JPH0545831Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 本考案は水中ポンプ用制御装置ボツクスに関す
るもので、水中ポンプを制御駆動するための制御
装置の簡単な設置構造を提供することを目的とす
る。

〔産業上の利用分野〕

上記水中ポンプ用制御装置ボツクスは特に三相
交流電源を使用する工事現場等、常設しない場所
での水中ポンプの制御使用に際して有用である。

〔従来の技術〕

従来、工事現場で使用する水中ポンプの制御装
置は、工事現場に仮設した配電盤に隣接して制御
装置を収容したコントロールボツクスを設置する
か又は水中ポンプ内に一体に組み込まれるものが
使用されていた。しかし、前者の場合水中ポンプ
の使用場所が変わる度にコントロールボツクスの
設置、取外しを繰り返さなければならない問題を
有し、また後者の場合は水中ポンプ自体が大型化
する欠点を有していた。

〔考案が解決しようとする問題点〕

本考案は水中ポンプの小型軽量化を図るために
水中ポンプと一体化しない制御装置を構成すると
共に、水中ポンプの設置及び取外しに際して該制
御装置の取扱いを簡単にするものである。

〔課題を解決するための手段〕

本考案の水中ポンプ用制御装置ボツクスは、大
径嵌合孔８ａと小径嵌合孔８ｂとを有するゴム製
の漏斗状シールキヤツプ８における前記大径嵌合
孔８ａを筒状ハウジング２の両端開口に外嵌した
うえ、各大径嵌合孔８ａ，８ａの外周をタイトバ
ンド９，９でネジ締結すると共に、配電盤１６に
接続した三相交流電源の導電用三芯キヤブタイヤ
コード５ａを一方のシールキヤツプ８の小径嵌合
孔８ｂに挿通し、水中ポンプ１５に接続した導電
用三芯キヤブタイヤコード５ｂを他方のシールキ
ヤツプ８の小径嵌合孔８ｂに挿通し、夫々の小径
嵌合孔８ｂ，８ｂの外周をタイトバンド１１，１
１でネジ締結し、かくして密封されるハウジング
２の内腔部Ａには制御用絶縁性基板４を収容し、
前記三芯キヤブタイヤコード５ａ，５ｂの夫々の
端部を前記制御用絶縁性基板４に対してクランプ
６，６でネジ締結すると共に、前記三芯キヤブタ
イヤコード５ａ，５ｂの各導線を前記制御用絶縁
性基板４の入力側と出力側の３個ずつのターミナ
ル７，７に対してネジ締結するようにしたもので
ある。

〔作用〕

水中ポンプ用制御装置ボツクスが水中ポンプと
配電盤を導通する導通用コードの途中に設けられ
ている為、水中ポンプ自体の大きさを小型軽量化
できると共に、水中ポンプの設置及び取り外しに
際して、導電用コード端と配電盤の結線作業丈で
すむように成り、工事手順を簡略化することがで
きるように成る。

〔実施例〕

図面に従つて本考案の水中ポンプ用制御装置ボ
ツクスの一実施例を説明するに、第１図は外観を
示す斜視図、第２図は縦断面図、第３図は使用状
態を示す正面図である。

水中ポンプ用制御装置ボツクス１は電源の相回
転変換回路、過電流及び気中・気水運転判別回路
や電流検出回路等の制御機構（図示せず）を収容
可能な気密的な内腔部Ａを形成するもので、断面
が角型の筒状ハウジング２の両端外周には環状溝
３，３が形成され、該内腔部Ａにはハウジング両
端部に延びる絶縁性基板４が取り付けられると共
に該基板４の上端と下端にはそれぞれ三芯キヤプ
タイヤコード５ａ，５ｂを締結固着するクランプ
６，６と該導線を接続する各３個のターミナル７
が設けられる。

なお、上記の絶縁性基板４は、水中ポンプ１５
の回転速度等を制御するための通常の回路基盤を
備えるもので、従来、この絶縁性基盤４は水中ポ
ンプ１５に装備されていたものであつて、本考案
においては、このように水中ポンプ１５から絶縁
性基盤４を除外することによつて水中ポンプ１５
の小型化を図ることができる。

８，８は一端が上記ハウジング２の端部に外挿
嵌合する大径嵌合孔８ａに成り、また他端が上記
キヤプタイヤコード５ａ，５ｂに外挿する小径嵌
合孔８ｂに成る漏斗状のゴム製シールキヤツブで
あり、該シールキヤツプ８の大径嵌合孔８ａをハ
ウジング２端部に外挿した後、環状溝３該当部位
外周をボルト・ナツト１０で緊締するようにした
タイトバンド９に依つて締め付け、密接すると共
に、小径嵌合孔８ｂに挿通したキヤプタイヤコー
ド５ａ，５ｂに対してタイトバンド１１のボル
ト・ナツト１２を締めて密接し、気密的な内腔部
Ａを構成するものである。

また１３はハウジング２側面に突出した制御機
構の調整摘みであり、シール部材１４に依り気密
保持して成る。

〔考案の効果〕

以上説明したように、本考案の水中ポンプ用制
御装置ボツクスにおいては、各シールキヤツプ
８，８はゴム製であつて夫々の大径嵌合孔８ａ，
８ａを筒状ハウジング２の両端に外嵌し、夫々の
小径嵌合孔８ｂ，８ｂにキヤブタイヤコード５
ａ，５ｂを挿嵌したうえで、大径嵌合孔８ａと小
径嵌合孔８ｂの各外周にタイヤバンド９，１１を
用いてネジ締結し得る構成としたことにより、内
腔部Ａの気密性を図ることができる。

また、本考案の制御装置ボツクスの組立及び分
解の際には、各所のネジ締結部分を締め付け或は
解除することにより、各シールキヤツプ８，８の
取外しが容易にでき、さらにキヤブタイヤコード
５ａ，５ｂの夫々の端部は制御用絶縁性基板４に
対してクランプ６，６でネジ締結してあり、キヤ
ブタイヤコード５ａ，５ｂの各導線はターミナル
７，７に対してネジ締結してあるから、水中ポン
プ１５の取り替えの際のキヤブタイヤコード５ｂ
の取外し及び接続はネジの緊解により非常に簡易
に行えるものである。

また、従来において水中ポンプに装備してあつ
た制御装置を、本考案においては水中ポンプ１５
から除外して、配電盤１６と水中ポンプ１５を導
通するキヤブタイヤコード５ａ，５ｂの途中に設
けることにより、水中ポンプ１５の小型化を図る
ことができるものである。

なお、施行の際、本考案の制御装置ボツクス１
を水中ポンプ１５が見えるような水中ポンプ１５
に接近した側に設けるようにすれば、水中ポンプ
１５の作動状況を見ながら制御装置ボツクス１の
調整つまみ１３を操作することができるようにな
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案、水中ポンプ用制御装置ボツクス
の一実施例を示すもので、第１図は外観を示す斜
視図、第２図は縦断面図、第３図は使用状態を示
す正面図である。 １……水中ポンプ用制御装置ボツクス、２……
ハウジング、５ａ，５ｂ……キヤプタイヤコー
ド、８……シールキヤツプ、９，１１……タイト
バンド、１４……シール部材、１５……水中ポン
プ、１６……配電盤。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 大径嵌合孔８ａと小径嵌合孔８ｂとを有するゴ
   ム製の漏斗状シールキヤツプ８における前記大径
   嵌合孔８ａを筒状ハウジング２の両端開口に外嵌
   したうえ、各大径嵌合孔８ａ，８ａの外周をタイ
   トバンド９，９でネジ締結すると共に、配電盤１
   ６に接続した三相交流電源の導電用三芯キヤブタ
   イヤコード５ａを一方のシールキヤツプ８の小径
   嵌合孔８ｂに挿通し、水中ポンプ１５に接続した
   導電用三芯キヤブタイヤコード５ｂを他方のシー
   ルキヤツプ８の小径嵌合孔８ｂに挿通し、夫々の
   小径嵌合孔８ｂ，８ｂの外周をタイトバンド１
   １，１１でネジ締結し、かくして密閉されるハウ
   ジング２の内腔部Ａには制御用絶縁性基板４を収
   容し、前記三芯キヤブタイヤコード５ａ，５ｂの
   夫々の端部を前記制御用絶縁性基板４に対してク
   ランプ６，６でネジ締結すると共に、前記三芯キ
   ヤブタイヤコード５ａ，５ｂの各導線を前記制御
   用絶縁性基板４の入力側と出力側の３個ずつのタ
   ーミナル７，７に対してネジ締結するようにした
   ことを特徴とする水中ポンプ用制御装置ボツク
   ス。