JP2550301Y2 - 連結ネジ用ネジ締め機の連結帯逆抜き機構 - Google Patents

連結ネジ用ネジ締め機の連結帯逆抜き機構

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JP2550301Y2
JP2550301Y2 JP3625292U JP3625292U JP2550301Y2 JP 2550301 Y2 JP2550301 Y2 JP 2550301Y2 JP 3625292 U JP3625292 U JP 3625292U JP 3625292 U JP3625292 U JP 3625292U JP 2550301 Y2 JP2550301 Y2 JP 2550301Y2
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武男 藤山
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Max Co Ltd
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Max Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、連結ネジを使用するネ
ジ締め機においてネジ送り機構によって連結ネジをドラ
イバビットの前方に送る際に、必要に応じて連結ネジの
連結帯をその送り方向と逆方向に抜き出す連結ネジの逆
抜き機構に関する。
【0002】
【従来技術】ネジ締め機のネジ送り機構においては、連
結帯送り用ホイールには通常、これを間欠的に回転駆動
するピンやラチェットの戻り作動時にホイールが逆方向
に回転して連結帯を戻してしまうことがないようにする
逆止機構が設けられている。逆止機構は送り用ホイール
の外周面に形成した突起に係合して上記ホイールの逆方
向の回転を阻止するように構成され、正方向の回転時に
はバネ付勢力に抗して突起によって回転されて正方向回
転を許容するように構成されている。このため、ネジ締
め作業が終了しても、残った連結帯をネジ締め機の後方
に逆抜きして取り出すことはできない。また、ネジ締め
作業の途中で異なったネジ種に交換する場合も、ネジが
装着された連結帯を前方へ引き出さなければならず、面
倒である。
【0003】そこで逆止機構を解除して連結帯を供給方
向と逆方向に引き戻せるようにした機構が提案されてい
る(特開平2ー100880号参照)。この機構は、送
り用ホイールの突起と係合して逆止を行なうレバーの一
端をネジ締め機本体の外部に突出させ、これを指で操作
することによって逆止機能を解除して連結帯を逆に抜く
ことができるようにしたものである。
【0004】しかしながら、この機構ではレバーの端部
が外部に突出配置されているため、被加工材の表面を傷
つけたり、操作中にレバーの端部が工作物に当たって逆
止機構が働かなくなってネジの供給に障害が発生する等
の問題が生じている。また、レバーの端部の突出部分を
小さく設定すると、これを操作する際にレバーに作用し
ているバネ力に抗して操作するのは煩わしいという問題
が発生する。
【0005】
【考案の目的】本考案は前記問題点に鑑み、外部に突出
する部分が全くなく、且つ操作が楽に行なうことができ
る連結ネジ用ネジ締め機の連結ネジの逆抜き機構を提供
することをその目的とする。
【0006】
【目的を達成するための手段】前記目的を達成するた
め、本考案に係る連結ネジ用ネジ締め機の連結ネジの逆
抜き機構は、ドライバビット及びこれを回転駆動する駆
動機構を有したネジ締め機本体と、該ネジ締め機本体に
対してドライバビットの軸方向に移動可能に支持された
ノーズ部材とを備え、ノーズ部材には、連結ネジのネジ
連結帯と係合する係合突部を外周縁に形成したフランジ
部を備えた送り用ホイールを回転自在に配置し、前記送
り用ホイールの両フランジを結合している軸体の外側に
逆止スリーブを軸体に沿って摺動可能に嵌合させ、逆止
スリーブの一端には外周縁に間隔をおいて複数の突部を
形成した逆止ホイールを設け、他端からは脚部を突出さ
せ、該脚部を一方のフランジに形成した透孔を貫挿させ
て上記一方のフランジの外側に突出させ、且つ該脚部の
先端部に操作ボタンを形成し、前記ノーズ部材の前記逆
止ホイールに対向する部位には、該逆止ホイールの突部
と係合する逆止部材を配置し、前記逆止スリーブを送り
用ホイールに対して脚部の突出方向にバネ付勢させると
ともに、前記操作ボタンの押圧により逆止スリーブを前
記バネ付勢に抗して移動させたときには前記逆止ホイー
ルの突部と逆止部材との係合が解除されるようにしたこ
とを特徴とする。
【0007】
【考案の作用、効果】前記構成によれば、送り用ホイー
ルの回転により連結ネジの送りが行なわれたとき、逆止
ホイールも回転するが、通常の場合、送り用ホイールが
ネジ送り方向と逆方向に回転しようとすると、逆止部材
は逆止ホイールの突部に係合したままとなって回転が阻
止されるから、送られた連結帯が逆方向に移動すること
がなく、確実なネジ送りが行なわれる。
【0008】これに対し、連結ネジを送り方向と逆方向
に移動させてノーズ部材から取り外す必要があるとき
は、指で操作ボタンを押圧して逆止スリーブをバネ付勢
に抗して軸方向に移動させる。逆止ホイールの位置が変
位して逆止部材と逆止ホイールの突部との係合は解除さ
れるから、送り用ホイールを逆方向に回転させることに
よって連結帯を容易に逆抜きすることができる。
【0009】上述のように、逆止部材と逆止ホイールの
突部との係合を解除するためには、逆止スリーブを送り
用ホイールの軸体に沿ってわずかに移動させればよいだ
けであるから、操作が楽である。また、逆止スリーブ、
逆止ホイール及び逆止部材はノーズ部材の内部に納めら
れ、また操作ボタンの位置もその移動量は小さくておい
ので、ノーズ部材の側壁の厚みの範囲内に納められる。
このため、外部に突出する部分が全くないので、被加工
材の表面を傷つけたり、誤動作が生じたりする問題がな
い。
【0010】
【実施例】以下、図面によって本考案の実施例について
説明すると、図1は連結ネジ用ネジ締め機の要部を示す
もので、この連結ネジ用ネジ締め機はドライバビット1
及びこれを回転駆動する駆動機構(図示せず)とを有す
るネジ締め機本体2と、該ネジ締め機本体2に対して相
対的に移動可能に配置され、且つネジ連結帯3上に多数
のネジ7を保持連結された連結ネジaの案内開口4を有
するノーズ部材5とからなり、ネジ締め機本体2とノー
ズ部材5との相対移動操作に伴なってノーズ部材5内の
ドライバビット1の軸体心位置に自動的に連結ネジaを
供給するネジ送り機構を備え、該送り機構によってノー
ズ部材5内に送られたネジをドライバビット1で被加工
材(図示せず)に向けて打ち出すものである。
【0011】ネジ締め機本体2の前部には角筒形のカバ
ー体6が固定され、該カバー体6の内部にはノーズ部材
5がドライバビット1の軸体方向に相対的に移動可能に
設けられ、常時ノーズ部材5がネジ締め機本体2に対し
て離反する方向に圧縮バネ7によって付勢されている。
【0012】連結ネジaはネジ連結帯3上に多数のネジ
Nを保持連結してなるもので、ネジ連結帯3の両側部に
は係合溝8が一定の間隔をおいて形成されている。
【0013】ネジ送り機構は、ノーズ部材5に設けられ
た送り用ホイール9とノーズ部材5とネジ締め機本体2
との相対移動に連動する揺動レバー10とから構成され
ている。
【0014】送り用ホイール9は軸体11(図2参照)
の両側にフランジ12を設けたもので、ノーズ部材5の
両側壁の内側に回転自在に支持されている。上記フラン
ジ12の外周縁にはネジ連結帯3の係合溝8と係合する
複数の係合突部13が間隔をおいて形成されている。ま
た、一方のフランジ12の外側面には、回転中心から外
周方向にほぼ放射状に形成された複数のリブ14が一体
的に設けられている。
【0015】揺動レバー10はノーズ部材5の上記リブ
14側の内側壁の案内凹部15に揺動可能に配置され、
前端には内側(上記フランジ12側)に突出する突起1
6、後端には外側に突出する摺動突起17がそれぞれ形
成されるとともに、中間部はバネ18によってノーズ部
材5に吊持されている。
【0016】さらに、ネジ締め機本体2側のカバー体6
の側壁には、前端が斜め上方に屈曲するカム溝19が形
成されている。このカム溝19には上記摺動突起17が
摺動自在に配置されている。
【0017】上記ネジ送り機構によれば、ノーズ部材5
をネジ締め機本体2に対して相対的に後方に移動させた
ときに、揺動レバー10の摺動突起17も後方に移動し
ようとするが、カム溝は斜めに曲がっているので、摺動
突起17は後方に移動できず、カム溝に沿って下方に移
動するだけであるから、揺動レバー10は図4のように
ノーズ部材5に対して相対的に前方に揺動し、その前端
突起16で送り用ホイール9の回転方向前方側のリブ1
4を押圧する。これによって送り用ホイール9が回転駆
動され、フランジ12の係合突部13が連結ネジの先頭
ネジをドライバビット1の軸心の延長に送り出す。ドラ
イバビット1は駆動機構により回転駆動され、上記先頭
ネジを被加工材(図示せず)にむけて打ち込む。なお、
送り用ホイール9を回転駆動させる機構は上述のものに
限定されない。
【0018】ところで、上記ネジ送り機構には、連結ネ
ジaをドライバビット1の前方に送る際に、必要に応じ
て連結ネジaの連結帯3をその送り方向と逆方向に抜き
出す逆抜き機構が設けられている。
【0019】すなわち、図2、図3に示されるように、
上記送り用ホイール9の両フランジ12を結合している
軸体11の外側には逆止スリーブ20が軸体11に沿っ
て摺動自在に嵌合されている。この逆止スリーブ20の
一端には外周縁に間隔をおいて複数の丸鋸歯状の突部2
1を形成した逆止ホイール22が設けられ、また他端か
らは脚部23が突出形成されている。そして、該脚部2
3は上記送り用ホイール9の一方のフランジ12に形成
した透孔24を貫挿して上記一方のフランジ12の外側
に突出し、その先端部には操作ボタン25が形成されて
いる。また、送り用ホイール9の他方のフランジ12と
逆止スリーブ20の逆止ホイール22との間には圧縮バ
ネ26が配置されている。このため、逆止スリーブ20
は上記送り用ホイール9の軸体11とともに回転し、常
時脚部23の突出方向にバネ付勢されるとともに、上記
操作ボタン25の押圧によりバネ付勢に抗して軸方向に
沿って脚部23の基部まで移動することができる。した
がって、逆止ホイール22の位置も軸方向に沿って変位
する。なお、操作ボタン25は送り用ホイール9の一側
に突出しているが、ノーズ部材5の側壁には上記操作ボ
タン25よりもやや大きい操作窓部27が開口形成さ
れ、操作ボタン25は上記操作窓部27の内側に収納さ
れている。
【0020】また、ノーズ部材5において操作ボタン2
5の押圧前の逆止ホイール22に対向する部位には凹部
28が形成され、該凹部28には逆止ホイール22の突
部21と係合する逆止部材29が配置されている。この
逆止部材29は凹部28内に配置されたバネ30により
常時逆止ホイール22の突部21と係合する方向に付勢
される。
【0021】ここで、上記連結帯3逆抜き機構の作動態
様について述べると、前記ネジ送り機構によって送り用
ホイール9を回転させ、連結ネジaがネジ一本分だけ所
定位置に送られたとき、逆止ホイール22も回転する。
逆止ホイール22の突部21は丸鋸歯状に形成されてい
るから、逆止ホイール22がネジ送り方向に回転すると
きは逆止部材29は上記突部21に押し込まれ、バネ3
0に抗して引っ込む(図3の点線参照)。ところが、送
り用ホイール9がネジ送り方向と逆方向に回転しようと
するときは逆止部材29は、図3のように逆止ホイール
22の突部21に係合したままとなって回転が阻止され
るから、送られた連結帯が逆方向に移動することがな
く、確実なネジ送りが行なわれる。
【0022】これに対し、連結ネジaを送り方向と逆方
向に移動させてノーズ部材5から取り外す必要があると
きは、図2に示すようにノーズ部材5の窓から指で操作
ボタン25を押圧して逆止スリーブ20を圧縮バネ26
に抗して軸方向に移動させる(同図の点線参照)。逆止
ホイール22の位置が変位して逆止部材29と逆止ホイ
ール22の突部21との係合は解除されるから、送り用
ホイール9を逆方向に回転させることができ、連結帯を
容易に逆抜きすることができる。
【0023】上述のように、逆止部材29と逆止ホイー
ル22の突部21との係合を解除するためには、逆止ス
リーブ20を送り用ホイール9の軸体11に沿ってわず
かに移動させればよいだけであるから、操作が楽であ
る。また、逆止スリーブ20、逆止ホイール22及び逆
止部材29はノーズ部材5の内部に納められ、また操作
ボタン25の位置もその移動量は小さくておいので、ノ
ーズ部材5の側壁の厚みの範囲内に納められる。このた
め、上記逆抜き機構にはノーズ部材5の外部に突出する
部分が全くないので、被加工材の表面を傷つけたり、誤
動作が生じたりする問題がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る連結ネジ用ネジ締め機におけるノ
ーズ部材の周辺部の要部を示す断面図である。
【図2】前記ネジ締め機の連結帯の逆抜き機構の拡大断
面図である。
【図3】前記逆抜き機構の作動図である。
【図4】前記ネジ締め機のネジ送り機構の要部説明図で
ある。
【符号の説明】
a 連結ネジ 3 ネジ連結帯 5 ノーズ部材 9 送り用ホイール 11 軸体 12 フランジ 20 逆止スリーブ 21 突部 22 逆止ホイール 23 脚部 24 透孔 25 操作ボタン 29 逆止部材

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドライバビット及びこれを回転駆動する
    駆動機構を有したネジ締め機本体と、該ネジ締め機本体
    に対してドライバビットの軸方向に移動可能に支持され
    たノーズ部材とを備え、 ノーズ部材には、連結ネジのネジ連結帯と係合する係合
    突部を外周縁に形成したフランジ部を備えた送り用ホイ
    ールを回転自在に配置し、 前記送り用ホイールの両フランジを結合している軸体の
    外側に逆止スリーブを軸体に沿って摺動可能に嵌合さ
    せ、 逆止スリーブの一端には外周縁に間隔をおいて複数の突
    部を形成した逆止ホイールを設け、他端からは脚部を突
    出させ、該脚部を一方のフランジに形成した透孔を貫挿
    させて上記一方のフランジの外側に突出させ、且つ該脚
    部の先端部に操作ボタンを形成し、 前記ノーズ部材の前記逆止ホイールに対向する部位に
    は、該逆止ホイールの突部と係合する逆止部材を配置
    し、 前記逆止スリーブを送り用ホイールに対して脚部の突出
    方向にバネ付勢させるとともに、前記操作ボタンの押圧
    により逆止スリーブを前記バネ付勢に抗して移動させた
    ときには前記逆止ホイールの突部と逆止部材との係合が
    解除されるようにしたことを特徴とする連結ネジ用ネジ
    締め機の連結ネジの逆抜き機構。
JP3625292U 1992-04-30 1992-04-30 連結ネジ用ネジ締め機の連結帯逆抜き機構 Expired - Lifetime JP2550301Y2 (ja)

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JPH0586476U JPH0586476U (ja) 1993-11-22
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100450722C (zh) * 2005-04-28 2009-01-14 日立工机株式会社 螺丝批

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN100450722C (zh) * 2005-04-28 2009-01-14 日立工机株式会社 螺丝批

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JPH0586476U (ja) 1993-11-22

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