JP2549048Y2 - X線分析用の試料ホルダ - Google Patents

X線分析用の試料ホルダ

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JP2549048Y2
JP2549048Y2 JP1992072982U JP7298292U JP2549048Y2 JP 2549048 Y2 JP2549048 Y2 JP 2549048Y2 JP 1992072982 U JP1992072982 U JP 1992072982U JP 7298292 U JP7298292 U JP 7298292U JP 2549048 Y2 JP2549048 Y2 JP 2549048Y2
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勝久 戸田
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理学電機工業株式会社
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  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、蛍光X線分析装置の
ようなX線分析装置において板状の小さな試料を保持す
るための試料ホルダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】蛍光X線分析装置は、試料に一次X線の
ような放射線を照射して、試料から発生した蛍光X線を
測定することにより、試料の元素分析を行う装置であ
る。この分析装置によって、鉄板やメッキ板のサンプル
を分析する場合には、一次X線の照射位置に試料を正し
くセットするとともに、自動機による試料の搬入を可能
にするために、試料ホルダを用いる。この種の試料ホル
ダとしては、試料を載置するケースと、このケースに螺
合するキャップとの間で試料を挟持するものがある。こ
の種の試料ホルダの一例を図6および図7に示す。
【0003】図6において、試料ホルダ1は、リング状
の位置決板2と、この位置決板2から離間した位置に設
けられたベース3との間に、試料台4を有している。試
料台4は、下方から円錐ばね5により押されて、上記位
置決板2との間で試料6を挟んで保持する。位置決板2
は、試料6の表面61に裏面21が当接しているととも
に、一次X線B1を通過させて試料に照射させるX線通
過孔22を有しており、試料6の表面61の中央部を露
出させるものである。なお、位置決板2が固定されてい
るキャップ本体7は、ケース本体8にねじ9により螺合
して固定されている。
【0004】上記位置決板2のX線通過孔22は、図7
のようにたとえばφ5〜φ10mm程度の小さな孔になっ
ている。これは、図8(a)の試料6の特定の微小な分
析箇所62を分析すべく、上記分析箇所62を、図7の
X線通過孔22に対応させることで、分析箇所62を位
置決めするためである。
【0005】つぎに、試料6の装着方法について説明す
る。試料6を図6の試料ホルダ1に装着するには、ま
ず、位置決板2と一体のキャップ本体7を、ケース本体
8から取り外す。ついで、試料6を試料台4の上に置
き、試料6の特定の分析箇所62(図8)がX線通過孔
22に対応するように、試料6の位置を決める。その
後、キャップ本体7をケース本体8にねじ込んで固定し
て、試料6を試料ホルダ1に装着する。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
では、分析箇所62(図8)がX線通過孔22の位置と
合致するであろう位置を予測して、試料6を試料ホルダ
1に装着しているので、図8(b)のように、分析箇所
62がX線通過孔22に合致しにくい。しかも、装着時
に、キャップ本体7(図6)を回転させてねじ込むの
で、分析箇所62がX線通過孔22の位置からずれる。
したがって、分析箇所62がX線通過孔22と対応しな
いから、分析される試料6の部位が設定部位に対して位
置ずれする。ここで、試料6は、その部位により元素濃
度や組成などが異なるので、上記分析箇所62の位置ず
れにより、分析値に誤差が生じる。その結果、分析精度
が低下する。
【0007】また、分析箇所62をX線通過孔22に合
致させるべく、慎重に試料6の装着を行うので、装着時
間も長くなる。
【0008】この考案は、上記従来の問題に鑑みてなさ
れたもので、その目的は、試料の分析すべき箇所をX線
が照射される位置に正確に位置決めできるようにして、
分析の精度を向上させるとともに、試料の装着時間も短
くなるX線分析用の試料ホルダを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この考案の試料ホルダは、X線通過孔が形成された
中央板から径方向に延び、位置決板を試料ホルダ本体に
固定する複数の固定板を位置決板に設けている。上記固
定板と固定板との間には、試料の表面の外周部を露出さ
せる切欠部が形成されており、上記切欠部に指が挿入さ
れて、指により試料を試料台に沿って移動させるのを許
すように構成されている。
【0010】
【作用】この考案によれば、試料を試料ホルダに装着し
た後に、試料の表面を露出させる切欠部に指を挿入し
て、試料を若干移動させて、分析すべき箇所をX線通過
孔に対応させることができる。したがって、試料の分析
箇所を正確かつ容易に位置決めすることができる。
【0011】
【実施例】以下、この考案の実施例を図面にしたがって
説明する。図1〜図3は、この考案の第1実施例を示
す。試料ホルダ1の説明に先だって、まず、蛍光X線分
析装置の概略について説明する。
【0012】図3において、X線管(放射線源)10
は、一次X線(放射線)B1を出射して、試料6に一次
X線B1を照射する。上記試料6に照射された一次X線
B1は、試料6の原子を励起して、その元素固有の蛍光
X線B2を発生させる。試料6からの蛍光X線B2は、
視野制限スリット11および第1のソーラスリット12
を通過し、分光結晶13に入射角θで入射し、ブラッグ
の式を満足する所定の波長の蛍光X線B2のみが、入射
角θと同一の回折角θで回折される。回折された蛍光X
線B2は、第2のソーラスリット14を通過した後、X
線検出器15に入射して検出される。この検出値に基づ
いて試料6の元素分析がなされる。
【0013】つぎに、試料ホルダ1について説明する。
図1において、位置決板2は、X線通過孔22が形成さ
れた環状の中央板23と、この中央板23から径方向R
の外方に向って延びる複数の固定板24とで構成されて
いる。上記固定板24は、この実施例では3枚設けられ
ており、ビス25を介して、位置決板2をキャップ本体
7の上面の周囲で固定している。固定板24と固定板2
4の間には、試料6の表面61の外周部を露出させる切
欠部26が形成されている。上記固定板24の先端部2
4aは、図2の断面図のように、キャップ本体7の外周
よりも若干内方へ退避しており、二点鎖線で示す分析装
置の環状の位置決部16に嵌合する。なお、キャップ本
体7およびケース本体8により、試料ホルダ本体17が
構成されている。
【0014】上記ケース本体8の下部には、Cリング3
1が固定されている。Cリング31の上方には、周方向
に回転するベアリング32を介して、ベース板33が固
定されている。なお、その他の構成は、上記従来技術と
同様であり、同一部分または相当部分に同一符号を付し
て、その詳しい説明を省略する。
【0015】つぎに、試料6の装着方法について説明す
る。試料6を試料ホルダ1に装着するには、まず、予
め、試料6の分析箇所62(図8(a))にマーキング
を施した後、キャップ本体7をケース本体8から取り外
す。ついで、試料6を試料台4の上の適当な位置に置
く。つづいて、キャップ本体7をケース本体8にねじ込
んで固定し、ばね力により試料6を位置決板2と試料台
4との間で挟む。その後、図1の切欠部26から指Fを
挿入して、指Fで試料6を若干移動させ、分析すべき箇
所をX線通過孔22に対応させる。このように、この試
料ホルダ1は、試料6の分析箇所62(図8)を正確か
つ容易に位置決めすることができる。したがって、分析
箇所の位置精度が向上するので、微小部分析における分
析の精度が向上するとともに、試料6の装着時間も短く
なる。
【0016】なお、位置決板2に凹凸があるが、図3の
ように、視野制限スリット11を設けることで、位置決
板2に照射された一次X線B1が、X線検出器15に入
射するのを防止し得る。
【0017】ところで、上記第1実施例では、図2のキ
ャップ本体7をケース本体8に螺合させて、試料ホルダ
本体17を構成したが、試料ホルダ本体17は他の構造
であってもよい。この一例を図4および図5の第2実施
例に示す。
【0018】図4において、ベース板33Aには、4本
の支柱18を介して、環状の上板7Aがベース板33A
から離間した位置に固定されている。試料台4は、上記
支柱18に案内される溝4aを有しており、上下に摺動
自在になっている。この実施例では、上記上板7A、支
柱18およびベース板33Aにより、試料ホルダ本体1
7が構成されている。位置決板2の形状および構造など
のその他の構成は、図5に示すように、第1実施例と同
様であり、同一部分または相当部分に同一符号を付し
て、その説明を省略する。
【0019】ところで、上記実施例では、位置決板2に
固定板24を3枚設けたが、この考案では、固定板24
を複数枚設ければよく、たとえば、2枚または4枚以上
であってもよい。また、上記実施例では蛍光X線分析装
置に用いる試料ホルダについて説明したが、この考案
は、回折X線に基づいて試料の結晶構造を分析する回折
X線分析装置などの他のX線分析装置についても適用で
きる。
【0020】
【考案の効果】以上説明したように、この考案によれ
ば、X線通過孔が形成された中央板から複数の固定板を
径方向の外方に突出させて、固定板と固定板との間に試
料の表面を露出させる切欠部を設けたので、試料を試料
ホルダに装着した後に、切欠部に指を挿入して試料を移
動させることができる。そのため、試料の分析箇所をX
線通過孔に正確に位置決めすることができるから、微小
部分析における分析精度が向上するとともに、位置決め
が容易になるので、装着時間も短くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の第1実施例を示す試料ホルダの斜視
図である。
【図2】同縦断面図である。
【図3】この考案にかかる蛍光X線分析装置の概略構成
図である。
【図4】第2実施例を示す試料ホルダの側面図である。
【図5】同平面図である。
【図6】従来の試料ホルダを示す縦断面図である。
【図7】同斜視図である。
【図8】(a)は試料の平面図、(b)は試料を従来の
試料ホルダに装着した状態を示す平面図である。
【符号の説明】
1…試料ホルダ、2…位置決板、4…試料台、5…ば
ね、6…試料、7…キャップ本体(試料ホルダ本体)、
7A…上板(試料ホルダ本体)、21…裏面、22…X
線通過孔、23…中央板、24…固定板、26…切欠
部、33,33A…ベース、61…表面、R…径方向。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料の表面に裏面が当接するとともに、
    X線を通過させて試料に照射させるX線通過孔を有する
    位置決板と、この位置決板から離間した位置に設けられ
    たベースと、上記位置決板とベースとの間に設けられ、
    ばねに押されて上記位置決板との間で試料を挟んで保持
    する試料台とを備えたX線分析用の試料ホルダであっ
    て、 上記位置決板は、上記X線通過孔が形成された中央板
    と、この中央板から径方向の外方に向って延び位置決板
    を試料ホルダ本体に固定する複数の固定板とを有し、こ
    れらの固定板と固定板との間に試料の表面の外周部を露
    出させる切欠部が形成されており、上記切欠部に指が挿
    入されて、指により試料を試料台に沿って移動させるの
    を許すように構成されているX線分析用の試料ホルダ。
JP1992072982U 1992-09-24 1992-09-24 X線分析用の試料ホルダ Expired - Lifetime JP2549048Y2 (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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KR102015842B1 (ko) * 2017-10-24 2019-08-30 한국원자력연구원 방사성 시료 측정용 차폐 홀더
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