JP2548869Y2 - ブッシングに対する端子の接続構造 - Google Patents

ブッシングに対する端子の接続構造

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JP2548869Y2
JP2548869Y2 JP1991004255U JP425591U JP2548869Y2 JP 2548869 Y2 JP2548869 Y2 JP 2548869Y2 JP 1991004255 U JP1991004255 U JP 1991004255U JP 425591 U JP425591 U JP 425591U JP 2548869 Y2 JP2548869 Y2 JP 2548869Y2
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bushing
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shaped
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裕治 佐々木
茂雄 春日井
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Hokkaido Electric Power Co Inc
Energy Support Corp
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Hokkaido Electric Power Co Inc
Energy Support Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案はブッシングに対する端
子の接続構造に係り、詳しくは、開閉器等の配電機器に
設けられたブッシングに対して配電線の端子を接続する
ための構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の端子の接続構造としては
図5に示すものを挙げることができる。この開閉器31
のケーシング32の下面にはブッシング33が設けら
れ、そのブッシング33の外端には雄ねじ33aが形成
されている。雄ねじ33aには取付リング34を挟持し
た状態でナット35が螺合し、取付リング34には一対
のスタッドボルト36(1本のみ図示)が立設されてい
る。両スタッドボルト36の先端はL字状端子37の頭
部に設けられた取付プレート38の孔内に挿通されて反
対側からナット39にて締め付けられている。その結
果、L字状端子37はブッシング33側に押圧付勢され
て脱落が防止されている。
【0003】上記ブッシング33に対してL字状端子3
7を接続する際には、予めナット39にてL字状端子3
7にスタッドボルト36を介して取付リング34を固定
し、端子37を手で保持してブッシング33に接続する
とともにブッシング33に設けた雄ねじ33aに対し、
ナット35を螺合することにより同時に取付リング34
をブッシング33側へ引張りL字状端子37をブッシン
グ33に接続するようになっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たブッシング33にナット35を螺合する作業は迅速に
行うことができない上に、L字状端子37にはケーブル
(図示なし)が接続されていることからかなりの重量が
ある。従って、作業が完了するまで端子37を保持する
には非常に腕力を要し、ひいては端子37の接続作業が
煩雑になってしまうという問題があるばかりか、L字状
端子37の頭部を下方から取付プレート38が上方に向
けて締付けているため、L字状端子37の芯線にその締
付力が加わり断線等の不具合を生じるおそれがあった。
【0005】本考案の目的は、腕力を要することなく極
めて容易に端子を接続することができるとともに、L字
状端子の芯線に締付力を及ぼすことなくブッシングに対
してL字状端子を確実に接続可能なブッシングに対する
端子の接続構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成すべく、
本考案は、配電機器の面に設けられたブッシングと、
前記ブッシングに対して接続可能に設けられ、接続時に
はブッシングの軸線方向に沿って延びるように位置する
接続部と、同接続部から連続形成されてブッシングの軸
線方向と直交する方向へ延びるように位置する引き出し
部とを有し、前記接続部の外面上には係合部が形成され
L字状端子と、前記L字状端子の係合部をブッシング
に向けて押圧可能な押圧部を有し、同押圧部が係合部
と当接する状態に前記L字状端子の引き出し部に干渉す
ることなく装着される介装部材と、前記ブッシングの近
接位置に前記L字状端子の接続を許容する開放位置とL
字状端子の脱落を防止する締付位置との2位置間で回動
可能な取付部材と、前記取付部材に設けられ、前記介装
部材を介してL字状端子を支持可能であり、且つ前記介
装部材をブッシング側に向けて押圧可能な締付部材とを
備えたことを特徴とするブッシングに対する端子の接続
構造を要旨とするものである。
【0007】
【作用】取付部材を開放位置に回動させた状態で介装部
材が装着されたL字状端子を保持してブッシングに接続
し、その後、この取付部材を締付位置に回動させると、
端子から手を離しても取付部材にて端子の脱落が防止さ
れる。そして、締付部材にて介装部材をブッシング側に
押圧すると、その介装部材の押圧がL字状端子におけ
る接続部外面上の係合部をブッシング側に押圧し、この
押圧力によりブッシングに対してL字状端子が完全に接
続される。
【0008】このようにL字状端子の接続時には、締付
位置にある取付部材にて端子の脱落が防止されることか
ら、接続完了までL字状端子を保持する必要がない。
又、端子の接続完了時においては、介装部材の押圧
ブッシングの軸線方向に沿う接続部外面上の係合部が
押圧されているだけであり、L字状端子内の芯線に前記
締付部材の締付力が加わることない。
【0009】
【実施例】以下、この考案を開閉器のブッシングに対す
る端子の接続構造に具体化した一実施例を図1〜4に従
って説明する。図2に示すように、配電機器としての開
閉器1は電柱2に装着され、そのケーシング3の両側面
には電源側ブッシング4と負荷側ブッシング(図示な
し)とが設けられている。この各ブッシング4は図示し
ない電線に接続され、開閉器1の開閉動作に応じて電路
が開閉されるようになっている。ケーシング3の下側面
には配電線としての一対の高圧ケーブル6が接続され、
後述するようにこれらの高圧ケーブル6は開閉器1の内
部において電源側ブッシング4のいずれか2相に電気的
に接続されている。
【0010】前記圧ケーブル6はケーシング3から電
柱2の近接位置まで水平方向に引き出され、その位置で
直角に折曲されて電柱2に沿って下方に向けて架設され
ている。両高圧ケーブル6の下端は電源供給器7に接続
され、その電源供給器7は低圧ケーブル8を介して遠方
監視用の子局9に接続されている。そして、電線を流れ
る電流は高圧ケーブル6を経て電源供給器7側に取り出
され、その電源供給器7にて所定電圧に降圧されて低圧
ケーブル8を経て子局9に動作電源として供給されるよ
うになっている。
【0011】次に前記開閉器1と高圧ケーブル6との接
続状態を説明すると、図1、図3、図4に示すように、
ケーシング3の下面には取付孔10が形成され、この取
付孔10の内周にはパッキン11が嵌合されている。取
付孔10には下方より補助ブッシング12が嵌挿され、
この補助ブッシング12の鍔部12aは前記パッキン1
1に当接している。補助ブッシング12には中央に透孔
13aが形成された四角状の取付プレート13が下方よ
り嵌め込まれ、この取付プレート13はパッキン14を
介して補助ブッシング12の鍔部12aに重ねられてい
る。この状態で補助ブッシング12の鍔部12aは取付
プレート13の上面に形成された凹部13b内に収容さ
れている。
【0012】前記取付プレート13の四隅はボルト15
にてケーシング3の下面に固定され、その結果、補助ブ
ッシング12の鍔部12aはパッキン11,14の間に
挟持された状態でケーシング3に固定されている。尚、
図示はしないが補助ブッシング12の下端には電極が設
けられ、その電極はケーシング3内でリード線5を介し
て前記電源側ブッシング4と電気的に接続されている。
【0013】前記取付プレート13の両側部には一対の
ボルト16が螺入され、両ボルト16にて取付プレート
13には取付部材としての略U字状の取付金具17の基
端が回動可能に軸着されている。以下、説明の便宜上、
図1に実線で示すように、取付金具17が下方に垂下し
た位置を締付位置とし、仮想線で示すように、いずれか
の方向に回動した位置を開放位置とする。図3に示すよ
うに、取付金具17の下部にはナット18が溶接され、
そのナット18と対応するように取付金具17には透孔
17aが形成されている。ナット18には下方より締付
部材としての締付ボルト19が螺入し、その締付ボルト
19の先端は取付金具17の透孔17aを経て反対側に
突出して圧接片20が固定されている。
【0014】前記補助ブッシング12には下方よりL字
状端子21が補助ブッシング12の軸線T方向に沿う接
続部21aを介して接続され、この接続部21aの下部
から直交する方向へ連続形成された引き出し部21b
は前記高圧ケーブル6が接続されて補助ブッシング12
の軸線Tに対して直交する方向、即ち、上記したように
水平に電柱2に向けて引き出されている。又、前記L字
状端子21における接続部21aの上端には係合部とし
ての鍔部26が形成されている。そして、L字状端子2
1には半割状の保護カバー22が介装部材として被せら
れ、この保護カバー22の上端には端子21を挟持した
状態で半円状の固定金具24が一対のビス23により固
定されている。
【0015】そして、図1,3に実線で示すように前記
取付金具17が締付位置にあるとき、保護カバー22の
下部に形成された凹部22a内には締付ボルト19の圧
接片20が対応位置して保護カバー22を下方から支持
している。このとき保護カバー22の内頂部とL字状端
子21における引き出し部21bの外周面との間には間
隙Sが形成されており、保護カバー22はL字状端子2
1の引き出し部21bに干渉することなく内部に形成さ
れた押圧部としての押圧面25をL字状端子21の前記
鍔部26に下方から当接係合させている
【0016】尚、以上は一方の高圧ケーブル6について
説明したが、他方の高圧ケーブル6も全く同一構成とな
っている。次に、このように構成した端子の接続構造の
作用を説明する。L字形端子21を開閉器1の補助ブッ
シング12に接続する場合には、まず、図1に仮想線で
示すように、取付金具17を開放位置に回動させるとと
もに、その取付金具17の締付ボルト19を緩めてお
く。そして、L字状端子21に保護カバー22と固定金
具24を装着し、その端子21を保持して下方より補助
ブッシング12に接続する。次いで、図1,図3に実線
で示すように、取付金具17を締付位置まで回動させる
と取付金具17はL字状端子21の下側に位置し、L字
状端子21から手を離した場合でもこの取付金具17に
て端子21の脱落が防止される。
【0017】さらに、この状態で取付金具17の締付ボ
ルト19を締め込むと、圧接片20が保護カバー22の
凹部22内に嵌まり込んで圧接する。従って、保護カバ
ー22の押圧面25はL字状端子21の鍔部26に圧接
し、補助ブッシング12に対して端子21が完全に接続
される。尚、このとき保護カバー22の内頂部とL字状
端子21の引き出し部21bとの間には間隙Sが形成さ
れていることから、端子21内の芯線に締付ボルト19
の締付力が加わることはない。
【0018】尚、このようにして接続したL字状端子2
1を補助ブッシング12から取り外す場合には、締付ボ
ルト19を緩めて保護カバー22の凹部22a内から圧
接片20を退出させる。その状態で取付金具17を開放
位置まで回動させればL字状端子21を取り外すことが
できる。このように本実施例の端子の接続構造は、補助
ブッシング12の近接位置に回動可能な取付金具17を
設け、L字状端子21を補助ブッシング12に接続する
際には、取付金具17を締付位置に回動させてL字状端
子21の脱落を防止するようにしたため、接続完了まで
端子21を保持する必要がない。故に、このL字状端子
21の接続作業を腕力を要することなく容易に行うこと
ができる。
【0019】又、端子21の接続完了時においては、保
護カバー22の押圧面25にて端子21における接続部
21a上端の鍔部26が補助ブッシング12の軸線T方
向に沿ってブッシング12側へ押圧されているだけであ
り、保護カバー22の内頂部とL字状端子21における
引き出し部21b外周面との間には間隙Sが形成される
ことで端子21内の芯線に締付力が加わるのが防止され
ている。従って、L字状端子21内の芯線が断線する
の不具合を未然に防止することができる。さらに、開閉
器1と高圧ケーブル6との接続にL字状端子21を用い
たため、高圧ケーブル6を電柱2の近接位置まで水平方
向に引き出すことができ、例えば通常の端子にて高圧ケ
ーブル6を下方に引き出した場合のような無駄な経路を
迂回させて高圧ケーブル6を電柱2まで引き回す必要が
ない。従って、装柱状態での美観を向上させることがで
きるという利点も有する。
【0020】尚、この考案は上記実施例に限定されるこ
とはなく、例えば、上記実施例では開閉器1に設けられ
た補助ブッシング12に高圧ケーブル6を接続するため
の端子の接続構造としたが、その他にも種々の配電機器
に対する端子の接続構造として具体化することができ
る。又、上記実施例では開閉器1の完全に水平な下面に
補助ブッシング12を設けたが、その下面が少々傾斜し
ていてもよく、その場合でもL字状端子21の接続時に
取付金具17にて端子21の脱落を防止することができ
る。
【0021】
【考案の効果】以上詳述したように本考案のブッシン
対する端子の接続構造によれば、腕力を要すること
なく極めて容易に端子を接続することができるばかりで
なく、締付部材の締付力をL字状端子内の芯線に及ぼす
ことなく同端子をブッシングに対して確実に接続するこ
とができるという優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】L字状端子のブッシングへの接続完了時を示す
断面図である。
【図2】開閉器の装柱状態を示す正面図である。
【図3】L字状端子のブッシングへの接続完了時を示す
側断面図である。
【図4】補助ブッシング、L字状端子の及び補助カバー
の分解斜視図である。
【図5】従来の端子の接続構造を示す断面図である。
【符号の説明】1…配電機器としての開閉器、12…補助ブッシング、
17…取付部材としての取付金具、19…締付部材とし
ての締付ボルト、21…L字状端子、21a…接続部、
21b…引き出し部、22…介装部材としての保護カバ
ー、25…押圧部としての押圧面、26…係合部として
の鍔部、T…軸線。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配電機器(1)の面に設けられたブッ
    シング(12)と、 前記ブッシング(12)に対して接続可能に設けられ
    接続時にはブッシング(12)の軸線(T)方向に沿っ
    て延びるように位置する接続部(21a)と、同接続部
    (21a)から連続形成されてブッシング(12)の軸
    線(T)方向と直交する方向へ延びるように位置する引
    き出し部(21b)とを有し、前記接続部(21a)の
    外面上には係合部(26)が形成されたL字状端子(2
    1)と、前記L字状端子(21)の係合部(26)を
    ッシング(12)側に向けて押圧可能な押圧(25)
    を有し、同押圧部(25)が係合部(26)と当接する
    状態に前記L字状端子(21)の引き出し部(21b)
    に干渉することなく装着される介装部材(22)と、 前記ブッシング(12)の近接位置に前記L字状端子
    (21)の接続を許容する開放位置とL字状端子(2
    1)の脱落を防止する締付位置との2位置間で回動可能
    な取付部材(17)と、 前記取付部材(17)に設けられ、前記介装部材(2
    2)を介してL字状端子(21)を支持可能であり、且
    つ前記介装部材(22)をブッシング(12)側に向け
    て押圧可能な締付部材(19)とを備えたことを特徴と
    するブッシングに対する端子の接続構造。
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