置する収容部e−1に収容すべき等級であるとき
は、第1位の移送分別体6−1の放出作動機構6aの制
御回路6bが、等級検知装置5から発信されてくる検知
信号を、受入れるべき信号として判別し、その制御回路
6bのタイマーTを作動させて、等級検知装置5から送
り出される花卉Pが、第1位の移送分別体6−1の上に
載る状態時においてこの第1位の移送分別体6−1によ
り放出し、また、検知された花卉Pの等級が、第2位の
移送分別体6−2の下方に位置する収容部e−2に収容
すべき等級のときには、連続して搬送作用を行なってい
る第1位乃至第M位の移送分別体6−1〜6−Nのうち
の第2位の移送分別体6−2が、第1位の移送分別体6
−1から花卉Pを受継いだところで放出作動を行なっ
て、第2位の収容部e−2に花卉Pを放出するようにな
って、等級検知装置5により、等級別の判別が行なわれ
た花卉Pを、その判別に従い、等級別の収容部e…に分
別収容せしめる作動を行なうようにしてある。
【0026】次に、図11および図12は、搬送ベルト
72・82の搬送方向の終端部の外方近傍位置に装設し
た姿勢調整装置Eを示している。
【0027】該姿勢調整装置Eは、搬送ベルト72・8
2の終端部の上方位置に、左右に長い取付機枠100
を、機枠aの左右の側枠間に跨架するように配位して、
それの左右の両端部を機枠aの左右の側枠に組付け支架
する。そして、この取付機枠100に、搬送ベルト72
・82の搬送方向の前方に突出するアーム101・10
1を、左右に対向するよう一対に設け、このアーム10
1・101間に、平面視において、搬送ベルト72・8
2の終端部72a・82aよりも前記搬送方向の前方に
位置するように支軸102を渡架し、この支軸102
に、前記搬送ベルト72・82の終端部72a・82a
の、前述搬送方向における前面位置を上下に横切るよう
に形成した調整部材103を、前後に自在に回動するよ
う支架し、この調整部材103を、これと前述の取付機
枠100との間に張設したバネ104により、搬送ベル
ト72・82の終端部72a・82aに近づく方向に回
動するよう付勢し、かつ、該調整部材103の、前記終
端部72a・82aが上下に対向して形成する放出口y
と対面する部位より下半側は、下方の搬送ベルト72の
終端部72aの回行部の外周面に倣う弧状部に形成して
ある。
【0028】そして、これにより、下方の搬送ベルト7
2の周面の仕切窪部73…内に嵌入して上方の搬送ベル
ト82により押さえ付けれられた状態で搬送されてきた
花卉Pが、放出口yから放出されたときに、下方の搬送
ベルト72の周面と調整部材103の内面側との間に挟
持される状態に切換わり、その状態で下方に落下してく
間に、花卉Pの茎の姿勢が、かたあがりの状態であって
も、これを修正するようになり、搬送ベルト72・82
の終端部72a・82aで形成される放出口yから放出
される花卉Pが茎の切断工程または下葉取りの工程の間
に姿勢に乱れが生じていても、これを修正して、所定の
姿勢となって落下していくようにしている。
【0029】この姿勢調整装置Eを構成する調整部材1
03は、図示する例においては、丸棒状に形成して、搬
送ベルト72・82の終端部72a・82aの外面側に
左右に一対に配位して、それぞれ支軸102に軸支して
いるが、角棒状に形成しても良く、また、左右方向に連
続する板状に形成するなど適宜に形成して良い。
【0030】次に、図13および図14は、さらに別の
実施例を示している。この実施例は、搬送ベルト72・
82の形態を変えた例である。
【0031】この実施例では、下方に位置する搬送ベル
ト72の巾が広く、上方に位置する搬送ベルト82の巾
が狭く形成してあり、かつ、上方の搬送ベルト82が、
下方の搬送ベルト72の上面の終端側で左右の中間に位
置する部位に対向するように配設してある。そして、下
方の搬送ベルト72の周面に設ける仕切窪部73…は、
それを構成する突条75…を、搬送ベルト72と別体に
形成して、該搬送ベルト72の上面で、上方の搬送ベル
ト82と対向する部位から左右に外れた部位に止着する
ことで、上方の搬送ベルト82とは接触することがない
ように形成してあり、これにより、この仕切窪部73…
を形成する突条75…の突出長さを長くし得るようにし
てある。
【0032】また、下方の搬送ベルト72は、それの左
右の巾が、選別する花卉Pの花部まで支承するよう広く
してあるが、図11に示しているように、花卉Pの花部
が該搬送ベルト72の外に出る巾に形成して良い。
【0033】また、この実施例においても、姿勢調整装
置Eは、前述の実施例と同様に設けられる。
【0034】
【考案の効果】以上説明したように、本考案による花卉
の選別機における供給装置は、選別すべき花卉Pを、下
方の搬送ベルト72の外周面に設けた溝状の窪部73…
に落し込み、それを上方の搬送ベルト82の外周面で押
えつけて、上下から挟持した状態として搬送し、この状
態の搬送の間に、上下の搬送ベルト72・82の左右の
一方に突出する花再Pの茎の基端側が、カッターCによ
り切断されて所定の長さに切り揃えられ、また、下葉取
り装置Dで下葉が掻き取られるようになり、かつ、この
作業の際に受けるショックなどで、花卉Pの茎の姿勢に
生ずるずれが、搬送ベルト72・82の終端部72a・
82aから放出されるときに、調整部材103と搬送ベ
ルト72周面の仕切窪部73とにより、所定の姿勢に整
えられて放出されるようになるので、選別すべき花卉P
を、それの茎の長さを一定に切揃え、また、下葉を掻き
取る作業を、供給する間に適確に行なえるようにしなが
ら、一定の姿勢に整えて、選別機Aに対して供給してい
けるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従前の花卉の選別機の平面図である。
【図2】同上の概要側面図である。
【図3】同上の要部の平面図である。
【図4】同上要部の縦断正面図である。
【図5】別の従前手段の概要側面図である。
【図6】同上の要部の平面図である。
【図7】本考案を実施せる花卉の選別機の平面図であ
る。
【図8】同上の概要側面図である。
【図9】同上の要部の平面図である。
【図10】同上要部の縦断側面図である。
【図11】本考案を実施せる花卉の選別機の別の実施例
の要部の一部破断した平面図である。
【図12】同上要部の縦断側面図である。
【図13】さらに別の実施例の要部の横断平面図であ
る。
【図14】同上要部の縦断側面図である。
【符号の説明】
A…選別機、B…供給装置、C…カッター、D…下葉取
り装置、E…姿勢調整装置、P…花卉、T…タイマー、
a…機枠、b…搬送チェン、c…レール、d…可動レー
ル、e…収容部、w…重錘、y…放出口、1…バケッ
ト、10…回動ピン、2…搬送チェン、3…供給用のバ
ケット、4…定規板、5…等級検知装置、5a…コント
ローラー、50…機体、51…搬送ベルト、6…移送分
別体、6a…放出作動機構、6b…制御回路、60…回
転軸、61…駆動ロール、62…回動アーム、63…従
動ロール、64…搬送ベルト、65…伝導チェン、70
…駆動ロール、71…従動ロール、72…搬送ベルト、
72a…終端部、73…窪部、74…伝導機構、75…
突条、80…駆動ロール、81…従動ロール、82…搬
送ベルト、82a…終端部、83…弾褥部、90…カッ
ター刃、91…回転体、100…取付機枠、101…ア
ーム、102…支軸、103…調整部材、104…バ
ネ、M1・M2・M3…モーター、G1・G2・G3…
伝導ギヤ。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンドレスに回動するよう張架せる2本
    の搬送ベルト72・82を、下方に位置する搬送ベルト
    72の始端部が上方に位置する搬送ベルト82よりも搬
    送方向の始端側に突出して上下に対向するよう機枠aに
    支架し、下方の搬送ベルト72の外周面に、横倒しの姿
    勢とした花卉Pを個々に受入れる多数の仕切窪部73…
    を形成して、搬送方向に並列させて形設し、これら上下
    の搬送ベルト72・82の対向部位の左右の一側に、花
    卉Pの茎の基端部を切り揃えるカッターC・下葉取り装
    置D等を配位して機枠aに支架し、搬送ベルト72・8
    2の搬送方向の終端部72a・82aの外方近傍に、
    れら終端部72a・82aで形成される放出口yの前面
    において、その放出口yに対し前後に自在に回動し、か
    つ、バネ104によりその放出口y側に回動するよう付
    勢した調整部材103と、その調整部材103の下半側
    に、下方の搬送ベルト72の終端部72aの外周面を囲
    うよう形成した弧状部とからなる姿勢調整装置Eを配設
    したことを特徴とする花卉の選別機における供給装置。
JP1992035177U 1991-06-14 1992-04-27 花卉の選別機における供給装置 Expired - Lifetime JP2551530Y2 (ja)

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