JP2548471B2 - クレーンのフック格納装置 - Google Patents
クレーンのフック格納装置Info
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- JP2548471B2 JP2548471B2 JP3286792A JP28679291A JP2548471B2 JP 2548471 B2 JP2548471 B2 JP 2548471B2 JP 3286792 A JP3286792 A JP 3286792A JP 28679291 A JP28679291 A JP 28679291A JP 2548471 B2 JP2548471 B2 JP 2548471B2
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- Japan
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- hook
- trunnion
- block
- pulley
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トラック搭載型クレー
ンのフックを格納する装置に関する。
ンのフックを格納する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両搭載型クレーンは、図6に
示すように、トラック1のキャブ2と荷台3との間に架
装されており、走行時にはクレーン4のブーム5を前方
に向け、フックブロック6を巻上げ固定しているが、フ
ックブロック6から垂下されたフック7が運転者の視野
の妨げとなり、また、フック7が揺動するため、危険な
場合がある。一方、クレーン4のブーム5を後方に向け
て固定しようとすると、フック7が積荷と干渉する場合
がある。
示すように、トラック1のキャブ2と荷台3との間に架
装されており、走行時にはクレーン4のブーム5を前方
に向け、フックブロック6を巻上げ固定しているが、フ
ックブロック6から垂下されたフック7が運転者の視野
の妨げとなり、また、フック7が揺動するため、危険な
場合がある。一方、クレーン4のブーム5を後方に向け
て固定しようとすると、フック7が積荷と干渉する場合
がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は車両搭載型ク
レーンのフック格納装置における上記問題を解決するも
のであって、フックをフックブロックの後方に簡単に固
定格納でき、ブームを前方に向けたとき、運転者の視野
を拡大し、フックの揺動による衝突を防止して安全性を
向上させ、ブームを後方に向けたとき積荷との干渉を生
じないクレーンのフック格納装置を提供することを目的
とする。
レーンのフック格納装置における上記問題を解決するも
のであって、フックをフックブロックの後方に簡単に固
定格納でき、ブームを前方に向けたとき、運転者の視野
を拡大し、フックの揺動による衝突を防止して安全性を
向上させ、ブームを後方に向けたとき積荷との干渉を生
じないクレーンのフック格納装置を提供することを目的
とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、ブーム先端部
の滑車からフックブロックの滑車にワイヤロープを掛回
してフックブロックを吊下げ、該フックブロックをウイ
ンチで巻上げ、巻下げする車両搭載型クレーン装置にお
いて、前記フックブロックの中央部には、滑車を枢着し
たトラニオンを左右のサイドプレート間に回動可能に取
付け、このトラニオンの中央に、フックをトラニオンの
回動軸線と直交する軸を中心として旋回可能に取付け、
フックブロックの上部には、前記ワイヤロープに当接し
てサイドプレートの回動を抑止する案内ローラを左右の
サイドプレート間に設けると共に、フックを格納位置ま
でサイドプレートに対して回動させたときフック端部と
係合する保持部を備えたフックホルダを、前記案内ロー
ラの支軸の中央部に枢着することにより、クレーンのフ
ック格納装置における上記課題を解決する。
の滑車からフックブロックの滑車にワイヤロープを掛回
してフックブロックを吊下げ、該フックブロックをウイ
ンチで巻上げ、巻下げする車両搭載型クレーン装置にお
いて、前記フックブロックの中央部には、滑車を枢着し
たトラニオンを左右のサイドプレート間に回動可能に取
付け、このトラニオンの中央に、フックをトラニオンの
回動軸線と直交する軸を中心として旋回可能に取付け、
フックブロックの上部には、前記ワイヤロープに当接し
てサイドプレートの回動を抑止する案内ローラを左右の
サイドプレート間に設けると共に、フックを格納位置ま
でサイドプレートに対して回動させたときフック端部と
係合する保持部を備えたフックホルダを、前記案内ロー
ラの支軸の中央部に枢着することにより、クレーンのフ
ック格納装置における上記課題を解決する。
【0005】
【作用】走行時には、ウインチを駆動しフックブロック
を巻上げる。巻上げられたフックブロックは、上昇して
上端がブームの先端部に当接し固定格納される。フック
は格納位置までサイドプレートに対して回動させると、
端部がフックホルダの保持部と係合して固定される。こ
のとき、案内ローラはワイヤロープに当接して、サイド
プレートがトラニオンと一緒に回動しないように抑止す
る。
を巻上げる。巻上げられたフックブロックは、上昇して
上端がブームの先端部に当接し固定格納される。フック
は格納位置までサイドプレートに対して回動させると、
端部がフックホルダの保持部と係合して固定される。こ
のとき、案内ローラはワイヤロープに当接して、サイド
プレートがトラニオンと一緒に回動しないように抑止す
る。
【0006】
【実施例】図1はフックブロックの正面図、図2は図1
の2ー2線断面図、図3は図2の3−3線断面図であ
る。フックブロック6の中央部には、左右のサイドプレ
ート10の間にトラニオン11が回動可能に嵌合されて
いる。トラニオン11の両端には、抜止板12を抜止ボ
ルト13で固定し、サイドプレート10がトラニオン1
1から抜出すのを防止している。このトラニオン11の
中央には、フック7がスラスト軸受14でトラニオン1
1の回動軸線と直交する軸を中心として旋回可能に取付
けられている。フック7上端部にはフック抜止15を取
付けてフック7のトラニオン11からの抜出しを防止し
ている。このトラニオン11には、滑車16が、ラジア
ル軸受17で枢着されている。このフックブロック6の
滑車16にワイヤロープ18が掛回されて、フックブロ
ック6がブーム先端部の滑車(図示略)から吊下げられ
ている。従って、フック7に掛けられた吊荷の負荷は、
トラニオン11、滑車16を介してワイヤロープ18に
よって支持されており、サイドプレート10には、吊荷
の負荷はかからないようになっている。
の2ー2線断面図、図3は図2の3−3線断面図であ
る。フックブロック6の中央部には、左右のサイドプレ
ート10の間にトラニオン11が回動可能に嵌合されて
いる。トラニオン11の両端には、抜止板12を抜止ボ
ルト13で固定し、サイドプレート10がトラニオン1
1から抜出すのを防止している。このトラニオン11の
中央には、フック7がスラスト軸受14でトラニオン1
1の回動軸線と直交する軸を中心として旋回可能に取付
けられている。フック7上端部にはフック抜止15を取
付けてフック7のトラニオン11からの抜出しを防止し
ている。このトラニオン11には、滑車16が、ラジア
ル軸受17で枢着されている。このフックブロック6の
滑車16にワイヤロープ18が掛回されて、フックブロ
ック6がブーム先端部の滑車(図示略)から吊下げられ
ている。従って、フック7に掛けられた吊荷の負荷は、
トラニオン11、滑車16を介してワイヤロープ18に
よって支持されており、サイドプレート10には、吊荷
の負荷はかからないようになっている。
【0007】このフックブロック6の上部には、左右の
サイドプレート10の間に、ワイヤロープ18を挟むよ
うに案内ローラ19、20が設けられている。サイドプ
レート10とトラニオン11とは回動可能に嵌合されて
いるが、フック7をトラニオン11と共にサイドプレー
ト10に対し回動させようとするとき、サイドプレート
10とトラニオン11との間の摩擦力でサイドプレート
10もトラニオン11と共に回動して傾くことがある。
このとき、この案内ローラ19、20はワイヤロープ1
8に当接してサイドプレート10の回動を抑止する。
サイドプレート10の間に、ワイヤロープ18を挟むよ
うに案内ローラ19、20が設けられている。サイドプ
レート10とトラニオン11とは回動可能に嵌合されて
いるが、フック7をトラニオン11と共にサイドプレー
ト10に対し回動させようとするとき、サイドプレート
10とトラニオン11との間の摩擦力でサイドプレート
10もトラニオン11と共に回動して傾くことがある。
このとき、この案内ローラ19、20はワイヤロープ1
8に当接してサイドプレート10の回動を抑止する。
【0008】一方の案内ローラ20の支軸21の中央部
には、フックホルダ22の一端が枢着されている。フッ
クホルダ22の他端には、フック7を格納位置までサイ
ドプレート10に対して回動させたときフック7上端部
と係合する保持部22Bを備えている。フックホルダ2
2は、スプリング23で常時トラニオン11側へ付勢さ
れており、このフックホルダ22の正面側には、スプリ
ング23の付勢に抗してフックホルダ22を回動させる
ための把手24が取付けられている。
には、フックホルダ22の一端が枢着されている。フッ
クホルダ22の他端には、フック7を格納位置までサイ
ドプレート10に対して回動させたときフック7上端部
と係合する保持部22Bを備えている。フックホルダ2
2は、スプリング23で常時トラニオン11側へ付勢さ
れており、このフックホルダ22の正面側には、スプリ
ング23の付勢に抗してフックホルダ22を回動させる
ための把手24が取付けられている。
【0009】フックブロック6の上端には、左右のサイ
ドプレート10の間に、支持板25がかけ渡されてお
り、この支持板25上面には、フックブロック6を巻上
げてブームの先端部に当接するときの緩衝部材26が取
付けられている。フック7を格納する場合には、図2の
状態からフック7を手動で後方(図上時計回りの方向)
へ回動させる。フック7を図4に示す位置まで回動させ
ると、フックホルダ22の保持部22Bにフック7上端
部が係合する。フックホルダ22はスプリング23で常
時トラニオン11側へ付勢されているので、フック7は
この位置で保持され格納状態となる。このとき、サイド
プレート10の回動は案内ローラ19、20がワイヤロ
ープ18に当接して抑止される。
ドプレート10の間に、支持板25がかけ渡されてお
り、この支持板25上面には、フックブロック6を巻上
げてブームの先端部に当接するときの緩衝部材26が取
付けられている。フック7を格納する場合には、図2の
状態からフック7を手動で後方(図上時計回りの方向)
へ回動させる。フック7を図4に示す位置まで回動させ
ると、フックホルダ22の保持部22Bにフック7上端
部が係合する。フックホルダ22はスプリング23で常
時トラニオン11側へ付勢されているので、フック7は
この位置で保持され格納状態となる。このとき、サイド
プレート10の回動は案内ローラ19、20がワイヤロ
ープ18に当接して抑止される。
【0010】フック7の格納を解除する場合には、一方
の手でフック7を支え、他方の手で把手24を持ってフ
ックホルダ22をスプリング23の付勢に抗して回動さ
せることにより、フック7上端部をフックホルダ22の
保持部22Bから外し、その状態でフック7を静かに下
ろせばよい。図5は、案内ローラ19、20の配置の他
の実施例を示している。この実施例は、案内ローラ1
9、20を離隔して設け、それぞれワイヤロープ18の
前後に当接するようにしたものであり、サイドプレート
10をトラニオン11と一緒に回動しないように抑止す
る効果は同様である。
の手でフック7を支え、他方の手で把手24を持ってフ
ックホルダ22をスプリング23の付勢に抗して回動さ
せることにより、フック7上端部をフックホルダ22の
保持部22Bから外し、その状態でフック7を静かに下
ろせばよい。図5は、案内ローラ19、20の配置の他
の実施例を示している。この実施例は、案内ローラ1
9、20を離隔して設け、それぞれワイヤロープ18の
前後に当接するようにしたものであり、サイドプレート
10をトラニオン11と一緒に回動しないように抑止す
る効果は同様である。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のクレーン
のフック格納装置は、フックをフックブロックの後方に
簡単に固定格納でき、ブームを前方に向けたとき、運転
者の視野を拡大し、フックの揺動による衝突を防止して
安全性を向上させ、ブームを後方に向けたとき積荷との
干渉を生じないという効果がある。
のフック格納装置は、フックをフックブロックの後方に
簡単に固定格納でき、ブームを前方に向けたとき、運転
者の視野を拡大し、フックの揺動による衝突を防止して
安全性を向上させ、ブームを後方に向けたとき積荷との
干渉を生じないという効果がある。
【図1】フックブロックの正面図である。
【図2】図1の2ー2線断面図である。
【図3】図2の3−3線断面図である。
【図4】フックの格納状態の説明図である。
【図5】案内ローラ19、20の配置の他の実施例説明
図である。
図である。
【図6】車両搭載型クレーンの構成の説明図である。
4 クレーン 5 ブーム 6 フックブロック 7 フック 10 サイドプレート 11 トラニオン 16 滑車 18 ワイヤロープ 19 案内ローラ 20 案内ローラ 21 支軸 22 フックホルダ 24 把手
Claims (1)
- 【請求項1】 ブーム先端部の滑車からフックブロック
の滑車にワイヤロープを掛回してフックブロックを吊下
げ、該フックブロックをウインチで巻上げ、巻下げする
車両搭載型クレーン装置において、前記フックブロック
の中央部には、滑車を枢着したトラニオンを左右のサイ
ドプレート間に回動可能に取付け、該トラニオンの中央
に、フックをトラニオンの回動軸線と直交する軸を中心
として旋回可能に取付け、フックブロックの上部には、
前記ワイヤロープに当接してサイドプレートの回動を抑
止する案内ローラを左右のサイドプレート間に設けると
共に、フックを格納位置までサイドプレートに対して回
動させたときフック端部と係合する保持部を備えたフッ
クホルダを、前記案内ローラの支軸の中央部に枢着した
ことを特徴とするクレーンのフック格納装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3286792A JP2548471B2 (ja) | 1991-10-31 | 1991-10-31 | クレーンのフック格納装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3286792A JP2548471B2 (ja) | 1991-10-31 | 1991-10-31 | クレーンのフック格納装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05124792A JPH05124792A (ja) | 1993-05-21 |
JP2548471B2 true JP2548471B2 (ja) | 1996-10-30 |
Family
ID=17709102
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3286792A Expired - Fee Related JP2548471B2 (ja) | 1991-10-31 | 1991-10-31 | クレーンのフック格納装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2548471B2 (ja) |
-
1991
- 1991-10-31 JP JP3286792A patent/JP2548471B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05124792A (ja) | 1993-05-21 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19960604 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |