JP2549883B2 - コードレス電話機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は電話回線に接続された親機と、この親機と
無線を介して通話できるようになっている子機とを有す
るコードレス電話機に関するものである。

［従来の技術］ この種のコードレス電話機においては、電波が届かな
くなったことによる通話不能という現象が常に生ずる。
そこで、従来はコードレス電話機の使用者に対して音ま
たは光等により電波が届いていないことを報知する機能
を親機と子機に設けることが考えられていた。しかし、
電話回線を介して親機につながっている通話相手側に対
しては何ら報知されていない。

［発明が解決しようとする課題］ 従来のコードレス電話機は以上のように構成されてい
るので、通話不能になっても通話相手側に対しては何ら
報知されないため、電話回線を切ったことによる無音
か、電波が届かなくなったことによる無音か判断がつか
ず、その通話相手側に不愉快な思いをさせるとともに通
話相手側は通話回線を切ってしまうなどの問題点があっ
た。

この発明は上記のような問題点を解消するためになさ
れたもので、親機は子機から通話断信号の来る前に該子
機からの電波が届かなくなった場合は、通話回路を保留
して現在子機からの電波が切れたのでしばらく待って欲
しい旨のメッセージを通話相手側に送出し、かつ、子機
は親機からの電波を受信できなくなったことを検出して
その旨を報知することのできるコードレス電話機を得る
ことを目的とする。

［課題を解決するための手段］ この発明に係わるコードレス電話機は、電話回線に接
続された親機（１）と、無線を介して通話可能な子機
（４）とを有するコードレス電話機であって、親機
（１）は、制御回路（12）と、メッセージ送出回路（1
5）とを備え、制御回路（12）は、子機（４）からの電
波が受信不能である場合には、通話回路を保留にし、か
つ通話相手に対して、メッセージ送出回路（15）から子
機（４）と通話不能なので若干待って欲しい旨のメッセ
ージを送出するものである。

［作用］ この発明における親機は、子機からの電波を受信でき
なくなると、自動的に通話回路を保留して通話相手側に
メッセージを送出して通話不能原因を知らせるととも
に、子機は親機からの電波が受信できなくなったことを
検出報知することにより、通話相手側が電話回線を切る
ことを防止し、子機を通話可能な範囲内に移すことがで
きて、通話がスムーズに継続することを可能とする。

［実施例］ 以下、この発明の一実施例を図について説明する。第
１図において、（１）は電話回線（２）に接続された親
機であり、この親機（１）は充電受部（３）、送信用ア
ンテナ（５）電源コード（６）を有する。（４）は親機
（１）と無線（コードレス）を介して通話できるように
なっている子機であり、この子機（４）は送受信用アン
テナ（７）、ダイヤルボタン（８）、マイクロホーン
（９）、スピーカ（10）を有する。

第２図は親機（１）の電気回路構成を示すブロック図
であり、第２図において、（11）は電話回線（２）から
の着信信号を検知するリンガー検出回路、（12）はリン
ガー回路（11）からの検出信号により通話回路を形成す
る制御回路、（13）と（14）は子機（４）との無線によ
る通話路を形成するための送信回路と受信回路、（15）
は制御回路（12）が子機（４）からの電波が到達しなく
なったことを検出すると、現在子機からの電波が切れた
ので、しばらく待って欲しい旨のメッセージを送出する
メッセージ送出回路である。

第３図は子機（４）の電気回路構成を示すブロック図
であり、第３図において、（16）と（17）は親機（１）
との無線による通話路を形成するための送信回路と受信
回路、（18）はこれら両回路（17），（18）を制御する
制御回路、（19）は送受信ダイヤル回路である。

次に動作について説明する。図において、親機（１）
は電話回線（２）からの着信信号があると、この着信信
号をリンガー検出回路（11）により検知し、制御回路
（12）に信号を送り該制御回路内の直流回路（図示せ
ず）を閉じて通話回路を形成するとともに、送信回路
（13）を介して子機（４）に着信信号を送り着信のあっ
たことを知らせる。子機（４）は受信回路（17）を介し
て着信信号を受けると、スピーカ（10）より着信信号を
報知する。

使用者が上記の報知を聞いてダイヤルボタン操作によ
り、通話信号を送受話ダイヤル回路（19）から制御回路
（18）および送信回路（16）を介して親機（１）に送る
と、通話回路が形成され相手側との通話が親機（１）を
介して可能になる。

この通話状態つまり、子機（４）から通話断信号が送
出される前において、子機（４）が電波到達圏外に出た
り、電波遮蔽物の陰に入って、親機（１）が子機（４）
からの電波を受信できなくなると、制御回路（12）は電
波受信不能になったことを検出して通話回路を保留する
とともにメッセージ送出回路（15）を作動させ、このメ
ッセージ送出回路（15）から現在子機からの電波が切れ
たのでしばらく待っていて欲しい旨のメッセージを電話
回線（２）を介して通話相手側へ送出することによっ
て、通話相手側は何故通話が途絶えたのかその理由を知
ることができ、状況把握が可能になる。

一方、子機（４）は親機（１）の電波が届かなくなっ
たことを制御回路（18）で検知して、使用者に音又は、
光等で親機（１）からの電波受信不能状態になったこと
を報知する。

［発明の効果］ 以上のように、この発明によれば、親機と子機との間
で電波が届かなくなった場合、親機は通話回路を保留し
てその旨のメッセージを電話回線を介して通話相手側に
送出するとともに子機は使用者に知らせるように構成し
たので、通話相手側に通話不能原因を知らせて礼を失す
ることを防止するとともに通話をスムーズに継続できる
という大きな実用的効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例によるコードレス電話機の
構成を示すシステム図、第２図はそのコードレス電話機
の構成要素である親機の電気回路構成を示すブロック
図、第３図は上記コードレス電話機の構成要素である子
機の電気回路構成を示すブロック図である。 図において、（１）は親機、（４）は子機、（12）は制
御回路、（15）はメッセージ送出回路、（18）は制御回
路である。 なお、図中、同一符号は同一、又は相当部分を示す。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】電話回線に接続された親機（１）と、無線
   を介して通話可能な子機（４）とを有するコードレス電
   話機であって、 親機（１）は、制御回路（12）と、メッセージ送出回路
   （15）とを備え、 制御回路（12）は、子機（４）からの電波が受信不能で
   ある場合には、通話回路を保留にし、かつ通話相手に対
   して、メッセージ送出回路（15）から子機（４）と通話
   不能なので若干待って欲しい旨のメッセージを送出す
   る、 コードレス電話機。