JP3523970B2 - 球塊状農産物の整列供給装置 - Google Patents

球塊状農産物の整列供給装置

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JP3523970B2
JP3523970B2 JP29811296A JP29811296A JP3523970B2 JP 3523970 B2 JP3523970 B2 JP 3523970B2 JP 29811296 A JP29811296 A JP 29811296A JP 29811296 A JP29811296 A JP 29811296A JP 3523970 B2 JP3523970 B2 JP 3523970B2
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勝弘 笠原
彰 中野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、みかん,キウ
イ,玉ねぎ,馬鈴薯等の球塊状の農産物を選別コンベア
に移送する前に一列に列化させて搬送する球塊状農産物
の整列供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、選別コンベア等で構成される
選別装置に選別処理するのに適した状態で球塊状農産物
を供給するために、その選別装置の上流側には、拡散供
給コンベア上を幅広くランダムに流れてくる多数の球塊
状農産物を一列に列化し、かつその前後の間隔を一定に
保った状態にする整列供給装置を配置することが一般に
行われている。
【0003】このような整列供給装置として、例えば、
実公昭61−27856号公報や実公平5−2496号
公報に開示されているものがある。このうち、実公昭6
1−27856号公報に開示されている装置は、幅広な
受け入れ側から移送方向の下流側に向かって除々に細く
なる形状の振動トラフをもつバイブレートフィーダーを
設けて、上流側の供給コンベアから供給される多数の球
塊状農産物を一列に列化しながら搬送するようになって
いる。
【0004】そして、列化されずに横にはみ出した球塊
状農産物は、上記振動トラフに設けられた切り欠きから
落下させ他のコンベアで供給コンベア側に戻すようにな
っている。また、バイブレートフィーダーの下流側に
は、円周面上に所定間隔で凹部を有するスターホイルを
設けて、上記列化された球塊状農産物をそれぞれ前後方
向に離間させるようになっている。
【0005】また、実公平5−2496号公報に開示さ
れている装置は、供給コンベアと選別コンベアの間に、
水平ベルトとその両側に沿って配設された案内ベルトで
断面形状が逆台形状に構成された列化機構と、この列化
機構の下流に配置され、球塊状農産物を一個だけ載せる
ことのできる幅の一個並びコンベアが設けられている。
【0006】そして、球塊状農産物の搬送の際、一個並
びコンベアの中央部に載った球塊状農産物はそのまま移
送されるが、側部側に偏って載った球塊状農産物は側部
から下方に落下し、一個並びコンベアの下方に設けられ
た他のコンベアによって供給コンベア側に戻されるよう
になっている。
【0007】また、上記列化機構の複数の水平ベルトや
一個並びコンベアの移送速度は下流側のものほど速くな
るようにして、搬送される球塊状農産物の互いの間隔が
所定間隔に広がるようになって下流側での選別処理がし
やすくなるようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
装置のうち前者の振動トラフを用いた装置では、幅広の
入口側に、多量の球塊状農産物が一度に供給されると過
負荷となって搬送スピードが急激に低下することがあ
る。その結果、供給量にむらが生じるという問題があ
る。
【0009】また、後者の一個並びコンベアを用いた装
置では、列化機構における案内ベルト間に、球塊状農産
物が2〜3個ブリッジを組んだような状態ではまり込む
ことがあり、これが他の球塊農産物の列化を妨げてしま
うという問題が生じている。
【0010】さらに、双方ともに、整列せずにはみ出し
た状態の球塊状農産物は、他のコンベアに向けて落下さ
れ、供給コンベア側に戻されるため、その落下の際に傷
み易いという問題や、次工程への供給不足を招くという
問題を有している。
【0011】このため、上記のような問題点を解決する
ことのできる装置として、本願出願人は、すでに、特願
平7−105356号に記載した物品の整列供給装置を
出願している。
【0012】すなわち、この物品の整列供給装置は、水
平ベルトの両側に沿って一対の傾斜ベルトを設け、これ
らの三個のベルトコンベアの搬送速度をそれぞれ異なる
速度に設定することによって、球塊状農産物がブリッジ
状にかたまることを防止し、これによって確実な列化を
図るというものである。
【0013】この装置によれば、従来の球塊状農産物を
傷めるという問題や供給不足が生じるという問題は解消
され、整列供給という点でも概ね良好な効果が発揮され
るが、球塊状農産物の形状や大きさによっては、十分な
列化ができない場合が生じ、まだ満足できるものではな
かった。
【0014】この発明は、このような事情に鑑みなされ
たもので、従来のような、球塊状農産物を落下させるこ
とによる傷みや供給不足を防止できるとともに、上記物
品の整列供給装置による列化効果をさらに改良し、より
確実な列化が行える球塊状農産物の整列供給装置の提供
をその目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明の発明者らは、
ランダムな状態で供給される球塊状農産物を確実に列化
するためには、水平ベルトと、その両側に設けられた傾
斜ベルトを搬送方向に沿って平行に移動させるだけでは
なく、搬送される球塊状農産物に上下方向の振動を与え
るような搬送方法が効果的であることに着目し、この発
明に到達した。
【0016】すなわち、この発明にかかる球塊状農産物
の整列供給装置は、球塊状農産物を略一列に載せること
のできる幅の搬送面を有する搬送コンベアと、この搬送
コンベアの一側に搬送方向を平行にして近接並設されそ
の一側側が上方になるように傾斜した傾斜コンベアと、
搬送コンベアの他側に沿って近接並設されその他側側が
上方になるように傾斜した傾斜板とを備え、上記搬送コ
ンベアがバイブレートフィーダーで構成され、上記傾斜
コンベアがベルトコンベアで構成されている。
【0017】したがって、搬送される球塊状農産物は、
ブリッジ状に固まろうとしても、傾斜板に接触する球塊
状農産物には静止しようとする作用が働き、搬送コンベ
ア上の球塊状農産物および傾斜コンベアに接触する球塊
状農産物は前方に向かって進もうとして互いに離れ搬送
コンベア上で列化しようとする。
【0018】その際、搬送コンベアが振動するため、球
塊状農産物は、上下方向に振動してさらに互いにばらけ
やすくなる。また、搬送コンベアの幅が、球塊状農産物
を一個載せることのできる程度になっているため、順次
傾斜板や傾斜コンベア側からばらけた球塊状農産物は、
搬送コンベア上の球塊状農産物間の隙間に割り込んで一
列に列化するようになる。
【0019】また、搬送コンベアと傾斜コンベアの搬送
速度を異なる速度に設定することもできる。これによっ
て、さらに、球塊状農産物がばらけやすくなる。特に、
傾斜コンベアの搬送速度を搬送コンベアの搬送速度より
も速くすることにより、傾斜板に接触する球塊状農産物
は搬送コンベア上の球塊状農産物の後方側に割り込むよ
うになり、傾斜コンベアに接触する球塊状農産物は搬送
コンベア上の球塊状農産物の前方に割り込むようになっ
て、より確実な列化が行えるようになる。
【0020】さらに、上記搬送コンベアだけでなく傾斜
コンベアもバイブレートフィーダーで構成したり、傾斜
コンベアをバイブレートフィーダーで構成し搬送コンベ
アをベルトコンベアで構成することもできる。これによ
っても、上記の例と同様、球塊状農産物の良好な列化が
行えるようになる。
【0021】また、この発明の他の例として、上記球塊
状農産物の整列供給装置における傾斜板に代えて、この
部分にも傾斜コンベアを配設することができる。この場
合、傾斜板に代わる傾斜コンベアは、静止状態にして使
用することもでき、また、任意の搬送速度で搬送させて
使用することもできるが、搬送させる場合には、他方の
傾斜コンベアの搬送速度を搬送コンベアの搬送速度より
も速く設定し、この傾斜コンベアの速度は搬送コンベア
の搬送速度よりも遅くなるように設定することが好まし
い。
【0022】また、この場合、搬送コンベアをバイブレ
ートフィーダーで構成し、双方の傾斜コンベアをベルト
コンベアで構成する外、傾斜コンベアの一方または双方
をバイブレートフィーダーで構成することもできる。さ
らに、傾斜コンベアの一方または双方がバイブレートフ
ィーダーで構成されていれば、搬送コンベアはベルトコ
ンベアで構成することもできる。
【0023】すなわち、搬送するコンベアのうち少なく
とも一つがバイブレートフィーダーで構成されていれ
ば、他のコンベアはベルトコンベアでよいし、また、す
べてのコンベアをバイブレートフィーダーで構成しても
よい。このように種々の形に構成することにより、一方
の傾斜コンベアを静止させて傾斜板と同様に使用した
り、適宜速度を変えて使用したりできる等使用のバリエ
ーションが増えるようになる。
【0024】このように、搬送方向に向かって水平移動
するコンベアに加えて、搬送方向に対して略直交する方
向に球塊状農産物を振動させるコンベアを設けたり、す
べてのコンベアで搬送方向に直交する方向に球塊状農産
物を振動させながら移送することにより、球塊状農産物
に水平方向の回転力だけでなく、縦方向の回転力も加え
ることができるようになり、球塊状農産物を効果的にば
らけさせ一列に列化させることができるようになる。つ
ぎに、図を用いて、この発明を詳細に説明する。
【0025】
【発明の実施の形態】図1および図2は、この発明にか
かる球塊状農産物の整列供給装置を含んだ搬送装置を示
している。図において、1は、この装置の最も上流側に
配設された広幅コンベアであり、ダンパー(図示せず)
から供給されたみかん2を、下流側に設けられた2個の
曲線搬送コンベア3a,3bと1個の直線搬送コンベア
3cにランダムな状態で搬送するようになっている。
【0026】この曲線搬送コンベア3a,3bおよび直
線搬送コンベア3cは、広幅コンベア1側の上流側端部
が互いに近接した状態になり、中央に配設された直線搬
送コンベア3cは下流側に向かって直線状に延び、曲線
搬送コンベア3a,3bはそれぞれ直線搬送コンベア3
cとの間隔が広くなるように外側に向かって曲がるよう
にして延びている。
【0027】4は、それぞれ曲線搬送コンベア3a,3
bおよび直線搬送コンベア3cの下流側端部に取り付け
られた滑り台状のシューターであり、曲線搬送コンベア
3a,3bおよび直線搬送コンベア3cを介して搬送さ
れてくるみかん2を、曲線搬送コンベア3a,3bおよ
び直線搬送コンベア3cの下流側に設けられた3個の整
列コンベア5に移送するようになっている。
【0028】この整列コンベア5は、それぞれ、中央の
搬送コンベアがバイブレートフィーダー6で構成されて
おり、そのバイブレートフィーダー6の搬送面は、平面
状の板体6aの上面に、針状のゴム6bを上端側を搬送
方向に向けて傾けて植設して形成されている。このバイ
ブレートフィーダー6は、図3に示すように、その幅が
みかん2を1個載置できる程度に設定されている。
【0029】そして、そのバイブレートフィーダー6の
一側には平面板からなる側板7が、他側をバイブレート
フィーダー6の一側に沿わせて近接させ、一側を上方に
位置するようにして傾斜させて配設されている。8は、
バイブレートフィーダー6の他側に沿って配設された傾
斜コンベアであり、上記側板7と対象になるように、そ
の一側をバイブレートフィーダー6の他側に近接させ、
他側を上方に位置するようにして傾斜させて配設されて
いる。
【0030】8aは傾斜コンベア8の下面側に取り付け
られた駆動モータであり、この駆動によりベルト8bを
介して傾斜コンベア8を搬送させるようになっている。
したがって、この整列コンベア5は、搬送方向に直交す
る縦断面形状が逆台形状(または略V字形)になってい
る。
【0031】9は、整列コンベア5の下側に設置され、
整列コンベア5を支持するとともに、振動させる振動発
生装置である。この振動発生装置9は、下部が台部10
に形成され、その台部10の上方に支持ばね10aを介
して揺動可能な状態で、揺動台11が取り付けられてい
る。そして、この揺動台11の上面に2個の板ばね12
a,12bが上端側をやや上流側に傾けた状態で間隔を
保って立設されている。
【0032】13a,13bは、板ばね12a,12b
の上端側にそれぞれ取り付けられ、その上面がバイブレ
ートフィーダー6の底面に固定された接続部であり、接
続部13aの後側面には磁性体14が固着されている。
15は、この磁性体14とわずかな間隔を保って配設さ
れた振動発生器であり、その底面は揺動台11の上面に
固定されている。
【0033】上記振動発生器15は、電気的にオン・オ
フを繰り返すことができるようになっており、オンの時
に磁性体14を吸引して整列コンベア5を後方に移動さ
せ、オフの時にその磁性体14を解放して板ばね12
a,12bの弾性によって整列コンベア5を元の位置に
戻すようになっている。したがって、振動発生器15を
作動させることにより、板ばね12a,12bを前後に
小刻みに揺動させることができ、これによって、整列コ
ンベア5を振動させることができる。
【0034】この場合、整列コンベア5は略前後方向に
振動するが、バイブレートフィーダー6の搬送面に形成
された針状ゴム6bの上端側が搬送方向に向いて傾いて
いるため、整列コンベア5が、前方に向かって移動する
時には、この整列コンベア5で搬送されるみかん2は、
針状ゴム6bに押し出されるようにして前方に移動し、
整列コンベア5が後方に向かって移動する時には、上記
みかん2は針状ゴム6bの上を乗り移って前方側の針状
ゴム6b上に載りその位置を維持するようになる。ま
た、この際、みかん2は、針状ゴム6bの弾性によって
上下方向にも振動するようになる。
【0035】したがって、上記振動発生器15の作動に
より整列コンベア5が振動すると、バイブレートフィー
ダー6上に移送されたみかん2は、上下に振動しながら
一定の速度で前方に搬送されるようになる。この速度
は、振動発生器15の時間当たりの振動数や、針状ゴム
の傾斜角度等によって適宜、変化させることができる。
この場合、バイブレートフィーダー6の搬送速度は25
m/分に設定され、傾斜コンベア8の搬送速度はそれよ
りもやや速い30m/分に設定されている。
【0036】また、16は、整列コンベア5の下流側に
配設された離隔コンベアであり、搬送速度が30m/分
に設定されている。そして、この離隔コンベア16の上
流側端部の上方には、離隔コンベア16の搬送速度と同
じ周速度の回転ブラシ17が設けられている。
【0037】この回転ブラシ17は、可撓性を有してお
り、整列コンベア5から離隔コンベア16にみかん2が
移送されてきた際に、そのみかん2の上面側を軽く押圧
し、その転動を防止するようになっている。すなわち、
離隔コンベア16の搬送速度は、整列コンベア5のバイ
ブレートフィーダー6の速度よりも速く設定されている
ため、整列コンベア5から離隔コンベア16にみかん2
が移送されると、そのみかん2は速度差のため、転動し
やすくなるが、この回転ブラシ17がみかん2に当接す
ることにより、その転動を防止するようになっている。
【0038】また、上記したように、離隔コンベア16
の搬送速度は、バイブレートフィーダー6の搬送速度よ
りも速くなるように設定されているため、整列コンベア
5から離隔コンベア16にみかん2が移送される際、そ
の各みかん2間の間隔は広くなり、次工程での選別処理
がしやすい状態になる。
【0039】18は、離隔コンベア16の下流側に配設
された選別コンベアである。この選別コンベア18は、
搬送面が鍵盤状に形成されており、その各鍵盤状体18
aの一個一個の一端側が下方に向かって倒れることがで
きるようになっている。また、この選別コンベア18の
上流側上方には、みかん2の大きさや外観の品質等を検
知するセンサ(図示せず)が設けられているとともに、
選別コンベア18の下方には、上記大きさや外観の品質
等からランク付けされたみかん2を排出する排出装置
(図示せず)が所定間隔を保って設けられていて、この
排出装置と対応して、選別コンベア18と交差するよう
に複数の引出コンベア(図示せず)が配設されている。
【0040】このため、選別コンベア18にみかん2が
移送されてくると、センサがその大きさや外観の品質等
を検知する。そして、その大きさ及び品質等からランク
付けされたみかん2は、そのランクの排出位置で排出装
置が作動することにより、このみかん2を支受する鍵盤
状体18aの一端側が下方に倒れて、下方の引出コンベ
ア上に排出され箱詰めの工程へ搬送される。
【0041】この構成において、まず、多数のみかん2
を広幅コンベア1に供給すると、みかん2はランダムな
不揃いの状態で曲線搬送コンベア3a,3bおよび直線
搬送コンベア3cに分かれて移送され、さらに、各曲線
搬送コンベア3a,3bおよび直線搬送コンベア3cに
連結された整列コンベア5に移送される。
【0042】そして、この整列コンベア5に移送された
みかん2が、図4に示すように、ブリッジを形成するよ
うにかたまっている場合、バイブレートフィーダー6上
のみかん2aがバイブレートフィーダー6の搬送速度に
応じて進もうとするのに対し、側板7に接触しているみ
かん2bは側板7が静止状態であるためその摩擦抵抗に
より停止しようとする。その結果、みかん2bはみかん
aの上流側に割り込んでバイブレートフィーダー6上に
移動する。
【0043】また、一方、傾斜コンベア8に接触するみ
かん2cは、傾斜コンベア8の搬送速度がバイブレート
フィーダー6の搬送速度よりも速いため、みかん2aの
下流側に回り込んでバイブレートフィーダー6上に移動
しようとする。この際、みかん2a,2b,2cが強固
に固まっていても、バイブレートフィーダー6の振動に
よって、みかん2aに上下方向の振動が加わり、これに
よって、みかん2b,2cにも間接的に上下方向の振動
が加わるようになる。
【0044】その結果、みかん2a,2b,2cが十分
にばらけるようになり、上記図4を示して説明した適正
な整列が行なわれる。この場合、みかん2a,2b,2
cの形状,大きさ等がどのようなものであっても、この
効果に影響はなく、どのようなみかん2であっても良好
な列化が行える。
【0045】ついで、上記列化されたみかん2は離隔コ
ンベア16で選別しやすいように間隔を広げられ、選別
コンベア18で各大きさ毎に選別されて次工程に移送さ
れる。
【0046】図5および6は、この発明の他の例による
整列コンベア20を示している。この整列コンベア20
では、前記例の整列コンベア5における側板7に代え
て、傾斜コンベア21が用いられている。この傾斜コン
ベア21は傾斜コンベア8と左右対象の形状からなって
おり、駆動モータ21aの駆動によりベルト21bを介
して搬送面を移動させるようになっている。
【0047】そして、この傾斜コンベア21の搬送速度
は、0〜10m/分に設定されている。それ以外の部分
の構成については、整列コンベア5と同様である。した
がって、同一部分に同一符号を記している。
【0048】このように構成したことにより、傾斜コン
ベア21を静止状態だけでなく、状況に応じて任意の速
度で搬送させることができ、使用に多様性がでるように
なる。それ以外の作用効果については、前記の例による
装置と同様である。
【0049】また、さらに他の例として、整列コンベア
5において、バイブレートフィーダー6の幅を広くする
とともに、傾斜コンベア8の幅を狭くし、そのバイブレ
ートフィーダー6の位置と傾斜コンベア8の位置を入れ
換えて用いることもできる。また、傾斜コンベア8に代
えて幅広のバイブレートフィーダーを用いることもでき
る。この場合にも、前記の例と略同様の作用効果を得る
ことができる。
【0050】さらに、整列コンベア20において、傾斜
コンベア8,21のいずれか一方または双方を幅広のバ
イブレートフィーダーに代えて使用することもでき、ま
た、傾斜コンベア8,21のいずれか一方に代えてバイ
ブレートフィーダーが用いられていれば、バイブレート
フィーダー6に代えてベルトコンベアを用いることもで
きる。
【0051】すなわち、中央のバイブレートフィーダー
6および傾斜コンベア8,21に対応する部分の少なく
とも一つにバイブレートフィーダーが用いられていれ
ば、他の部分に対応するものはベルトコンベアでよい
し、すべてをバイブレートフィーダーで構成してもよ
い。このように、ベルトコンベアとバイブレートフィー
ダーとを組み合わせたり、すべてのコンベアをバイブレ
ートフィーダーで構成することによって、この発明の目
的が達成される。
【0052】なお、上記の例においては、球塊農産物を
みかん2としているが、これに限定するものではなく、
キウイ,玉ねぎ,馬鈴薯等、略球状の農産物であればな
んにでも利用することができる。
【0053】また、上記の例においては、バイブレート
フィーダー6の搬送速度を25m/分に設定し、傾斜コ
ンベアの搬送速度を30m/分に,傾斜コンベア21の
搬送速度を0〜10m/分に設定しているが、これらの
搬送速度もこれに限定するものでなく、使用の際に、そ
の都度自由に設定することができる。
【0054】
【発明の効果】以上のように、この発明に係る球塊状農
産物の整列供給装置は、一例として、水平に配設された
搬送コンベアの一側に傾斜コンベアを配設するととも
に、他側に傾斜板を配設して、球塊状農産物が搬送され
る搬送路の空間部の縦断面形状が逆台形状になるように
している。そして、上記搬送コンベアおよび傾斜コンベ
アの一方をバイブレートフィーダーで構成し、他方をベ
ルトコンベアで構成している。
【0055】このように、球塊状農産物を移送方向に沿
って搬送しようとするベルトコンベアと、球塊状農産物
を上下に振動させながら搬送しようとするバイブレート
フィーダーと、球塊状農産物を停止させようとする傾斜
板の作用によって、搬送される球塊状農産物がブリッジ
状に固まっていても、各球塊状農産物は互いにばらける
ようになる。また、搬送コンベアの幅が、球塊状農産物
を一個載せることのできる程度になっているため、互い
にばらけた球塊状農産物は、搬送コンベア上で一列に整
列するようになる。
【0056】さらに、搬送コンベアと傾斜コンベアの搬
送速度を異なる速度にすることによって、さらに、球塊
状農産物のかたまりをばらけさせて列化しやすくするこ
とができる。特に、傾斜コンベアの搬送速度を搬送コン
ベアの搬送速度よりも速くすることにより、より確実な
列化が行えるようになる。
【0057】また、傾斜コンベアもバイブレートフィー
ダーで構成したり、傾斜コンベアをバイブレートフィー
ダーで構成し搬送コンベアをベルトコンベアで構成する
ことによっても、同様に、球塊状農産物の良好な列化が
行える。
【0058】また、この発明の他の例として、傾斜板に
代えて、この部分にも傾斜コンベアを配設することによ
り、この傾斜板に変わる傾斜コンベアは、静止状態にし
て使用したり、搬送させて使用したりすることができ、
使用のバリエーションが増えるようになる。
【0059】さらに、この発明によると、球塊状農産物
が整列供給装置から落下して供給コンベア側に戻される
といったことが生じないため、球塊状農産物が傷んだ
り、次工程への供給不足が生じるといった問題は生じな
い。したがって、実用的効果が大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る球塊状農産物の整列供給装置を
備えた搬送装置を示す平面図である。
【図2】図1に示した搬送装置の一部が断面になった平
面図である。
【図3】整列供給装置の整列コンベアおよび振動発生装
置を示す縦断面図である。
【図4】整列コンベアでみかんが搬送される状態を説明
する平面図である。
【図5】この発明に係る球塊状農産物の整列供給装置の
他の例を示す縦断面図である。
【図6】図5の整列コンベアの平面図である。
【符号の説明】
1・・・・・・・・・・広幅コンベア 2,2a,2b,2c・みかん 5,20・・・・・・・整列コンベア 6・・・・・・・・・・バイブレートフィーダー 7・・・・・・・・・・側板 8,21・・・・・・・傾斜コンベア 15・・・・・・・・・振動発生器
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−66014(JP,A) 特開 平8−301436(JP,A) 実開 平4−121924(JP,U) 実開 昭53−55169(JP,U) 実開 昭52−75670(JP,U) 実開 昭58−12520(JP,U) 実開 昭53−34774(JP,U) 特公 昭50−38866(JP,B1) 実公 平5−2496(JP,Y2) 実公 昭32−4523(JP,Y1) 実公 昭45−14902(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65G 47/30

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上流側の供給コンベアから供給される多数
    の球塊状農産物を、一列に列化して下流側の処理装置に
    供給する球塊状農産物の整列供給装置であって、球塊状
    農産物を略一列に載せることのできる幅の搬送面を有す
    る搬送コンベアと、この搬送コンベアの一側に搬送方向
    を平行にして近接並設されその一側側が上方になるよう
    に傾斜した傾斜コンベアと、上記搬送コンベアの他側に
    沿って近接並設されその他側側が上方になるように傾斜
    した傾斜板とを備え、上記搬送コンベアがバイブレート
    フィーダーで構成され、上記傾斜コンベアがベルトコン
    ベアで構成されたことを特徴とする球塊状農産物の整列
    供給装置。
  2. 【請求項2】上流側の供給コンベアから供給される多数
    の球塊状農産物を、一列に列化して下流側の処理装置に
    供給する球塊状農産物の整列供給装置であって、球塊状
    農産物を略一列に載せることのできる幅の搬送面を有す
    る搬送コンベアと、この搬送コンベアの一側に搬送方向
    を平行にして近接並設されその一側側が上方になるよう
    に傾斜した傾斜コンベアと、上記搬送コンベアの他側に
    沿って近接並設されその他側側が上方になるように傾斜
    した傾斜板とを備え、上記搬送コンベアがベルトコンベ
    アまたはバイブレートフィーダーで構成され、上記傾斜
    コンベアがバイブレートフィーダーで構成されたことを
    特徴とする球塊状農産物の整列供給装置。
  3. 【請求項3】上流側の供給コンベアから供給される多数
    の球塊状農産物を、一列に列化して下流側の処理装置に
    供給する球塊状農産物の整列供給装置であって、球塊状
    農産物を略一列に載せることのできる幅の搬送面を有す
    る搬送コンベアと、この搬送コンベアの両側に搬送方向
    を平行にして近接並設されそのそれぞれの外側端縁側が
    上方になるように傾斜した傾斜コンベアとを備え、上記
    搬送コンベアがバイブレートフィーダーで構成され、上
    記傾斜コンベアがベルトコンベアで構成されたことを特
    徴とする球塊状農産物の整列供給装置。
  4. 【請求項4】上流側の供給コンベアから供給される多数
    の球塊状農産物を、一列に列化して下流側の処理装置に
    供給する球塊状農産物の整列供給装置であって、球塊状
    農産物を略一列に載せることのできる幅の搬送面を有す
    る搬送コンベアと、この搬送コンベアの両側に搬送方向
    を平行にして近接並設されそのそれぞれの外側端縁側が
    上方になるように傾斜した傾斜コンベアとを備え、上記
    搬送コンベアがベルトコンベアまたはバイブレートフィ
    ーダーで構成され、上記傾斜コンベアの一方または双方
    がバイブレートフィーダーで構成されたことを特徴とす
    球塊状農産物の整列供給装置。
  5. 【請求項5】搬送コンベアおよび傾斜コンベアのそれぞ
    れの搬送速度が異なるように設定された請求項1ないし
    4に記載の球塊状農産物の整列供給装置。
  6. 【請求項6】傾斜コンベアの搬送速度が搬送コンベアの
    搬送速度よりも速くなるように設定された請求項1また
    は2に記載の球塊状農産物の整列供給装置。
  7. 【請求項7】一方の傾斜コンベアの搬送速度が搬送コン
    ベアの搬送速度よりも速く、他方の傾斜コンベアの搬送
    速度が搬送コンベアの搬送速度よりも遅くなるように設
    定された請求項3または4に記載の球塊状農産物の整列
    供給装置。
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