JP2000050853A - 鱗茎菜類の切断処理装置 - Google Patents

鱗茎菜類の切断処理装置

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JP2000050853A
JP2000050853A JP10227432A JP22743298A JP2000050853A JP 2000050853 A JP2000050853 A JP 2000050853A JP 10227432 A JP10227432 A JP 10227432A JP 22743298 A JP22743298 A JP 22743298A JP 2000050853 A JP2000050853 A JP 2000050853A
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cutting
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vegetables
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Makoto Odakawa
誠 小田川
Kenji Nagano
健治 長野
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Nakajima Seisakusho Co Ltd
Original Assignee
Nakajima Seisakusho Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明の目的は、鱗茎菜類(玉葱など)を
一括して投入するだけでその後自動的に処理してくれる
鱗茎菜類の切断処理装置を提供することである。 【解決手段】 鱗茎菜類の根茎を切断する鱗茎菜類の切
断処理装置において、所定の投入部に入れられた1単位
個の鱗茎菜類の根茎を切断していく切断装置3,4と、
鱗茎菜類を搬送して前記切断装置の投入部に鱗茎菜類を
1単位個ずつ投入していく運搬装置2と、複数個の鱗茎
菜類を貯蔵すると共に該貯蔵された鱗茎菜類を運搬装置
2に供給していく貯蔵槽1を備えている。更に、根茎を
切断する切断部32、34より前段に、茎を引っ掛けて
鱗茎菜類を回転させることで該鱗茎菜類の向きを修正す
る姿勢調整手段14が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は鱗茎菜類の根茎を
切断する鱗茎菜類の切断処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば玉葱などの鱗茎菜類は収穫した後
に根と茎を切断する必要がある。以前では、図27や図
28に示すように、根茎の切断処理を手鋏などを用いて
手作業により行っていた。手鋏による作業は、筋肉疲
労、手痛、水ぶくれ等の症状を生じさせ、長時間にわた
る連続的な作業が出来ないという問題点があった。ま
た、手作業による茎の切断は、その切断位置を感覚に頼
って行われるため茎の残り長さZが不揃いになったり、
また、根を切る場合には、図28に示すように根元に沿
って数回切断を繰り返す作業を行う必要があったりと、
作業の画一性が無かった。図28中、1点鎖線で切断箇
所を示す。そこで、本出願人は、先に、玉葱など鱗茎菜
類の根茎を自動的に切断する鱗茎菜類の切断処理装置を
開発し、特開平10−99064号において開示してい
る。この鱗茎菜類の切断処理装置P1は、図29に示す
ように、玉葱(鱗茎菜類)の茎を搬送ベルトP3a,P
3bの間に挟み込ませるように、玉葱を投入口P2に1
個ずつ投入することで、装置内を搬送されていく玉葱の
根と茎を切断して、切断後の玉葱を排出口P5から排出
するようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の鱗茎菜類の切断処理装置は、玉葱を1つ1つ手で挿
入する必要があり、更に、挿入する際に玉葱の姿勢と高
さとを定める必要がある。このような作業を必要とする
切断処理装置は、小規模な農家では十分であったが、中
規模以上の農家では1つ1つ手で挿入する作業自体が膨
大で煩雑な作業となっていた。そして、例えばポッパー
などに玉葱を一括投入するだけで同様に処理できる装置
の要望が強かった。そして、ホッパーなどで一括して玉
葱を処理するには、玉葱の向きを自動的に整えたり、玉
葱の高さを自動的に整えたりする必要がある。また、上
記従来の鱗茎菜類の切断処理装置では、玉葱を1つ1つ
手で挿入していくため、その挿入タイミングが一定せ
ず、処理能力以上に玉葱を入れてちゃんと切断されなか
ったり、1個の玉葱を入れてから次の玉葱を入れるまで
間隔を開け過ぎて不必要に処理能力を下げてしまうとい
った問題もあった。
【0004】この発明の目的は、上記実状に鑑みてなさ
れたもので、処理能力を一定に保つことが可能であり、
更に、玉葱を一括して投入するだけでその後自動的に処
理してくれる鱗茎菜類の切断処理装置を提供することで
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、所定の投入部に入れられた
1単位個の鱗茎菜類の根茎を切断していく切断装置と、
鱗茎菜類を搬送して前記切断装置の投入部に鱗茎菜類を
1単位個ずつ投入していく運搬装置とを備えた鱗茎菜類
の切断処理装置である。
【0006】この請求項1記載の発明によれば、上記運
搬装置により規則正しく鱗茎菜類を切断装置に投入して
いくことが出来る。従って、鱗茎菜類を1個1個手で入
れていた従来の切断処理装置では、投入間隔がばらつき
処理能力が一定しないといった課題があったのに対し、
この課題が解決され処理スピードが一定し安定した処理
能力を装置から引き出すことが出来る。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の鱗
茎菜類の切断処理装置において、複数個の鱗茎菜類を貯
蔵すると共に該貯蔵された鱗茎菜類を前記運搬装置に供
給していく貯蔵槽を備えた構成とした。
【0008】この請求項2記載の発明によれば、貯蔵槽
に多数の鱗茎菜類を一括投入するだけで、運搬装置が貯
留槽から鱗茎菜類を1単位個ずつ運んで切断装置に投入
し、その後、切断装置によりこれら鱗茎菜類の根茎が切
断処理される。つまり、鱗茎菜類を1つ1つ所定の姿勢
で装置に入れる労力が不要となる。その結果、切断処理
後の鱗茎菜類の病気や腐れ等の選別処理を、根茎の切断
処理と平行して一人の作業者で行うことも可能となる。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1記載の鱗
茎菜類の切断処理装置において、前記運搬装置から投入
される鱗茎菜類を一旦受ける受け部と、投入された鱗茎
菜類の衝撃を緩めるべく前記受け部に設けられた緩衝手
段とを備えた構成とした。
【0010】この請求項3記載の発明によれば、運搬装
置から投入される際に鱗茎菜類を傷つけることなく切断
装置内に取り込むことが出来る。ここで、緩衝手段とし
ては、例えば、受け部に貼設された緩衝材、或いは、投
入される鱗茎菜類に対して投入方向に動きながら受ける
ことで鱗茎菜類の衝撃を吸収するダンパー装置などがあ
り得る。
【0011】請求項4記載の発明は、鱗茎菜類の根茎を
切断する鱗茎菜類の切断処理装置において、茎の切断を
行う切断部より前段に、茎を引っ掛けて鱗茎菜類を回転
させることで該鱗茎菜類の向きを修正する姿勢調整手段
を設けた構成とした。
【0012】この請求項4記載の発明によれば、鱗茎菜
類から伸びている茎を引っ掛けて回転させることで鱗茎
菜類の上下方向の姿勢を整えることが出来る。鱗茎菜類
の根や茎を切断するにはその前に鱗茎菜類の姿勢を整え
る必要があるが、上記姿勢調整手段により自動的な姿勢
修正が可能となる。従って、例えば、鱗茎菜類の切断処
理を鱗茎菜類の投入から切断まで一貫して機械制御で行
う場合などに、茎や根を切断する前の何れかの段階で姿
勢調整手段を設けることで、確実な切断処理を行うこと
が出来る。
【0013】請求項5記載の発明は、請求項4記載の鱗
茎菜類の切断処理装置において、前記姿勢調整手段が、
鱗茎菜類の下方を掃ってから該鱗茎菜類を落下させる第
1シャッターと、該第1シャッターから落下してきた鱗
茎菜類に対し、ほぼ同一水平平面上で鱗茎菜類の周囲全
域を掃ってから該鱗茎菜類を落下させる第2シャッター
とを備えている構成とした。
【0014】この請求項5記載の発明によれば、第1シ
ャッターにより鱗茎菜類の真逆さまな状態が修正され、
茎が横を向いた状態か茎が上を向いた状態が作り出され
る。次いで、第2シャッターにより茎が横を向いた状態
が修正され、茎が上を向いた正常状態が作り出される。
つまり、第1シャッターと第2シャッターとの組み合わ
せにより、始めにどのような向きにあっても、茎が上を
向いた正常状態に修正することが出来る。
【0015】請求項6記載の発明は、鱗茎菜類の根茎を
切断する鱗茎菜類の切断処理装置において、茎の切断を
行う茎切断部より前段に、鱗茎菜類を1個ずつ分断して
保持する保持手段と、該保持手段により保持された鱗茎
菜類の上側を把持して該鱗茎菜類を次工程に導く把持手
段と、該把持手段により把持されなかった鱗茎菜類を処
理経路からはじく除外手段とを備えた構成とした。
【0016】この請求項6記載の発明によれば、上記保
持手段に保持された鱗茎菜類の向きに応じて鱗茎菜類を
処理工程を進ませたりはじいたりすることが出来る。す
なわち、茎が上を向いた正常状態であれば把持手段に把
持されて次工程に導かれるが、正常状態から外れた状態
にあれば除外手段により処理経路からはじかれる。それ
により、処理経路を進む鱗茎菜類の向きを確実に整える
ことが出来る。
【0017】請求項7記載の発明は、請求項6記載の鱗
茎菜類の切断処理装置において、茎を把持して鱗茎菜類
を次工程に搬送する一対の搬送ベルトと、該搬送ベルト
の一部分において一対の搬送ベルト間を開閉する開閉手
段とを備え、前記把持手段が前記開閉手段により開閉可
能な一対の搬送ベルトからなる構成とした。
【0018】この請求項7記載の発明によれば、次工程
に導く把持手段が鱗茎菜類を次工程に搬送する搬送ベル
トから構成されているので、茎が上を向いた正常状態の
鱗茎菜類を次工程に導くための把持および搬送を確実に
実現させることが出来る。
【0019】請求項8記載の発明は、鱗茎菜類の根茎を
切断する鱗茎菜類の切断処理装置において、任意の処理
を行うために鱗茎菜類の茎を把持する把持手段と、該把
持手段が茎を把持する前から把持するまでこの茎を伸ば
す茎伸長手段とを備えている構成とした。
【0020】一般に、鱗茎菜類の茎は先の方に行くほど
腰が弱く折れ曲がり気味になり、茎を伸ばさずに把持し
ようとすると茎が折れ曲がったまま把持してしまい、把
持後の姿勢が悪くなったり茎の長さがばらついたりと、
規定通りの把持が行えなずその後の処理(例えば根や茎
の切断処理、鱗茎菜類を引っ張って茎の把持位置を調整
したりする処理など)に影響を及ぼし兼ねない。この請
求項8記載の発明によれば、茎伸長手段により茎が伸ば
された状態で茎を把持できるので、把持手段による茎の
把持を規定どおり確実に行うことが出来る。
【0021】請求項9記載の発明は、鱗茎菜類の根茎を
切断する鱗茎菜類の切断処理装置において、茎を把持し
て鱗茎菜類を次工程に搬送する少なくとも一対の搬送ベ
ルトと、該搬送ベルトの一部分において一対の搬送ベル
ト間を開閉する開閉手段と、該開閉手段により鱗茎菜類
の茎が一対の搬送ベルト間に把持される前から把持され
るまでこの茎を伸ばす茎伸長手段とを備えている構成と
した。
【0022】この請求項9記載の発明によれば、搬送ベ
ルトによる茎の把持を確実に行うことが出来る。特に、
搬送ベルトでの茎の把持には、茎が折れ曲がった状態で
把持するとうまく把持できなかったり搬送中に鱗茎菜類
が滑って落ちてしまうなど、難しい面が多々あるが、上
記茎伸長手段によりこれらの難点を回避して確実な把持
および搬送を行うことが出来る。
【0023】なお、請求項8又は9に記載の茎伸長手段
は、例えば、ブラシやローラにより茎をしごいて伸ばす
形式などが考えられる。
【0024】請求項10記載の発明は、鱗茎菜類の根茎
を切断する鱗茎菜類の切断処理装置において、茎を把持
して鱗茎菜類を次工程に搬送する搬送手段と、該搬送手
段に把持された部分より下側の茎を把持して鱗茎菜類を
移動させる少なくとも一対の副搬送ベルトとを備え、前
記搬送手段の搬送速度と副搬送ベルトの送り速度とを異
ならせるか、或いは、前記搬送手段の搬送経路と副搬送
ベルトの送り経路とを平行の状態からずらすことによ
り、前記副搬送ベルトに鱗茎菜類が入る前と出た後とで
前記搬送手段から下方に伸びる茎が所定量長くされる構
成とした。
【0025】この請求項10記載の発明によれば、搬送
手段による鱗茎菜類の搬送中に、茎を搬送手段側から副
搬送ベルト側に引っ張って、搬送手段による茎の把持位
置をずらし、搬送手段下の茎の長さを所定長さ長くする
ことが出来る。また、茎の把持位置をずらす際、鱗茎菜
類の重みで茎の滑りが止まらずにずらし過ぎてしまうと
云うことが考えられるが、この発明では、搬送手段によ
り茎の把持位置をずらす際、鱗茎菜類が副搬送ベルトに
把持されている状態にあるので、搬送手段の把持位置に
鱗茎菜類の重みが負荷されず、茎のずれすぎを回避でき
る。この搬送手段下の茎の長さを長くする処理は、例え
ば、根茎の切断処理のために根や茎の位置を調整する際
に利用できる。つまり、茎を把持して搬送する搬送手段
に鱗茎菜類をセットする際には、確実にセットされるよ
うに鱗茎菜類の茎の元の方をセットすると都合が良い
が、その後、大きさにばらつきの有る鱗茎菜類の根茎を
切断するには、茎の把持位置を上げる必要があり、この
要求に応じることが出来る。
【0026】請求項11記載の発明は、鱗茎菜類の根茎
を切断する鱗茎菜類の切断処理装置において、鱗茎菜類
の根を切断する根切断部と、茎を把持した状態で鱗茎菜
類を搬送する第1搬送手段と、搬送中の鱗茎菜類を押し
上げて根の高さを前記根切断部に合わせるべく、前記搬
送手段により搬送される鱗茎菜類の搬送経路上に設けら
れた傾斜部と、該傾斜部により根部が所定高さに押し上
げられたタイミングで新たに茎を把持して鱗茎菜類を前
記根切断部まで搬送する第2搬送手段とを備えている構
成とした。
【0027】この請求項11記載の発明によれば、根の
切断処理のために根の位置を根切断部に合わせることが
出来る。また、根の切断処理時において鱗茎菜類は茎を
持たれた状態にあるので、その姿勢がばらつきにくく、
根をまっすぐ水平に切断することが出来る。なお、傾斜
部で鱗茎菜類が上昇されることから、第1搬送手段は、
該搬送手段下の茎の長さに余裕を持った状態で茎を把持
している必要があるが、この茎の長さに余裕を持たせる
手段として、請求項10記載の発明が有用である。
【0028】請求項12記載の発明は、鱗茎菜類の根を
切断する根切断部と、根を切断する前に鱗茎菜類の根を
伸ばす根伸長手段とを備えた鱗茎菜類の切断処理装置に
おいて、前記根伸長手段が、可撓性を有する帯状部材に
スリットを設けてなるくし状部材を一対の回転体にそれ
ぞれ取り付けてなり、これら一対の回転体の間に鱗茎菜
類の根部を挟み込んで根を伸ばす構成とした。
【0029】この請求項12記載の発明によれば、根伸
長手段により根の1本1本が伸ばされて根を綺麗に切断
できる。また、根伸長手段により根についた泥砂等も除
去することができるので、根切断部に備わる刃の耐久時
間を延ばすことが出来る。また、従来の根伸長手段は、
一対の回転体にひも状部材を多数取り付けて構成されて
いたが、ひも状部材が回転体からとれてしまったり、ひ
も状部材が劣化して切れてしまうなどの課題を有してい
た。それに対し、この発明は帯状部材にスリットを設け
てなるくし状部材を使用しているので、耐久性が数段に
向上している。
【0030】請求項13記載の発明は、鱗茎菜類の根茎
を切断する鱗茎菜類の切断処理装置において、鱗茎菜類
の根を切断する根切断部と、鱗茎菜類の根が前記根切断
部で切断される前から切断された後までこの根を把持す
る根把持手段と、該根把持手段に把持された切断後の根
を排出する根排出部とを備えている構成とした。
【0031】この請求項13記載の発明によれば、根の
切断処理時に根が把持されているので、該処理時におけ
る鱗茎菜類の姿勢の揺らぎを抑えて根をまっすぐ水平に
切断することが出来る。また、切断後の根は根排出部に
排出されるので根くずによる処理の停滞がない。なお、
根の切断処理の形式が、鱗茎菜類を根切断部に向かって
移動させながら行うものの場合には、把持手段も鱗茎菜
類と伴に移動する形式にすると良く、例えば少なくとも
一対の搬送ベルト間に根を挟んで移動させる形式などが
あり得る。
【0032】請求項14記載の発明は、鱗茎菜類の根茎
を切断する鱗茎菜類の切断処理装置において、鱗茎菜類
の茎を切断する茎切断部と、茎を把持した状態で鱗茎菜
類を前記茎切断部まで搬送する搬送手段と、該搬送手段
による鱗茎菜類の搬送中に、鱗茎菜類の実部をガイドし
鱗茎菜類の高さを前記茎切断部に合わせるガイド部と、
該ガイド部の高さを調整する調整機構とを備えている構
成とした。
【0033】この請求項14記載の発明によれば、上記
ガイド部により、茎の切断位置を鱗茎菜類の実部から所
定長の位置に保つことが出来ると共に、上記調整機構に
よりこの切断長さを設定変更することが出来る。従っ
て、茎の切断位置を所望の長さに変化させる場合などに
都合が良い。
【0034】請求項15記載の発明は、鱗茎菜類の根茎
を切断する鱗茎菜類の切断処理装置において、鱗茎菜類
の茎を切断する茎切断部と、茎を把持して鱗茎菜類を前
記茎切断部に搬送する少なくとも一対の搬送ベルトと、
該搬送手段による鱗茎菜類の搬送中に、鱗茎菜類を押し
下げて鱗茎菜類の高さを前記茎切断部に合わせる高さ調
整手段とを備え、前記高さ調整手段が、鱗茎菜類を押し
下げて鱗茎菜類の茎を前記一対の搬送ベルト間をすべら
せる構成とした。
【0035】従来の切断処理装置では、鱗茎菜類の茎元
の高さを合わせるのに、鱗茎菜類の茎を強固に把持する
搬送ベルトと、鱗茎菜類を引っ張って搬送ベルトをたわ
ませることで高さを調整する手段とを使用していた。し
かしながら、高さ合わせのために搬送ベルトをたわませ
ると、搬送ベルトの寿命が短くなったり、また、搬送ベ
ルトが架けられる搬送プーリの溝を深く形成する必要が
あった。搬送プーリの溝が深いと搬送ベルトの設置作業
の困難性が増す。そこで、この請求項15記載の発明に
よれば、一対の搬送ベルト間を茎をすべらせることで鱗
茎菜類の高さを合わせるようにしたので、搬送ベルトの
寿命が延び、また、搬送ベルトの設置作業が容易とな
る。
【0036】請求項16記載の発明は、請求項15記載
の鱗茎菜類の切断処理装置において、少なくとも前記高
さ調整手段により鱗茎菜類が押し下げられる範囲におい
て、前記一対の搬送ベルトによる茎の把持力を補強する
補強手段を備えている構成とした。
【0037】搬送ベルトに把持された茎をすべらせて鱗
茎菜類を押し下げようとすると、鱗茎菜類の重量と慣性
により、ずるずるっとすべり過ぎたり、止まらずに鱗茎
菜類が搬送ベルトの把持を外れて落ちてしまうといった
課題が考えられた。そこで、この請求項16記載の発明
によれば、上記補強手段により、適宜な滑り抵抗を負荷
することができ、滑り過ぎを回避することが出来る。
【0038】ここで、上記補強手段としては、例えば、
一対の搬送ベルトが互いに接触する方向に押圧する板バ
ネ、又は、弾性部材を外周に取り付けたローラなどによ
り構成可能である。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて、図1〜図26の図面を参照しながら説明する。図
1は、本発明の実施の形態の玉葱の切断処理装置の全体
構成を示す概要図である。本発明の実施の形態の玉葱の
切断処理装置100は、鱗茎菜類としての玉葱の根と茎
を切断する装置であり、玉葱を一括投入できるホッパー
1、ホッパー1から玉葱を定められた数量取り上げるコ
ンベア2、コンベア2から供給された玉葱の姿勢を定め
るフィーダー部3、フィーダー部3から姿勢を定められ
て供給された玉葱の根と茎とを定められた長さに切断す
る根茎切断装置4等から構成される。フィーダー部3
は、コンベア2から投入された玉葱を受ける玉葱受けユ
ニット10、姿勢を整えるシャッターユニット14、玉
葱供給ユニット18等から構成される。根茎切断装置4
は、高さ決めユニット27、根切りユニット32、茎切
りユニット33、搬送手段である搬送ベルト26等から
構成される。また、根茎切断装置4には、切断された玉
葱が放出される放出口5、茎くずが排出される茎排出部
6が設けられている。根くずは根茎切断装置4の下部に
排出される。
【0040】図2は、ホッパー1の詳細を示すもので、
(a)はその側方図、(b)は固定トレイ8を矢印B方
向から眺めた平面図、(c)は固定トレイ8を矢印A方
向から眺めた正面図である。ホッパー1は、あらゆる分
野で使用されているホッパーと同様な基本的形状をした
貯蔵槽7aと、茎付き根付きの玉葱をコンベア2に詰ま
ることなく流れるように貯留槽7aの下部で玉葱の流れ
る量を規制する2枚の仕切り板7b,7b等で構成され
ている。
【0041】図3は、運搬手段としてのコンベア2の詳
細を示すもので、(a)はその移動トレイ9Aの正面
図、(b)は移動トレイ9Aの側面図である。コンベア
2は、固定トレイ8、移動トレイ9A…、移動装置9B
から構成される。固定トレイ8は、正面視くの字形状
で、移動トレイ9Aに近い側に櫛歯状の切れ込みを有し
た櫛歯部分8aを有しており、ホッパー1から流れてき
た玉葱を1単位個(例えば1個)ずつ取り出してくの字
形状の谷部分を転がして櫛歯部分8aで受け止める。移
動トレイ9A…は、移動装置9Bにより一定スピードで
回転移動しており固定トレイ8と一定時間ごとにすれ違
う。移動トレイ9A…は、固定トレイ8の切れ込みを通
過する複数(例えば2個)の爪部9Aa,9Aaから構
成されており、玉葱の大きさ(S〜2L規格)に関係な
く、定められた数量しか取り出せない形状をしており、
取り出す際に玉葱を傷付けないように、ビニールチュー
ブ等で覆われている。そして、固定トレイ8の櫛歯部分
8aから定められた数量(例えば1個)の玉葱を爪部9
Aa,9Aaに掛けて取り上げていく。
【0042】図4は、コンベア2から投入された玉葱を
受け止める受けユニット10の構成を示すもので、
(a)はその側方図、(b)は受けユニット10の玉葱
囲い13の平面図である。コンベア2の移動トレイ9A
で取り上げられた玉葱は、移動トレイ9Aがコンベア2
の最上点に来た時、移動トレイ9Aから離れてフィーダ
ー3へと投入される。そして、フィーダー3に一定タク
トで供給されてきた玉葱は、その衝撃を吸収する緩衝手
段を備えた受け部としての玉葱受けユニット10で受け
止められる。玉葱受けユニット10は、コンベア2から
投入される玉葱供給角度とほぼ同角度に傾斜した玉葱ス
ロープ(緩衝手段)11、玉葱に押されて移動すること
で玉葱の衝撃を吸収する衝撃吸収板(緩衝手段)12、
および、玉葱囲い13で構成される。これら、玉葱スロ
ープ11、衝撃吸収板12および玉葱囲い13のそれぞ
れには、衝撃を吸収するダンパーゴム11a,12a,
13aが取り付けられている。玉葱受けユニット10に
コンベア2から供給される玉葱は、ほぼ一定の時間と角
度で玉葱スロープ11を転がりながら衝撃吸収板12で
受けとめられ、図4(b)に示すように、玉葱囲い13
の中の一定位置に弾むことなく入る。
【0043】図5には、シャッターユニット(姿勢調整
手段)14の構成を示す側方図を、図6には、シャッタ
ーユニット14の第1シャッター15の作用を説明する
説明図を示す。図6(a)は茎が下向きに載った場合の
説明図、(b)は茎が上向きに載った場合の説明図、
(c)は茎が横向きに載った場合の説明図である。玉葱
囲い13に入った玉葱の姿勢は根の位置、茎の位置が定
まらずその姿勢はまちまちである。玉葱の姿勢はシャッ
ターユニット14により茎上、根下の姿勢に定められ
る。シャッターユニット14は、図5に示すように、第
1シャッター15と第2シャッター16とで構成され
る。第1シャッター15の役割は、主に玉葱囲い13に
入った玉葱の姿勢を、茎横向きから茎上向きまでの姿勢
にして一定タクトで第2シャッター16に受け渡すこと
である。第1シャッター15には、図6に示すように、
中央が空洞で一端部に1対の爪部17a,17aが形成
されたシャッター板17が取り付けられている。そし
て、第1シャッター15が爪部17a,17aの逆方向
(図6の矢印E方向)に開く(移動する)ことで、玉葱
の姿勢を茎横向きから茎上向きまでに含まれ姿勢に修正
する。
【0044】例えば、図6(a)に示すように、第1シ
ャッター15に載った玉葱が真下を向いている場合、第
1シャッター15が開くとシャッター板17の爪部17
aに茎が引っ掛けられて玉葱が略90度転回し、横向き
の姿勢で第2シャッター16の上に落ちる。また、図6
(b)に示すように、第1シャッター15に載った玉葱
が真上を向いている場合、第1シャッター15が開くと
シャッター板17の爪部17aに根が少し引っかかり玉
葱が90度より少なく転回し、やや横向きの姿勢で第2
シャッター16の上に落ちる。また、図6(c)に示す
ように、第1シャッター15に載った玉葱が横を向いて
いる場合、第1シャッター15が開いてもシャッター板
17の爪部17aがほとんど玉葱に抵抗を与えず、ほぼ
そのままの姿勢で第2シャッター16の上に落ちる。そ
の結果、第2シャッター16上に落ちた玉葱の姿勢は、
ほぼ茎上向きから茎横向きの状態に含まれ、茎下向きの
玉葱はほとんど無くなる。
【0045】図7には、第2シャッター16の構成を示
す斜視図を、図8には、鱗茎菜類である玉葱の構成を説
明する正面図を、図9には、第2シャッター16の作用
を説明する概要図を示す。図9の(a)は玉葱が第2シ
ャッター16を通過する前の図、(b)は玉葱が第2シ
ャッター16を通過した後の図である。第2シャッター
16の役割は、茎上向きの姿勢で玉葱を玉葱供給ユニッ
ト18に受け渡すことである。第2シャッター16は、
図7に示すように、中央に放射状に切れ目が設けられた
ゴムシャッター19、開閉シャッター20,20で構成
されている。
【0046】図8に示すように、玉葱の茎と根はほぼ真
反対に成育しており、根と茎の腰の強さは先端側ではほ
ぼ同じだが、根元側では茎のほうが腰が強い。また、生
産地により多少異なるが根の長さGよりも茎の長さEの
ほうが長い。図9に示すように、第2シャッター16の
ゴムシャッター19上に載った玉葱は、第1シャッター
15と同一タクトで開閉する開閉シャッター20が開く
ことにより、玉葱の自重でゴムシャッター19上から下
方に落ち始める。その際、茎元部の腰の強い部分をゴム
シャッター19で引っかけて滑らせることにより、茎部
が上向きに残り根部が先に下方に落下する。これによ
り、第2シャッター16から落下する玉葱の姿勢は、ほ
ぼ茎上向きの姿勢で次に説明する玉葱供給ユニット18
の旋回受け椀21Aに受け渡される。
【0047】図10には、シャッターユニット14下に
設けられた玉葱供給ユニット18の構成図を示す。玉葱
供給ユニット18の役割は、茎上向き状態で供給された
玉葱の茎を把持して同一タクトで根茎切断装置4に玉葱
を供給することである。玉葱供給ユニット18は、保持
手段としての複数の旋回受け椀21A…、これら旋回受
け椀21A…を同一タクトで旋回する旋回装置21B、
茎伸長手段としての茎伸ばしブラシ22、茎把持ベルト
23、補助搬送ベルトである高さ決めベルト24で構成
されている。シャッターユニット14から茎上向きに落
下してきた玉葱は、シャッターユニット14と同一タク
トで旋回している旋回受け椀21Aに載る。旋回受け椀
21Aの役割は、落下してきた玉葱の姿勢を保ちながら
旋回し、茎把持ベルト23に玉葱を受け渡すことであ
る。旋回受け椀21Aは、玉葱の落下速度よりスピード
が遅いが、下方に下がりなが玉葱の落下衝撃を打ち消す
ように受けとめる。また、その玉葱の受け面には緩衝手
段であるダンパーゴム(不図示)等で覆われている。こ
れにより玉葱は落下した姿勢を保ち、傷付くことなく受
け止められ下方に旋回を始める。
【0048】図11には、玉葱供給ユニット18の茎伸
ばしブラシ22,22と茎把持ベルト23との作用を示
す説明図を、図12には、茎伸ばしブラシ22,22が
特大の玉葱に接触するタイミングを説明する図を示す。
旋回受け椀21Aから茎把持ベルト23に玉葱を受け渡
す場合、茎把持のため茎は玉葱の真上方向にある程度伸
びている必要があり、この茎を伸ばすのが茎伸ばしブラ
シ22,22の役割である。茎伸ばしブラシ22は、一
対の円柱状のブラシを茎を伸ばす方向に回転させながら
互いに近づいたり離れたり開閉可能に構成したものであ
る。
【0049】玉葱の大きさは通常S〜2Lと規格化され
ているが、本発明は60〜120mm球の玉葱の大きさ
に対応できるように考慮されている。Sサイズ対応は、
ほぼ規格通りであるが、120mm球は2Lを凌ぐ特大
の玉葱に相当する。Sサイズ(60mm球)の玉葱の場
合、図11に示すように、旋回受け椀21Aが玉葱を受
け止めた旋回位置で、一対の茎伸ばしブラシ22,22
が玉葱の茎元部に、茎を伸ばす方向に回転しながら茎を
挟むように閉じてくる。そして、これが閉じることによ
り、旋回受け椀21Aが下方に下がるにつれて、仮に曲
がっていた茎も、茎伸ばしブラシ22,22により玉葱
の上方向に伸ばされる。120mm球の玉葱の場合、図
12に示すように、茎伸ばしブラシ22,22は、12
0mm球の中心からやや上部で玉葱と接触し、旋回受け
椀21Aの下降につれて、先と同様に茎を挟んで茎を伸
ばしていく。
【0050】図13は、図11の茎把持ベルトの作用を
説明するもので、(a)は茎把持ベルトの平面図、
(b)はその側面図である。搬送ベルトである茎把持ベ
ルト23は、その所定部分23A,23Aが支点23
a,23aを中心に端部23b,23bが開閉可能な開
閉手段が設けられている。旋回受け椀21A上の玉葱
は、下降し茎を伸ばされながら、図13に示すY字状に
開いた一対の茎把持ベルト23,23の間を通過する。
茎把持ベルト23は、玉葱の通過後直ちに閉じて、瞬時
に玉葱の茎を把持して玉葱を搬送する。その際、旋回受
け椀21Aは止まることなく下方に旋回しているので、
抵抗なく茎把持ベルト23に受け渡すことが出来る。仮
に玉葱の姿勢が悪く、茎把持ベルト23が玉葱の茎を把
持し損ねた場合は、図10に示すように、玉葱が旋回受
け椀21A上に残ったままとなり、旋回受け椀21Aが
最下点で反転する際に、玉葱放出シュート25に落下し
て行き装置外に傷付くことなく放出される。これは供給
ミスとなるが玉葱が不良品になることは無い。この玉葱
は何らかの方法でホッパー1に再投入され、先と同様の
ルートで再度装置内に入ってくる。旋回装置21Bと玉
葱放出シュート25により除外手段が構成されている。
【0051】図14は、補助搬送ベルトである高さ決め
ベルト24の作用を説明するもので、(a)はその側面
図、(b)はその平面図である。高さ決めベルト24
は、根茎切断装置4に受け渡す前に茎の余長を生み出す
ものである。茎把持ベルト23で茎を把持された玉葱
は、搬送される途中で高さ決めベルト24を通過する。
茎把持ベルト23は、Sサイズ(60mm球)で茎の長
さが短い玉葱も確実に把持できるように、玉葱の茎の挟
み位置が120mm球の茎元ぎりぎりを挟むように設定
されている。そのため、茎元ぎりぎりを把持された玉葱
の茎の長さ(茎把持ベルト23下に伸びる茎長)を長く
する必要がある。高さ決めベルト24は、茎把持ベルト
23の下側で搬送されてきた玉葱の茎を挟み込んで同方
向に送るように構成されている。高さ決めベルト24
は、茎把持ベルト23よりも搬送スピードが速く設定さ
れており、このスピード差により茎把持ベルト23側か
ら高さ決めベルト24側に茎を引っ張って、茎の余長を
つくりだす。
【0052】図15は、根を切断するカッター面と玉葱
の高さとの関係を説明する図、図16は、高さ調整機構
の構成を示す概要図で、(a)は上面図、(b)は側面
図である。図16に示すように、茎把持ベルト23で搬
送された玉葱は、根茎切断装置4の玉葱搬送ベルト26
に受け渡される。根茎切断装置4は、供給された玉葱の
根を短く切断し、茎を定められた長さに切断する装置で
ある。フィーダー3(図1)から供給された玉葱の姿勢
は、茎を把持し宙吊り状態で供給されるため、根は真下
方向にある。ただしフィーダー3での玉葱の姿勢の決定
状態により、玉葱の高さは多少ばらつく。
【0053】図15に示すように、玉葱の根を短く切断
する条件は、玉葱の高さを合わせて玉葱の根元部が根切
りカッター30のライン(図15中2点鎖線で示す)と
直交していることである(同図(a)参照)。同図
(b)に示すように、玉葱の高さが下がりすぎて斜めに
カッターと交わった場合は、玉葱の根は斜め切りされ要
求品質を満たした根切りとはならない。また、同図
(c)に示すように、玉葱の高さが上がりすぎて根元か
ら離れてカッターと交わった場合は、玉葱の根は長く残
り要求品質を満たした根切りとはならない。つまり、玉
葱搬送ベルト26で玉葱を宙吊りにし、玉葱の根は下方
にある状態で供給されるので、玉葱の根部と根切りカッ
ター30との高さの相関関係が重要となる。供給された
宙吊り状態の玉葱の根部を、根切りカッター30と同一
高さにするのが高さ決めユニット27である。
【0054】高さ決めユニット27は、図16に示すよ
うに、玉葱の搬送方向に上り坂になるように回転してい
るベルト(傾斜部)28と、該ベルト28の先で反対方
向に回転しているベルト29の一対で構成されており、
これらベルト28,29の速度は、茎把持ベルト23よ
り速度が速く設定され、ベルト28,29の近接するベ
ルト最上点は、根切りカッター30とほぼ同一高さに設
定されている。宙吊り状態で供給された根部の高さが多
少ばらつく玉葱は、茎把持ベルト23で搬送されながら
根茎切断装置4内に供給され、そのとき、玉葱の根部は
搬送方向に回転しているベルト28に接触し、茎部より
も根部が先行して搬送され、その反対方向に回転してい
るベルト29で搬送が止められる。そして、茎部が搬送
されてくるのを待つ状態となる。遅れて搬送されてきた
玉葱の茎部は、止まって待っている玉葱の上にある茎仮
止め板31,31に接触し、茎把持ベルト23で把持し
ている茎だけが送られる。茎仮止め板31,31の間に
は、強く引いた場合に茎が通過する程度のすきまが設け
られている。茎把持ベルト23で把持している茎が送ら
れ続けていくと、茎仮止め板31で止まっていた茎部が
外れ、先行していた玉葱の根部がほぼ真下に向き茎部が
伸ばされた状態で玉葱搬送ベルト26に受け渡される。
【0055】図17は、根茎切断装置4の根切断部の周
辺の構成を示す概要図である。根茎切断装置4内の根の
切断に関する構成としては、根伸ばしユニット34、根
切りカッター30、根挟みベルト35等がある。高さ決
めユニット27を通過した玉葱は、根部の高さが根切り
カッター30とほぼ同一の高さとなった状態で、玉葱搬
送ベルト26に宙吊り状態となり搬送され、先ず、根伸
ばしユニット34を通過する。
【0056】図18は、根伸ばしユニット34の構成を
示すもので、(a)はその正面図、(b)は根伸ばしフ
ィン34Aの正面図である。根伸ばしユニット34は、
あらゆる方向に向いている玉葱の根を回転している根伸
ばしフィン34Aで真下に導きながら1本残らず伸ばし
ていくことであり、可撓性を有するゴム状の板にスリッ
トを設けてくし状にした複数の根伸ばしフィン34A
と、長さの長い根が巻き付かない外径をした一対の回転
ドラム(回転体)34B,34Bとから構成される。こ
の回転ドラム34B,34Bの外周に複数の根伸ばしフ
ィン34Aが取り付けられ、これら回転ドラム34B,
34Bが内方向に回転することにより、根伸ばし現象を
発生させるものである。
【0057】この根伸ばしユニット34を玉葱の下側部
分が通過することにより、玉葱の根が真下方向に引っ張
られて伸び、また、根部周辺に付着した畑の泥も合わせ
て下方に払い去ることが出来る。根伸ばしユニット34
を通過すると、伸ばされた根は根把持手段としての一対
の根挟みベルト35,35に挟まれ、且つ、茎は玉葱搬
送ベルト26に把持された状態で、根切りカッター30
に送られ根切りが行われる。先に述べたように、根部に
付着した泥はほとんど根伸ばしユニット34で払い去ら
れているので、根切りカッター30に来たときには根に
はホコリ状の泥しか付着されておらず、根切りカッター
30の寿命もおおいに向上する。
【0058】図19は、根切りカッター30の構成を示
すもので、(a)はその上面図、(b)は正面図、
(c)は分解斜視図である。根切りカッター30は、固
定台30E、回転刃36、および、固定刃37とから構
成され、根切り能力を高めるため回転刃36は外周に複
数の刃部をもっている。この回転刃36が高速で回転す
ることにより、玉葱の根部が根切りカッター30を通過
するまでに複数回根切りが行われる。この根切りカッタ
ー30は、刃研ぎ、刃洗浄が容易にできるように、セッ
トで簡単に取り外しが出来るようになっている。図17
の切られた根くずはかなりの量となるので、根挟みベル
ト35で挟んだまま根切りカッター後方に搬出され、装
置下方に何もない根排出部に排出される。
【0059】図20は、茎切断部の周辺の構成を示すも
ので、(a)はその上面図、(b)は側面図である。茎
の切断に関する構成としては、茎長さ決めガイド38、
茎切りカッター39、補強手段としての茎保持板40,
40で構成されている。根切りが終わった玉葱はやはり
宙吊り状態で玉葱搬送ベルト26により茎長さ決めガイ
ド38まで搬送され、先ず、玉葱の茎元部が茎長さ決め
ガイド38に接触する。そのまま玉葱が送られてくる
と、玉葱の大きさに関係なく、玉葱は茎長さ決めガイド
38に茎元部が接触しながら進行し、具体的には玉葱が
斜めに下降しながら茎切りカッター39に出会う。
【0060】その際、玉葱の茎は玉葱搬送ベルト26を
スリップして下降する。また、玉葱がスリップする範囲
には、板バネからなる茎保持板40,40が一対の玉葱
搬送ベルト26,26を押圧し補強しており、スリップ
した玉葱が自重でそのまま落ちてしまうといったことを
防いでいる。そして、茎切りカッター39で茎が切られ
るため、玉葱の大きさに関係なく茎切断長さは一定にな
る。茎切り長さは生産地、保存方法により異なるので、
茎長さ決めガイド38の傾きを調整することにより、あ
る範囲で自在に調整できる。茎長さ決めガイド38の調
整は、固定ベース38Aの長孔38Aaに沿って固定位
置を変化させて行う。茎を切られた玉葱はシュート5上
に落下し転がりながら装置外に放出される。
【0061】図21は、茎切りカッター39の構成を示
すもので、(a)はその上面図、(b)は正面図、
(c)は分解斜視図である。茎切りカッター39は、い
ろいろな形式のものが考えられる、例えばノコ状の外周
刃形式、鋏状の刃形式、また、図21に示すような往復
刃形式が考えられる。往復刃形式の茎切りカッター39
は、例えば、固定ベース39E、移動刃41、固定刃4
2から構成され、その往復速度は茎送り速度に対応して
数回茎切りできる速度が必要である。そして、図21
(c)に示すように、簡単にセットと取り外しが可能
で、刃研ぎ、洗浄を容易に行えるようにする。
【0062】放出された玉葱は次工程の玉葱みがき機、
選果機と連結したコンベア上に乗るか所定のコンテナ内
に収容される。図20(b)のように切られた茎くずは
茎排出部6より装置外に排出される。これにより製品玉
葱と根くず、茎くずは装置外に分別回収できる状態とな
る。
【0063】以上のように、この実施の形態の玉葱の切
断処理装置100によれば、玉葱を1個1個手で入れて
いた従来の切断処理装置において投入間隔がばらつき処
理能力が一定しないといった課題があったのに対し、こ
の課題が解決され処理スピードが一定し安定した処理能
力を装置から引き出すことが出来る。また、ホッパー1
に一括投入しさえすれば良く、玉葱を1つ1つ所定の姿
勢で装置に入れる労力が不要となるので、切断処理後の
玉葱の病気や腐れ等の選別処理を、根茎の切断処理と平
行して一人の作業者で行うことも可能となる。
【0064】また、シャッターユニット14により、玉
葱の自動的な姿勢修正が可能となるので、玉葱の投入か
ら切断まで一貫して機械制御で行っていながら、根と茎
の確実な切断処理を行うことが出来る。また、玉葱供給
ユニット18により、旋回受け椀21AAに保持された
玉葱の茎が上を向いた正常状態であれば茎把持ベルト2
3に把持されて次工程に導かれるが、正常状態から外れ
た状態にあれば旋回装置21Bにより処理経路からはじ
かれる。それにより、処理経路を進む玉葱の向きを確実
に整えることが出来る。また、旋回受け椀21Aに保持
された玉葱を把持する把持手段が玉葱を次工程に搬送す
る茎把持ベルト23から構成されているので、茎が上を
向いた正常状態の玉葱を次工程に導くための把持および
搬送を確実に実現させることが出来る。また、茎伸ばし
ブラシ22により茎が伸ばされた状態で茎を把持するの
で、茎把持ベルト23による茎の把持を規定どおり確実
に行うことが出来る。
【0065】また、高さ決めベルト24により、茎把持
ベルト23による玉葱の搬送中に、茎の長さに余裕を与
えることが出来るので、玉葱の大きさがばらつきによ
り、茎元ぎりぎりの箇所を把持する必要があっても、そ
の後、余裕のある長さに変更することが出来る。しか
も、茎の余裕が与えられる際、玉葱は高さ決めベルト2
4に把持された状態にあるので、玉葱の落下の心配がな
い。また、根挟みベルト35により、根の切断処理時に
根が把持されているので、該処理時における玉葱の姿勢
の揺らぎを抑えて根をまっすぐ水平に切断することが出
来る。また、切断後の根は根排出部に排出されるので根
くずによる処理の停滞がない。
【0066】また、茎の切断処理時に、玉葱の茎を一対
の玉葱搬送ベルト26,26の間ですべらせるようにし
て玉葱の高さを合わせるようにしたので、従来の搬送ベ
ルトをたわませて高さを合わせていたのに比べて、玉葱
搬送ベルト26,26の寿命が延び、また、玉葱搬送ベ
ルト26,26の設置作業が容易となる。また、この玉
葱の茎を一対の玉葱搬送ベルト26,26の間ですべら
せる際、茎保持板40,40により適宜な滑り抵抗を負
荷することができ、玉葱の滑り過ぎや落下を回避するこ
とが出来る。
【0067】なお、本発明の鱗茎菜類の切断処理装置
は、この実施の形態の切断処理装置1に限られず、発明
の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。以下
に、図面を参照しつつ実施の形態の変形例について説明
する。図22は、ホッパーを備えない形式の切断処理装
置200を示す概要図である。この切断処理装置200
は、コンベア102を、仕切り103…の入った平ベル
トにして一定タクトで回転させ、人の手により玉葱を並
べて置いてもらいホッパーを使用せずにフィーダー3に
供給するものである。この装置においても、処理スピー
ドが一定し安定した処理能力を装置から引き出すことが
出来るといった効果が得られる。
【0068】図23は、シャッターユニットの第2シャ
ッターのその他の例を示す図である。同図に示すよう
に、シャッターユニットの第2シャッターを、絞り形状
に開閉する複数の羽根107…で構成し、円状に開閉す
るようにしても良い。その他、玉葱を茎上向き、根下向
きの姿勢に定める手段として、制御されたロボットハン
ドを使い姿勢定めをするようにしても良い。また、第2
シャッターに使用ゴムを、軟質のナイロン、ビニール、
プラスチックにすることも可能である。
【0069】図24は、シャッターユニット下に設置さ
れる玉葱供給ユニットのその他の例を示す図である。同
図に示すように、玉葱供給ユニット18の玉葱受け椀を
1つにして上昇、下降、ミス玉葱の排出の一連の動作
を、カム駆動又はエアーシリンダー等により行うように
しても良い。
【0070】図25は、茎把持ベルトのその他の例を示
す上面図である。同図に示すように、茎搬送ベルト23
の一部分23B,23Bを平行に開かせて玉葱を上下に
通過させ、その後、平行に閉じて茎を把持するようにし
ても良い。図26は、根切断前に玉葱の高さを決める高
さ決めユニットのその他の例を示す図である。同図に示
すように、高さ決めユニットを、玉葱の茎を挟んで宙吊
りして搬送する玉葱搬送ベルト126の搬送途中で、把
持力を弱めさせ根切りカッター30の高さと同じ高さま
で傾斜する傾斜部128にずり落とすことにより、根切
りカッター30と玉葱の根部の高さを同一高さにするこ
とも可能である。その他、根伸ばしフィン34Aの材質
を、軟質のゴム、ナイロン、ビニール、プラスチックに
しても良い。
【0071】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、鱗茎菜類
を1個1個手で入れていた従来の切断処理装置では、投
入間隔がばらつき処理能力が一定しないといった課題が
あったのに対し、この課題が解決され処理スピードが一
定し安定した処理能力を装置から引き出すことが出来
る。そして、収穫した鱗茎菜類を出荷可能な状態にする
調整作業の一連の機械化が可能となり、農家の高齢化対
応、省人力化が可能となる。
【0072】請求項2記載の発明によれば、鱗茎菜類を
1つ1つ所定の姿勢で装置に入れる労力が不要となり、
その結果、切断処理後の鱗茎菜類の病気や腐れ等の選別
処理を、根茎の切断処理と平行して一人の作業者で行う
ことも可能となる。請求項3記載の発明によれば、運搬
装置から投入される際に鱗茎菜類を傷つけることなく切
断装置内に取り込むことが出来る。
【0073】請求項4記載の発明によれば、鱗茎菜類の
根や茎を切断する前に鱗茎菜類の姿勢を整える必要があ
るが、姿勢調整手段により自動的な姿勢修正が可能とな
る。従って、例えば、鱗茎菜類の切断処理を鱗茎菜類の
投入から切断まで一貫して機械制御で行う場合などに、
茎や根を切断する前の何れかの段階で姿勢調整手段を設
けることで、確実な切断処理を行うことが出来る。
【0074】請求項5記載の発明によれば、第1シャッ
ターと第2シャッターの作用により、始めにどのような
向きにあっても、茎が上を向いた正常状態に修正するこ
とが出来る。
【0075】請求項6記載の発明によれば、保持手段に
保持された鱗茎菜類の茎が上を向いた正常状態であれば
把持手段に把持されて次工程に導かれるが、正常状態か
ら外れた状態にあれば除外手段により処理経路からはじ
かれる。それにより、処理経路を進む鱗茎菜類の向きを
確実に整えることが出来る。
【0076】請求項7記載の発明によれば、次工程に導
く把持手段が鱗茎菜類を次工程に搬送する搬送ベルトか
ら構成されているので、茎が上を向いた正常状態の鱗茎
菜類を次工程に導くための把持および搬送を確実に実現
させることが出来る。
【0077】請求項8記載の発明によれば、茎伸長手段
により茎が伸ばされた状態で茎を把持するので、把持手
段による茎の把持を規定どおり確実に行うことが出来
る。
【0078】請求項9記載の発明によれば、搬送ベルト
での茎の把持には、茎が折れ曲がった状態で把持すると
うまく把持できなかったり搬送中に鱗茎菜類が滑って落
ちてしまうなど、難しい面が多々あるが、茎伸長手段に
よりこれらの難点を回避して確実な把持および搬送を行
うことが出来る。
【0079】請求項10記載の発明によれば、搬送手段
による鱗茎菜類の搬送中に、茎を搬送手段側から副搬送
ベルト側に引っ張って、搬送手段下の茎の長さを所定長
さ長くすることが出来る。また、搬送手段の茎の把持位
置がずらされる際、鱗茎菜類は副搬送ベルトに把持され
た状態にあるので、搬送手段の把持位置に鱗茎菜類の重
みが負荷されず、茎のずれすぎを回避できる。
【0080】請求項11記載の発明によれば、根の切断
処理のために根の位置を根切断部に合わせることが出来
る。また、根の切断処理時において鱗茎菜類は茎を持た
れた状態にあるので、その姿勢がばらつきにくく、根を
まっすぐ水平に切断することが出来る。
【0081】請求項12記載の発明によれば、根伸長手
段により根の1本1本が伸ばされて根を綺麗に切断でき
る。また、根伸長手段により根についた泥砂等も除去す
ることができるので、根切断部に備わる刃の耐久時間を
延ばすことが出来る。また、一対の回転体にひも状部材
を多数取り付けて構成されていた従来の根伸長手段に較
べて、この発明では帯状部材にスリットを設けてなるく
し状部材を使用しているので、耐久性が数段に向上して
いる。
【0082】請求項13記載の発明によれば、根の切断
処理時に根が把持されているので、該処理時における鱗
茎菜類の姿勢の揺らぎを抑えて根をまっすぐ水平に切断
することが出来る。また、切断後の根は根排出部に排出
されるので根くずによる処理の停滞がない。
【0083】請求項14記載の発明によれば、調整機構
により茎の切断位置を設定変更することが出来るので、
茎の切断位置を所望の長さに変化させる場合などに都合
が良い。
【0084】請求項15記載の発明によれば、一対の搬
送ベルト間で茎をすべらせるようにして鱗茎菜類の高さ
を合わせるようにしたので、従来の搬送ベルトをたわま
せて高さを合わせていたのに比べて、搬送ベルトの寿命
が延び、また、搬送ベルトの設置作業が容易となる。
【0085】請求項16記載の発明によれば、請求項1
5記載の発明で搬送ベルト間で茎を滑らせる際に、補強
手段により適宜な滑り抵抗を負荷することができ、鱗茎
菜類の滑り過ぎや落下を回避することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の玉葱の切断処理装置の全
体構成を示す概要図である。
【図2】同、切断処理装置のホッパーの詳細を示すもの
で、(a)はその側方図、(b)は固定トレイを矢印B
方向から眺めた平面図、(c)は固定トレイを矢印A方
向から眺めた正面図である。
【図3】同、切断処理装置のコンベアの詳細を示すもの
で、(a)はその移動トレイの正面図、(b)は移動ト
レイの側面図である。
【図4】同、切断処理装置のコンベアから投入された玉
葱を受け止める受けユニットの構成を示すもので、
(a)はその側方図、(b)は受けユニットの玉葱囲い
の平面図である。
【図5】同、切断処理装置のシャッターユニット(姿勢
調整手段)の構成を示す側方図である。
【図6】同、シャッターユニットの第1シャッターの作
用を説明するもので、(a)は茎が下向きに載った場合
の説明図、(b)は茎が上向きに載った場合の説明図、
(c)は茎が横向きに載った場合の説明図である。
【図7】同、シャッターユニットの第2シャッターの構
成を示す斜視図である。
【図8】鱗茎菜類である玉葱の構成を説明する正面図で
ある。
【図9】図7の第2シャッターの作用を説明する概要図
で、(a)は玉葱が第2シャッターを通過する前の図、
(b)は玉葱が第2シャッターを通過した後の図であ
る。
【図10】切断処理装置のシャッターユニット以降に設
けられた玉葱供給ユニットの構成を示す概要図である。
【図11】図10の搬送機構の茎伸ばしブラシと茎把持
ベルトとの作用を示す説明図である。
【図12】図11の茎伸ばしブラシが特大の玉葱に接触
するタイミングを示す図である。
【図13】図11の茎把持ベルトの作用を説明するもの
で、(a)は茎把持ベルトの平面図、(b)はその側面
図である。
【図14】図10の補助搬送ベルトの作用を説明するも
ので、(a)はその側面図、(b)は補助搬送ベルトの
平面図である。
【図15】根を切断するカッター面と玉葱の高さとの関
係を説明する図である。
【図16】切断処理装置の高さ調整機構の構成を示す概
要図で、(a)は上面図、(b)は側面図である。
【図17】同、切断処理装置の根切断部の周辺の構成を
示す概要図である。
【図18】図17の根伸ばしユニットの構成を示すもの
で、(a)はその正面図、(b)は根伸ばしフィンの正
面図である。
【図19】図17の根切りカッターの構成を示すもの
で、(a)はその上面図、(b)は正面図、(c)は分
解斜視図である。
【図20】切断処理装置の茎切断部の周辺の構成を示す
もので、(a)はその上面図、(b)は側面図である。
【図21】図20の茎切りカッターの構成を示すもの
で、(a)はその上面図、(b)は正面図、(c)は分
解斜視図である。
【図22】本発明のその他の実施の形態の切断処理装置
を示す概要図である。
【図23】シャッターユニットの第2シャッターのその
他の例を示す図である。
【図24】シャッターユニット下に設置される玉葱供給
ユニットのその他の例を示す図である。
【図25】茎把持ベルトのその他の例を示す上面図であ
る。
【図26】根切断前に玉葱の高さを決める高さ決めユニ
ットのその他の例を示す図である。
【図27】従来の手鋏による茎の切断方法を示す図であ
る。
【図28】従来の手鋏による根の切断方法を示す図であ
る。
【図29】従来の鱗茎菜類の切断処理装置を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 ホッパー(貯蔵槽) 2 コンベア(運搬装置) 3 フィーダー 4 根茎切断装置 10 玉葱受けユニット(受け部) 11 玉葱スロープ 12 衝撃吸収板(緩衝手段) 11a,12a,13a ダンパーゴム(緩衝手
段) 14 シャッターユニット(姿勢調整手段) 15 第1シャッター 16 第2シャッター 21A… 旋回受け椀(保持手段) 21B 旋回装置(除外手段) 22 茎伸ばしブラシ(茎伸長手段) 23 茎把持ベルト(搬送ベルト、開閉手段、把持
手段、第1搬送手段) 24 高さ決めベルト(補助ベルト) 25 玉葱放出シュート(除外手段) 26 玉葱搬送ベルト(第2搬送手段) 27 高さ決めユニット 28 ベルト(傾斜部) 30 根切りカッター(根切断部) 34 根伸ばしユニット(根伸長手段) 34A 根伸ばしフィン(くし状部材) 35 根挟みベルト(根把持手段) 38 茎長さ決めガイド(ガイド部、高さ調整手
段) 38Aa 長穴(調整機構) 39 茎切りカッター(茎切断部) 40 茎保持板(補強手段) 100 切断処理装置

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の投入部に入れられた1単位個の鱗
    茎菜類の根茎を切断していく切断装置と、 鱗茎菜類を搬送して前記切断装置の投入部に鱗茎菜類を
    1単位個ずつ投入していく運搬装置とを備えたことを特
    徴とする鱗茎菜類の切断処理装置。
  2. 【請求項2】 複数個の鱗茎菜類を貯蔵すると共に該貯
    蔵された鱗茎菜類を前記運搬装置に供給していく貯蔵槽
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の鱗茎菜類の切
    断処理装置。
  3. 【請求項3】 前記運搬装置から投入される鱗茎菜類を
    一旦受ける受け部と、 投入された鱗茎菜類の衝撃を緩めるべく前記受け部に設
    けられた緩衝手段とを備えたことを特徴とする請求項1
    記載の鱗茎菜類の切断処理装置。
  4. 【請求項4】 鱗茎菜類の根茎を切断する鱗茎菜類の切
    断処理装置において、 茎の切断を行う切断部より前段に、 茎を引っ掛けて鱗茎菜類を回転させることで該鱗茎菜類
    の向きを修正する姿勢調整手段を設けたことを特徴とす
    る鱗茎菜類の切断処理装置。
  5. 【請求項5】 前記姿勢調整手段は、 鱗茎菜類の下方を掃ってから該鱗茎菜類を落下させる第
    1シャッターと、 該第1シャッターから落下してきた鱗茎菜類に対し、ほ
    ぼ同一水平平面上で鱗茎菜類の周囲全域を掃ってから該
    鱗茎菜類を落下させる第2シャッターとを備えているこ
    とを特徴とする請求項4記載の鱗茎菜類の切断処理装
    置。
  6. 【請求項6】 鱗茎菜類の根茎を切断する鱗茎菜類の切
    断処理装置において、 茎の切断を行う茎切断部より前段に、 鱗茎菜類を1個ずつ分断して保持する保持手段と、 該保持手段により保持された鱗茎菜類の上側を把持して
    該鱗茎菜類を次工程に導く把持手段と、 該把持手段により把持されなかった鱗茎菜類を処理経路
    からはじく除外手段とを備えたことを特徴とする鱗茎菜
    類の切断処理装置。
  7. 【請求項7】 茎を把持して鱗茎菜類を次工程に搬送す
    る一対の搬送ベルトと、 該搬送ベルトの一部分において一対の搬送ベルト間を開
    閉する開閉手段とを備え、 前記把持手段は前記開閉手段により開閉可能な一対の搬
    送ベルトから構成されることを特徴とする請求項6記載
    の鱗茎菜類の切断処理装置。
  8. 【請求項8】 鱗茎菜類の根茎を切断する鱗茎菜類の切
    断処理装置において、 任意の処理を行うために鱗茎菜類の茎を把持する把持手
    段と、 該把持手段が茎を把持する前から把持するまでこの茎を
    伸ばす茎伸長手段とを備えていることを特徴とする鱗茎
    菜類の切断処理装置。
  9. 【請求項9】 鱗茎菜類の根茎を切断する鱗茎菜類の切
    断処理装置において、 茎を把持して鱗茎菜類を次工程に搬送する少なくとも一
    対の搬送ベルトと、 該搬送ベルトの一部分において一対の搬送ベルト間を開
    閉する開閉手段と、 該開閉手段により鱗茎菜類の茎が一対の搬送ベルト間に
    把持される前から把持されるまでこの茎を伸ばす茎伸長
    手段とを備えたことを特徴とする鱗茎菜類の切断処理装
    置。
  10. 【請求項10】 鱗茎菜類の根茎を切断する鱗茎菜類の
    切断処理装置において、 茎を把持して鱗茎菜類を次工程に搬送する搬送手段と、 該搬送手段に把持された部分より下側の茎を把持して鱗
    茎菜類を移動させる少なくとも一対の副搬送ベルトとを
    備え、 前記搬送手段の搬送速度と副搬送ベルトの送り速度とを
    異ならせるか、或いは、前記搬送手段の搬送経路と副搬
    送ベルトの送り経路とを平行の状態からずらすことによ
    り、前記副搬送ベルトに鱗茎菜類が入る前と出た後とで
    前記搬送手段から下方に伸びる茎を所定量長くすること
    を特徴とする鱗茎菜類の切断処理装置。
  11. 【請求項11】 鱗茎菜類の根茎を切断する鱗茎菜類の
    切断処理装置において、 鱗茎菜類の根を切断する根切断部と、 茎を把持した状態で鱗茎菜類を搬送する第1搬送手段
    と、 搬送中の鱗茎菜類を押し上げて根の高さを前記根切断部
    に合わせるべく、前記搬送手段により搬送される鱗茎菜
    類の搬送経路上に設けられた傾斜部と、 該傾斜部により根部が所定高さに押し上げられたタイミ
    ングで新たに茎を把持して鱗茎菜類を前記根切断部まで
    搬送する第2搬送手段とを備えたことを特徴とする鱗茎
    菜類の切断処理装置。
  12. 【請求項12】 鱗茎菜類の根を切断する根切断部と、
    根を切断する前に鱗茎菜類の根を伸ばす根伸長手段とを
    備えた鱗茎菜類の切断処理装置において、 前記根伸長手段は、可撓性を有する帯状部材にスリット
    を設けてなるくし状部材を一対の回転体にそれぞれ取り
    付けてなり、これら一対の回転体の間に鱗茎菜類の根部
    を挟み込んで根を伸ばすことを特徴とする鱗茎菜類の切
    断処理装置。
  13. 【請求項13】 鱗茎菜類の根茎を切断する鱗茎菜類の
    切断処理装置において、 鱗茎菜類の根を切断する根切断部と、 鱗茎菜類の根が前記根切断部で切断される前から切断さ
    れた後までこの根を把持する根把持手段と、 該根把持手段に把持された切断後の根を排出する根排出
    部とを備えたことを特徴とする鱗茎菜類の切断処理装
    置。
  14. 【請求項14】 鱗茎菜類の根茎を切断する鱗茎菜類の
    切断処理装置において、 鱗茎菜類の茎を切断する茎切断部と、 茎を把持した状態で鱗茎菜類を前記茎切断部まで搬送す
    る搬送手段と、 該搬送手段による鱗茎菜類の搬送中に、鱗茎菜類の実部
    をガイドし鱗茎菜類の高さを前記茎切断部に合わせるガ
    イド部と、 該ガイド部の高さを調整する調整機構とを備えたことを
    特徴とする鱗茎菜類の切断処理装置。
  15. 【請求項15】 鱗茎菜類の根茎を切断する鱗茎菜類の
    切断処理装置において、 鱗茎菜類の茎を切断する茎切断部と、 茎を把持して鱗茎菜類を前記茎切断部に搬送する少なく
    とも一対の搬送ベルトと、 該搬送手段による鱗茎菜類の搬送中に、鱗茎菜類を押し
    下げて鱗茎菜類の高さを前記茎切断部に合わせる高さ調
    整手段とを備え、 前記高さ調整手段は、鱗茎菜類を押し下げて鱗茎菜類の
    茎を前記一対の搬送ベルト間をすべらせることを特徴と
    する鱗茎菜類の切断処理装置。
  16. 【請求項16】 少なくとも前記高さ調整手段により鱗
    茎菜類が押し下げられる範囲において、前記一対の搬送
    ベルトによる茎の把持力を補強する補強手段を備えたこ
    と特徴とする請求項15記載の鱗茎菜類の切断処理装
    置。
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