JP4323734B2 - 農作業機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、本体部から突出する細長状の突出部を有する農作物を処理する農作業機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の農作業機は、例えば玉葱等の農作物を供給する供給手段と、この供給手段からの農作物を搬送始端部から受け入れこの受け入れた農作物を搬送方向に移動させながらその農作物の突出部の絡みをほぐしこの突出部の絡みがほぐされた農作物を搬送終端部から送出する搬送手段とを備えた構成が採られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の農作業機では、搬送手段上において農作物の定量的な流れを実現するために、例えば作業者が農作物の量を監視し、必要に応じて手動操作で供給手段の入り切りを行わなければならず、農作物の定量的な流れを実現するのが困難であるという問題がある。
【0004】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、農作物の定量的な流れを容易に実現できる農作業機を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の農作業機は、本体部から突出する細長状の突出部を有する農作物を供給する供給手段と、この供給手段からの農作物を搬送始端部から受け入れ、この受け入れた農作物を搬送方向に移動させながらその農作物の突出部の絡みをほぐし、この突出部の絡みがほぐされた農作物を搬送終端部から送出する搬送手段と、この搬送手段の搬送始端側に上下方向に回動可能に配置され、農作物にて押されて上方向に回動する搬送始端側回動体と、この搬送始端側回動体の回動に応じて前記供給手段を制御する制御手段とを備えたものである。
【0006】
そして、搬送手段の搬送始端側に上下方向に回動可能に配置された搬送始端側回動体の回動に応じて制御手段が供給手段を制御するので、例えば作業者が農作物の量を監視して供給手段を手動操作する必要がなく、農作物の定量的な流れを容易に実現可能である。
【0007】
請求項2記載の農作業機は、本体部から突出する細長状の突出部を有する農作物を供給する供給手段と、この供給手段からの農作物を搬送始端部から受け入れ、この受け入れた農作物を搬送方向に移動させながらその農作物の突出部の絡みをほぐし、この突出部の絡みがほぐされた農作物を搬送終端部から送出する搬送手段と、この搬送手段の搬送始端側に上下方向に回動可能に配置され、農作物にて押されて上方向に回動する搬送始端側回動体と、この搬送始端側回動体が農作物にて押されて上方向に所定角度回動したことを検知して検知信号を出力する検知手段と、この検知手段からの検知信号に基づいて前記供給手段を制御し、この供給手段による農作物の供給を停止させる制御手段とを備えたものである。
【0008】
そして、搬送始端側回動体が農作物にて押されて上方向に所定角度回動したことを検知手段が検知して検知信号を出力し、制御手段がその検知手段からの検知信号に基づいて供給手段を制御し、この供給手段による農作物の供給を停止させるので、例えば作業者が農作物の量を監視して供給手段を手動操作する必要がなく、農作物の定量的な流れを容易に実現可能である。
【0009】
請求項3記載の農作業機は、請求項1または2記載の農作業機において、搬送手段の搬送終端側に上下方向に回動可能に配置され、農作物の移動を規制して農作物を搬送方向に沿って並列させる搬送終端側回動体を備えたものである。
【0010】
そして、搬送終端側回動体によって農作物の移動を規制して農作物を搬送方向に沿って並列させることができるので、搬送手段の搬送終端部から農作物を安定的に送出することが可能である。
【0011】
請求項4記載の農作業機は、請求項3記載の農作業機において、搬送手段は、搬送方向に沿って位置する複数列状の案内凹溝部を有し、搬送終端側回動体は、前記案内凹溝部に対応して位置する複数の分割回動板部を有したものである。
【0012】
そして、搬送終端側回動体が案内凹溝部に対応して位置する複数の分割回動板部を有した構成であるから、例えば搬送終端側回動体を1枚状の回動板で構成した場合等に比べて、農作物の大きさの違いによる悪影響を受けにくくなる。
【0013】
請求項5記載の農作業機は、請求項1ないし4のいずれかに記載の農作業機において、搬送手段の搬送終端部からの農作物を受け入れ、この受け入れた農作物の突出部を切断する切断手段を備えたもので、この切断手段によって受け入れた農作物の突出部を適切に切断可能である。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の農作業機の一実施の形態の構成を図面を参照して説明する。
【0015】
図5および図6において、1は農作業機で、この農作業機1は、略球状の本体部T1およびこの本体部T1から突出する細長状の可撓性の突出部である茎葉部T2を有する農作物、すなわち例えば玉葱T(図1参照)を処理する玉葱処理機等である。
【0016】
この農作業機1は、図5および図6に示すように、前後方向に長手方向を有する略細長状の機枠2を備え、機枠2の前端部には図示しない連結部であるトラクタ連結部が設けられ、機枠2の後端部には左右一対の車輪3が設けられており、機枠2はトラクタ連結部に連結した図示しないトラクタの牽引により車輪3を介して圃場上を必要に応じて走行可能となっている。
【0017】
そして、機枠2の前端部には、地干し後の玉葱Tを収容した収容コンテナ5から玉葱Tを取り出す取出手段6が設けられ、取出手段6によって取り出された玉葱Tは、供給手段(供給搬送手段)7、絡みほぐし・整列用の搬送手段(振動搬送手段)8、切断手段9および持上げ搬送手段10を順に経て、選別搬送手段11上に供給される。
【0018】
この選別搬送手段11上では、機枠2のステップ部13に立った作業者(図示せず)によって選別作業(玉葱Tを規格に合った良品と規格外の不良品とに分ける作業)が行われ、規格に合った玉葱Tは、良品用搬送手段14にて搬送されて良品用コンテナ15内に収容される。一方、規格外の玉葱Tは、不良品用搬送手段16にて搬送されて不良品用コンテナ17内に収容される。
【0019】
取出手段6は、図5および図6に示すように、収容コンテナ5を保持する側面視略L字状のコンテナ保持体21を備え、このコンテナ保持体21は、機枠2の保持体取付部22に昇降可能でかつ回動可能に取り付けられている。また、コンテナ保持体21にはシリンダ23のロッド23aの先端が連結されている。
【0020】
そして、図5の2点鎖線で示すように、ロッド23aがシリンダ本体23bから進出すると、コンテナ保持体21は、玉葱Tを収容した収容コンテナ5を保持したまま上昇するとともに左右方向の軸24を中心に回動し、その結果、玉葱Tが収容コンテナ5から落下するように取り出され、供給手段7上に傾斜状のガイド板25にて案内されつつ供給される。なお、ロッド23aを後退させると、コンテナ保持体21は図5の実線で示すもとの状態に戻る。
【0021】
供給手段7は、図1、図5および図6に示すように、取出手段6から取り出された玉葱Tを搬送始端側で受け取り、この受け取った玉葱Tを上り傾斜の搬送方向イに移動させた後、この玉葱Tを搬送終端部から下流の搬送手段8の搬送始端部に供給する供給コンベヤ装置等である。
【0022】
この供給手段7は、互いに離間対向した駆動軸31および従動軸32を備え、駆動軸31には供給手段7を駆動する駆動手段である例えば駆動モータ33が連結されている。
【0023】
また、駆動軸31の両端部に取り付けた駆動スプロケット34と従動軸32の両端部に取り付けた従動スプロケット35とには、一対の無端体であるチェーン36が巻き掛けられ、これら一対のチェーン36間には複数本の連結バー37が架け渡されている。
【0024】
さらに、複数本の連結バー37には、可撓性を有する無端状の搬送ベルトとしての波形板である波形ゴム板38が貼り付けられるように取り付けられ、この波形ゴム板38は両チェーン36間に回行可能に配置されている。この波形ゴム板38は、搬送方向イに波進行方向を有する断面波形状に形成されている。
【0025】
そして、駆動モータ33の作動により駆動軸31が駆動回転し、波形ゴム板38がチェーン36と一体となって回行すると、取出手段6から取り出されて波形ゴム板38上に載置された玉葱Tが、搬送方向イに搬送されて移動し、波形ゴム板38の搬送終端部から搬送手段8の搬送始端部に供給される。
【0026】
搬送手段8は、図1ないし図6に示すように、供給手段7の波形ゴム板38上から供給された玉葱Tを搬送始端部から受け入れ、この受け入れた玉葱Tを振動により下り傾斜の搬送方向ロに移動させながら、その玉葱Tの茎葉部T2の絡みをほぐしかつ搬送方向ロに沿って複数列に整列させ、その後に玉葱Tを搬送終端部から下流の切断手段9に送出する振動装置等である。
【0027】
この搬送手段8は、上面上に載置された玉葱Tに対して少なくとも搬送方向ロ成分を有する外力が働くように自らが振動する振動体である振動ホッパー等の搬送体41と、この搬送体41を振動させる振動発生体42とを備えている。
【0028】
この搬送体41は、機枠2に設けられた複数、例えば4本の支柱部44の上端部にばね部材であるコイルばね45を介して取り付けられており、この搬送体41は支柱部44によってコイルばね45を介して振動可能に支持されている。
【0029】
また、搬送体41は、水平面に対してやや傾斜し搬送方向ロを幅方向とする略矩形板状の底板部46を有し、この底板部46の長手方向両端部から落下防止用の側板部47が上方に向ってそれぞれ突出している。各側板部47は、搬送始端側の高さが搬送終端側の高さより高い所定形状に形成されている。また、底板部46の搬送始端側の幅方向端部からは、傾斜状の受け板部48が上方および供給手段7側に向って突出している。
【0030】
また一方、底板部46の上面には、可撓性を有する略矩形板状の搬送板としての例えばゴム製の波形板49が貼り付けられるように取り付けられ、底板部46の搬送終端部を除く部分の上面全体が波形板49にて覆われている。
【0031】
この波形板49は、搬送方向ロと交差つまり直交する方向に波進行方向を有する断面波形状をなし、搬送方向ロに沿って位置する整列用の複数列状(例えば10列状)をなす案内凹溝部50を有している。各案内凹溝部50は、茎葉部T2を略上方に向けて本体部T1の下部を収容した状態で玉葱Tを搬送方向ロに沿って案内し、これにより玉葱Tが例えば10列状に略整列した状態で移動する。
【0032】
また、底板部46の搬送終端部の上面には、上方に向って突出する複数の突出部材、すなわち例えば4つの略半球状の第1突出部材51と2つの略4分の1球状の第2突出部材52とが取り付けられ、これら全部で6つの突出部材51,52は、互いに等間隔を介して搬送方向ロと交差する方向に並んで配置されている。
【0033】
そして、第1突出部材51および第2突出部材52にて、玉葱Tの列数を下流の切断手段9に対応するように減少させる列数減少部53が構成されている。図3中矢印で示すように、列数減少部53との当接により玉葱Tの向きが変わり、例えば案内凹溝部50に沿って整列した10列状の玉葱Tが2分の1の5列状となって下流の切断手段9に送出される。
【0034】
振動発生体42は、例えば、搬送体41の底板部46の下面に固着された取付枠55と、この取付枠55に互いに離間対向した状態に取り付けられた複数、例えば2つの振動モータユニット等の振動発生ユニット56とにて構成されている。
【0035】
各振動発生ユニット56は、図1に示されるように、上下面を閉塞した略円筒状のケース57を有し、このケース57内にはローター58が収容配置され、このローター58の出力軸59に円板状のウエイト60が偏心状に取り付けられている。なお、ローター58の出力軸59の軸方向は鉛直方向に対してやや傾斜している。そして、振動発生ユニット56のローター58の作動によりウエイト60が出力軸59と一体となって駆動回転すると、振動発生体42から振動が発生し、コイルばね45の弾性変形に基づき搬送体41全体が振動する。
【0036】
また一方、図1ないし図4に示されるように、搬送手段8の搬送始端側つまり上流部には、規制板である開閉板等の板状の搬送始端側回動体61が上下方向に回動可能に配置され、搬送始端側回動体61は、搬送方向ロに移動中の玉葱Tと接触しこの玉葱Tにて押されて上方向に回動し、自重で下方向に回動する構成となっている。
【0037】
なお、図4で示すように、玉葱Tと接触しない状態時には、板状の搬送始端側回動体61は鉛直面に沿って位置し、搬送始端側回動体61の下端部が本体部T1の直径と略等しい距離だけ波形板49から離反している。また、搬送手段8の搬送始端側には、搬送始端側回動体61による玉葱Tの移動規制に基づき玉葱Tを一旦貯留する貯留部62が、搬送始端側回動体61の供給手段7側の面、搬送体41の搬送始端側上面、側板部47の搬送始端側内面および受け板部48の上面にて囲まれるようにして区画形成されている。
【0038】
この搬送始端側回動体61は、細長板状の取付板64を有し、この取付板64は、機枠2に設けられた取付部65に支軸66を介して回動可能に取り付けられている。すなわち、この取付板64は機枠2の取付部65に支軸66を中心に回動可能に吊下げられている。
【0039】
この取付板64の下部には、水平方向に長手方向を有する細長矩形板状の可撓性を有するゴム板等の回動板67の上端部がボルト、ナット等の固定具68により固定的に取り付けられ、この回動板67が取付板64から垂れ下がっている。この回動板67は、図2から明らかなように、下端から略上端にわたる上下方向の複数の切れ目69が互いに平行に形成され、水平方向に分割され案内凹溝部50に対応して位置する複数の分割回動板部70を有した構成となっている。なお、切れ目69は、波形板49の山部49aに対応する位置に配置されている。
【0040】
また、機枠2の取付部65には、搬送始端側回動体61が玉葱Tにて押されて上方向に所定角度回動したことを検知して検知信号(供給停止信号)を出力する検知手段71が取り付けられている。この検知手段71は、例えば、搬送始端側回動体61の取付板64に対して接離するリミットスイッチ(レバースイッチ)等で、搬送始端側回動体61の取付板64が予め設定した設定角度をもって上方向に回動した際にオン状態となって検知信号を出力するものである。
【0041】
なお、検知手段71が検知信号を出力する際の搬送始端側回動体61の設定角度(開き角度)は調節可能となっており、例えば作業者は貯留部62の側板部47の上縁から玉葱Tがあふれない程度の設定角度に設定する。また、搬送始端側回動体61の上方向への回動はストッパを兼ねた検知手段71にて規制され、搬送始端側回動体61が上方向に必要以上に回動しない構成となっている。
【0042】
そして、検知手段71からの検知信号に基づいて供給手段7の駆動モータ33を制御しこの供給手段7による搬送手段8への玉葱Tの供給を停止させる制御手段72が、供給手段7に電気的に接続されている。なお、制御手段72は、検知手段71がオフ状態に復帰した際には供給手段7を作動させ、玉葱Tの供給を再開させる。
【0043】
一方、搬送手段8の搬送終端側つまり下流部には、玉葱Tの搬送方向ロへの移動を規制して玉葱Tを搬送方向ロに沿って案内凹溝部50上で並列させる規制板である開閉板等の板状の搬送終端側回動体75が上下方向に回動可能に配置されている。この搬送終端側回動体75は、搬送始端側回動体61と略同一構造のもので、搬送方向ロに移動中の玉葱Tと接触しこの玉葱Tにて押されて上方向に回動し、自重で下方向に回動する構成となっている。
【0044】
なお、図4で示すように、搬送終端側回動体75は搬送始端側回動体61より低い位置に配置されており、この搬送終端側回動体75は玉葱Tと接触しない状態時には鉛直面に対して搬送方向ロ側にやや傾斜した傾斜面に沿って位置し、搬送終端側回動体75の下端部が波形板49および列数減少部53に接触している。
【0045】
この搬送終端側回動体75は、細長板状の取付板76を有し、この取付板76は、機枠2に設けられた取付部77に支軸78を介して回動可能に取り付けられている。すなわち、この取付板76は機枠2の取付部77に支軸78を中心に回動可能に吊下げられている。
【0046】
この取付板76には、水平方向に長手方向を有する細長矩形板状の可撓性を有するゴム板等の回動板79の上端部がボルト、ナット等の固定具80により固定的に取り付けられ、この回動板79が取付板76から垂れ下がっている。この回動板79は、図2から明らかなように、下端から略上端にわたる上下方向の複数の切れ目81が互いに平行に形成され、水平方向に分割され案内凹溝部50に対応して位置する複数の分割回動板部82を有した構成となっている。切れ目81は波形板49の山部49aに対応する位置に配置されている。
【0047】
切断手段9は、図5、図6等に示すように、搬送手段8の搬送終端部からの玉葱Tをシュート90を介して搬送始端部から受け入れ、この受け入れた玉葱Tを搬送方向ハに向けて搬送しながら茎葉部T2の向きを下向きにし、その後下向きの茎葉部T2を切断し、茎葉部T2が除去された玉葱Tを搬送終端部から下流の持上げ搬送手段10に送出する複数列対応型の搬送切断装置等である。
【0048】
この切断手段9は、例えば、搬送方向ハと交差する方向に並んで位置する同一構造の5つのカッティングユニット91にて構成されている。各カッティングユニット91は、螺旋状の送り部92が外周面に形成された平行な2本の細長状の回転体93と、この回転体93の搬送終端部の近傍位置に配置された円盤刃94および受け盤95とを有している。
【0049】
そして、回転中の回転体93の搬送始端部上に載置された玉葱Tは、送り部92によって搬送方向ハに搬送されながらその茎葉部T2が下向きとなるように姿勢変更され、その後互いに圧接する円盤刃94および受け盤95によって下向きの茎葉部T2の上端部が切断され、茎葉部T2の除去された玉葱Tが持上げ搬送手段10の下端部に送出される。切断により本体部T1から分離された茎葉部T2は、搬出コンベヤ96によって図示しないコンテナに向けて搬出される。
【0050】
持上げ搬送手段10は、切断手段9からの玉葱Tを上方に搬送し、選別搬送手段11の搬送始端部に供給するリフトコンベヤ等であり、機枠2の後端部に配置されている。
【0051】
また、選別搬送手段11は、水平状に配置されたチェーン駆動式のローラーコンベヤ等で、両側のチェーン97間に橋架された複数本の搬送ローラ98を有し、各搬送ローラ98は、チェーン97とともに回行しかつ接触部99との接触で回転する構成とされている。このため、搬送ローラ98上で玉葱Tは搬送方向ニに移動しながら転がり、その結果作業者による選別作業が容易となる。
【0052】
さらに、良品用搬送手段14は、選別搬送手段11の搬送終端部に交差状に連設されたスライドコンベヤ等のベルトコンベヤ101を有し、ベルトコンベヤ101は搬送方向切換え可能な構成で、このベルトコンベヤ101の両端部にシュート102が連設されている。各シュート102の下方には、折畳み可能なコンテナ載置台103に載置された良品用コンテナ15が配置されている。
【0053】
また、不良品用搬送手段16は、選別搬送手段11の側部に連設されこの選別搬送手段11に沿って前後方向に移動可能な可動式のシュート104aを有し、このシュート104aの搬送終端部には連絡シュート104bを介してベルトコンベヤ105の搬送始端部が連設されている。なお、連絡シュート104bは前後方向に細長状の比較的開口面積の大きい受入口部である開口部106を有し、この開口部106に沿って可動式のシュート104aが移動可能となっている。また、ベルトコンベヤ105の搬送終端部の下方には、不良品用コンテナ17が配置されている。なお、ベルトコンベヤ105は、非作業時に機枠2の側端から突出しないよう収容可能となっている。
【0054】
次に、上記一実施の形態の動作等を説明する。
【0055】
取出手段6の作動により収容コンテナ5から供給手段7上に取り出された茎葉部T2付きの玉葱Tは、供給手段7によって載置状態で搬送方向イに搬送され、搬送手段8の搬送始端側に供給される。
【0056】
搬送手段8の搬送始端側に供給された複数の玉葱Tは、搬送手段8自体の振動により搬送方向ロに搬送され、隣接する玉葱Tの絡み合った茎葉部T2がほぐされかつ案内凹溝部50にて案内され、1個ずつに分離された状態で複数列に略整列させられる。
【0057】
この際、搬送終端側回動体75の回動板79が、やや上方向に回動して少しブレーキをかけるように玉葱Tの搬送方向ロへの移動を規制し、玉葱Tを搬送方向ロに沿って案内凹溝部50上で一旦並列させる。すなわち、回動板79の各分割回動板部82のブレーキ作用によって、玉葱Tが各案内凹溝部50上で互いに隣接して並んだ状態となる。
【0058】
そして、回動板79が玉葱Tによる押圧でさらに上方向に回動することにより、玉葱Tが各分割回動板部82から1個ずつ吐き出され、この吐き出された玉葱Tは、列数減少部53にて当接して向きを変えてから、切断手段9の対応するカッティングユニット91の搬送始端部上に送出される。
【0059】
カッティングユニット91の搬送始端部上に送出された玉葱Tは、搬送方向ハに搬送されつつ茎葉部T2の向きが下向きにされ、その後、円盤刃94および受け盤95にて挟持されるようにしてその茎葉部T2が切断除去される。
【0060】
そして、茎葉部T2の除去された玉葱Tは、持上げ搬送手段10にて持上げ搬送された後、選別搬送手段11上に供給され、選別搬送手段11による搬送方向ニへの搬送中に、作業者によって選別作業が行われる。
【0061】
規格に合った玉葱Tは、良品用搬送手段14のベルトコンベヤ101上を経て、シュート102から良品用コンテナ15に向って落下し、この良品用コンテナ15内に収容される。規格外の玉葱T(長玉、腐れ玉、皮むけ玉、変形玉等)は、不良品用搬送手段16のシュート104aおよび連絡シュート104b上を経て、ベルトコンベヤ105から不良品用コンテナ17に向って落下し、不良品用コンテナ17内に収容される。
【0062】
ここで、取出手段6の作動により供給手段7上に取り出される玉葱Tの量は一定とはならず、例えば所定量を超えた量の玉葱Tが供給手段7上に取り出された場合、図1に示すように、玉葱Tが搬送手段8の貯留部62で複数段状に段積みされた状態となり、搬送始端側回動体61がその玉葱Tにて押されて上方向に設定角度回動すると、検知手段71がオン状態となって検知信号を制御手段72に出力する。すると、制御手段72の制御により供給手段7が停止し、供給手段7による搬送手段8への玉葱Tの供給が行われなくなる。
【0063】
貯留部62に複数段状に貯留された玉葱Tは、搬送始端側回動体61の回動板67の各分割回動板部70のブレーキ作用によって、1段状になって搬送方向ロに移動する。
【0064】
そして、貯留部62内の玉葱Tの量がある程度少なくなると、搬送始端側回動体61が自重で下方向に回動し、検知手段71がオフ状態となる。すると、制御手段72の制御により供給手段7が作動し、供給手段7による搬送手段8への玉葱Tの供給が再開される。このように、供給手段7は、検知手段71に連動して断続運転し、搬送手段8上の玉葱Tの量が一定に維持される。すなわち、検知手段71で自動的に定量供給が行われ、小人数で作業が行われる。
【0065】
このようにして、上記一実施の形態によれば、搬送手段8の上流部の搬送始端側回動体61の回動に応じて制御手段72が供給手段7の駆動モータ33を制御することにより供給手段7による玉葱Tの供給量を制限するので、例えば作業者が農作物の量を監視して供給手段7を手動操作するような必要がなく、搬送手段8の搬送体41上において玉葱Tの定量的な流れを容易に実現できる。
【0066】
また、この搬送始端側回動体61のブレーキ作用に基づく段数減少機能によって、玉葱Tの定量的な流れをより一層確実に実現でき、よって、搬送手段8で玉葱Tの茎葉部T2の絡みを確実にほぐすことができ、かつ、切断手段9の切断にそなえて適切に整列できる。また、搬送手段8の下流に位置する選別搬送手段11による玉葱Tの均一搬送により、無駄のない選別作業ができる。
【0067】
さらに、搬送手段8の下流部の搬送終端側回動体75のブレーキ作用に基づく並列機能によって、搬送手段8の搬送終端部から玉葱Tを切断手段9の搬送始端部に向けて安定的に送出することができる。よって、例えば搬送始端側回動体61からすり抜けた玉葱T等が、勢いよく切断手段9に転がったり、切断手段9の搬送始端部以外の位置に送出されたりするようなこと等を防止でき、切断手段9で茎葉部T2を適切に切断できる。
【0068】
また、この搬送終端側回動体75が案内凹溝部50に対応して位置する複数の分割回動板部82を有した構成であるから、例えば搬送終端側回動体75を1枚状の回動板で構成した場合等に比べて、玉葱Tの大きさの違いによる悪影響を受けにくくできる。よって、例えば一の案内凹溝部50上を比較的大きな玉葱Tが移動してきた場合に、その一の案内凹溝部50と隣接する他の案内凹溝部50上での玉葱Tの流れがはやくなること等を防止できる。
【0069】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、搬送手段の搬送始端側に上下方向に回動可能に配置された搬送始端側回動体の回動に応じて制御手段が供給手段を制御するので、例えば作業者が農作物の量を監視して供給手段を手動操作する必要がなく、農作物の定量的な流れを容易に実現できる。
【0070】
請求項2記載の発明によれば、搬送始端側回動体が農作物にて押されて上方向に所定角度回動したことを検知手段が検知して検知信号を出力し、制御手段がその検知手段からの検知信号に基づいて供給手段を制御し、この供給手段による農作物の供給を停止させるので、例えば作業者が農作物の量を監視して供給手段を手動操作する必要がなく、農作物の定量的な流れを容易に実現できる。
【0071】
請求項3記載の発明によれば、搬送終端側回動体によって農作物の移動を規制して農作物を搬送方向に沿って並列させることができるので、搬送手段の搬送終端部から農作物を安定的に送出することができる。
【0072】
請求項4記載の発明によれば、搬送終端側回動体が案内凹溝部に対応して位置する複数の分割回動板部を有した構成であるから、例えば搬送終端側回動体を1枚状の回動板で構成した場合等に比べて、農作物の大きさの違いによる悪影響を受けにくくできる。
【0073】
請求項5記載の発明によれば、切断手段によって受け入れた農作物の突出部を適切に切断することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の農作業機の一実施の形態を示す側面図である。
【図2】同上農作業機の搬送手段を搬送下流側からみた図である。
【図3】同上農作業機の搬送手段の平面図である。
【図4】同上農作業機の搬送手段の側面図である。
【図5】同上農作業機全体を示す側面図である。
【図6】同上農作業機全体を示す平面図である。
【符号の説明】
1 農作業機
7 供給手段
8 搬送手段
9 切断手段
50 案内凹溝部
61 搬送始端側回動体
71 検知手段
72 制御手段
75 搬送終端側回動体
82 分割回動板部
T 農作物である玉葱
T1 本体部
T2 突出部である茎葉部
Claims (5)
- 本体部から突出する細長状の突出部を有する農作物を供給する供給手段と、
この供給手段からの農作物を搬送始端部から受け入れ、この受け入れた農作物を搬送方向に移動させながらその農作物の突出部の絡みをほぐし、この突出部の絡みがほぐされた農作物を搬送終端部から送出する搬送手段と、
この搬送手段の搬送始端側に上下方向に回動可能に配置され、農作物にて押されて上方向に回動する搬送始端側回動体と、
この搬送始端側回動体の回動に応じて前記供給手段を制御する制御手段と
を備えたことを特徴とする農作業機。 - 本体部から突出する細長状の突出部を有する農作物を供給する供給手段と、
この供給手段からの農作物を搬送始端部から受け入れ、この受け入れた農作物を搬送方向に移動させながらその農作物の突出部の絡みをほぐし、この突出部の絡みがほぐされた農作物を搬送終端部から送出する搬送手段と、
この搬送手段の搬送始端側に上下方向に回動可能に配置され、農作物にて押されて上方向に回動する搬送始端側回動体と、
この搬送始端側回動体が農作物にて押されて上方向に所定角度回動したことを検知して検知信号を出力する検知手段と、
この検知手段からの検知信号に基づいて前記供給手段を制御し、この供給手段による農作物の供給を停止させる制御手段と
を備えたことを特徴とする農作業機。 - 搬送手段の搬送終端側に上下方向に回動可能に配置され、農作物の移動を規制して農作物を搬送方向に沿って並列させる搬送終端側回動体を備えた
ことを特徴とする請求項1または2記載の農作業機。 - 搬送手段は、搬送方向に沿って位置する複数列状の案内凹溝部を有し、
搬送終端側回動体は、前記案内凹溝部に対応して位置する複数の分割回動板部を有した
ことを特徴とする請求項3記載の農作業機。 - 搬送手段の搬送終端部からの農作物を受け入れ、この受け入れた農作物の突出部を切断する切断手段を備えた
ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の農作業機。
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