JP2551245B2 - 自動伴奏装置 - Google Patents

自動伴奏装置

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JP2551245B2
JP2551245B2 JP3036432A JP3643291A JP2551245B2 JP 2551245 B2 JP2551245 B2 JP 2551245B2 JP 3036432 A JP3036432 A JP 3036432A JP 3643291 A JP3643291 A JP 3643291A JP 2551245 B2 JP2551245 B2 JP 2551245B2
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    • Y10S84/00Music
    • Y10S84/22Chord organs

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、電子ピアノ
等の電子楽器に用いて好適な自動伴奏装置に関する。
【0001】
【従来の技術】周知のように、近年の電子ピアノ等にあ
っては、自動伴奏装置を具備した機種が各種実用化され
ている。この自動伴奏装置とは、コード演奏やベース演
奏を補助するため、演奏された和音のコードタイプおよ
び根音を検出し、この検出結果に基づきコード音および
ベース音を所定のタイミングで自動的に発音するもので
ある。このような自動伴奏装置の内、特に、分数和音を
検出し、検出した分数和音に基づいて自動伴奏するもの
が開発されている。なお、この分数和音とは、コード音
とベース音とで根音が異なる和音である。
【0002】こうした自動伴奏装置においては、押鍵操
作に応じて生成された複数の音高情報に基づき、分数和
音のコード根音を検出すると共に、該コード根音と分数
和音とに対応したベース音程を求める。この結果、分数
和音のコード音とベース音とが発音される。なお、この
種の技術については、例えば、特開平2−179690
号に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の自動伴奏装置にあっては、パターン検出テーブルを
具備しており、該テーブルを参照することで和音の検出
がなされるように構成されている。このパターン検出テ
ーブルは、12音(C,C#,D,・・・,A#,B)によ
る各コードタイプ(和音種類)を12ビットのビットパ
ターン(以下、これをコードパターンと称す)で表わ
し、これらをテーブルとしてメモリに記憶したものであ
る。こうしたパターン検出テーブルにおいては、コード
音とベース音とが混在した形で登録されており、しか
も、登録される分数和音は単純なものに限定されてい
る。
【0004】したがって、該パターン検出テーブルを用
いて和音を検出する場合には、押鍵音におけるコード音
とベース音とを区別することなく、単に、上記コードパ
ターンに基づいた検索が行われる。このため、限られた
パターンの中から無理やりに分数和音と見做してしまう
場合があり、正確な分数和音を検索することができない
という欠点があった。一方、こうした欠点を解決するた
めには、複雑な形の分数和音をも含むように、数多くの
パターンをテーブルに登録すれば良いが、このようにす
ると、当該テーブルを記憶するメモリ容量が多く必要に
なってしまう。この発明は上述した事情に鑑みてなされ
たもので、少ないメモリ容量のテーブルを用いても、正
確な分数和音を検出することができる自動伴奏装置を提
供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、演奏操作に応じた複数の音高情報を発生する音高情
報発生手段(図1の鍵盤5に対応)と、複数の楽音の音
程に基づいて和音をパターン化した和音パターンを複数
種類記憶した和音パターン記憶手段と(図1の和音パタ
ーンメモリ9aに対応。また、複数種類の和音パターン
は、図6の検出パターン情報に対応)と、前記和音パタ
ーン記憶手段に基づいて、前記複数の音高情報に対応す
る和音パターンを検出すると共に、その和音パターンに
対応する根音を求めて前記複数の音高情報による和音の
根音候補とする第1の和音検出手段(図4のステップS
c7に対応。また、根音候補は仮の根音RRTに対応)
と、前記複数の音高情報から1つの音高情報を取り除
き、前記和音パターン記憶手段に基づいて和音パターン
を検出すると共に、その和音パターンに対応する根音を
求めて前記複数の音高情報による和音の根音候補とする
第2の和音検出手段(図5のステップSc12,Sc1
3に対応。また、根音候補は仮の根音RRTに対応)
と、前記第2の和音検出手段によって和音パターンが検
出された時に、前記取り除かれた音高情報をベース音情
報として記憶するベース音情報記憶手段(図5のステッ
プSc3に対応)と、前記第1または第2の和音検出手
段の検出結果に基づいて、前記複数の音高情報による和
音の種類と根音を判定する和音判定手 段(図7,図8の
和音判定ルーチンに対応)と、前記ベース音情報記憶手
段に記憶されたベース音情報と、前記和音判定手段によ
って判定された和音の種類と根音に基づく音高情報とを
出力する出力手段(図9のステップSc9,10,14
に対応)とを具備することを特徴とする。
【0006】 請求項2に記載の発明は、前記和音判定手
段は、前記第1または第2の和音検出手段により検出さ
れた和音パターンに応じて、前記複数の音高情報のうち
最低音の音高情報と、前記根音候補とに基づいて、前記
複数の音高情報による和音が、基本形であるかまたは転
回形であるかを判定し、該判定結果に基づいて、前記複
数の音高情報による和音の種類および根音を決定する
(図7,図8の和音判定ルーチンにおける動作に対応)
ことを特徴とする。
【0007】 請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の発明において、楽曲の進行に従って伴奏音の
発音タイミングを制御する伴奏パターンを記憶しておく
伴奏パターン記憶手段(図1の伴奏パターンメモリ9c
に対応)と、前記伴奏パターン記憶手段に記憶された伴
奏パターンを、楽曲の進行に従って読み出す読出手段
(図9のステップSn3に対応)とを備え、前記出力手
段は、前記読出手段によって読み出された伴奏パターン
に従って、前記ベース音情報記憶手段に記憶されたベー
ス音情報と、前記和音判定手段によって判定された和音
の種類と根音に基づく音高情報とを出力する(図9のス
テップSn9,Sn10,Sn14に対応)ことを特徴
とする。
【0008】
【作用】請求項1に記載の発明による自動伴奏装置にお
いては、1つの和音パターン記憶手段に基づいて、音高
情報発生手段によって発生された複数の音高情報に対応
する和音パターンを検出すると共に上記複数の音高情報
による和音の根音候補を決定し、また、あるいは上記複
数の音高情報から1つの音高情報を取り除いて和音パタ
ーンを検出すると共に上記複数の音高情報による和音の
根音候補を決定し、これら和音パターンおよび根音候補
に基づいて、複数の音高情報による和音を 判定するの
で、少ないメモリ容量の記憶手段を用いても、より正確
な分数和音を検出することができる。
【0009】 また、請求項2に記載の発明による自動伴
奏装置においては、上記複数の音高情報のうち最低音の
音高情報と、上記根音候補とに基づいて、上記複数の音
高情報による和音が、基本形であるかまたは転回形であ
るかを、検出された和音パターンに応じて判定するの
で、より正確な和音判定を効率よく行うことができる。
さらに、請求項3に記載の発明による自動伴奏装置にお
いては、伴奏パターン記憶手段に記憶された伴奏パター
ンに従って、上述したベース音情報、および、上記複数
の音高情報による和音の種類と根音に基づく音高情報と
を出力するので、伴奏パターン記憶手段に記憶された伴
奏パターンを変更することによって、上記ベース音情報
および音高情報とに基づく伴奏音の発音タイミングを容
易に変更することができる。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の実施例につ
いて説明する。 A.全体構成 図1はこの発明による一実施例の全体構成を示すブロッ
ク図である。この図において、1は各部から供給される
信号に基づき楽音発生過程を制御するCPUであり、そ
の動作については後述する。2はCPU1にロードされ
る制御プログラムが記憶されるプログラムメモリ(RO
M)である。3はCPU1のワークエリアとして、各種
演算結果や、各種レジスタデータが一時記憶されるワー
キングメモリ(RAM)である。4は自動伴奏時の演奏
テンポを指定するテンポクロック信号を発生し、これを
CPU1に供給するテンポクロック発生回路である。こ
こで言う自動伴奏とは、演奏者が演奏の進行に従って和
音を順次指定することにより、指定された和音に基づい
てコード音およびベース音を上記テンポクロックに従っ
て自動的に発音する動作を指す。なお、CPU1にこの
テンポクロック信号が供給されると、該クロック周期毎
に割込み処理(後述する)が行われ、これにより自動伴
奏が行われる。
【0011】 5は和音を指定するための左鍵と、メロ
ディ演奏がなされる右鍵とから構成される鍵盤であ
る。6は鍵盤5に配設された各鍵毎に1対1に設けられ
たキースイッチのオンオフ状態から押離鍵を検出し、押
鍵に応じたキーコード信号およびキーオン信号を出力す
る押離鍵検出回路である。7はパネルに配設される各種
操作子である。この各種操作子7は、例えば、自動伴奏
を開始する際に操作されるスタートスイッチや、発生楽
音の音高を制御するピッチベンドホイールなどから構成
される。8はこの各種操作子7のスイッチ操作を検出
し、該スイッチ操作に対応したイベント信号を発生する
スイッチイベント検出回路である。9はデータメモリ群
(ROM)であり、和音パターンメモリ9a、和音変換
テーブルメモリ9bおよび伴奏パターンメモリ9cから
構成されている。和音パターンメモリ9aには、和音を
検出するための検出パターン情報P1が記憶されてい
る。なお、この検出パターン情報P1の詳細については
後述する。和音変換テーブルメモリ9bには、検出され
た和音のコードタイプおよび根音に応じて、和音を構成
する音の各音高情報を所定音域に対応したキーコードに
変換するデータテーブルである。伴奏パターンメモリ9
cには、上述したテンポクロックに対応してコード音お
よびベース音の発音タミングを制御する所定小節分のパ
ターンデータが記憶されている。このパターンデータ
は、操作子7により指定されたリズム種類に対応したも
のが読み出されるようになっている。
【0012】 10は、例えば周知の波形メモリ読み出し
方式などにより構成される音源である。この音源10
は、ノーマル音源10aと、伴奏音源10bと、リズム
音源10cとを具備してなる。この内、伴奏音源10b
は、上述した和音変換テーブルメモリ4bから読み出さ
れたキーコードに応じたコード音を、伴奏パターンメモ
リ4cから読み出されたパターンデータに従った発音タ
イミングで楽音を発生させる。11は音源9から出力さ
れる楽音信号を増幅し、これをスピーカから発音させる
サウンドシステムである。
【0013】 B.概略動作 次に、上記構成による実施例の概略動作について図2に
示すフローチャートを参照し、説明する。まず、電源が
投入されると、CPU1はプログラムメモリ2に記憶さ
れた制御プログラムをロードする。これにより、図2に
示すメインルーチンが起動され、ステップSa1に進
む。ステップSa1では、各種レジスタ等をリセットす
るイニシャライズが行われる。次に、ステップSa2に
進むと、自動伴奏を開始する際に操作されるスタートス
イッチが操作されたか否か、すなわち、スタートスイッ
チオンイベントを検出したか否かを判断する。ここで、
例えば、該スイッチが操作されると、オンイベントが検
出され、この判断結果が「YES」となり、次のステッ
プSa3に進み、レジスタRUNの内容を反転させる。
このレジスタRUNには、リズムのスタート/ストップ
を表わすデータが記憶されており、該データが「0」か
ら「1」へビット反転することでリズムスタートの旨を
表わす。次いで、ステップSa4では、レジスタCLK
に「0」をセットすると共に、レジスタTPに「FF
(16進数)」をセットする。このレジスタCLKは、
伴奏タイミングを表わすデータを記憶し、レジスタTP
は検出した和音のコードタイプを記憶する。また、この
レジスタTPに「FF」値がセットされている場合に
は、和音のコードタイプが検出されていない状況を表わ
す。次に、ステップSa5に進むと、伴奏音源10bお
よびリズム音源10cの発音を停止させる消音処理を行
い、次のステップSa6に進む。
【0014】 一方、上述したステップSa2において、
スタートスイッチが操作されていない場合には、判断結
果が「NO」となり、ステップSa6に進む。このステ
ップSa6では、押離鍵検出回路6から押鍵を表わすキ
ーオン信号が出力されたか否かを判断する。ここで、キ
ーオン信号が検出されると、この判断結果が「YES」
となり、次のステップSa7に進む。ステップSa7で
は、上述のレジスタRUNが「1」に設定されているか
否か、すなわち、リズムがスタートされているか否かを
判断する。そして、この場合、上述のステップSa2に
おいて、スタートスイッチオンイベントが検出される
と、該レジスタRUNが「1」となっているので、この
判断結果は「YES」となり、ステップSa8に進む。
ステップSa8では、押鍵された鍵が鍵盤5の右鍵域で
あるか否かを判断する。そして、押鍵された鍵が和音を
指定する左鍵域であった場合には、ここでの判断結果が
「NO」になり、次のステップSa9に進む。ステップ
Sa9では、左鍵域で押鍵された和音のコードタイプと
根音とを検出するための和音検出処理(後述する)が実
行される。
【0015】 これに対し、前述のスタートスイッチが操
作されずに押鍵がなされた場合、あるいはスタートスイ
ッチが操作されても左鍵域で和音が弾かれない場合に
は、上記ステップSa7の判断結果が「NO」、あるい
はステップSa8の判断結果が「YES」となり、いず
れの場合もステップSa10に進み、押鍵に応じたキー
コードの楽音がノーマル音源10aから発音される。
【0016】 このように、メインルーチンにあっては、
次のような動作が取られる。すなわち、 (a)スタート状態の場合 この場合、演奏者が左鍵域において和音を弾くと、この
和音のコードタイプおよび根音が検出され、これに基づ
いて後述の自動伴奏が行われる。一方、右鍵域でメロデ
ィが弾かれた場合には、押鍵に応じたキーコードの楽音
がノーマル音源10aから発音される。そして、次に、
ステップSa11に示すその他の処理が行われた後、再
びステップSa2に戻り前述のステップSa2〜Sa1
1が繰り返される。
【0017】 (b)スタート状態でない場合 この場合、リズムがスタートしないので、演奏者が左鍵
域を押鍵しても和音検出は行われず、右鍵域の押鍵に対
応したノーマル音源10aの発音/消音処理だけがなさ
れる。そして、次に、ステップSa11に示すその他の
処理が行われた後、再びステップSa2に戻り、前述の
ステップSa2〜Sa11が繰り返される。
【0018】 C.和音検出処理の動作 この処理は、和音検出ルーチン、サーチルーチンおよび
和音判定ルーチンとからなる。これらルーチンの各動作
について以下順次説明する。 和音検出ルーチンの動作 CPU1の処理がメインルーチンのステップSa9に進
むと、図3に示す和音検出ルーチンが起動され、ステッ
プSb1に進む。まず、ステップSb1では、押離鍵検
出回路6から出力されるキーオン信号およびキーコード
信号に基づき、左鍵域において押鍵中の全てのキーコー
ドを配列KC(i)に取込む。ここで、iは0〜(押鍵
数−1)の値となる。そして、ステップSb2では、こ
の左鍵域において検出した押鍵数をNとし、次のステッ
プSb3に進む。ステップSb3では、上述した配列K
C(0)〜KC(N−1)の最小値に対するmod12
(12の剰余値)を求め、これにより得られた最低音の
ノートコードをレジスタLWNTにセットする。次い
で、後述するサーチルーチン(ステップSb4)および
和音判定ルーチン(ステップSb5)を介して前述のメ
インルーチンへ復帰する。
【0019】 サーチルーチンの動作 このルーチンでは、左鍵域における押鍵数Nに基づき和
音を検出する。以下、2音押鍵以下の場合、3音押鍵の
場合、4音押鍵の場合および5音押鍵以上の場合につい
てそれぞれ説明する。
【0020】 1)2音押鍵以下の場合 まず、CPU1の処理が上記ステップSb4に進むと、
図4および図5に示すサーチルーチンが起動され、図4
に示すステップSc1に進む。ステップSc1では、上
記和音検出ルーチンにおいて検出した押鍵数Nが「2」
以下、すなわち、2音押鍵以下であるか否かを判断す
る。ここで、2音押鍵以下であると、この判断結果が
「YES」となり、ステップSc2に進む。ステップS
c2では、2音以下の押鍵であるため、和音が成立しな
いとして、後述するサーチ変数iを「FF(16進
数)」に設定し、図5に示すステップSc3へ進む。ス
テップSc3では、レジスタLWNTにセットされた最
低音を、対応する所定音域内のキーコードに変換し、こ
れをレジスタBSKCにセットする。このように、2音
押鍵以下の場合にあっては、和音不成立とすると共に、
ベース音だけを最低音に基づくキーコードとして発生す
る。
【0021】 2)3音押鍵の場合 2音以上の押鍵が行われると、上記ステップSc1にお
ける判断結果が「NO」となり、ステップSc4に進
む。ステップSc4では、レジスタBSKCに「FF
(16進数)」をセットする。ここで、レジスタBSK
Cの値が「FF」であると、ベース音のキーコードが未
定である旨を表わす。次に、ステップSc5に進むと、
5音押鍵であるか否かを判断する。この場合、3音押鍵
であるから、この判断結果は「NO」となり、以降のス
テップSc6,7に進み、和音パターンメモリ9aに記
憶された検出パターン情報P1に基づき和音のコードタ
イプおよび根音を検出する。
【0022】 ここで、図6を参照し、この検出パターン
情報P1について説明する。検出パターン情報P1と
は、上述したサーチ変数iに対応した和音パターンを各
度数(12音)毎のビットパターンとして表わしたテー
ブルCHDPT(i)である。このテーブルCHDPT
(i)においては、押鍵されたキーコードに対応したビ
ットパターンに基づき、パターンマッチングがなされ
る。例えば、根音をC音とした時、1°(ド)、3°
(ミ)および5°(ソ)の3音が押鍵されると、このビ
ットパターンに一致したコードタイプとして、メジャ
(Maj)が検出されるようになっている。
【0023】 そして、ステップSc6(図4参照)で
は、前述の和音検出ルーチンにおいて配列KC(0)〜
KC(2)に記録された3つのキーコードに基づき、テ
ーブルCHDPT(i)を参照してビットパターンを検
出し、これをレジスタNBP(12ビット)にセットす
る。すなわち、このレジスタNBPには、押鍵されたキ
ーコードに該当するビットに「1」が、他のビットには
「0」がセットされる。次いで、ステップSc7では、
当該レジスタNBPの内容を左へ循環シフトさせ、さら
に、サーチ変数iを順次インクリメントさせて前記テー
ブルCHDPT(i)をサーチする。なお、こうしたサ
ーチ動作は、周知のローティション方式によるものであ
る。そして、このようなマッチングの結果、シフト回数
に応じて仮の根音RRTが決定されると共に、一致した
ビットパターンが検出した和音のコードタイプとなる。
なお、仮の根音RRTは、循環シフトした回数のmod
12(12の剰余値)をとることで求められる。
【0024】 次いで、ステップSc8(図5参照)で
は、こうしたサーチの結果、一致したビットパターンが
あるか否かを判断する。一致したものが無い場合には、
判断結果が「NO」となり、次のステップSc9へ進
む。ステップSc9では、押鍵数Nが4音であるか否か
を判断するが、この場合3音押鍵であるから、判断結果
は「NO」となり、ステップSc10に進む。そして、
ステップSc10では、サーチ変数iを「FF」とし
て、一致したビットパターンがない旨を表わし、このル
ーチンを終了する。
【0025】 一方、一致したビットパターンが有る場
合、すなわち、和音のコードパターンが検出された時に
は、この判断結果が「YES」となり、ステップSc1
1へ進む。ステップSc11では、一致したパターンを
指すサーチ変数iが「18」以上であるか否かを判断す
る。ここで、サーチ変数iが「18」以上の場合とは、
検出パターン情報P1(図6参照)に示すように、イン
ハーモニック(不協和音)として扱われている場合であ
る。そして、このインハーモニックに対応しない場合に
は、判断結果が「NO」となり、このルーチンを終了す
る。これに対し、インハーモニックであった場合には、
前述のステップSc3に進み、押鍵された音の内の最低
音をベース音のキーコードとしてレジスタBSKCにセ
ットし、このルーチンを終了する。このように、3音押
鍵の場合にあっては、和音が成立した場合にそのコード
パターンおよび仮の根音RRTを決定し、インハーモニ
ックの場合にはベース音だけを最低音に基づくキーコー
ドとして発生する。
【0026】 3)4音押鍵の場合 この場合、まず、ステップSc5における判断結果が
「NO」となり、上述したステップSc6,7に進む。
これにより、和音のコードタイプおよび仮の根音RRT
とがサーチされる。そして、このサーチにより一致した
コードタイプが存在すると、ステップSc8の判断結果
が「YES」となり、ステップSc11に進む。ステッ
プSc11では、検出したコードタイプがインハーモニ
ックであるか否かを判断する。ここで、検出したコード
タイプがインハーモニックでない場合にはこのルーチン
を終了し、インハーモニックであった場合には、前述の
ステップSc3に進む。ステップSc3では、4音押鍵
された内の最低音をベース音のキーコードとしてレジス
タBSKCにセットし、このルーチンを終了する。
【0027】 一方、このステップSc8の判断結果が
「NO」、すなわち、一致したコードタイプが存在しな
い場合には、ステップSc9に進む。ステップSc9で
は、4音押鍵であるから、ここでの判断結果が「YE
S」となり、ステップSc12へ進む。ステップSc1
2では、配列KC(0)〜KC(3)に記録された4つ
のキーコードの内、最低音を除いた3つの押鍵音に従っ
てビットパターンを検出し、これをレジスタNBP(1
2ビット)にセットする。すなわち、このレジスタNB
Pでは、最低音を除いた3音の各キーコードに該当する
ビットが「1」、他のビットが「0」となる。次いで、
ステップSc13では、当該レジスタNBPの内容を左
へ循環シフトさせ、さらに、サーチ変数iを順次インク
リメントさせて前記テーブルCHDPT(i)をサーチ
する。そして、こうしたサーチ動作の結果、シフト回数
に応じて仮の根音RRTが決定されると共に、一致した
ビットパターンをコードタイプとする。
【0028】 次いで、このステップSc13において、
一致したパターンがあると、ステップSc14の判断結
果が「YES」となり、ステップSc3へ進み、これら
3音の内の最低音をベース音のキーコードとしてレジス
タBSKCにセットし、このルーチンを終了する。これ
に対して、一致したパターンが無い場合には、ステップ
Sc10に進み、サーチ変数iを「FF」として、一致
したパターンがない旨を表わし、このルーチンを終了す
る。このように、4音押鍵の場合にあっては、和音が成
立した場合には、前記3音押鍵時と同様の処理がなされ
る。一方、和音が成立しない場合には、4音押鍵の内、
最低音を除いた3音で再び和音の検出が行われる。そし
て、この3音から和音が検出されると、コード音がこの
検出和音に従って生成され、ベース音が最低音に基づく
キーコードとして生成される。
【0029】 4)5音押鍵以上の場合 この場合、ステップSc5の判断結果が「YES」とな
り、上述した4音押鍵時における和音不成立後と同様の
処理が行われる。すなわち、5音押鍵された内の最低音
を除いた4音で和音の検出が行われ、そして、この4音
から和音が検出された場合、コード音が検出和音に従っ
て生成され、ベース音が最低音に基づくキーコードとし
て生成される。
【0030】 和音判定ルーチンの動作 ところで、上記サーチルーチンにおいては、押鍵数Nに
応じて検出した和音のコードパターンおよび仮の根音R
RTをパターンマッチングにより決定したが、このマッ
チングでは、和音の基本形か転回形かを判定できなかっ
た。そこで、このルーチンでは、和音の真の根音RTと
コードパターンTPとを判定するための処理が行われる
訳である。こうした和音判定は、特に、図6に示した和
音パターンの内、サーチ変数iが「4」,「6」,
「8」,「11」,「13」,「16」および「18以
上」の各パターンについて行われる。すなわち、この和
音判定では、各パターンを構成する音の音高関係に応じ
て基本形であるか転回形であるかを決めるものであり、
例えば、サーチ変数iが4の場合においては、最低音が
根音となる時に基本形と見做し、そのコードタイプTP
をシックスス(6th)と判定する。その他の場合に
は、転回形と見做してコードタイプをマイナセブンス
(m7th)と判定する。以下では、このようにしてな
される判定動作について説明する。
【0031】 まず、CPU1の処理が前述のステップS
b5(図3に示す和音検出ルーチン)に進むと、図7お
よび図8に示す和音判定ルーチンが起動され、これによ
りステップSm1に進む。ステップSm1では、サーチ
変数iが「FF(16進数)」に設定されているか否か
を判断する。なお、このサーチ変数iは、前述のサーチ
ルーチンにおいて、一致したパターンが検出されない時
に設定される値である。したがって、このサーチ変数i
に「FF」が設定されていると、和音判定できないの
で、このルーチンを終了する。一方、サーチ変数iが
「FF」でない場合には、判断結果が「NO」となり、
次のステップSm2に進む。ステップSm2では、以前
に判定された根音RTおよびコードタイプTPを、それ
ぞれ前コードの根音ODRTとコードタイプODTPと
する。そして、以降では、上述した各パターン毎の和音
判定が行われる。
【0032】 1)サーチ変数i=4の場合の和音判定 この場合、ステップSm3の判断結果が「YES」とな
り、次のステップSm4へ進む。ステップSm4では、
和音検出ルーチン(図3参照)においてレジスタLWN
Tにセットされたノートコードが仮の根音RRTと一致
するか否か、すなわち、仮の根音RRTが最低音である
か否かを判断する。ここで、根音RRTが最低音である
と、判断結果が「YES」となり、図8のステップSm
5に進み、この仮の根音RRTを真の根音RTと判定す
ると共に、コードタイプTPを「4」(基本形の6t
h)と見做し、このルーチンを終了する。一方、仮の根
音RRTが最低音でない場合には、判断結果が「NO」
となり、ステップSm6に進む。ステップSm6では、
この根音RRTに9を加算し、これのmod12をとっ
たものを根音RTとし、かつ、コートダイプTPを「1
8」(転回形のm7th)と見做す。
【0033】 2)サーチ変数i=6の場合の和音判定 この場合、ステップSm7の判断結果が「YES」とな
り、次のステップSm8に進む。ステップSm8では、
仮の根音RRTが最低音であるか否かを判断する。ここ
で、仮の根音RRTが最低音であると、判断結果が「Y
ES」となり、ステップSm5(図8)に進み、この仮
の根音RRTを真の根音RTと判定すると共に、コード
タイプTPを「6」(基本形のm6th)と見做す。一
方、仮の根音RRTが最低音でない場合には、判断結果
が「NO」となり、ステップSm9に進む。ステップS
m9では、この根音RRTに9を加算し、これのmod
12をとったものを根音RTとし、かつ、コートタイプ
TPを「19」(転回形のm7th-5)と見做す。
【0034】 3)サーチ変数i=8の場合の和音判定 この場合、ステップSm10の判断結果が「YES」と
なり、次のステップSm11に進む。ステップSm11
では、仮の根音RRTが最低音であるか、または最低音
が根音RRTに10を加算し、これのmod12をとっ
たものに一致するかのいずれかに合致するか否かを判断
する。そして、この条件のいずれかに合致した場合に
は、判断結果が「YES」となり、ステップSm5に進
み、この仮の根音RRTを真の根音RTと判定すると共
に、コードタイプTPを「8」(基本形の7th-5)と
見做す。一方、上記条件のいずれにも合致しない場合に
は、判断結果が「NO」となり、ステップSm12に進
む。ステップSm12では、この根音RRTに6を加算
し、これのmod12をとったものを根音RTとし、か
つ、コートタイプTPを「8」(転回形の7th-5)と
見做す。
【0035】 4)サーチ変数i=11,13の場合の和
音判定 この場合、ステップSm13の判断結果が「YES」と
なり、次のステップSm14に進む。ステップSm14
では、レジスタLWNTに記憶されている最低音を根音
RTとすると共に、コードタイプTPを「11」(m6
th-5)あるいは「13」(M+5)と見做す。
【0036】 5)サーチ変数i=16の場合の和音判定 この場合、図8に示すステップSm15の判断結果が
「YES」となり、次のステップSm16に進む。ステ
ップSm16では、仮の根音RRTが最低音であるか否
かを判断する。ここで、根音RRTが最低音であると、
判断結果が「YES」となり、ステップSm5に進み、
この仮の根音RRTを真の根音RTと判定すると共に、
コードタイプTPを「16」(サスペンデッドフォーs
us4)と見做し、このルーチンを終了する。一方、仮
の根音RRTが最低音でない場合には、判断結果が「N
O」となり、ステップSm17に進む。ステップSm1
7では、仮の根音RRTを根音RTとし、かつ、コート
ダイプTPを「20」(第1転回形のインハーモニック
4)と見做す。次いで、ステップSm18に進み、レジ
スタLWNTの値を対応する音域のキーコードに変換し
た後、これをレジスタBSKCにセットし、ベース音と
する。
【0037】 6)サーチ変数i≧18の場合の和音判定 この場合、図8に示すステップSm19の判断結果が
「YES」となり、次のステップSm20に進む。ステ
ップSm20では、仮の根音RRTを真の根音RTとす
ると共に、コードタイプTPをサーチ変数iに3を加算
した「21」〜「23」(インハーモニック1〜3)の
いずれかを判定し、このルーチンを終了する。
【0038】 割込み処理ルーチンの動作 ところで、以上説明した和音検出処理において求めた根
音RTおよびコードタイプTPは、テンポクロック周期
毎に実行される割込み処理に用いられる。この割込み処
理では、後述する動作により伴奏音源10bおよびリズ
ム音源10cを駆動し、これにより自動伴奏がなされ
る。テンポクロック発生回路4が発生するテンポクロッ
ク信号は、例えば、1/8拍毎にCPU1に供給され、
該周期毎に図9に示す割込み処理ルーチンが起動され、
ステップSn1に進む。
【0039】 ステップSn1では、前述したレジスタR
UNに「1」がセットされているか否か、すなわち、リ
ズムスタート状態にあるか否かを判断する。ここで、レ
ジスタRUNに「0」がセットされていると、リズムが
スタートしていないので、判断結果が「NO」となり、
このルーチンを終了する。一方、リズムがスタートして
いる場合には、次のステップSn2に進む。ステップS
n2では、再生トラックのトラック番号TRを0にリセ
ットする。なお、この実施例においては、再生トラック
が5つあり、その内、トラック番号TRが0〜2をコー
ドトラック、3をベーストラック、4,5をリズムトラ
ックとしている。次に、ステップSn3では、選択され
た伴奏種類に対応するリズムパターンを選択し、供給さ
れたテンポクロックの値をアドレスとしてトラック番号
TRが指定する再生トラックのデータを読み出し、これ
をキーコードKCDとする。次いで、ステップSn4で
は、キーコードKCDが「FF(16進数)」であるか
否かを判断する。ここで、このキーコードKCDが「F
F」である場合には、判断結果が「YES」となり、ス
テップSn5に進み、現在のトラック番号TRをインク
リメントする。そして、ステップSn6では、全てのト
ラック0〜5を再生したか否かを判断し、全トラック再
生完了まで、次の再生動作を行う。
【0040】 1)コードトラック再生動作 キーコードKCDが「FF」値でなく、かつ、トラック
番号TRが3より小さい場合には、ステップSn7の判
断結果が「YES」となり、このコードトラック再生動
作が行われる。ここでは、まず、ステップSn8に進
み、コードタイプTPが「FF」となっているか、すな
わち、前述した和音検出処理においてコードタイプTP
が検出されているか否かを判断する。ここで、コードタ
イプTPが検出されていない場合には、上述したステッ
プSn5に進み、トラック番号TRを1インクリメント
する。一方、コードタイプTPが検出されている場合に
は、判断結果が「NO」となり、次のステップSn9に
進む。ステップSn9では、コードトラックから読み出
したキーコードKCDを、検出した和音の根音RTおよ
びコードタイプTPに基づき、前述の和音変換テーブル
によりキーコードKCに変換する。次いで、ステップS
n10に進み、キーオン信号と共に、このキーコードK
Cを伴奏音源10bに出力する。この結果、伴奏音源1
0bは、コードトラックに対応するチャネルからコード
音を発生する。これにより、コード伴奏がなされる。
【0041】 2)ベーストラック再生動作 この場合、ステップSn11の判断結果が「YES」、
すなわち、トラック番号TRが3の時に開始される。ま
ず、ステップSn12に進み、コードタイプTPが「F
F」となっているか、すなわち、前述した和音検出処理
においてコードタイプTPが検出されているか否かを判
断する。ここで、コードタイプTPが検出されていない
場合には、ステップSn5へ進み、トラック番号TRを
1インクリメントする。一方、コードタイプTPが検出
されている場合には、ステップSn13において、ベー
ス音が検出されているか否かを判断する。
【0042】 ここで、ベース音が検出されていない場合
には、上述したステップSn9およびSn10を経て、
キーオン信号と、キーコードKCとを伴奏音源10bに
出力する。この結果、伴奏音源10bは、ベーストラッ
クに対応するチャネルからベース音を発生する。これに
対し、ベース音が検出されている場合には、上記ステッ
プSn13の判断結果が「NO」となり、次のステップ
Sn14に進む。ステップSn14では、レジスタBS
KCに記憶されたベース音をキーコードKCとする。次
いで、上述したステップSn10を経て、伴奏音源10
bからベーストラックに対応するチャネルからベース音
を発生させる。
【0043】 3)リズムトラック再生動作 ステップSn11の判断結果が「NO」、すなわち、ト
ラック番号TRが3以上の時に、ステップSn15に進
み、この動作がなされる。ステップSn15では、押離
鍵検出回路6から出力されるキーオン信号と、操作子7
において設定されたリズム種類と、キーコードKCDと
をリズム音源10cに供給する。この結果、リズム音源
10cは、リズムトラックに対応するチャネルから所定
のリズム音を発生する。なお、このリズム音は和音の検
出にかかわらず発音される。
【0044】 そして、上記1)〜3)の再生動作が完了
した時点で、ステップSn6の判断結果が「YES」と
なり、ステップSn16に進む。ステップSn16で
は、レジスタCLKの値が15であるか否かを判断し、
15でなければこのレジスタCLKの内容を1インクリ
メント(ステップSn17)し、15である場合にはゼ
ロリセット(ステップSn18)してこのルーチンを終
了する。以上のように、この実施例においては、左鍵域
における押鍵数に応じて和音を検出する場合、ベース音
とコード音とを個別に検索するので、少ないメモリ容量
のテーブルを用いても、正確な分数和音を検出すること
ができる。
【0045】 なお、上述した実施例においては、最低音
に対応したベース音、その他の音に基づくコード音をそ
れぞれ発生するようにしているが、これに替えて、例え
ば、発生楽音の音色に対応させてベース音とコード音と
を分離したり、音源における発音チャネルに対応させて
ベース音とコード音とを分離する等、種々の方法を適用
することができる。さらに、こうした種々の方法により
和音を検出する場合、勿論、この実施例に示されたコー
ドパターンに限定されるものではなく、他のパターンも
適用することができる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、1つの和音パターン記憶手段に基づいて、
音高情報発生手段によって発生された複数の音高情報に
対応する和音パターンを検出すると共に上記複数の音高
情報による和音の根音候補を決定し、また、あるいは上
記複数の音高情報から1つの音高情報を取り除いて和音
パターンを検出すると共に上記複数の音高情報による和
音の根音候補を決定するので、高度の和音パターンの検
出確率および根音候補の正確度を得ることができ、これ
により、少ないメモリ容量の記憶装置を用いても、より
正確な分数和音を検出することができる。
【0047】 また、請求項2に記載の発明によれば、上
記複数の音高情報のうち最低音の音高情報と、上記根音
候補とに基づいて、上記複数の音高情報による和音が、
基本形であるかまたは転回形であるかを、検出された和
音パターンに応じて判定するので、和音パターンが同一
でありながら、和音パターンを構成する音の音高関係に
よって和音の種類が異なってくるような和音パターンを
検出した場合でも、正確に分数和音を検出することがで
きる。 さらに、請求項3に記載の発明によれば、伴奏パ
ターン記憶手段に記憶された伴奏パターンに従って、上
述したベース音情報、および、上記複数の音高情報によ
る和音の種類と根音に基づく音高情報とを出力するの
で、伴奏パターン記憶手段に記憶された伴奏パターンを
変更することによって、上記ベース音情報および音高情
報とに基づく伴奏音の発音タイミングを容易に変更する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による一実施例の構成を示すブロッ
ク図。
【図2】 同実施例におけるメインルーチンの動作を示
すフローチャート。
【図3】 同実施例における和音検出ルーチンの動作を
示すフローチャート。
【図4】 同実施例におけるサーチルーチンの動作を示
すフローチャート。
【図5】 同実施例におけるサーチルーチンの動作を示
すフローチャート。
【図6】 同実施例における和音パターンメモリ9aに
記憶される検出パターン情報P1の一例を示す図。
【図7】 同実施例における和音判定ルーチンの動作を
示すフローチャート。
【図8】 同実施例における和音判定ルーチンの動作を
示すフローチャート。
【図9】 同実施例における割込み処理ルーチンの動作
を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 CPU、2 プログラムメモリ、3 ワーキングメ
モリ、4 テンポクロック発生回路、6 押離鍵検出回
路、9a 和音パターンメモリ、9b 和音変換テーブ
ルメモリ、9c 伴奏パターンメモリ、10 音源。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 演奏操作に応じた複数の音高情報を発生
    する音高情報発生手段と、複数の楽音の音程に基づいて和音をパターン化した和音
    パターンを複数種類記憶した和音パターン記憶手段と、 前記和音パターン記憶手段に基づいて、前記複数の音高
    情報に対応する和音パターンを検出すると共に、その和
    音パターンに対応する根音を求めて前記複数の音高情報
    による和音の根音候補とする第1の和音検出手段と、 前記複数の音高情報から1つの音高情報を取り除き、前
    記和音パターン記憶手段に基づいて和音パターンを検出
    すると共に、その和音パターンに対応する根音を求めて
    前記複数の音高情報による和音の根音候補とする第2の
    和音検出手段と、 前記第2の和音検出手段によって和音パターンが検出さ
    れた時に、前記取り除かれた音高情報をベース音情報と
    して記憶するベース音情報記憶手段と、 前記第1または第2の和音検出手段の検出結果に基づい
    て、前記複数の音高情報による和音の種類と根音を判定
    する和音判定手段と、 前記ベース音情報記憶手段に記憶されたベース音情報
    と、前記和音判定手段によって判定された和音の種類と
    根音に基づく音高情報とを出力する出力手段と を具備す
    ることを特徴とする自動伴奏装置。
  2. 【請求項2】 前記和音判定手段は、 前記第1または第2の和音検出手段により検出された和
    音パターンに応じて、前記複数の音高情報のうち最低音
    の音高情報と、前記根音候補とに基づいて、前記複数の
    音高情報による和音が、基本形であるかまたは転回形で
    あるかを判定し、該判定結果に基づいて、前記複数の音
    高情報による和音の種類および根音を判定する ことを特
    徴とする請求項1記載の自動伴奏装置。
  3. 【請求項3】 楽曲の進行に従って伴奏音の発音タイミ
    ングを制御する伴奏パターンを記憶しておく伴奏パター
    ン記憶手段と、 前記伴奏パターン記憶手段に記憶された伴奏パターン
    を、楽曲の進行に従って 読み出す読出手段と を備え、前
    記出力手段は、前記読出手段によって読み出された伴奏
    パターンに従って、前記ベース音情報記憶手段に記憶さ
    れたベース音情報と、前記和音判定手段によって判定さ
    れた和音の種類と根音に基づく音高情報とを出力するこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の自動伴奏装
    置。
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